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JP6040745B2 - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及びコンテンツ提供システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及びコンテンツ提供システム Download PDF

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JP6040745B2
JP6040745B2 JP2012270529A JP2012270529A JP6040745B2 JP 6040745 B2 JP6040745 B2 JP 6040745B2 JP 2012270529 A JP2012270529 A JP 2012270529A JP 2012270529 A JP2012270529 A JP 2012270529A JP 6040745 B2 JP6040745 B2 JP 6040745B2
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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及びコンテンツ提供システムに関する。
近年、情報通信技術(ICT;Information and Communication Technology)の普及に伴
い、ICTサービスを利用する利用者(ユーザ)が増えてきている。利用者は、PC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォンといったICT機器を操作し、例えば、
インターネット上の各種情報源に接続して様々な情報の取得を行う。また、利用者は、インターネットに接続し、twitter(登録商標)や、facebook(登録商標)といったSNS
(social networking service)等のソーシャルメディアで提供されるICTサービスを
享受する。
SNS等の利用者は、ソーシャルメディアを介して形成されたネットワーク上のコミュニティに参加し、利用者間でコミュニケーションを図る。各利用者は、このようなコミュニティに参加することで、生活に密着した様々な情報交換を行う機会が得られ、趣味や嗜好等の共有化を図ることができる。このように、ソーシャルメディアを介して提供されるICTサービスでは、多様な利用者の参加や利用者同士のコミュニケーションが期待できる。そのため、例えば、地域コミュニティの活性化等への期待が寄せられている。
なお、本明細書で説明する技術に関連する技術が記載されている先行技術文献としては、以下の特許文献が存在している。
特開2004−287613号公報 特開2007−26133号公報 特開2004−248125号公報 特開2010−110864号公報 特開2010−191544号公報
ICTサービスを利用する場合、コンピュータリテラシーの低い利用者は、例えば、ICT機器等の操作や情報判別に不慣れなため、所望の情報が取得できる適切な情報源に辿り着けないといった問題がある。情報源に辿り着けなかったユーザは、ソーシャルメディアを介して提供される情報を利用できない虞がある。特に、高齢者などでは、ICT機器等が備えるGUI(Graphical User Interface)といったユーザインターフェースの操作に困難が伴う。そのため、高齢者等には、ソーシャルメディアを介して提供されるSNSへの参加といったICTサービスの利用は浸透していない。
1つの側面では、本発明は、ユーザの情報システムの利用を支援する技術を提供することを目的とする。
上記技術は、次の情報処理装置の構成によって例示される。すなわち、情報処理装置は
、ユーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力する手段と、入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する指標値に基づいて、情報源との関係性を表す関心度を算出する手段と、算出された関心度に基づいて、ネットワークに接続された複数の情報源の中からユーザに提供するコンテンツの取得先を決定する取得情報源決定手段と、を備える。
上記の情報処理装置によれば、ユーザの情報システムの利用を支援する技術を提供できる。
本実施形態のコンテンツ提供システムの説明図である。 本実施形態のコンテンツ提供システムの一実施例を示す図である。 コンテンツ提供装置の、一例としてのハードウェアの概略構成図である。 コンテンツ提供システムの処理シーケンスを例示する図である。 本実施形態のコンテンツ提供システムの一実施例を示す図である。 コンテンツ生成手段のテーブル例を示す図である。 ユーザの状態に応じて生成されたコンテンツが格納されるデータベースを例示する図である。 コマンド番号に対応付けられたインタラクションのデータベースを例示する図である。 ソーシャルグラフDBを例示する図である。 プレゼンス係数のテーブルを例示する図である。 コンテンツ提供システムの処理シーケンスを例示する図である。 コンテンツ提供システムの処理シーケンスを例示する図である。 ソーシャルグラフ更新処理を例示するフローチャートである。 情報源選択処理を例示するフローチャートである。
以下、図面を参照して、一実施形態に係るコンテンツ提供装置について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、コンテンツ提供装置は実施形態の構成には限定されない。
以下、図1から図10の図面に基づいて、コンテンツ提供装置を説明する。
〔システム説明〕
図1は、本実施形態のコンテンツ提供システムの一例を説明する説明図である。図1において、ユーザ端末は、各ユーザの操作するPC(Personal Computer)、タブレットP
C、携帯電話、スマートフォン等のICT機器であり、GUI(Graphical User Interface)といったユーザインターフェースを備えている。各ユーザは、それぞれのユーザ端末のブラウザ機能を介し、インターネットで接続されたSNS(social networking service)等のソーシャルメディアが提供するコミュニティサービスに参加している。なお、コ
ミュニティに参加しているユーザには個人や組織が含まれる。
各ユーザは、ユーザ端末が備えるキーボード、マウスといったポインティングデバイス等の入力デバイスを操作し、例えば、映像、音声、文字情報といったコンテンツをコミュニティに発信する。コミュニティに発信されたコンテンツは、該コミュニティに参加している他のユーザの操作するICT機器を介して受信される。受信された映像、文字情報等のコンテンツは、ICT機器の備える表示パネルといった出力デバイスに表示され、音声等のコンテンツはスピーカ等の出力デバイスに出力される。
コミュニティに提供されたコンテンツを受信したユーザは、出力デバイスに表示・出力されたコンテンツの内容を判別し、コンテンツを発信したユーザに対する応答を行う。このような手順を実行することにより、ユーザは、コンテンツ提供者とのコミュニケーションを図ることができる。ここで、受信したコンテンツに対する応答は、コミュニティに参加する他のユーザに提供される新たなコンテンツとなり得る。
例えば、twitter(登録商標)の場合では、ソーシャルメディアに投稿されるtweet(つぶやき)がコミュニティに参加する一のユーザの発信するコンテンツであり、該tweetに
対する他のユーザのフォロー(他のユーザのtweet)もまたコンテンツとなる。このよう
に、SNS等のソーシャルメディアが提供するコミュニティサービスでは、コミュニティに参加する各ユーザがコンテンツを発信する情報源となり得る。
なお、図1において、各ユーザ端末をつなぐ線は、各ユーザ端末を操作するユーザ間のソーシャルメディア上のネットワークの強さを表し、ソーシャルメディア上におけるユーザ同士の関係性を表している。例えば、ユーザ端末を操作するユーザAとユーザ端末を操作するユーザBは、ソーシャルメディア上の友人関係にあり、ユーザBとユーザ端末を操作するユーザCは友人関係にある。このようなソーシャルメディア上のネットワークは、所定の手続きを踏まえた上で構築される。
例えば、各ユーザは、それぞれのICT機器の備えるユーザインターフェースを操作して能動的に情報検索を行い、それぞれのユーザに適する他のユーザを探しだす。そして、例えば、対象となるユーザとの間で友人申請・承認等の手続きを行う。
例えば、図1では、ユーザAからユーザB、又は、ユーザBからユーザAへの友人申請・承認等によってソーシャルメディア上でのユーザA,B間の関係性(友人関係)が構築される。同様に、ユーザBからユーザC、又は、ユーザCからユーザBへの友人申請・承認等によって、ユーザB,C間の関係性が構築される。このように、ソーシャルメディア上のネットワークは、SNS等に参加する各ユーザが上述した手続を能動的に他のユーザに対して行うことにより構築される。なお、ユーザ間で構築された友人関係は、例えば、各ユーザの友人登録解除等によって更新される。
上述した、ソーシャルメディアにおける各情報源からの様々なコンテンツの発信及び受信、ソーシャルメディアを利用する各ユーザとのネットワークの構築等は、ICT機器を介して行われる。このため、例えば、コンピュータリテラシーの低いユーザには、ICT機器の操作や提供された情報判別への作業負担が大きく、ソーシャルメディアを介して提供されるSNSへの参加といったICTサービスの利用は浸透されていない。
例えば、ICT機器として携帯電話やスマートフォン等の場合、表示パネルに表示される映像や文字情報は表示領域のサイズに応じて表示される。このため、視力が衰えている高齢者等には、表示パネルに表示された映像や文字情報が認識しづらく情報判別に時間を費やすことになる。視力が衰えている高齢者等には、コンテンツとして提供された情報への確認作業の負担は増えることになる。同様に、コンテンツを提供したユーザへの応答入力を行う場合には、表示パネルに表示された文字情報等を確認しながら携帯電話やスマートフォン等のボタン操作やタッチパネル操作を行う。そのため、視力が衰えている高齢者等への作業負担は軽減されにくい。
携帯電話やスマートフォン等に比べ表示領域のサイズが大きいPC等の場合には、表示パネルに表示された映像や文字情報への情報判別作業の負担は軽減できる。しかし、ユーザは、表示パネルに表示された文字情報等を確認しながら、PC等のキーボード操作やマウスといったポインティングデバイス操作を行う。そのため、例えば、コンテンツを提供
したユーザに対する応答入力の作業負担は軽減されにくい。
また、ソーシャルメディアを利用する各ユーザとのネットワークは、各ユーザ間の能動的な働きかけによって構築されることは上述した通りである。このため、各ユーザは、ソーシャルメディアに提供された様々なコンテンツ等から情報判別や情報検索等を行い、それぞれのユーザの趣味・嗜好、生活地域等の属性に適した他のユーザを探し出した上で友人申請・承認等の手続きを踏む。しかしながら、高齢者等では、上述したユーザインターフェース操作に対する負担に加え、上述したネットワークを構築するための諸手順を実行するための作業負担が加わる。そのため、高齢者等のSNSへの参加といったICTサービスの利用は、一層、困難なものとなる。
本実施形態のコンテンツ提供システムは、図1に例示するように、高齢者等のコンピュータリテラシーが低いユーザDが操作するICT機器としてコンテンツ提供装置を備える。コンテンツ提供装置は、インターネット等に接続し、SNS等のソーシャルメディアが提供するICTサービスを利用できるICT機器である。コンテンツ提供装置は、ユーザDの非言語(Non-Verbal)表現を非言語情報として検知する。ユーザDの非言語表現には、例えば、ユーザDの身振り、手振り、顔の表情、視線、コンテンツ提供装置との物理的な距離の置き方、声のトーン、声質等が含まれる。
本実施形態のコンテンツ提供システムが備えるコンテンツ提供装置は、検知した非言語情報をコンテンツ提供装置に対するユーザの指示入力とするユーザインターフェースを含む。このようなユーザインターフェースは、例えば、本願出願人により先に出願された特願2012−117953等に記載のセンサ部、アクション部を有するこぐま型ロボットで例示されるぬいぐるみ型デバイスを提示できる。
ぬいぐるみ型デバイスは、ユーザの非言語表現を非言語情報として検知する複数のセンサを有する。センサは、ぬいぐるみ型デバイスに対するユーザの非言語表現を視覚、聴覚、触覚等で検出できることが好ましい。例えば、このようなセンサとして、ユーザの身振り、手振り、顔の表情等の非言語情報を視覚で捉えるためのカメラ、ユーザの発声する声のトーン、声質等の非言語情報を聴覚で捉えるためのマイクロフォンを例示できる。また、触る、叩く、撫でる等のぬいぐるみ型デバイスに接触したユーザの非言語情報を触覚で捉えるための接触センサを例示できる。また、センサには、ぬいぐるみ型デバイスの腕を握り握手する、ぬいぐるみ型デバイスを抱き上げ揺する等のぬいぐるみ型デバイスへの働きかけを捉えるための加速度センサを含むとしてもよい。
なお、マイクロフォンで検知した音声には、声のトーン、声質等の非言語情報以外に会話の内容等の言語情報による伝達情報が含まれる。つまり、ぬいぐるみ型デバイスによるユーザインターフェースは、マルチモーダル(multimodal)なインターフェースと言える。マルチモーダルなインターフェースとは、例えば、上述のように、視覚、聴覚、触覚等の複数の形態で、ユーザとシステムとの間でインタラクションを行う様式のインターフェースである。
また、ぬいぐるみ型デバイスは、首、手足、身体を動かす動作を実行するための複数のアクチエータ、音声による情報伝達を行うためのスピーカを含む。ぬいぐるみ型デバイスは、複数のアクチエータにより、首、手足、身体を傾ける、振る、揺らすといった動作を実行可能とする。例えば、提供されたコンテンツの文字情報を音声で伝達すると共に、文字情報に含まれる笑い、泣き、不機嫌、喜び等の絵文字情報をぬいぐるみ型デバイスの動作を交えて伝達することができる。
なお、ユーザの非言語表現を非言語情報として検知するぬいぐるみ型デバイスは、図1
に例示のこぐま型の形態に限定されない。例えば、ぬいぐるみ型デバイスは、いぬ型、ねこ型、パンダ型といった動物型の形態であってもよく、アニメや漫画等のキャラクタを模した形態であってもよい。ぬいぐるみ型デバイスは、使用するユーザが愛着を感じるように、模した対象物の愛らしさをデフォルメした形態であればよい。また、ぬいぐるみ型デバイスの外皮材料は、例えば、接触したユーザにとって肌触りの良い材質を有するものが好ましい。
本実施形態のコンテンツ提供システムは、このようなユーザインターフェースを含むコンテンツ提供装置を備えることにより、例えば、高齢者等のコンピュータリテラシーが低いユーザDの、ICT機器の操作に係る作業負担を軽減できる。
