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JP5928410B2 - 包装箱 - Google Patents

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JP5928410B2
JP5928410B2 JP2013105080A JP2013105080A JP5928410B2 JP 5928410 B2 JP5928410 B2 JP 5928410B2 JP 2013105080 A JP2013105080 A JP 2013105080A JP 2013105080 A JP2013105080 A JP 2013105080A JP 5928410 B2 JP5928410 B2 JP 5928410B2
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Description

本発明は包装箱に関する。
野菜類等の収容物を収容するための段ボール製の包装箱としては、左右一対の側壁および前後一対の端壁を有する筒状の胴部と、左右の側壁に連設された一対の内フラップと、前後の端壁に連設された一対の外フラップと、を備え、左右の内フラップが突き合わされるとともに、前後の外フラップが左右の内フラップに折り重なることで、胴部の開口部が閉塞されているものがある。
前記した包装箱において、ステープルを用いて外フラップを内フラップに固定した場合には、内フラップの内面に露出したステープルによって野菜類等の収容物が損傷する虞がある。また、使用後の包装箱を廃棄またはリサイクルのために箱を分解する際には、包装箱からステープルを取り外さなければならず、また、取り外したステープルは分別廃棄の必要があった。
そこで、ステープルを使用せず、内フラップに差込口を開口させ、外フラップに設けられた差込片を外面側から差込口に差し込むことで、外フラップを内フラップに固定して閉塞する、所謂ノンステープル方式の包装箱が各種存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−312639号公報
前記したノンステープル方式の包装箱では、胴部内に野菜類等の収容物を収容した状態で、胴部の開口部をフラップによって閉塞する場合に、内フラップの差込口から内面側に進入した外フラップの差込片の角部や端縁が野菜類等の収容物に接触して、野菜類等の収容物が損傷する虞がある。
本発明は、前記した問題を解決し、胴部の開口部をフラップによって閉塞するときに、胴部内の収容物が損傷するのを防ぐことができる包装箱を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、一対の側壁および一対の端壁を有する筒状の胴部と、前記両側壁に連設された一対の内フラップと、前記両端壁に連設された一対の外フラップと、を備え、前記両内フラップが突き合わされるとともに、前記両外フラップが前記両内フラップに折り重なることで、前記胴部の開口部が閉塞される包装箱であって、前記内フラップには、差込口が開口しているとともに、前記内フラップの内面に折り重なる折返し片が形成され、前記折返し片によって前記差込口が塞がれており、前記外フラップには、外面側から前記差込口に差し込まれる差込片が形成され、前記差込片は、前記内フラップと前記折返し片との間に挿入される。
この構成では、差込片は内フラップの内面と折返し片との間に挿入され、差込片が胴部内に露出しないため、胴部内に収容物を収容した状態で胴部の開口部をフラップによって閉塞する場合であっても、差込片が収容物に接触するのを防ぐことができる。
なお、包装箱が段ボール製である場合には、包装箱の強度を十分に確保することができる。そして、収容物が傷みやすい野菜類や果実類であっても、これらの収容物を損傷させることなく、包装箱に収容することができる。
前記した包装箱において、前記折返し片を前記内フラップの前記端壁側の端部に形成した場合には、内フラップを折り返すことで形成された開口部を、外フラップによって閉塞することができる。
前記した包装箱において、前記差込口の縁を通る折線で前記内フラップを折り返すことで、前記折返し片が形成されるように構成した場合には、折返し片によって差込口を確実に塞ぐことができる。
