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JP6078758B1 - 野生動物侵入防止装置 - Google Patents

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JP6078758B1
JP6078758B1 JP2015222565A JP2015222565A JP6078758B1 JP 6078758 B1 JP6078758 B1 JP 6078758B1 JP 2015222565 A JP2015222565 A JP 2015222565A JP 2015222565 A JP2015222565 A JP 2015222565A JP 6078758 B1 JP6078758 B1 JP 6078758B1
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佳尚 竹谷
佳尚 竹谷
利将 佐伯
利将 佐伯
開道 高木
開道 高木
靖紀 佐渡
靖紀 佐渡
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山口県
株式会社ダイクレ
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Abstract

【課題】野生動物の侵入をより確実に防止することができる野生動物侵入防止装置を提供する。【解決手段】矩形の枠2内に主部材3を矢印で示す、通路の進行方向である動物の侵入方向に向けて横(図の左右)方向に一定間隔で並設すると共に、補助部材4をジグザグに形成して屈折した山及び谷で主部材3に固着し、一体化したパネル1と、該パネル1に被せられ、周縁がパネル1の枠2に止着されるゴム又は樹脂製の不透明なシート18よりなり、該シート18には十文字の切れ目19が入れられ、各切れ目19がパネル1の開口5の中央部に位置するようにシート18がパネル1に被せられる。【選択図】図8

