JP5910652B2 - Lithium ion secondary battery - Google Patents
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Description
本発明は、構成元素としてケイ素(Si)を含む負極活物質層を有するリチウムイオン二次電池に関する。 The present invention relates to a lithium ion secondary battery having a negative electrode active material layer containing silicon (Si) as a constituent element.
近年、モバイル機器の高性能化および多機能化に伴い、それらの電源である二次電池の高容量化が要求されている。この要求に応える二次電池としてはリチウムイオン二次電池があるが、現在実用化されているものは負極に黒鉛を用いているので、電池容量は飽和状態にあり、大幅な高容量化は難しい。そこで、負極にケイ素などを用いることが検討されており、最近では、気相法などにより負極集電体に負極活物質層を形成することも報告されている(例えば、特許文献1〜3参照)。ケイ素などは充放電に伴う膨張収縮が大きいので、微粉化によるサイクル特性の低下が問題であったが、気相法などによれば、微細化を抑制することができると共に、負極集電体と負極活物質層とを一体化することができるので負極における電子伝導性が極めて良好となり、容量的にもサイクル寿命的にも高性能化が期待されている。 In recent years, as mobile devices have higher performance and more functions, there is a demand for higher capacities of secondary batteries serving as power sources thereof. Secondary batteries that meet this requirement include lithium ion secondary batteries, but those currently in practical use use graphite for the negative electrode, so the battery capacity is saturated and it is difficult to achieve significant increases in capacity. . Therefore, it has been studied to use silicon or the like for the negative electrode, and recently, it has been reported that a negative electrode active material layer is formed on the negative electrode current collector by a vapor phase method or the like (see, for example, Patent Documents 1 to 3). ). Since silicon and the like have a large expansion / contraction due to charging / discharging, deterioration of cycle characteristics due to pulverization has been a problem. However, according to a vapor phase method or the like, miniaturization can be suppressed and a negative electrode current collector and Since the negative electrode active material layer can be integrated, the electron conductivity in the negative electrode becomes extremely good, and high performance is expected in terms of capacity and cycle life.
しかしながら、この負極でも、充放電に伴うケイ素の膨張収縮により充放電効率が低下し、十分なサイクル特性を得ることが難しいという問題があった。 However, even this negative electrode has a problem that charge and discharge efficiency is lowered due to expansion and contraction of silicon accompanying charge and discharge, and it is difficult to obtain sufficient cycle characteristics.
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、充放電効率を向上させることができるリチウムイオン二次電池を提供することにある。 This invention is made | formed in view of this problem, The objective is to provide the lithium ion secondary battery which can improve charging / discharging efficiency.
本発明によるリチウムイオン二次電池は、正極および負極と共に電解質を備えたものであって、負極は、表面粗度Ra値が0.2μm以上である負極集電体と、この負極集電体と界面の少なくとも一部において合金化し、ケイ素を構成元素として含む負極活物質層とを有する。ここで、負極の満充電状態における単位面積当たりのリチウムの吸蔵量をA、負極の単位面積当たりにおける電気化学的に吸蔵可能なリチウムの量をBとしたとき、(A/B)×100で定義される最大利用率C%が40%以上60%以下である。 A lithium ion secondary battery according to the present invention includes an electrolyte together with a positive electrode and a negative electrode. The negative electrode includes a negative electrode current collector having a surface roughness Ra value of 0.2 μm or more, and the negative electrode current collector. An anode active material layer which is alloyed at least at a part of the interface and contains silicon as a constituent element. Here, when the amount of occlusion of lithium per unit area in the fully charged state of the negative electrode is A and the amount of lithium that can be occluded electrochemically per unit area of the negative electrode is B, (A / B) × 100 The maximum utilization rate C% defined is 40% or more and 60% or less .
