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JP6071710B2 - 抜け止めピン - Google Patents

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JP6071710B2 JP2013078189A JP2013078189A JP6071710B2 JP 6071710 B2 JP6071710 B2 JP 6071710B2 JP 2013078189 A JP2013078189 A JP 2013078189A JP 2013078189 A JP2013078189 A JP 2013078189A JP 6071710 B2 JP6071710 B2 JP 6071710B2
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聖司 伊藤
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Description

本発明は、軸部に取り付けられる取り付け体の脱落を防止する抜け止めピンに関する。
抜け止めピンは、例えば機械部品等の軸部に貫通形成されたピン挿通孔に差し込まれて前記軸部に装着され、前記軸部に嵌めこまれて取り付けられる取り付け体の脱落を阻止する。このような抜け止めピンは、例えばスナップピン等と称せられ、図4に示す形状のものが知られている。従来のスナップピン30は、ばね性を有する金属線材を曲げ形成し、折り返し部31から平行に延びる第1ピン部32と第2ピン軸部33を有する。第1ピン部32は直線状に形成され、第2ピン部33は弧形状の係合部34に連設して先端側には傾斜した拡開作用部35が形成されている。
このスナップピン30は、円柱形状の軸部40に貫通形成したピン挿通孔41に第1ピン部32を差し込むと、第2ピン部33の拡開作用部35が軸部40の外周面に当接し、さらに差し込むと拡開作用部35が第1ピン部32から離れる方向に移動するため、第2ピン部33がばね力に抗して開き、係合部34が軸部40の外周面に係合する。また、スナップピン30を抜き取る場合には、折り返し部31を指で摘み、差し込み方向と逆方向に引っ張ると、係合部34の弧面が軸部40の外周面と当接することで、ばね力に抗して第2ピン部33が開き、さらに引っ張るとスナップピン30を抜き取ることができる。
このような従来の抜け止めピンは、第1のピン部と第2のピン部がピン挿通孔を介して軸部を挟み込む構成となっている。このため、比較的小さな力で抜け止めピンが軸部から抜ける場合がある。
また、図5に示すように、ピン挿通孔41が軸部40の端部に近い位置に形成されていると、折り返し部31をひねるだけで、軸部40の外周面から係合部34が外れ、抜け止めピンが容易に抜けるおそれがある。
そこで、抜け止めピンが容易に抜けないようにするために、例えばピン挿通孔を貫通する第1ピン部に第2のピン部の先端部を係合させるようにしたものが提案されている(特許文献1)。
特開2001−200820号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている抜け止めピンにあっては、ピンの先端部を折り曲げて係合部を形成しなければならず、抜け止めピンの構造を複雑化し、線材が余分に必要とする。また、抜け止めピンをピン挿通孔に差し込んだ後に、さらにピン先端部同士を係合させなければならない。このため、抜け止めピンの装着作業のみならず、脱着作業性が煩雑化する。特に、抜け止めピンの装着箇所の周囲の作業スペースが狭い場合には、ピン先端部同士の係合作業および係合解除作業が困難になることがある。
本発明の目的は、このような従来の抜け止めピンの課題を解決し、装着および脱着作業性が良好で、しかも、しっかりとした抜け防止対策が施され、さらには単純な形状とすることができる抜け止めピンを提供しようとするものである。
本発明の目的を実現する抜け止めピンの構成は以下の通りである。
(1)ピン装着部材のピン挿通孔に挿通されて前記ピン装着部材に装着されるばね性を有する金属線材を折り曲げて形成される抜け止めピンであって、折り返し部から並行に延びる第1ピン部および第2ピン部と、前記第2ピン部の一部に形成され、前記第1ピン部とは反対側に向けて突出する山形形状の突起部と、を有し、前記第1ピン部と第2ピン部は、離隔対向する先端部間が広がる方向にばね力が付与され、前記突起部と前記第1ピン部との間に前記ばね力に抗して加わる力により、前記第1ピン部と前記第2ピン部の先端部が離隔した状態から、互いに捩じれ合って並置する状態に弾性的に変位して、前記突起部と前記第1ピン部との高さを低くすることを特徴とする。