また、本実施形態のコンテンツ提供システムが備えるコンテンツ提供装置は、ユーザインターフェースを介して入力された非言語情報に基づいて、インターネットに接続し、SNS等のソーシャルメディアで提供されるコンテンツの取得を行う。取得されたコンテンツは、コンテンツ提供装置を介してユーザに提供される。コンテンツ提供装置は、後述するように、ユーザの非言語情報に基づいて、ユーザに提供されたコンテンツに対する情報源関心度を算出する。ユーザに提供されたコンテンツに基づいて算出された情報源関心度は、コンテンツを提供した情報源(ユーザ)との関係性を表す指標である。コンテンツ提供装置は、算出された情報源関心度をデータベースとして蓄積する。なお、データベースに蓄積される情報源関心度は、コンテンツ提供装置を介してユーザにコンテンツが提供される度に、更新される。
本実施形態のコンテンツ提供システムのコンテンツ提供装置は、データベースに蓄積された最新の情報源関心度に基づいて、ユーザとの関係性が強い情報源を選択し、該情報源から取得したコンテンツをユーザに提供する。
例えば、図1において、ユーザDは、高齢者等のコンピュータリテラシーの低いユーザである。コンテンツ提供装置を利用してソーシャルメディアに参加するユーザDは、ユーザA,Cの提供するコンテンツに対しては、相対的に高い情報源関心度を有し、ユーザBの提供するコンテンツに対しては、相対的に低い情報源関心度を有している。
図1の例では、コンテンツ提供装置は、複数のユーザの中から、ユーザDの情報源関心度が相対的に高いユーザA,ユーザCの提供するコンテンツを選択し、ユーザDに提供する。ユーザDの情報源関心度が相対的に高いユーザは、ユーザDとのソーシャルメディア上の関係性において、情報源関心度が相対的に低いユーザよりも強い関係性を有すると判断できるからである。
本実施形態のコンテンツ提供システムは、このような機能を有するコンテンツ提供装置を備えることにより、ソーシャルメディア上のコミュニケーションネットワークを構築する際の、ユーザの作業負担を軽減できる。その結果、本実施形態のコンテンツ提供システムでは、コンピュータリテラシーが低いユーザであっても、ICTサービスの利用を可能とすることができる。ここで、コンピュータリテラシーが低いユーザとは、例えば、ICT機器等の操作や情報判別に支障を来たす高齢者等である。また、ICTサービスとは、例えば、ソーシャルメディアが提供するSNS参加等である。本実施形態のコンテンツ提供システムは、ユーザの情報システムの利用を支援する技術を提供できる。
<実施例1>
〔システム構成〕
図2は、本実施形態のコンテンツ提供システムの一実施例を示す図である。図2に例示のコンテンツ提供システム1において、コンテンツ提供装置10は、ネットワークNに接
続し、ネットワークNを介して提供される各種コンテンツをユーザに提供する。ネットワークNには、複数の情報源20−1、20−2、20−3等が接続され得る。情報源20−1等を総称して情報源20と言う。ネットワークNに接続した複数の情報源20は、コンテンツ提供装置10に映像、音声、文字情報等のコンテンツを提供する。図2において、ネットワークNを介して接続された、各情報源20、コンテンツ提供装置10は、SNS等のソーシャルメディアで提供されるコミュニティに参加している。
図2において、各情報源20は、例えば、図1に例示する、ユーザ端末を操作する複数のユーザであり、各ユーザは、それぞれのユーザ端末を介し、映像、音声、文字情報といったコンテンツをネットワークNに発信する。各ユーザの発信する映像、音声、文字情報といったコンテンツは、ネットワークN上のコミュニティに提供される。ネットワークNには、インターネット等の公衆ネットワーク、携帯電話網等の無線ネットワーク、LAN(Local Area Network)等が含まれる。
コンテンツ提供装置10は、少なくとも、ユーザの非言語表現を非言語情報として検知するユーザインターフェースを備えたICT機器である。コンテンツ提供装置10は、例えば、PC等のようなコンピュータ、または、コンピュータを搭載した電子機器を使用して実現可能である。コンテンツ提供装置10は、例えば、コンピュータにユーザの非言語表現を非言語情報として検知するユーザインターフェースを備え、実現される。
なお、コンテンツ提供装置10は、ユーザ非言語表現を非言語情報として検知するユーザインターフェースとしてぬいぐるみ型デバイスR1を備える。ぬいぐるみ型デバイスR1については、説明した。
コンテンツ提供装置10は、例えば、図3に例示の情報処理装置90によって実現される。図3は、情報処理装置90のハードウェアの概略構成の例示である。図3に例示する情報処理装置90は、ICT機器としてのコンピュータの構成を有している。
情報処理装置90は、接続バスB1によって相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)11、主記憶部12、補助記憶部13、通信部14、入力部15、出力部1
6を有する。
情報処理装置90は、CPU11が補助記憶部13に記憶されたプログラムを主記憶部12の作業領域に実行可能に展開し、プログラムの実行を通じて周辺機器の制御を行う。これにより、情報処理装置90は、所定の目的に合致した機能手段を実現することができる。主記憶部12及び補助記憶部13は、コンピュータである情報処理装置90が読み取り可能な記録媒体である。
CPU11は、情報処理装置90全体の制御を行う中央処理演算装置である。CPU11は、補助記憶部13に格納されたプログラムに従って処理を行う。主記憶部12は、CPU11がプログラムやデータをキャッシュしたり、作業領域を展開したりする記憶媒体である。主記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。
補助記憶部13は、各種のプログラム及び各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部13は外部記憶装置とも呼ばれる。補助記憶部13には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、通信部14を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、ネットワークNを介して接続されたネットワーク上の、他の情報処理装置、記憶装置が含まれる。なお、補助記
憶部13は、例えば、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドの一部であってもよい。
補助記憶部13は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ソリッドス
テートドライブ装置、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disc Drive)装置等であ
る。また、補助記憶部13としては、例えば、CDドライブ装置、DVDドライブ装置、BDドライブ装置等が提示できる。記録媒体としては、例えば、不揮発性半導体メモリ(フラッシュメモリ)を含むシリコンディスク、ハードディスク、CD、DVD、BD、USB(Universal Serial Bus)メモリ等がある。
通信部14は、例えば、コンテンツ提供装置10の有するぬいぐるみ型デバイスR1、ネットワークN等とのインターフェースである。通信部14を介して入力された、ぬいぐるみ型デバイスR1の有するカメラ、マイクロフォン、接触センサ、加速度センサ等の各種センサ情報は、接続バスB1を介してCPU11に通知される。また、接続バスB1を介してCPU11から通知された、ぬいぐるみ型デバイスR1の有する複数のアクチエータへの各種駆動指令(コマンド)情報、スピーカへの音声出力情報は、通信部14を介してぬいぐるみ型デバイスR1に通知される。
入力部15は、ユーザ等からの操作指示等を受け付ける。入力部15は、入力ボタン、キーボード、ポインティングデバイス、ワイヤレスリモコン等の、ぬいぐるみ型デバイスR1以外の入力デバイスである。入力部15から入力された情報は、接続バスB1を介してCPU11に通知される。
出力部16は、CPU11で処理されるデータや主記憶部12に記憶されるデータを出力する。出力部16は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)パネ
ル、有機ELパネル、プリンタ等のぬいぐるみ型デバイスR1以外の出力デバイスである。
コンテンツ提供装置10としての情報処理装置90は、CPU11が補助記憶部13に記憶されているOS、各種プログラムや各種データを主記憶部12に読み出して実行することにより、対象プログラムの実行と共に、図2に例示する各機能手段を実現する。
コンテンツ提供装置10は、対象プログラムの実行と共に、図2に例示のMM入力手段101、MM入力解釈手段102、入力カテゴリ判別手段103、取得情報源決定手段104を実現する。さらに、コンテンツ提供装置10は、情報源関心度更新手段105、コンテンツ取得手段106、コンテンツ再生手段107、MM出力手段108を実現する。
なお、MM入力手段101、MM入力解釈手段102、MM出力手段108に含まれる英文字“MM”は、マルチモーダル(multimodal)の略称である。コンテンツ提供装置10は、ぬいぐるみ型デバイスR1を介し、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザにマルチモーダルなインターフェースを提供する。
なお、各機能手段のうち、いずれかが、他の情報処理装置に含まれてもよい。例えば、コンテンツ提供装置10は、MM入力手段101、MM出力手段108を含み、MM入力解釈手段102を含む情報処理装置と、入力カテゴリ判別手段103を含む情報処理装置とがネットワークNを介して接続する。そして、該ネットワークNに取得情報源決定手段104を含む情報処理装置と、情報源関心度更新手段105を含む情報処理装置と、コンテンツ取得手段106を含む情報処理装置と、コンテンツ再生手段107を含む情報処理装置とが接続する。このように、コンテンツ提供装置10は、複数の情報処理装置に機能
手段を分散し、各機能手段が実現されることで機能してもよい。コンテンツ提供装置10は、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドとして実現できるので、各機能手段の処理負荷を軽減できる。
但し、ぬいぐるみ型デバイスR1が、コンテンツ提供装置10と一体であってもよい。例えば、図3に例示の情報処理装置90が、ぬいぐるみ型デバイスR1の中に含まれていてもよい。
〔機能ブロック構成〕
図2に例示のコンテンツ提供装置10は、MM入力手段101、MM入力解釈手段102、入力カテゴリ判別手段103、取得情報源決定手段104、情報源関心度更新手段105の各機能手段を有する。さらに、コンテンツ提供装置10は、コンテンツ取得手段106、コンテンツ再生手段107、MM出力手段108の各機能手段を有する。
また、図2に例示のコンテンツ提供装置10は、以上の機能手段が参照し、或いは、管理するデータの格納先として、情報源関心度DB130を有する。情報源関心度DB130は、例えば、コンテンツ提供装置10の補助記憶部13に含まれる。
情報源関心度DB130には、情報源関心度更新手段105で算出された情報源関心度が格納される。情報源関心度は、コンテンツの情報源と対応付けられた情報源識別情報(ユーザID等)、URL情報、時刻情報等の情報とともに情報源関心度DB130に格納される。
MM入力手段101は、ぬいぐるみ型デバイスR1の複数のセンサ出力を受け付ける。ぬいぐるみ型デバイスR1は、ぬいぐるみ型デバイスR1に対するユーザの非言語表現を視覚で検出するためのカメラ、聴覚で検出するためのマイクロフォン、触覚で検出するための接触センサ、加速度センサ等を備える。MM入力手段101は、受け付けたセンサ出力を、例えば、センサごとに付与された識別情報(センサID:IDentifier)、受け付けた時刻情報等と共に、コンテンツ提供装置10の主記憶部12の所定の領域にセンサ情報として一時的に格納する。受け付けたセンサ情報は、MM入力解釈手段102に引き渡される。
なお、図1で説明したように、ぬいぐるみ型デバイスR1によるユーザインターフェースは、マルチモーダルなインターフェースである。そのため、以下の説明において、ぬいぐるみ型デバイスR1で検知する情報(ユーザ情報)は、マルチモーダル情報とも称する。
MM入力解釈手段102は、MM入力手段101から引き渡されたマルチモーダル情報から、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザの状態を推定する指標値を生成する。MM入力解釈手段102で生成される指標値は、例えば、ユーザに対して提供されたコンテンツに対する好意的な反応の度合いを示す値である。
MM入力解釈手段102は、非言語表現を検出したセンサ出力から、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用したユーザの表出した、一の非言語表現に対する強さを示す計測値を含む非言語情報を生成する。例えば、MM入力解釈手段102は、センサ出力としてカメラが検出した画像データに対して顔認識処理等の画像処理を適用し、ユーザの、顔や手を含む各部位の位置や大きさ及び顔に含まれる各特徴点の位置を示す位置情報を取得する。そして、例えば、MM入力解釈手段102は、取得した各特徴点の位置情報、及び各特徴点の位置情報の時間変化から、ユーザの表情の、笑顔の度合いを示す笑顔度、顔の向きや首の傾きの角度、頷き動作の大きさ(変動幅)や速さや頻度等を計測値として生成する。
なお、MM入力解釈手段102は、各特徴点の位置情報の時間変化から、口の開閉動作の大きさや速さや頻度を示す計測値を生成してもよい。MM入力解釈手段102は、各特徴点の位置情報の時間変化から、ユーザの相対位置及び相対位置の変化を示す計測値を生成してもよい。
また、例えば、MM入力解釈手段102は、取得した各特徴点の位置情報、及び各特徴点の位置情報の時間変化から、手の動きを追跡し、ユーザの手の動きで示されるジェスチャ、ジェスチャの大きさ、動きの速さ、頻度等を示す計測値を生成してもよい。
同様に、MM入力解釈手段102は、マイクロフォンが検出した音声データに対して音声解析処理を適用し、例えば、ユーザの声の抑揚や声の大きさ、声質、発話の頻度等を計測値として生成する。また、MM入力解釈手段102は、音声解析処理で得られたユーザの声色等から、感情を推定する技術等を適用して得られるパラ言語情報を計測値の一つとして生成してもよい。
