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JP6042311B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
一般的に、生理用ナプキンは、表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備しており、ショーツ等の衣類のクロッチ部に、裏面シートの非肌対向面に配された粘着剤等で固定して使用される。このように使用される際、生理用ナプキンが衣類のクロッチ部の適切な位置に配置固定されていないと、生理用ナプキンの機能を十分に発揮することができない。
例えば、特許文献1,2には、生理用ナプキンに形成された目印を目視により確認し、該目印に基づいて生理用ナプキンを衣類のクロッチ部の適切な位置に配置することができる生理用ナプキンが記載されている。
特表2008-500107号公報 特開2012-85828号公報
しかし、特許文献1,2に記載の生理用ナプキンは、目視により目印を確認するものであり、特許文献1,2には、目視以外の感覚で確認する目印に関して、何ら記載されていない。また、特許文献1,2に記載の生理用ナプキンは、目視により目印を確認することが前提であるため、該目印と、表面シート及び吸収体を一体的に圧搾して形成された防漏溝との違いに関して、何ら考慮されていない。
したがって本発明は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備する縦長の吸収性物品であって、肌対向面に圧搾溝及び標識部が、前記表面シート及び前記吸収体を前記裏面シート側に向かって一体的に圧搾して形成されており、前記圧搾溝は、前記吸収性物品の後方領域に幅方向に延びる横圧搾溝を有しており、前記標識部は、指の先で触った際に該標識部の全容が分かるサイズで、かつ、幅方向長さが前記横圧搾溝よりも短く、前記吸収性物品の長手方向に延びる中心線上に配され、該中心線に対称な形状に形成されており、前記標識部は、前記吸収性物品の後端から前方に離れた位置に配され、少なくとも該標識部の一部が前記圧搾溝の前記横圧搾溝よりも後方に位置している吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、感覚によって吸収性物品を衣類のクロッチ部の適切な位置に配置することができる。
図1は、本発明の一実施形態である生理用ナプキンを表面シート側から見た斜視図である。 図2は、図1に示す生理用ナプキンを表面シート側から見た平面図である。 図3は、図1に示す生理用ナプキンを裏面シート側から見た平面図である。 図4は、図2のIV−IV線断面図である。 図5は、図2に示す生理用ナプキンの有する標識部を表面シート側から見た拡大平面図である。 図6(a)〜図6(e)は、本発明の吸収性物品の有する他の標識部を表面シート側から見た拡大平面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本実施形態の吸収性物品は、生理用ナプキンであり、本実施形態の生理用ナプキン1(以下、「ナプキン1」ともいう。)は、図1〜図4に示すように、表面シート2、裏面シート3及びこれら両シート2,3間に配された吸収体4を具備する縦長のものである。
本明細書において、「肌対向面」とは、ナプキン1を構成する表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、ナプキン1を構成する表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側(衣類側)に向けられる面である。
また、本明細書において、「前後方向」とは、着用時に着用者の前後方向と一致する方向であり、ナプキン1の長手方向と一致する方向でもある。尚、前後方向又は長手方向を、各図には「X方向」で示している。また、各図に示す「Y方向」は、X方向に直交する方向であり、ナプキン1の左右方向又は幅方向と同じ方向である。
ナプキン1は、図1に示すように、ナプキン1の長手方向(X方向)に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。
本実施形態のナプキン1は、図1〜図3に示すように、就寝時の使用に適した夜用のナプキンであり、全長が30cm以上、特に35cm以上であることが好ましいものである。
ナプキン1は、図1に示すように、前後方向(X方向)に長い縦長の吸収性本体10と、一対のウイング部20,20と、一対の後方フラップ部30,30とを有している。
ナプキン1は、その前後方向(X方向)に、前方領域A、排泄部対向領域B及び後方領域Cに区分され、排泄部対向領域Bにおける吸収性本体10の左右両側に一対のウイング部20,20、後方領域Cにおける吸収性本体10の左右両側に一対の後方フラップ部30,30を有している。
