JP6081415B2 - 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。

従来から、地図データを含む各種データを記憶する記憶手段と、現在位置を取得する現在位置取得手段と、案内経路を探索する探索手段と、地図上に案内経路および現在位置を表示する表示手段とを備えるナビゲーション装置が開示されている。

例えば、特許文献１に記載の地図表示装置では、ユーザの視認性を高めるために、経路案内時に、出発地や目的地や経由地となる施設を強調表示する技術が開示されている。

また、従来のナビゲーション装置では、例えば、地下鉄の駅を目的地の施設とした場合、当該地下鉄の駅に接続する地下通路が有する複数の出入口の中から、経路探索により最も時間や距離の短い出入口を探索し、当該出入口までの経路表示を行う技術も開示されている。

特開２００８−１３９０８２号公報

しかしながら、従来のナビゲーション装置（特許文献１等）においては、出発地や目的地や経由地となる施設を常に強調表示すると、出発地と目的地とが比較的近い場合や、経由地が複数ある場合など、かえって画面が煩雑となり、ユーザの視認性が損なわれてしまうという問題点を有していた。

また、従来のナビゲーション装置においては、例えば、目的地とした施設（例えば、駅）に接続されている屋根（天井）付きの接続施設（例えば、地下通路）がある場合、視認性を高めるために目的地の施設を強調表示すると、目的地の施設とは比較的離れた接続施設の出入口までの経路が表示されることがあるため、ユーザに違和感を与えてしまう可能性があるという問題点を有していた。

また、従来のナビゲーション装置においては、例えば、接続施設が複数の出入口を有している場合、経路探索により探索された最も時間や距離の短い目的地までの経路の侵入口となる出入口が表示されるものの、当該出入口からの接続施設への侵入がユーザにとって必ずしも最適でない（例えば、探索された出入口付近にユーザが所望するＡＴＭやトイレ等の設置施設がない）可能性があり、利便性において問題点を有していた。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、視認性を確保でき、ユーザに違和感を与えることなく、ユーザにとって利便性の高い案内を行うことができる、ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、ナビゲーション方法を提供することを目的とする。

このような目的を達成するため、記憶部と制御部と入力部と表示部とを備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、地図上に存在する施設の形状を少なくとも規定する施設データ、および、上記地図の地図データを少なくとも記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、現在位置を取得する現在位置取得手段と、目的地および／または経由地となる上記施設を上記入力部を介して入力させる施設入力手段と、上記施設入力手段により入力された上記目的地および／または上記経由地に基づいて案内経路を探索する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路、および、上記現在位置取得手段により取得された上記現在位置を上記地図データ上に上記表示部を介して表示する案内経路表示手段と、を備え、上記案内経路表示手段は、上記現在位置が上記目的地または上記経由地となる上記施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、当該施設の上記施設データを強調表示することを特徴とする。

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記案内経路表示手段は、当該施設の上記施設データに枠線を重畳して表示することにより上記強調表示することを特徴とする。

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記案内経路表示手段は、当該施設の上記施設データを着色して表示することにより上記強調表示することを特徴とする。

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記地図データ記憶手段は、更に、上記施設に接続された接続施設の形状を少なくとも規定する接続施設データを記憶し、上記案内経路表示手段は、更に、当該接続施設データを上記強調表示することを特徴とする。

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記案内経路表示手段は、当該施設データおよび当該接続施設データの双方を区別して上記強調表示することを特徴とする。

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記施設データは、上記施設内に存在する設置施設と当該設置施設の位置を規定する設置施設データを更に含み、上記案内経路表示手段は、当該施設の上記施設データに上記設置施設データが含まれる場合に、上記強調表示された上記施設データ上に、上記設置施設の位置に当該設置施設データを表示すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記施設データは、上記施設内に存在する出入口と当該出入口の位置を規定する出入口データを更に含み、上記案内経路探索手段は、上記目的地および／または上記経由地となる上記施設に上記出入口が複数存在する場合、各上記出入口の位置までの上記案内経路を上記探索し、最も時間または距離の短い上記案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の上記案内経路との分岐点を求め、上記案内経路表示手段は、上記案内経路探索手段により探索された上記最適経路を表示し、上記現在位置が上記目的地または上記経由地となる上記施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合、または、上記現在位置が最初の上記分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、上記施設の上記施設データを上記強調表示すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーション装置は、記憶部と制御部と入力部と表示部とを備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、地図上に存在する施設の形状を少なくとも規定する施設データ、および、上記地図の地図データを少なくとも記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、現在位置を取得する現在位置取得手段と、目的地および／または経由地となる上記施設を上記入力部を介して入力させる施設入力手段と、上記施設入力手段により入力された上記目的地および／または上記経由地に基づいて案内経路を探索する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路、および、上記現在位置取得手段により取得された上記現在位置を上記地図データ上に上記表示部を介して表示する案内経路表示手段と、を備え、上記施設データは、上記施設内に存在する出入口と当該出入口の位置を規定する出入口データを含み、上記案内経路探索手段は、上記目的地および／または上記経由地となる上記施設に上記出入口が複数存在する場合、各上記出入口の位置までの上記案内経路を上記探索し、最も時間または距離の短い上記案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の上記案内経路との複数の分岐点を求め、上記案内経路表示手段は、上記案内経路探索手段により探索された上記最適経路を表示し、上記現在位置が上記複数の分岐点の各分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、上記施設の上記施設データを上記強調表示すること、を特徴とする。

