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JP5917989B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、スチールコードを有するベルトを備えた空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、カーカスとトレッドとの間にベルト(又はブレーカー)を備えている。ベルトは、カーカスを拘束することによってこれを補強する。一般的なベルトは、内側層と外側層とを備えている。ベルトは並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。ベルトは、コードとして、スチールコードのみが用いられているもの、有機繊維コードのみが用いられたもの、並びに、スチールコードの層及び有機繊維の層が併用されたものが知られている。
特開平5−104905号公報には、耐久性の向上及び軽量化を狙った空気入りタイヤが提案されている。このタイヤは、スチールコードを有するベルト、又は、アラミド繊維コードを有するベルトを備えている。このタイヤは、さらに、上記ベルト層の半径方向外側に、超高強力高弾性ポリエチレンからなるバンドを備えている。
特開平7−164816号公報にも、トレッドの溝底割れ防止による耐久性の向上、及び軽量化を狙った空気入りタイヤが提案されている。このタイヤは、スチールコードを有する内層ベルトと、ポリアミドコードを有する外層ベルトとを備えている。このタイヤは、さらに、上記外層ベルトの半径方向外側に、ポリアミド等の有機繊維コードを有するバンドを備えている。
スチールコードは、有機繊維コードに較べて、強度及び剛性が高い。スチールコードを有するベルトは、有機繊維コードを有するベルトに較べて、カーカスに対する拘束力が強く、耐久性が高い。スチールコードを有するベルトを備えたタイヤは、高速耐久性に優れる。しかし、スチールコードは剛性が高いため、トレッドの面の曲げ剛性が高くなる。従って、スチールコードを有するベルトを備えたタイヤは、有機繊維コードを有するベルトを備えたタイヤに較べて、グリップ性(接地性)が劣ることとなる。
1本のフィラメントからなるコード(いわゆる単線コード)を有するベルト、及び、細いフィラメントが撚られてなるコードを有するベルトは、曲げ剛性が低くなる。これらのベルトを備えたタイヤは、トレッドの面の曲げ剛性が低くなるため、グリップ性に優れる。しかし、これらのベルトは、撚り構造のコード、及び、太いフィラメントからなるコードを有するベルトに較べて、耐久性が劣るとともに、カーカスに対する拘束力が弱い。これらのベルトを備えたタイヤは、その接地部の前後付近でのベルトの屈曲変形が大きく、スチールコードが折れやすくなる。特に、ベルトのエッジ領域では、高速走行時の径変化が大きく、他の領域よりも損傷が発生しやすい。これらのベルトを備えたタイヤは、高速耐久性が劣る。
特開平5−104905号公報 特開平7−164816号公報
本発明は、グリップ性能の向上及び高速耐久性の向上が両立しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
本発明に係る空気入りタイヤは、
その外面がトレッド面をなすトレッドと、
一対のサイドウォールと、
一対のビードと、
上記トレッド及びサイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、
上記トレッドの半径方向内側においてカーカスと積層されるベルトと、
このベルトの半径方向外側に配置されるバンドとを備えており、
上記ベルトの少なくとも一層が、並列された多数のスチールコードを有しており、
これらスチールコードが、3本又は4本のフィラメントからなる単撚りのコードであり、
このフィランメントの直径が、0.12mm以上0.23mm以下であり、
上記バンドが、アラミド繊維からなるコードを有しており、少なくとも、上記トレッドの幅方向の端部から、トレッド幅TWの1/2に0.16を乗じた寸法だけ内側の位置までの範囲に設けられており、
上記アラミド繊維の太さが、1100dtex以上2100dtex未満である。
好ましくは、上記スチールコードが、3本のフィラメントからなる単撚りコードであり、このフィランメントの直径が、0.15mm以上0.23mm以下である。
好ましくは、上記スチールコードが、4本のフィラメントからなる単撚りコードであり、このフィランメントの直径が、0.12mm以上0.21mm以下である。
好ましくは、上記バンドのコードが、2本以上のアラミド繊維を撚ってなるコードである。
