JP6066774B2 - 乗客コンベア - Google Patents
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Description
前記降り口エリアの欄干の低位置に設けられた第1の乗客検出センサと、前記乗り口エリアと前記降り口エリアとの間の移動部の欄干の低位置に設けられ、ステップの移動方向に所定距離を隔てて設けられた複数の第2の乗客検出センサと、前記乗り口エリアの欄干の低位置に設けられた第3の乗客検出センサを備え、
前記乗客コンベアの前記制御装置は、
前記降り口エリアに設けられた前記第1の乗客検出センサが0.5〜2.0秒間継続して乗客の存在を検出した場合、或いは、前記降り口エリアに所定の距離を隔てて設けられた複数個の前記第1の乗客検出センサが複数個同時に乗客の存在を検出した場合、乗客が転倒状態であると判定し、
前記移動部に設けられた前記第2の乗客検出センサと前記乗り口エリアに設けられた第3の乗客検出センサのうちの少なくとも一方において、当該乗客コンベアを利用する他の乗客を検出していない状態が所定時間継続している場合は、当該乗客コンベアを利用中の他の乗客がいないと判定し、
乗客が転倒状態でありかつ利用中の他の乗客がいないと判定した場合に、乗客コンベアの運転を停止させ、
乗客が転倒状態でありかつ利用中の他の乗客がいると判定した場合に、乗客コンベアの運転を継続させるように、
乗客の転倒状態を検出したときの運転制御を行うことを特徴とする乗客コンベアである。
前記降り口エリアの欄干の低位置に設けられた降り口乗客検出センサと、前記乗り口エリアの欄干の低位置に設けられた乗り口乗客検出センサを備え、
前記乗客コンベアの前記制御装置は、
前記降り口乗客検出センサが0.5〜2.0秒間継続して乗客の存在を検出した場合、或いは、前記降り口エリアに所定の距離を隔てて設けられた複数個の前記降り口乗客検出センサが複数個同時に乗客の存在を検出した場合、乗客が転倒状態であると判定し、
前記乗り口乗客検出センサが、当該乗客コンベアを利用する他の乗客を検出していない状態が所定時間継続している場合は、当該乗客コンベアを利用中の他の乗客がいないと判定し、
乗客が転倒状態でありかつ利用中の他の乗客がいないと判定した場合に、乗客コンベアの運転を停止させ、
乗客が転倒状態でありかつ利用中の他の乗客がいると判定した場合に、乗客コンベアの運転を継続させるように、
乗客の転倒状態を検出したときの運転制御を行うことを特徴とする乗客コンベアである。
尚、本明細書において、ステップの用語は、動く歩道の踏板も含むものとする。
図3において、受光器15−1〜15−Nのセンサ遮光信号は制御装置13に入力されるが、その中で降り口エリアAの受光器15(「15−N」等)のセンサ遮光信号が乗客転倒判定部20に入力され、降り口エリアAでの乗客の転倒が判定される。乗客転倒判定部20による降り口エリアAでの乗客転倒判定条件となる乗客転倒判定時間は、後述するように一般的な乗客及び高齢者、歩行障害者の歩行速度に対し長い時間同位置に留まっている場合を想定して設定する。乗客転倒判定部20の乗客転倒判定を警報制御部23が受けて、警報制御部23からの警報指令により、警報装置17から警報を鳴動または注意喚起放送が実施される。
まず、高齢者、歩行障害者の歩行速度を0.67m/秒(sec)(一般人の歩行速度は約1.5m/sec)とし、脚部の幅を0.1m以上と仮定すると、脚部がセンサを通過する時間は、
「脚部の幅:0.1m」÷「歩行速度:0.67m/sec」=0.15sec となる。
上記のセンサ通過時間の0.15秒(sec)よりマージンを取り、乗客転倒判定時間を、例えば、0.50sec〜2.00secと設定する。
以上より、ステップ44においては、降り口エリアAの受光器(「15−N」等)による乗客検出時間が、一例として、0.50sec〜2.00secの間で決めた判定時間以上の場合に、乗客転倒と判定する。
例えば、乗客コンベアの速度が30m/minでブレーキ制動による急停止が、減速度を0.6m/sec2、制動距離を200mmとした場合、運転継続しつつも徐々に減速して停止する動作では、減速度を0.4m/sec2〜0.1m/sec2として、300mm〜1300mmの距離の運転継続をすると良い。
