JP5928410B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
なお、包装箱が段ボール製である場合には、包装箱の強度を十分に確保することができる。そして、収容物が傷みやすい野菜類や果実類であっても、これらの収容物を損傷させることなく、包装箱に収容することができる。
本実施形態では、図5に示すように、複数の長葱N(収容物)を収容するための包装箱1に本発明を適用した場合について説明する。
なお、以下の説明において、前後左右方向とは、図2および図3に示す包装箱1の状態を基準としている。
包装箱1は、図2に示すように、筒状の胴部10と、胴部10の上面開口部10aに形成される上蓋20(図3参照)と、胴部10の下面開口部10bを閉塞する下蓋30(図6参照)と、を備えている。
後側の端壁14の右縁部には、折線L1c(図1参照)を介して右側の側壁12が連設されている。
前側の端壁13の内面に糊代15が接着剤によって接合されることで、胴部10が筒状に形成されている。
上蓋20は、図2に示すように、左右の側壁11,12の上縁部に連設された左右一対の内ショートフラップ21,21と、左右の端壁13,14の上縁部に連設された前後一対の外ショートフラップ22,22と、によって構成されている。
内ショートフラップ21の前後両端部には、左右方向に突出した突出部21a,21aが形成されている。内ショートフラップ21は、前後両端部が突出し、前後方向の中央部が窪んだ形状となっている。
なお、前後の外ショートフラップ22,22は前後対称の形状となっているため、以下の説明では後側の外ショートフラップ22について詳細に説明し、前側の外ショートフラップ22については説明を省略する。
基端部22aは、図3に示すように、折線L3aにおいて後側の端壁14に対して折り曲げられることで、左右の内ショートフラップ21,21の後部の外面(上面)に重ね合わされる。基端部22aの前後方向の長さは、突出部21aの前後方向の長さと同じである。
中間部22bは、図3に示すように、折線L3bにおいて基端部22aに対して折り曲げられることで、開口部20aの内周面に重ね合わされる。中間部22bの上下方向の長さは、内ショートフラップ21の厚さと同じである。また、中間部22bの左右方向の長さは、開口部20aの左右方向の長さと同じである。
先端部22cは、折線L3cにおいて中間部22bに対して折り曲げられることで、左右の内ショートフラップ21,21の突出部21a,21aの内面(下面)に重ね合わされる。先端部22cの前後方向の長さは、突出部21aの前後方向の長さと同じである。
これにより、前後の外ショートフラップ22,22によって、左右の内ショートフラップ21,21が保持され、胴部10の上面開口部10aに上蓋20が形成される。
なお、図4から図6に示した包装箱1は、下面開口部10bが上側となるように配置されている。すなわち、包装箱1の通常の使用状態に対して、包装箱1が上下逆向きに配置されている。
左側の内フラップ31を折線L4aにおいて左側の側壁11に対して下面開口部10b側に折り曲げたときには、左側の内フラップ31の先端縁部が下面開口部10bの左右方向の中間位置に配置される(図6参照)。
図4に示すように、折返し片31bの前後方向の長さeは、差込口31aの前後方向の長さfよりも大きいため、図7(a)に示すように、折返し片31bによって差込口31aを確実に塞ぐことができる。
右側の内フラップ32と左側の内フラップ31とは点対称に形成されている。したがって、右側の内フラップ32では、前部に差込口32aが開口し、前端部に折返し片32bが形成されている。このように、右側の内フラップ32の差込口32aおよび折返し片32bは、左側の内フラップ31の差込口31aおよび折返し片31bに対して対角となる位置に形成されている。
また、折返し片32bと右側の側壁12の下縁部との間に切込み32cが形成されている。
右側の内フラップ32の前端部を折線L5aにおいて内面側に折り返して、折返し片32bを右側の内フラップ32の内面に折り重ねると、折返し片32bによって差込口32aが内面側から塞がれる。
後側の外フラップ34を折線L6aにおいて後側の端壁14に対して下面開口部10b側に折り曲げることで、図6に示すように、後側の外フラップ34は左右の内フラップ31,32の後部の外面(下面)に重ね合わされる。
これにより、図7(b)に示すように、後側の外フラップ34を左右の内フラップ31,32の外面に重ね合わせたときには、支持片34dが左右の内フラップ31,32に跨って重ね合わされる。