また、MM入力解釈手段102は、接触センサが検出した接触データから、例えば、ユーザが接触したぬいぐるみ型デバイスR1の部位ごとに、当該部位に触れた回数、接触の速さ、頻度等を示す計測値を生成する。また、MM入力解釈手段102は、加速度センサが検出した加速度データから、例えば、ぬいぐるみ型デバイスR1への、ユーザの働き掛けによる傾けの大きさ、速さ、頻度等を示す計測値を生成する。MM入力解釈手段102は、加速度センサが検出した加速度データから、例えば、ぬいぐるみ型デバイスR1の腕部や脚部への、ユーザの働き掛けによる傾けの大きさ、速さ、頻度等を示す計測値を生成してもよい。
なお、MM入力解釈手段102は、非言語表現を検出したセンサ出力を移動平均等で平滑化し、非言語情報を生成するとしてもよい。MM入力解釈手段102で行われる平滑化は、非言語表現を検出するセンサ種別に応じて個別に処理されるとしてもよい。
MM入力解釈手段102は、生成した計測値を含む非言語情報から、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザの状態を推定する指標値を生成する。MM入力解釈手段102は、例えば、本出願人により先に出願された特願2011−243573「非言語情報解析装置及び非言語情報解析プログラム並びに非言語情報解析方法」の技法を用いて、計測値からユーザの状態を示す指標値を算出する。特願2011−243573の技法は、非言語反応の強さを示す複数の計測値の時間変化を解析することにより、ユーザの活動量を示す活動度と、ぬいぐるみ型デバイスR1に対する関心の高さを示す興味度と、感情表現が豊かである度合いを示す情動度を算出する。MM入力解釈手段102は、これらの活動度、興味度、感情度から、例えば、ユーザに対して提供されたコンテンツに対する好意的な反応の度合いを示す指標値を算出するとしてもよい。また、MM入力解釈手段102は、非言語情報に含まれる笑顔度等の計測値をそのまま指標値に適用してもよく、計測値に対して何らかの評価を行った結果を指標値としてもよい。
MM入力解釈手段102は、生成されたぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザの状態を推定する指標値を、例えば、コンテンツ提供装置10の主記憶部12の所定の領域に一時的に格納する。生成された指標値は、入力カテゴリ判別手段103に引き渡される。
入力カテゴリ判別手段103は、ぬいぐるみ型デバイスR1に対するユーザの振る舞いといった動作が、例えば、提供されたコンテンツに対するユーザ反応であるか、或いは、コンテンツ提供のユーザ要求であるかを判別する。入力カテゴリ判別手段103は、MM
入力解釈手段102から引き渡された指標値に基づいて上述したユーザ動作の判別を行う。
例えば、入力カテゴリ判別手段103は、提供されたコンテンツの再生開始から、コンテンツ再生終了後の所定期間以内のユーザ動作を、該コンテンツに対する反応であると判断する。既に説明したように、ぬいぐるみ型デバイスR1で検出された各種センサ情報に基づく、笑顔度やジェスチャの大きさといった非言語情報としての計測値は、それぞれのセンサ情報の時間変化から生成される。このため、入力カテゴリ判別手段103は、コンテンツ再生終了後に所定期間を設け、提供されたコンテンツに対するユーザの反応を、計測値、或いは、計測値から算出した指標値として特定する。
コンテンツ再生終了後の所定期間は、提供されたコンテンツに対するユーザの反応を特定する期間であればよく、例えば、“5秒”といった秒単位の期間が例示できる。なお、コンテンツ再生終了後の所定期間は可変であり、例えば、提供するコンテンツに応じて調整可能としてもよい。例えば、入力カテゴリ判別手段103は、コンテンツ再生手段107等から再生するコンテンツ種別を示す情報を取得することで、コンテンツに応じてコンテンツ再生終了後の所定期間を調整することができる。
入力カテゴリ判別手段103は、例えば、提供されたコンテンツの再生開始から、コンテンツ再生終了後の所定期間以内に、MM入力解釈手段102から引き渡れた指標値を主記憶部12の所定の領域に一時的に格納する。指標値は、情報源関心度更新手段105に引き渡される。
一方、入力カテゴリ判別手段103は、提供されたコンテンツの再生開始から、コンテンツ再生終了後の所定期間外の時のユーザ動作、例えば、ぬいぐるみ型デバイスR1に対する積極的な働きかけ等を、コンテンツ提供の要求と判断する。例えば、入力カテゴリ判別手段103は、上述の期間で、ユーザのコンテンツ提供の要求を表す能動的な発声を音声情報として検知した場合には、コンテンツ提供の要求と判断できる。また、入力カテゴリ判別手段103は、ユーザ動作として、ぬいぐるみ型デバイスR1に対する明示的な指示を、コンテンツ提供の要求と判断してもよい。明示的な指示は、例えば、手を振るといったユーザ動作、ぬいぐるみ型デバイスR1の右手を握る、頭部を叩くといった特定部位への能動的な働きかけ等を、コンテンツ提供の要求動作として予め定めておけばよい。入力カテゴリ判別手段103は、上述の期間で、予め定めされたコンテンツ提供の要求動作を検知した場合には、コンテンツ提供の要求と判断できる。
なお、入力カテゴリ判別手段103は、例えば、ぬいぐるみ型デバイスR1の胸部、腹部等の所定の部位に設けられた、コンテンツ要求のためのボタンの操作を検知し、ユーザの、コンテンツ提供の要求を判断するとしてもよい。また、入力カテゴリ判別手段103は、例えば、映像表示を行う表示パネルの画面に表示される、“コンテンツ要求”等の操作ボタンに対するユーザ動作(タッチ操作等)を検知し、コンテンツ提供の要求を判断するとしてもよい。
入力カテゴリ判別手段103は、提供されたコンテンツの再生開始から、コンテンツ再生終了後の所定期間外の時のユーザ動作を、コンテンツ提供の要求と判断する場合には、取得情報源決定手段104にコンテンツ要求の通知を行う。
取得情報源決定手段104は、情報源関心度DB130を参照し、各情報源に対するユーザの情報源関心度に基づいて、コンテンツの取得先である情報源を決定する。情報源関心度は、例えば、ユーザに対して提供されたコンテンツに対する好意的な反応の度合いを示す指標値から算出される、コンテンツを提供した情報源との関係性を表す指標である。
なお、情報源関心度は、情報源関心度更新手段105によって算出・更新される。
例えば、取得情報源決定手段104は、情報源関心度を、情報源を決定するための確率値として、ネットワークNに接続された複数の情報源の中から選択するとしてもよい。また、取得情報源決定手段104は、一定の確率で、ユーザの情報源関心度が未知である情報源を選択するとしてもよい。取得情報源決定手段104は、決定した情報源のユーザID、URL等の情報を主記憶部12の所定の領域に一時的に格納する。情報源の情報は、コンテンツ取得手段106に通知される。
情報源関心度更新手段105は、情報源関心度を算出し、更新する。算出された情報源関心度は、情報源関心度DB130に格納される。情報源関心度更新手段105による、情報源関心度の算出は、ぬいぐるみ型デバイスR1を介してコンテンツがユーザに提供される度に行われ、情報源関心度DB130に格納される。このため、情報源関心度DB130には、最新の情報源関心度が格納される。
情報源関心度更新手段105は、入力カテゴリ判別手段103から引き渡された指標値に基づいて、対象となる情報源に対する情報源関心度を算出する。例えば、情報源関心度は、次に示す数式1により算出される。
[数式1]
Dn=Dn-1×(1−α)+(指標値)×α
数式1において、「Dn」、「Dn-1」は情報源関心度であり、「α」は重み付けを行うための重み係数である。情報源関心度「Dn」及び「Dn-1」は、時系列で直近の関係にある。情報源関心度「Dn」は、時系列上で、情報源関心度「Dn-1」の次に算出される。情報源関心度更新手段105は、例えば、数式1により情報源関心度を算出することにより、ソーシャルメディア上の各情報源とのネットワークの強さ(関係性)を定量的に扱うことができる。
情報源関心度更新手段105は、算出した情報源関心度を、ユーザIDといったコンテンツを提供した情報源の識別情報に対応付けて情報源関心度DB130に格納する。コンテンツを提供した情報源のユーザIDは、例えば、取得情報源決定手段104から取得すればよい。
コンテンツ取得手段106は、ネットワークNを介し、取得情報源決定手段104から通知された情報源の提供するコンテンツの取得を行う。コンテンツ取得手段106は、例えば、取得情報源決定手段104から通知された情報源の情報に基づいて、ネットワークNに接続された複数の情報源の中から対象となる情報源にアクセスし、情報源が発信するコンテンツを取得する。取得されたコンテンツは、例えば、情報源の情報、コンテンツを取得した時刻情報等と共に主記憶部12の所定の領域に一時的に格納される。コンテンツ取得手段106で取得されたコンテンツは、コンテンツ再生手段107に引き渡される。
コンテンツ再生手段107は、コンテンツ取得手段106から引き渡されたコンテンツを、ぬいぐるみ型デバイスR1を介してユーザに提供できるよう、再生を行う。ぬいぐるみ型デバイスR1は、首、手足、身体を動かす動作を実行するための複数のアクチエータ、音声による情報伝達を行うためのスピーカを含むことは既に説明した。そして、ぬいぐるみ型デバイスR1は、複数のアクチエータを作動させ、首、手足、身体を傾ける、振る、揺らす等の動作を実行することで、ぬいぐるみ型デバイスR1の動作を交えて提供されたコンテンツの文字情報を音声で伝達する。
コンテンツ再生手段107は、例えば、取得したコンテンツの文字情報に音声合成技術
等を適用し、音声出力情報に変換し、MM出力手段108に通知する。また、コンテンツ再生手段107は、上述の変換処理と並行して、ぬいぐるみ型デバイスR1の複数のアクチエータの動作を制御するための制御情報(制御コマンド等)をMM出力手段108に通知する。なお、コンテンツ再生手段107は、ぬいぐるみ型デバイスR1の複数のアクチエータの動作を制御するための複数のパターンを備え、コンテンツの句読点に応じて制御パターンを切り替えるとしてもよい。また、コンテンツ再生手段107は、取得したコンテンツに笑い、泣き、不機嫌、喜び等の絵文字情報が含まれている場合には、例えば、絵文字のコード情報に応じて制御パターンを切り替えるとしてもよい。例えば、笑いを示す絵文字情報が含まれる場合には、ぬいぐるみ型デバイスR1の首を前後に動かすようアクチエータを制御すると共に、胴体を上下に動作するようアクチエータを制御する。また、泣きを示す絵文字情報が含まれる場合には、ぬいぐるみ型デバイスR1の首を前方向に傾け、胴体を上下に動作するようアクチエータを制御する。このような、ぬいぐるみ型デバイスR1に対するアクチエータの制御は、例えば、本出願人により先に出願された特開2011−233071号公報の技法を適用することができる。
なお、コンテンツ再生手段107は、コンテンツの再生開始、コンテンツの再生終了の契機を入力カテゴリ判別手段103に通知するとしてもよい。例えば、コンテンツ再生手段107は、コンテンツを提供する情報源の情報と共に、コンテンツの再生開始時刻、コンテンツの終了時刻を入力カテゴリ判別手段103に通知するとしてもよい。
MM出力手段108は、コンテンツ再生手段107から通知された音声出力情報、制御情報をぬいぐるみ型デバイスR1のスピーカ、複数のアクチエータに出力するインターフェースである。MM出力手段108は、音声出力情報を音声信号に変換し、ぬいぐるみ型デバイスR1のスピーカに出力する。スピーカに出力された音声信号は物理振動を介してぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザに伝達される。また、MM出力手段108は、制御情報を制御信号に変換し、ぬいぐるみ型デバイスR1の各アクチエータに出力する。各アクチエータは出力された制御信号に沿って作動し、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザに、首、手足、身体を傾ける、振る、揺らす等のぬいぐるみ型デバイスR1のアクション(動作)として伝達される。
なお、情報源から取得した動画像、静止画像等の映像コンテンツは、例えば、コンテンツ提供装置10の出力部16を介してユーザに伝達される。また、映像コンテンツに音声情報、文字情報が含まれる場合には、MM出力手段108でのスピーカ出力、アクチエータ出力は、出力部16への映像出力と並行して実行される。
〔処理シーケンス〕
以下、図4を参照し、本実施形態のコンテンツ提供システム1の処理を説明する。図4は、コンテンツ提供システム1の処理シーケンスの例示である。図4に例示する処理は、ユーザインターフェースにぬいぐるみ型デバイスR1を備えたコンテンツ提供装置10によって実行される。コンテンツ提供装置10は、例えば、主記憶部12に実行可能に展開されたコンピュータプログラムにより、図4に例示の処理を実行する。
図4に例示の処理シーケンスにおいて、ユーザは、コンテンツ提供装置10のぬいぐるみ型デバイスR1に対し、コンテンツ提供の要求を働きかける(S1、“コンテンツ要求”)。このような働きかけとして、例えば、ユーザのコンテンツ提供の要求を表す能動的な発声、手を振るといったユーザ動作、ぬいぐるみ型デバイスR1の右手を握る等の定められた明示的な指示を提示できる。また、ユーザのコンテンツ提供の要求は、ぬいぐるみ型デバイスR1の胸部等の部位に設けられたボタンの操作、映像表示を行う表示パネルの画面上の操作ボタンに対するタッチ操作等の能動的な働きかけであってもよい。
コンテンツ提供装置10は、ユーザの、コンテンツ提供の要求を表す働きかけを、ぬい
ぐるみ型デバイスR1を介し、マルチモーダル情報として検知する。例えば、ユーザの能動的な発声はマイクロフォンを介して検知され、明示的なユーザ動作はカメラを介して検知される。また、ぬいぐるみ型デバイスR1の右手を握る等の明示的な働きかけは接触センサを介して検知される。これらの、ぬいぐるみ型デバイスR1の各種センサで検知されたマルチモーダル情報は、例えば、コンテンツ提供装置10のMM入力手段101を介し、センサ情報としてMM入力解釈手段102に引き渡される。
コンテンツ提供装置10は、各種センサで検知されたセンサ情報からユーザの状態を推定する指標値を生成(S2、“MM入力解釈”)し、S3(“カテゴリ判断(要求)”)に移行する。S2の処理は、MM入力解釈手段102で実行される。なお、ユーザの状態を推定する指標値の生成は、MM入力解釈手段102で説明した。
S3では、コンテンツ提供装置10は、S2で生成されたユーザの状態を推定する指標値に基づいて、ぬいぐるみ型デバイスR1に対するユーザの働きかけをコンテンツ要求であると判断する。そして、コンテンツ提供装置10はS4(“情報源決定”)に移行する。S3の処理は、入力カテゴリ判別手段103で実行される。なお、ユーザの状態を推定する指標値に基づいて、ユーザの働きかけをコンテンツ要求であると判断する処理は、入力カテゴリ判別手段103で説明した。