本発明の吸収性物品において、排泄部対向領域Bは、幅方向(Y方向)の中央領域における、着用者の液排泄部(膣口等)が対向配置される領域であり、前方領域Aは、排泄部対向領域Bより着用者の前側(腹側)に配される領域であり、後方領域Bは、排泄部対向領域Bより着用者の背中側に配される領域である。排泄部対向領域Bは、本実施形態のナプキン1のようにウイング部20を有する場合には、吸収性物品の前後方向(X方向)においてウイング部20を有する領域(ウイング部の前後方向一方側の付け根と他方側の付け根とに挟まれた領域)である。ウイング部20を有しない吸収性物品における排泄部対向領域は、吸収性物品が3つ折りの個装形態に折り畳まれた際に生じる、該吸収性物品の幅方向(Y方向)に横断する2本の折曲線(図示せず)について、該吸収性物品の前後方向(X方向)の前端から数えて第1折曲線と第2折曲線とに囲まれた領域である。
ナプキン1は、図1,図4に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート2、非肌対向面を形成する液難透過性の裏面シート3及びそれら2,3の間に配された吸収体4を具備する縦長の吸収性本体10を備えている。また、吸収性本体10は、表面シート2の左右両側に接合された一対の立体ガード形成用シート5,5を備えている
表面シート2は、ナプキン1においては、図2,図4に示すように、吸収体4の肌対向面を覆い、吸収性本体10の幅方向(Y方向)の中央部に、吸収性本体10の前後方向(X方向)の全長に亘るように配されている。
裏面シート3は、ナプキン1においては、図3,図4に示すように、吸収体4の非肌対向面の全面を覆っている。裏面シート3の前後方向(X方向)の前後端は、吸収体4の前後端それぞれから前後方向(X方向)外方に延出している。裏面シート3の前後方向(X方向)に沿う両側は、吸収体4の左右両側それぞれから幅方向(Y方向)外方に延出している。そして、裏面シート3は、前方領域A、排泄部対向領域B及び後方領域Cにおいて、吸収性本体10の輪郭と一致する輪郭を有している。排泄部対向領域B及び後方領域Cにおける裏面シート3の延出部分が、それぞれ、ウイング部20及び後方フラップ部30の形成材料となる。
吸収体4は、ナプキン1においては、パルプ繊維等の繊維材料からなる繊維集合体又は該繊維集合体に高吸水性ポリマーを保持させた吸収性コアの上下両面を、ティッシュペーパーや透水性の不織布からなるコアラップシート(図示せず)によって被覆されて形成されている。コアラップシートは、吸収性コアの形成材料の漏れ出しを防止したり、吸収性コアの保形性を高めたりする目的で使用される。表面シート2と、吸収体4の肌対向面を形成するコアラップシートとの間、及び裏面シート3と、吸収体4の非肌対向面を形成するコアラップシートとの間は、ドット、スパイラル、ストライプ等のパターン塗工された接着剤により互いに接合されていることが好ましい。
吸収体4は、ナプキン1においては、図2に示すように、ナプキン1の前後方向(X方向)と同方向に長い形状を有する。また、吸収体4は、ナプキン1の排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘る領域における幅方向(Y方向)の中央部に、前方中高領域41を有するとともに、後方領域Cにおける幅方向(Y方向)の中央部に後方中高領域42を有している。また、吸収体4は、前方中高領域41と後方中高領域42とを纏めて取り囲む環状の周辺領域43を有している。
ナプキン1においては、図1,図4に示すように、表面シート2の下に、吸収体4の前方中高領域41が存在することによって、排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘る領域における肌対向面の幅方向中央部に、着用者の肌側に向かって突出する前方隆起部11が形成されており、また、表面シート2の下に、吸収体4の後方中高領域42が存在することによって、後方領域Cにおける肌対向面の幅方向中央部に、着用者の肌側に向かって突出する後方隆起部12が形成されている。
前方中高領域41は、図4に示すように、吸収体4の周辺領域43における厚みよりも厚みが厚い領域であり、排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘る領域に形成されている。前方中高領域41は、排泄部対向領域Bのみに形成されていても良いが、図1,図2に示すように、排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘って延在していることが好ましい。
後方中高領域42は、吸収体4の周辺領域43における厚みよりも厚みが厚い領域であり、図1,図2に示すように、後方領域Cに形成されている。また、後方中高領域42は、吸収体4の前後方向(X方向)において、前方中高領域41よりも後方に形成されている。
立体ガード形成用シート5は、ナプキン1においては、図2,図4に示すように、表面シート2の左右両側部それぞれに前後方向(X方向)に沿って配されている。立体ガード形成用シート5は、吸収性本体10の幅方向(Y方向)の中心線CL寄りの位置に外方に向かって折り返された折り返し部51を有し、該折り返し部51から幅方向(Y方向)外方に位置する部分において表面シート2上に接合されている。立体ガード形成用シート5は、立体ガードの自由端を形成する側縁部52の近傍に立体ガード形成用の弾性部材53を有しており、着用時には、その弾性部材53の収縮力により、排泄部対向領域Bにおける折り返し部51から側縁部52までの間の部分が着用者の肌側に向かって起立して立体ガード50を形成する。
