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JP6064873B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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JP6064873B2
JP6064873B2 JP2013241008A JP2013241008A JP6064873B2 JP 6064873 B2 JP6064873 B2 JP 6064873B2 JP 2013241008 A JP2013241008 A JP 2013241008A JP 2013241008 A JP2013241008 A JP 2013241008A JP 6064873 B2 JP6064873 B2 JP 6064873B2
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Description

本発明は、バルブタイミング調整装置に関する。
内燃機関のクランク軸と一体に回転するハウジングと、カム軸と一体に回転するベーンロータとを備え、ハウジングに対するベーンロータの回転位相を変化させることによって吸排気弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置が知られている。ベーンロータの回転位相は、ハウジング内の進角室または遅角室に作動油を供給することによって変化させる。
例えば特許文献1では、進角室および遅角室への作動油の供給は、ベーンロータの中央部に設けられた油圧制御弁によって行われる。油圧制御弁は、各種ポートを有するスリーブと、スリーブ内で軸方向へ移動可能なスプールとから構成されている。スリーブは、ベーンロータをカム軸に締め付け固定するためのボルトの一部に形成されている。
米国特許第7389756号明細書
特許文献1では、油圧制御弁のスリーブの外壁面に開くポートの周方向位置は、ボルトの締め付け後の回転位置が一義的に決まらないことから、製品個々にばらつく。そのため、スリーブのポートの周方向位置は、ベーンロータの内壁面に開く油路の周方向位置と一致するとは限らない。したがって、スリーブのポートとベーンロータの油路とを連通させるために、スリーブの外壁またはベーンロータの内壁に環状溝を設ける必要がある。この環状溝があることにより、油路における圧損が増大して作動応答性が低下する問題、および、バルブタイミング調整装置の径方向の体格が大きくなる問題があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、作動応答性を向上させることができ、また径方向の体格を小さくすることができるバルブタイミング調整装置を提供することである。
本発明によるバルブタイミング調整装置は、ハウジングと、ベーンロータと、スリーブと、スプールと、固定ロッドとを備えている。内燃機関の駆動軸および従動軸の一方を第1軸とし、他方を第2軸とすると、ベーンロータは第1軸と一体に回転可能であり、ハウジングは第2軸と一体に回転可能である。
スリーブは、ベーンロータの中央部で軸方向へ延びるように筒状に形成され、ハウジング内の進角室に連通している進角ポート、および、ハウジング内の遅角室に連通している遅角ポートを有している。
固定ロッドは、スリーブから軸方向へ突き出すように当該スリーブと一体に形成されている。また、固定ロッドは、第1軸の端面に開く収容穴内に挿入され、進角ポートおよび遅角ポートの周方向位置が、ベーンロータの内壁面に開く進角油路および遅角油路の周方向位置と一致する状態で、収容穴の内壁面から突き出す突起と係合することによって周方向の回転が規制される。
このように構成することで、スリーブのポートをベーンロータの油路に直通させることができる。そのため、スリーブの外壁またはベーンロータの内壁に環状溝を設ける必要がない。そのため、環状溝を設ける場合と比べると、油路における圧損が低減して作動応答性を向上させることができる。また、バルブタイミング調整装置の径方向の体格を小さくすることができる。