(2)ピン装着部材のピン挿通孔に挿通されて前記ピン装着部材に装着される、ばね性を有する金属線材を折り曲げて形成される抜け止めピンであって、折り返し部から並行に延び、離隔対向する先端部間が広がる方向にばね力が付与されていて、前記ピン挿通孔に挿通される第1ピン部および第2ピン部と、前記第2ピン部に形成され、前記第1ピン部とは反対側に向けて突出し、前記ピン挿通孔の内径よりも高さが低い山形形状の突起部と、を有し、前記突起部は、前記第1ピン部と前記第2ピン部を前記ピン挿通孔に差し込んだ状態で前記ピン挿通孔の開口縁に係合する高さを有していて、抜け止めピン自体を捩じりながら押し込みおよび引き抜くことにより、前記第1ピン部と前記第2ピン部とが互いに捩じれ合って並置する状態に変位することで前記突起部を前記ピン挿通孔内に入り込ませることを特徴とする。
(3)上記(1)または(2)の構成で、前記突起部は、ピン先端側の第1斜面部と、ピンの基端部側の第2斜面部を有し、前記第1斜面部は前記第2斜面部よりも傾斜角が緩やかな緩斜面に形成され、前記第2斜面部は前記第1斜面部よりも傾斜角が急な急斜面に形成されていることを特徴とする。
(4)上記(2)または(3)の構成で、前記第1ピン部と前記第2ピン部とは、前記抜け止めピンの押し込みおよび引き抜き動作に従って、前記ピン挿通孔の開口縁に対する前記係合部の当接で生じる押し付け力により、前記第2ピン部の先端部を前記第1ピン部の先端部に当接させることを特徴とする。
(5)上記(4)の構成で、前記第1ピン部と前記第2ピン部の先端部同士が当接した状態で、前記突起部は前記ピン挿通孔の開口縁に係合していることを特徴とする。
(6)上記いずれかの構成で、前記第1ピン部と前記第2ピン部は、前記第1ピン部と前記第2ピン部同士の基端部側間の隙間よりも、先端側の隙間の間隔を広くしたことを特徴とする。
(7)上記いずれかの構成で、前記第2ピン部は、前記突起部と先端との間が直線状の差し込み部に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ピン挿通孔に対して第1ピン部および第2ピン部を挿通することによってピン装着部材に抜け止めピンを装着することができる。特に突起部がストッパーとして機能し、外力を加えて抜け止めピンを捩じると、第1ピン部と第2ピン部とが捩じれ合って突起部を押し下げ、ストッパーの機能を解除することができる。このため、抜け止めピンが不用意に抜けることがなく、また簡単な操作で抜け止めピンをピン装着部材に装着することができる。
また、第2ピン部に突起部を設けるという簡単な構成とすることができ、使用する金属等の線材の長さを短くすることができる。
さらに、ピン装着部材の外形形状に合わせて形成する箇所がないので、汎用性が高く、外形形状の異なる複数のピン装着部材に対して一種類の形状の抜け止めピンで対応することができる。
請求項3に係る発明によれば、抜け止めピンをピン挿通孔に押し込む時の力に比べ、引き抜くときに係合部を押し込むための力が強く、不用意に引き抜かれるのが防止される。
請求項4、5に係る発明によれば、抜け止めピンの引き抜き動作により突起部が押し込まれても、第1ピン部と第2ピン部の先端部が当接し、突起部のそれ以上の押し込みが停止するので、誤って抜け止めピンが抜き出されることがない。
請求項6に係る発明によれば、第1ピン部と第2ピン部の変位量を大きくすることができる。
請求項7に係る発明によれば、第1ピン部および第2ピン部をピン挿通孔に容易に導くことができる。
本発明による抜け止めピンの実施形態を示し、(a)は抜け止めピンの正面図、(b)は(a)のAA矢視図、(c)は抜け止めピンが装着される軸部の斜視図を示す。 (a)〜(e)は図1に示す抜け止めピンを軸部に装着する際の抜け止めピンの変形状態を示す図。 (a)〜(e)は、図2(a)〜(e)に対応したピン挿通孔内におけるピン端面の位置関係を示す図。 図1の抜け止めピンを差し込み方向と逆方向に引き抜こうとしても抜けない状態を示す図。 (a)〜(c)は従来の抜け止めピンおよび装着時における抜け止めピンの変形状態を示す図。 図5に示す抜け止めピンが軸部の外周面から外れて起き上った状態を示す図。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1は本発明による抜け止めピンの実施形態を示し、(a)は抜け止めピンの正面図、(b)は(a)のAA矢視図、(c)は抜け止めピンが装着されるピン装着部材である軸部の斜視図を示す。