S4では、コンテンツ提供装置10は、情報源関心度DB130を参照し、各情報源に対するユーザの情報源関心度に基づいて、コンテンツの取得先である情報源を決定する。そして、コンテンツ提供装置10はS5(“コンテンツ取得”)に移行する。S4の処理は、取得情報源決定手段104で実行される。なお、各情報源に対するユーザの情報源関心度に基づいて、コンテンツの取得先である情報源を決定する処理は、取得情報源決定手段104で説明した。
S5では、コンテンツ提供装置10は、S4で決定された情報源の情報(ユーザID,URL等)に基づいて、ネットワークNに接続された情報源にアクセスし、該情報源の提供するコンテンツの取得を行う。コンテンツ提供装置10は、取得したコンテンツを、例えば、情報源の情報、コンテンツを取得した時刻情報等と共に主記憶部102の所定の領域に一時的に格納し、S6(“コンテンツ再生”)に移行する。S5の処理は、コンテンツ取得手段106で実行される。
S6では、コンテンツ提供装置10は、S5で取得したコンテンツの再生を行う。コンテンツ提供装置10は、取得したコンテンツの再生にあたり、ぬいぐるみ型デバイスR1を介してユーザに提供できるよう、再生を行う。S6の処理はコンテンツ再生手段107で実行される。なお、コンテンツの再生処理は、コンテンツ再生手段107で説明した。
コンテンツ提供装置10は、MM出力手段108を介し、取得したコンテンツをユーザに提供する。例えば、コンテンツとして取得した音声情報、文字情報は、ぬいぐるみ型デバイスR1のスピーカ等を介してユーザに伝達される。コンテンツ提供装置10は、音声情報、文字情報の伝達と並行して、ぬいぐるみ型デバイスR1の複数のアクチエータを制御し、例えば、首、手足、身体を傾ける、振る、揺らす等のアクション(動作)を実行する。なお、コンテンツに動画像、静止画像等の映像情報が含まれている場合には、コンテンツ提供装置10は、音声情報、文字情報、アクションと並行して、映像情報のユーザへの伝達を行う。映像情報の伝達は、例えば、コンテンツ提供装置10の出力部16を介して行われる。コンテンツ提供装置10は、提供されたコンテンツを、音声や映像にぬいぐるみ型デバイスR1の動作を交えて、ユーザに伝達できる。
コンテンツ提供装置10から、音声や映像にぬいぐるみ型デバイスR1の動作を交えて
コンテンツの提供を受けたユーザは、該コンテンツに対して反応を表出する(S7,“応答情報”)。コンテンツに対するユーザの反応は、ユーザの心的状態を反映した非言語表現を含んだマルチモーダル情報として表出される。
コンテンツ提供装置10は、ぬいぐるみ型デバイスR1の複数のセンサにより、コンテンツに対して表出された、ユーザのマルチモーダル情報を検知する。例えば、コンテンツに対して表出されたユーザの発声には、声の抑揚や大きさ、声質、発話の頻度、口の開閉動作の大きさや速さや頻度等の非言語情報が含まれる。また、コンテンツに対して表出されたユーザの動作には、表情の変化、顔の向きや首の傾きの角度、頷き動作の大きさ(変動幅)や速さや頻度等の非言語情報が含まれる。また、ユーザの手の動きには、ジェスチャ、ジェスチャの大きさ、動きの速さ、頻度等の非言語情報が含まれる。ぬいぐるみ型デバイスR1に対する働きかけには、接触、接触頻度、接触の速さ、傾け、傾けの大きさ、傾けの速さ、傾けの頻度、物理的な距離の置き方等の非言語情報が含まれる。
コンテンツ提供装置10は、カメラ、マイクロフォン、接触センサ、加速度センサ等を介し、上述のコンテンツに対して表出された、ユーザのマルチモーダル情報を検知する。ぬいぐるみ型デバイスR1の各種センサで検知されたマルチモーダル情報は、MM入力手段101を介し、センサ情報としてMM入力解釈手段102に引き渡される。
コンテンツ提供装置10は、各種センサで検知されたセンサ情報からユーザの状態を推定する指標値を生成(S8、“MM入力解釈”)し、S9(“カテゴリ判断(応答)”)に移行する。S8の処理は、MM入力解釈手段102で実行される。
S9では、コンテンツ提供装置10は、提供されたコンテンツの再生開始から、コンテンツ再生終了後の所定期間以内のユーザの状態を推定する指標値に基づいて、該コンテンツに対する反応であると判断する。そして、コンテンツ提供装置10はS10(“関心度更新”)に移行する。S9の処理は、入力カテゴリ判別手段103で実行される。S9の処理は、入力カテゴリ判別手段103で説明した。
S10では、コンテンツ提供装置10は、S8で生成されたユーザの状態を推定する指標値に基づいて、コンテンツを提供した情報源に対する情報源関心度を算出する。コンテンツ提供装置10は、算出された情報源関心度を、例えば、ユーザIDといったコンテンツを提供した情報源の識別情報に対応付けて情報源関心度DB130に格納する。なお、情報源関心度の算出は、ぬいぐるみ型デバイスR1を介してコンテンツがユーザに提供される度に行われ、情報源関心度DB130に格納される。このため、情報源関心度DB130には、最新の情報源関心度が格納される。上述のS10の処理は、情報源関心度更新手段105で実行される。また、上述のS10の処理は、情報源関心度更新手段105で説明した。
ここで、コンテンツ提供装置10で実行されるマルチモーダル情報を受け付ける処理(S1−S2)は、ユーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力する手順、ステップの一例である。また、コンテンツ提供装置10のCPU11等は、ユーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力する手段の一例として、S1−S2の処理を実行する。
また、コンテンツ提供装置10で実行されるS10の処理は、入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する指標値に基づいて、情報源との関係性を表す関心度を算出する手順、ステップの一例である。また、コンテンツ提供装置10のCPU11等は、入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する指標値に基づいて、情報源との関係性を表す関心度を算出する手段の一例として、S10の処理を実行する。
また、コンテンツ提供装置10で実行されるS4の処理は、算出された関心度に基づいて、ネットワークに接続された複数の情報源の中から前記ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定する手順、ステップの一例である。また、コンテンツ提供装置10のCPU11等は、算出された関心度に基づいて、ネットワークに接続された複数の情報源の中から前記ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定する手段の一例として、S4の処理を実行する。
また、コンテンツ提供装置10で実行されるS3、S9の処理は、判別手順、判別ステップの一例である。また、コンテンツ提供装置10のCPU11等は、判別手段の一例としてS3、S9の処理を実行する。
以上、説明したように、本実施形態のコンテンツ提供システム1では、コンテンツ提供装置10のぬいぐるみ型デバイスR1を介して検知された、ユーザのマルチモーダル情報からコンテンツの取得を行うことができる。このため、ユーザはICT機器の操作を意識せずにICTサービスを利用することができる。
また、本実施形態のコンテンツ提供システム1では、コンテンツ提供装置10のぬいぐるみ型デバイスR1を介して検知された、ユーザのマルチモーダル情報から算出された情報源関心度に基づいて、コンテンツの取得先を決定する。このため、例えば、SNS等のソーシャルメディアにおける情報源との関係性の構築を意識せずに、SNS等が提供するコミュニティに参加できる。
本実施形態のコンテンツ提供システム1では、コンテンツが提供される度に、ユーザに対して提供されたコンテンツに対する好意的な反応の度合いを示す指標値から情報源関心度を算出し、更新する。このため、ユーザに対して提供されるコンテンツの取得先を厳選することができる。その結果、経時的には、ユーザと情報源との間にネットワークを構築することができる。本実施形態のコンテンツ提供システム1では、ユーザは、ネットワークを構築するための諸手順を意識しなくともよい。
本実施形態のコンテンツ提供システム1では、ICT機器等の操作や情報判別に支障を来たす高齢者などのコンピュータリテラシーが低いユーザであっても、ソーシャルメディアが提供するSNS参加といったICTサービスの利用を可能とすることができる。本実施形態のコンテンツ提供システム1は、ユーザの情報システムの利用を支援する技術を提供できる。
<実施例2>
実施例1のコンテンツ提供装置10は、ユーザのマルチモーダル情報を検知するぬいぐるみ型デバイスR1をユーザインターフェースに備える。実施例1で説明したように、ぬいぐるみ型デバイスR1は、複数のアクチエータを制御することにより、提供されたコンテンツに応じて、様々なアクションが可能である。
本実施形態のコンテンツ提供システムでは、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザの非言語情報をコンテンツとして、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用する他のユーザに対して発信する。他のユーザの、ぬいぐるみ型デバイスR1は、発信されたコンテンツに応じて所定のアクション(動作)を実行する。つまり、本実施形態のコンテンツ提供システムでは、一のユーザから発信されたコンテンツを、他のユーザの使用するぬいぐるみ型デバイスR1のアクションとして伝達できる。このため、本実施形態のコンテンツ提供システムでは、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザ間で、ぬいぐるみ型デバイスR1のアクションを介したコミュニケーションが可能となる。本実施形態のコンテンツ提供
システムでは、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザ間で、ぬいぐるみ型デバイスR1のアクションを介したソーシャルメディアサービスが提供できる。以下、図5を参照し、本実施形態のコンテンツ提供システムを説明する。
〔システム構成〕
図5は、本実施形態のコンテンツ提供システム1aの一実施例を示す図である。本実施形態のコンテンツ提供システム1aは、サーバ30、コンテンツ提供装置10a、外部情報源20aを含む。コンテンツ提供装置10aとサーバ30とは、例えば、図2に例示のネットワークNを介し接続する。該ネットワークNには複数のコンテンツ提供装置10aが接続する。サーバ30は、ネットワークNに接続された複数のコンテンツ提供装置10aに対し、ぬいぐるみ型デバイスR1を介したソーシャルメディアサービス(以下、サービスと称す)を提供する。サーバ30の提供するサービスを利用するユーザは、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用したコミュニケーションを行うことができる。換言すれば、コンテンツ提供システム1aでは、サーバ30を介した、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザのコミュニティが形成される。
なお、サーバ30は、例えば、図3に例示の情報処理装置90と同様の構成により実現される。サーバ30の補助記憶部13には、図5に例示する、コンテンツDB230、プレゼンス情報DB231、ソーシャルグラフDB232が含まれる。また、サーバ30の補助記憶部13には、実施例1で説明した、図示しない情報源関心度DBが含まれる。
また、ネットワークNには複数の外部情報源20aが接続される。外部情報源20aは、例えば、図2に例示の情報源20で説明したように、ユーザ端末といったICT機器を介し、映像、音声、文字情報といったコンテンツをネットワークNに発信する。サーバ30は、ネットワークNに接続されたコンテンツ提供装置10aから要求があった場合には、ネットワークNを介し外部情報源20aに接続し、外部情報源20aが発信するコンテンツの取得を行う。外部情報源20aの発信するコンテンツは、サーバ30を介してコンテンツ提供装置10aに提供される。
コンテンツ提供装置10aは、ぬいぐるみ型デバイスR1で検知したユーザのマルチモーダル情報をコンテンツとして情報発信を行う。コンテンツ提供装置10aも、コンテンツ提供装置10と同様の構成により実現できる。なお、コンテンツ提供装置10aは、ぬいぐるみ型デバイスR1を接続するとしてもよい。また、コンテンツ提供装置10aが、ぬいぐるみ型デバイスR1の中に含まれていてもよい。
サーバ30は、コンテンツ提供装置10aから発信されたユーザのマルチモーダル情報を受信する。サーバ30は、受信したユーザのマルチモーダル情報に基づいて、コンテンツを生成する。生成されたコンテンツは、ぬいぐるみ型デバイスR1のアクションとして他のユーザのコンテンツ提供装置10aに提供される。生成されたコンテンツの提供先は、ユーザのマルチモーダル情報、ユーザ間の関係性から決定される。
〔機能ブロック構成〕
(コンテンツ提供装置)
図5に例示のコンテンツ提供装置10aは、入力カテゴリ判別手段103a、発信情報送信手段111、応答情報送信手段112、コンテンツ要求手段113を備えることで、実施例1のコンテンツ提供装置10と異なる。また、コンテンツ提供装置10aは、実施例1のコンテンツ提供装置10が有する情報源関心度DBを含まない。以下、実施例1と異なる各機能手段103a、111−113について説明する。
入力カテゴリ判別手段103aは、ぬいぐるみ型デバイスR1に対するユーザ動作が、コンテンツ提供の要求、提供されたコンテンツに対する応答、コンテンツの発信のいずれ
かに該当するかを判別する。入力カテゴリ判別手段103aは、実施例1と同様に、MM入力解釈手段から引き渡された指標値に基づいて、ユーザ動作の判別を行う。なお、入力カテゴリ判別手段103aは、ユーザ動作の判別時には、MM入力解釈手段102から引き渡された指標値を主記憶部12の所定の領域に一時的に格納する。格納された指標値は、発信情報送信手段111、応答情報送信手段112、コンテンツ要求手段113に引き渡される。
入力カテゴリ判別手段103aは、例えば、提供されたコンテンツの再生開始からコンテンツ再生終了後の所定期間以内のユーザ動作を、該コンテンツに対する応答であると判別する。なお、所定期間については、入力カテゴリ判別手段103で説明した。
入力カテゴリ判別手段103aは、ユーザ動作を、提供されたコンテンツに対する応答であると判別する場合には、応答情報送信手段112に対して、提供されたコンテンツに対する応答であることを通知する。また、入力カテゴリ判別手段103aは、提供されたコンテンツに対する応答であると判別された場合、例えば、対象となる対象コンテンツID、対象となるコンテンツのユーザIDを例えば、コンテンツ再生手段107等から取得する。また、入力カテゴリ判別手段103aは、例えば、MM入力解釈手段102で生成された各種計測値を取得するとしてもよい。入力カテゴリ判別手段103aは、取得した各種情報を応答情報送信手段112に引き渡す。