本発明に係る空気入りタイヤによれば、グリップ性能の向上及び高速耐久性の向上が両立しうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す断面図である。 図2は、図1におけるベルトのスチールコードの一例を示す拡大断面図である。 図3は、図1におけるベルトのスチールコードの他の例を示す拡大断面図である。 図4は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す断面図である。 図5は、本発明のさらに他の実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面に垂直な方向が周方向である。図1に示された空気入りタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、バンド14、インナーライナー16、フィラー18及びチェーファー20を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着されうる。図中に、TWで示されるのは、トレッド4の幅である。
トレッド4は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、トレッド面を備えている。このトレッド面は、路面と接地する。トレッド面には、溝22が刻まれている。この溝22により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4に溝22が刻まれなくてもよい。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6よりも半径方向略内側に位置している。ビード8は、コア24と、このコア24から半径方向外向きに延びるエイペックス26とを備えている。コア24は、リング状である。コア24は、非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)が巻かれてなる。エイペックス26は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス26は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、半径方向内側の第一プライ28、及び、半径方向外側の第二プライ30からなる。第一プライ28及び第二プライ30は、トレッド4及びサイドウォール6に沿って、両側のビード8の間に架け渡されている。第一プライ28及び第二プライ30は、コア24の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一プライ28には、主部32と折り返し部34とが形成され、第二プライ30にも、主部36と折り返し部38とが形成されている。第一プライ28の折り返し部34の端は、半径方向において、第二プライ30の折り返し部38の端よりも外側に位置している。カーカス10を構成するプライは2枚には限定されない。1枚でもよく、3枚以上でもよい。
図示されていないが、カーカスプライ28、30は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。バイアス構造のカーカスが採用されてもよい。
ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を拘束してこれを補強する。ベルト12は、内側層40及び外側層42からなる。図示されていないが、内側層40及び外側層42のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。内側層40のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層42のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。上記ベルト12の少なくとも1層には、スチールコードが含まれている。ベルト12の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト12は、2層構造には限定されない。ベルト12は、1層から構成されてもよく、3層以上から構成されてもよい。
図2には、内側層40に含まれるスチールコード44の横断面が示されている。このスチールコード44は、3本のフィラメント46からなる。それぞれのフィラメント46の材質は、スチールである。これらのフィラメント46が、撚られている。このスチールコード44は、いわゆる単撚りタイプである。このスチールコード44は、「1×3構造」を有する。このスチールコード44は、撚りタイプであるため、その引張強さは大きい。このスチールコード44は、ベルト12の、強度の向上、及び、カーカス10に対する拘束力の向上に寄与しうる。「1×2構造」では、コードの横断面の形状が一定しないので好ましくない。しかし、スチールコードの構造は、前述の「1×3構造」には限定されない。後述の「1×4構造」が採用されてもよい。
