JP5927533B2 - 機能シート貼付装置における機能シート不良部分の廃棄方法 - Google Patents
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Description
積層シート7は、表面が滑らかな基材シート1と、粘着材からなる接着層2を有した機能シート6とで構成されており、機能シート6が、基材シート1の表面に接着層2によって貼り付けられている。この連続した積層シート7は、巻かれたロール110の状態で供給される。ロール110から引き出された積層シート7は、先端が鋭角の剥離板20を経由して基材シート1が巻き取りリール111に巻き取られる。規定の張力が作用した状態の基材シート1が剥離板20の先端を通過すると、接着層2を有している機能シート6が基材シート1から剥離する。基材シート1から剥離された機能シート6は、通過するパネル8に機能シート6の接着層2によって貼り合わせられる。
さらに、機能シート6は薄型化が進んでおり、機能シート6の剛性が低くく、ダミーシート104へ乗り移る時に機能シート6bの折れ曲がりや引っ掛かりが発生し、回収不良が課題となっている。
σ = (σb+σt)sinθ
=[(E・y/R)−{T1/(t・w)]・sinθ
で表され、θは前記剥離部に対するシート先端の通過位置、剥離力は上記応力σに通過した面積Sを乗算し求められ、前記剥離部に対し前記機能シートが通過するときに制御する張力値の設定は、
T1 < (t・w)・[(E・y/R)−{F/(S・sinθ)}]
なる式から算出し、前記剥離部通過中に前記機能シートの先端が前記基材シートから剥離しないように巻き取ることを特徴とする。なお、σb:曲げ応力,σt:引張応力,E:機能シートの縦弾性係数(GPa),R:ローラーの半径(mm),y:中立面からの距離(mm),T1:積層シートにかける張力(N),t:基材シートの厚み(mm),w:機能シートの幅(mm),F:基材シートから機能シートを剥離するのに必要な力(N),θ:機能シートの先端部が剥離部を通過した角度(°),S:機能シートの先端部が剥離部を通過した面積(mm2)である。
なお、ここではプラズマディスプレイパネルの表示面に直接に貼り付ける電磁波シールド用フィルムの機能シートを例に挙げて説明する。
この本実施の形態で使用したシートの詳細内容は以下のとおりである。
接着層2(25〜30μm) :アクリル系接着剤+感圧式反応開始剤
樹脂フィルム層3(100μm):ポリエチレンテレフタレート
金属メッシュ層4(1〜3μm):銅
ハードコート層5(3〜5μm):アクリル系紫外線硬化樹脂
なお、ここで述べたシート材料は、あくまでも一例であり、特に限定されるものではない。
まず、積層シート7がロール状に巻かれたロール原反33を設置し、積層シート7の送り量を制御しながら自転可能なロール原反引出しローラー29に連動している。
積層シート7の搬送途中に存在するシート検査工程35において、積層シート7の表面欠陥やあらかじめ別工程で欠陥が存在する箇所に設けられたマークを認識カメラやファイバーセンサーなどの不良部分検出センサー43を用いて検出し、積層シート7のどの位置に欠陥が存在するのかを予め把握しておく。
また、ここではシート検査工程35にて欠陥を検出する方法を用いたが、あらかじめシート製造工程で検査し、貼り合わせ装置10に投入する前に欠陥位置を把握しておいてもよい。
図4では、先端が鋭角で曲率の小さい剥離板20と、曲率が大きく摩擦抵抗を小さくするため軸受で保持された回転体からなる廃棄ローラー30とを入れ換える構造図である。
通常、積層シート7には、搬送中の蛇行を防止するために上流方向に向かい張力用エアーシリンダー32の推力によって張力Tを与えて引っ張っている。そのため、張力を与えた状態で剥離板20と廃棄ローラー30の入れ換え動作を行うと、切断工程37でハーフカットした機能シート6の切断面である始端部が剥離する。
F1= σ・S+mrw2 ・・・(2)
T1 < (t・w)・[(E・y/R)−{F/(S・sinθ)}]・・・(3)
算出式を図6にて詳しく説明する。
次に、廃棄ローラー30とシート搬送方向の上流側のローラーとを接線で繋いだ点aを角度0°と定義する。また、シート搬送方向の下流側のローラーとを接線で繋いだ点は、前記記述の点aから175°の位置に存在する。剥離板20と廃棄ローラー30を入れ換えた直後は、切断された機能シート6の先端が点aの位置におり、廃棄ローラー30の接点にいるため半径方向の力は作用していない。
次に、図6の位置である機能シート6の始端が角度θ分だけ下流側に搬送された時、機能シート6の先端には、機能シート6の厚み、縦弾性係数と廃棄ローラー30の半径で決まる曲げ応力と、第1段階で設定された張力T1による半径方向にかかる応力と、機能シート6と基材シート1の厚みの差で発生する遠心力が作用する。プラズマディスプレイパネルに貼り合わせる機能シート6と、基材シート1の厚みは合計で170μmと薄く、式(2)では遠心力mrw2が非常に小さくなるため無視できる。
