JP6082674B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Description
まず、モータでリールを回転させワイヤを巻き取った状態を考える。一般的にはリールに工夫を凝らさない限り、ワイヤはリールに均等には巻かれない。すなわち、ワイヤの巻取り状態により、モータの回転が一定であっても、上昇(巻き上げ)速度や下降速度に時間的なばらつきがあることは容易に考えることができる。従って、このようなワイヤ巻取り状態のリールが複数個ある場合、各リールの上昇あるいは下降速度にはそれぞればらつきがあり、ワイヤとつながれているグリルは、上昇あるいは下降中、その姿勢が水平に保たれず、傾いて昇降するため非常に見栄えが悪くなり、これが問題点となっている。
そこで、前記問題点を解決するためには、各リールに均等にワイヤを巻き上げることが必須となり、以下のような従来技術がある。
なお、以下、昇降機構を備えたグリルを昇降グリルと呼ぶこととする。
図7は本実施例の室内機の昇降グリルのワイヤ巻取り構造を説明するための図である。図7は図6の従来のワイヤ巻取り構造に比べ、リール2の中央の径を最も細く、両端に向かう程比例的に傾斜を付けながら径を太くすることを特徴とする。つまり、本実施例のリール2は、巻取り部の中央の径を細くするとともに巻取り部の両端に向かい中央より大きい径になるよう傾斜をつけるように構成され、巻取りを行う際、巻取り部の細い箇所から先に集中してワイヤ3を巻取るものである。このようにリール2の径の細い箇所からワイヤ3が巻き取られることにより、複数あるリール2のワイヤ3巻取り速さの差を小さくし、昇降グリル29の上昇時の傾きを低減することが可能である。
図8は本実施例の室内機の昇降グリルのワイヤ巻取り構造を説明するための図である。図8は図6の従来のワイヤ巻取り構造に比べ、リール2の径の太さをどちらか片側に向かってワイヤ3の径の段差をつけながらリール2を太くすることを特徴とする。つまり本実施例のリール2は、巻取り部の一方の径を細くするとともに、他方の側に向かうに連れて段差をつけながら径を太くするように構成され、巻取りを行う際、巻取り部の細い箇所から先に集中してワイヤ3を巻取るものである。リール2の径の細い箇所からワイヤ3が巻き取られることで複数あるリール2のワイヤ3巻取り速さの差を小さくし、昇降グリル29の上昇時の傾きを低減することが可能である。
図9は本実施例の室内機の昇降グリルのワイヤ巻取り構造を説明するための図である。図9は図6の従来のワイヤ巻取り構造に比べ、リール2の幅Lを狭めていることを特徴とする。その際、図9に示す通り寸法L(リール2の巻取り箇所の長さ)及びワイヤ3の径φとすると、Lをφの略4倍とすることで、ワイヤ3の巻き取られ方が均等になる。ワイヤ3がリール2に均等に巻き取られ易くすることにより、複数あるリール2のワイヤ3巻取り速さの差を小さくし、グリル上昇時のグリル29の傾きを低減することが可能である。
図10は本実施例の室内機の昇降グリルのワイヤ巻取り構造の上面図であり、図11は図10中B部の斜視図である。本実施例の昇降グリルのワイヤ巻取り構造は、図10に示すようにワイヤ3の巻取り時、昇降グリル用モータ1が矢印90の方向に回転することで歯車駆動側5が回転するため、歯車駆動側5と噛み合う歯車伝達側6が矢印91の方向に回転する。歯車伝達側6が矢印91の方向に回転することにより、クランクシャフト7が回転する。図10及び図11に示す通り、クランクシャフト7が矢印91の方向に回転することにより、コネクティングロッド8が動きワイヤガイド9が矢印92のように往復運動をする。そのため、ワイヤガイド9がワイヤ3を誘導するため、ワイヤ3がリール2の手前で移動しながら巻き取られる。
2 リール
3 ワイヤ
4 モータステー
4a 軸受け
5 歯車駆動側
6 歯車伝達側
7 クランクシャフト
8 コネクティングロッド
9 ワイヤガイド
10 ワイヤガイド支え
11 クレーン
11a ワイヤ屈曲部
11b ワイヤ固定部
12 昇降グリル用電気箱
13 リミットスイッチ
14 滑車
21 化粧パネル