前記した包装箱において、前記差込片が一方の前記内フラップの前記差込口に差し込まれる場合には、前記差込片において他方の前記内フラップ側の縁部に係止溝を切り込むことが望ましい。
この構成では、一方の内フラップが外側に開く方向に移動したとき、すなわち、一方の内フラップが他方の内フラップから離れる方向に移動したときに、外フラップの係止溝に差込口の開口縁部が入り込み、外フラップが内フラップに係止されるため、内フラップおよび外フラップが開くのを防ぐことができる。
本発明の包装箱では、外フラップの差込片が胴部内に露出しないため、胴部内に収容物を収容した状態で、胴部の開口部をフラップによって閉塞する場合であっても、差込片が収容物に接触するのを防ぐことができ、収容物が損傷するのを防ぐことができる。
本実施形態の包装箱の展開図である。 本実施形態の包装箱の胴部を形成した状態の斜視図である。 本実施形態の包装箱の上蓋を形成した状態の斜視図である。 本実施形態の包装箱の下面開口部を上側に配置した状態の斜視図である。 本実施形態の包装箱に長葱を収容した状態の斜視図である。 本実施形態の包装箱の下蓋を形成した状態の斜視図である。 (a)は差込片を差込口に差し込む直前の状態の斜視図、(b)は差込片を差込口に差し込んだ状態の斜視図である。 本実施形態の包装箱の差込片および折返し片を示した側断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、図5に示すように、複数の長葱N(収容物)を収容するための包装箱1に本発明を適用した場合について説明する。
なお、以下の説明において、前後左右方向とは、図2および図3に示す包装箱1の状態を基準としている。
本実施形態の包装箱1は、図1に示すように、一枚の段ボール製のシートを切り抜いたブランクシート1aを各折線において山折りに折り曲げることで形成される。
包装箱1は、図2に示すように、筒状の胴部10と、胴部10の上面開口部10aに形成される上蓋20(図3参照)と、胴部10の下面開口部10bを閉塞する下蓋30(図6参照)と、を備えている。
胴部10は、角筒状に形成されており、左右一対の側壁11,12と、前後一対の端壁13,14と、を備えている。左右の側壁11,12および左右の端壁13,14に囲まれた空間は、複数の長葱N(図5参照)が収容される収容空間となる。
左側の側壁11は前後方向を長手方向とする長方形に形成されている。左側の側壁11の前縁部には、折線L1a(図1参照)を介して糊代15が連設されている。また、左側の側壁11の後縁部には、折線L1b(図1参照)を介して後側の端壁14が連設されている。
後側の端壁14は左右方向を長手方向とする長方形に形成されている。後側の端壁14の上部には、図3に示すように、矩形の取付口14aが開口している。取付口14aには後記する後側の外ショートフラップ22の取付部22dが挿入される。
後側の端壁14の右縁部には、折線L1c(図1参照)を介して右側の側壁12が連設されている。
右側の側壁12は、前後方向を長手方向とする長方形に形成されている。図2に示すように、右側の側壁12の前縁部には、折線L1d(図1参照)を介して前側の端壁13が連設されている。
前側の端壁13は、左右方向を長手方向とする長方形に形成されている。前側の端壁13の上部には、矩形の取付口13aが開口している。取付口13aには後記する前側の外ショートフラップ22の取付部22dが挿入される。
前側の端壁13の内面に糊代15が接着剤によって接合されることで、胴部10が筒状に形成されている。
上蓋20は、図3に示すように、胴部10の上面開口部10aに形成される蓋である。上蓋20の中央部には前後方向を長手方向とする長方形の開口部20aが形成される。
上蓋20は、図2に示すように、左右の側壁11,12の上縁部に連設された左右一対の内ショートフラップ21,21と、左右の端壁13,14の上縁部に連設された前後一対の外ショートフラップ22,22と、によって構成されている。
左右の内ショートフラップ21,21は、左右の側壁11,12の上縁部に折線L2を介して連設されている。左右の内ショートフラップ21,21は左右対称の形状となっている。
内ショートフラップ21の前後両端部には、左右方向に突出した突出部21a,21aが形成されている。内ショートフラップ21は、前後両端部が突出し、前後方向の中央部が窪んだ形状となっている。
