JP6068305B2 - コンクリートコアの劣化評価方法 - Google Patents
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Description
本発明は、以下の[1]〜[5]を提供するものである。
[1]コンクリート構造物からコンクリートコアを採取する工程と、
前記コンクリートコアが恒量になるまで乾燥させ、前記コンクリートコアの煮沸前質量を測定する工程と、
乾燥させた前記コンクリートコアを沸騰水中で煮沸した後、水中において20℃に戻し、前記コンクリートコアの煮沸後質量を測定する工程と、
前記煮沸前質量と前記煮沸後質量との質量差を算出し、該質量差を前記煮沸前質量で除した値を質量変化率として算出する工程と、
健全部の質量変化率に対する算出した前記質量変化率を劣化指標値として算出し、前記劣化指標値が1.21未満である場合に前記コンクリートコアに劣化が生じていないと判断する工程とを含むコンクリートコアの劣化評価方法。
[2]前記コンクリートコアの寸法及び形状は、φ50mm×100mm〜φ100mm×200mmの円柱状である[1]に記載のコンクリートコアの劣化評価方法。
[3]前記コンクリートコアを乾燥させる温度は、50〜70℃である[1]又は[2]に記載のコンクリートコアの劣化評価方法。
[4]前記コンクリートコアを乾燥させる日数は、10日以上である[1]〜[3]のいずれかに記載のコンクリートコアの劣化評価方法。
[5]前記コンクリートコアの煮沸時間は、1時間以上である[1]〜[4]のいずれかに記載のコンクリートコアの劣化評価方法。
コンクリート構造物から採取するコンクリートコアの寸法及び形状は、煮沸によって内部の微細なひび割れ及び空洞等まで水を浸透させるという観点から、φ50mm×100mm〜φ100mm×200mmの円柱状であることが好ましく、φ50mm×100mm〜φ75mm×150mmの円柱状であることが更に好ましい。
コンクリートコアを乾燥させる温度は、コンクリートコア内部の水分を乾燥可能で、結合水、特にエトリンガイト等からの結合水が著しく逸散させることを防止するという観点から、50〜70℃であることが好ましく、乾燥に要する期間を勘案すると60〜70℃であることが更に好ましい。
コンクリートコアを乾燥させる日数は、コンクリートコア内部の水分を乾燥させて、コンクリートコアを恒量にするという観点から、10日以上であることが好ましく、20日以上であることが更に好ましい。
コンクリートコアの煮沸時間は、内部の微細なひび割れ及び空洞等まで水を浸透させるという観点から、1時間以上であることが好ましく、より好ましくは1〜2時間であり、3時間以上煮沸しても煮沸後質量の増加は少ない。
煮沸後質量の測定は、コンクリートコアを水中から取り出した後、コア表面に付着した水分を拭い取り、コア内部のひび割れおよび空隙が水分に満たされた状態、すなわちJIS A 0203 コンクリート用語で定義されている(骨材の)表面乾燥飽水状態で行う。
ここで、「健全部」とは、測定対象と同一水結合材比であって、しかも凍害、アルカリシリカ反応、化学的腐食、疲労、風化、老化、火災等の各種劣化を受けていないコンクリートのコアをいう。
コンクリートコアの質量変化率と圧縮強度の関係を図2に示す。図2のグラフより、質量変化率と圧縮強度とには相関があり、質量変化率が増えると圧縮強度が低下していく関係が成り立つ。つまり、コンクリートコアの劣化を示唆する圧縮強度の低下は、質量変化率の増加から検知できることを示す。
健全部におけるコンクリートコアの質量変化率と圧縮強度に対する劣化を呈するコンクリートコアの質量変化率と圧縮強度の比をとり、その関係を図3に示す。
コンクリート構造物のコア強度が設計基準強度以上であれば、一般に劣化はしていないと考えられる。そこで、健全部の最も高いコア強度に対する設計基準強度の比以上であれば劣化しておらず、その比を下回れば少なからず劣化が生じていると判断できる。図3のグラフに示す質量変化率と圧縮強度の近似線より、健全部に対する質量変化率の比(劣化指標値)は、1.21以上である場合、健全部強度に対する設計基準強度の比を下回る。したがって、劣化指標値が1.21以上である場合、コア強度が設計基準強度以下となってしまい好ましくないので、劣化指標値の判断基準を1.21とする。