引張応力σtは、積層シート7にかける張力を断面積(t×w)で除算したものである。ここでの張力は、図5に示す第1張力T1であり、張力T1は図7に示す剥離力F1の最大値F1maxが、機能シート6が基材シート1から剥離する力F2以下になるように張力T1を設定する。式(2)は、式(1)により求められた応力に面積Sを乗算し半径方向の力、つまり剥離力F1を求める式である。式(1)と式(2)より、機能シート6が基材シート1から剥離するのに必要な力F2より小さくなるための張力T1の算出式を式(3)に示す。
前記記述の方法により、機能シート6を剥離することなく基材シート1と共に搬送し、最終ロール状に巻き取っている。ロール径が所定の径寸法になると、ロールごと装置から排出し廃棄処理している。
2 接着層
3 フィルム層
4 金属メッシュ層
5 ハードコート層
6 機能シート
7 積層シート
8 プラズマディスプレイパネル
9 プラズマディスプレイ
10 貼り合わせ装置
20 剥離板
21 第1エアーシリンダー
22a,22b 貼り合わせローラー
23 第1巻き取りローラー
24 第2巻き取りローラー
25 第2エアーシリンダー
26 第3エアーシリンダー
29 ロール原反引出しローラー
30 廃棄ローラー
31 ダンサーローラー
32 張力用エアーシリンダー
33 ロール原反
34a〜34g フリーローラー
35 検査工程
36 刃物
37 切断工程
38 下台
39 剥離工程
41 挟み込みシャフト
42 回収ロール
43 不良部分検出センサー
44 剥離部切り換え機構
45 張力制御部
46 移動規正機構
Claims (3)
- 基材シートに機能シートを貼り付けた長尺の積層シートを、剥離部の剥離板を経由して移送し、所定の長さ分の機能シートを切断するとともに前記剥離部を通過して基材シートから剥離された機能シートを対象物に貼り付ける機能シート貼付装置において、
前記積層シートの不良部分の機能シートを前記対象物に貼り付けずに廃棄する場合には、前記積層シートの移送経路の剥離部を挟んで上手側と下手側の2点間で把持した後に、前記剥離板を後退させて前記基材シートにかかる張力を無負荷にした状態で、前記剥離部における積層シートの折り曲げ角度を、機能シートを基材シートから剥離して前記対象物に貼り付けるときよりも鈍角に変更するとともに、前記剥離部における廃棄する機能シートの始端の通過角度:θに応じて、前記基材シートに作用する張力:Tを制御して前記不良部分の機能シートを前記基材シートに貼り付けたままで移送する
機能シート貼付装置における機能シート不良部分の廃棄方法。 - 基材シートに機能シートを貼り付けた長尺の積層シートを、剥離部の剥離板を経由して移送し、所定の長さ分の機能シートを切断するとともに前記剥離部を通過して基材シートから剥離された機能シートを対象物に貼り付ける機能シート貼付装置において、
前記積層シートの不良部分の機能シートを前記対象物に貼り付けずに廃棄する場合には、前記積層シートの移送経路の剥離部を挟んで上手側と下手側の2点間で把持した後に、前記剥離板を後退させて前記基材シートにかかる張力を無負荷にした状態で、前記剥離部における積層シートの折り曲げ角度が、機能シートを基材シートから剥離して前記対象物に貼り付けるときよりも鈍角になるローラーに入れ換えるとともに、
前記剥離部を通過中に前記機能シートに作用する剥離力として前記基材シートの厚みと縦弾性係数と前記剥離部の径寸法で求められる曲げ応力σbと、積層シートにかける張力から前記剥離部の半径方向に作用する応力σtは、
σ = (σb+σt)sinθ
=[(E・y/R)−{T1/(t・w)]・sinθ
で表され、θは前記剥離部に対するシート先端の通過位置、剥離力は上記応力σに通過した面積Sを乗算し求められ、前記剥離部に対し前記機能シートが通過するときに制御する張力値の設定は、
T1 < (t・w)・[(E・y/R)−{F/(S・sinθ)}]
なる式から算出し、前記剥離部通過中に前記機能シートの先端が前記基材シートから剥離しないように巻き取る
機能シート貼付装置における機能シート不良部分の廃棄方法。
σb:曲げ応力,σt:引張応力,E:機能シートの縦弾性係数(GPa),R:ローラーの半径(mm),y:中立面からの距離(mm),T1:積層シートにかける張力(N),t:基材シートの厚み(mm),w:機能シートの幅(mm),F:基材シートから機能シートを剥離するのに必要な力(N),θ:機能シートの先端部が剥離部を通過した角度(°),S:機能シートの先端部が剥離部を通過した面積(mm2)である。 - 前記積層シートの不良部分の機能シートを前記対象物に貼り付けずに廃棄する場合の前記張力:Tを、機能シートの先端がローラー通過後に増加させ2段階で張力を制御することで、第1段階ではローラー通過中の機能シート先端が剥離することを防止し、第2段階ではローラー通過後の積層シート全体の蛇行を防止する
請求項2記載の機能シート貼付装置における機能シート不良部分の廃棄方法。
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