図3に示すように、左右の内ショートフラップ21,21を折線L2,L2において左右の側壁11,12に対して上面開口部10a側に折り曲げると、左右の突出部21a,21aが上面開口部10aの左右方向の中間位置で突き合わされる。また、左右の内ショートフラップ21,21の前後方向の中間部同士の間には開口部20aが形成される。
前後の外ショートフラップ22,22は、図2に示すように、前後の端壁13,14の上縁部に連設されており、基端部22aと、中間部22bと、先端部22cとを備えている。
なお、前後の外ショートフラップ22,22は前後対称の形状となっているため、以下の説明では後側の外ショートフラップ22について詳細に説明し、前側の外ショートフラップ22については説明を省略する。
後側の外ショートフラップ22の基端部22aは、後側の端壁14の上縁部に折線L3aを介して連設されている。
基端部22aは、図3に示すように、折線L3aにおいて後側の端壁14に対して折り曲げられることで、左右の内ショートフラップ21,21の後部の外面(上面)に重ね合わされる。基端部22aの前後方向の長さは、突出部21aの前後方向の長さと同じである。
中間部22bは、図2に示すように、基端部22aの外縁部に折線L3bを介して連設されている。
中間部22bは、図3に示すように、折線L3bにおいて基端部22aに対して折り曲げられることで、開口部20aの内周面に重ね合わされる。中間部22bの上下方向の長さは、内ショートフラップ21の厚さと同じである。また、中間部22bの左右方向の長さは、開口部20aの左右方向の長さと同じである。
先端部22cは、図2に示すように、中間部22bの外縁部に折線L3cを介して連設されている。
先端部22cは、折線L3cにおいて中間部22bに対して折り曲げられることで、左右の内ショートフラップ21,21の突出部21a,21aの内面(下面)に重ね合わされる。先端部22cの前後方向の長さは、突出部21aの前後方向の長さと同じである。
先端部22cの先端縁部には取付部22dが突設されている。取付部22dは、図3に示すように、後側の端壁14の取付口14aに内面側から差し込まれる。
図2に示すように、左右の内ショートフラップ21,21および左右の外ショートフラップ22,22を開いた状態から、図3に示すように、上蓋20を形成する場合には、まず、左右の内ショートフラップ21,21を左右の側壁11,12に対して折り曲げて左右の突出部21a,21aを突き合わせる。
続いて、前後の外ショートフラップ22,22の基端部22aを前後の端壁13,14に対して折り曲げる。さらに、中間部22bを基端部22aに対して折り曲げるとともに、先端部22cを中間部22bに対して折り曲げることで、外ショートフラップ22によって左右の突出部21aを包み囲む。そして、取付部22dを端壁13,14の取付口13a,14a(図2参照)に内面側から差し込んで固定する。
これにより、前後の外ショートフラップ22,22によって、左右の内ショートフラップ21,21が保持され、胴部10の上面開口部10aに上蓋20が形成される。
下蓋30は、図6に示すように、胴部10の下面開口部10bを閉塞する蓋である。
なお、図4から図6に示した包装箱1は、下面開口部10bが上側となるように配置されている。すなわち、包装箱1の通常の使用状態に対して、包装箱1が上下逆向きに配置されている。
下蓋30は、図4に示すように、左右の側壁11,12に連設された左右一対の内フラップ31,32と、前後の端壁13,14に連設された前後一対の外フラップ33,34と、によって構成されている。
左側の内フラップ31は、左側の側壁11の下縁部に折線L4aを介して連設されている。
左側の内フラップ31を折線L4aにおいて左側の側壁11に対して下面開口部10b側に折り曲げたときには、左側の内フラップ31の先端縁部が下面開口部10bの左右方向の中間位置に配置される(図6参照)。
左側の内フラップ31の後部には、矩形の差込口31aが開口している。差込口31aには、後記する後側の外フラップ34の差込片34aが外面側から差し込まれる(図7(b)参照)。
左側の内フラップ31には、差込口31aの後縁を通る折線L4bが形成されている。左側の内フラップ31において折線L4bよりも後側(後側の端壁14側)の部位は折返し片31bとなっている。また、折返し片31bと左側の側壁11の下縁部との間には切込み31cが形成されている。
