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JP6051018B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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JP6051018B2
JP6051018B2 JP2012240090A JP2012240090A JP6051018B2 JP 6051018 B2 JP6051018 B2 JP 6051018B2 JP 2012240090 A JP2012240090 A JP 2012240090A JP 2012240090 A JP2012240090 A JP 2012240090A JP 6051018 B2 JP6051018 B2 JP 6051018B2
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Description

本発明は、扱胴を前後複数に分割して異なる速度で回転させる脱穀装置に関する。
扱胴が軸支された扱室の天井側に脱穀物の後方搬送をガイドする送塵ガイドを設け、扱室の前後で脱穀物の搬送量を変化させるように、該送塵ガイドの開度を調整した特許文献1の脱穀装置が従来公知である。
ところで、扱室内の扱胴を、前扱部と、該前扱部に連続して前扱部よりも高速回転する後扱部とによって構成し、脱穀状態を前後で異ならせることにより、脱穀作業の効率を向上させた脱穀装置も従来公知になっているが、このような脱穀装置においても脱穀物を後方ガイドすることが好ましく、このようなものとして、扱胴の周面下側に沿う受網側に脱穀物を後方に案内する送塵ガイドを設けた特許文献2に示す脱穀装置も従来公知である。
特開2004−267080号公報 特許第3212499号
上記文献2に示す脱穀装置では、前扱部と後扱部の回転速度の差により、乱れが生じやすく、受網側に脱穀物が溜まり易い。送塵ガイドは、脱穀物が扱胴によって回転方向に円滑に送られることにより初めて良好な後方案内機能を発揮するものであるため、受網側に脱穀物が留まっている上記状態では、送塵ガイドが十分な後方ガイド機能を発揮せず、その場に滞留した脱穀物が扱胴により過度に脱穀されて損傷する場合がある他、上記のように脱穀処理が繰返されて燃費も悪化する。さらに、受網側に送塵ガイドを配置するためには、扱歯を短く形成する必要があるため、より脱穀物が回転方向に流れ難くなる。
本発明では、扱室内の扱胴を、前扱部と、該前扱部に連続して前扱部よりも高速回転する後扱部とによって構成した脱穀装置において、前扱部と後扱部の境界において脱穀物がスムーズに後方搬送されるように脱穀物を案内する脱穀装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明は、第1に、扱室13内の扱胴14を、前扱部14aと、該前扱部14aに連続して前扱部14aよりも高速回転する後扱部14bとによって構成し、該扱室13の天井側に脱穀物の搬送をガイドする送塵ガイド17を設けた脱穀装置において、扱胴14の回転方向下手に向かって後方に傾斜させた促進状態で固定された送塵ガイド17を、前扱部14aと後扱部14bとの境界を跨ぐように設けることにより、該送塵ガイド17を境界側ガイド27とし、該境界側ガイド27よりも前方に境界側ガイド27と平行または略平行な固定ガイド26を設け、該固定ガイド26は、脱穀物の後方搬送を促進する傾斜角度で固定されたことを特徴としている。
第2に、前記境界側ガイド27よりも後方に配置した送塵ガイド28を、傾き調整可能に設けたことを特徴としている。
第3に、前記境界側ガイド27よりも後方に配置した送塵ガイド28を、少なくとも非促進状態まで傾き調整可能に設けたことを特徴としている。
