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JP6083143B2 - チップインダクタ内蔵配線基板 - Google Patents

チップインダクタ内蔵配線基板 Download PDF

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本発明は、チップインダクタ内蔵配線基板に関する。
近年、チップインダクタは電圧変換回路の高周波ノイズ対策部品として多用されている。従来、チップインダクタは、電気絶縁性の複数の磁性層とコイル形成用の複数の内部導体とを、内部導体の端部が厚さ方向において互いに接続するように交互に印刷またはラミネートによって直方体形に積層し、焼成一体化した後、焼結体周囲の端面に導電ペーストを塗布・焼き付けて端面電極を形成することにより製造している。
このようにして得たチップインダクタは、磁性体層中に埋設されたコイルを構成する内部導体と、磁性体層の内部導体を含む面と交差する位置に配設された内部導体の一端及び他端が電気的に接続された一対の電極とを有する。このチップインダクタは、小型で大きなインダクタンスを有し、かつ直方体形をなしているため自動実装できる面実装チップ部品として重宝されている(特許文献1)。
一方、近年の電子機器の高性能化・小型化の流れの中、回路部品の高密度化、高機能化が一層求められている。かかる観点より、チップインダクタを内蔵した配線基板においても、高密度化、高機能化への対応が要求されている。
しかしながら、内蔵したチップインダクタと配線層との距離が近接するため、例えば、グランド層あるいは電源層として機能する配線層に、チップインダクタからの漏れ磁束に起因した高周波電流がノイズとして重畳されてしまい、配線基板に実装された他の回路部品等の電位が変動し、あるいは安定した電源供給を行うことができずに、回路部品等が良好に機能しなくなってしまうという問題があった。
特開平5−55045号
本発明は、チップインダクタ内蔵配線基板において、チップインダクタの漏れ磁束に起因したノイズとしての高周波電流の配線層への影響を低減し、配線基板に実装された他の回路部品や電子部品に対する電位変動や電源供給の変動を抑制して、これら回路部品及び電子部品の動作を良好に保持することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、
相対向して配置される一対の第1の配線層及び第2の配線層と、
前記第1の配線層及び前記第2の配線層間に配設されてなる絶縁層と、
前記絶縁層内に配設されるとともに、前記第1の配線層に実装されてなるチップインダクタとを具え、
前記第2の配線層は安定電位を供給する配線層であり、前記第2の配線層の前記チップインダクタと相対向する領域が、非連続の複数の開口部によって囲われるようにして画定されていることを特徴とする、チップインダクタ内蔵配線基板に関する。
本発明によれば、配線基板の安定電位を供給する配線層、すなわちグランド層あるいは電源供給層として機能する配線層の、内蔵したチップインダクタと相対向する領域を、上記配線層に形成した非連続の複数の開口部で画定するようにしている。したがって、内蔵したチップインダクタから漏れ磁束が生じた場合においても、当該漏れ磁束に起因して生じる高周波電流は上記領域内に閉じ込められるようになり、上記配線層のその他の領域には影響を及ぼさなくなる。
この結果、チップインダクタからの漏れ磁束に起因した高周波電流がノイズとして上記配線層に重畳されてしまうのを防止することができ、配線基板に実装された他の回路部品等、例えば半導体デバイスの電位が変動し、あるいは安定した電源供給を行うことができずに、回路部品等が良好に機能しなくなってしまうという問題を回避することができる。
なお、本発明では、上記領域を非連続な複数の開口部で画定するようにしているので、上記領域は上記配線層のその他の領域と部分的に連続している。したがって、上記領域の電位は、上記配線層の電位、すなわちグランド電位や電源電位に保持されるので、上記領域が電気的に浮いた状態となることがない。このため、上述した高周波電流を閉じ込めることによって上記領域が帯電し、配線基板内で不要放射ノイズ等を生ぜしめるのを抑制することができる。