したがって、左右の内フラップ31,32に胴部10の内側から荷重が作用したときには、後側の外フラップ34が左右の内フラップ31,32を外面側から支持するため、下蓋30の強度が大きくなっている。
したがって、図7(b)に示すように、後側の外フラップ34を左右の内フラップ31,32の外面に重ね合わせたときには、後側の端壁14と折線L4bとの間に形成された開口部が後側の外フラップ34によって外面側から塞がれる。
前側の外フラップ33は、前側の端壁13の下縁部に折線L7aを介して連設されており、折線L7aに平行して折線L7bが形成されている。前側の外フラップ33は、図6に示すように、左右の内フラップ31,32の前部の外面(下面)に重ね合わされる。
また、差込片33aの左縁部には、切込み33bの基端部から右側に向けて半円状に湾曲して切り込まれた係止溝33cが形成されている。
図6に示すように、差込片33aが差込口32aに差し込まれた状態において、右側の内フラップ32が外側に開く方向に移動したときには、差込口32aの開口縁部が係止溝33cに入り込み、差込片33aが右側の内フラップ32が係止される。
まず、図1に示すブランクシート1aを各折線L1a,L1b,L1c,L1dにおいて折り曲げるとともに、図2に示すように、糊代15を前側の端壁13の内面に接着して胴部10を形成する。
このとき、長葱Nは長手方向を前後方向に配置し、複数の長葱Nを上下左右に並べる。なお、各長葱Nの長手方向の長さは、胴部10内の前後方向の長さよりも僅かに短くなっている。したがって、上面開口部10a(図4参照)側に配置された長葱Nの根部および葉部の先端部が上蓋20の内面に当接するため、長葱Nが上面開口部10aから外部に落下することはない。
このように、後側の外フラップ34を二段階に折り曲げることで、差込片34aを差込口31aの後方に配置することができる。そして、後側の外フラップ34を平坦に伸ばしつつ、差込片34aを後方から差込口31aに差し込む。
本実施形態では、図3に示すように、上蓋20と下蓋30との構成が異なっているが、上蓋を下蓋30と同じ構成にしてもよい。
また、包装箱に収容される収容物は限定されるものではなく、例えば、野菜類や果実類など各種の収容物を収容することができる。
1a ブランクシート
10 胴部
10a 上面開口部
10b 下面開口部
11 左側の側壁
12 右側の側壁
13 前側の端壁
14 後側の端壁
15 糊代
20 上蓋
20a 開口部
21 内ショートフラップ
21a 突出部
22 外ショートフラップ
30 下蓋
31 左側の内フラップ
31a 差込口
31b 折返し片
31c 切込み
32 右側の内フラップ
32a 差込口
32b 折返し片
32c 切込み
33 前側の外フラップ
33a 差込片
33b 切込み
33c 係止溝
34 後側の外フラップ
34a 差込片
34b 切込み
34c 係止溝
N 長葱
Claims (4)
- 一対の側壁および一対の端壁を有する筒状の胴部と、
前記両側壁に連設された一対の内フラップと、
前記両端壁に連設された一対の外フラップと、を備え、
前記両内フラップが突き合わされるとともに、前記両外フラップが前記両内フラップに折り重なることで、前記胴部の開口部が閉塞される包装箱であって、
前記内フラップには、差込口が開口しているとともに、前記内フラップの内面に折り重なる折返し片が形成され、前記折返し片によって前記差込口が塞がれており、
前記外フラップには、外面側から前記差込口に差し込まれる差込片が形成され、前記差込片は、前記内フラップと前記折返し片との間に挿入されることを特徴とする包装箱。 - 前記折返し片は、前記内フラップの前記端壁側の端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
- 前記差込口の縁を通る折線で前記内フラップを折り返すことで、前記折返し片が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装箱。
- 前記差込片は、一方の前記内フラップの前記差込口に差し込まれ、
前記差込片において他方の前記内フラップ側の縁部には係止溝が切り込まれていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装箱。
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