何れの場合も、制御装置13で乗客検出センサからの信号に基づいて乗客の転倒状態および利用中の他の乗客の有無を判定できる。
減速運転を行うことによれば、乗客コンベアを利用中の他の乗客が急停止によって二次的な転倒の恐れがなくなることの他、転倒した乗客を発見するための時間的余裕ができ、また転倒した乗客への対応のための時間的余裕ができる効果がある。特に、上昇運転においては、降り口エリアで転倒している乗客を傾斜移動部の下からは見えにくいので、一層、時間的余裕が必要である。さらに、減速運転も徐々に行うことにより他の乗客に対して安心感を与えることになる。この様な運転状態においては、他の乗客が傾斜移動部または乗り口エリアにいる場合でも、乗客コンベアを停止させても安全上の懸念は無い。
2…移動手すり
3…欄干
3A…左側欄干
3B…右側欄干
4…乗り口床板
5…降り口床板
6…チェーン
7、8…スプロケット
9…モータ
10…減速機
11…駆動装置
12…駆動チェーン
13…制御装置
14−1〜14−N…透過型光電センサの投光器
15−1〜15−N…透過型光電センサの受光器
16−1〜16−N…光電ビーム
17…警報装置
18…転倒した乗客
19…乗客コンベアを利用中の他の乗客
20…乗客転倒判定部
21…利用中乗客不在判定部
22…乗客コンベア運転制御部
23…警報制御部
L…光電センサ取付水平間隔
A…乗客コンベアの降り口エリア
B…乗客コンベアの傾斜移動部
C…乗客コンベアの乗り口エリア
Claims (17)
- 乗り口エリアと降り口エリアとの間を移動する無端状に連結された複数のステップを備えた移動部と、ステップの両側に設けられた欄干と、この欄干上をステップと同期して移動する移動手すりと、乗客コンベアの運転を制御する制御装置を備えた乗客コンベアにおいて、
前記降り口エリアの欄干の低位置に設けられた第1の乗客検出センサと、前記乗り口エリアと前記降り口エリアとの間の移動部の欄干の低位置に設けられ、ステップの移動方向に所定距離を隔てて設けられた複数の第2の乗客検出センサと、前記乗り口エリアの欄干の低位置に設けられた第3の乗客検出センサを備え、
前記乗客コンベアの前記制御装置は、
前記降り口エリアに設けられた前記第1の乗客検出センサが0.5〜2.0秒間継続して乗客の存在を検出した場合、或いは、前記降り口エリアに所定の距離を隔てて設けられた複数個の前記第1の乗客検出センサが複数個同時に乗客の存在を検出した場合、乗客が転倒状態であると判定し、
前記移動部に設けられた前記第2の乗客検出センサと前記乗り口エリアに設けられた第3の乗客検出センサのうちの少なくとも一方において、当該乗客コンベアを利用する他の乗客を検出していない状態が所定時間継続している場合は、当該乗客コンベアを利用中の他の乗客がいないと判定し、
乗客が転倒状態でありかつ利用中の他の乗客がいないと判定した場合に、乗客コンベアの運転を停止させ、
乗客が転倒状態でありかつ利用中の他の乗客がいると判定した場合に、乗客コンベアの運転を継続させるように、
乗客の転倒状態を検出したときの運転制御を行うことを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1において、警報装置を備え、前記制御装置は、乗客転倒判定部、警報制御部、利用中乗客不在判定部、および乗客コンベア運転制御部を備え、
降り口エリアに設けられた前記第1の乗客検出センサのセンサ信号は乗客転倒判定部に入力され、降り口エリアでの乗客の転倒が判定され、乗客転倒判定部の乗客転倒判定を警報制御部が受けて、警報制御部からの警報指令により、警報装置は警報を鳴動または注意喚起放送を実施し、前記移動部に設けられた複数の第2の乗客検出センサと前記乗り口エリアに設けられた第3の乗客検出センサのうちの少なくとも一方からのセンサ信号は利用中乗客不在判定部に入力され、乗客コンベアを利用中の他の乗客の有無が判定され、乗客コンベア運転制御部は、前記乗客転倒判定部の乗客転倒判定および前記利用中乗客不在判定部の利用中乗客の存在判定を受けて、乗客コンベアの運転を継続させることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1において、警報装置を備え、前記制御装置は、乗客転倒判定部、警報制御部、利用中乗客不在判定部、および乗客コンベア運転制御部を備え、