一対のウイング部20,20及び一対の後方フラップ部30,30は、吸収体4の両側縁から延出した立体ガード形成用シート5及び裏面シート3からなる。一対のウイング部20それぞれの裏面シート3からなる面には、ショーツのクロッチ部の非肌対向面に固定するためのウイング部粘着部(図示せず)が設けられている。また、一対の後方フラップ部30それぞれの裏面シート3からなる面にも、ショーツの非肌対向面に固定するためのフラップ部粘着部(図示せず)が設けられていることが好ましい。
肌側シート2と裏面シート3とは、吸収体4の周縁部より外方が接着剤で互いに接合されている。そして、肌側シート2、裏面シート3及び立体ガード形成用シート5は、一対のウイング部20,20及び一対の後方フラップ部30,30を有するナプキン1の全周縁の輪郭に倣って、全周縁に亘って熱シールにより接合されている。
ナプキン1においては、図1,図2に示すように、肌対向面に圧搾溝6及び標識部7が、表面シート2及び吸収体4を、裏面シート3側に向かって一体的に圧搾して形成されている。以下、圧搾溝6及び標識部7について、具体的に説明する。圧搾溝6及び標識部7は、例えば、熱エンボス加工、又は超音波シール加工による圧搾により形成されている。
圧搾溝6は、図1,図2に示すように、ナプキン1の後方領域Cに幅方向(Y方向)に延びる横圧搾溝6cを有している。ナプキン1においては、圧搾溝6は、横圧搾溝6cに加えて、前方領域Aに配された前方圧搾溝6aと、排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘る領域の両側部に前後方向(X方向)に沿って延びる一対の縦圧搾溝6bs,6bsと、後方領域Cの両側部に前後方向(X方向)に沿って延びる一対の縦圧搾溝6cs,6csと、縦圧搾溝6bsと縦圧搾溝6csとの境界付近に位置して幅方向(Y方向)に延びる第二横圧搾溝6dを有している。ナプキン1においては、前方圧搾溝6a、一対の縦圧搾溝6bs,6bs、一対の縦圧搾溝6cs,6cs及び横圧搾溝6cが繋がって環状の全周溝を形成している。尚、「ナプキン1の後方領域Cに幅方向(Y方向)に延びる横圧搾溝」とは、ナプキン1のように、後方領域Cに、幅方向(Y方向)に延びる横圧搾溝が、複数本(ナプキン1においては、横圧搾溝6c及び第二横圧搾溝6dの2本)存在している場合には、最も後方に位置する横圧搾溝6cを意味する。また、圧搾溝6は、ナプキン1においては、横圧搾溝6c以外に他の溝を有しているが、他の溝を有していなくてもよく、他の溝の形状も後述する形状に限らない。
前方圧搾溝6aは、図2に示すように、中心線CLより右側において右斜め前方に凸状に突出した円弧状の右凸部圧搾溝6arと、中心線CLより左側において左斜め前方に凸状に突出した円弧状の左凸部圧搾溝6alとを有している。右凸部圧搾溝6ar及び左凸部圧搾溝6alは、中心線CL側にて後方側にV字状に窪んだ窪み61を形成しながら交差し連接されている。
一対の縦圧搾溝6bs,6bsは、図2に示すように、吸収体4の前方中高領域41の両側に沿って配され、幅方向(Y方向)外方に凸状に湾曲した円弧状に形成されている。前方圧搾溝6aを構成する右凸部圧搾溝6arと一方の縦圧搾溝6bsとは中心線CL側に括れた右側括れ部62rを形成しながら交差し連接されている。また、前方圧搾溝6aを構成する左凸部圧搾溝6alと他方の縦圧搾溝6bsとは中心線CL側に括れた左側括れ部62lを形成しながら交差し連接されている。右側括れ部62rと左側括れ部62lとは、中心線CLに対して左右対称に形成されている。
一対の縦圧搾溝6cs,6csは、図2に示すように、吸収体4の後方中高領域42を囲むように配され、幅方向(Y方向)外方に凸状に湾曲した円弧状に形成されている。右側においては、一方の縦圧搾溝6csと一方の縦圧搾溝6bsとが中心線CL側に滑らかに括れた右側中間括れ部63rを形成しながら交差し連接されている。また、左側においては、他方の縦圧搾溝6csと他方の縦圧搾溝6bsとが中心線CL側に滑らかに括れた左側中間括れ部63lを形成しながら交差し連接されている。右側中間括れ部63rと左側中間括れ部63lとは、中心線CLに対して左右対称に形成されている。
横圧搾溝6cは、図2に示すように、中心線CLより右側において右斜め後方に凸状に突出した円弧状の右凸部圧搾溝6crと、中心線CLより左側において左斜め後方に凸状に突出した円弧状の左凸部圧搾溝6clとを有している。右凸部圧搾溝6cr及び左凸部圧搾溝6clは、中心線CL側にて前方側にV字状に窪んだ窪み64を形成しながら交差し連接されている。
横圧搾溝6cを構成する右凸部圧搾溝6crと一方の縦圧搾溝6csとは外方に凸状に湾曲しながら滑らかに連接されている。また、横圧搾溝6cを構成する左凸部圧搾溝6clと他方の縦圧搾溝6csとは外方に凸状に湾曲しながら滑らかに連接されている。
第二横圧搾溝6dは、図2に示すように、吸収体4の前方中高領域41と後方中高領域4との間の領域にて、後方に凸状に突出した円弧状に形成されている。第二横圧搾溝6dの両端部は、右側中間括れ部63r及び左側中間括れ部63l近傍の位置まで延在している。
