JP6079064B2 - 液体噴射装置、圧電アクチュエータ、及び、液体噴射装置の製造方法 - Google Patents
液体噴射装置、圧電アクチュエータ、及び、液体噴射装置の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6079064B2 JP6079064B2 JP2012191114A JP2012191114A JP6079064B2 JP 6079064 B2 JP6079064 B2 JP 6079064B2 JP 2012191114 A JP2012191114 A JP 2012191114A JP 2012191114 A JP2012191114 A JP 2012191114A JP 6079064 B2 JP6079064 B2 JP 6079064B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric layer
- electrode
- wiring board
- liquid
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
第6の発明の液体噴射装置は、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記通路は、大気と連通していることを特徴とするものである。
本発明によれば、配線基板が圧電層に接触した状態では、配線基板の複数の充填溝は圧電層によって塞がれることになるが、本発明では、配線基板に、複数の充填溝を大気に連通させる大気連通路が形成されている。そのため、配線基板が圧電層に接触した状態で、液状の導電性材料を複数の充填溝に充填させる際に、複数の充填溝内の空気が大気連通路から外部へ抜けやすくなるため、複数の充填溝の隅々まで導電性材料を充填しやすくなる。
前記配線基板の前記圧電層との接合面に複数の充填溝を形成する溝形成工程と、前記配線基板に、前記配線基板が前記圧電層に接合されたときに前記複数の充填溝を大気に連通させる大気連通路を形成する大気連通路形成工程と、前記配線基板を前記圧電層の前記一表面に接触させてから、前記複数の充填溝に液状の導電性材料を充填することにより、前記接合面に前記第1電極を形成する電極形成工程と、前記配線基板の前記接合面を前記圧電層に接合する接合工程と、を備えていることを特徴とするものである。
前記大気連通路形成工程において、前記配線基板の前記接合面に前記複数の充填溝と接続された大気連通溝を形成するとともに、前記配線基板を厚み方向に貫通し、且つ、前記大気連通溝と接続された大気連通孔とを形成し、前記電極形成工程において、前記複数の充填溝に液状の導電性材料を充填して前記第1電極を形成した後に、前記大気連通孔内にも前記引出電極と導通するように前記液状の導電性材料を充填することを特徴とするものである。
第13の発明の圧電アクチュエータは、圧電層と、前記圧電層の一表面に配置される第1電極と、前記第1電極と導通する配線が形成され、且つ、前記圧電層の前記一表面に接合される配線基板を有し、さらに、前記配線基板の前記圧電層との接合面に形成された溝内に、前記圧電層と前記配線基板の両方に接する前記第1電極が位置しており、前記配線基板には、前記第1電極が位置する前記溝に繋がった通路が形成されていることを特徴とするものである。
本発明では、配線基板が圧電層の一表面に接触した状態で、配線基板に形成された溝に、圧電層と配線基板の両方に接する第1電極が位置している。この構成は、従来構成における、圧電層と配線基板にそれぞれ形成されていた2つの電極のうちの一方が省略された構成であることから、圧電層と配線基板の接続構造が簡素化される。
第14の発明の圧電アクチュエータは、前記第13の発明において、前記通路は、大気と連通していることを特徴とするものである。
第15の発明の液体噴射装置は、液体を噴射するノズルを含む液体流路が形成された流路構造体と、前記流路構造体に設けられた前記液体流路内の液体に噴射エネルギーを付与する前記第13又は第14の発明の圧電アクチュエータと、を備えることを特徴とするものである。
まず、配線基板41の、複数の圧力室24とそれぞれ対向することとなる複数の部分51に、プレス加工やレーザー加工等によって複数の凹部50を形成しておく。その上で、図8(a)に示すように、配線基板41の、前記複数の部分51の各々の下面に、複数の充填溝52を形成する。また、配線基板41に、複数の充填溝52に連通する貫通孔54を形成する。さらに、配線基板41の圧電層40との接合面とは反対側の面に、供給溝55(縦溝55a、液溜め部55bを含む)と、供給溝59とを形成する。尚、これらの溝は、レーザー加工で形成することができる。
また、図8(a)に示すように、配線基板41の下面に、複数の充填溝52に連通する大気連通溝56を形成する。さらに、配線基板41を貫通し、且つ、大気連通溝56に連通する大気連通孔57を形成する。前記の溝形成工程と同様に、大気連通溝56と大気連通孔57もレーザー加工で形成することができる。
次に、図8(b)に示すように、配線基板41を圧電層40の上面に接触するように配置する。また、配線部材41を上から押さえる、あるいは、配線部材41を接着剤や適宜の固定手段を用いて仮止めするなどして、配線部材41が複数の圧電素子40に接触した状態を維持し、また、複数の圧電素子40に対する位置がずれないようにしておく。
20 流路ユニット
21 圧電アクチュエータ
40 圧電層
41 配線基板
42 第1電極
43 第2電極
47 配線
48 グランド配線
49 引出電極
50 凹部
52 充填溝
54 貫通孔
55 供給溝
56a,56b リブ
56 大気連通溝
57 大気連通孔
58 大気連通路
60 インクジェットヘッド
61 導電性インク
Claims (15)
- 液体を噴射するノズルを含む液体流路が形成された流路構造体と、前記流路構造体に設けられて前記液体流路内の液体に噴射エネルギーを付与する圧電アクチュエータとを備え、
前記圧電アクチュエータは、
圧電層と、
前記圧電層の一表面に配置される第1電極と、
前記第1電極と導通する配線が形成され、且つ、前記圧電層の前記一表面に接合される配線基板を有し、
前記配線基板の前記圧電層との接合面に複数の充填溝が形成されて、前記複数の充填溝内に充填された導電性材料によって、前記圧電層と前記配線基板の両方に接する前記第1電極が形成され、