第4に、前記境界側ガイド27よりも後方に配置した送塵ガイド28に、無負荷状態の姿勢である基準姿勢に弾性付勢する弾性部材56を設けたことを特徴としている。
前扱部と、該前扱部よりも高速回転する後扱部とによって扱室内の扱胴を構成し、前扱部と後扱部との境界を跨ぐとともに、常に促進状態となるように構成された境界側ガイドを扱室の天井側に設けたことにより、扱胴の回転速度の変化によって脱穀物が詰まり易い境界においても、脱穀物を受網上に溜めることなくスムーズに後方へ案内できるとともに、扱胴の境界において、扱歯を短く形成する必要がなく、脱穀物を扱胴の回転方向に効率的に流すことができるため、燃費も向上する。
前記境界側ガイドよりも前方に該境界側ガイドと平行または略平行な送塵ガイドを設けたものによれば、前扱部で脱穀される脱穀物をよりスムーズに後方搬送できる。
前記境界側ガイドと、該境界側ガイドよりも前方に促進状態に傾けた送塵ガイドとを固定して設けるとともに、該境界側ガイドよりも後方に配置した送塵ガイドを、少なくとも非促進状態まで傾き調整可能に設けたものによれば、脱穀物の損傷を抑えるとともに、脱穀物に対する枝梗処理を促進して脱穀性能も向上させることができる。
前記境界側ガイドよりも後方に配置した送塵ガイドに、無負荷状態の姿勢である基準姿勢に弾性付勢する弾性部材を設けたものによれば、上記送塵ガイドの傾きが、搬送される脱穀物から受ける負荷に応じて自動的に調整されるため、搬送量に関わらずスムーズに脱穀処理を行うことができる。
本発明を適用した脱穀装置を示す側面図である。 本発明を適用した脱穀装置を示す正面図である。 扱室の要部正面図である。 脱穀部を示す要部平面図である。 受網及び扱胴を展開した脱穀部の展開図である。 送塵ユニットの平面図である。 送塵ユニットの要部側面図である。 (A)送塵ユニットの要部断面図であり、(B)筒状部及び回動軸の断面形状の示した図であり、(C)は、筒状部及び回動軸の断面形状の他例を示した図である。
以下、図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1及び図2は、本発明を適用した脱穀装置を示す側面図及び正面図であり、図3は、扱室の要部正面図であり、図4は、脱穀部を示す要部平面図であり、図5は、受網及び扱胴を展開した脱穀部の展開図である。
本実施例の脱穀装置は、コンバイン等の収穫機(図示しない)に搭載される脱穀装置1であり、該脱穀装置1は、収穫機側の前処理部(図示しない)によって圃場から刈取られた穀稈を脱穀する脱穀部2と、該脱穀部2によって脱穀された脱穀物を選別する選別部3と、前処理部で刈取られた穀稈の株元側を把持して穀稈の穂先側を脱穀部2の前端側から後方へ向けて搬送する搬送部4と、脱穀部2及び選別部3の後部側に、選別後の藁屑等を排出する排出部6とを備えている。
前記搬送部4は、前処理部側から搬送されてきた穀稈が渡されるフィードチェーン7と、該フィードチェーン7の後方に配置された排藁搬送体8とを備えている。該フィードチェーン7は、穂先側が脱穀部2内に挿入されるように、受け取った穀稈の株元側を保持し、脱穀部2に沿って後方搬送する。後方搬送された穀稈は、この過程で扱降ろされて(脱穀処理されて)排藁となる。排藁となった穀稈は、排藁搬送体8によって脱穀装置後端の排出部6まで搬送される。
具体的に説明すると、脱穀装置1側に搬送された穀稈は、前記フィードチェーン7と、該フィードチェーン7の真上側近傍に配置された挟持レール9との間に、穀稈の株元側を挟持して保持するように構成され、該挟持レール9は、レールカバー11により上方及び外側側方が覆われており、脱穀装置1の上面側を覆う脱穀カバー12側に取付け支持されている。(図2及び図3参照)。
前記脱穀部2は、前記搬送部4によって穀稈の穂先側が搬送される扱室13に、前後方向全体に亘って円筒状に形成された扱胴14が回転可能に支持されており、該扱胴14の右側方には処理胴16が回転可能に支持され、上記扱室13の天井側(扱胴14の上方側)には、扱胴14に沿って前後に複数配置された送塵ガイド17が配置されている。