次に、標識部7は、図1,図2に示すように、指の先で触った際に該標識部7の全容が分かるサイズで、かつ、幅方向(Y方向)長さが6c横圧搾溝よりも短く形成され、図2,図5に示すように、ナプキン1の長手方向(X方向)に延びる中心線CL上に配され、該中心線CLに対称な形状に形成されている。ここで、「指の先で触った際に該標識部7の全容が分かるサイズ」とは、詳述すると、親指或いは人差し指のつま先で標識部7の輪郭を把握することができ、標識部7の中心部を把握することができるサイズであり、具体的には、標識部7の面積が0.04cm〜25cm程度のものを意味する。標識部7の面積としては、0.64cm以上、特に1cm以上であることが、標識部であることの認識性がより高まるので好ましく、また、25cm以下、特に20cm以下であることが、臀部の柔らかさを損ねず、良好な着用感を得られる観点から好ましい。具体的には、0.64cm以上25cm以下、特に1cm以上20cm以下であることが好ましい。
標識部7は、ナプキン1の後端から前方に離れた位置に配され、少なくとも該標識部7の一部が圧搾溝6の横圧搾溝6cよりも後方に位置している。ここで、「少なくとも該標識部7の一部が圧搾溝6の横圧搾溝6cよりも後方に位置している」とは、図2に示すような、標識部7の全体が横圧搾溝6cよりも後方に位置し、標識部7がナプキン1の後端と圧搾溝6の横圧搾溝6cとの間に、圧搾溝6から独立して存在している形態のみならず、標識部7と圧搾溝6の横圧搾溝6cとが重なっていて、標識部6の一部が圧搾溝6の後方に位置している形態も含むことを意味する。尚、ナプキン1においては、標識部7が、横圧搾溝6cよりも後方に位置し、ナプキン1の全周縁に亘る熱シール部よりも前方に位置しており、横圧搾溝6c及び該熱シール部から独立して存在している。前記熱シール部と標識部7との間は圧搾処理されていない比較的柔らかい風合いの領域となっている。このため、標識部7が触感によって直ぐ認識し易くなっている。また、前記熱シール部は厚みが薄いので、標識部7を摘まんでナプキン1を適正な位置に移動する操作を行う際、掌の中で該熱シール部が曲がり易いので、操作がし易い。
標識部7は、その形状に関しては、指の先で触った際に該標識部7の全容が分かる形状であればよいが、ナプキン1においては、図2,図5に示すように、その輪郭70における前側輪郭部分70fが前方側に凸の形状に形成されていると共に、その輪郭70における後側輪郭部分70bの中央部が前方側に窪んだ形状に形成されている。ナプキン1においては、図5に示すように、標識部7は、その輪郭70の後側輪郭部分70bにおける中心線CLより左部分70blが右側後方に凸の形状に形成されており、該後側輪郭部分70bにおける中心線CLより右部分70brが左側後方に凸の形状に形成されている。更に詳述すると、ナプキン1の標識部7は、図5に示すように、標識部7の輪郭70を構成する後側輪郭部分70bの左部分70blが右側斜め後方に凸の円弧状に形成されており、該後側輪郭部分70bの右部分70brが左側斜め後方に凸の円弧状に形成されている。また、ナプキン1の標識部7は、図5に示すように、標識部7の輪郭70の前側輪郭部分70fにおける中心線CLより左部分70flが左側斜め前方に凸の円弧状に形成されており、該前側輪郭部分70fにおける中心線CLより右部分70frが右側斜め前方に凸の円弧状に形成されている。
ナプキン1において標識部7の幅方向長さは、横圧搾溝6cの幅方向長さよりも短い。つまり、標識部7の幅方向端部が横圧搾溝6cの幅方向長さの範囲内に存在している。このため、標識部7と横圧搾部6cとが、触感によって区別しやすくなっている。標識部7の幅方向長さの、横圧搾溝6cの幅方向長さに対する比(標識部7の幅方向長さ/横圧搾溝6cの幅方向長さ)は、0.9以下、特に0.7以下であることが両者の違いから標識部7を認識しやすいとともに、着用者臀部に違和感を与えにくくなる観点から好ましく、また、0.1以上、特に0.3以上であることが、標識部7の存在を着用者が認識しやすくなるとともに、着用時に手でナプキン1を適正な位置に配置する際の指の引っ掛かりができる点から好ましい。具体的には、0.1以上0.9以下、特に0.3以上0.7以下であることが好ましい。
上述したように、圧搾溝6及び標識部7は、例えば、熱エンボス加工、又は超音波シール加工による圧搾により形成されており、ナプキン1においては、圧搾溝6及び標識部7は、それぞれ、外周縁(輪郭)よりも内側に、高圧搾部6s,7sと低圧搾部6w,7wとを有している。以下、そして、圧搾溝6における高圧搾部6s及び低圧搾部6wの配置パターンと、標識部7における高圧搾部7s及び低圧搾部6wの配置パターンとについて説明する。
圧搾溝6における高圧搾部6s及び低圧搾部6wの配置パターンに関して説明すると、圧搾溝6の全周溝を構成する前方圧搾溝6a、一対の縦圧搾溝6bs,6bs、一対の縦圧搾溝6cs,6cs及び横圧搾溝6c、並びに圧搾溝6の横圧搾溝6dは、何れも、図2に示すように、底部に、複数の高圧搾部6sと、各高圧搾部6sを囲繞する低圧搾部6wとを有している。高圧搾部6sは、前方圧搾溝6a、横圧搾溝6c及び横圧搾溝6dにおいては、幅方向(Y方向)に間隔を空けて間欠的に配されており、一対の縦圧搾溝6bs,6bs及び一対の縦圧搾溝6cs,6csにおいては、前後方向(X方向)に間隔を空けて間欠的に配されている。高圧搾部6sは、表面シート2及び吸収体4が、低圧搾部6wにおけるよりも強く裏面シート3側に圧搾されており、吸収体4は、高圧搾部6sにおける密度が低圧搾部6wにおける密度よりも高くなっている。また、吸収体4は、低圧搾部6wにおける密度が、圧搾溝6以外の部分における密度よりも高くなっている。