本発明のリチウムイオン二次電池によれば、負極の最大利用率C%を60%以下とするようにしたので、負極活物質層の膨張収縮を抑制することができ、負極活物質層の脱落を抑制することができる。また、負極の最大利用率C%を40%以上とするようにしたので、使用されないケイ素による副反応を抑制することができると共に、充電状態における負極の電位を低くすることにより表面に良質な被膜を形成することができる。よって、充放電効率を向上させることができる。 According to the lithium ion secondary battery of the present invention, since the maximum utilization rate C% of the negative electrode is set to 60% or less , the expansion and contraction of the negative electrode active material layer can be suppressed, and the negative electrode active material layer is detached. Can be suppressed. In addition, since the maximum utilization C% of the negative electrode is set to 40% or more, side reactions caused by silicon that is not used can be suppressed, and a high-quality film can be formed on the surface by lowering the potential of the negative electrode in a charged state. Can be formed. Therefore, charge / discharge efficiency can be improved.
特に、負極活物質層における酸素の含有量を3原子数%以上とするようにすれば、また、第1層よりも酸素の含有量が多い第2層を少なくとも第1層の間に1層以上有するようにすれば、充放電効率をより向上させることができる。 In particular, if the oxygen content in the negative electrode active material layer is 3 atomic% or more, the second layer having a higher oxygen content than the first layer is at least one layer between the first layers. If it has it above, charging / discharging efficiency can be improved more.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る二次電池の構成を表すものである。この二次電池は、いわゆるコイン型といわれるものであり、外装カップ11に収容された負極12と、外装缶13に収容された正極14とを、液状の電解質である電解液を含浸させたセパレータ15を介して積層したものである。
(First embodiment)
FIG. 1 shows the configuration of the secondary battery according to the first embodiment of the present invention. This secondary battery is a so-called coin-type battery, and is a separator in which a
外装カップ11および外装缶13の周縁部は絶縁性のガスケット16を介してかしめることにより密閉されている。外装カップ11および外装缶13は、例えば、ステンレスあるいはアルミニウムなどの金属によりそれぞれ構成されている。
The peripheral portions of the
負極12は、例えば、負極集電体12Aと、負極集電体12Aに設けられた負極活物質層12Bとを有している。負極集電体12Aは、リチウムと金属間化合物を形成しない金属元素の少なくとも1種を含む金属材料により構成されていることが好ましい。リチウムと金属間化合物を形成すると、充放電に伴い膨張および収縮し、構造破壊が起こって、集電性が低下する他、負極活物質層12Bを支える能力が小さくなり負極活物質層12Bが負極集電体12Aから脱落し易いからである。リチウムと金属間化合物を形成しない金属元素としては、例えば、銅(Cu),ニッケル(Ni),チタン(Ti),鉄(Fe)あるいはクロム(Cr)が挙げられる。
The