上記扱胴14は、低速で回転する前扱部14aと、該前扱部14aの後方に連続して設けられ、前扱部14aと同一の回転方向で高速回転する後扱部14bとから構成され、前扱部14aと後扱部14bは、何れも同一の扱胴回転軸18回りに回転駆動するように軸支されている。この前扱部14aと後扱部14bは、扱胴14全体を約1:2程度の割合で分割して構成されており、前扱部14aと後扱部14bとの境界の前後で、扱胴14の回転速度を変更することができる。
具体的には、前扱部14aでは後扱部14bよりも回転数を抑えることにより、穂切れや藁屑の発生を抑えつつ、主に穀稈の穂部から穀粒を脱粒させ、後扱部14bでは、前扱部14aよりも高速で回転駆動させることにより、脱粒された脱穀物の良好な単粒化処理や、穂部に脱穀されずに残っている扱残し穀粒の脱穀処理を行うように構成されている。したがって、扱胴14を前後でより効率的に駆動させることができるため、燃費も向上する。
また、前扱部14a及び後扱部14bの外周面には、棒状部材を山型に屈曲形成した扱部21aと、該扱部21aの内側に設けられた、扱部21aより一回り小さい山形の扱板21bとから構成される扱歯21が多数設けられており(図3参照)、扱歯21の外周に沿うように受網22が配置されている。該受網22は、扱胴14の真下側に配置された円弧状の下受網22aと、該下受網22aの右端側から扱胴14の右側方に沿って配置される円弧状の側受網22bと、該側受網22bの上端側から前記送塵ガイド17の右端近傍までを覆う上受網22cとから構成されている(図2,図3及び図5参照)。なお、後扱部14bの後端側では、扱歯21を密に配置して扱残しを防止するように構成している。
前記送塵ガイド17は、何れも前記扱胴14の上方側(扱室13の天井面側)に配置されており、前扱部14aの上方側に設けられた固定ガイド26と、前扱部14aと後扱部14bとの境界を跨ぐにように設けられた境界ガイド27と、後扱部14bの上方側に設けられた送塵ユニット28とを備えている(図4参照)。各送塵ガイド17により、扱室13内の脱穀物の後方搬送を促進又は停滞させるようにガイドする。各送塵ガイド17の詳しい構成については後述する。
前記選別部3は、前記受網22の下方側で前後揺動可能に支持された揺動選別体31と、該揺動選別体31の前部下方に設けられて後方斜め上方の選別風を起風する唐箕ファン32と、該唐箕ファン32の後方に配置されて同様に選別風を起風する二番選別ファン33と、唐箕ファン32及び二番選別ファン33の間に配置され、選別された一番物を搬送する一番ラセン34と、二番選別ファン33の後方側に配置されて選別された二番物を搬送する二番ラセン36とを備えている。
上述の構成により、前処理部側から受け渡されてフィードチェーン7と挟持レール9の間に株元側が挟持された刈取穀稈は、穂先側が扱室13内に挿入された状態で、フィードチェーン7により後方され、この後方搬送時に、正転方向(図2,3における時計回り)に回転駆動される扱胴14によって、穀稈が扱降ろされて脱穀処理される。具体的には、前扱部14a及び後扱部14bの扱歯21によって穀稈の穂先側や脱穀対象物を受網22側に擦るようにして脱穀処理を行う。
脱穀処理された処理物(脱穀物)は、送塵ガイド17によりガイドされて扱胴14の外周に沿って後方側に螺旋状に移動しつつ、扱胴14の下方側に配置された受網22によって受止められ、該受網22等から選別部3側へ漏下する。
脱穀部2により脱穀処理されて受網22から落下してきた処理物は、選別部3の揺動選別体31によって揺動選別されるとともに、上記選別風によって一番物又は二番物に選別(風選)される。具体的には、唐箕ファン32による選別風の影響を受けずに前側の一番ラセン34に落下する一番物と、唐箕ファン32及び二番選別ファン33の選別風の影響を若干受けて後側の二番ラセン36に落下する二番物と、各選別ファン32,33,35の影響を強く受けて後方斜め上方に吹上げられる藁屑等の排出物とに選別される。