図1において、本実施形態の抜け止めピン1は、ばね性を有する断面円形の例えばステンレス等の金属線材を曲げ形成し、折り返し部2の一端部側から延出された第1ピン部3と、前記折り返し部2の他端部側から延出された第2ピン4を有し、第1ピン部3と第2ピン部4は同一方向に延出されている。第1ピン部3と第2ピン部4は隙間を有して対向配置し、第1ピン部3と第2ピン部4の先端5、6は略揃えられている。また、第1ピン部3に対して第2ピン部4は傾斜し、基端部7,8側の間隔(L1)よりも先端5,6の間隔(L2)を広くしている(L1<L2)。したがって、第1ピン部3の先端5と第2ピン部4の先端6とは、先端が開く方向にばね付勢される。
本実施形態において、第1ピン部3を直線状に形成している。一方、第2ピン部4は先端6と基端部8との間に山形形状の突起部9を形成している。突起部9は、第1ピン部3とは反対方向に突出している。
突起部9は、頂部10から先端6側に向けて傾斜する第1斜面部11と、頂部10から基端部8側に向けて傾斜する第2斜面部12を有する。第1斜面部11は緩斜面に形成されるのに対し、第2斜面部12は急斜面に形成される。また、第1斜面部11の下端と先端6との間は直線状に形成している。以下、この直線状の部分を第2差し込み部14とし、第2差し込み部14と対応する第1ピン部3の先端部を第1差し込み部13とする。
本実施形態の抜け止めピン1は、ピン装着部材である軸部40のピン挿通孔41に挿通され、軸部40に装着される。
ここで、軸部40のピン挿通孔41の直径をd0とし、第1ピン部3と第2ピン部4の線材の直径をd1とする。抜け止めピン1がピン挿通孔41に差し込まれる前の無負荷状態での第1ピン部3の先端5と第2ピン部4の先端6の外端間距離をh1、第1ピン部3と突起部9の頂部10との間の距離をh2、突起部9の高さをh3とすると、
2d<h3<d1<h1<h2
の関係に設定している。なお、2d=h3としても良い。
本実施形態の抜け止めピン1は、軸部40のピン挿通孔41に第1ピン部3と第2ピン部4を挿通する。図2(a)に示すように、抜け止めピン1の第1ピン部3と第2ピン部4の両先端5、6間の距離h1はピン挿通孔41の内径d1よりも若干長い。このため、第1ピン部3の先端5と第2ピン部4の先端6とは、図3(a)に示すように、ピン挿通孔41の開口縁に当たり、ピン挿通孔41内への第1ピン部3と第2ピン部4の挿入ができない。
しかし、本実施形態ではピン挿通孔41の開口縁は面取り加工が施され、折り返し部2を握って抜け止めピン1を軽く押しこむと、図2(b)に示すように、第1ピン部3の第1差し込み部13と第2ピン部4の第2差し込み部14とは、ばね力に抗して距離h1を縮める方向に移動する。なお、ピン挿通孔41の開口縁に面取り加工が施されていなくても、第1ピン部3の先端5と第2ピン部4の先端6とをピン挿通孔41の開口縁に押し当て、折り返し部2を捻りながら押し込むと、第1ピン部3の第1差し込み部13と第2ピン部4の第2差し込み部14とはピン挿通孔41内に入り込む。
このまま抜け止めピン1を押し込むと、第1差し込み部13と第2差し込み部14がピン挿通孔41内に入り込み、突起部9の第1斜面部11の下端がピン挿通孔41の開口縁に当接する。図3(b)はこのときの第1差し込み部13と第2差し込み部14がピン挿通孔41内に差し込まれた状態を示し、第1差し込み部13と第2差し込み部14の外周面がピン挿通孔41の内周面に付勢力により押し付けられている。
図2(b)に示す状態からさらに、抜け止めピン1を押し込むと、図2(c)に示すように、第1斜面部11がピン挿通孔41に当接する。第1斜面部11は緩斜面であるため、押し込み力に応じて、第1斜面部11を第1ピン部3に向けて押し下げる大きな分力が生じる。このため、第1斜面部11がピン挿通孔41の開口縁に当接しながらピン挿通孔41内に入り込む。ここで、図2(c)に示すように、第2ピン部4が第1ピン部3に向かって押し込まれた結果、第1差し込み部13に第2差し込み部14が当接すると、第1斜面部11がこれ以上押し込まれなくなる。図2(c)に示す状態において、図3(c)に示すように、第1差し込み部13はピン挿通孔41の内周面に当接し、第2差し込み部14は第1差し込み部13の上に当接し、第1斜面部11が途中でピン挿通孔41の開口縁に付勢されて当接する。ここで、突起部9の突出方向を重なり方向とし、この重なり方向と直交する方向を並置方向とする。