3本のフィラメント46からなるスチールコード44の各フィラメント46の直径は0.15mm以上0.23mm以下とされている。太さが0.23mm以下のスチールフィラメント46を採用することにより、トレッドの面の曲げ剛性が高くなりすぎることが防止され、タイヤのグリップ性能が向上しうる。また、タイヤの軽量化にも寄与しうる。太さが0.15mm以上のスチールフィラメント46を採用することにより、ベルト12の拘束力及び強度の向上に寄与しうる。タイヤの接地部の屈曲変形が抑制され、耐コード折れ性が向上する。その結果、タイヤの高速耐久性の向上も期待できる。
図3に示されたスチールコード48は、4本のフィラメント50からなる。それぞれのフィラメント50の材質は、スチールである。これらのフィラメント50は、撚られている。このスチールコード48は、いわゆる単撚りタイプである。このスチールコード48は、「1×4構造」を有する。このスチールコード48は撚りタイプであるため、その引張強さは大きい。このスチールコード44は、ベルト12の拘束力及び強度の向上に寄与しうる。5≦nである「1×n構造」では、フィラメントの太さをより一層細くせざるを得ず、生産工程面及びコスト面において好ましくない。
「1×4構造」の場合、スチールコード48の各フィラメント50の直径は0.12mm以上0.21mm以下とされる。太さが0.21mm以下のスチールフィラメント50を採用することにより、トレッドの面の曲げ剛性が高くなりすぎることが防止され、タイヤのグリップ性能が向上しうる。また、タイヤの軽量化にも寄与しうる。太さが0.12mm以上のスチールフィラメント50を採用することにより、ベルト12の拘束力及び強度の向上に寄与しうる。
バンド14は、トレッド4の内側に位置している。バンド14は、ベルト12を半径方向外側から覆っている。このバンド14は、ベルト12を拘束する。このバンド14は、フルバンド52とエッジバンド54とからなる。フルバンド52は、少なくともベルト12の幅方向両端にかけて配置され、ベルト12の全体を覆っている。エッジバンド54は、フルバンド52の半径方向外側に配置されている。エッジバンド54は、フルバンド52の半径方向内側に配置されていてもよい。エッジバンド54は、軸方向において互いに離間して配置された一対のバンド層からなる。エッジバンド54の幅EBWは、図1に示されるごとく、少なくとも、トレッド4の幅方向の端部から、トレッド幅TWの半分×0.16だけ内側の位置までである。すなわち、(TW/2)×0.16だけ内側の位置までである。エッジバンド54は、ベルト12のこの範囲を覆っている。なぜなら、ベルト12のこの範囲は、高速耐久性を得るために必要な範囲だからである。
図示されていないが、フルバンド52及びエッジバンド54はともに、コードとトッピングゴムとからなる。コードは実質的に周方向に延びており、螺旋状に巻かれている。フルバンド52及びエッジバンド54はいずれも、いわゆるジョイントレス構造を有する。上記コードによりベルト12が拘束されるので、ベルト12のリフティングが抑制される。コードは有機繊維からなる。有機繊維としてアラミド繊維が採用されている。本実施形態では、コードは、2本のアラミド繊維が撚られて構成されている。
アラミド繊維は、従来多用されているナイロン繊維のコードと比較して、強度及び剛性ともに高い。ベルト12は、このアラミド繊維コードを有するバンド52、54により、外側から拘束されて補強される。アラミド繊維の剛性は、ナイロン繊維のそれより高いが、スチールコードのそれより低い。従って、トレッドの面の曲げ剛性は最小限の増加にとどめることが可能である。
上記アラミド繊維の単体の太さは、1100dtex以上2100dtex未満が好ましい。アラミド繊維の太さが1100dtex以上であることにより、バンドの切断が生じにくくなり、耐バンド切れ性能の向上が期待できる。また、ベルト12に対する拘束力が高くなり、タイヤの高速耐久性の向上も期待できる。アラミド繊維の太さが2100dtex未満であることにより、トレッドの面の曲げ剛性の上昇が抑制され、タイヤのグリップ性能の向上が期待できる。
前述したスチールコード44、48を有するベルト12の採用により、トレッドの面の曲げ剛性が高くなることが防止され、タイヤのグリップ性能が向上しうる。さらに、上記バンド52、54が、このベルト12を補強することにより、タイヤの高速走行時におけるトレッドの外径変化が抑制される。これにより、ベルト12の屈曲変形が抑制され、スチールコード44、48の耐久性(耐コード割れ性)が向上しうる。