また、入力カテゴリ判別手段103aは、例えば、提供されたコンテンツの再生開始からコンテンツ再生終了後の所定期間外のユーザ動作から、コンテンツ提供の要求を判別する。例えば、ユーザ動作として、手を叩く等の明示的なジェスチャ、ぬいぐるみ型デバイスR1の所定の部位に設けられた、コンテンツ要求のためのボタンの操作、表示画面上の指示等が提示できる。入力カテゴリ判別手段103aは、ユーザ動作を、コンテンツ提供の要求と判別する場合には、コンテンツ要求手段113に対してコンテンツ要求を通知する。
なお、コンテンツ提供装置10aは、サーバ30を介し、ネットワークNに接続された外部情報源20aに対してもコンテンツの提供を要求することができる。このため、入力カテゴリ判別手段103aは、外部情報源20aに対するコンテンツ提供の要求と、サーバ30が提供するコンテンツ提供装置10a間のコミュニティサービスに対するコンテンツ提供の要求に対するユーザ動作を決めて置いてもよい。例えば、入力カテゴリ判別手段103aは、手を叩く等の明示的なジェスチャ、ぬいぐるみ型デバイスR1の所定の部位に設けられた、コンテンツ要求のためのボタンの操作を、サーバ30の提供するサービスへのコンテンツ提供の要求とすることができる。また、入力カテゴリ判別手段103aは、表示画面上の指示等を外部情報源20aに対するコンテンツ提供の要求とすることができる。
また、入力カテゴリ判別手段103aは、例えば、提供されたコンテンツの再生開始からコンテンツ再生終了後の所定期間外の、コンテンツ提供の要求以外の積極的なユーザ動作をコンテンツの発信であると判別する。例えば、入力カテゴリ判別手段103aは、ぬいぐるみ型デバイスR1への話しかけや、接触を伴う働きかけを検知した場合には、ユーザ動作を、コンテンツの発信であると判別する。また、入力カテゴリ判別手段103aは、例えば、提供されたコンテンツの再生開始からコンテンツ再生終了後の所定期間外の、コンテンツ提供の要求以外のユーザ動作をコンテンツの発信であると判別してもよい。ぬいぐるみ型デバイスR1のアクションは、サーバ30によって接続された相手ユーザのマルチモーダル情報に基づくものだからである。
入力カテゴリ判別手段103aは、ユーザ動作を、コンテンツの発信と判別する場合に
は、発信情報送信手段111に対してコンテンツの送信を通知する。
発信情報送信手段111は、ぬいぐるみ型デバイスR1を介して検知したユーザの状態を推定する指標値を、サーバ30に送信する。発信情報送信手段111は、例えば、ユーザを識別する識別情報(ユーザID)等と共に指標値を送信するとしてもよい。
応答情報送信手段112は、提供されたコンテンツに対するユーザ応答をサーバ30に送信する。応答情報送信手段112は、ぬいぐるみ型デバイスR1を介して検知した、所定期間のユーザの状態を推定する指標値を、応答情報としてサーバ30に送信する。応答情報送信手段112は、例えば、ユーザを識別する識別情報(ユーザID)等と共に指標値を送信するとしてもよい。
コンテンツ要求手段113は、コンテンツ提供のユーザ要求をサーバ30に送信する。コンテンツ要求手段113は、コンテンツ要求の通知と共に指標値を送信する。コンテンツ要求手段113は、例えば、ユーザを識別する識別情報(ユーザID)等と共に指標値を送信するとしてもよい。なお、コンテンツ要求手段113は、コンテンツ要求の通知に、外部情報源20aに対する要求か、他のコンテンツ提供装置10aに対する要求かを含め送信するとしてもよい。
(サーバ)
図5に例示のサーバ30は、発信情報受信手段201、反応情報受信手段202、コンテンツ送受信手段203、コンテンツ生成手段204、ソーシャルグラフ更新手段205の各機能手段を備える。さらに、サーバ30は、コンテンツ取得手段206、情報源決定手段207の各機能手段を備える。サーバ30は、CPU11が補助記憶部13に記憶されているOS、各種プログラムや各種データを主記憶部12に読み出して実行することにより、対象プログラムの実行と共に、上述の各機能手段を実現する。
なお、各機能手段のうち、いずれかが、他の情報処理装置に含まれてもよい。例えば、サーバ30は、発信情報受信手段201を含む情報処理装置と、反応情報受信手段202を含む情報処理装置と、コンテンツ送受信手段203を含む情報処理装置がネットワークNを介して接続する。そして、該ネットワークNにコンテンツ生成手段204を含む情報処理装置と、ソーシャルグラフ更新手段205を含む情報処理装置が接続する。さらに、該ネットワークNに、コンテンツ取得手段206を含む情報処理装置と、情報源決定手段207を含む情報処理装置が接続する。このように、サーバ30は、複数の情報処理装置に機能手段を分散し、各機能手段が実現されることで機能してもよい。サーバ30は、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドとして実現できるので、各機能手段の処理負荷を軽減できる。
また、図5に例示のサーバ30は、以上の機能が参照し、或いは、管理するデータの格納先として、コンテンツDB230、プレゼンス情報DB231、ソーシャルグラフDB232を有する。コンテンツDB230、プレゼンス情報DB231、ソーシャルグラフDB232は、例えば、サーバ30の補助記憶部13に含まれる。なお、コンテンツDB230、プレゼンス情報DB231、ソーシャルグラフDB232は、それぞれ、別々の外部記憶装置に含まれるとしてもよい。
発信情報受信手段201は、コンテンツ提供装置10aから送信された発信情報を受信する。発信情報受信手段201は、受信した発信情報を、例えば、受信時刻情報、接続状態(オンライン状態)、ユーザID等と共に主記憶部12の所定の記憶領域に一時的に格納する。また、発信情報受信手段201は、受信した発信情報を、受信時刻情報、接続状態、ユーザID等と共にプレゼンス情報DB231に格納する。受信した発信情報は、コ
ンテンツ生成手段204に引き渡される。
なお、プレゼンス情報DB231は、サーバ30の提供するサービスを利用するユーザの状態を表すプレゼンス情報が、各ユーザのユーザIDと対応付けられて格納されるデータベースである。例えば、ユーザの状態を推定する各種計測値、指標値、受信時刻、コンテンツ提供装置10aとサーバ30との接続状態等が、プレゼンス情報としてユーザIDに対応付けられて格納される。プレゼンス情報DB231に格納されるプレゼンス情報は、発信情報受信手段201、反応情報受信手段202、コンテンツ送受信手段203で受信される情報である。プレゼンス情報は、発信情報受信手段201、反応情報受信手段202、コンテンツ送受信手段203で受信される度に、更新される。
反応情報受信手段202は、コンテンツ提供装置10aから送信された応答情報を受信する。反応情報受信手段202は、受信したユーザの応答情報を、例えば、受信時刻情報、接続状態、ユーザID等と共に主記憶部12の所定の記憶領域に一時的に格納する。反応情報受信手段202は、受信した応答情報を、受信時刻情報、接続状態、ユーザID等と共にプレゼンス情報DB231に格納する。受信した応答情報は、ソーシャルグラフ更新手段205に引き渡される。
コンテンツ送受信手段203は、コンテンツ提供装置10aから送信されたコンテンツ要求情報を受信する。コンテンツ送受信手段203は、受信したコンテンツ要求情報を、例えば、受信時刻情報、接続状態、ユーザID等と共に主記憶部12の所定の記憶領域に一時的に格納する。コンテンツ送受信手段203は、受信したコンテンツ要求情報を、受信時刻情報、接続状態、ユーザID等と共にプレゼンス情報DB231に格納する。コンテンツ送受信手段203は、コンテンツ要求情報を情報源決定手段207に通知する。
また、コンテンツ送受信手段203は、コンテンツ取得手段206から引き渡されたコンテンツを、例えば、コンテンツを提供した情報源の情報(ユーザID、URL等)と共に、コンテンツ提供装置10aに送信する。コンテンツ提供装置10aに送信されたコンテンツは、ネットワークNを介しコンテンツ要求手段113により受信される。
コンテンツ生成手段204は、コンテンツ提供装置10aを介して発信されたユーザの状態を推定する情報に基づいて、ユーザの状態に対応するコンテンツを生成する。コンテンツ生成手段204で生成されるコンテンツは、ユーザの状態に対応するぬいぐるみ型デバイスR1のアクションである。コンテンツ生成手段204で生成された、ユーザの状態に対応するぬいぐるみ型デバイスR1のアクションは、例えば、サーバ30を介して接続される、他のユーザのぬいぐるみ型デバイスR1を制御する情報となる。
つまり、サーバ30は、一方のユーザの状態に対応するぬいぐるみ型デバイスR1のアクションを決定し、該アクションを、サーバ30を介し、他方のユーザのぬいぐるみ型デバイスR1のアクションに反映させる。この結果、各ユーザの使用するぬいぐるみ型デバイスR1は、サーバ30を介し、接続されたユーザの状態に対応して動作できる。そのため、サーバ30は、相互のユーザが使用する、ぬいぐるみ型デバイスR1を介した疑似的なコミュニケーションを提供できる。
例えば、対象となるユーザの状態が元気のない様子であれば、対象ユーザと接続する他のユーザのぬいぐるみ型デバイスR1を、首を前に傾け、顔を俯かせるよう制御し、元気のない状態を模すように動作させる。手元のぬいぐるみ型デバイスR1の動作に対し、対象ユーザと接続する他のユーザは、例えば、ユーザの状態を気遣うよう反応する。この他のユーザの反応に対応して、例えば、対象となるユーザのぬいぐるみ型デバイスR1を、片手を前に出し、首を横に傾け、顔を上側に向けるよう制御し、ユーザの顔色を窺うよう
に動作させる。手元のぬいぐるみ型デバイスR1の動作に対し、対象ユーザは、例えば、笑顔で応答する。対象ユーザの応答に対応して、例えば、対象ユーザと接続する他のユーザのぬいぐるみ型デバイスR1を、傾けた首、俯かせた顔等を戻し、両手を広げるよう制御し、気遣いに対する応答を模すように動作する。
このように、コンテンツ生成手段204は、発信情報を送信したユーザの状態に対応した、ぬいぐるみ型デバイスR1のアクションをコンテンツとして生成する。例えば、コンテンツ生成手段204は、図6Aに例示するように、ユーザの状態(ユーザの動作)に対応する複数のコマンドが格納されたテーブルを備え、発信情報に含まれるユーザの状態に対応するコマンドを、コンテンツとして生成するとしてもよい。なお、コマンドは、ぬいぐるみ型デバイスR1に対する制御指示であり、上述のように、ぬいぐるみ型デバイスR1の複数の部位を動作させる。ぬいぐるみ型デバイスR1の複数のアクチエータは、制御指示に基づいて動作する。
コンテンツ生成手段204は、生成したコンテンツをコンテンツDB230に格納する。なお、コンテンツは、発信情報を送信したユーザのユーザID、発信情報を受信した時刻情報等と共に、コンテンツDB230に格納されるとしてもよい。
ソーシャルグラフ更新手段205は、コンテンツ提供装置10aから送信された応答情報に基づいて、指標値を算出し、算出した指標値をソーシャルグラフDB232に格納する。なお、ソーシャルグラフ更新手段205で算出される指標値は、ユーザ間のネットワークの強さ(関係性)を表す指標である。例えば、対象となるコンテンツを提供したユーザとの間のソーシャルグラフ(関係性)は、実施例1の情報源関心度として算出できる。
対象となるコンテンツを提供したユーザとの間のソーシャルグラフ(関係性)は、ソーシャルグラフ更新手段205で算出された情報源関心度により、更新される。また、ソーシャルグラフ更新手段205は、応答情報に含まれる指標値(好意度)が一定値以上の場合には、対象となるコンテンツを提供した他のユーザに対して応答を返信する。ソーシャルグラフ更新手段205の処理の詳細については、後述する。
コンテンツ取得手段206は、コンテンツ提供装置10aからコンテンツ提供の要求を受け、情報源決定手段207で決定された情報源からコンテンツの取得を行う。コンテンツ提供装置10aからのコンテンツ提供の要求は、サーバ30の提供するコンテンツ提供装置10a間のコンテンツ以外に、外部情報源20aの提供するコンテンツへの要求を含む。コンテンツ提供取得手段206は、例えば、コンテンツの取得先が外部情報源20aの場合には、情報源決定手段207で決定された外部情報源20aに対してコンテンツを取得する。取得されたコンテンツは、例えば、情報源の情報(ユーザID、URL等)と共に、主記憶部12の所定の領域に一時的に格納され、コンテンツ送受信手段203に引き渡される。
また、例えば、コンテンツ提供取得手段206は、コンテンツの取得先が情報源決定手段207で決定された他のユーザの場合には、コンテンツDB230を参照し、対象となる他のユーザに対応付けられたコンテンツ(コマンド)を取得する。取得されたコンテンツは、例えば、対象となる他のユーザのユーザID等と共に、主記憶部12の所定の領域に一時的に格納され、コンテンツ送受信手段203に引き渡される。
情報源決定手段207は、コンテンツ送受信手段203から通知されたコンテンツ要求情報の通知を受け、コンテンツの取得先である情報源を決定する。例えば、情報源決定手段207は、通知されたコンテンツ要求情報が外部情報源20aに対するコンテンツ提供の要求の場合には、実施例1と同様に、図示しない情報源関心度DBを参照し、所定の情
報源をコンテンツの取得先として決定する。
また、情報源決定手段207は、通知されたコンテンツ要求情報が、サーバ30で提供するサービスを利用する他のユーザへのコンテンツ要求の場合には、所定のDBを参照し、所定の条件を満たすユーザをコンテンツの取得先として決定する。なお、所定のDBとは、図5に例示のプレゼンス情報DB231、ソーシャルグラフDB232であり、コンテンツの取得先決定処理の詳細については、後述する。
〔データベース構成〕
図6B、6Cに、コンテンツDB230を例示する。図6Bは、コンテンツ生成手段204で生成された、ユーザの状態に応じて生成されたコンテンツが格納されるデータベースである。図6Bに例示のデータベースは、ユーザ毎のレコードを有し、「ユーザID」フィールドに対応付けられた「コンテンツ」フィールド、「時刻」フィールドを有する。「ユーザID」フィールドには、ユーザを一意に特定する識別情報であるユーザIDが格納される。ユーザIDは、例えば、サーバ30により、付与される。「コンテンツ」フィールドには、コンテンツ生成手段204で生成されたコンテンツが格納される。コンテンツは、例えば、ユーザ状態に対応する、ぬいぐるみ型デバイスR1のアクションを制御するコマンドである。「時刻」フィールドには、発信情報を受信した時刻情報が格納される。時刻情報は、例えば、4桁の西暦、2桁の月暦、2桁の日暦、2桁の時暦、2桁の分暦等で構成される。なお、「時刻」フィールドに格納される時刻情報は、秒暦を含むとしてもよい。発信情報を受信した時刻が格納されればよい。