Description

本発明は、栽培された農作物、植樹された苗木等への猪、鹿、狸、狐等の野生動物による食害を防ぐため、農林道等の通路に設置される野生動物侵入防止装置に関する。
農作物への被害は従来、猪や鹿によるものが主であったが、近年では狸や狐等の生息域拡大により、これらを含む複合獣種による被害が増加している。野生動物による食害防止効果としては、農地の周りに柵や鉄状網等のフェンスを設置するのが一般的で、出入口には開閉可能なドアフェンスを設けているが、人や車両が出入りする都度、ドアフェンスを開閉するのは面倒で、ドアフェンスを閉め忘れると、そこから野生動物が侵入することがある。
この問題に対処するため、下記特許文献1には、野生動物の脚が入る程度の開口寸法と、脚の肘関節又は膝関節まで踏み入れても穴底に達しない深さの穴を備えた格子状若しくはハニカム状のパネル(グレーチング)を農地等の出入口に設置することが提案されている。
特開2011−160731号
野生動物は脚を負傷すると、生命にかかわるため、脚を負傷することを本能的に嫌う習性がある。特許文献1に開示されるパネルは、人や車両が出入りするのには支障はないが、野生動物の脚が入り込む程の開口を無数に備えていることから、野生動物にパネル上を歩く警戒心を抱かせ、猪や鹿などの野生動物の侵入するのを防止する効果があるが、狸や狐など蹄をもたない野生動物では開口に脚を踏み入れないように開口を形成するパネルの桟を伝い歩きして侵入する個体もある。
本発明は、野生動物の侵入をより確実に防止することができる野生動物侵入防止装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、車両や人が通行する通路に、該通路を通って野生動物が侵入するのを防止するために設置される野生動物侵入防止装置であって、野生動物の脚が入り込む程の開口を前後左右に多数形成したパネルと、該パネルに被せ、止着手段により止着されるシートよりなり、該シートには前記開口に対応する箇所に野生動物の脚が入り込む切れ目が形成されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記シートが着色されるか又は不透明な材質で形成され、開口が透視できないようにしてあることを特徴とする。
請求項1に係る発明によると、野生動物が開口上のシートに脚を踏み入れると、脚が切れ目を通して開口内に入り込み、野生動物に恐怖心を抱かせて侵入防止効果を発揮する。
請求項2に係る発明によると、野生動物は開口を視認できないため、開口を避けてパネルの桟を伝い歩きするのが困難となる。
パネルの平面図。 パネルの別の例の平面図。 パネルの更に別の例の平面図。 シートの平面図。 図4のa部の拡大図。 切れ目の別の例を示す図。 切れ目の更に別の例を示す図。 図1に示すパネルに図4に示すシートを被せた平面図。 シートの側縁をネジによりパネルの枠に止着した断面図。 シートの側縁をクリップにより止着した図。
以下、本発明の実施形態に係る野生動物侵入防止装置について図面により説明する。
図1は、本装置を構成するパネルの一例を示すもので、該パネル1は矩形の枠2内に主部材3を矢印で示す、通路の進行方向である動物の侵入方向に向けて横(図の左右)方向に一定間隔で並設すると共に、補助部材4をジグザグに形成して屈折した山及び谷で主部材3に固着し、一体化してなるもので、前記両部材3及び4により野生動物の脚が入り込む種の台形及び菱形の形態の開口5を前後左右に形成している。
パネルには、図1に示すパネル1以外に、例えば図2に示すように矩形の枠7内に主部材8を矢印で示す動物の侵入方向に対し傾斜して並設すると共に、補助部材9を主部材8と交差して並設し、両部材8及び9により野生動物の脚が入り込む程の菱形の開口10を形成したパネル11、図3に示すように矩形の枠13内に主部材14を矢印で示す動物の侵入方向に向けて横(図3の左右)方向に一定間隔で並設すると共に、補助部材15を通路の進行方向及び前記主部材14に対し傾斜して同じく一定間隔で並設し、両部材14及び15で野生動物の足が入るほどの菱形又は平行四辺形の開口16を前後左右に多数形成したパネル17、縦(主)部材と横(補助)部材を組み合わせて格子状をなし、主部材と補助部材で形成される開口が矩形をなすグレーチング状のパネル、ハニカム状をなし、開口が六角形をなすパネル等を用いることができ、その他開口が円形、楕円形その他任意形状をなすパネルを用いることもできる。
図4は図1に示すパネル1に被せられるゴム又は樹脂製のシート18で、耐候性、耐摩耗性及び動物による噛み付き及び引っ張りに耐える強度を有し、好ましくは更に着色されるか不透明な材質で形成されてパネル1に被せたとき、主部材3や補助部材4及び開口5が透視できないようにされる。シート18にはまた横方向(図4の左右方向)には主部材3と同一ピッチ、縦方向(図4の前後方向)には補助部材4と同一ピッチで十文字の切れ目19が入れられ、この切れ目19は図5に示されるように十文字の切れ目19の中央に径大の穴21を、前後左右の切れ目端に小穴22を備えている。
切れ目19の形状は図示されるものに限定されるものではなく、例えば図6に示すように中央の径大の穴21より三叉状に形成されていたり、図7に示すように中央の径大の穴21より放射状(図示する例では八方)に形成されていてもよい。
前述の穴21及び22は切れ目部分でシートを折れ曲げ易く、動物の脚が入り込み易くするためであるが、穴21、22は形成されていなくても、切れ目19を通して動物の脚が入り込むことは可能である。
図4に示すシート18は、図4に示すパネル1上に十文字の切れ目19が前記開口5の中央部に位置するように被せられ(図8)、側縁の折り曲げ代23(図4参照)が枠2に沿って折り曲げられ、止着手段としてのネジ24にて枠2に止着されている(図9)。
シート側縁の枠2への止着は、図10に示すようにクリップ26により行ってもよいし、ネジ24やクリップ26を使用しないで、接着剤或いは両面テープにより接着してもよい。これらの場合にはしたがって、止着手段はクリップ26や両面テープ等となるが、これ以外の止着手段を用いることもできる。止着手段は要はシート18をパネル1に止着できればどのようなものでもよく、その種類を問わない。
パネルに被せられるシートは、主部材や補助部材のピッチが異なったパネル、或いは前述の各種形態の開口を備えたパネルに対しては、シート18に形成される切れ目も開口の形態に合わせて形成され、シート18は各切れ目が開口内に納まるようにパネル上に装着される。
なおシート18を装着したパネルは、動物の脚の第1関節が開口内に入ったとき、脚が穴底に達しない程度の高さに形成されるが、パネルの高さが十分でなく、動物の脚の肘関節又は膝関節が開口内に入ったとき、脚が地面に当たるような場合、当たらないように設置箇所の通路が堀り下げられる。
1、11、17・・パネル
2、7、13・・枠
3、8、14・・主部材
4、9、15・・補助部材
5、10、16・・開口
18・・シート
19・・切れ目
21、22・・穴
23・・折り曲げ代
24・・ネジ
26・・クリップ

Claims (2)

  1. 車両や人が通行する通路に、該通路を通って野生動物が侵入するのを防止するために設置される野生動物侵入防止装置であって、野生動物の脚が入り込む程の開口を前後左右に多数形成したパネルと、該パネルに被せ、止着手段により止着されるシートよりなり、該シートには前記開口に対応する箇所に野生動物の脚が入り込む切れ目が形成されることを特徴とする野生動物侵入防止装置。
  2. 前記シートが着色されるか又は不透明な材質で形成され、開口が透視できないようにしてあることを特徴とする請求項1記載の野生動物侵入防止装置。
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