図2(c)および図3(c)に示す状態で、作業者が抜け止めピン1の折り返し部2を握って捩じりながら押し込むと、図2(d)および図3(d)に示すように、第1ピン部3と第2ピン部4とが互いに捩じれ合い、重なり方向に重なっていた第1差し込み部13と第2差し込み部14が並置方向に並ぶ。すなわち、第2ピン部4の第1斜面部11はさらに押し下げられ、突起部9の頂部10がピン挿通孔41内に入り込む。すなわち、突起部9の高さh3はピン挿通孔41の内径d1よりも小さいため、第1差し込み部13に対して第2差し込み部14の当接が外れると、突起部9がピン挿通孔41内に完全に送り込まれることになる。その際、突起部9の頂部10は、ピン挿通孔41の内周面にばね力を受けて当接している。このように、抜け止めピン1は、第1ピン部3と突起部9とがばね力を受けて挿通孔41の内周面に当接しているため、押し込み方向には大きな摩擦力が生じ、作業者による押し込み力を加えないと抜け止めピン1は押し込みおよび引き抜き方向には移動しない。
図2(d)および図3(d)に示す状態からさらに抜け止めピン1を押し込むと、図2(e)及び図3(e)に示すように、突起部9がピン挿通孔41を貫通し、抜け止めピン1のばね力により第1ピン部3と第2ピン部4との捩じれが解消され、第2ピン部4はばね力でピン挿通孔41の内周面に当接する。その際、第2ピン部4は第1ピン部3に対して重なり方向に対して離隔対向して位置する。なお、突起部9がピン挿通孔41を貫通した状態において、抜け止めピン1がガタなくピン挿通孔41に差し込まれる程度のばね力で挿通されていれば良い。
ここで、図2(e)および図3(e)に示す抜け止めピン1を軸部40のピン挿通孔41に装着した状態において、軸部40に取り付けられた例えばワッシャー等の取り付け体は、抜け止めピン1の折り返し部2と、第1ピン部3と第2ピン部4の貫通端部がストッパーとなって軸部40からの抜けが防止される。
次に、前記取り付け体等を軸部40から取り外すために、抜け止めピン1を軸部40のピン挿通孔41から抜き取る手順を説明する。
先ず、抜け止めピン1の折り返し部2を例えば指で摘み、図4に示すように、矢印で示す抜き取り方向に引く。すると、突起部9の急斜面の第2斜面部12がピン挿通孔41の開口縁に当接する。第2斜面部12は第1斜面部11よりも斜面が急角度であるため、抜け止めピン1をピン挿通孔41に差し込む際に、第1斜面部11を第1ピン部3に向けて押し下げるのに要する差し込み力よりも大きな引き抜き力を加えないと、突起部9を第1ピン部3に向けて押し下げることができない。すなわち、抜け止めピン1が不用意に抜けることがない。
この状態からさらに抜け止めピン1を引くと、挿通孔41の開口縁に当接する第2斜面部12に作用する分力により第2ピン部4が第1ピン部3に向けて押し下げられ、第1差し込み部13に第2差し込み部14が重なり方向で当接し、これがストッパーの作用を為して抜け止めピン1の引き抜きが停止される。
ここで、図2(d)を参照して説明した抜け止めピン1への捩じり力の付与と同様に、抜け止めピン1を捩じりながら引っ張ると、第1ピン部3と第2ピン部4が互いに捩じれ合い、重なり方向で重なっていた第1差し込み部13と第2差し込み部14が並置方向に並んで上述のストッパーの作用が解除される。そしてピン挿通孔41の開口縁に対する第2斜面部12の当接位置が頂部10に近づくに従って、突起部9が第1ピン部3に向かって押し下げられ、突起部9がピン挿通孔41内に入り込む。このまま抜け止めピン1を引っ張れば、抜け止めピン1をピン挿通孔41から抜き取ることができる。
このように、本実施形態の抜け止めピン1は、第1ピン部3と第2ピン部4を軸部40のピン挿通孔41に挿通するだけで、軸部40に対する抜け止めピン1の装着作業は終了する。
また、ピン挿通孔41に装着した抜け止めピン1を引き抜くには、抜け止めピン1を捩じることにより第1ピン部3と第2ピン部4とを交差させ、抜け止めピン1の抜け防止ストッパーとして機能する突起部9をピン挿通孔41内に入り込ませなければならず、抜け止めピン1が不用意に抜け出ることがない。
また、図6に示すような従来の抜け止めピン30では、第2ピン部に係合部34および拡開作用部35を必要とするため、抜け止めピン30を製作するのに要する線材が長くなる。これに対し、本実施形態の抜け止めピン1は、直線状の第2ピン部4に突起部9を形成するだけなので、抜け止めピン1を製作するのに要する線材の長さを短くすることができ、大量に抜け止めピン1を製造する際に、大幅なコストダウンを図ることができる。