標識部7における高圧搾部7s及び低圧搾部6wの配置パターンに関して説明すると、標識部7は、図5に示すように、高圧搾部7s及び低圧搾部7wによって、輪郭だけでなく全体が圧搾されて形成されている。高圧搾部7sは、Y方向に延びる複数の横線部分とX方向に延びる複数の縦線部分によって格子状に形成されている。そして、低圧搾部7wは、格子状の高圧搾部7sの各格子の間に矩形状に形成されている。
以上のように、ナプキン1においては、圧搾溝6における高圧搾部6s及び低圧搾部6wの配置パターンと、標識部7における高圧搾部7s及び低圧搾部6wの配置パターンとが異なっている。
ナプキン1においては、図3に示すように、幅方向(Y方向)中央部における裏面シート3の非肌対向面に、衣類に固定する縦長の固定用部材8を一対備えている。一対の固定用部材8,8は、それぞれ、吸収性本体10の前後方向(X方向)に亘って矩形状に配されている。一対の固定用部材8,8は、中心線CLに対して左右対称に形成されている。ナプキン1においては、標識部7は、一対の固定用部材8,8の間に対応する位置に配されている。即ち、ナプキン1の肌対向面に配された標識部7は、ナプキン1の非肌対向面に配された一対の固定用部材8,8の間に対応する位置に配されている。
本実施形態のナプキン1の形成材料について説明する。
表面シート2、裏面シート3、立体ガード形成用シート5としては、通常、生理用ナプキン等の吸収性物品において従来用いられている各種の材料などを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート2としては、単層又は多層構造の不織布や、開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート3としては、液難透過性又は撥水性の樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。立体ガード形成用シート5としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。
立体ガード形成用の弾性部材53としては、通常、生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。
固定用部材8を形成する接着剤としては、通常、生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、ホットメルト接着剤を用いることができる。ホットメルト接着剤としては、例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)等のブロックコポリマー系のホットメルト接着剤が挙げられる。
上述した本発明の実施形態のナプキン1を使用した際の作用効果について説明する。
ナプキン1においては、図1,図2に示すように、指の先で触った際にその全容が分かり且つ横圧搾溝6cよりも幅方向(Y方向)長さの短い標識部7が、ナプキン1の中心線CL上に配されており、標識部7は、ナプキン1の後端から前方に離れた位置に配され、その一部が圧搾溝6の横圧搾溝6cよりも後方に位置して配されている。その為、ナプキン1をショーツ等の衣類のクロッチ部に例えば固定用部材8を介して固定して着用する際に、着用者からは見え難いナプキン1の後方領域Cに配された標識部7を、指先の感覚にて認識でき、標識部7を頼りにクロッチ部の中心位置、即ち、クロッチ部の適切な位置に配置することができる。このように、ナプキン1を着用する際の操作性が向上する。
また、ナプキン1においては、図1,図2に示すように、標識部7の輪郭70における前側輪郭部分70fが前方側に凸の形状に形成されていると共に、標識部7の輪郭70における後側輪郭部分70bの中央部が前方側に窪んだ形状に形成されている。このように標識部7が形成されていると、目視によらずとも触感で標識部7の前後を認識でき、圧搾溝6との区別がつき易くなり、ナプキン1を着用する際の操作性が更に向上する。また、着用者が背中側からナプキン1の後方を触る操作をする際、標識部7の中央部位置が触感で認識し易い。
また、ナプキン1においては、図2,図5に示すように、標識部7の輪郭70の後側輪郭部分70bにおける中心線CLより左部分70blが右側後方に凸の形状に形成されており、該後側輪郭部分70bにおける中心線CLより右部分70brが左側後方に凸の形状に形成されている。その為、ナプキン1の使用中に、後方領域Cの幅方向(Y方向)内側に応力が掛かったとしても、標識部7の存在により中心線CL側に応力が掛かり難く、後方領域Cに縦皺が発生し難く、使用感が向上する。
また、ナプキン1においては、図2,図5に示すように、圧搾溝6における高圧搾部6s及び低圧搾部6wの配置パターンと、標識部7における高圧搾部7s及び低圧搾部6wの配置パターンとが異なっている。このように形成されていると、目視によらずとも感覚で、圧搾溝6と標識部7との違いを認識できて区別がつき易くなり、ナプキン1を着用する際の操作性が更に向上する。