22 風向ルーバ
23 吹出ガイド
24 パッキン
25 フィルタ
26 コーナーパネル
27 吸込口
28 天井面
29 グリル
30 化粧パネル取付用ボルト
40 筐体
40a 天板
41 発泡ケース
42 ドレンパン
42a 吹出口
43 熱交換機
44 ファンモータ
45 送風機
46 電気箱
47 昇降ケース
90 ワイヤ巻取り時のモータ回転方向
91 ワイヤ巻取り時のクランクシャフト回転方向
92 ピストンの往復運動
93 空気の流れ
Claims (3)
- 室内機本体部の中央上部に設けられたファンモータと、
該ファンモータによって駆動される送風機と、
該送風機を囲うように配置された熱交換器と、
前記室内機本体部の下面に設けられた化粧パネルと、を備えた空気調和機の室内機において、
前記化粧パネルの中央に設けられた空気吸込口から塵埃の進入を防ぐフィルタと、
前記化粧パネルの中央に前記フィルタが取り付けられた昇降グリルと、
該昇降グリルの近傍の前記化粧パネルに設けられた昇降グリル用モータと、
該昇降グリル用モータの軸に取り付けられ、該軸と共に回転する複数のリールと、
該リールの回転により、巻取り又は巻出しがされることで前記昇降グリルの昇降を行うワイヤと、を備え、
前記リールは、巻取り部の一方の径を細くするとともに、他方の側に向かうに連れて段差をつけながら径を太くするように構成され、巻取りを行う際、前記巻取り部の細い箇所から先に集中して前記ワイヤを巻取ることを特徴とする空気調和機の室内機。 - 室内機本体部の中央上部に設けられたファンモータと、
該ファンモータによって駆動される送風機と、
該送風機を囲うように配置された熱交換器と、
前記室内機本体部の下面に設けられた化粧パネルと、を備えた空気調和機の室内機において、
前記化粧パネルの中央に設けられた空気吸込口から塵埃の進入を防ぐフィルタと、
前記化粧パネルの中央に前記フィルタが取り付けられた昇降グリルと、
該昇降グリルの近傍の前記化粧パネルに設けられた昇降グリル用モータと、
該昇降グリル用モータの軸に取り付けられ、該軸と共に回転する複数のリールと、
該リールの回転により、巻取り又は巻出しがされることで前記昇降グリルの昇降を行うワイヤと、を備え、
前記リールは、巻取り部の幅を前記ワイヤの径の略4倍となるように構成され、前記ワイヤを巻取ることを特徴とする空気調和機の室内機。 - 室内機本体部の中央上部に設けられたファンモータと、
該ファンモータによって駆動される送風機と、
該送風機を囲うように配置された熱交換器と、
前記室内機本体部の下面に設けられた化粧パネルと、を備えた空気調和機の室内機において、
前記化粧パネルの中央に設けられた空気吸込口から塵埃の進入を防ぐフィルタと、
前記化粧パネルの中央に前記フィルタが取り付けられた昇降グリルと、
該昇降グリルの近傍の前記化粧パネルに設けられた昇降グリル用モータと、
該昇降グリル用モータの軸に取り付けられ、該軸と共に回転する複数のリールと、
該リールの回転により、巻取り又は巻出しがされることで前記昇降グリルの昇降を行うワイヤと、
前記昇降グリル用モータの軸に取り付けられた歯車駆動部と、
該歯車駆動部と噛み合い回転軸方向を90度曲げるための歯車伝達部と、
該歯車伝達部の軸となるクランクシャフトと、
該クランクシャフトのクランク部とコネクティングロッドにより連結されるワイヤガイドと、を備え、
前記昇降グリル用モータが回転する際に前記ワイヤガイドが往復運動をすることで前記ワイヤを前記リールに誘導しながら均等に巻取ることを特徴とする空気調和機の室内機。
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JP2013177470A JP6082674B2 (ja) | 2013-08-29 | 2013-08-29 | 空気調和機の室内機 |
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Family Applications (1)
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