さらに、本実施形態の抜け止めピン1は、ピン装着部材である軸部40の外形形状に関係なく使用することができる。すなわち、図5に示すような従来の抜け止めピン30は、その係合部34が軸部40の円弧に合わせた形状とするため、例えば軸部40の外形が4角形形状とした場合には、この四角形に合わせた形状にしなければならず、軸部の形状に合わせて多種類の抜け止めピンを用意しなければならない。しかし、本実施形態の抜け止めピン1は、軸部40の外周部に係合する部分がないため、軸部の外形形状に関係なく、軸部の外形が円形であっても三角形、四角形等の多角形であっても同じものを使用することができる。
なお、軸部40に対する抜け止めピン1の上記した装着および抜き取りの手順の説明は一例であり、これに限定されるものではなく、第1差し込み部13と第2差し込み部14をピン挿通孔41内に差し込めればどのような方法であっても良く、また突起部9をピン挿通孔41内に押し込めれば、また抜き出しできればどのように抜け止めピン1を捩じっても良い。
また、基端部7と基端部8との間に隙間L1を設けているが、これに限定されるものではなく、例えば隙間L1をゼロとし、先端5と先端6との間に隙間を設けるようにしても良い。要するに、第1ピン部3に対して第2ピン部4が重なり合う位置までばね力に抗して押し下げられればどのような構成であっても良い。
1 抜け止めピン
2 折り返し部
3 第1ピン部
4 第2ピン部
5、6 先端
7,8 基端部
9 突起部
10 頂部
11 第1斜面部
12 第2斜面部
13 第1差し込み部
14 第2差し込み部
40 軸部
41 ピン挿通孔

Claims (7)

  1. ピン装着部材のピン挿通孔に挿通されて前記ピン装着部材に装着されるばね性を有する線材を折り曲げて形成される抜け止めピンであって、
    折り返し部から並行に延びる第1ピン部および第2ピン部と、
    前記第2ピン部の一部に形成され、前記第1ピン部とは反対側に向けて突出する山形形状の突起部と、
    を有し、
    前記第1ピン部と第2ピン部は、離隔対向する先端部間が広がる方向にばね力が付与され、前記突起部と前記第1ピン部との間に前記ばね力に抗して加わる力により、前記第1ピン部と前記第2ピン部の先端部が離隔した状態から、互いに捩じれ合って並置する状態に弾性的に変位して、前記突起部と前記第1ピン部との高さを低くすることを特徴とする抜け止めピン。
  2. ピン装着部材のピン挿通孔に挿通されて前記ピン装着部材に装着される、ばね性を有する線材を折り曲げて形成される抜け止めピンであって、
    折り返し部から並行に延び、離隔対向する先端部間が広がる方向にばね力が付与されていて、前記ピン挿通孔に挿通される第1ピン部および第2ピン部と、
    前記第2ピン部に形成され、前記第1ピン部とは反対側に向けて突出し、前記ピン挿通孔の内径よりも高さが低い山形形状の突起部と、
    を有し、
    前記突起部は、前記第1ピン部と前記第2ピン部を前記ピン挿通孔に差し込んだ状態で前記ピン挿通孔の開口縁に係合する高さを有していて、抜け止めピン自体を捩じりながら押し込みおよび引き抜くことにより、前記第1ピン部と前記第2ピン部とが互いに捩じれ合って並置する状態に変位することで前記突起部を前記ピン挿通孔内に入り込ませることを特徴とする抜け止めピン。
  3. 前記突起部は、ピン先端側の第1斜面部と、ピンの基端部側の第2斜面部を有し、前記第1斜面部は前記第2斜面部よりも傾斜角が緩やかな緩斜面に形成され、前記第2斜面部は前記第1斜面部よりも傾斜角が急な急斜面に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の抜け止めピン。
  4. 前記第1ピン部と前記第2ピン部とは、前記抜け止めピンの押し込みおよび引き抜き動作に従って、前記ピン挿通孔の開口縁に対する前記係合部の当接で生じる押し付け力により、前記第2ピン部の先端部を前記第1ピン部の先端部に当接させることを特徴とする請求項2または3に記載の抜け止めピン。
  5. 前記第1ピン部と前記第2ピン部の先端部同士が当接した状態で、前記突起部は前記ピン挿通孔の開口縁に係合していることを特徴とする請求項4に記載の抜け止めピン。
  6. 前記第1ピン部と前記第2ピン部は、前記第1ピン部と前記第2ピン部同士の基端部側間の隙間よりも、先端側の隙間の間隔を広くしたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の抜け止めピン。
  7. 前記第2ピン部は、前記突起部と先端との間が直線状の差し込み部に形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の抜け止めピン。
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