負極集電体12Aを構成する金属材料としては、また、負極活物質層12Bと合金化する金属元素を含むものが好ましい。負極活物質層12Bと負極集電体12Aとの密着性を向上させることができ、負極活物質層12Bの脱落を抑制することができるからである。後述するように負極活物質層12Bが構成元素としてケイ素を含む場合には、リチウムと金属間化合物を形成せず、負極活物質層12Bと合金化する金属元素としては、銅,ニッケル,鉄が挙げられる。中でも、銅は十分な強度および導電性を得ることができるので好ましい。
As the metal material constituting the negative electrode
負極集電体12Aは、単層により構成してもよいが、複数層により構成してもよい。その場合、負極活物質層12Bと接する層をケイ素と合金化する金属材料により構成し、他の層を他の金属材料により構成するようにしてもよい。
The negative electrode
負極集電体12Aの表面粗度Ra値は0.2μm以上であることが好ましい。負極活物質層12Bと負極集電体12Aとの密着性をより向上させることができるからである。また、負極集電体12Aの表面粗度Ra値は5μm以下であることが好ましい。表面粗度Ra値が高すぎると、負極活物質層12Bの膨張に伴い負極集電体12Aに亀裂が生じやすくなる恐れがあるからである。なお、表面粗度Ra値というのはJIS B0601に規定される算術平均粗さRaのことであり、負極集電体12Aのうち少なくとも負極活物質層12Bが設けられている領域の表面粗度Raが上述した範囲内であればよい。
The surface roughness Ra value of the negative electrode
負極活物質層12Bは、構成元素としてケイ素を含んでいる。リチウムを吸蔵および放出する能力が大きく、高いエネルギー密度を得ることができるからである。ケイ素は、単体で含まれていてもよく、合金で含まれていてもよく、化合物で含まれていてもよい。
The negative electrode
負極活物質層12Bは、例えば、気相法,鍍金法,焼成法および溶射法からなる群のうちの少なくとも1つの方法により形成されたものであることが好ましい。充放電に伴う負極活物質層12の膨張・収縮による破壊を抑制することができると共に、負極集電体11と負極活物質層12とを一体化することができ、負極活物質層12における電子伝導性を向上させることができるからである。なお、「焼成法」というのは、活物質を含む粉末とバインダーとを混合し成形した層を、非酸化性雰囲気下等で熱処理することにより、熱処理前よりも体積密度が高く、より緻密な層を形成する方法を意味する。
The negative electrode
負極活物質層12Bは、また、負極集電体12Aとの界面の少なくとも一部において負極集電体12Aと合金化していることが好ましい。上述したように、負極活物質層12Bと負極集電体12Aとの密着性を向上させることができるからである。具体的には、界面において負極集電体12Aの構成元素が負極活物質層12Bに、または負極活物質層12Bの構成元素が負極集電体12Aに、またはそれらが互いに拡散していることが好ましい。なお、本願では、上述した元素の拡散も合金化の一形態に含める。
The negative electrode
負極活物質層12Bは、更に、構成元素として酸素を含んでいることが好ましい。負極活物質層12Bの膨張・収縮を抑制することができるからである。負極活物質層12Bに含まれる酸素の少なくとも一部は、ケイ素と結合していることが好ましく、結合の状態は一酸化ケイ素でも二酸化ケイ素でも、あるいはそれ以外の準安定状態でもよい。負極活物質層12Bにおける酸素の含有量は3原子数%以上であることが好ましい。より高い効果を得ることができるからである。また、負極活物質層12Bにおける酸素の含有量は40原子数%以下であることが好ましい。酸素の含有量が多くなりすぎると、負極12の抵抗が上昇して負荷特性が低下したり、あるいは電池容量が低下してしまうからである。なお、負極活物質層12Bには、充放電により電解液などが分解して負極活物質層12Bの表面に形成される被膜は含めない。よって、負極活物質層12Bにおける酸素の含有量を算出する際には、この被膜に含まれる酸素は含めない。
The negative electrode
加えて、負極活物質層12Bは、酸素の含有量が少ない第1層と、酸素の含有量が第1層よりも多い第2層とを交互に積層して有していることが好ましく、第2層は少なくとも第1層の間に1層以上存在することが好ましい。充放電に伴う膨張・収縮をより効果的に抑制することができるからである。例えば、第1層におけるケイ素の含有量は90原子数%以上であることが好ましく、酸素は含まれていても含まれていなくてもよいが、酸素の含有量はなるべく少ない方が好ましく、全く酸素を含んでおらず、含有量が零であればより好ましい。より高い容量を得ることができるからである。一方、第2層におけるケイ素の含有量は90原子数%以下、酸素の含有量は10原子数%以上であることが好ましい。膨張・収縮による構造破壊をより効果的に抑制することができるからである。第1層と第2層とは、負極集電体12Aの側から、第1層、第2層の順で積層されていてもよいが、第2層、第1層の順で積層されていてもよく、表面は第1層でも第2層でもよい。また、酸素の含有量は、第1層と第2層との間において段階的あるいは連続的に変化していることが好ましい。酸素の含有量が急激に変化すると、リチウムイオンの拡散性が低下し、抵抗が上昇してしまう場合があるからである。