選別された一番物は、一番ラセン34及び穀粒搬送体37を介してグレンタンク38内に搬送され(図2参照)、二番物は、二番ラセン36及び還元搬送体(図示しない)を介して脱穀部2の処理胴16、扱胴14又は選別部3の揺動選別体側31に再度投入され、排出物は、選別部3の後端側から前記排出部6を介して機外へと排出される。
また、脱穀処理されて排藁となった穀稈は、フィードチェーン7の後端側から排藁搬送体8に渡されて脱穀装置1後端側の排出部6に設けた後処理部39まで搬送される。後処理部39に搬送された排藁等の穀稈は、そのまま又は後処理部39のカッター41で切断処理され、機外に排出される。ちなみに、後処理部39で切断処理された処理物は、拡散ラセン42によって、圃場にムラなく排出されるように構成されている。
次に、図3乃至5に基づき、前記送塵ガイドについて説明する。
前扱部14aと後扱部14bとの境界を跨ぐように配置された前記境界ガイド27と、該境界ガイド27の前方側に配置された前記固定ガイド26(図示する例では1つ)は、扱室13の左右方向に亘って延設されるとともに、長手方向に沿って断面がL字状に屈曲された板状部材であって、扱室13の天井面側に取付けられる取付面26a,27aと、扱室13の天井側から垂直下方に向けて延設されるガイド面26b,27bとが形成されている。
また、境界ガイド27及び固定ガイド26は、扱胴14の回転方向(正転方向)下手側に向かって後方傾斜させることにより、脱穀物の後方搬送を促進させる状態(以下、促進状態)で前記取付面26a,27aが扱室13の天井面側に固定されている。言い換えると、境界ガイド27及び固定ガイド26は、右端側が左端側よりも前方側に位置するように傾けた状態、すなわち、開度を大きくした(開いた)状態で固定されている。これにより、扱胴14の正転駆動によって扱胴14の上方側にきた脱穀物が前記ガイド面26b,27bの後面側に衝突し、該脱穀物が後方搬送される方向にガイドされる。このとき、境界ガイド27と固定ガイド26とは平面視で略同じ傾きにした状態で固定されている(図4参照)。
さらに、扱室13の前端側には、上記固定ガイド26と略同じ構成で若干短く形成された前端固定ガイド46が設けられており、該前端固定ガイド46は、脱穀作業が開始される受網22前端の境界を跨ぐとともに、境界ガイド27及び固定ガイド26と略同じ傾きで配置されている(図4及び図5参照)。言い換えると、前端固定ガイド46の右端(前端)側は受網22の前端よりも前方側へ配置し、前端固定ガイド46の左端(後端)側は平面視受網22上に配置されるように傾けて状態で固定されている。
境界ガイド27の後方側に配置された前記送塵ユニット28は、境界ガイド27の後方に複数(図示する例では2つ)設けられた送塵ガイドであって、脱穀物をガイドするガイド部材47の傾き(開度)を、回動軸48を軸に回動調整可能に構成されている。具体的には、送塵ユニット28のガイド部材47は、前記促進状態から、扱胴14(後扱部14b)の回転方向下手側に向かって前方傾斜させることにより、脱穀物の搬送を停滞させる状態(以下、非促進状態)の範囲まで、任意の傾きに設定することができる。
また、該送塵ユニット28は、脱穀物の搬送量、すなわちガイド部材47にかかる負荷に応じて、設定された初期位置から自動的に促進側に開度調整されるように構成されている。詳しい構成については後述する。
さらに、送塵ユニット28の後方側の扱胴14後端側には、扱胴回転軸18(扱胴14の前後方向)に対して略垂直状態で固定した後端固定ガイド49が設けられている。また、該後端固定ガイド49の前方には、後端固定ガイド49よりも短く形成されるとともに、前記非促進状態となるように傾けて扱室13の天井面側に固定した一対の停滞ガイド51,51が設けられている。