表1に示す配合のコンクリートを使用した750×750×200mmの試験体を3体作製した。健全部とする配合1以外には膨張材を標準量(20kg/m3)より多く混合し(30kg/m3、40kg/m3)、コンクリート内部に微細なひび割れを人工的に多数発生させた。コアの採取は配合2、3の膨張材の混合量によって劣化の程度を変えた2試験体から(劣化部1,2)と、膨張材を含まない配合1の試験体から(健全部)である。
コンクリートコアの寸法及び形状は、φ50mm×100mm、φ75mm×150mm、φ100mm×200mmの円柱状である。
乾燥時におけるコンクリートコアの煮沸前質量を測定した。乾燥時におけるコンクリートコア(劣化部2)の質量変化を表2に示す。
採取位置が劣化部2のφ75mm×150mmのコンクリートコアについて、煮沸時間を0.5、1.0、2.0、3.0時間と変化させて、煮沸後質量を測定した。煮沸後におけるコンクリートコアの質量変化を表3に示す。
10日乾燥させた劣化した配合2、3及び健全部な配合1のコンクリート試験体から採取したコンクリートコアを沸騰水中で1.0時間煮沸した後、水中において20℃に戻し、コンクリートコアを水中から取り出した後、コア表面に付着した水分を拭い取り、コア内部のひび割れおよび空隙が水分に満たされた状態(表面乾燥飽水状態)のコンクリートコアの煮沸後質量を測定した。
次に、煮沸前質量と煮沸後質量との質量差を算出し、質量差を煮沸前質量で除した値を質量変化率として算出した。算出した質量変化率を表4に示す。
次に、健全部の質量変化率に対する算出した質量変化率を劣化指標値として算出した。算出した劣化指標値を表4に示す。
JIS A 1127:2010「共鳴振動によるコンクリートの動弾性係数、動せん断弾性係数及び動ポアソン比試験方法」に準拠して、劣化した配合2,3及び健全な配合1の試験体からφ100mm×200mmコアを採取し、動弾性係数を測定した。動弾性係数の測定結果を表5に示す。
JIS A 1108:2006「コンクリートの圧縮強度試験方法」に準拠して、劣化した配合2、3及び健全な配合1におけるφ100mm×200mmのコンクリートコアの圧縮強度を測定した。圧縮強度の測定結果を表5に示す。
Claims (5)
- コンクリート構造物からコンクリートコアを採取する工程と、
前記コンクリートコアが恒量になるまで乾燥させ、前記コンクリートコアの煮沸前質量を測定する工程と、
乾燥させた前記コンクリートコアを沸騰水中で煮沸した後、水中において20℃に戻し、前記コンクリートコアの煮沸後質量を測定する工程と、
前記煮沸前質量と前記煮沸後質量との質量差を算出し、該質量差を前記煮沸前質量で除した値を質量変化率として算出する工程と、
健全部の質量変化率に対する算出した前記質量変化率を劣化指標値として算出し、前記劣化指標値が1.21未満である場合に前記コンクリートコアに劣化が生じていないと判断する工程
とを含むコンクリートコアの劣化評価方法。 - 前記コンクリートコアの寸法及び形状は、φ50mm×100mm〜φ100mm×200mmの円柱状である請求項1に記載のコンクリートコアの劣化評価方法。
- 前記コンクリートコアを乾燥させる温度は、50〜70℃である請求項1又は2に記載のコンクリートコアの劣化評価方法。
- 前記コンクリートコアを乾燥させる日数は、10日以上である請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリートコアの劣化評価方法。
- 前記コンクリートコアの煮沸時間は、1時間以上である請求項1〜4のいずれかに記載のコンクリートコアの劣化評価方法。
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