また、ナプキン1においては、図3に示すように、幅方向(Y方向)中央部における裏面シート3の非肌対向面に、衣類に固定する縦長の固定用部材8を一対備えている。その為、ナプキン1を衣類のクロッチ部に固定用部材8を介して固定して着用する際、指先で標識部7を探すときに、指先に固定用部材8が付着し難く、ナプキン1を着用する際の操作性が更に向上する。
また、ナプキン1においては、横圧搾溝6cの幅方向中央に前方側へ凸のV字部分(窪み部64)が存在している。このため、標識部7と横圧搾溝6cが重ならず、長手方向に分離している場合には、両者の距離が大きくなることから、標識部7が触感のみによって認識し易くなる。また、窪み部64が標識部7における前部側輪郭7fの幅方向中央部分にある前方側へ凸の形状部分と幅方向で重なっている。その為、標識部7の中央部分が認識しやすくなっており、触感だけによってナプキン1を適正な位置に移動させることがし易くなっている。
さらに、ナプキン1では立体ガードが排泄部対向領域Bでは起立するが、後方領域Cでは、その全体又は一部において、立体ガード形成用シート5が表面シート2に固定されて起立しない非起立部となされている。該非起立部と長手方向において重なる部分に標識部7が設けられている。その為、標識部7の形状が維持されるので、触感による認識がし易い。また、臀部と対向する後方領域Cの広い範囲が収縮しないので、引っ張り操作による位置調整がし易い。
本発明は、上述した実施形態に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、上述したナプキン1の標識部7の形状として、図5に示すような形状であったが、図5に示す形状以外に、標識部7の輪郭70における前側輪郭部分70fが前方側に凸の形状に形成されていると共に、その輪郭70における後側輪郭部分70bの中央部が前方側に窪んだ形状として、図6(a)〜図6(e)に示す形状であってもよい。図6(a)に示す形状は、標識部7の前側輪郭部分70fが前方側に凸状に形成され、標識部7の後側輪郭部分70bが前方側にV字状に切り欠かれた円グラフのような形状に形成されている。また、図6(b)に示す形状は、標識部7の前側輪郭部分70fが前方側に凸の円弧状に形成され、標識部7の後側輪郭部分70bが前方側に凸の円弧状に形成された三日月状に形成されている。図6(c)に示す形状は、標識部7の前側輪郭部分70fが前方側にV字状に延出して形成され、標識部7の後側輪郭部分70bが前方側にV字状に切り欠かれたハート形状に形成されている。図6(d)に示す形状は、標識部7の前側輪郭部分70fが前方側にV字状に延出して形成され、標識部7の後側輪郭部分70bが前方側にV字状に切り欠かれたV字形状に形成されている。図6(e)に示す形状は、標識部7の前側輪郭部分70fが前方側に凸の円弧状に形成され、標識部7の後側輪郭部分70bが前方側に凸の円弧状に形成された帯状に形成されている。
また、上述したナプキン1は、図1に示すように、着用時に着用者の肌側に向かって起立して立体ガード50を有しているが、本発明の吸収性物品は、立体ガード50を有していない形態であってもよい。また、立体ガード50の形状も、ナプキン1の有する立体ガード50の形状に限られるものではない。
また、上述したナプキン1は、図1に示すように、ウイング部20及び後方フラップ部30を有しているが、本発明の吸収性物品は、ウイング部20及び後方フラップ部30の少なくとも一方を有していない形態であってもよい。
ナプキン1においては、図1,図4に示すように、表面シート2の下に、吸収体4の前方中高領域41が存在することによって、排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘る領域における肌対向面の幅方向中央部に、着用者の肌側に向かって突出する前方隆起部11が形成されており、また、表面シート2の下に、吸収体4の後方中高領域42が存在することによって、後方領域Cにおける肌対向面の幅方向中央部に、着用者の肌側に向かって突出する後方隆起部12が形成されている。
前方中高領域41は、図4に示すように、吸収体4の周辺領域43における厚みよりも厚みが厚い領域であり、排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘る領域に形成されている。前方中高領域41は、排泄部対向領域Bのみに形成されていても良いが、図1,図2に示すように、排泄部対向領域Bから後方領域Cの一部に亘って延在していることが好ましい。
後方中高領域42は、吸収体4の周辺領域43における厚みよりも厚みが厚い領域であり、図1,図2に示すように、後方領域Cに形成されている。また、後方中高領域42は、吸収体4の前後方向(X方向)において、前方中高領域41よりも後方に形成されている。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン以外にも、例えば、失禁者用パッド、パンティーライナー等に好適に用いることができる。
上述した実施形態に関し、さらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>