降り口エリアに設けられた前記第1の乗客検出センサのセンサ信号は乗客転倒判定部に入力され、降り口エリアでの乗客の転倒が判定され、乗客転倒判定部の乗客転倒判定を警報制御部が受けて、警報制御部からの警報指令により、警報装置は警報を鳴動または注意喚起放送を実施し、前記移動部に設けられた複数の第2の乗客検出センサと前記乗り口エリアに設けられた第3の乗客検出センサのうちの少なくとも一方からのセンサ信号が利用中乗客不在判定部に入力され、乗客コンベアを利用中の他の乗客の有無が判定され、乗客コンベア運転制御部は、前記乗客転倒判定部の乗客転倒判定および前記利用中乗客不在判定部の利用中乗客の不在判定を受けて、乗客コンベアの停止指令を、乗客コンベアの駆動装置に出力し、乗客コンベアの運転を停止させることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1から3のいずれかにおいて、
前記第1、第2、第3の乗客検出センサが設けられる前記欄干の低位置は、直立した乗客の脚部に相当する位置で、ステップの移動と摺り合わないスカート部の上部位置、スカート部より上部であって欄干の下部位置の少なくとも一方であることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1から3のいずれかにおいて、
前記第1の乗客検出センサと前記第2の乗客検出センサと前記第3の乗客検出センサは、透過型光電センサおよび反射型光電センサのうちの一方であることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1から5のいずれかにおいて、
前記乗客コンベアは、エスカレーターであり、乗り口エリアと降り口エリア間に傾斜移動部を有し、前記複数の第2の乗客検出センサが所定の距離を隔てて当該傾斜移動部に設けられ、乗客コンベアの前記制御装置は、前記複数の第2の乗客検出センサからのセンサ信号により乗客コンベアを利用中の他の乗客の有無を判定することを特徴とする乗客コンベア - 請求項6において、
前記乗客コンベアの乗り口エリアには、水平移動部を有し、当該水平移動部に設けられた前記第3の乗客検出センサと前記傾斜移動部に設けられた前記複数の第2の乗客検出センサからのセンサ信号により、前記制御装置は乗客コンベアを利用中の他の乗客の有無を判定することを特徴とする乗客コンベア - 請求項6または7において、
前記乗客コンベアの降り口エリアには、水平移動部を有し、当該水平移動部に設けられた前記第1の乗客検出センサからのセンサ信号により、前記制御装置は転倒状態の乗客の有無を判定することを特徴とする乗客コンベア - 請求項1から8のいずれかにおいて、
前記制御装置は、乗客が転倒状態でありかつ利用中の他の乗客がいると判定した場合に乗客コンベアの運転を継続させるとき、速度を変えずに運転継続、減速運転へ移行しての運転継続、減速運転して運転継続した後に停止、運転継続しつつも徐々に減速して停止のうちのいずれかの運転制御を行うことを特徴とする乗客コンベア。 - 乗り口エリアと降り口エリアとの間を移動する無端状に連結された複数のステップを備えた移動部と、ステップの両側に設けられた欄干と、この欄干上をステップと同期して移動する移動手すりと、乗客コンベアの運転を制御する制御装置を備えた乗客コンベアにおいて、
前記降り口エリアの欄干の低位置に設けられた降り口乗客検出センサと、前記乗り口エリアの欄干の低位置に設けられた乗り口乗客検出センサを備え、
前記乗客コンベアの前記制御装置は、
前記降り口乗客検出センサが0.5〜2.0秒間継続して乗客の存在を検出した場合、或いは、前記降り口エリアに所定の距離を隔てて設けられた複数個の前記降り口乗客検出センサが複数個同時に乗客の存在を検出した場合、乗客が転倒状態であると判定し、
前記乗り口乗客検出センサが、当該乗客コンベアを利用する他の乗客を検出していない状態が所定時間継続している場合は、当該乗客コンベアを利用中の他の乗客がいないと判定し、