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の概略構成を説明する断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 本発明の第2実施形態によるバルブタイミング調整装置の概略構成を説明する断面図である。 図4のV−V線断面図である。 図5の矢印VI方向から見た軸状部材の外観図である。 図5の矢印VII方向から見た軸状部材の外観図である。 本発明の第3実施形態によるバルブタイミング調整装置の概略構成を説明する断面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 図9の矢印X方向から見た軸状部材の外観図である。 図9の矢印XI方向から見た軸状部材の外観図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置を図1に示す。バルブタイミング調整装置5は、内燃機関90のクランク軸91に対しカム軸92を相対回転させることによって、カム軸92が開閉駆動する図示しない吸気弁のバルブタイミングを調整するものであり、クランク軸91からカム軸92までの駆動力伝達系に設けられている。クランク軸91は、特許請求の範囲に記載の「駆動軸」であり、カム軸92は、特許請求の範囲に記載の「従動軸」である。
(全体構成)
先ず、バルブタイミング調整装置5の全体構成について図1、図2を参照して説明する。
図1、図2に示すように、バルブタイミング調整装置5は、ハウジング10、ベーンロータ20、および油圧制御弁30を備えている。
ハウジング10は、ケース11およびスプロケット12から構成されている。
ケース11は、カップ状であり、外郭から径方向内側に突き出す複数の突出部13を形成している。各突出部13は、周方向で互いに離間するように配置されている。
スプロケット12は、ケース11の開口端側に設けられている。また、スプロケット12は、外歯15に掛けられるタイミングチェーン93を介してクランク軸91に連結され、当該クランク軸91と一体に回転可能である。クランク軸91は、特許請求の範囲に記載の「第2軸」に相当する。
ケース11およびスプロケット12は、カム軸92と同軸上に配置されており、周方向の複数箇所をボルト16により一体に固定されている。カム軸92は、特許請求の範囲に記載の「第1軸」に相当する。
ベーンロータ20は、ハウジング10内すなわちケース11の内側に設けられており、ボス21および複数のベーン22を形成している。
ボス21は、後述の軸状部材33およびナット40によってカム軸92に固定されており、カム軸92と一体に回転可能である。
ベーン22は、ボス21から径方向外側に突き出し、ハウジング10の内部空間すなわちケース11の各突出部13間の空間を進角室23と遅角室24とに仕切っている。遅角室24は、ベーン22に対し回転方向に位置し、進角室23は、ベーン22に対し逆回転方向に位置している。進角室23と遅角室24との間の径方向隙間は、ケース11の突出部13の先端に設けられているシール部材25、および、ベーン22の先端に設けられているシール部材26によりシールされている。
ベーンロータ20は、進角油路27、遅角油路28、および供給油路29を有している。進角油路27は、進角室23と連通しており、ボス21の内壁面に開口している。遅角油路28は、遅角室24と連通しており、ボス21の内壁面に開口している。供給油路29は、カム軸92の供給油路94および例えばエンジンブロック等の供給油路95を介して、外部の油供給源であるオイルポンプ96と連通しており、ボス21の内壁面に開口している。
ベーンロータ20は、進角室23または遅角室24に供給される作動油の圧力を受けることによってハウジング10に対し相対回転し、ハウジング10に対する回転位相を進角側または遅角側に変化させる。
油圧制御弁30は、スリーブ31およびスプール32などから構成されている。
スリーブ31は、軸状部材33の一部を構成しており、ベーンロータ20のボス21の中央部で軸方向へ延びるように筒状に形成されている。また、スリーブ31は、進角油路27に連通している進角ポート34、遅角油路28に連通している遅角ポート35、および、供給油路29に連通している供給ポート36を有している。軸状部材33については後に詳述する。
スプール32は、スリーブ31の内側で軸方向へ往復移動可能であり、軸方向位置に応じてスリーブ31の各ポート同士を選択的に接続可能である。具体的には、スプール32は、進角室23に作動油を供給して遅角室24から作動油を排出する場合、供給ポート36と進角ポート34とを接続しつつ、遅角ポート35をスプール32の内側を通じて外部のドレン空間に連通させる。また、スプール32は、遅角室24に作動油を供給して進角室23から作動油を排出する場合、供給ポート36と遅角ポート35とを接続しつつ、進角ポート34をスプール32の外側を通じて外部のドレン空間に連通させる。