In addition, the negative electrode
この二次電池は、また、負極12の容量と正極14の容量との割合を調節することにより、負極12の最大利用率C%が35%以上85%以下の範囲内とされている。負極12の最大利用率C%を85%以下とすることにより、充放電に伴う負極活物質層12Bの膨張・収縮を抑制することができ、負極活物質層12Bの脱落を抑制することができるからである。また、負極12の最大利用率C%が35%よりも小さいと、使用されないケイ素による副反応が増大し、初回充放電効率が低下してしまう共に、充電状態における負極12の電位が高くなるので、負極12の表面に電解液の分解による良質な被膜が形成されにくくなり、副反応を十分に抑制することができないからである。この負極12の最大利用率C%は40%以上80%以下であればより好ましい。より高い効果を得ることができるからである。
In this secondary battery, the maximum utilization ratio C% of the
なお、負極12の最大利用率C%というのは、負極12の満充電状態における単位面積当たりのリチウムの吸蔵量をA、負極12の単位面積当たりにおける電気化学的に吸蔵可能なリチウムの量をBとすると、C=(A/B)×100で定義されるものである。
Note that the maximum utilization ratio C% of the
このうち負極12の満充電状態における単位面積当たりのリチウムの吸蔵量Aは、例えば、対応する充電機により満充電となるまで充電した電池を解体して、正極14と対向している部分の負極12の一部を検査負極として切り出し、金属リチウムを対極として評価電池を組み立てたのち、この評価電池について放電を行い、初放電における容量値を検査負極の面積で割ることにより求めることができる。この場合、放電というのは、検査負極からリチウムイオンが放出される方向へ通電することを意味している。また、負極12の単位面積当たりにおける電気化学的に吸蔵可能なリチウムの量Bは、例えば、上述した評価電池について放電を行ったのち、電池電圧が0Vになるまで定電流定電圧充電を行い、得られた容量値を検査負極の面積で割ることにより求めることができる。この場合、充電というのは、検査負極にリチウムイオンが吸蔵される方向へ通電することを意味している。このような評価において、通常、通電電流値は1mA/cm2 程度とし、放電は評価電池の電池電圧が1.5Vに達するまで行い、充電は電池電圧が0Vにおける定電圧充電において電流値が0.05mA以下となるまで行う。
Among these, the lithium storage amount A per unit area in the fully charged state of the
正極14は、例えば、正極集電体14Aと、正極集電体14Aに設けられた正極活物質層14Bとを有しており、正極活物質層14Bの側が負極活物質層12Bと対向するように配置されている。正極集電体14Aは、例えば、アルミニウム,ニッケルあるいはステンレスなどにより構成されている。
The positive electrode 14 includes, for example, a positive electrode
正極活物質層14Bは、例えば、正極活物質としてリチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料のいずれか1種または2種以上を含んでおり、必要に応じて炭素材料などの導電材およびポリフッ化ビニリデンなどの結着材を含んでいてもよい。リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、例えば、リチウムを含まないカルコゲン化物、またはリチウムを含有するリチウム複合酸化物が挙げられる。リチウム複合酸化物としては、例えば、一般式Lix MO2 で表されるものが好ましい。高電圧を発生可能であると共に、高エネルギー密度を得ることができるからである。なお、Mは1種類以上の遷移金属元素を含むことが好ましく、例えばコバルトおよびニッケルのうちの少なくとも一方を含むことが好ましい。xは電池の充放電状態によって異なり、通常0.05≦x≦1.10の範囲内の値である。このようなリチウム含有金属複合酸化物の具体例としては、LiCoO2 あるいはLiNiO2 などが挙げられる。
The positive electrode
セパレータ15は、負極12と正極14とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させるものであり、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンにより構成されている。
The
セパレータ15に含浸されている電解液は、例えば、溶媒と、この溶媒に溶解された電解質塩とを含んでおり、必要に応じて添加剤を含んでいてもよい。溶媒としては、例えば、炭酸エチレン,炭酸プロピレン,炭酸ジメチル,炭酸ジエチルあるいは炭酸エチルメチルなどの非水溶媒が挙げられる。溶媒にはいずれか1種を単独で用いてもよいが、2種以上を混合して用いてもよい。例えば、炭酸エチレンあるいは炭酸プロピレンなどの高沸点溶媒と、炭酸ジメチル,炭酸ジエチルあるいは炭酸エチルメチルなどの低沸点溶媒とを混合して用いるようにすれば、高いイオン伝導度を得ることができるので好ましい。