図1では、フルバンド52及びエッジバンド54をともに備えたタイヤ2が例示されているが、本発明ではかかる構成に限定されない。フルバンド52のみを備えたタイヤでもよく、エッジバンド54のみを備えたタイヤでもよい。
図4には、フルバンド52のみを備え、エッジバンド54を備えていないタイヤ56が示されている。このフルバンド52も、ベルト12を覆っている。フルバンド52は、ベルト12の全域でのリフティングを抑制する。
図5には、エッジバンド54のみを備え、フルバンド52を備えていないタイヤ58が示されている。このエッジバンド54も、ベルト12を覆っている。エッジバンド54は、ベルト12のエッジ領域でのリフティングを抑制する。高速走行時、タイヤは、そのトレッド4のエッジ部分において特に変形が大きくなる。従って、このエッジバンド54の装着は有用である。このエッジバンド54の幅EBWは、図示のごとく、少なくとも、トレッド4の幅方向の端部から、半トレッド幅(TW/2)×0.16だけ内側の位置までである。エッジバンド54は、ベルト12のこの範囲を覆っている。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1、4−7]
実施例1、4から7として、図4に示されたベルト及びフルバンドを有する空気入りタイヤが用意された。タイヤのサイズは285/30R18である。上記フルバンドは、ベルトの全体を覆っている(表1中に「全域」と表示)。各タイヤの、ベルトの撚り構成及びフィラメント径(素線径)、並びに、バンドの、位置、材質及び繊維太さは表1に記載されているとおりである。タイヤのその他の構成は、実施例1、4から7について同一である。実施例1、4から7の各タイヤに対して、グリップ性能、耐コード割れ性、耐バンド切れ性及び高速耐久性の各評価が行われた。評価の要領は後述するとおりである。評価結果は、指数及びマークによって表1に示されている。
[実施例2]
実施例2として、図1に示されたベルト、フルバンド及びエッジバンドを有する空気入りタイヤが用意された。上記エッジバンドは、トレッドの幅方向の端部から、半トレッド幅(TW/2)×0.16だけ内側の位置までの範囲を覆っている(表1中に「全域+エッジ」と表示)。ベルトの撚り構成及びフィラメント径(素線径)、並びに、バンドの、位置、材質及び繊維太さは表1に記載されているとおりである。タイヤのその他の構成は、実施例1と同一である。このタイヤに対して、実施例1と同一の上記各項目の評価が行われた。評価の要領は後述するとおりである。評価結果は、指数及びマークによって表1に示されている。
[実施例3]
実施例3として、図5に示されたベルト及びエッジバンドを有する空気入りタイヤが用意された。上記エッジバンドは、トレッドの幅方向の端部から、半トレッド幅(TW/2)×0.16だけ内側の位置までの範囲を覆っている(表1中に「エッジ」と表示)。ベルトの撚り構成及びフィラメント径(素線径)、並びに、バンドの、位置、材質及び繊維太さは表1に記載されているとおりである。タイヤのその他の構成は、実施例1と同一である。このタイヤに対して、実施例1と同一の上記各項目の評価が行われた。評価の要領は後述するとおりである。評価結果は、指数及びマークによって表1に示されている。
[実施例8]
実施例8として、図5に示されたベルト及びフルバンドを有する空気入りタイヤが用意された(表2中に「全域」と表示)。ベルトの撚り構成及びフィラメント径(素線径)、並びに、バンドの、位置、材質及び繊維太さは表2に記載されているとおりである。タイヤのその他の構成は、実施例1と同一である。このタイヤに対して、実施例1と同一の上記各項目の評価が行われた。評価の要領は後述するとおりである。評価結果は、指数及びマークによって表2に示されている。
[比較例1−5]
比較例1から5として、ベルト及びフルバンドを有する空気入りタイヤが用意された(表2中に「全域」と表示)。ベルトの撚り構成及びフィラメント径(素線径)、並びに、バンドの、位置、材質及び繊維太さは表2に記載されているとおりである。タイヤのその他の構成は、実施例1と同一である。このタイヤに対して、実施例1と同一の上記各項目の評価が行われた。評価の要領は後述するとおりである。評価結果は、指数及びマークによって表2に示されている。
[比較例6]
比較例6として、ベルト及びエッジバンドを有する空気入りタイヤが用意された。この上記エッジバンドは、トレッドの幅方向の端部から、半トレッド幅(TW/2)×0.09だけ内側の位置までの範囲を覆っている(表2中に「エッジ(0.09W)」と表示)。ベルトの撚り構成及びフィラメント径(素線径)、並びに、バンドの、位置、材質及び繊維太さは表2に記載されているとおりである。タイヤのその他の構成は、実施例1と同一である。このタイヤに対して、実施例1と同一の上記各項目の評価が行われた。評価の要領は後述するとおりである。評価結果は、指数及びマークによって表2に示されている。