また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、入力部と表示部と制御部とを備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、地図上に存在する施設の形状を少なくとも規定する施設データ、および、上記地図の地図データを少なくとも記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置の上記入力部を介して入力された目的地および／または経由地となる上記施設を上記端末装置から受信する受信手段と、上記受信手段により受信された上記目的地および／または上記経由地に基づいて案内経路を探索し、案内経路データとして生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データ、および、上記地図データ記憶手段に記憶された上記施設データと上記地図データと、を上記端末装置へ送信する案内経路データ送信手段と、上記端末装置の上記制御部は、現在位置を取得する現在位置取得手段と、上記目的地および／または上記経由地となる上記施設を上記入力部を介して入力させる施設入力手段と、上記施設入力手段により入力された上記目的地および／または上記経由地を上記ナビゲーションサーバへ送信する送信手段と、上記ナビゲーションサーバの上記案内経路データ送信手段により送信される上記案内経路データと、上記施設データと、上記地図データと、を受信する案内経路データ受信手段と、上記案内経路データ受信手段により受信された上記案内経路データに基づく上記案内経路、および、上記現在位置取得手段により取得された上記現在位置を、上記案内経路データ受信手段により受信された上記地図データ上に上記表示部を介して表示する案内経路表示手段と、を備え、上記案内経路表示手段は、上記現在位置が上記目的地または上記経由地となる上記施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、上記案内経路データ受信手段により受信された当該施設の上記施設データを強調表示することを特徴とする。

また、本発明の端末装置は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、入力部と表示部と制御部とを備えた端末装置であって、上記制御部は、現在位置を取得する現在位置取得手段と、目的地および／または経由地となる施設を上記入力部を介して入力させる施設入力手段と、上記施設入力手段により入力された上記目的地および／または上記経由地を上記ナビゲーションサーバへ送信する送信手段と、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記目的地および／または上記経由地に基づいて案内経路を探索し生成された案内経路データと、地図上に存在する上記施設の形状を規定する施設データと、上記地図の地図データと、を受信する案内経路データ受信手段と、上記案内経路データ受信手段により受信された上記案内経路データに基づく上記案内経路、および、上記現在位置取得手段により取得された上記現在位置を、上記案内経路データ受信手段により受信された上記地図データ上に上記表示部を介して表示する案内経路表示手段と、を備え、上記案内経路表示手段は、上記現在位置が上記目的地または上記経由地となる上記施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、上記案内経路データ受信手段により受信された当該施設の上記施設データを強調表示することを特徴とする。

また、本発明のナビゲーションサーバは、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と入力部と表示部とを備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、地図上に存在する施設の形状を少なくとも規定する施設データ、および、上記地図の地図データを少なくとも記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記端末装置の上記位置取得部により受信された上記位置情報信号、および、上記端末装置の上記入力部を介して入力された目的地および／または経由地となる上記施設を上記端末装置から受信する信号受信手段と、上記信号受信手段により受信された上記目的地および／または上記経由地に基づいて案内経路を探索し、案内経路データとして生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路、および、上記信号受信手段により受信された上記現在位置信号に基づく上記端末装置の現在位置を、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データ上に表示した表示画面を生成する表示画面生成手段と、上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる表示制御手段と、を備え、上記表示制御手段は、上記現在位置が上記目的地または上記経由地となる上記施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、上記信号受信手段により受信された当該施設の上記地図データ記憶手段に記憶された上記施設データを強調表示させることを特徴とする。

また、本発明にナビゲーション方法は、記憶部と制御部と入力部と表示部とを備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、地図上に存在する施設の形状を少なくとも規定する施設データ、および、上記地図の地図データを少なくとも記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、現在位置を取得する現在位置取得ステップと、目的地および／または経由地となる上記施設を上記入力部を介して入力させる施設入力ステップと、上記施設入力ステップにて入力された上記目的地および／または上記経由地に基づいて案内経路を探索する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路、および、上記現在位置取得ステップにて取得された上記現在位置を上記地図データ上に上記表示部を介して表示する案内経路表示ステップと、を含み、上記案内経路表示ステップにおいて、上記現在位置が上記目的地または上記経由地となる上記施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、当該施設の上記施設データを強調表示することを特徴とする。

また、本発明にナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、入力部と表示部と制御部とを備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、地図上に存在する施設の形状を少なくとも規定する施設データ、および、上記地図の地図データを少なくとも記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、現在位置を取得する現在位置取得ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、目的地および／または経由地となる上記施設を上記入力部を介して入力させる施設入力ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記施設入力ステップにて入力された上記目的地および／または上記経由地を上記ナビゲーションサーバへ送信する送信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置の上記送信ステップにて送信された上記目的地および／または上記経由地となる上記施設を上記端末装置から受信する受信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記受信ステップにて受信された上記目的地および／または上記経由地に基づいて案内経路を探索し、案内経路データとして生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データ、および、上記地図データ記憶手段に記憶された上記施設データと上記地図データと、を上記端末装置へ送信する案内経路データ送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバの上記案内経路データ送信ステップにて送信される上記案内経路データと、上記施設データと、上記地図データと、を受信する案内経路データ受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記案内経路データ受信ステップにて受信された上記案内経路データに基づく上記案内経路、および、上記現在位置取得ステップにて取得された上記現在位置を、上記案内経路データ受信ステップにて受信された上記地図データ上に上記表示部を介して表示する案内経路表示ステップと、を含み、上記案内経路表示ステップにおいて、上記現在位置が上記目的地または上記経由地となる上記施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、上記案内経路データ受信ステップにて受信された当該施設の上記施設データを強調表示することを特徴とする。