図7(a)に示すように、左側の内フラップ31の後端部を折線L4bで内面側に折り返して、折返し片31bを左側の内フラップ31の内面に折り重ねると、折返し片31bによって差込口31aが内面側から塞がれる。
図4に示すように、折返し片31bの前後方向の長さeは、差込口31aの前後方向の長さfよりも大きいため、図7(a)に示すように、折返し片31bによって差込口31aを確実に塞ぐことができる。
右側の内フラップ32は、図4に示すように、右側の側壁12の下縁部に折線L5aを介して連設されている。
右側の内フラップ32と左側の内フラップ31とは点対称に形成されている。したがって、右側の内フラップ32では、前部に差込口32aが開口し、前端部に折返し片32bが形成されている。このように、右側の内フラップ32の差込口32aおよび折返し片32bは、左側の内フラップ31の差込口31aおよび折返し片31bに対して対角となる位置に形成されている。
また、折返し片32bと右側の側壁12の下縁部との間に切込み32cが形成されている。
右側の内フラップ32の前端部を折線L5aにおいて内面側に折り返して、折返し片32bを右側の内フラップ32の内面に折り重ねると、折返し片32bによって差込口32aが内面側から塞がれる。
後側の外フラップ34は、後側の端壁14の下縁部に折線L6aを介して連設されている。また、後側の外フラップ34には折線L6aに平行した折線L6bが形成されている。
後側の外フラップ34を折線L6aにおいて後側の端壁14に対して下面開口部10b側に折り曲げることで、図6に示すように、後側の外フラップ34は左右の内フラップ31,32の後部の外面(下面)に重ね合わされる。
後側の外フラップ34の先端部の左角部には、図4に示すように、左側の内フラップ31の差込口31aに差し込まれる差込片34aが形成され、後側の外フラップ34において、差込片34aよりも右側には支持片34dが形成されている。
差込片34aの右縁部と支持片34dとは切込み34bによって切り離されている。差込片34aの左右方向の長さcは、差込口31aの左右方向の長さdと同じである。
差込片34aの前後方向の長さhは、折返し片31bの前後方向の長さeよりも小さくなっている。したがって、図8に示すように、左側の内フラップ31の折返し片31bを折り返した状態で、差込片34aを差込口31aに差し込んだときに、差込片34aの先端部が折返し片31bの先端部よりも突出しない。
図4に示すように、支持片34dの左右方向の長さbは、右側の内フラップ32の左右方向の長さaよりも大きくなっている。
これにより、図7(b)に示すように、後側の外フラップ34を左右の内フラップ31,32の外面に重ね合わせたときには、支持片34dが左右の内フラップ31,32に跨って重ね合わされる。
したがって、左右の内フラップ31,32に胴部10の内側から荷重が作用したときには、後側の外フラップ34が左右の内フラップ31,32を外面側から支持するため、下蓋30の強度が大きくなっている。
図4に示すように、後側の外フラップ34の基端縁(折線L6a)から差込片34aまでの長さgは、折返し片31bの前後方向の長さeよりも大きくなっている。すなわち、折返し片31bを折り返すことで、後側の端壁14と折線L4bとの間に形成される開口部の長さeよりも、後側の外フラップ34の基端縁から差込片34aまでの長さgが大きくなっている。
したがって、図7(b)に示すように、後側の外フラップ34を左右の内フラップ31,32の外面に重ね合わせたときには、後側の端壁14と折線L4bとの間に形成された開口部が後側の外フラップ34によって外面側から塞がれる。
差込片34aの右縁部(右側の内フラップ32側の縁部)には、図4に示すように、切込み34bの基端部から左側に向けて半円状に湾曲して切り込まれた係止溝34cが形成されている。係止溝34cは後側の端壁14側に突出するように湾曲した曲線である。
図7(b)に示すように、差込片34aが差込口31aに差し込まれた状態において、左側の内フラップ31が外側に開く方向に移動したとき、すなわち、左側の内フラップ31が右側の内フラップ32から離れる方向に移動したときには、差込口31aの開口縁部が係止溝34cに入り込む。これにより、差込片34aの右縁部が左側の内フラップ31と折返し片31bとの間に入り込んだ状態となる。この状態で差込片34aが後方に移動すると、差込片34aの右縁部が左側の内フラップ31と折返し片31bとの折返し部に当接するため、差込片34aが左側の内フラップ31が係止される。