スプール32のうちカム軸92とは反対側の端部の内側にはストッパプレート37が嵌め付けられており、スプール32は、スプリング38によってストッパプレート37側に付勢されている。スプール32の軸方向位置は、スプリング38の付勢力と、ストッパプレート37に対しスプール32とは反対側に設けられたリニアソレノイド39による押圧力とのバランスによって決まる。
以上のように構成されたバルブタイミング調整装置5では、回転位相が目標値よりも遅角側である場合、油圧制御弁30によって供給油路29と進角室23とが接続されつつ、遅角室24が外部のドレン空間と接続される。これにより、進角室23に作動油が供給されつつ遅角室24から作動油が排出され、ベーンロータ20がハウジング10に対し進角側に相対回転する。
また、回転位相が目標値よりも進角側である場合、油圧制御弁30によって供給油路29と遅角室24とが接続されつつ、進角室23が外部のドレン空間と接続される。これにより、遅角室24に作動油が供給されつつ進角室23から作動油が排出され、ベーンロータ20がハウジング10に対し遅角側に相対回転する。
また、回転位相が目標値と一致する場合、油圧制御弁30によって進角室23および遅角室24が閉じられる。これにより、回転位相が保持される。
(特徴構成)
次に、バルブタイミング調整装置5の特徴構成について図1〜図3を参照して説明する。
軸状部材33は、スリーブ31および固定ロッド50を形成している。
図1に示すように、固定ロッド50は、スリーブ31から軸方向へ突き出すように当該スリーブ31と一体に形成され、カム軸92の端面に開く収容穴51内に挿入されている。本実施形態では、収容穴51は、カム軸92の端面に開口している大径穴部52と、大径穴部52の底面に開口している小径穴部53とから構成されている。収容穴51の小径穴部53には、固定ロッド50の端部が嵌合している。収容穴51の大径穴部52は、固定ロッド50との間に供給油路94を区画形成している。
図1、図3に示すように、カム軸92は、収容穴51の小径穴部53に一致する軸方向位置でカム軸92の軸心65と直交する方向へ貫通する通孔54を有している。この通孔54には、ピン55が圧入されて固定されている。固定ロッド50の端部は、ピン55が嵌合する嵌合孔56を有している。本実施形態では、固定ロッド50の内部には、軸方向へ貫通する排出油路57が形成されており、ピン55の中間部は、排出油路57の流路面積を確保するための括れ58を形成している。
固定ロッド50は、図1、図2に示すようにスリーブ31の外壁面に開く供給ポート36、進角ポート34および遅角ポート35の周方向位置が、ベーンロータ20の内壁面に開く供給油路29、進角油路27および遅角油路28の周方向位置と一致する状態で、図1、図3に示すように収容穴51の小径穴部53の内壁面から突き出すピン55が嵌合孔56と係合することによって、周方向の回転と軸方向移動とが規制されている。
スリーブ31は、ベーンロータ20に対し固定ロッド50とは反対側に突き出している。スリーブ31のうちベーンロータ20から突き出している部分の外壁には、ねじ59が形成されている。スリーブ31のねじ59にはナット40が締め込まれている。ナット40は、カム軸92との間にワッシャ61とベーンロータ20とワッシャ62とを挟持して固定している。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態によるバルブタイミング調整装置5は、スリーブ31から軸方向へ突き出すように当該スリーブ31と一体に形成されている固定ロッド50を備えている。固定ロッド50は、カム軸92の端面に開く収容穴51内に挿入され、スリーブ31の外壁面に開く供給ポート36、進角ポート34および遅角ポート35の周方向位置が、ベーンロータ20の内壁面に開く供給油路29、進角油路27および遅角油路28の周方向位置と一致する状態で、収容穴51の小径穴部53の内壁面から突き出すピン55が嵌合孔56と係合することによって、周方向の回転が規制されている。
このように構成することで、スリーブ31のポート34、35、36をベーンロータ20の油路27、28、29に直通させることができる。そのため、従来のようにスリーブ31の外壁またはベーンロータ20の内壁に環状溝を設ける必要がない。そのため、環状溝を設ける従来形態と比べると、油路における圧損が低減して作動応答性を向上させることができる。また、バルブタイミング調整装置5の径方向の体格を小さくすることができる。
また、第1実施形態では、固定ロッド50は、ピン55が嵌合孔56と係合することによって軸方向移動が規制されている。スリーブ31は、ベーンロータ20から突き出す部分の外壁にねじ59を形成している。ベーンロータ20は、スリーブ31のねじ59に締め込まれているナット40とカム軸92との間に挟持されて固定されている。