本発明の一例において、上記領域は、チップインダクタ内部のコイルを構成する内部導体を含む面と平行になるように画定することができる。漏れ磁束の原因となる磁場は、チップインダクタ内のコイルの中心、すなわちコイルを構成する内部導体を含む面に垂直に発生するので、当該面と平行に上記領域を画定することによって、漏れ磁束を当該領域内により効果的に閉じ込めることができる。
また、本発明の一例において、上記領域は、チップインダクタ内部のコイルを構成する内部導体で囲われる内部空間と対向するようにして画定することができる。漏れ磁束の原因となる磁場は、チップインダクタ内のコイルの中心、すなわちコイルを構成する内部導体で画定される内部空間で発生するので、この内部空間と対向するようにして上記領域を画定することにより、漏れ磁束を当該領域内により効果的に閉じ込めることができる。
以上、本発明によれば、チップインダクタ内蔵配線基板において、チップインダクタの漏れ磁束に起因したノイズとしての高周波電流の配線層への影響を低減し、配線基板に実装された他の回路部品や電子部品に対する電位変動や電源供給の変動を抑制して、これら回路部品及び電子部品の動作を良好に保持することができる。
実施形態のチップインダクタの概略構成を示す断面図である。 図1に示すチップインダクタの上平面図である。 本実施形態のチップインダクタ内蔵配線基板の概略構成を示す断面図である。 図3に示すチップインダクタ内蔵配線基板における第2の配線層を一部拡大して示す図である。 図4に示す開口部の変形例を示す図である。 図4に示す別の開口部の変形例を示す図である。 図1及び図2に示すチップインダクタ10の変形例を示す図である。
以下、本発明のその他の特徴及び利点について、発明を実施するための形態に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のチップインダクタの概略構成を示す断面図であり、図2は、図1に示すチップインダクタの上平面図である。また、図3は、本実施形態のチップインダクタ内蔵配線基板の概略構成を示す断面図であり、図4は、図3に示すチップインダクタ内蔵配線基板における第2の配線層を一部拡大して示す図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態のチップインダクタ10は、非導電性の磁性体層11と、この磁性体層11中に埋設されたコイル12とを含んでいる。コイル12は、垂直方向に延在する導体軸125に対して4つのL字型の内部導体121,122,123、及び124が上から順次に積層された構成を呈している。なお、隣接する内部導体間には、磁性体層11の一部が介在し、これら内部導体間を互いに電気的に絶縁している。
なお、内部導体121、122,123及び124は、L字型として構成する代わりに、導体軸125を基点とする円形状あるいは矩形状の巻回構造をとることもできる。
また、磁性体層11の、内部導体121を含む面S1,内部導体122を含む面S2,内部導体123を含む面S3及び内部導体124を含む面S4が交差する位置、すなわち、磁性体層11の側面には一対の電極13,13が配設され、これら電極13,13に対して最上層に位置する内部導体121の端部及び最下層に位置する内部導体124の端部が電気的に接続されて、導体軸125を介して内部導体121,122,123及び124に通電できるように構成されている。したがって、コイル12が通電されて、チップインダクタ10がその機能を奏することができるように構成されている。
磁性体層11は、例えば大気中で安定なフェライトやマグネタイトなどから構成することができる。コイル12、すなわち内部導体121,122,123及び124は、電気良導体である金、銀、銅、アルミニウムなどから構成することができる。電極13も電気良導体である金、銀、銅、アルミニウムなどから構成することができる。
なお、図1及び図2に示すチップインダクタ10は、従来と同様に、電気絶縁性の複数の磁性層とコイル12の複数の内部導体121,122,123及び124とを、これら内部導体の端部が導体軸125において互いに接続するように交互に印刷またはラミネートによって積層し、焼成一体化して磁性体層11とした後、この磁性体層11の側面に導電ペーストを塗布・焼き付けて電極13,13を形成することにより製造することができる。