図6Cは、コマンド番号に対応付けられたインタラクションのデータベースである。図6Cに例示のデータベースは、コマンド毎のレコードを有し、「コマンド番号」フィールドに対応付けられた「インタラクション」フィールドを有する。「コマンド番号」フィールドには、ぬいぐるみ型デバイスR1のアクションを制御するコマンドが格納される。「インタラクション」フィールドには、コマンドに応じたインタラクションが格納される。インタラクションは、ぬいぐるみ型デバイスR1の動作を表す。
図6Dに、ソーシャルグラフDB232を例示する。図6Dは、ソーシャルグラフ更新手段205で算出された指標値が格納されるデータベースである。図6Dに例示のソーシャルグラフDB232は、ユーザ毎のレコードを有し、「ユーザ名」フィールドに対応付けられた「対象ユーザ」フィールド、「接続の強さ」フィールドを有する。「ユーザ名」フィールドには、ユーザ名が格納される。「対象ユーザ」フィールドには、サーバ30で提供するサービスを利用する他のユーザのユーザ名が格納される。なお、「ユーザ名」フィールド、「対象ユーザ」フィールドには、それぞれのユーザに対応したユーザIDが格納されるとしてもよい。サーバ30が提供するサービスを利用する、それぞれのユーザを識別する情報が格納されればよい。「接続の強さ」フィールドには、ソーシャルグラフ更新手段205で算出された指標値が格納される。
図6Dの例において、ユーザAのユーザBに対する接続の強さは“0.1”であり、ユーザCに対する接続の強さは“0.4”であり、ユーザDに対する接続の強さは“1.0”である。図例より、ユーザAに係る、各ユーザとの接続の強さは、ユーザD>ユーザC>ユーザBであることが判る。つまり、ユーザAとの関係性においては、ユーザD、ユーザC、ユーザBの順で弱くなることが判る。
また、図6Dの例において、ユーザBのユーザAに対する接続の強さは“0.2”であり、ユーザCに対する接続の強さは“0.1”である。ユーザBとの関係性において、ユーザAはユーザCより強いことが判る。また、ユーザAのユーザBに対する関係性より、ユーザBのユーザAに対する関係性の方が強いことが判る。
図6Eは、プレゼンス係数を特定するためのテーブルの例示である。後述するように、情報源決定手段207は、図6Eに例示のテーブルを参照し、ユーザの状態に応じたプレゼンス係数を決定する。図6Eのテーブルは、例えば、補助記憶部13に構築される。
〔処理シーケンス〕
以下、図7、8を参照し、本実施形態のコンテンツ提供システム1aの処理を説明する。図7、8は、コンテンツ提供システム1aの処理シーケンスの例示である。図7に例示の処理は、コンテンツ提供装置10a及びサーバ30によって実行される。コンテンツ提供装置10aは、例えば、主記憶部12に実行可能に展開されたコンピュータプログラムにより、図7、8の処理を実行する。同様に、サーバ30は、例えば、主記憶部12に実行可能に展開されたコンピュータプログラムにより、図7、8の処理を実行する。
図7に例示の処理シーケンスにおいて、ユーザは、ぬいぐるみ型デバイスR1に対し、コンテンツ提供の要求を行う(S1、“コンテンツ要求”)。コンテンツ提供の要求は、ユーザの明示的な動作、或いは、所定のボタン操作である。コンテンツ提供装置10aは、ぬいぐるみ型デバイスR1を介し、ユーザの明示的な動作、所定のボタン操作を検知(S2、“MM入力解釈”)し、ユーザのコンテンツ要求を判断する(S3、“カテゴリ判断(要求)”)。コンテンツ提供装置10aは、ユーザのコンテンツ要求をサーバ30に送信する(S11“コンテンツ要求”)。なお、S11の処理は、コンテンツ提供装置10aのコンテンツ要求手段113で説明した。
なお、外部情報源20aに対する要求と、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用する他ユーザに対する要求とは、例えば、予め決めておくことができる。例えば、手を叩く等の明示的なジェスチャ、ぬいぐるみ型デバイスR1の所定の部位に設けられた、コンテンツ要求のためのボタンの操作は、他ユーザに対する要求とすることができる。この場合、外部情報源20aに対する要求は、例えば、表示画面上のボタン操作等とすることができる。
コンテンツ提供装置10aからのコンテンツ要求を受けたサーバ30は、コンテンツ要求に伴って送信されたコンテンツ要求情報(各種計測値、指標値、ユーザID等)に基づいて、プレゼンス情報DB231を更新する。サーバ30は、例えば、コンテンツ要求情報に含まれる、ユーザの状態を推定する各種計測値、指標値、ユーザIDといった情報と共に、接続状態、受信時刻情報等をプレゼンス情報DB231に格納する。ユーザの状態を推定する各種計測値、指標値、ユーザID、接続状態、受信時刻情報等は、コンテンツ要求を受ける度に、プレゼンス情報DB231に格納される。
そして、サーバ30は、コンテンツ要求に伴って送信されたコンテンツ要求情報に基づいて、プレゼンス情報DB231、ソーシャルグラフDB232を参照し、ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定する(S21、“情報源選択”)。なお、外部情報源20aに対するコンテンツ提供の要求についての処理は、情報源決定手段207で説明した。他ユーザに対する要求の処理については、後述する。
サーバ30は、コンテンツの取得先として決定された他のユーザ、或いは、外部情報源20aからコンテンツの取得を行う(S22、“コンテンツの取得”)。サーバ30は、コンテンツの取得先が他のユーザの場合にはコンテンツDB230を参照し、該取得先が外部情報源20aの場合には該外部情報源20aにアクセスし、コンテンツの取得を行う。なお、S22の処理は、サーバ30のコンテンツ取得手段206で説明した。
サーバ30は、S22で取得したコンテンツをコンテンツ提供装置10aに送信する(S23,“コンテンツ送信”)。サーバ30は、S22で取得したコンテンツを、例えば
、コンテンツを取得した情報源の情報(ユーザID、URL等)と共に、コンテンツ提供装置10aに送信する。なお、S23の処理は、サーバ30のコンテンツ送受信手段203で説明した。
サーバ30から送信されたコンテンツは、実施例1と同様に、コンテンツ提供装置10aで受信され、ぬいぐるみ型デバイスR1等を介してユーザに伝達される(S6、“コンテンツ再生”)。
ぬいぐるみ型デバイスR1等を介し、コンテンツの提供を受けたユーザは、対象のコンテンツに対する反応を行う(S7,“応答情報”)。ユーザの対象となるコンテンツへの反応は、ぬいぐるみ型デバイスR1を介して検知(S8、“MM入力解釈”)され、応答情報として判断される(S9、“カテゴリ判断(応答)”)。コンテンツ提供装置10aは、提供されたコンテンツに対するユーザの反応を応答情報として、サーバ30に送信する(S12、“応答情報送信”)。コンテンツ提供装置10aは、例えば、対象コンテンツID、対象コンテンツを提供したユーザID、各種計測値等をユーザID、指標値と共にサーバ30に送信するとしてもよい。なお、S12の処理は、コンテンツ提供装置10aの入力カテゴリ判別手段103a、応答情報送信手段212で説明した。
サーバ30は、応答情報を受信し、応答情報に含まれる、ユーザの状態を推定する各種計測値、指標値、ユーザIDといった情報と共に、接続状態、受信時刻情報等をプレゼンス情報DB231に格納する。ユーザの状態を推定する各種計測値、指標値、ユーザID、接続状態、受信時刻情報等は、コンテンツ要求を受ける度に、プレゼンス情報DB231に格納される。
そして、サーバ30は、受信した応答情報に基づいて、対象となるコンテンツを提供したユーザとの関係性を表す指標値を算出し、ソーシャルグラフDB232に格納する(S24、“ソーシャルグラフ更新”)。対象となるコンテンツを提供したユーザとの関係性を表す指標値は、応答情報を受信する度に算出され、ソーシャルグラフDB232に格納される。S24の処理は後述する。
図8は、ぬいぐるみ型デバイスR1を介してコンテンツを発信する処理シーケンスの例示である。図8に例示の処理シーケンスにおいて、ユーザは、ぬいぐるみ型デバイスR1に対し、コンテンツの発信を行う(S13、“コンテンツ発信”)。コンテンツの発信は、コンテンツ要求以外の積極的なユーザ動作である。
例えば、ぬいぐるみ型デバイスR1への話しかけや、接触を伴う働きかけ等が例示できる。コンテンツ提供装置10aは、ぬいぐるみ型デバイスR1を介し、話しかけや、接触を伴う働きかけといった、コンテンツ要求以外の積極的なユーザ動作を検知(S2、“MM入力解釈”)し、コンテンツの発信を判断する(S14、“カテゴリ判断(送信)”)。コンテンツ提供装置10aは、ユーザの発信情報をコンテンツとしてサーバ30に送信する(S15“発信情報送信”)。なお、S14の処理はコンテンツ提供装置10aの入力カテゴリ判断手段103aで、S15の処理は発信情報送信手段211で説明した。
サーバ30は、発信情報を受信し、発信情報に含まれる、ユーザの状態を推定する各種計測値、指標値、ユーザIDといった情報と共に、接続状態、受信時刻情報等をプレゼンス情報DB231に格納する。ユーザの状態を推定する各種計測値、指標値、ユーザID、接続状態、受信時刻情報等は、発信情報を受信する度に、プレゼンス情報DB231に格納される。
そして、サーバ30は、受信した発信情報に基づいて、他のユーザのぬいぐるみ型デバ
イスR1に提供されるコンテンツを生成する(S25、“コンテンツ生成”)。S25で生成されるコンテンツは、例えば、ぬいぐるみ型デバイスR1のアクションを制御する制御情報(例えば、コマンド等)である。サーバ30は、受信した発信情報に基づいて生成したコンテンツをコンテンツDB230に格納する。なお、S25の処理は、サーバ30のコンテンツ生成手段204で説明した。
ここで、サーバ30で実行される、S24の処理は、ユーザの状態を推定する指標値に基づいて、前記管理装置に接続する他の端末を操作する対象ユーザとの関係性を表す接続の強さを算出する手順、ステップの一例である。また、サーバ30のCPU11等は、少なくとも、それぞれの端末から出力されたユーザの状態を推定する指標値に基づいて、前記管理装置に接続する他の端末を操作する対象ユーザとの関係性を表す接続の強さを算出する手段の一例としてS24の処理を実行する。
また、サーバ30で実行されるS21の処理は、選択手順、選択ステップの一例である。また、サーバ30のCPU11等は、選択手段の一例としてS21の処理を実行する。
〔処理フロー〕
以下、図9を参照し、図7に例示のS24のソーシャルグラフ更新処理を説明する。図9は、サーバ30による、ソーシャルグラフ更新処理のフローチャートの例示である。図例のフローチャートは、ソーシャルグラフ更新手段205で実行される。
図9に例示のフローチャートにおいて、サーバ30は、コンテンツ提供装置10aが送信した応答情報を受信(S241)する。そして、サーバ30は、応答情報に含まれる、ユーザの状態を推定する各種計測値、指標値、ユーザIDといった情報と共に、受信時刻情報をプレゼンス情報DB231に格納する。また、サーバ30は、対象のユーザが、オンライン状態(ぬいぐるみ型デバイスR1を介し、提供されたコンテンツを参照できる状態)であることを、上述した情報と共にプレゼンス情報DB231に格納する(S242)。
サーバ30は、応答情報に含まれる指標値(図中では“好意度”)が一定以上であれば、対象コンテンツを提供した他のユーザに対して好意的反応を返信する(S243)。一定以上の指標値としては、例えば、ソーシャルグラフDB232に登録されたユーザの、接続の強さの平均値等が提示できる。図6Dの例では、ユーザAに対する対象ユーザB,C,Dの接続の強さの平均値は「0.5」となる。つまり、平均値を採用した場合、サーバ30は、接続の強さの平均値(「0.5」)を超えるユーザDには返信を行い、他のユーザB、Cには返信しない。また、例えば、一定値として「0.2」といった値を採用してもよい。この場合、サーバ30は、ユーザBを除く、一定値(「0.2」)を超えるユーザC、Dに返信を行うこととなる。
返信を行う場合、サーバ30は、コンテンツ取得手段206に対し、情報源の取得先として対象ユーザIDを通知すればよい。なお、好意的反応とは、例えば、ぬいぐるみ型デバイスR1が喜ぶような動作(両手を広げ、大きく頷くようなアクション等)を行う制御情報を予め決めておき、対象ユーザIDを有するユーザに提供すればよい。
次に、サーバ30は、ソーシャルグラフDB232を参照して対象ユーザに対する接続の強さを取得する(S244)。例えば、図6Dの例では、ユーザをAとし、対象ユーザをBとすれば、接続の強さ「0.1」が取得される。そして、サーバ30は、実施例1で説明したように、応答情報に含まれる指標値に基づいて、数式1により、接続の強さを算出し、更新する(S245)。サーバ30は、更新した接続の強さをソーシャルグラフDB232に格納する(S246)。
なお、S241−S246の処理は、サーバ30が応答情報を受信する度に実行される。この結果、ソーシャルグラフDB232に格納される対象ユーザへの接続の強さは、常に最新の関係性を反映した情報となる。
次に、図10を参照し、図7に例示のS21の情報源選択処理を説明する。図10は、サーバ30による、情報源選択処理のフローチャートの例示である。図例のフローチャートは、情報源決定手段207で実行される。
図10に例示のフローチャートにおいて、サーバ30は、コンテンツ提供装置10aが送信したコンテンツ要求情報を受け付ける(S211)。そして、サーバ30は、コンテンツ要求情報に含まれる、ユーザの状態を推定する各種計測値、指標値、ユーザIDといった情報と共に、接続状態、受信時刻情報等をプレゼンス情報DB231に格納する(S212)。接続状態は、例えば、サーバ30と、対象のユーザが、オンライン状態(ぬいぐるみ型デバイスR1を介し、提供されたコンテンツを参照できる状態)であること表す情報である。
次に、サーバ30は、ソーシャルグラフDB232を参照し、当該ユーザID(例えば、ユーザA)に関係付けられた、対象ユーザID及び接続の強さを含むリストL1を取得する(S213)。図6Dの例では、対象ユーザB,C,Dが、ユーザAに関係付けられた対象ユーザとなる。S213では、サーバ30は、対象ユーザB,C,Dに対応するレコード(接続の強さを含む)をリストL1として取得する。
そして、サーバ30は、取得したリストL1に対してS214−S21dの処理を繰り返し実行する。
サーバ30は、S214では、S213で取得したリストL1から一つの対象ユーザID(例えば、ユーザX)を選択する。そして、サーバ30は、S213で取得したリストL1から、選択したユーザIDに対する接続の強さ(F(A⇒X))を取得し、取得した接続の強さと所定の閾値βとの比較を行う(S215)。ここで、閾値βは、固定値であってもよく、例えば、S213で取得したリストL1に登録されている対象ユーザに対する接続の強さの平均値であってもよい。サーバ30は、選択したユーザIDに対する接続の強さが閾値βを超える場合(S215、“Y”)にはS216に移行し、選択したユーザIDに対する接続の強さが閾値β以下の場合(S215、“N”)にはS21dに移行する。