したがって、第1実施形態によれば、スリーブ31自体を締結用部材としながら、ベーンロータ20に対するスリーブ31の周方向位置を任意に決めることができる。
また、第1実施形態では、カム軸92は、収容穴51の小径穴部53に一致する軸方向位置でカム軸92の軸心65と直交する方向へ貫通する通孔54を有している。この通孔54には、ピン55が圧入されて固定されている。固定ロッド50の端部は、ピン55が嵌合する嵌合孔56を有している。
したがって、ベーンロータ20に対するスリーブ31の周方向位置を任意の位置で固定しつつ、ナット40の締め込みにより固定ロッド50に作用する引張荷重をピン55で支持することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態によるバルブタイミング調整装置70について図4〜図7を参照して説明する。
図4、図5に示すように、第2実施形態では、カム軸71は、収容穴51の小径穴部53から径方向外側に貫通する一対の通孔72を有している。通孔72には、収容穴51の小径穴部53の内壁面から当該小径穴部53内に突き出すようにピン73が圧入されて固定されている。
図4〜図7に示すように、軸状部材74の固定ロッド75の端部は、ピン73が挿入される凹部を外壁に有している。本実施形態では、上記凹部は、固定ロッド75の端面76からスリーブ31側に軸方向へ延びている導入溝77と、導入溝77から周方向へ延びている周方向溝78とから構成されている。
固定ロッド75は、カム軸71に組み付けられるとき、ピン73が導入溝77に沿うように収容穴51の小径穴部53に挿入されたのち、ピン73が周方向溝78に沿うように回転させられる。そして、固定ロッド75は、周方向溝78のうち導入溝77との接続部とは反対側の端部79がピン73と係合することによって、軸方向移動が規制されつつナット40の締め込み方向への回転が規制されている。
第2実施形態では、固定ロッド75は、スリーブ31の外壁面に開く供給ポート36、進角ポート34および遅角ポート35の周方向位置が、ベーンロータ20の内壁面に開く供給油路29、進角油路27および遅角油路28の周方向位置と一致する状態で、収容穴51の小径穴部53の内壁面から突き出すピン73が周方向溝78の端部79と係合することによって、ナット40の締め込み方向への回転が規制されている。
したがって、第2実施形態によれば、ナット40を締め込むと、スリーブ31のポート34、35、36をベーンロータ20の油路27、28、29に直通させることができる。そのため、第1実施形態と同様に、従来のようにスリーブ31の外壁またはベーンロータ20の内壁に環状溝を設ける必要がない。そのため、環状溝を設ける従来形態と比べると、油路における圧損が低減して作動応答性を向上させることができる。また、バルブタイミング調整装置70の径方向の体格を小さくすることができる。
また、第2実施形態では、固定ロッド75は、ピン73が周方向溝78の端部79と係合することによって軸方向移動が規制されている。
したがって、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スリーブ31自体を締結用部材としながら、ベーンロータ20に対するスリーブ31の周方向位置を任意に決めることができる。また、第2実施形態によれば、ナット40の締め込みにより固定ロッド75に作用する引張荷重をピン73で支持することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態によるバルブタイミング調整装置80について図8〜図11を参照して説明する。
図8〜図11に示すように、軸状部材81の固定ロッド82の端部は、ピン73が挿入される凹部を外壁に有している。本実施形態では、上記凹部は、固定ロッド82の端面84からスリーブ31側に軸方向へ延びている導入溝85と、導入溝85から周方向へ延びている周方向溝86と、周方向溝86からスリーブ31とは反対側に軸方向へ延びている軸方向溝87と、を含む。
固定ロッド82は、カム軸71に組み付けられるとき、ピン73が導入溝85に沿うように収容穴51の小径穴部53に挿入され、ピン73が周方向溝86に沿うように回転させられたのち、ピン73が軸方向溝87に沿うように軸方向移動させられる。そして、固定ロッド82は、軸方向溝87のうち周方向溝86との接続部とは反対側の端部88がピン73と係合することによって、スリーブ31側への軸方向移動が規制されつつ周方向の回転が規制されている。
第3実施形態では、固定ロッド82は、スリーブ31の外壁面に開く供給ポート36、進角ポート34および遅角ポート35の周方向位置が、ベーンロータ20の内壁面に開く供給油路29、進角油路27および遅角油路28の周方向位置と一致する状態で、収容穴51の小径穴部53の内壁面から突き出すピン73が軸方向溝87の端部88と係合することによって、周方向の回転が規制されている。
したがって、第3実施形態によれば、スリーブ31のポート34、35、36をベーンロータ20の油路27、28、29に直通させることができる。そのため、第1実施形態と同様に、従来のようにスリーブ31の外壁またはベーンロータ20の内壁に環状溝を設ける必要がない。そのため、環状溝を設ける従来形態と比べると、油路における圧損が低減して作動応答性を向上させることができる。また、バルブタイミング調整装置80の径方向の体格を小さくすることができる。
また、第3実施形態では、固定ロッド82は、ピン73が軸方向溝87の端部88と係合することによってスリーブ31側への軸方向移動が規制されている。
したがって、第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スリーブ31自体を締結用部材としながら、ベーンロータ20に対するスリーブ31の周方向位置を任意に決めることができる。また、第3実施形態によれば、ナット40の締め込みにより固定ロッド82に作用する引張荷重をピン73で支持することができる。
<他の実施形態>
本発明の他の実施形態では、ピンは、カム軸に圧入されず、固定ロッドに圧入されてもよい。また、ピンは、圧入以外の方法によってカム軸および固定ロッドの一方、または両方に固定されてもよい。
本発明の他の実施形態では、カム軸の収容穴の内壁面から突き出す突起は、ピンに限らず、カム軸と同一の部材から形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、固定ロッドの内側には、排出油路が形成されなくてもよい。
第1実施形態では、ピンは、固定ロッドを貫通するように設けられていた。これに対し、本発明の他の実施形態では、ピンは、固定ロッドを貫通していなくてもよい。
第2実施形態および第3実施形態では、ピンは2つ設けられ、また固定ロッドの凹部は2箇所に形成されていた。これに対し、本発明の他の実施形態では、ピンは、1つ、または3つ以上であってもよい。また、本発明の他の実施形態では、固定ロッドの凹部は、1箇所、または3箇所以上に形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、カム軸の収容穴は、段付き状でなくてもよい。
本発明の他の実施形態では、ベーンロータは、クランク軸と一体に回転可能であり、ハウジングは、カム軸と一体に回転可能であってもよい。
本発明の他の実施形態では、スリーブは、供給ポート、進角ポートおよび遅角ポートの他にポートを有していてもよい。また、ベーンロータは、供給油路、進角油路および遅角油路の他に油路を有していてもよい。
本発明の他の実施形態では、ベーンロータは、供給油路を有さず、スリーブの供給ポートには、例えばカム軸などの他の部材が有する供給油路から作動油が供給されてもよい。
本発明の他の実施形態では、供給ポートの数は、1つ、または3つ以上であってもよい。また、進角ポートの数は、2つ以下、または4つ以上であってもよい。また、遅角ポートの数は、2つ以下、または4つ以上であってもよい。
本発明の他の実施形態では、バルブタイミング調整装置は、内燃機関の排気弁のバルブタイミングを調整するものであってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
5、70、80・・・バルブタイミング調整装置
10・・・ハウジング 23・・・進角室
24・・・遅角室 27・・・進角油路
28・・・遅角油路 20・・・ベーンロータ
34・・・進角ポート 35・・・遅角ポート
31・・・スリーブ 32・・・スプール
51・・・収容穴 55、73・・・ピン(突起)
50、75、82・・・固定ロッド 92、71・・・カム軸(従動軸、第1軸)

Claims (6)

  1. 内燃機関(90)の駆動軸(91)から従動軸(92、71)まで駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記従動軸により開閉駆動される吸気弁および排気弁の少なくとも一方のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(5、70、80)であって、
    前記駆動軸および前記従動軸の一方を第1軸とし、他方を第2軸とすると、
    前記第1軸の端部において当該第1軸と同軸上に設けられ、前記第2軸と一体に回転可能なハウジング(10)と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記第1軸と一体に回転可能であり、前記ハウジング内で進角室(23)および遅角室(24)を区画形成し、前記進角室と連通している進角油路(27)、および、前記遅角室と連通している遅角油路(28)を有しているベーンロータ(20)と、
    前記ベーンロータの中央部で軸方向へ延びるように筒状に形成され、前記進角油路に連通している進角ポート(34)、および、前記遅角油路に連通している遅角ポート(35)を有しているスリーブ(31)と、
    前記スリーブ内で軸方向へ往復移動可能であり、軸方向位置に応じて前記進角ポートおよび前記遅角ポートを開閉可能なスプール(32)と、
    前記スリーブから軸方向へ突き出すように当該スリーブと一体に形成され、前記第1軸の端面に開く収容穴(51)内に挿入され、前記進角ポートおよび前記遅角ポートの周方向位置が、前記ベーンロータの内壁面に開く前記進角油路および前記遅角油路の周方向位置と一致する状態で、前記収容穴の内壁面から突き出す突起(55、73)と係合することによって周方向の回転が規制される固定ロッド(50、75、82)と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記スリーブは、前記ベーンロータに対し前記固定ロッドとは反対側に突き出し、
    前記スリーブのうち前記ベーンロータから突き出している部分の外壁には、ねじ(59)が形成され、
    前記固定ロッドは、前記突起と係合することによって前記スリーブ側への軸方向移動が規制され、
    前記スリーブの前記ねじに締め込まれ、前記第1軸との間に前記ベーンロータを挟持して固定しているナット(40)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記第1軸(71)は、前記収容穴から径方向外側に貫通する通孔(72)を有し、
    前記突起は、前記第1軸の前記通孔に挿入されるピン(73)であり、
    前記固定ロッド(75、82)は、前記ピンが挿入される凹部(77、78、85、86、87)を外壁に有していることを特徴とする請求項2に記載のバルブタイミング調整装置(70、80)。
  4. 前記固定ロッド(75)の前記凹部は、当該固定ロッドの端面(76)から前記スリーブ側に軸方向へ延びている導入溝(77)と、前記導入溝から周方向へ延びている周方向溝(78)と、を含み、
    前記固定ロッドは、前記周方向溝のうち前記導入溝との接続部とは反対側の端部(79)が前記突起と係合することによって、軸方向移動が規制されつつ前記ナットの締め込み方向への回転が規制されることを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング調整装置(70)。
  5. 前記固定ロッド(82)の前記凹部は、当該固定ロッドの端面(84)から前記スリーブ側に軸方向へ延びている導入溝(85)と、前記導入溝から周方向へ延びている周方向溝(86)と、前記周方向溝から前記スリーブとは反対側に軸方向へ延びている軸方向溝(87)と、を含み、
    前記固定ロッドは、前記軸方向溝のうち前記周方向溝との接続部とは反対側の端部(88)が前記突起と係合することによって、前記スリーブ側への軸方向移動が規制されつつ周方向の回転が規制されることを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング調整装置(80)。
  6. 前記第1軸(92)は、当該第1軸の軸心(65)と直交する方向へ貫通する通孔(54)を有し、
    前記突起は、前記第1軸の前記通孔に挿入されるピン(55)であり、
    前記固定ロッド(50)は、前記ピンが嵌合する嵌合孔(56)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブタイミング調整装置(5)。
JP2013241008A 2013-11-21 2013-11-21 バルブタイミング調整装置 Expired - Fee Related JP6064873B2 (ja)

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