また、本発明にナビゲーション方法は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、入力部と表示部と制御部とを備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記制御部において実行される、現在位置を取得する現在位置取得ステップと、目的地および／または経由地となる施設を上記入力部を介して入力させる施設入力ステップと、上記施設入力ステップにて入力された上記目的地および／または上記経由地を上記ナビゲーションサーバへ送信する送信ステップと、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記目的地および／または上記経由地に基づいて案内経路を探索し生成された案内経路データと、地図上に存在する上記施設の形状を規定する施設データと、上記地図の地図データと、を受信する案内経路データ受信ステップと、上記案内経路データ受信ステップにて受信された上記案内経路データに基づく上記案内経路、および、上記現在位置取得ステップにて取得された上記現在位置を、上記案内経路データ受信ステップにて受信された上記地図データ上に上記表示部を介して表示する案内経路表示ステップと、を含み、上記案内経路表示ステップにおいて、上記現在位置が上記目的地または上記経由地となる上記施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、上記案内経路データ受信ステップにて受信された当該施設の上記施設データを強調表示することを特徴とする。

また、本発明にナビゲーション方法は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と入力部と表示部とを備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、地図上に存在する施設の形状を少なくとも規定する施設データ、および、上記地図の地図データを少なくとも記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置の上記位置取得部により受信された上記位置情報信号、および、上記端末装置の上記入力部を介して入力された目的地および／または経由地となる上記施設を上記端末装置から受信する信号受信ステップと、上記信号受信ステップにて受信された上記目的地および／または上記経由地に基づいて案内経路を探索し、案内経路データとして生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路、および、上記信号受信ステップにて受信された上記現在位置信号に基づく上記端末装置の現在位置を、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データ上に表示した表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる表示制御ステップと、を含み、上記表示制御ステップにおいて、上記現在位置が上記目的地または上記経由地となる上記施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、上記信号受信ステップにて受信された当該施設の上記地図データ記憶手段に記憶された上記施設データを強調表示させることを特徴とする。

この発明によれば、地図上に存在する施設の形状を少なくとも規定する施設データ、および、地図の地図データを少なくとも記憶部に記憶し、現在位置を取得し、目的地および／または経由地となる施設を入力部を介して入力させ、入力された目的地および／または経由地に基づいて案内経路を探索し、探索された案内経路、および、取得された現在位置を地図データ上に表示部を介して表示し、案内経路表示において、現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、当該施設の施設データを強調表示するので、例えば、出発地と目的地とが比較的近い場合や、経由地が複数ある場合であっても、適切なタイミングで対象となる施設を強調表示することができる。これにより、本発明は、強調表示を用いた案内において、画面が煩雑にならないよう視認性を確保できるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内経路表示において、当該施設の施設データに枠線を重畳して表示することにより強調表示するので、枠線により施設をより明確に表示することができ、ユーザの施設の見落し等を軽減することができる。これにより、本発明は、強調表示を用いた案内において、画面が煩雑にならないよう視認性を確保できるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内経路表示において、当該施設の施設データを着色して表示することにより強調表示するので、着色により施設をより明確に表示することができ、ユーザの施設の見落し等を軽減することができる。これにより、本発明は、強調表示を用いた案内において、画面が煩雑にならないよう視認性を確保できるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内経路表示において、更に、当該接続施設データを強調表示するので、目的地となる施設（例えば、駅）だけでなく、当該施設に接続された接続施設（例えば、地下通路）の形状も強調表示することができる。これにより、本発明は、目的地の施設とは比較的離れた接続施設の出入口までの経路が表示される場合であっても、ユーザに違和感を与えないよう適切に案内できるという効果を奏する。

また、この発明によれば、案内経路表示において、当該施設データおよび当該接続施設データの双方を区別して強調表示することができるので、目的地となる施設（例えば、駅）と当該施設に接続された接続施設（例えば、地下通路）との違いをより明確に表示することができ、ユーザの目的地施設と接続施設との混同を軽減することができる。これにより、本発明は、目的地の施設とは比較的離れた接続施設の出入口までの経路が表示される場合であっても、ユーザに違和感を与えないよう適切に案内できるという効果を奏する。

また、この発明によれば、施設データは、施設内に存在する設置施設と当該設置施設の位置を規定する設置施設データを更に含み、案内経路表示において、当該施設の施設データに設置施設データが含まれる場合に、強調表示された施設データ上に、設置施設の位置に当該設置施設データを重畳して表示するので、ユーザが所望する設置施設（ＡＴＭやトイレ等）が施設内のどこにあるか等を案内することができる。これにより、本発明は、ユーザにとって利便性の高い案内を行うことができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、施設データは、施設内に存在する出入口と当該出入口の位置を規定する出入口データを更に含み、案内経路探索において、目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との分岐点を求め、案内経路表示において、探索された最適経路を表示し、現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合、または、現在位置が最初の分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、施設の施設データを強調表示するので、例えば、目的地の施設（例えば、駅）に接続された接続施設（例えば、地下通路）の他の出入口への進行の可能性が残されている場合、現在位置が最初の分岐点または当該分岐点の少し手前に到達したときに、接続施設内の設置施設（例えば、ＡＴＭやトイレ等）を表示することができ、ユーザは最適経路として表示されている経路だけでなく、ユーザの判断で、表示された設置施設を考慮した優先順位で接続施設への出入口を選択することができる。これにより、本発明は、例えば、駅で電車に乗る前に、ＡＴＭやトイレ等に寄るといった経路に変更するなど、ユーザにとって利便性の高い案内を行うことができるという効果を奏する。