S216では、サーバ30は、ソーシャルグラフDB232を参照し、選択したユーザID(例えば、ユーザX)に関係付けられる、対象ユーザID及び接続の強さを含んだリストL2を取得する。そして、サーバ30は、S214の処理と同様に、S216で取得したリストL2から一つの対象ユーザID(例えば、ユーザY)を選択する(S217)。
S218では、サーバ30は、S217で選択したユーザIDが、S214で取得したリストL1に含まれるか否かを判別する。サーバ30は、S217で選択したユーザIDがリストL1に含まれる場合(S218、“Y”)にはS21cに移行し、S217で選択したユーザIDがリストL1に含まれない場合(S218、“N”)にはS219に移行する。
S219では、サーバ30は、リストL2からS217で選択したユーザIDに対する接続の強さ(F(X⇒Y))を取得し、ユーザAのS217で選択された対象ユーザID
に対する接続の強さ(F(A⇒Y))を算出する。つまり、ユーザAの友人であるユーザXの友人ユーザYへの関係性を算出する。ユーザAのユーザYに対する接続の強さは、次に示す数式2より算出される。
[数式2]
F(A⇒Y)=F(A⇒X)×F(X⇒Y)
サーバ30は、S215で取得したユーザXに対する接続の強さと、S217で取得したユーザXのユーザYに対する接続の強さを掛け合せ、得られた算出値をユーザAのユーザYに対する関係性(接続の強さ)とする。
S21aでは、サーバ30は、S219で算出されたユーザAのユーザYに対する接続の強さ(F(A⇒Y))と所定の閾値βとの比較を行う。そして、サーバ30は、ユーザYに対する接続の強さが閾値βを超える場合(S21a、“Y”)には、ユーザYのユーザIDとS219で算出した接続の強さをリストL1に追加する(S21b)。サーバ30は、S21bの処理後、S21cに移行する。なお、S21aでは、サーバ30は、ユーザYに対する接続の強さが閾値β以下の場合(S21a、“N”)には、S21cに移行する。
このように、サーバ30は、S216−S21bを実行することにより、ユーザAの友人である対象ユーザ(ユーザX)に対して関係性を有する友人ユーザ(ユーザY)との間にも、接続の強さを算出することができる。
S21cでは、サーバ30は、S216で取得したリストL2の最後のユーザIDに到達したかを判断する。サーバ30は、リストL2の最後のユーザIDに到達していない場合(S21c、“N”)には、S217に移行し、処理を継続する。一方、サーバ30は、リストL2の最後のユーザIDに到達している場合(S21c、“Y”)には、S21dに移行する。
S21dでは、サーバ30は、S213で取得したリストL1の最後のユーザIDに到達したかを判断する。サーバ30は、リストL1の最後のユーザIDに到達していない場合(S21d、“N”)には、S214に移行し、処理を継続する。一方、サーバ30は、リストL1の最後のユーザIDに到達している場合(S21d、“Y”)には、S21eに移行する。
S21eでは、サーバ30は、プレゼンス情報DB231を参照し、参照時点での接続状態がオンライン状態(アクティブ)であるユーザのリストL3を取得する。S21fでは、サーバ30は、リストL3に基づいて、S213で取得したリストL1の対象ユーザIDの中から、アクティブな対象ユーザIDを特定する。S213の説明例では、リストL1に含まれるユーザB,C,Dの内、ユーザB,CがリストL3に含まれるとすれば、サーバ30は、ユーザB、Cをアクティブなユーザとして特定する。
そして、S21fでは、サーバ30は、プレゼンス情報DB231を参照し、プレゼンス係数γを算出する。プレゼンス係数γは、例えば、ユーザA,B,Cについての現在のユーザの状態を推定する各種計測値、指標値等から算出される。ここで、プレゼンス係数γは、喜び、ふつう、落ち込みといったユーザ状態に対する他のユーザのユーザ状態から算出される係数であり、ユーザ間の相対的なユーザ状態の組合せで算出される。
図6Eに、算出された係数の一例を例示する。図6Eは、喜び、ふつう、落ち込みといった3種類のユーザ状態の相対的な組合せで算出された係数γのテーブルの提示である。
S21fにおいて、サーバ30は、図6Eに例示するテーブルに基づいて、プレゼンス係数を決定するとすればよい。例えば、ユーザAの状態は、ユーザAに対する各種計測値、指標値等から、“喜び”に該当するとする。これに対し、ユーザBの状態は、“ふつう”に該当し、ユーザCの状態は“落ち込み”に該当するとする。図6Eから、ユーザAとユーザBとのプレゼンス係数は、“1.2”となり、ユーザAとユーザCとのプレゼンス係数は、“0.2”となる。
S21fでは、サーバ30は、ユーザBに対する接続の強さに上述のプレゼンス係数を掛合せ、現在のユーザBに対する接続の強さとしての値を算出する。例えば、ユーザBに対する接続の強さは図6Dから“0.2”であり、プレゼンス係数は図6Eから“1.2”であるから、現在のユーザBに対する接続の強さを示す算出値は、“0.24”となる。同様に、ユーザCに対する接続の強さは図6Dから“0.4”であり、プレゼンス係数は図6Eから“0.2”であるから、現在のユーザCに対する接続の強さを示す算出値は、“0.08”となる。
サーバ30は、S21fで算出した現在の接続の強さを示す算出値を、例えば、主記憶部12の所定の領域に一時的に格納する。
サーバ30は、S21fで算出された、対象ユーザID毎の現在の接続の強さを示す算出値の確率で、ユーザAに接続する対象ユーザを選択する(S21g)。例えば、ユーザBに対する接続の確率は“0.24”となり、ユーザCに対する接続の確率は“0.08”となる。そして、サーバ30は、コンテンツDB230を参照し、S21gで選択された対象ユーザIDに対応する最新のコンテンツを取得する(S21h)。
取得されたコンテンツは、例えば、コンテンツ送受信手段203を介し、ユーザAの使用するコンテンツ提供装置10aに送信される。
なお、サーバ30で実行されるS213の処理は、ユーザに対する、対象ユーザとの接続の強さを含む第1の対象ユーザ一覧を取得する手順、ステップの一例である。また、サーバ30のCPU11等は、ユーザに対する、対象ユーザとの接続の強さを含む第1の対象ユーザ一覧を取得する手段の一例としてS213の処理を実行する。サーバ30で実行されるS216の処理は、第1の対象ユーザ一覧中に含まれる対象ユーザに対する、第2の対象ユーザとの接続の強さを含む第2の対象ユーザ一覧を取得する手順、ステップの一例である。また、サーバ30のCPU11等は、第1の対象ユーザ一覧中に含まれる対象ユーザに対する、第2の対象ユーザとの接続の強さを含む第2の対象ユーザ一覧を取得する手段の一例としてS216の処理を実行する。サーバ30で実行されるS219の処理は、算出手順、算出ステップの一例である。また、サーバ30のCPU11等は、算出手段の一例としてS219の処理を実行する。サーバ30で実行されるS21bの処理は、算出された接続の強さが所定の閾値を超えるときに、第2の対象ユーザを第1の対象ユーザ一覧に追加する手順、ステップの一例である。また、サーバ30のCPU11等は、算出手段で算出された接続の強さが所定の閾値を超えるときに、第2の対象ユーザを第1の対象ユーザ一覧に追加する手段の一例としてS21bの処理を実行する。サーバ30で実行されるS21gの処理は、第2の対象ユーザが追加された第一の対象ユーザ一覧の中から、ユーザに対する接続先を選択する選択手順、選択ステップの一例である。また、サーバ30のCPU11等は、第2の対象ユーザが追加された第一の対象ユーザ一覧の中から、ユーザに対する接続先を選択する選択手段の一例としてS21gの処理を実行する。
サーバ30で実行されるS21eの処理は、ユーザの現在の状態を推定する情報と、対象ユーザの現在の状態を推定する情報とを取得する手順、ステップの一例である。また、サーバ30のCPU11等は、ユーザの現在の状態を推定する情報と、対象ユーザの現在
の状態を推定する情報とを取得する手段の一例として、S21eの処理を実行する。サーバ30で実行されるS21f−S21gの処理は、ユーザの現在の状態と対象ユーザの現在の状態との関係が所定の条件を満たす対象ユーザを接続先に選択する選択手順、選択ステップの一例である。また、サーバ30のCPU11等は、ユーザの現在の状態と対象ユーザの現在の状態との関係が所定の条件を満たす対象ユーザを接続先に選択する選択手段の一例としてS21f−S21gの処理を実行する。
以上、説明したように、本実施形態のコンテンツ提供装置10aは、ぬいぐるみ型デバイスR1を介して検知されたユーザの状態を推定するための各種計測値、指標値等をコンテンツとして発信することができる。そのため、サーバ30を介して接続された他のユーザに対して、発信したコンテンツをぬいぐるみ型デバイスR1のアクション(動作)として提供できる。
本実施形態のサーバ30は、S216−S21bの処理により、ユーザAの友人であるユーザと関係性を有する友人ユーザとの間にも、接続の強さを算出することができる。そのため、算出値が所定の閾値を超えれば、友人の友人と新たなネットワークを結ぶことができる。その結果、他ユーザとのネットワーク構築に要する手順を踏まなくとも、友人を介したネットワークを自然に広げることができる。
本実施形態のサーバ30は、S21e−S21gの処理により、ぬいぐるみ型デバイスR1を使用するユーザの現在のプレゼンス(感情、健康等の状態)を接続先の選定に反映させることができる。その結果、サーバ30は、コミュニティ参加時のユーザ状態に応じて適切な接続先を選定することができる。
このように、本実施形態のコンテンツ提供システム1aでは、サーバ30を介し、ぬいぐるみ型デバイスR1間のコミュニケーションサービスが提供できる。本実施形態のコンテンツ提供システム1aは、ユーザの情報システムの利用を支援する技術を提供できる。
《変形例》
S21fの処理では、例えば、図6Eに例示するテーブルを参照し、プレゼンス係数γを求めるとした。変形例では、サーバ30は、例えば、プレゼンス情報DB231に格納されたユーザ状態を推定する各種計測値、指標値等から、ユーザのいきいき度を算出し、算出されたいきいき度からプレゼンス係数γを算出するとしてもよい。
例えば、ユーザAのいきいき度を“La”、ユーザXのいきいき度を“Lx”とすれば、プレゼンス係数γは、次の数式3で表すことができる。
[数式3]
プレゼンス係数=1−abs(La−Lx)×Δ(補正係数)
数式3に例示のいきいき度をプレゼンス係数に採用することにより、コミュニティの活性化が期待できる。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等
から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
《その他》
以上の実施形態は、さらに以下の付記と呼ぶ態様を含む。以下の各付記に含まれる構成要素は、他の付記に含まれる構成と組み合わせることができる。
(付記1)
ユーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力する手段と、
前記入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する指標値に基づいて、情報源との関係性を表す関心度を算出する手段と、
前記算出された関心度に基づいて、ネットワークに接続された複数の情報源の中から前記ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定する手段と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記入力されたマルチモーダル情報の非言語情報が所定の条件を満たした時に、ネットワークに接続された複数の情報源が提供するコンテンツ取得の要求、或いは、情報源が提供するコンテンツに対する反応かを判別する判別手段と、をさらに備える、付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記判別手段により、情報源の提供するコンテンツに対する反応と判別された場合、該コンテンツに対する前記ユーザの反応に基づいて、該コンテンツを提供した情報源と前記ユーザとの関係性を表す関心度を更新する更新手段と、
を備える付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
複数の端末と接続する管理装置であって、
少なくとも、それぞれの端末から出力されたユーザの状態を推定する指標値に基づいて、前記管理装置に接続する他の端末を操作する対象ユーザとの関係性を表す接続の強さを算出する手段と、
前記算出された接続の強さに基づいて、ネットワークに接続された複数の端末の中から前記ユーザに接続する他の端末を操作する対象ユーザを接続先に選択する選択手段と、
を備える管理装置。
(付記5)
前記ユーザに対する、対象ユーザとの接続の強さを含む第1の対象ユーザ一覧を取得する手段と、
前記第1の対象ユーザ一覧中に含まれる対象ユーザに対する、第2の対象ユーザとの接続の強さを含む第2の対象ユーザ一覧を取得する手段と、
前記ユーザの、第1の対象ユーザ一覧中に含まれる対象ユーザに対する接続の強さと、該対象ユーザの、第2の対象ユーザ一覧中に含まれる第2の対象ユーザに対する接続の強さから、前記ユーザの前記第2の対象ユーザに対する接続の強さを算出する算出手段と、
前記算出手段で算出された接続の強さが所定の閾値を超えるときに、前記第2の対象ユーザを前記第1の対象ユーザ一覧に追加する手段と、をさらに備え、
前記選択手段は、前記第2の対象ユーザが追加された前記第一の対象ユーザ一覧の中から、前記ユーザに対する接続先を選択する、付記4に記載の管理装置。
(付記6)
前記ユーザの現在の状態を推定する情報と、前記対象ユーザの現在の状態を推定する情報とを取得する手段と、を備え、
前記選択手段は、前記ユーザの現在の状態と前記対象ユーザの現在の状態との関係が所
定の条件を満たす前記対象ユーザを接続先に選択する、付記4または5に記載の管理装置。
(付記7)
コンピュータが、
ユーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力する手順と、
前記入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する指標値に基づいて、情報源との関係性を表す関心度を算出する手順と、
前記算出された関心度に基づいて、ネットワークに接続された複数の情報源の中から前記ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定する手順と、
を実行する情報処理方法。
(付記8)