本実施形態のチップインダクタ内蔵配線基板20は、第1の配線層21及び第2の配線層22を有し、これらの間に第1の絶縁層31が配設されている。また、第1の絶縁層31中には、第1の配線層21と電気的に接続するようにしてチップインダクタ10が埋設されている。チップインダクタ10は、はんだ10Aによって第1の配線層21と電気的及び機械的に接続されている。
また、チップインダクタ10の外方には、第1の配線層21及び第2の配線層22間で、第1の絶縁層31の一部で電気的に絶縁されるようにして、第3の配線層23及び第4の配線層24が設けられている。さらに、第1の配線層11の外方(下方)には、第2の絶縁層32を介して第5の配線層25が配設されているとともに、第2の配線層22の外方(上方)には、第3の絶縁層33を介して第6の配線層26が配設されている。
なお、第5の配線層25及び第6の配線層26は、レジスト層51及び52を介して部分的に外部に露出するように構成されている。
第1の配線層21及び第3の配線層23は第1の層間接続体41によって電気的に接続されており、第3の配線層23及び第4の配線層24は第2の層間接続体42によって電気的に接続されており、第4の配線層24及び第2の配線層22は第3の層間接続体43によって電気的に接続されている。また、第1の配線層21及び第5の配線層25は第4の層間接続体44によって電気的に接続されており、第2の配線層22及び第6の配線層26は第5の層間接続体45によって電気的に接続されている。したがって、本実施形態の配線基板20は、いわゆる多層配線基板を構成する。
本実施形態において、第2の配線層22は、安定電位を供給できる配線層であり、例えばグランド層あるいは電源供給層として機能する。したがって、一般には、図4に示すように、ベタのパターンとして形成される。なお、第1の配線層21及び第3の配線層23から第6の配線層26は、必要に応じて所定のパターニングが施されることによる配線パターンとして構成されてもよいし、ベタのパターンとして構成されていてもよい。
図4に示すように、本実施形態のチップインダクタ内蔵配線基板20は、安定電位を供給できる配線層である第2の配線層22の、チップインダクタ10と対向する領域において、4つのL字型の開口部22Oがギャップ22Gを介して非連続的に所定の領域を囲むようにして形成されており、これら4つのL字型の開口部22Oによって、第2の配線層22は、上記領域に相当する領域22Aを画定し、その外側に位置する、第2の配線層22の本来の機能(グランド層あるいは電源供給層)を奏する領域22Bと分離するようにしている。
この場合、内蔵したチップインダクタ10から漏れ磁束が生じた場合においても、当該漏れ磁束に起因して生じる高周波電流は領域22A内に閉じ込められるようになり、第2の配線層22の領域22Bには影響を及ぼさなくなる。
この結果、チップインダクタ10からの漏れ磁束に起因した高周波電流がノイズとして第2の配線層22の領域22Bに重畳されてしまうのを防止することができ、第2の配線層22は領域22Bが安定に存在することによって、その本来的な機能(グランド層あるいは電源供給層)を奏することができるようになる。したがって、チップインダクタ内蔵配線基板20に実装された他の回路部品等、例えば半導体デバイスの電位が変動し、あるいは安定した電源供給を行うことができずに、回路部品等が良好に機能しなくなってしまうという問題を回避することができる。
また、図4に示すように、領域22Aを非連続な4つのL字型の開口部22Oで画定するようにしているので、領域22Aは第2の配線層22の領域22Bとギャップ22Gの部分で連続しており、領域22Aは第2の配線層22の領域22BとDC電流的に連続したような状態となっている。したがって、領域22Aの電位は、領域22Bの電位、すなわち第2の配線層22の電位(グランド電位や電源電位)に保持されるので、領域22Aが電気的に浮いた状態となることがない。
一方、ギャップ22Gの大きさは十分に小さく、高周波的にはインピーダンスの高い状態になっている。したがって、チップインダクタ10の漏れ磁束に起因して発生した高周波電流によって領域22Aが帯電した場合においても、当該高周波電流はギャップ22Gの高いインピーダンスに基づいて領域22Bに漏れ出ることなく、領域22A内に閉じ込めることができる。この結果、配線基板20内で不要放射ノイズ等を生ぜしめるのを抑制することができる。