上記構成の送塵ガイド17によれば、前扱部14a(受網22)の前端側から後扱部14bとの境界に亘って、略同じ開度で固定して設けられた前記前端固定ガイド46、固定ガイド26、及び境界ガイド27により、前扱部14a側で脱穀された脱穀物をスムーズに後方搬送できる。特に、前扱部14aと後扱部14bとの境界を跨ぐ境界ガイド27によって、比較的脱穀物の詰まり易い前扱部14aと後扱部14bとの境界においても、脱穀物がスムーズに後方搬送されるため、扱胴14の回転数に差の生じる境界で脱穀物が詰まることによって、脱穀物が損傷することや、扱胴14の回転に負荷がかかることを効率的に防止できる。
言い換えると、前扱部14aで脱粒(脱穀処理)された脱穀物を、促進側で固定された固定ガイド26と、境界ガイド27とにより、速やかに後扱胴14b側に搬送することにより、大量の脱穀物が前扱部14a側に滞留することを防止するとともに、後扱胴14b側で脱穀物の単粒化処理を行うことによって、穀粒の損傷を効率的に抑えることができる。
ちなみに、前記固定ガイド26は、前扱部14aの上方側に2以上(複数)配置した構成としても良い。
また、後扱部14の後端側は、後端固定ガイド49及び停滞ガイド51,51により脱穀物の後方搬送を遅らせるとともに、後扱部14bの後端で密に配置した扱歯22により扱降し作業を行うことにより、扱室13中途部での脱穀物の詰りを防止するとともに、扱残しも極力なくすことができる。なお、後扱胴14bの後部側まで移送されるまでの間に処理された脱穀物が序々に受網から漏下するため、後端固定ガイド49及び停滞ガイド51,51を非促進側に傾けていても飽和状態となることなく枝梗処理を促進することができる。
次に、図6乃至8に基づき、前記送塵ユニットの構成について説明する。図6は、送塵ユニットの平面図であり、図7は、送塵ユニットの要部側面図であり、図8(A)は、送塵ユニットの要部断面図であり、図8(B)は、筒状部及び回動軸の断面形状の例を示した図であり、(C)は、筒状部及び回動軸の断面形状の他例を示した図である。前記送塵ユニット28は、回動軸48を中心に回動するガイド部材47と、該ガイド部材47を初期位置に付勢する付勢部材であってガイド部材47毎に設けられたトーションバネ(弾性部材)56と、ガイド部材47の回動を規制するようにガイド部材47毎に設けられた規制機構57と、上記初期位置を設定するためにガイド部材47毎に設けられた初期位置設定具58と、これらの部材が支持された単一の支持枠59とを備えている。
前記支持枠59は、扱室13の天井面側となる下枠59aと、前後方向に長いプレートの前後端をそれぞれ下方に屈曲させた上枠59bとから構成されており、全体として箱状に形成されている。また、前記下枠59aには、前記回動軸48が挿通される軸孔59cが形成されており、前記上枠59bには、平面視で回動軸48を中心として円弧状に穿設された前後一対の円弧状の孔である、規制機構57側の規制孔61と、初期位置設定具58側の設定孔62とが形成されている(図6参照)。
前記ガイド部材47は、下枠59aと平行な面であって前記回動軸48の下端側に取付固定される取付面47aと、下枠59aと交差(垂直)方向に延設される面であって、扱室13内を搬送される脱穀物と衝突してガイドするガイド面47bとが形成されるように断面L字状に延設されている。
前記回動軸48は、扱室13内に露出する下部側の被取付部48aと、中途部及び上部側を該被取付部48aよりも径が小さく、断面形状が対称な図形となるように形成された被作用部48b(図8(B)及び(C)参照)と、上端側にネジ穴を凹設した取付穴48cとが形成されている。また、該回動軸48は、下枠59aの上面側で且つ前記軸孔59cが配置された箇所に固定されたベアリング63(軸受)と、被作用部48bの断面形状に応じて、被作用部48bが嵌合可能に形成された嵌合孔64aを備えたボス部材である筒状部64と、該筒状部64の外周側に取付けられる作用アーム66とを備えている。