乗客が転倒状態でありかつ利用中の他の乗客がいないと判定した場合に、乗客コンベアの運転を停止させ、
乗客が転倒状態でありかつ利用中の他の乗客がいると判定した場合に、乗客コンベアの運転を継続させるように、
乗客の転倒状態を検出したときの運転制御を行うことを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項10において、警報装置を備え、前記制御装置は、乗客転倒判定部、警報制御部、利用中乗客不在判定部、および乗客コンベア運転制御部を備え、
降り口乗客検出センサのセンサ信号は乗客転倒判定部に入力され、降り口エリアでの乗客の転倒が判定され、乗客転倒判定部の乗客転倒判定を警報制御部が受けて、警報制御部からの警報指令により、警報装置は警報を鳴動または注意喚起放送を実施し、前記乗り口エリア乗客検出センサからのセンサ信号は利用中乗客不在判定部に入力され、乗客コンベアを利用中の他の乗客の有無が判定され、乗客コンベア運転制御部は、前記乗客転倒判定部の乗客転倒判定および前記利用中乗客不在判定部の利用中乗客の存在判定を受けて、乗客コンベアの運転を継続させることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項10において、警報装置を備え、前記制御装置は、乗客転倒判定部、警報制御部、利用中乗客不在判定部、および乗客コンベア運転制御部を備え、
降り口乗客検出センサのセンサ信号は乗客転倒判定部に入力され、降り口エリアでの乗客の転倒が判定され、乗客転倒判定部の乗客転倒判定を警報制御部が受けて、警報制御部からの警報指令により、警報装置は警報を鳴動または注意喚起放送を実施し、前記乗り口エリア乗客検出センサからのセンサ信号は利用中乗客不在判定部に入力され、乗客コンベアを利用中の他の乗客の有無が判定され、乗客コンベア運転制御部は、前記乗客転倒判定部の乗客転倒判定および前記利用中乗客不在判定部の利用中乗客の不存判定を受けて、乗客コンベアの運転を停止させることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項10から12のいずれかにおいて、
前記乗り口乗客検出センサと前記降り口乗客センサが設けられる前記欄干の低位置は、直立した乗客の脚部に相当する位置で、ステップの移動と摺り合わないスカート部の上部位置、スカート部より上部であって欄干の下部位置の少なくとも一方であることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項10から12のいずれかにおいて、
前記乗り口乗客検出センサと前記降り口乗客センサは、透過型光電センサおよび反射型光電センサのうちの一方であることを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項10から12のいずれかにおいて、
前記乗客コンベアは、エスカレーターであり、前記乗客コンベアの降り口エリアには、水平移動部を有し、当該水平移動部に設けられた前記降り口乗客検出センサからのセンサ信号により、前記制御装置は転倒状態の乗客の有無を判定することを特徴とする乗客コンベア - 請求項10から15のいずれかにおいて、
前記制御装置は、
乗客が乗り口エリアから乗客コンベアに乗り込んでから降りるまでに相当する時間を乗客の有無の判定時間としたとき、
前記乗り口乗客検出センサからの乗客の非検出状態のセンサ信号入力が、当該判定時間を経過したか否かにより、乗客コンベアを利用中の他の乗客の有無を判定することを特徴とする乗客コンベア - 請求項10から16のいずれかにおいて、
前記制御装置は、乗客が転倒状態でありかつ利用中の他の乗客がいると判定した場合に乗客コンベアの運転を継続させるとき、速度を変えずに運転継続、減速運転へ移行しての運転継続、減速運転して運転継続した後に停止、運転継続しつつも徐々に減速して停止のうちのいずれかの運転制御を行うことを特徴とする乗客コンベア。
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