なお、4つの開口部22Oによって領域22Aを画定し、上述した高周波電流を領域22A内に閉じ込めるためには、例えばギャップ22Gの大きさが、領域22Aの幅Wの1/2以下であり、好ましくは1/4以下である。また、ギャップ22Gの大きさがあまりにも小さくなり過ぎると、領域22Aと領域22Bとの電気的な接続が不安定となるので、ギャップ22Gの大きさの下限は領域22Aの幅の1/20以上であることが好ましい。
ここで、領域22Aの幅Wとは、領域22Aの形態を特徴づける最も短い部分の大きさを意味し、例えば領域22Aが図4と異なり縦長の場合は、その横方向の長さが幅Wに相当する。
なお、第2の配線層22の領域22Aは、チップインダクタ10内部のコイル12を構成する内部導体121,122,123,124を含む面S1,S2,S3,S4と平行になるように画定することが好ましい。漏れ磁束の原因となる磁場は、チップインダクタ10内のコイル12の中心、すなわちコイル12を構成する内部導体121,122,123,124を含む面S1,S2,S3,S4に垂直に発生するので、当該面と平行に領域22Aを画定することによって、漏れ磁束を当該領域22A内により効果的に閉じ込めることができる。
一般に、内部導体121,122,123,124を含む面S1,S2,S3,S4は、チップインダクタ10の上面及び下面と平行であり、配線基板20の第1の配線層21から第6の配線層26も互いに平行であるので、上記条件は、チップインダクタ10を第1の配線層21上において、均一かつ正確に実装することにより自ずから満たされるものである。
また、第2の配線層22の領域22Aは、チップインダクタ10内部のコイル22を構成する内部導体121,122,123,124で画定される内部空間S(図2参照)と対向するようにして画定することが好ましい。漏れ磁束の原因となる磁場は、チップインダクタ10内のコイル12の中心、すなわちコイル12を構成する内部導体121,122,123,124で画定される内部空間Sで発生するので、この内部空間Sと対向するようにして領域22Aを画定することにより、漏れ磁束を当該領域22A内により効果的に閉じ込めることができる。
図5は、図4に示す開口部の変形例を示す図である。なお、図4に示す構成要素と類似あるいは同一の構成要素に関しては同一の参照数字を用いている。
図4においては、領域22Aを4つのL字型の開口部22Oで画定したが、図5に示す例では、領域22Aを8つの矩形状の開口部22Oで画定している。この場合においても、ギャップ22Gと領域22Aの幅Wとの関係が、図4に示す場合と同一の条件、すなわち例えばギャップ22Gの大きさが、領域22Aの幅Wの1/2以下であり、好ましくは1/4以下であって、1/20以上を満足する限りにおいて、チップインダクタ10の漏れ磁束に起因して発生した高周波電流によって領域22Aが帯電した場合においても、当該高周波電流はギャップ22Gの高いインピーダンスに基づいて領域22Bに漏れ出ることなく、領域22A内に閉じ込めることができる。この結果、配線基板20内で不要放射ノイズ等を生ぜしめるのを抑制することができる。
図6は、同じく図4に示す開口部の変形例を示す図である。なお、図4に示す構成要素と類似あるいは同一の構成要素に関しては同一の参照数字を用いている。
図4においては、領域22Aを4つのL字型の開口部22Oで画定したが、図6に示す例では、領域22Aを2つのコの字型の開口部22Oで画定している。この場合においても、ギャップ22Gと領域22Aの幅Wとの関係が、図4に示す場合と同一の条件、すなわち例えばギャップ22Gの大きさが、領域22Aの幅Wの1/2以下であり、好ましくは1/4以下であって、1/20以上を満足する限りにおいて、チップインダクタ10の漏れ磁束に起因して発生した高周波電流によって領域22Aが帯電した場合においても、当該高周波電流はギャップ22Gの高いインピーダンスに基づいて領域22Bに漏れ出ることなく、領域22A内に閉じ込めることができる。この結果、配線基板20内で不要放射ノイズ等を生ぜしめるのを抑制することができる。