具体的に説明すると、回動軸48の被作用部48bが、下枠59aの下方側から軸孔59c及びベアリング64に挿通されており、このとき、回動軸48は、ベアリング64の軸孔よりも径が大きく形成された被取付部48aの上端側が、ベアリング64の下端側と接触する位置まで挿入される。
該状態において、支持枠59内に配置された回動軸48の被作用部48bに、前記筒状部64の嵌合孔64aを嵌合・挿入させることにより、筒状部64が回動軸48側へ一体回転可能に取付けられる。さらに、被作用部48b側に取付られた筒状部64には、トーションバネ56の弾性力を回動軸48側に作用させる作用部材である前記作用アーム66が外装されており、該作用アーム66は、回動軸48と一体回動するように構成されている。
このとき、筒状部64は、ベアリング63と当接する筒状部64の下端側が肉厚形成されることにより、該筒状部64に外装される作用アーム66とベアリング63との間にスペースが形成され、作用アーム66の回動がベアリング63及びその取付板65等に干渉しないように構成されている。
前記トーションバネ56は、螺旋状に巻かれたコイル部56aが本体をなし、このコイル部56aの軸回りに弾性力が作用する弾性部材であって、コイル部56aの巻始め側と巻終り側とには、該コイル部56aの径方向外側に突出するアームがそれぞれ一体形成されている。ちなみに、トーションバネ56に形成された一対のアームは、その一方側は、前記規制機構57側に係合される規制側アーム56bであり、他方側は、初期位置設定具側58に取付けられる操作側アーム56cである。
該トーションバネ56は、コイル部56aの内周側を筒状部64の外周側に略隙間無く挿入し、該状態で回動軸48の上端側の前記取付穴48cにワッシャ67を介してボルト68を締付固定することにより、回動軸48側に支持されている。
前記規制機構57は、作用アーム66の延出側端部に取付固定された規制ピン71と、上枠59b上面側に穿設されて規制ピン71が挿通される規制孔61とにより構成されている。具体的には、規制ピン71が、作用アーム66から回動軸48に対して平行に上方突出され、この規制ピン71の上端部は、規制孔61を介して、上枠59b上面側に臨んでいる。
該構成によれば、扱室13内のガイド部材47が回動軸48の軸回りに一体回動されると、筒状部64及び作用アーム66を介して規制ピン71が規制孔61内を移動する。すなわち、ガイド部材47の回動範囲は、規制ピン71が規制孔61内を移動する範囲内に制限される。
なお、該規制ピン71には、トーションバネ56の前記規制側アーム56bが係合されている。具体的には、規制側アーム56bは、端部側がフック状に形成されることにより規制ピン71に引っ掛けられている。
前記初期位置設定具58は、回動軸48と平行な円柱状のシャフト72と、該シャフト72の上端部に取付けられた操作具本体73とから構成されている。該シャフト72は、上端側の径を小さくすることにより、ワッシャ70を介して上枠59bに穿設された前記設定孔62に挿通可能に形成された挿通部72aと、シャフト72の中途部に軸方向に対して垂直方向に穿設され、前記トーションバネ56の操作側アーム56bが挿通される取付孔72bとが形成されている。また、操作具本体73は、ダイヤル状に形成されるとともに、下面側にネジ孔73aが凹設されており、シャフトの挿通部72aと締付固定されるように形成されている。
すなわち、前記シャフト72は、トーションバネ56から突出される操作側アーム56cを取付孔72bに挿通することにより支持されている。また、シャフト72の挿通部72aは設定孔62を介して上枠59bの上面側に臨んでおり、該状態において、操作具本体73とシャフト72とを上枠59bを挟んだ状態で締付固定することにより、トーションバネ56の操作側アーム56cの回動位置を、任意の位置で固定することができる。