前記配線基板には、前記配線基板が前記圧電層に接触した状態で前記複数の充填溝に繋がった通路が形成されていることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記配線基板の前記第1電極と接する部分は、それ以外の部分よりも薄く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記配線基板の前記圧電層の接合面と反対側の面には、前記充填溝よりも溝幅の大きい供給溝が形成され、
前記供給溝は、前記配線基板を厚み方向に貫通する貫通孔を介して前記複数の充填溝と連通し、
前記供給溝から前記貫通孔を介して前記複数の充填溝に充填された前記導電性材料によって、前記配線基板の接合面に前記第1電極が形成されるとともに、前記接合面と反対側の面に、前記第1電極に導通する前記配線が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。 - 前記複数の充填溝は、それぞれ、前記貫通孔との連通部分から前記通路との連通部分に向けて延びていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
- 前記通路内には、複数のリブが通路長さ方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体噴射装置。
- 前記通路は、大気と連通していることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体噴射装置。
- 前記圧電アクチュエータは、前記第1電極との間で前記圧電層を挟むように、前記圧電層の前記一表面と反対側の面に配置される第2電極を有し、
前記圧電層の前記一表面には、前記第2電極に導通する引出電極が設けられ、
前記配線基板の前記通路は、前記配線基板の前記接合面に形成されて前記複数の充填溝と接続された溝と、前記配線基板を厚み方向に貫通するとともに前記溝と接続された孔とを有し、
前記引出電極は、前記孔内に充填された前記導電性材料と導通していることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体噴射装置。 - 圧電層と、
前記圧電層の一表面に配置される第1電極と、
前記第1電極と導通する配線が形成され、且つ、前記圧電層の前記一表面に接合される配線基板を有し、
前記配線基板の前記圧電層との接合面に複数の充填溝が形成されて、前記複数の充填溝内に充填された導電性材料によって、前記圧電層と前記配線基板の両方に接する前記第1電極が形成され、
前記配線基板には、前記配線基板が前記圧電層に接触した状態で前記複数の充填溝に繋がった通路が形成されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。 - 液体を噴射するノズルを含む液体流路が形成された流路構造体と、前記流路構造体に設けられて前記液体流路内の液体に噴射エネルギーを付与する圧電アクチュエータとを備え、
前記圧電アクチュエータが、圧電層と、前記圧電層の一表面に配置される第1電極と、前記第1電極と導通する配線が形成され、且つ、前記圧電層の前記一表面に接合される配線基板を有する、液体噴射装置の製造方法であって、
前記配線基板の前記圧電層との接合面に複数の充填溝を形成する溝形成工程と、
前記配線基板に、前記配線基板が前記圧電層に接触した状態で前記複数の充填溝を大気に連通させる大気連通路を形成する大気連通路形成工程と、
前記配線基板を前記圧電層の前記一表面に接触させてから、前記複数の充填溝に液状の導電性材料を充填することにより、前記接合面に前記第1電極を形成する電極形成工程と、
前記配線基板の前記接合面を前記圧電層に接合する接合工程と、
を備えていることを特徴とする液体噴射装置の製造方法。 - 前記溝形成工程において、前記配線基板の前記接合面と反対側の面に、前記複数の充填溝に連通する供給溝を形成し、
前記電極形成工程において、インクジェットヘッドにより前記供給溝に導電性インクを吐出して、前記供給溝から前記複数の充填溝に前記導電性インクを充填させることを特徴とする請求項9に記載の液体噴射装置の製造方法。 - 前記電極形成工程において、前記供給溝の、前記複数の充填溝と連通する側の端部に向けて、前記インクジェットヘッドから前記導電性インクを吐出させることを特徴とする請求項10に記載の液体噴射装置の製造方法。
- 前記圧電アクチュエータは、前記第1電極との間で前記圧電層を挟むように、前記圧電層の前記一表面と反対側の面に配置された第2電極と、前記圧電層の前記一表面に設けられ、前記第2電極に導通する引出電極と、をさらに有するものであり、
前記大気連通路形成工程において、前記配線基板の前記接合面に前記複数の充填溝と接続された大気連通溝を形成するとともに、前記配線基板を厚み方向に貫通し、且つ、前記大気連通溝と接続された大気連通孔とを形成し、
前記電極形成工程において、前記複数の充填溝に液状の導電性材料を充填して前記第1電極を形成した後に、前記大気連通孔内にも前記引出電極と導通するように前記液状の導電性材料を充填することを特徴とする請求項9〜11の何れかに記載の液体噴射装置の製造方法。 - 圧電層と、
前記圧電層の一表面に配置される第1電極と、
前記第1電極と導通する配線が形成され、且つ、前記圧電層の前記一表面に接合される配線基板を有し、
さらに、前記配線基板の前記圧電層との接合面に形成された溝内に、前記圧電層と前記配線基板の両方に接する前記第1電極が位置しており、
前記配線基板には、前記第1電極が位置する前記溝に繋がった通路が形成されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。 - 前記通路は、大気と連通していることを特徴とする請求項13に記載の圧電アクチュエータ。
- 液体を噴射するノズルを含む液体流路が形成された流路構造体と、前記流路構造体に設けられた前記液体流路内の液体に噴射エネルギーを付与する請求項13又は14に記載の圧電アクチュエータと、を備えることを特徴とする液体噴射装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012191114A JP6079064B2 (ja) | 2012-08-31 | 2012-08-31 | 液体噴射装置、圧電アクチュエータ、及び、液体噴射装置の製造方法 |
US14/010,044 US8985734B2 (en) | 2012-08-31 | 2013-08-26 | Liquid jetting apparatus, piezoelectric actuator, and method for producing the liquid jetting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012191114A JP6079064B2 (ja) | 2012-08-31 | 2012-08-31 | 液体噴射装置、圧電アクチュエータ、及び、液体噴射装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014046547A JP2014046547A (ja) | 2014-03-17 |