図7は、図1及び図2に示すチップインダクタ10の変形例である。図1及び図2に示すチップインダクタ10では、4つのL字型の内部導体121,122,123及び124を順次に積層させてコイル12を形成したが、図5に示すように、単一層のメアンダ状パターンのコイル12’としたチップインダクタ10’を用いても図3に示すようなチップインダクタ内蔵配線基板20を作製することができる。
この場合も、第2の配線層22において、上述のような領域22Aを非連続な4つの開口部22Oで画定し、周囲の領域22Bと分離することによって、上述した高周波電流を閉じ込めの効果及び領域22Aの電位安定化の効果を得ることができる。したがって、チップインダクタ内蔵配線基板20に実装された他の回路部品等、例えば半導体デバイスの電位が変動し、あるいは安定した電源供給を行うことができずに、回路部品等が良好に機能しなくなってしまうという問題を回避することができる。また、領域22Aが帯電し、配線基板20内で不要放射ノイズ等を生ぜしめるのを抑制することができる。
なお、図7に示すチップインダクタ10’では、コイル12’を構成する内部導体で画定される内部空間はS’で表わすことができるので、第2の配線層22の領域22Aを内部空間S’と対向するように画定することにより、漏れ磁束を領域22A内に効果的に閉じ込めることができる。
以上、本発明を上記具体例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記具体例に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいて、あらゆる変形や変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、配線基板20を配線層の数が6個の多層配線基板として構成しているが、配線層の数は必要に応じて任意の数とすることができる。
また、配線基板20は必ずしも多層配線基板の構成で作製する必要はなく、第1の配線層21及び第2の配線層22と、これら配線層間に配設された第1の絶縁層31とからなる単層の配線基板とすることもできる。
さらに、第2の配線層22には、非連続な4つのL字型の開口部22Oを形成して領域22Aを画定するようにしたが、非連続な開口部の数及び形状は必要に応じて任意に設定することができる。
また、本実施形態では、第2の配線層22を安定電位を供給する配線層としたが、その他の配線層を安定電位供給の配線層とすることもできる。
10,10’チップインダクタ
11 磁性体層
12,12’ コイル
121,122,123,124 内部導体
125 導体軸
13 電極
20 配線基板
21 第1の配線層
22 第2の配線層
22O 開口部
22G 開口部間のギャップ
22A (第2の配線層の)L字型の開口部で画定される領域
22B (第2の配線層の)L字型の開口部で領域22Aと分離される領域
23 第3の配線層
24 第4の配線層
25 第5の配線層
26 第6の配線層
31 第1の絶縁層
32 第2の絶縁層
33 第3の絶縁層
41 第1の層間接続体
42 第2の層間接続体
43 第3の層間接続体
44 第4の層間接続体
45 第5の層間接続体

Claims (3)

  1. 相対向して配置される一対の第1の配線層及び第2の配線層と、
    前記第1の配線層及び前記第2の配線層間に配設されてなる絶縁層と、
    前記絶縁層内に配設されるとともに、前記第1の配線層に実装されてなるチップインダクタとを具え、
    前記第2の配線層は安定電位を供給する配線層であり、前記第2の配線層の前記チップインダクタと相対向する領域が、非連続の複数の開口部によって囲われるようにして画定されていることを特徴とする、チップインダクタ内蔵配線基板。
  2. 前記領域は、前記チップインダクタ内部のコイルを構成する内部導体を含む面と平行となるように画定されていることを特徴とする、請求項1に記載のチップインダクタ内蔵配線基板。
  3. 前記領域は、前記チップインダクタ内部のコイルを構成する内部導体で囲われる内部空間と対向するようにして画定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のチップインダクタ内蔵配線基板。
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