[グリップ性能]
供試タイヤを「10.0×18」のリムに組み込み、このタイヤに内圧が230kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、試験用車両(排気量が3600ccである乗用車)に装着した。この試験車両を、テストコースで走行させた。走行距離は、120kmであった。グリップ性能については、走行したドライバーの官能により評価された。表1及び2に示されるグリップ性能の評価の数値は、比較例1(従来技術)を100とする指数である。この数値が大きいほど良好なことを示す。
[耐コード折れ性及び耐バンド切れ性]
上記グリップ性能評価のための実車走行試験が終了した後、試験車両に装着されていた供試タイヤが取り外され、解体されて、ベルトコード及びバンドに対して、コード折れ及びバンド切れに対する目視検査が行われた。表1及び2に示される耐コード折れ性及び耐バンド切れ性の各評価マークは以下のとおりである。○印は良好であることを示し、△印は要注意であることを示し、×印は損傷が発見されたことを示している。
[高速耐久性]
前述と同一のサイズの供試タイヤが「10.0×18」のリムに組み込まれた。このタイヤに、内圧が230kPaとなるように空気が充填された。このタイヤが、回転駆動ドラムを有する台上試験装置に取り付けられた。5.88kNの試験荷重が供試タイヤに負荷された。試験装置上の供試タイヤに4°のキャンバー角が設定された。この状態の供試タイヤが走行させられた。供試タイヤは、150km/hの速度で30分間走行させられた後、10分間走行毎に10km/hずつ段階的に速度上昇させられた。トレッド部に損傷が発生するまでの走行距離が記録された。表1及び2に示される高速耐久性能の評価の数値は、比較例1(従来技術)を100とする指数である。この数値が大きいほど良好なことを示す。
Figure 0005917989
Figure 0005917989
表1及び2に示されるように、各実施例のタイヤは諸性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係る空気入りタイヤは、種々の車両に装着されうる。
2、56、58・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・バンド
16・・・インナーライナー
18・・・フィラー
20・・・チェーファー
28・・・(カーカスの)第一プライ
30・・・(カーカスの)第二プライ
40・・・(ベルトの)内側層
42・・・(ベルトの)外側層
44、48・・・スチールコード
46、50・・・フィラメント
52・・・フルバンド
54・・・エッジバンド
CL・・・赤道面
TW・・・トレッドの幅

Claims (4)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、
    一対のサイドウォールと、
    一対のビードと、
    上記トレッド及びサイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスと、
    上記トレッドの半径方向内側においてカーカスと積層されるベルトと、
    このベルトの半径方向外側に配置されるバンドとを備えており、
    上記ベルトの少なくとも一層が、並列された多数のスチールコードを有しており、
    これらスチールコードが、3本又は4本のフィラメントからなる単撚りのコードであり、
    このフィラメントの直径が、0.12mm以上0.23mm以下であり、
    上記バンドが、アラミド繊維からなるコードを有しており、少なくとも、上記トレッドの幅方向の端部から、トレッド幅TWの1/2に0.16を乗じた寸法だけ内側の位置までの範囲に設けられたエッジバンドのみからなり、
    上記アラミド繊維の太さが、1100dtex以上2100dtex未満である空気入りタイヤ。
  2. 上記スチールコードが、3本のフィラメントからなる単撚りコードであり、このフィラメントの直径が、0.15mm以上0.23mm以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記スチールコードが、4本のフィラメントからなる単撚りコードであり、このフィラメントの直径が、0.12mm以上0.21mm以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記バンドのコードが、2本以上のアラミド繊維を撚ってなるコードである請求項1又は2に記載のタイヤ。
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