また、この発明によれば、地図上に存在する施設の形状を少なくとも規定する施設データ、および、地図の地図データを少なくとも記憶部に記憶し、現在位置を取得し、目的地および／または経由地となる施設を入力部を介して入力させ、入力された目的地および／または経由地に基づいて案内経路を探索し、探索された案内経路、および、取得された現在位置を地図データ上に表示部を介して表示し、施設データは、施設内に存在する出入口と当該出入口の位置を規定する出入口データを含み、案内経路探索において、目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との複数の分岐点を求め、案内経路表示において、探索された最適経路を表示し、現在位置が複数の分岐点の各分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、施設の施設データを強調表示するので、例えば、目的地の施設（例えば、駅）に接続された接続施設（例えば、地下通路）の他の出入口への進行の可能性が残されている場合、現在位置が分岐点または当該分岐点の少し手前に到達するごとに、接続施設内の設置施設（例えば、ＡＴＭやトイレ等）を表示することができ、ユーザは最適経路として表示されている経路だけでなく、ユーザの判断で、表示された設置施設を考慮した優先順位で接続施設への出入口を選択することができる。これにより、本発明は、例えば、駅で電車に乗る前に、ＡＴＭやトイレ等に寄るといった経路に変更するなど、ユーザにとって利便性の高い案内を行うことができるという効果を奏する。

なお、上記において、本発明のナビゲーション装置を一例に効果を説明したが、ナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、ナビゲーション方法においても同様の効果を奏する。

図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。 図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。 図３は、本実施形態における案内表示の一例を示す図である。 図４は、本実施形態における案内表示の一例を示す図である。 図５は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。 図７は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。 図８は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。

以下に、本発明にかかるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、ナビゲーション方法並びにプログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。

［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１〜図４を参照して以下に説明する。

［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。

図１に示すように、本発明の第１の実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ２００、および、位置取得部１１２と表示部１１４と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００と、を通信可能に接続して構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００の入力部１１６を介して入力された目的地および／または経由地となる施設を端末装置１００から受信し、受信された目的地および／または経由地に基づいて案内経路を探索し、案内経路データとして生成し、生成された案内経路データ、および、地図データベース２０６ａに記憶された施設データと地図データと、を端末装置１００へ送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段であり、案内経路データ生成等を行う。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（地図データベース２０６ａ、経路探索情報ファイル２０６ｂ等）を格納する。

これら記憶部２０６の各構成要素のうち、地図データベース２０６ａは、地図上に存在する施設の形状を少なくとも規定する施設データ、および、当該地図の地図データを少なくとも記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ａは、更に、施設に接続された接続施設の形状を少なくとも規定する接続施設データを記憶していてもよい。また、施設データは、施設内に存在する設置施設と当該設置施設の位置を規定する設置施設データを更に含んでいてもよい。また、施設データは、施設内に存在する出入口と当該出入口の位置を規定する出入口データを更に含んでいてもよい。また、施設データは、施設内に存在する出入口と当該出入口の位置を規定する出入口データを含んでいてもよい。ここで、「施設」とは、地図上に存在する屋外または屋内の建造物などであり、例えば、オフィスビル、ホテル、デパート、駅、博物館、美術館、学校、公園、遊園地、動物園等であってもよく、利用者により指定された住所に存在する構造物等であってもよい。また、「接続施設」とは、施設に接続された建造物などであり、例えば、地下通路、地下街、渡り廊下、連絡通路等の施設と屋根付きの部分で接続されている構造物等であってもよい。また、「設置施設」とは、施設内に存在する設置物などであり、例えば、トイレ、ＡＴＭ、公衆電話、無線ＬＡＮのアクセスポイント、コインロッカー等であってもよい。

また、経路探索情報ファイル２０６ｂは、制御部２０２が、端末装置１００から受信した目的地および／または経由地を満たす少なくとも１つの経路を作成する際に用いる、道路網データと交通規制データと交通機関の時刻表データと利用料金データとを含む経路探索情報を記憶する経路探索情報記憶手段である。ここで、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される道路網データは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路作成に用いる各種の道路や地図上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を含む。また、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される交通規制データは、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含む。また、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、船等の各交通機関の時刻表を表す情報等である。また、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金や、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金等を表す情報等であり、制御部２０２が交通費を計算する際に用いてもよい。これら道路網データと交通規制データと時刻表データと利用料金データは、経路探索情報ファイル２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータをダウンロードして経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報をアップデートしてもよい。

また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、および、案内経路データ送信部２０２ｃを備えて構成される。

このうち、受信部２０２ａは、端末装置１００の入力部１１６を介して入力された目的地および／または経由地となる施設を端末装置１００から受信する受信手段である。ここで、受信部２０２ａは、端末装置１００から、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した現在位置信号、または、当該位置情報信号から抽出した位置情報を受信してもよい。ここで、受信部２０２ａは、端末装置１００の入力部１１６を介して入力された出発地を端末装置１００から受信してもよい。

また、案内経路探索部２０２ｂは、受信部２０２ａにより受信された目的地および／または経由地に基づいて、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、案内経路を探索し、案内経路データとして生成する案内経路探索手段である。ここで、案内経路探索部２０２ｂは、目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、受信部２０２ａにより受信された現在位置信号または位置情報に基づく端末装置１００の現在位置、または、受信部２０２ａにより受信された出発地から、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との分岐点を求めてもよい。また、案内経路探索部２０２ｂは、目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、受信部２０２ａにより受信された現在位置信号または位置情報に基づく端末装置１００の現在位置、または、受信部２０２ａにより受信された出発地から、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との複数の分岐点を求めてもよい。

また、案内経路データ送信部２０２ｃは、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データ、および、地図データベース２０６ａに記憶された施設データと地図データと、を端末装置１００へ送信する案内経路データ送信手段である。

［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、現在位置を取得し、目的地および／または経由地となる施設を入力部１１６を介して入力させ、入力された目的地および／または経由地をナビゲーションサーバ２００へ送信し、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内経路データと、施設データと、地図データと、を受信し、受信された案内経路データに基づく案内経路、および、現在位置を、地図データ上に表示部１１４を介して表示し、現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、当該施設の施設データを強調表示する等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等である。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置を反映させたナビゲーション案内を行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から受信した地図データや表示案内データ等に基づいて描画した表示画面等を表示する表示部１１４（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）と、目的地となる施設の名称等の入力を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）とを備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、および、入力部１１６等の制御を行う。