図4に示すように、前側の外フラップ33と後側の外フラップ34とは点対称に形成されている。
前側の外フラップ33は、前側の端壁13の下縁部に折線L7aを介して連設されており、折線L7aに平行して折線L7bが形成されている。前側の外フラップ33は、図6に示すように、左右の内フラップ31,32の前部の外面(下面)に重ね合わされる。
前側の外フラップ33の先端部の右角部には、図4に示すように、右側の内フラップ32の差込口32aに差し込まれる差込片33aが形成されている。
また、差込片33aの左縁部には、切込み33bの基端部から右側に向けて半円状に湾曲して切り込まれた係止溝33cが形成されている。
図6に示すように、差込片33aが差込口32aに差し込まれた状態において、右側の内フラップ32が外側に開く方向に移動したときには、差込口32aの開口縁部が係止溝33cに入り込み、差込片33aが右側の内フラップ32が係止される。
次に、包装箱1に複数の長葱Nを収容する手順について説明する。
まず、図1に示すブランクシート1aを各折線L1a,L1b,L1c,L1dにおいて折り曲げるとともに、図2に示すように、糊代15を前側の端壁13の内面に接着して胴部10を形成する。
続いて、図3に示すように、上面開口部10aが上側となるように胴部10を配置し、左右の内ショートフラップ21,21を左右の側壁11,12に対して折り曲げて突き合わせる。さらに、前後の外ショートフラップ22,22を前後の端壁13,14に対して折り曲げ、前後の外ショートフラップ22,22を前後の端壁13,14に固定する。これにより、胴部10の上面開口部10aに上蓋20が形成される。
その後、図4に示すように、下面開口部10bが上側となるように、胴部10を上下逆向きに配置する。この状態で、図5に示すように、胴部10内に複数の長葱Nを収容する。
このとき、長葱Nは長手方向を前後方向に配置し、複数の長葱Nを上下左右に並べる。なお、各長葱Nの長手方向の長さは、胴部10内の前後方向の長さよりも僅かに短くなっている。したがって、上面開口部10a(図4参照)側に配置された長葱Nの根部および葉部の先端部が上蓋20の内面に当接するため、長葱Nが上面開口部10aから外部に落下することはない。
次に、左右の内フラップ31,32の端部を折り返して、折返し片31b,32bを内フラップ31,32の内面に折り重ねる。これにより、内フラップ31,32の差込口31a,32bは折返し片31b,32bによって内面側から塞がれる。その後、図6に示すように、左右の内フラップ31,32を左右の側壁11,12に対して折り曲げて突き合わせる。
図7(a)に示すように、後側の外フラップ34の先端部を折線L6bにおいて内面側に向けて折り曲げるとともに、後側の外フラップ34を折線L6aで後側の端壁14に対して内面側に向けて折り曲げる。これにより、後側の外フラップ34は、左右の内フラップ31,32に対して外側に突出するように折れ曲がった状態となる。
このように、後側の外フラップ34を二段階に折り曲げることで、差込片34aを差込口31aの後方に配置することができる。そして、後側の外フラップ34を平坦に伸ばしつつ、差込片34aを後方から差込口31aに差し込む。
なお、差込片34aは、図8に示すように、左側の内フラップ31の内面と折返し片31bとの間に挿入する。このようにすると、差込片34aが胴部10内に露出しないため、胴部10内の長葱Nに差込片34aが接触するのを防ぐことができる。
このようにして、図7(b)に示すように、差込片34aを差込口31aに差し込むとともに、後側の外フラップ34の支持片34dを左右の内フラップ31,32の後部の外面に重ね合わせる。なお、後側の端壁14と折線L4bとの間に形成された開口部は、後側の外フラップ34によって外面側から塞がれる。
後側の外フラップ34と同様にして、図6に示すように、前側の外フラップ33の差込片33aを右側の内フラップ32の差込口32aに差し込むとともに、前側の外フラップ33の支持片33dを左右の内フラップ31,32の外面に重ね合わせる。これにより、下蓋30によって胴部10の下面開口部10bが閉塞される。
長葱N(図5参照)が収容された包装箱1を搬送または保管するときには、上面開口部10aが上側となるように配置する。このとき、図8に示すように、各長葱Nの重量が折返し片31bに作用し、折返し片31bと左側の内フラップ31との間に差込片34aが挟み込まれることで、左側の内フラップ31に折返し片31bが保持される。