表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備する縦長の吸収性物品であって、肌対向面に圧搾溝及び標識部が、前記表面シート及び前記吸収体を前記裏面シート側に向かって一体的に圧搾して形成されており、前記圧搾溝は、前記吸収性物品の後方領域に幅方向に延びる横圧搾溝を有しており、前記標識部は、指の先で触った際に該標識部の全容が分かるサイズで、かつ、幅方向長さが前記横圧搾溝よりも短く、前記吸収性物品の長手方向に延びる中心線上に配され、該中心線に対称な形状に形成されており、前記標識部は、前記吸収性物品の後端から前方に離れた位置に配され、少なくとも該標識部の一部が前記圧搾溝の前記横圧搾溝よりも後方に位置している吸収性物品。
<2>
前記標識部は、その輪郭における前側輪郭部分が前方側に凸の形状に形成されていると共に、その輪郭における後側輪郭部分の中央部が前方側に窪んだ形状に形成されている前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記標識部は、その輪郭の前記後側輪郭部分における前記中心線より左部分が右側後方に凸の形状に形成されており、該後側輪郭部分における該中心線より右部分が左側後方に凸の形状に形成されている前記<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記圧搾溝及び前記標識部は、それぞれ、高圧搾部と低圧搾部とを有し、前記圧搾溝における前記高圧搾部及び前記低圧搾部の配置パターンと、前記標識部における前記高圧搾部及び前記低圧搾部の配置パターンとが異なっている前記<1>〜<3>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<5>
前記標識部における高圧搾部は、幅方向に延びる複数の横線部分と長手方向に延びる複数の縦線部分によって格子状に形成され、低圧搾部は、格子状の高圧搾部の各格子の間に矩形状に形成されている、前記<4>記載の吸収性物品。
<6>
幅方向中央部における前記裏面シートの非肌対向面に、衣類に固定する縦長の固定用部材を一対備えており、前記標識部は、前記一対の固定用部材の間に対応する位置に配されている前記<1>〜<5>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<7>
前記標識部は、その輪郭の内部が圧搾されている、前記<1>〜<6>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<8>
前記吸収性物品は該長手方向に、前方領域、排泄部対向領域及び後方領域に区分され、排泄部対向領域における吸収性本体の左右側に一対のウイング部を備えている、前記<1>〜<7>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<9>
前記後方領域における吸収性本体の左右両側に一対の後方フラップ部を有している、前記<1>〜<8>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<10>
前記標識部の面積は、0.64cm以上25cm以下である前記<1>〜<9>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<11>
前記標識部の全体が、前記横圧搾溝よりも後方に位置し、該標識部の後端と該横圧搾溝との間に、前記圧搾溝から独立して存在している前記<1>〜<10>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<12>
前記標識部と前記横圧搾溝とが重なっていて、標識部の一部が圧搾溝の後方に位置している前記<1>〜<10>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<13>
前記標識部の前記横圧搾溝に対する横方向長さの比が0.1以上0.9以下である、前記<12>記載の吸収性物品。
<14>
前記横圧搾溝が、物品幅方向中央で前側に突出した窪み部を有している前記<1>〜<14>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<15>
前記窪み部が前記標識部における後側輪郭部分の中央部が前方側に窪んだ部分と長手方向に重なっている前記<14>に記載の吸収性物品。
<16>
前記表面シートの左右両側部それぞれに立体ガード形成用シートが前後方向に沿って配されて、該立体ガードの自由端を形成する側縁部の近傍に弾性部材を有し、着用時には排泄部対向領域において自由端が着用者の肌側に向かって起立するとともに、後方部の前記標識部と縦方向で重なる領域においては該側縁部が表面シートに固定されて起立しないようになされている前記<1>〜<15>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<17>
吸収体は、排泄部対向領域から後方領域の一部に亘る領域における幅方向の中央部に、周囲より厚みが大きい前方中高領域を有する、前記<1>〜<16>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<18>
前記吸収体は、後方領域における幅方向の中央部に、周囲よりも厚みが大きい後方中高領域を有している、前記<1>〜<17>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<19>