ここで、位置取得部１１２は、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、緯度、経度、高度（高さ情報）に関する位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場）内の各フロアの各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得した位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を抽出する。また、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。

また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００とナビゲーションサーバ２００等の外部機器とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網、一般電話回線網を含む。）、イントラネット、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。

また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置取得部１０２ａ、施設入力部１０２ｂ、送信部１０２ｃ、案内経路データ受信部１０２ｄ、および、案内経路表示部１０２ｅを備えて構成される。

このうち、現在位置取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から位置情報を抽出することにより、当該位置情報に基づき端末装置１００の現在位置を取得する現在位置取得手段である。また、現在位置取得部１０２ａは、位置発信装置５００から発信される位置情報信号が受信できない場合等には、入力部１１６を介して利用者に地図データ上で指定させた座標を現在位置として取得してもよい。

また、施設入力部１０２ｂは、目的地および／または経由地となる施設を入力部１１６を介して入力させる施設入力手段である。ここで、施設入力部１０２ｂは、出発地を入力部１１６を介して入力させてもよい。

また、送信部１０２ｃは、施設入力部１０２ｂにより入力された目的地および／または経由地をナビゲーションサーバ２００へ送信する送信手段である。ここで、送信部１０２ｃは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号、または、現在位置取得部１０２ａにより位置情報信号から抽出された位置情報をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。また、送信部１０２ｃは、施設入力部１０２ｂにより入力された出発地をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。

また、案内経路データ受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００の案内経路データ送信部２０２ｃにより送信される案内経路データと、施設データと、地図データと、を受信する案内経路データ受信手段である。

また、案内経路表示部１０２ｅは、案内経路データ受信部１０２ｄにより受信された案内経路データに基づく案内経路、および、現在位置取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置を、案内経路データ受信部１０２ｄにより受信された地図データ上に表示部１１４を介して表示する案内経路表示手段である。ここで、案内経路表示部１０２ｅは、端末装置１００の現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、当該施設の施設データを強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、施設データに枠線を重畳して表示することにより強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、施設データを着色して表示することにより強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、更に、当該接続施設データを強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、当該施設データおよび当該接続施設データの双方を区別して強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、施設データに設置施設データが含まれる場合に、強調表示された施設データ上に、設置施設の位置に当該設置施設データを重畳して表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、案内経路データ受信部１０２ｄにより受信された最適経路を表示し、端末装置１００の現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合、または、端末装置１００の現在位置が最初の分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、施設データを強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、案内経路データ受信部１０２ｄにより受信された最適経路を表示し、端末装置１００の現在位置が複数の分岐点の各分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、施設データを強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、施設入力部１０２ｂにより入力された出発地を、案内経路データ受信部１０２ｄにより受信された地図データ上に表示部１１４を介して表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、分岐点を、案内経路データ受信部１０２ｄにより受信された地図データ上に表示部１１４を介して表示してもよい。

以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。

［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２〜図４を参照して詳細に説明する。ここで、図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。

図２に示すように、まず、端末装置１００の現在位置取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から位置情報を抽出することにより、当該位置情報に基づき端末装置１００の現在位置を取得する（ステップＳＡ−１）。

そして、端末装置１００の施設入力部１０２ｂは、利用者により、目的地および／または経由地となる施設を入力部１１６を介して入力させる（ステップＳＡ−２）。

そして、端末装置１００の送信部１０２ｃは、施設入力部１０２ｂにより入力された目的地および／または経由地、および、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号、または、現在位置取得部１０２ａにより位置情報信号から抽出された位置情報をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−３）。

そして、ナビゲーションサーバ２００の受信部２０２ａは、端末装置１００の入力部１１６を介して入力された目的地および／または経由地、および、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した現在位置信号、または、端末装置１００の現在位置取得部１０２ａにより位置情報信号から抽出された位置情報を端末装置１００から受信する（ステップＳＡ−４）。

そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、受信部２０２ａにより受信された目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、受信部２０２ａにより受信された現在位置信号または位置情報に基づく端末装置１００の現在位置から、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との分岐点を求めて、案内経路データとして生成する（ステップＳＡ−５）。また、案内経路探索部２０２ｂは、目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、受信部２０２ａにより受信された現在位置信号または位置情報に基づく端末装置１００の現在位置から、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との複数の分岐点を求めて、案内経路データとして生成してもよい。

そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路データ送信部２０２ｃは、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データ、および、地図データベース２０６ａに記憶された施設データと地図データと、を端末装置１００へ送信する（ステップＳＡ−６）。

そして、端末装置１００の案内経路データ受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００の案内経路データ送信部２０２ｃにより送信される案内経路データと、施設データと、地図データと、を受信する（ステップＳＡ−７）。

そして、端末装置１００の案内経路表示部１０２ｅは、案内経路データ受信部１０２ｄにより受信された案内経路データに基づく最適経路、および、現在位置取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置を、案内経路データ受信部１０２ｄにより受信された地図データ上に表示部１１４を介して表示し、端末装置１００の現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合、または、端末装置１００の現在位置が最初の分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、当該施設の施設データを強調表示する（ステップＳＡ−８）。ここで、案内経路表示部１０２ｅは、施設データに枠線を重畳して表示することにより強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、施設データを着色して表示することにより強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、更に、当該接続施設データを強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、当該施設データおよび当該接続施設データの双方を区別して強調表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、施設データに設置施設データが含まれる場合に、強調表示された施設データ上に、設置施設の位置に当該設置施設データを重畳して表示してもよい。また、案内経路表示部１０２ｅは、案内経路データ受信部１０２ｄにより受信された最適経路を表示し、端末装置１００の現在位置が複数の分岐点の各分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、施設データを強調表示してもよい。