The electrolytic solution impregnated in the
溶媒としては、また、ハロゲン原子を有する炭酸エステル誘導体も挙げられ、これを用いるようにすれば充放電効率をより向上させることができるので好ましい。その場合、上述したような他の溶媒と混合して用いてもよいが、単独で用いてもよい。ハロゲン原子を有する炭酸エステル誘導体は、環式化合物でも鎖式化合物でもよいが、環式化合物の方がより高い効果を得ることができるので好ましい。このような環式化合物としては、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−クロロ−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−ブロモ−1,3−ジオキソラン−2−オン、あるいは4,5−ジフルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンなどが挙げられ、中でも、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンが好ましい。より高い効果を得ることができるからである。 Examples of the solvent also include a carbonic acid ester derivative having a halogen atom, and it is preferable to use this because the charge / discharge efficiency can be further improved. In that case, it may be used by mixing with other solvents as described above, or may be used alone. The carbonic acid ester derivative having a halogen atom may be either a cyclic compound or a chain compound, but the cyclic compound is preferable because a higher effect can be obtained. Such cyclic compounds include 4-fluoro-1,3-dioxolan-2-one, 4-chloro-1,3-dioxolan-2-one, 4-bromo-1,3-dioxolan-2-one Or 4,5-difluoro-1,3-dioxolan-2-one, among which 4-fluoro-1,3-dioxolan-2-one is preferred. This is because a higher effect can be obtained.
溶媒としては、更に、不飽和結合を有する環式炭酸エステルも挙げられ、他の溶媒と混合して用いることが好ましい。充放電効率をより向上させることができるからである。不飽和結合を有する環状炭酸エステルとしては、1,3−ジオキソール−2−オンあるいは4−ビニル−1,3−ジオキソラン−2−オンなどが挙げられる。 Examples of the solvent further include a cyclic carbonate having an unsaturated bond, and it is preferable to use a mixture with another solvent. This is because the charge / discharge efficiency can be further improved. Examples of the cyclic carbonate having an unsaturated bond include 1,3-dioxol-2-one and 4-vinyl-1,3-dioxolan-2-one.
電解質塩としては、例えば、LiPF6 ,LiCF3 SO3 あるいはLiClO4 などのリチウム塩が挙げられる。電解質塩は、いずれか1種を単独で用いてもよいが、2種以上を混合して用いてもよい。 Examples of the electrolyte salt include lithium salts such as LiPF 6 , LiCF 3 SO 3, and LiClO 4 . Any one electrolyte salt may be used alone, or two or more electrolyte salts may be mixed and used.
この電池は、例えば、次のようにして製造することができる。 This battery can be manufactured, for example, as follows.