また、図3に示すように、上蓋20には開口部20aが形成されているため、包装箱1内の長葱N(図5参照)の収容状態を外部から目視することができる。
なお、各長葱Nの重量によって左右の内フラップ31,32が外側(下側)に開く方向に移動したときには、図6に示すように、左右の内フラップ31,32の差込口31a,32aの開口縁部が、左右の外フラップ33,34の係止溝33c,34cに入り込み、左右の外フラップ33,34が内フラップ31,32に係止されるため、左右の内フラップ31,32および左右の外フラップ33,34が開くのを防ぐことができる。
以上のような包装箱1では、図8に示すように、差込片34aは内フラップ31の内面と折返し片31bとの間に挿入され、差込片34aが胴部10内に露出しないため、胴部10内に長葱Nを収容した状態で、胴部10の下面開口部10bを下蓋30によって閉塞するときに、差込片34aが長葱Nに接触するのを防ぐことができる。したがって、表面が傷みやすい長葱Nを損傷させることなく、包装箱1に収容することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
本実施形態では、図3に示すように、上蓋20と下蓋30との構成が異なっているが、上蓋を下蓋30と同じ構成にしてもよい。
本実施形態では、図4に示すように、内フラップ31,32の前後方向の端部に折返し片31b,32bを形成しているが、内フラップ31,32の左右方向の端部を折り返した折返し片によって、差込口31a,32aを内面側から塞ぐように構成してもよい。
本実施形態では、図6に示すように、外フラップ33,34には一つの差込片34aが形成されているが、外フラップ33,34に二つの差込片を形成し、両差込片が左右の内フラップ31,32の差込口に差し込まれるように構成してもよい。
本実施形態では、包装箱1は段ボール製であるが、各種公知の板紙によって包装箱を形成してもよい。
また、包装箱に収容される収容物は限定されるものではなく、例えば、野菜類や果実類など各種の収容物を収容することができる。
1 包装箱
1a ブランクシート
10 胴部
10a 上面開口部
10b 下面開口部
11 左側の側壁
12 右側の側壁
13 前側の端壁
14 後側の端壁
15 糊代
20 上蓋
20a 開口部
21 内ショートフラップ
21a 突出部
22 外ショートフラップ
30 下蓋
31 左側の内フラップ
31a 差込口
31b 折返し片
31c 切込み
32 右側の内フラップ
32a 差込口
32b 折返し片
32c 切込み
33 前側の外フラップ
33a 差込片
33b 切込み
33c 係止溝
34 後側の外フラップ
34a 差込片
34b 切込み
34c 係止溝
N 長葱

Claims (4)

  1. 一対の側壁および一対の端壁を有する筒状の胴部と、
    前記両側壁に連設された一対の内フラップと、
    前記両端壁に連設された一対の外フラップと、を備え、
    前記両内フラップが突き合わされるとともに、前記両外フラップが前記両内フラップに折り重なることで、前記胴部の開口部が閉塞される包装箱であって、
    前記内フラップには、差込口が開口しているとともに、前記内フラップの内面に折り重なる折返し片が形成され、前記折返し片によって前記差込口が塞がれており、
    前記外フラップには、外面側から前記差込口に差し込まれる差込片が形成され、前記差込片は、前記内フラップと前記折返し片との間に挿入されることを特徴とする包装箱。
  2. 前記折返し片は、前記内フラップの前記端壁側の端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記差込口の縁を通る折線で前記内フラップを折り返すことで、前記折返し片が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記差込片は、一方の前記内フラップの前記差込口に差し込まれ、
    前記差込片において他方の前記内フラップ側の縁部には係止溝が切り込まれていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装箱。
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