上述の構成により、前記送塵ユニット28は、前記操作具本体73を設定孔62に沿って位置調整することにより、シャフト72→操作側アーム56c→規制側アーム56b→規制ピン71→作用アーム66→筒状部64→回動軸48→ガイド部材47の順に力を作用させてガイド部材47を回動操作することができる。このため、初期位置設定具58により、可動式である送塵ユニット28のガイド部材47の初期位置(初期開度)を任意に設定することができる。
また、初期位置が設定された送塵ユニット28のガイド部材47は、扱室13を搬送される脱穀物がガイド面47bに衝突することにより負荷が掛かると、トーションバネ56の弾性力に抗して、初期位置から回動軸48を軸にガイド部材47を開方向に自動的に回動作動させることができる。このガイド部材47の自動回動は、回動軸48を介して揺動作動する規制ピン71が前記規制孔61の端部側に当接する範囲内で許容される。
次に、本発明の別実施例について、上述の点と異なる点を説明する。
前扱部14aの上部側に固定された状態で取付けられている各送塵ガイド46,26,27を、開度調整可能な前記送塵ユニット28に変更するとともに、トーションバネ56の付勢力に応じてガイド部材47の開度が調整される範囲を常時促進状態側となるように構成しても良い。この場合、初期位置設定具58を用いたガイド部材47の初期位置設定時に、ガイド部材47が非促進状態側へ回動することを規制する規制部(図示しない)を設けた構成とする。これにより、ガイド部材47は常時促進状態側に設定される。
また、上述の構成の他、前扱部14aの上部側に略同じ傾きで固定された状態で取付けられている複数の送塵ガイド17、具体的には、前端固定ガイド46,固定ガイド26,境界ガイド27の傾きを促進状態となる範囲内で一度に開度(角度)調整可能な操作レバー(図示しない)を設けた構成としても良い。
該構成によれば、単一の操作レバーを操作することにより、前扱部14a上方で互いが略平行となるように配置された複数の送塵ガイド17を、互いの平行状態を保ったまま一度に開度調整し、調整した開度で固定できる。
13 扱室
14 扱胴
14a 前扱部
14b 後扱部
17 送塵ガイド
27 境界側ガイド
56 トーションバネ(弾性部材)

Claims (4)

  1. 扱室(13)内の扱胴(14)を、前扱部(14a)と、該前扱部(14a)に連続して前扱部(14a)よりも高速回転する後扱部(14b)とによって構成し、該扱室(13)の天井側に脱穀物の搬送をガイドする送塵ガイド(17)を設けた脱穀装置において、扱胴(14)の回転方向下手に向かって後方に傾斜させた促進状態で固定された送塵ガイド(17)を、前扱部(14a)と後扱部(14b)との境界を跨ぐように設けることにより、該送塵ガイド(17)を境界側ガイド(27)とし、該境界側ガイド(27)よりも前方に境界側ガイド(27)と平行または略平行な固定ガイド(26)を設け、該固定ガイド(26)は、脱穀物の後方搬送を促進する傾斜角度で固定された脱穀装置。
  2. 前記境界側ガイド(27)よりも後方に配置した送塵ガイド(28)を、傾き調整可能に設けた請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 前記境界側ガイド(27)よりも後方に配置した送塵ガイド(28)を、少なくとも非促進状態まで傾き調整可能に設けた請求項2に記載の脱穀装置。
  4. 前記境界側ガイド(27)よりも後方に配置した送塵ガイド(28)に、無負荷状態の姿勢である基準姿勢に弾性付勢する弾性部材(56)を設けた請求項2又は3の何れかに記載の脱穀装置。
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