ここで、図３および図４を参照して、本実施形態における案内表示の一例について説明する。図３は、本実施形態における案内表示の一例を示す図である。図４は、本実施形態における案内表示の一例を示す図である。なお、図３および図４に示す一例は、本実施形態に限らず、図５および図７等の他の実施形態においても同様に適用できる。

図３に示すように、一例として、端末装置１００の案内経路表示部１０２ｅは、端末装置１００の現在位置（例えば、ヒト型記号）から目的地施設（例えば、記号Ｇ）であるデパートへの最適経路（現在位置→地下通路入口Ａ１→Ｇ）を表示している。ここで、端末装置１００の案内経路表示部１０２ｅは、端末装置１００の現在位置が目的地であるデパートまで所定距離内に達しているため、当該デパートの施設データに太い枠線を重畳して表示することにより強調表示し、当該デパートへの接続施設である地下鉄駅および地下通路に細い枠線を重畳して表示することにより強調表示し、当該デパートの施設データに設置施設データであるトイレが含まれるため、強調表示されたデパートの施設データ上に、トイレの位置に当該トイレの設置施設データを重畳して表示している。

また、図４に示すように、一例として、端末装置１００の案内経路表示部１０２ｅは、出発地（例えば、記号Ｓ）から目的地施設（例えば、記号Ｇ）である東京駅への最適経路（Ｓ→地下通路入口７→Ｇ）を表示し、当該最適経路上に端末装置１００の現在位置（例えば、ヒト型記号）を表示している。ここで、端末装置１００の案内経路表示部１０２ｅは、端末装置１００の現在位置が地下通路入り口２７を通る案内経路との分岐点（例えば、記号×）まで所定距離内に達しているため、東京駅の施設データに太い枠線を重畳して表示することにより強調表示し、東京駅への接続施設である地下通路に細い枠線を重畳して表示することにより強調表示し、強調表示された地下通路の接続施設データ上に、トイレの位置に当該トイレの設置施設データを重畳して表示し、ＡＴＭの位置に当該ＡＴＭの設置施設データを重畳して表示している。

以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。

［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図５および図６を参照して以下に説明する。ここで、図５は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。

なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４等で出力させるタイミングを調整し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４等を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。

［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図５を参照して以下に説明する。

図５に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と表示部１１４と入力部１１６と制御部１０２とを備えた端末装置１００、を通信可能に接続された、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

図５において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００の位置取得部１１２により受信された位置情報信号、および、端末装置１００の入力部１１６を介して入力された目的地および／または経由地となる施設を端末装置１００から受信し、受信された目的地および／または経由地に基づいて案内経路を探索し、案内経路データとして生成し、探索された案内経路、および、現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を、地図データ上に表示した表示画面を生成し、表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させ、端末装置１００の現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、当該施設の施設データを強調表示させる等の機能を有する。

なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（地図データベース２０６ａ、経路探索情報ファイル２０６ｂ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、および、入力部１１６の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

また、図５において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、案内経路探索部２０２ｂ、信号受信部２０２ｄ、表示画面生成部２０２ｅ、および、表示制御部２０２ｆを備えて構成される。

このうち、信号受信部２０２ｄは、端末装置１００の位置取得部１１２により受信された、位置発信装置５００から発信される位置情報信号、および、端末装置１００の入力部１１６を介して入力された目的地および／または経由地となる施設を端末装置１００から受信する信号受信手段である。ここで、信号受信部２０２ｄは、端末装置１００の入力部１１６を介して入力された出発地を端末装置１００から受信してもよい。

また、表示画面生成部２０２ｅは、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路、および、信号受信部２０２ｄにより受信された現在位置信号に基づく端末装置１００の現在位置を、地図データベース２０６ａに記憶された地図データ上に表示した表示画面を生成する表示画面生成手段である。ここで、表示画面生成部２０２ｅは、端末装置１００の入力部１１６を介して入力された出発地を、地図データベース２０６ａに記憶された地図データ上に表示した表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｅは、分岐点を、地図データベース２０６ａに記憶された地図データ上に表示した表示画面を生成してもよい。

また、表示制御部２０２ｆは、表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる表示制御手段である。ここで、表示制御部２０２ｆは、端末装置１００の現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、信号受信部２０２ｄにより受信された施設の地図データベース２０６ａに記憶された施設データを強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、施設データに枠線を重畳して表示させることにより強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、施設データを着色して表示させることにより強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、更に、当該接続施設データを強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、当該施設データおよび当該接続施設データの双方を区別して強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、施設データに設置施設データが含まれる場合に、強調表示された施設データ上に、設置施設の位置に当該設置施設データを重畳して表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、案内経路探索部２０２ｂにより探索された最適経路を表示させ、端末装置１００の現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合、または、端末装置１００の現在位置が最初の分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、信号受信部２０２ｄにより受信された施設の地図データベース２０６ａに記憶された施設データを強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、案内経路探索部２０２ｂにより探索された最適経路を表示させ、端末装置１００の現在位置が複数の分岐点の各分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、施設データを強調表示させてもよい。

以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。

［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図６を参照して詳細に説明する。

図６に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号、および、入力部１１６を介して入力された目的地および／または経由地となる施設をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−１）。

そして、ナビゲーションサーバ２００の信号受信部２０２ｄは、端末装置１００の位置取得部１１２により受信された、位置発信装置５００から発信される位置情報信号、および、端末装置１００の入力部１１６を介して入力された目的地および／または経由地となる施設を端末装置１００から受信する（ステップＳＢ−２）。

そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、信号受信部２０２ｄにより受信された目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、信号受信部２０２ｄにより受信された現在位置信号に基づく端末装置１００の現在位置から、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との分岐点を求めて、案内経路データとして生成する（ステップＳＢ−３）。また、案内経路探索部２０２ｂは、目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、信号受信部２０２ｄにより受信された現在位置信号に基づく端末装置１００の現在位置から、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との複数の分岐点を求めて、案内経路データとして生成してもよい。

そして、ナビゲーションサーバ２００の表示画面生成部２０２ｅは、案内経路探索部２０２ｂにより探索された最適経路、および、信号受信部２０２ｄにより受信された現在位置信号に基づく端末装置１００の現在位置を、地図データベース２０６ａに記憶された地図データ上に表示した表示画面を生成する（ステップＳＢ−４）。

そして、ナビゲーションサーバ２００の表示制御部２０２ｆは、案内経路探索部２０２ｂにより探索された最適経路を表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより（ステップＳＢ−４）、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させ、端末装置１００の現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合、または、端末装置１００の現在位置が最初の分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、信号受信部２０２ｄにより受信された施設の地図データベース２０６ａに記憶された施設データを強調表示させる（ステップＳＢ−５）。ここで、表示制御部２０２ｆは、端末装置１００の現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、信号受信部２０２ｄにより受信された施設の地図データベース２０６ａに記憶された施設データを強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、施設データに枠線を重畳して表示させることにより強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、施設データを着色して表示させることにより強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、更に、当該接続施設データを強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、当該施設データおよび当該接続施設データの双方を区別して強調表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、施設データに設置施設データが含まれる場合に、強調表示された施設データ上に、設置施設の位置に当該設置施設データを重畳して表示させてもよい。また、表示制御部２０２ｆは、案内経路探索部２０２ｂにより探索された最適経路を表示させ、端末装置１００の現在位置が複数の分岐点の各分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、施設データを強調表示させてもよい。

以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。

［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図７および図８を参照して以下に説明する。ここで、図７は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図８は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。

なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、ナビゲーションサーバ２００に接続することなく、現在位置を取得し、目的地および／または経由地となる施設を入力部４１６を介して入力させ、入力された目的地および／または経由地に基づいて案内経路を探索し、探索された案内経路、および、取得された現在位置を地図データ上に表示部４１４を介して表示し、現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、当該施設の施設データを強調表示する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。

［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図７を参照して以下に説明する。

図７に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と表示部４１４と入力部４１６と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備えて構成される。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

図７において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、および、入力部４１６の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（地図データベース４０６ａ、経路探索情報ファイル４０６ｂ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

また、制御部４０２の各部（現在位置取得部４０２ａ〜案内経路表示部４０２ｄ等）については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、通信制御インターフェース部を備えないため、制御部４０２が各送受信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。

また、図７において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置取得部４０２ａ、施設入力部４０２ｂ、案内経路探索部４０２ｃ、および、案内経路表示部４０２ｄを備えて構成される。

このうち、現在位置取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から位置情報を抽出することにより、当該位置情報に基づきナビゲーション装置４００の現在位置を取得する現在位置取得手段である。

また、施設入力部４０２ｂは、目的地および／または経由地となる施設を入力部４１６を介して入力させる施設入力手段である。施設入力部４０２ｂは、出発地を入力部４１６を介して入力させてもよい。

また、案内経路探索部４０２ｃは、施設入力部４０２ｂにより入力された目的地および／または経由地に基づいて、経路探索情報ファイル４０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、案内経路を探索する案内経路探索手段である。ここで、案内経路探索部４０２ｃは、目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、現在位置取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の現在位置、または、施設入力部４０２ｂにより入力された出発地から、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との分岐点を求めてもよい。また、案内経路探索部４０２ｃは、目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、現在位置取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の現在位置、または、施設入力部４０２ｂにより入力された出発地から、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との複数の分岐点を求めてもよい。

また、案内経路表示部４０２ｄは、案内経路探索部４０２ｃにより探索された案内経路、および、現在位置取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の現在位置を地図データベース４０６ａに記憶された地図データ上に表示部４１４を介して表示する案内経路表示手段である。ここで、案内経路表示部４０２ｄは、ナビゲーション装置４００の現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、当該施設の施設データを強調表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、施設データに枠線を重畳して表示することにより強調表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、施設データを着色して表示することにより強調表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、更に、当該接続施設データを強調表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、当該施設データおよび当該接続施設データの双方を区別して強調表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、施設データに設置施設データが含まれる場合に、強調表示された施設データ上に、設置施設の位置に当該設置施設データを重畳して表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、案内経路探索部４０２ｃにより探索された最適経路を表示し、現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合、または、現在位置が最初の分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、施設データを強調表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、案内経路探索部４０２ｃにより探索された最適経路を表示し、現在位置が複数の分岐点の各分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、施設データを強調表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、施設入力部４０２ｂにより入力された出発地を、地図データベース４０６ａに記憶された地図データ上に表示部４１４を介して表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、分岐点を、地図データベース４０６ａに記憶された地図データ上に表示部４１４を介して表示してもよい。

以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。

［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図８を参照して詳細に説明する。

図８に示すように、まず、現在位置取得部４０２ａは、位置取得部４１２により位置発信装置５００から受信した位置情報信号から位置情報を抽出することにより、当該位置情報に基づきナビゲーション装置４００の現在位置を取得する（ステップＳＣ−１）。