JP6079064B2 true JP6079064B2 (ja) | 2017-02-15 |
Family
ID=50606711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012191114A Active JP6079064B2 (ja) | 2012-08-31 | 2012-08-31 | 液体噴射装置、圧電アクチュエータ、及び、液体噴射装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6079064B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006332615A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-12-07 | Brother Ind Ltd | パターン形成方法 |
JP4506773B2 (ja) * | 2007-03-28 | 2010-07-21 | ブラザー工業株式会社 | 基板両面間の電気接続方法 |
JP4978357B2 (ja) * | 2007-07-19 | 2012-07-18 | ブラザー工業株式会社 | 配線ユニットの製造方法、及び液体吐出装置の製造方法 |
-
2012
- 2012-08-31 JP JP2012191114A patent/JP6079064B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014046547A (ja) | 2014-03-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5266624B2 (ja) | 液滴噴射装置及び液滴噴射装置の製造方法 | |
US9156260B2 (en) | Liquid jet head and liquid jet apparatus | |
JP5076520B2 (ja) | 記録装置の配線接続方法 | |
US9481172B2 (en) | Liquid ejection apparatus and a method for producing liquid ejection apparatus | |
JP2016034747A (ja) | 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 | |
JP2017177676A (ja) | 液体吐出装置 | |
JP4618368B2 (ja) | 記録ヘッドの製造方法及び記録ヘッド | |
US8985734B2 (en) | Liquid jetting apparatus, piezoelectric actuator, and method for producing the liquid jetting apparatus | |
JP4973377B2 (ja) | 液体移送装置及び液体移送装置の製造方法 | |
JP2008018662A (ja) | 液滴噴射装置、液体移送装置、フィルタ及びフィルタの製造方法 | |
JP6060712B2 (ja) | 流路部品、液体噴射ヘッド、液体噴射装置および流路部品の製造方法 | |
JP4765510B2 (ja) | 液体噴射装置及びその製造方法 | |
JP2009178893A (ja) | 液体移送装置及び液体移送装置の製造方法 | |
US9073320B2 (en) | Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus | |
JP6167715B2 (ja) | 液体噴射ヘッド | |
JP6079064B2 (ja) | 液体噴射装置、圧電アクチュエータ、及び、液体噴射装置の製造方法 | |
JP2016128264A (ja) | インクジェットヘッド及びプリンタ | |
JP4985623B2 (ja) | 配線部材の接続方法、配線部材の製造方法、及び、配線部材 | |
JP6604035B2 (ja) | 液体吐出装置、及び液体吐出装置の製造方法 | |
JP6003410B2 (ja) | 液体噴射装置、圧電アクチュエータ、及び、液体噴射装置の製造方法 | |
JP6311361B2 (ja) | 液体吐出装置の製造方法、及び、液体吐出装置 | |
JP6011169B2 (ja) | 液滴吐出装置 | |
JP6375973B2 (ja) | 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の製造方法 | |
JP2011093105A (ja) | 液体噴射ヘッド及び記録装置 | |
JP7102788B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及び液体吐出ヘッドの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150319 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160108 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160119 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160316 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20160316 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20160316 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160628 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160824 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6079064 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |