[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6061146B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP6061146B2
JP6061146B2 JP2013203091A JP2013203091A JP6061146B2 JP 6061146 B2 JP6061146 B2 JP 6061146B2 JP 2013203091 A JP2013203091 A JP 2013203091A JP 2013203091 A JP2013203091 A JP 2013203091A JP 6061146 B2 JP6061146 B2 JP 6061146B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
side housing
housing
standby
mounting hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013203091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015069835A (ja
Inventor
浩幸 平松
浩幸 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2013203091A priority Critical patent/JP6061146B2/ja
Publication of JP2015069835A publication Critical patent/JP2015069835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6061146B2 publication Critical patent/JP6061146B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、パネル取付型の防水コネクタに関する。
従来この種のコネクタとして、下記特許文献1に記載されたようなものが知られている。このものは、パネルに開口された取付孔に、フランジを有する雄側ハウジング(待ち受け側ハウジング)が複数の弾性部材により待ち受け状態で装着される一方、ハーネスの端末に雌側ハウジング(嵌合側ハウジング)が設けられ、同嵌合側ハウジングがレバー等の倍力機構を介して嵌合されるようになっている。そして、このようなコネクタでは、パネルの取付孔からの浸水を防止するために、待ち受け側ハウジングと取付孔の裏面側の孔縁部との間に面パッキン(面シール)を介設するとともに、両ハウジング間にシールリング(軸シール)を介設し、さらに嵌合側ハウジングのハーネスの引き出し部分をグロメットで覆った構造が一般的に採られている。
特開2008−103325号公報
しかしながら上記のようなコネクタでは、パネルの取付孔の防水構造が都合3箇所に防水部材を配した構造となっているため、部品点数並びに組付工数が多く、コスト高に繋がるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、コスト低減と省スペースを実現するところにある。
本発明のコネクタは、パネルに待ち受け状態で配される待ち受け側ハウジングと、同待ち受け側ハウジングに対して嵌合される嵌合側ハウジングと、を備え、前記待ち受け側ハウジングには、雄端子が内部に収容された端子収容部と、前記端子収容部の前端周縁に延出形成された周壁と、前記端子収容部の前端周縁に延出形成されて前記周壁に並んで配置され、前記待ち受け側ハウジングを前記パネルに開口された取付孔を貫通した形態で仮保持する仮保持手段と、が設けられるとともに、前記嵌合側ハウジングには、同嵌合側ハウジングが前記待ち受け側ハウジングに対して正規嵌合された際には前記仮保持手段による仮保持を解除して前記嵌合側ハウジングを前記待ち受け側ハウジングともども前記取付孔を通って押し込み可能とする仮保持解除手段と、前記嵌合側ハウジングが正規位置まで押し込まれたところで同嵌合側ハウジングを前記パネルに対して本保持する本保持手段と、前記嵌合側ハウジングに外嵌され同嵌合側ハウジングが本保持された場合に前記取付孔の孔縁部と間で挟持される被挟持部を有するグロメットと、が設けられているところに特徴を有する。
待ち受け側ハウジングは初め、仮保持手段によってパネルの取付孔を貫通した形態の待ち受け状態に仮保持されている。この待ち受け側ハウジングに対して嵌合側ハウジングが嵌合され、正規嵌合されたところで同嵌合側ハウジングに設けられた仮保持解除手段により仮保持状態が解除され、引き続いて嵌合側ハウジングは待ち受け側ハウジングともども取付孔を通って押し込まれる。嵌合側ハウジングが正規位置まで押し込まれると、本保持手段によってパネルに対して本保持され、併せて嵌合側ハウジングに外嵌されたグロメットの被挟持部が、同嵌合側ハウジングとパネルの取付孔の孔縁部との間で挟持されてシールされる。
パネルの取付孔を防水するに当たりグロメットのみで賄うことができ、部品点数並びに組付工数が削減できて、コスト低減を図ることができる。最終構造では、両ハウジングがパネルの裏側に押し込まれた形態となるから、パネルの取付孔の表側の省スペース化を図ることができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記待ち受け側ハウジングには、前記パネルの前記取付孔における表面側の孔縁部に弾性的に係止して、同待ち受け側ハウジングを前記パネルの前記取付孔を貫通した形態で仮保持する仮保持片が設けられるとともに、前記嵌合側ハウジングには、同嵌合側ハウジングが前記待ち受け側ハウジングに対して正規嵌合された際には前記仮保持片と係合して同仮保持片の係止を解除する仮保持解除板と、同嵌合側ハウジングの後端部において前記取付孔の表面側の孔縁部と対向するように張り出し形成されかつ前記グロメットの前記被挟持部が装着されたフランジと、前記嵌合側ハウジングが前記グロメットの前記被挟持部を前記フランジと前記取付孔の表面側の孔縁部との間で圧縮しつつ正規位置まで押し込まれたところで、前記取付孔の裏面側の孔縁部に弾性的に係止して同嵌合側ハウジングを本保持する本保持片と、が設けられている。
仮保持片により仮保持状態にある待ち受け側ハウジングに対して、嵌合側ハウジングが嵌合され、正規嵌合されたところで仮保持解除板が仮保持片を弾性変位させて係止が解除され、すなわち仮保持状態が解除される。続いて嵌合側ハウジングが待ち受け側ハウジングともども取付孔を通って押し込まれ、グロメットの被挟持部がフランジと取付孔の表面側の孔縁部との間で圧縮されつつ、嵌合側ハウジングが正規位置まで押し込まれると、本保持片が取付孔の裏面側の孔縁部に弾性的に係止して、嵌合側ハウジングが本保持される。
(2)前記嵌合側ハウジングには、前記待ち受け側ハウジングと係合して嵌合力を助勢するレバーが設けられている。
最終構造として、嵌合側ハウジングともどもレバーがパネルの裏側に収容可能であり、言い換えると、レバーがパネルの表側に露出しないから、見栄えが良く、また異物がレバーに当たることに起因した誤作動も未然に防止できる。
本発明のコネクタによれば、コスト低減と省スペースを実現することができる。
本発明の一実施形態に係る両ハウジングの嵌合前の状態を示す斜視図 同側面図 図2のIII−III線断面図 両ハウジングの嵌合前の状態における嵌合側ハウジング側から視た背面図 図4のV−V線断面図 嵌合側ハウジングの正面側から視た斜視図 スライドレバーの斜視図 同側面図 両ハウジングが初期嵌合された状態の側面図 図9のX−X線断面図 両ハウジングが初期嵌合された状態における図4のV−V線切断相当の断面図 両ハウジングが正規嵌合された状態の側面図 図12のXIII−XIII線断面図 図12のXIV−XIV線断面図 両ハウジングが正規嵌合された状態の図4のV−V線切断相当の断面図 嵌合側ハウジングの取付孔内への押し込み終盤の状態における図12のXIII−XIII線切断相当の断面図 嵌合側ハウジングが本保持された状態の斜視図 同側面図 図18のXIX−XIX線断面図 嵌合側ハウジングが本保持された状態の図4のV−V線切断相当の断面図 両ハウジングが半嵌合に留まった状態の側面図 図21のXXII−XXII線断面図 図21のXXIII−XXIII線断面図 両ハウジングが半嵌合に留まった状態の図4のV−V線切断相当の断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図24によって説明する。この実施形態では、自動車のドアの配設部分に設けられるコネクタを例示している。このコネクタは、スライドレバー形式の防水コネクタであって、図1に示すように、車両のホディ側に張設されたパネル1に待ち受け状態で配される待ち受け側ハウジング10と、ドア側から引き出されたハーネスの端末に接続されて上記の待ち受け側ハウジング10に対して嵌合される嵌合側ハウジング30とを備えている。
以下では、各ハウジング10,30において、互いに対向した嵌合面側を前側として説明する。
待ち受け側ハウジング10は雄型ハウジングであって、合成樹脂材により概ね縦長のブロック状に形成され、詳細には、図1ないし図3に示すように、端子収容部11の前面に、一回り小さい外形のフード部12が突出形成された構造である。
端子収容部11内には複数のキャビティ14が縦横に並んで列設され、ボディ側に配された機器等から引き出されたハーネスの各電線の端末に接続された雄端子(図示せず)が、対応するキャビティ14内に後方から挿入され、先端のタブをフード部12内に突出させた形態で抜け止めされて収容されている。
パネル1には、待ち受け側ハウジング10の端子収容部11が略緊密に嵌合される縦長の長方形をなす取付孔2が開口されている。
一方、端子収容部11における前端寄りの位置の外周には、上記した取付孔2よりも一回り大きい外形のフランジ15が全周に亘って張り出し形成され、すなわちフランジ15は、取付孔2の裏面側(図3の左側)の孔縁部3Rに当接可能となっている。
端子収容部11の前端周縁には、短寸の周壁16が延出形成されている。但し、左右の側壁には、上下両端部を除いて切欠凹部16Aが形成されている。周壁16の上面の中央幅位置と、左右の側面の下端部寄りの位置(切欠凹部16Aの下端部)の都合3箇所に、仮保持片20が設けられている。仮保持片20は、先端に取付孔2の表面側(図3の右側)の孔縁部3Sに係止する係止部21を備え、前方に向けて片持ち状に突出形成されており、先端が内方に向けて弾性変位可能となっている。仮保持片20の係止部21は、後面が切り立った係止面22となっている一方、前面側が緩やかな上り勾配のガイド面23となっている。係止部21の係止面22とフランジ15との間には、パネル1の厚さに略等しい間隙が開けられている。
嵌合側ハウジング30は雌型ハウジングであって、同じく合成樹脂材により縦長のブロック状に形成されており、詳細には、図3及び図6に示すように、上記した待ち受け側ハウジング10のフード部12内に嵌合する端子収容部31の回りに、厚肉の周壁32が設けられた2重構造となっている。この周壁32は、待ち受け側ハウジング10の端子収容部11と同じく、パネル1の取付孔2に略緊密に嵌合する外形を有しており、周壁32と端子収容部31との間には、待ち受け側ハウジング10のフード部12が略緊密に嵌る嵌合溝33が形成されている。なお、同周壁32における端子収容部31の後面から後方に突出した部分は、内面側が削成された薄壁部32A(図3参照)となっている。
嵌合側ハウジング30の端子収容部31には、複数のキャビティ34が、待ち受け側ハウジング10の端子収容部31に設けられたキャビティ14と対向した配列で形成されている。ドア側に配された機器等から引き出されたハーネスの各電線の端末に接続された雌端子(図示せず)が、対応するキャビティ34内に後方から挿入され、抜け止めされて収容されている。
嵌合側ハウジング30には、スライドレバー50が装着されている。スライドレバー50は合成樹脂製であって、図7及び図8に示すように、左右一対のスライド板51の基端(上端)同士を操作板52で繋いだ門形形状に形成されている。操作板52の両端はスライド板51よりも外方に突出している。
一方、端子収容部31の回りの周壁32のうち左右の側壁には、図3及び図5に示すように、スライドレバー50の両スライド板51を上方から挿通可能な一対の挿通路35が形成されているとともに、上壁には、操作板52を面一に収める収容凹部36が形成されている。
スライドレバー50における両スライド板51の先端側(図5の下側)には、所定の曲線形状をなすカム溝53が左右対称に形成されている。カム溝53の下端側(始端側)に設けられた出入口54は、スライド板51の手前側の端縁に開口している。各挿通路35の前壁における略中央高さ位置には、導入口37が開口されている。
一方、待ち受け側ハウジング10のフード部12における左右の外側面の前縁寄りの位置には、中央高さ位置において、各カム溝53に嵌合可能な左右一対のフォロワピン25が立てられている。
各スライド板51の前縁部には、下部位置に第1ロック片57が、上部位置に第2ロック片58がそれぞれ設けられている。両ロック片57,58は先端にロック部57A,58Aを有し、前後方向に弾性変位可能に上向きの姿勢で設けられている。
一方、各挿通路35の前壁における上端寄りの所定位置には、図5に示すように、上記の第1ロック片57のロック部57A、並びに第2ロック片58のロック部58Aが弾性的に嵌合可能なロック孔38が形成されている。なお、第2ロック片58のロック部58Aの係止面は順テーパ面に形成され、セミロック構造となっている。
スライドレバー50(スライド板51)が挿通路35に上方から挿通されると、図5に示すように、まず下側の第1ロック片57のロック部57Aがロック孔38に弾性的に嵌ることで、上方に抜け止めされる。この位置がスライドレバー50の初期位置であって、カム溝53の出入口54と、挿通路35の導入口37とが整合した状態となる。
スライドレバー50が上記の初期位置にある状態で、嵌合側ハウジング30が待ち受け側ハウジング10に嵌合されると、図11に示すように、待ち受け側ハウジング10のフォロワピン25が挿通路35の導入口37を通って、出入口54からカム溝53の始端に臨む。続いて、スライドレバー50が押し込まれると、フォロワピン25がカム溝53に沿って移動することに伴うカム作用により、両ハウジング10,30が互いに引き寄せられるようにして次第に嵌合され、フォロワピン25がカム溝53の終端に達したところで両ハウジング10,30が正規嵌合される。
最後は、図15に示すように、フォロワピン25がカム溝53の遊び部55を移動しつつスライドレバー50が押し込まれ、操作板52が収容凹部36に面一に収まったところで押し込みが停止される。このとき上側の第2ロック片58のロック部58Aがロック孔38に弾性的に嵌ることで上方に抜け止めされ、この位置がスライドレバー50のロック位置となる(但しセミロック)。
なお、操作板52の両端を摘んで第2ロック片58によるセミロックを解除しつつスライドレバー50を引き上げると、フォロワピン25が上記とは逆向きにカム溝53に沿って移動することで、両ハウジング10,30が次第に離脱され、スライドレバー50が、図11に示すように、初期位置に至ったところで引き上げ操作が停止される。
嵌合側ハウジング30の周壁32における前縁には、図3及び図6に示すように、上面の中央幅位置と、左右の側面の下端部寄りの位置、すなわち待ち受け側ハウジング10の各仮保持片20と対向する位置ごとに、仮保持解除板40が形成されている。仮保持解除板40には、外面側に先細りとなるようにテーパ面40Aが形成されている。
図10に示す状態から、待ち受け側ハウジング10に対して嵌合側ハウジング30が次第に嵌合されると、仮保持解除板40が対向する仮保持片20に乗り上げて同仮保持片20を内方に弾性撓みさせ、両ハウジング10,30が正規嵌合した状態になると、図14に示すように、仮保持片20は、その係止部21の頂上が周壁16の外面の位置に退避するまで変位するようになっている。これにより、仮保持片20によるパネル1の取付孔2への係止が解除される。
嵌合側ハウジング30の周壁32における左右の外側面には、図3及び図6に示すように、上下2箇所ずつの対称位置に、本保持片45が形成されている。詳細には、本保持片45は、挿通路35の外壁35Aの前後方向の略中央位置から薄壁部32Aの後縁に亘って形成された一対のスリット44の間において、後方を向いた片持ち状に延出形成され、延出端側が内方に向けて撓み変位可能となっている。挿通路35の後壁には、撓み変位した本保持片45の延出端を嵌めて逃がす逃がし凹部42が形成されている。
本保持片45の基端寄りの外面には、パネル1の取付孔2の裏面側の孔縁部3Rに係止する係止部46が突出形成されている(図19参照)。本保持片45の係止部46は、図3に示すように、後面が切り立った係止面47Aとなっている一方、前面側が上り勾配のガイド面47Bとなっている。
嵌合側ハウジング30の周壁32における薄壁部32Aの後縁には、フランジ48が全周に亘って張り出し形成されている。フランジ48の前面と、本保持片45の係止部46の係止面47Aとの間には、所定の間隔(パネル1の厚さの6〜7倍程度)が採られている。
また、図7に示すように、スライドレバー50の左右のスライド板51における外面の後縁部の上下2位置、詳細には、同スライドレバー50がロック位置まで押し込まれた場合における各本保持片45の内方に対応する位置ごとに、同本保持片45の延出端の撓み変位を許容する変位許容溝59が凹み形成されている。この変位許容溝59は、本保持片45が略緊密に嵌る幅を有し、また溝底が後方に向けて深くなるテーパ状に形成されている。
嵌合側ハウジング30には、図1及び図6に示すように、グロメット60が装着されるようになっている。グロメット60はゴム製であって、嵌合側ハウジング30の後面を覆う長方形の漏斗状をなす本体部61と、嵌合側ハウジング30の後面に引き出されたのち一纏めにされたハーネス(図示せず)を挿通するべく本体部61の中心から突設されたコルゲートチューブ状の電線挿通部62と、を備えて構成されている。
グロメット60の本体部61の開口縁部には、嵌合側ハウジング30の上記したフランジ48に対する取付部64が形成されている。取付部64は、厚肉で長方形の枠状をなして形成されており、同取付部64の内周面には、フランジ48が嵌る嵌合溝65が全周に亘って形成されている。
グロメット60の取付部64の前面には、前方に向けてラッパ状に広がった密着部66が形成されているとともに、同密着部66の内周側には、リップ67が全周に亘って形成されている。上記した密着部66とリップ67とが、本発明の「被挟着部」に相当する。
本実施形態のコネクタは上記のような構造であって、続いてその作用について説明する。
まず、待ち受け側ハウジング10がパネル1に対して待ち受け状態で仮保持される。それには、待ち受け側ハウジング10がパネル1の裏側から取付孔2に嵌合されて、仮保持片20を弾性撓みさせつつ押し込まれ、図3に示すように、フランジ15が取付孔2の裏面側の孔縁部3Rに当たるまで押し込まれたところで、仮保持片20が復元変位して係止部21が取付孔2の表面側の孔縁部3Sに係止する。これにより待ち受け側ハウジング10は、図2及び図3に示すように、取付孔2を貫通してフード部12をパネル1の表面側に突出させた形態において、待ち受け状態で仮保持される。
嵌合側ハウジング30は、図1及び図6に示すように、グロメット60が被着されるとともに、スライドレバー50が初期位置に装着された形態で準備される。この嵌合側ハウジング30が、図3の矢線に示すように、待ち受け状態に仮保持された待ち受け側ハウジング10に対して正面から嵌合される。初期嵌合状態では、図11に示すように、フォロワピン25が対応するカム溝53の始端に臨み、続いてスライドレバー50を押し込むと、既述したカム作用によって、嵌合側ハウジング30が待ち受け側ハウジング10に引き寄せられて嵌合が進み、両ハウジング10,30が正規嵌合されたのち、図15に示すように、スライドレバー50がロック位置に至ってロックされる。
この間に、嵌合側ハウジング30に設けられた仮保持解除板40が、待ち受け側ハウジング10のパネル1に係止している仮保持片20に乗り上げて内方に次第に撓み変位させ、両ハウジング10,30が正規嵌合したところで、図14に示すように、パネル1の取付孔2の表面側の孔縁部3Sに対する係止が解除される。
続いて、嵌合側ハウジング30が待ち受け側ハウジング10ともども取付孔2を通って押し込まれ、終盤になると、図16に示すように、嵌合側ハウジング30に設けられた本保持片45の係止部46が取付孔2の孔縁部3Sに当たることで、同本保持片45が内方に撓み変位しつつ押し込まれ、併せてグロメット60の密着部66が取付孔2の表面側の孔縁部3Sに当たる。
さらに嵌合側ハウジング30が押し込まれると、図19に示すように、グロメット60の密着部66並びにリップ67が弾縮して取付孔2の表面側の孔縁部3Sに押し付けられるとともに、係止部46が取付孔2を通過することで、本保持片45が復元変位して同係止部46が取付孔2の裏面側の孔縁部3Rに係止する。これにより、待ち受け側ハウジング10と正規嵌合された嵌合側ハウジング30が、パネル1に対して本保持され、併せて取付孔2の表面側の孔縁部3Sがシールされることになる。
なお、スライドレバー50がロック位置まで正規に押し込まれないと、図21ないし図24に示すように、両ハウジング10,30が正規嵌合には至らず、いわゆる半嵌合状態に留まるおそれがある。しかしながらこの場合は、スライドレバー50の操作板52が嵌合側ハウジング30の周壁32の上面から突出しているから、嵌合側ハウジング30を取付孔2内に押し込もうとした場合に、図24に示すように、操作板52が取付孔2の孔縁部3Sに当たることで嵌合側ハウジング30の押し込み操作ができず、スライドレバー50がロック位置まで押し込まれていないことが確認できる。
仮に、スライドレバー50がロック位置に至っていない状態で、パネル1の取付孔2に押し込まれたとしても、スライドレバー50がロック位置の手前に留まっている限りは、図22及び図23に示すように、嵌合側ハウジング30に設けられた本保持片45の内方において、スライド板51の変位許容溝59が整合して対応していないから、本保持片45の係止部46が取付孔2の孔縁部3Sに当たって同本保持片45を内方に撓み変位させようとしても、本保持片45の延出端の下面が変位許容溝59の側縁部に当たって撓み変位することが規制され、嵌合側ハウジング30がそれ以上押し込まれることが阻止される。これにより、スライドレバー50がロック位置まで押し込まれていないことが確認できる。
上記いずれの場合も、スライドレバー50を改めてロック位置まで押し込んだのち、既述した要領により、嵌合側ハウジング30を取付孔2に押し込んで本保持するようにすればよい。
以上のように本実施形態によれば、パネル1に開口した取付孔2を防水するに当たり、嵌合側ハウジング30に装着したグロメット60のみで賄うことができ、部品点数の削減、ひいては組付工数の削減ができて、コスト低減を図ることができる。最終構造では、両ハウジング10,30がパネル1の裏側に押し込まれた形態となるから、パネル1の取付孔2の表側の省スペース化を図ることができる。
また、両ハウジング10,30の嵌合力を助勢するために嵌合側ハウジング30にスライドレバー50を設けているが、最終構造において、嵌合側ハウジング30ともどもスライドレバー50がパネル1の裏側に収容され、言い換えると、スライドレバー50がパネル1の表側に露出しないから、見栄えが良く、また異物がスライドレバー50の操作板52に当たる等に起因した誤作動も未然に防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)待ち受け側ハウジングに備える仮係止片や、嵌合側ハウジングに備える本係止片の数や配設箇所は、上記実施形態に例示したものに限らず、適宜に選定できるものである。
(2)上記実施形態では、待ち受け側ハウジングと嵌合側ハウジングとの嵌合力を助勢するレバーとしてスライドレバーを例示したが、回動式レバーを適用したものであってもよい。
(3)さらに本発明は、レバーを備えない形式のコネクタにも同様に適用することが可能である。
(4)待ち受け側ハウジングと嵌合側ハウジングとは、雄雌が上記とは逆であってもよい。
1…パネル
2…取付孔
3S…(取付孔2の)表面側の孔縁部
3R…(取付孔2の)裏面側の孔縁部
10…待ち受け側ハウジング
15…フランジ
20…仮保持片(仮保持手段)
30…嵌合側ハウジング
40…仮保持解除板(仮保持解除手段)
45…本保持片(本保持手段)
48…フランジ
50…スライドレバー(レバー)
60…グロメット
64…取付部
65…嵌合溝
66…密着部(被挟持部)
67…リップ(被挟持部)

Claims (3)

  1. パネルに待ち受け状態で配される待ち受け側ハウジングと、同待ち受け側ハウジングに対して嵌合される嵌合側ハウジングと、を備え、
    前記待ち受け側ハウジングには、雄端子が内部に収容された端子収容部と、
    前記端子収容部の前端周縁に延出形成された周壁と、
    前記端子収容部の前端周縁に延出形成されて前記周壁に並んで配置され、前記待ち受け側ハウジングを前記パネルに開口された取付孔を貫通した形態で仮保持する仮保持手段と、が設けられるとともに、
    前記嵌合側ハウジングには、同嵌合側ハウジングが前記待ち受け側ハウジングに対して正規嵌合された際には前記仮保持手段による仮保持を解除して前記嵌合側ハウジングを前記待ち受け側ハウジングともども前記取付孔を通って押し込み可能とする仮保持解除手段と、
    前記嵌合側ハウジングが正規位置まで押し込まれたところで同嵌合側ハウジングを前記パネルに対して本保持する本保持手段と、
    前記嵌合側ハウジングに外嵌され同嵌合側ハウジングが本保持された場合に前記取付孔の孔縁部と間で挟持される被挟持部を有するグロメットと、が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記待ち受け側ハウジングには、前記パネルの前記取付孔における表面側の孔縁部に弾性的に係止して、同待ち受け側ハウジングを前記パネルの前記取付孔を貫通した形態で仮保持する仮保持片が設けられるとともに、
    前記嵌合側ハウジングには、同嵌合側ハウジングが前記待ち受け側ハウジングに対して正規嵌合された際には前記仮保持片と係合して同仮保持片の係止を解除する仮保持解除板と、
    同嵌合側ハウジングの後端部において前記取付孔の表面側の孔縁部と対向するように張り出し形成されかつ前記グロメットの前記被挟持部が装着されたフランジと、
    前記嵌合側ハウジングが前記グロメットの前記被挟持部を前記フランジと前記取付孔の表面側の孔縁部との間で圧縮しつつ正規位置まで押し込まれたところで、前記取付孔の裏面側の孔縁部に弾性的に係止して同嵌合側ハウジングを本保持する本保持片と、
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記嵌合側ハウジングには、前記待ち受け側ハウジングと係合して嵌合力を助勢するレバーが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
JP2013203091A 2013-09-30 2013-09-30 コネクタ Active JP6061146B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013203091A JP6061146B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013203091A JP6061146B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015069835A JP2015069835A (ja) 2015-04-13
JP6061146B2 true JP6061146B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=52836298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013203091A Active JP6061146B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6061146B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018181404A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 電気コネクタ
JP2022129693A (ja) * 2021-02-25 2022-09-06 住友電装株式会社 パネル取付型コネクタ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0536776U (ja) * 1991-07-13 1993-05-18 古河電気工業株式会社 コネクタ
JP2734497B2 (ja) * 1993-08-30 1998-03-30 矢崎総業株式会社 防水グロメットの位置決め構造
JP3399305B2 (ja) * 1997-08-11 2003-04-21 住友電装株式会社 コネクタ
JP3332342B2 (ja) * 1998-03-27 2002-10-07 矢崎総業株式会社 パネルに対するコネクタの取付構造
JP3687462B2 (ja) * 2000-02-03 2005-08-24 住友電装株式会社 パネル取付型コネクタの防水構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015069835A (ja) 2015-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6020930B2 (ja) パネル取付型コネクタ
JP6061147B2 (ja) パネル取付型コネクタ
US9496637B2 (en) Vehicle-side connector
JP6070519B2 (ja) 車両側コネクタ
US8747154B2 (en) Waterproof connector
JP6185960B2 (ja) コネクタ
JP3693149B2 (ja) コネクタ
JP2008226827A (ja) 電気コネクタ
WO2018105362A1 (ja) ゴムカバー付きコネクタ
JP6061146B2 (ja) コネクタ
JP2004134259A (ja) コネクタ
KR20210001980A (ko) 피드백을 갖는 정합 보조를 구비한 전기 커넥터
JP2001351717A (ja) コネクタ
JP3963120B2 (ja) スイッチ用コネクタ装置
WO2018235588A1 (ja) コネクタ
JP3570534B2 (ja) コネクタ
JP3470617B2 (ja) レバー式コネクタ
US10381778B2 (en) Connector and wire harness
JPH0317413Y2 (ja)
JP5729248B2 (ja) コネクタ
JP2002093521A (ja) コネクタ組立体
JPH1050386A (ja) コネクタ
JP4158686B2 (ja) ロック構造
JP2002075523A (ja) 防水コネクタ
JP2575411Y2 (ja) 防水コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6061146

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150