前記入力されたマルチモーダル情報の非言語情報が所定の条件を満たした時に、ネットワークに接続された複数の情報源が提供するコンテンツ取得の要求、或いは、情報源が提供するコンテンツに対する反応かを判別する判別手順と、をさらに備える、付記7に記載の情報処理方法。
(付記9)
前記判別手順により、情報源の提供するコンテンツに対する反応と判別された場合、該コンテンツに対する前記ユーザの反応に基づいて、該コンテンツを提供した情報源と前記ユーザとの関係性を表す関心度を更新する更新手順と、
を備える付記8に記載の情報処理方法。
(付記10)
コンピュータが、
少なくとも、コンピュータに接続されたそれぞれの端末から出力されたユーザの状態を推定する指標値に基づいて、前記コンピュータに接続する他の端末を操作する対象ユーザとの関係性を表す接続の強さを算出する手順と、
前記算出された接続の強さに基づいて、ネットワークに接続された複数の端末の中から前記ユーザに接続する他の端末を操作する対象ユーザを接続先に選択する手順と、
を実行する管理方法。
(付記11)
前記ユーザに対する、対象ユーザとの接続の強さを含む第1の対象ユーザ一覧を取得する手順と、
前記第1の対象ユーザ一覧中に含まれる対象ユーザに対する、第2の対象ユーザとの接続の強さを含む第2の対象ユーザ一覧を取得する手順と、
前記ユーザの、第1の対象ユーザ一覧中に含まれる対象ユーザに対する接続の強さと、該対象ユーザの、第2の対象ユーザ一覧中に含まれる第2の対象ユーザに対する接続の強さから、前記ユーザの前記第2の対象ユーザに対する接続の強さを算出する算出手順と、
前記算出手順で算出された接続の強さが所定の閾値を超えるときに、前記第2の対象ユーザを前記第1の対象ユーザ一覧に追加する手順と、をさらに備え、
前記選択手順は、前記第2の対象ユーザが追加された前記第一の対象ユーザ一覧の中から、前記ユーザに対する接続先を選択する、付記10に記載の管理方法。
(付記12)
前記ユーザの現在の状態を推定する情報と、前記対象ユーザの現在の状態を推定する情報とを取得する手順と、を備え、
前記選択手順は、前記ユーザの現在の状態と前記対象ユーザの現在の状態との関係が所定の条件を満たす前記対象ユーザを接続先に選択する、付記10または11に記載の管理方法。
(付記13)
コンピュータに、
ユーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力するステップと、
前記入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する指標値に
基づいて、情報源との関係性を表す関心度を算出するステップと、
前記算出された関心度に基づいて、ネットワークに接続された複数の情報源の中から前記ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定するステップと、
を実行させる情報処理プログラム。
(付記14)
前記入力されたマルチモーダル情報の非言語情報が所定の条件を満たした時に、ネットワークに接続された複数の情報源が提供するコンテンツ取得の要求、或いは、情報源が提供するコンテンツに対する反応かを判別する判別ステップと、をさらに備える、付記13に記載の情報処理プログラム。
(付記15)
前記判別ステップにより、情報源の提供するコンテンツに対する反応と判別された場合、該コンテンツに対する前記ユーザの反応に基づいて、該コンテンツを提供した情報源と前記ユーザとの関係性を表す関心度を更新する更新ステップと、
を備える付記14に記載の情報処理プログラム。
(付記16)
コンピュータに、
少なくとも、コンピュータに接続されたそれぞれの端末から出力されたユーザの状態を推定する指標値に基づいて、前記コンピュータに接続する他の端末を操作する対象ユーザとの関係性を表す接続の強さを算出するステップと、
前記算出された接続の強さに基づいて、ネットワークに接続された複数の端末の中から前記ユーザに接続する他の端末を操作する対象ユーザを接続先に選択するステップと、
を実行する管理プログラム。
(付記17)
前記ユーザに対する、対象ユーザとの接続の強さを含む第1の対象ユーザ一覧を取得するステップと、
前記第1の対象ユーザ一覧中に含まれる対象ユーザに対する、第2の対象ユーザとの接続の強さを含む第2の対象ユーザ一覧を取得するステップと、
前記ユーザの、第1の対象ユーザ一覧中に含まれる対象ユーザに対する接続の強さと、該対象ユーザの、第2の対象ユーザ一覧中に含まれる第2の対象ユーザに対する接続の強さから、前記ユーザの前記第2の対象ユーザに対する接続の強さを算出する算出ステップと、
前記算出ステップで算出された接続の強さが所定の閾値を超えるときに、前記第2の対象ユーザを前記第1の対象ユーザ一覧に追加するステップと、をさらに備え、
前記選択ステップは、前記第2の対象ユーザが追加された前記第一の対象ユーザ一覧の中から、前記ユーザに対する接続先を選択する、付記16に記載の管理プログラム。
(付記18)
前記ユーザの現在の状態を推定する情報と、前記対象ユーザの現在の状態を推定する情報とを取得するステップと、を備え、
前記選択ステップは、前記ユーザの現在の状態と前記対象ユーザの現在の状態との関係が所定の条件を満たす前記対象ユーザを接続先に選択する、付記17または18に記載の管理プログラム。
(付記19)
サーバと、ネットワークを介して前記サーバと接続する複数の情報処理装置とを含み、前記サーバは前記情報処理装置にコンテンツを提供するコンテンツ提供システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力する手段と、
少なくとも、前記入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する第1の指標値を含む情報を発信情報としてネットワークに送信する送信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記発信情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した発信情報に含まれる前記第1の指標値に基づいて、前記ネットワークに接続された複数の情報処理装置との関係性を表す第2の指標値を算出する手段と、
前記算出された第2の指標値に基づいて前記ネットワークに接続された複数の情報処理装置の中から前記ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定する決定手段と、
を備えるコンテンツ提供システム。
(付記20)
前記サーバは、
前記受信手段で受信した発信情報に含まれる前記第1の指標値に基づいて、前記ユーザの状態に対応するコンテンツを生成する手段と、
前記決定手段でコンテンツの取得先として決定された情報処理装置のユーザの状態に対応して生成されたコンテンツを取得する手段と、
前記取得したコンテンツを送信する手段と、
を備える付記19に記載のコンテンツ提供システム。
(付記21)
前記情報処理装置は、
前記入力されたマルチモーダル情報の非言語情報が所定の条件を満たした時に、ネットワークに接続された複数の情報源が提供するコンテンツ取得の要求、或いは、情報源が提供するコンテンツに対する反応、若しくは、発信情報の発信かを判別する判別手段と、をさらに備える、付記19または20に記載のコンテンツ提供システム。
(付記22)
前記サーバは、
前記ユーザに対する、対象ユーザとの接続の強さを含む第1の対象ユーザ一覧を取得する手段と、
前記第1の対象ユーザ一覧中に含まれる対象ユーザに対する、第2の対象ユーザとの接続の強さを含む第2の対象ユーザ一覧を取得する手段と、
前記ユーザの、第1の対象ユーザ一覧中に含まれる対象ユーザに対する接続の強さと、該対象ユーザの、第2の対象ユーザ一覧中に含まれる第2の対象ユーザに対する接続の強さから、前記ユーザの前記第2の対象ユーザに対する接続の強さを算出する算出手段と、
前記算出手段で算出された接続の強さが所定の閾値を超えるときに、前記第2の対象ユーザを前記第1の対象ユーザ一覧に追加する手段と、をさらに備え、
前記選択手段は、前記第2の対象ユーザが追加された前記第一の対象ユーザ一覧の中から、前記ユーザに対する接続先を選択する、付記19から21の何れか1の付記に記載のコンテンツ提供システム。
(付記23)
前記ユーザの現在の状態を推定する情報と、前記対象ユーザの現在の状態を推定する情報とを取得する手段と、を備え、
前記選択手段は、前記ユーザの現在の状態と前記対象ユーザの現在の状態との関係が所定の条件を満たす前記対象ユーザを接続先に選択する、付記19から22の何れか1の付記に記載のコンテンツ提供システム。
1、1a コンテンツ提供システム
10、10a コンテンツ提供装置
11 CPU
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 通信部
15 入力部
16 出力部
20、20−1、20−2、20−3 情報源
20a 外部情報源
30 サーバ
90 情報処理装置
101 MM入力手段
102 MM入力解釈手段
103、103a 入力カテゴリ判別手段
104 取得情報源決定手段
105 情報源関心度更新手段
106 コンテンツ取得手段
107 コンテンツ再生手段
108 MM出力手段
111 発信情報送信手段
112 応答情報送信手段
113 コンテンツ要求手段
130 情報源関心度DB
201 発信情報受信手段
202 反応情報受信手段
203 コンテンツ送受信手段
204 コンテンツ生成手段
205 ソーシャルグラフ更新手段
206 コンテンツ取得手段
207 情報源決定手段
230 コンテンツDB
231 プレゼンス情報DB
232 ソーシャルグラフDB
R1 ぬいぐるみ型デバイス

Claims (6)

  1. ユーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力する手段と、
    前記入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する指標値に基づいて、情報源との関係性を表す関心度を算出する手段と、
    前記入力されたマルチモーダル情報の非言語情報が所定の条件を満たした時に、ネットワークに接続された複数の情報源が提供するコンテンツ取得の要求、或いは、情報源が提供するコンテンツに対する反応かを判別する判別手段と、
    前記算出された関心度、および、前記判別手段の結果に基づいて、ネットワークに接続された複数の情報源の中から前記ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定する手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記判別手段により、情報源の提供するコンテンツに対する反応と判別された場合、該コンテンツに対する前記ユーザの反応に基づいて、該コンテンツを提供した情報源と前記ユーザとの関係性を表す関心度を更新する更新手段と、
    を備える請求項に記載の情報処理装置。
  3. コンピュータが、
    ユーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力する手順と、
    前記入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する指標値に基づいて、情報源との関係性を表す関心度を算出する手順と、
    前記入力されたマルチモーダル情報の非言語情報が所定の条件を満たした時に、ネットワークに接続された複数の情報源が提供するコンテンツ取得の要求、或いは、情報源が提供するコンテンツに対する反応かを判別する判別手順と、
    前記算出された関心度、および、前記判別手順の結果に基づいて、ネットワークに接続された複数の情報源の中から前記ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定する手順と、
    実行する情報処理方法
  4. コンピュータに
    ユーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力するステップと、
    前記入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する指標値に基づいて、情報源との関係性を表す関心度を算出するステップと、
    前記入力されたマルチモーダル情報の非言語情報が所定の条件を満たした時に、ネットワークに接続された複数の情報源が提供するコンテンツ取得の要求、或いは、情報源が提供するコンテンツに対する反応かを判別する判別ステップと、
    前記算出された関心度、および、前記判別ステップの結果に基づいて、ネットワークに接続された複数の情報源の中から前記ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定するステップと、
    実行させる情報処理プログラム
  5. サーバと、ネットワークを介して前記サーバと接続する複数の情報処理装置とを含み、前記サーバは前記情報処理装置にコンテンツを提供するコンテンツ提供システムであって、
    前記情報処理装置は、
    ーザの非言語情報を含むマルチモーダル情報を入力する手段と、
    少なくとも、前記入力されたマルチモーダル情報から算出された、ユーザの状態を推定する第1の指標値を算出すると共に、前記入力されたマルチモーダル情報の非言語情報が所定の条件を満たした時に、ネットワークに接続された複数の情報源が提供するコンテンツ取得の要求、或いは、情報源が提供するコンテンツに対する反応かを判別し、前記第1の指標値および前記判別の結果を含む情報を発信情報としてネットワークに送信する送信手段と、を備え、
    前記サーバは、
    前記発信情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した発信情報に含まれる前記第1の指標値および前記判別の結果に基づいて、前記ネットワークに接続された複数の情報処理装置との関係性を表す第2の指標値を算出する手段と、
    前記算出された第2の指標値に基づいて前記ネットワークに接続された複数の情報処理装置の中から前記ユーザに提供するコンテンツの取得先を決定する決定手段と、
    を備えるコンテンツ提供システム
  6. 前記サーバは、
    前記受信手段で受信した発信情報に含まれる前記第1の指標値および前記判別の結果に基づいて、前記ユーザの状態に対応するコンテンツを生成する手段と、
    前記決定手段でコンテンツの取得先として決定された情報処理装置のユーザの状態に対応して生成されたコンテンツを取得する手段と、
    前記取得したコンテンツを送信する手段と、
    を備える請求項5に記載のコンテンツ提供システム。
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