前記吸収体は、前記前方中高領域と前記後方中高領域とを纏めて取り囲む環状の周辺領域を有しており、該周辺領域には、前記横圧搾溝を含む環状の圧搾溝が配されている、前記<18>記載の吸収性物品。
<20>
前記環状の圧搾溝は、前記横圧搾溝と、前方領域に配された前方圧搾溝と、排泄部対向領域から後方領域の一部に亘る領域の両側部に前後方向に沿って延びる一対の縦圧搾溝と、後方領域の両側部に前後方向に沿って延びる一対の縦圧搾溝とを含んでなる、前記<19>記載の吸収性物品。
<21>
更に、縦圧搾溝と縦圧搾溝との境界付近に位置して幅方向に延びる第二横圧搾溝を有している前記<20>記載の吸収性物品。
<22>
吸収性物品の全周縁は熱シール部が設けられており、後端部側の該熱シール部よりも前方に前記標識部が位置している、前記<1>〜<21>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<23>
前記吸収性物品が、全長30cm以上の生理ナプキンである、前記<1>〜<22>の何れか1つに記載の吸収性物品。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 立体ガード形成用シート
50 立体ガード
51 折り返し部
52 側縁部
53 立体ガード形成用の弾性部材
6 圧搾溝
6a 前方圧搾溝6a、6bs 縦圧搾溝、6cs 縦圧搾溝
6c,6d 横圧搾溝
6s 高圧搾部、6w 低圧搾部
7 標識部
70 輪郭
70f 前側輪郭部分
70b 後側輪郭部分
7s 高圧搾部、7w 低圧搾部
8 固定用部材
10 吸収性本体
20 ウイング部
30 後方フラップ部
A 前方領域
B 排泄部対向領域
C 後方領域
CL 長手方向に延びる中心線

Claims (6)

  1. 表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備する縦長の吸収性物品であって、
    肌対向面に圧搾溝及び標識部が、前記表面シート及び前記吸収体を前記裏面シート側に向かって一体的に圧搾して形成されており、
    前記圧搾溝は、前記吸収性物品の後方領域に幅方向に延びる横圧搾溝を有しており、
    前記標識部は、指の先で触った際に該標識部の全容が分かるサイズで、かつ、幅方向長さが前記横圧搾溝よりも短く、前記吸収性物品の長手方向に延びる中心線上に配され、該中心線に対称な形状に形成されており、
    前記標識部は、前記吸収性物品の後端から前方に離れた位置に配され、少なくとも該標識部の一部が前記圧搾溝の前記横圧搾溝よりも後方に位置しており、
    前記標識部は、前記表面シート及び前記裏面シートにおける前記吸収体の周縁部よりも外方の部分で互いに接合されてなるシール部と、前記横圧搾溝とから独立して存在しており、
    前記シール部と前記横圧搾溝との間には、前記標識部以外、前記表面シート及び前記吸収体を前記裏面シート側に向かって一体的に圧搾してなる圧搾部が存在していない吸収性物品。
  2. 前記標識部は、その輪郭における前側輪郭部分が前方側に凸の形状に形成されていると共に、その輪郭における後側輪郭部分の中央部が前方側に窪んだ形状に形成されている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備する縦長の吸収性物品であって、
    肌対向面に圧搾溝及び標識部が、前記表面シート及び前記吸収体を前記裏面シート側に向かって一体的に圧搾して形成されており、
    前記圧搾溝は、前記吸収性物品の後方領域に幅方向に延びる横圧搾溝を有しており、
    前記標識部は、指の先で触った際に該標識部の全容が分かるサイズで、かつ、幅方向長さが前記横圧搾溝よりも短く、前記吸収性物品の長手方向に延びる中心線上に配され、該中心線に対称な形状に形成されており、
    前記標識部は、前記吸収性物品の後端から前方に離れた位置に配され、少なくとも該標識部の一部が前記圧搾溝の前記横圧搾溝よりも後方に位置しており、
    前記標識部は、その輪郭における前側輪郭部分が前方側に凸の形状に形成されていると共に、その輪郭における後側輪郭部分の中央部が前方側に窪んだ形状に形成されている吸収性物品。
  4. 前記標識部は、その輪郭の前記後側輪郭部分における前記中心線より左部分が右側後方に凸の形状に形成されており、該後側輪郭部分における該中心線より右部分が左側後方に凸の形状に形成されている請求項2又は3に記載の吸収性物品。
  5. 前記圧搾溝及び前記標識部は、それぞれ、高圧搾部と低圧搾部とを有し、
    前記圧搾溝における前記高圧搾部及び前記低圧搾部の配置パターンと、前記標識部における前記高圧搾部及び前記低圧搾部の配置パターンとが異なっている請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 幅方向中央部における前記裏面シートの非肌対向面に、衣類に固定する縦長の固定用部材を一対備えており、
    前記標識部は、前記一対の固定用部材の間に対応する位置に配されている請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
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