そして、施設入力部４０２ｂは、利用者により、目的地および／または経由地となる施設を入力部４１６を介して入力させる（ステップＳＣ−２）。

そして、案内経路探索部４０２ｃは、利用者により入力部４１６を介して入力された目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、経路探索情報ファイル４０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の現在位置から、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との分岐点を求める（ステップＳＣ−３）。また、案内経路探索部４０２ｃは、目的地および／または経由地となる施設に出入口が複数存在する場合、経路探索情報ファイル４０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の現在位置から、各出入口の位置までの案内経路を探索し、最も時間または距離の短い案内経路を最適経路として探索し、かつ、当該最適経路と他の案内経路との複数の分岐点を求めてもよい。

そして、案内経路表示部４０２ｄは、案内経路探索部４０２ｃにより探索された案内経路、および、現在位置取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の現在位置を地図データ上に表示部４１４を介して表示し、当該現在位置が目的地または経由地となる施設まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合、または、当該現在位置が最初の分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、当該施設の施設データを強調表示する（ステップＳＣ−４）。ここで、案内経路表示部４０２ｄは、施設データを着色して表示することにより強調表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、更に、当該接続施設データを強調表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、当該施設データおよび当該接続施設データの双方を区別して強調表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、施設データに設置施設データが含まれる場合に、強調表示された施設データ上に、設置施設の位置に当該設置施設データを重畳して表示してもよい。また、案内経路表示部４０２ｄは、案内経路探索部４０２ｃにより探索された最適経路を表示し、現在位置が複数の分岐点の各分岐点まで所定距離内または所定予測到達時間内に達した場合に、施設データを強調表示してもよい。

以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。

［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。

また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部２０６および記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。

また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

記憶部２０６および記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（地図データベース２０６ａ、４０６ａ、経路探索情報ファイル２０６ｂ、４０６ｂ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。

また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置を接続し、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。

以上詳述に説明したように、本発明によれば、視認性を確保でき、ユーザに違和感を与えることなく、ユーザにとって利便性の高い案内を行うことができる、ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、ナビゲーション方法を提供することができるので、経路案内を支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。

１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置取得部
１０２ｂ 施設入力部
１０２ｃ 送信部
１０２ｄ 案内経路データ受信部
１０２ｅ 案内経路表示部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 受信部
２０２ｂ 案内経路探索部
２０２ｃ 案内経路データ送信部
２０２ｄ 信号受信部
２０２ｅ 表示画面生成部
２０２ｆ 表示制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 地図データベース
２０６ｂ 経路探索情報ファイル
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置（スタンドアローン型）
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置取得部
４０２ｂ 施設入力部
４０２ｃ 案内経路探索部
４０２ｄ 案内経路表示部
４０６ 記憶部
４０６ａ 地図データベース
４０６ｂ 経路探索情報ファイル
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 入力部
５００ 位置発信装置

Claims (9)

1. 施設に関するデータ、および、地図データを取得する地図データ取得手段と、
   目的地または経由地である目的施設に現在位置が接近した場合に、表示している上記地図データ上で、上記目的施設に接続し、上記現在位置から当該施設を経由しなくても上記目的施設に到達できる施設である接続施設を強調表示する表示手段と、
   を備えることを特徴とする情報処理システム。
2. 請求項１に記載の情報処理システムにおいて、
   上記表示手段は、目的施設と接続施設とを区別して表示することを特徴とする情報処理システム。
3. 請求項１または２に記載の情報処理システムにおいて、
   上記施設に関するデータは、上記施設内に存在する設置施設と当該設置施設の位置を規定する設置施設データを更に含み、
   上記表示手段は、当該施設の上記施設に関するデータに上記設置施設データが含まれる場合には、上記施設上の対応する位置に、当該設置施設を重畳して表示することを特徴とする情報処理システム。
4. 請求項１から３のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
   上記施設に関するデータは、上記施設内に存在する出入口と当該出入口の位置を規定する出入口データを更に含み、
   上記目的施設に基づく案内経路を探索する案内経路探索手段を更に備え、
   上記案内経路探索手段は、上記目的施設に上記出入口が複数存在する場合、各上記出入口の位置までの上記案内経路を探索し、
   上記表示手段は、各案内経路の分岐点に接近した場合に、上記接続施設を強調表示することを特徴とする情報処理システム。
5. コンピュータを、
   目的地または経由地である目的施設に現在位置が接近した場合に、表示している地図データ上で、上記目的施設に接続し、上記現在位置から当該施設を経由しなくても上記目的施設に到達できる施設である接続施設を強調表示する表示手段
   として機能させるための情報処理プログラム。
6. コンピュータを、
   目的地または経由地である目的施設に現在位置が接近した場合に、表示している地図データ上で、上記目的施設に接続し、上記現在位置から当該施設を経由しなくても上記目的施設に到達できる施設である接続施設を強調表示させる表示制御手段
   として機能させるための情報処理プログラム。
7. 施設に関するデータ、および、地図データを取得する地図データ取得手段と、
   目的地または経由地である目的施設に現在位置が接近した場合に、表示している上記地図データ上で、上記目的施設に接続し、上記現在位置から当該施設を経由しなくても上記目的施設に到達できる施設である接続施設を強調表示する表示手段と、
   を備えることを特徴とする情報処理装置。
8. 施設に関するデータ、および、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
   目的地または経由地である目的施設に現在位置が接近した場合に、表示している上記地図データ上で、上記目的施設に接続し、上記現在位置から当該施設を経由しなくても上記目的施設に到達できる施設である接続施設を強調表示させる表示制御手段と、
   を備えたことを特徴とする情報処理装置。
9. 目的地または経由地である目的施設に現在位置が接近した場合に、表示手段が、表示している地図データ上で、上記目的施設に接続し、上記現在位置から当該施設を経由しなくても上記目的施設に到達できる施設である接続施設を強調表示するステップ、
   を備えることを特徴とする情報処理方法。
   

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