まず、負極集電体12Aに、気相法,鍍金法,焼成法あるいは溶射法により負極活物質層12Bを成膜することにより負極12を作製する。また、それらの2以上の方法を組み合わせて負極活物質層12Bを成膜するようにしてもよい。気相法としては、例えば、物理堆積法あるいは化学堆積法が挙げられ、具体的には、真空蒸着法,スパッタ法,イオンプレーティング法,レーザーアブレーション法,あるいはCVD(Chemical Vapor Deposition ;化学気相成長)法などが挙げられる。液相法としては例えば鍍金が挙げられる。
First, the
負極活物質層12Bにおける酸素の含有量は、例えば、負極活物質層12Bを形成する際の雰囲気中に酸素を含有させたり、焼成時あるいは熱処理時の雰囲気中に酸素を含有させたり、または用いる負極活物質粒子の酸素濃度により調節する。また、上述したように、酸素の含有量が少ない第1層と、酸素の含有量が第1層よりも多い第2層とを交互に積層して負極活物質層12Bを形成する場合には、雰囲気中における酸素濃度を変化させることにより調節するようにしてもよく、また、第1層を形成したのち、その表面を酸化させることにより第2層を形成するようにしてもよい。
The oxygen content in the negative electrode
なお、負極活物質層12Bを形成したのちに、真空雰囲気下または非酸化性雰囲気下で熱処理を行い、負極集電体12Aと負極活物質層12Bとの界面をより合金化させるようにしてもよい。
In addition, after forming the negative electrode
次いで、例えば、正極活物質と導電材とバインダーとを混合して合剤を調製し、これをN−メチル−2−ピロリドンなどの分散媒に分散させて合剤スラリーとして正極集電体14Aに塗布したのち、圧縮成型して正極活物質層14Bを形成することにより正極14を作製する。その際、負極12の最大利用率C%が上述した範囲内となるように、負極活物質の量と正極活物質の量とを調節する。
Next, for example, a positive electrode active material, a conductive material, and a binder are mixed to prepare a mixture, and this is dispersed in a dispersion medium such as N-methyl-2-pyrrolidone to form a mixture slurry on the positive electrode
続いて、例えば、正極14、電解液を含浸させたセパレータ15および負極12を積層して、外装缶13と外装カップ11との中に入れ、それらをかしめる。これにより図1に示した二次電池が得られる。
Subsequently, for example, the positive electrode 14, the
この二次電池では、充電を行うと、例えば、正極14からリチウムイオンが放出され、電解液を介して負極12に吸蔵される。放電を行うと、例えば、負極12からリチウムイオンが放出され、電解液を介して正極14に吸蔵される。その際、負極12の最大利用率C%が85%以下とされているので、負極活物質層12Bの膨張・収縮が抑制され、負極活物質層12Bの脱落が抑制される。また、負極12の最大利用率C%が35%以上とされているので、使用されないケイ素による副反応が抑制されると共に、充電状態における負極12の電位が低くなり、負極12の表面に良好な被膜が形成される。よって、充放電効率が向上する。
In the secondary battery, when charged, for example, lithium ions are released from the positive electrode 14 and inserted in the
このように本実施の形態によれば、負極集電体12Aの表面粗度Ra値を0.2μm以上とし、かつ、負極12の最大利用率C%を35%以上85%以下とするようにしたので、負極活物質層12Bの膨張・収縮を抑制することができると共に、負極12における副反応を抑制することができる。よって、充放電効率を向上させることができ、サイクル特性を向上させることができる。
Thus, according to the present embodiment, the surface roughness Ra value of the negative electrode
また、負極活物質層12Bにおける酸素の含有量を3原子数%以上とするようにすれば、または、第1層よりも酸素の含有量が多い第2層を少なくとも第1層の間に1層以上有するようにすれば、充放電効率をより向上させることができる。
Further, if the oxygen content in the negative electrode
更に、電解液にハロゲン原子を有する炭酸エステル誘導体を含むようにすれば、充放電効率をより向上させることができる。 Furthermore, if the electrolytic solution contains a carbonic acid ester derivative having a halogen atom, the charge / discharge efficiency can be further improved.
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る二次電池の構成を表すものである。この二次電池は、リード21,22が取り付けられた電極巻回体20をフィルム状の外装部材31の内部に収容したものであり、小型化,軽量化および薄型化が可能となっている。
(Second Embodiment)
FIG. 2 shows a configuration of a secondary battery according to the second embodiment of the present invention. In this secondary battery, the
リード21,22は、それぞれ、外装部材31の内部から外部に向かい例えば同一方向に導出されている。リード21,22は、例えば、アルミニウム,銅,ニッケルあるいはステンレスなどの金属材料によりそれぞれ構成されており、それぞれ薄板状または網目状とされている。
The leads 21 and 22 are led out from the inside of the
外装部材31は、例えば、ナイロンフィルム,アルミニウム箔およびポリエチレンフィルムをこの順に貼り合わせた矩形状のアルミラミネートフィルムにより構成されている。外装部材31は、例えば、ポリエチレンフィルム側と電極巻回体20とが対向するように配設されており、各外縁部が融着あるいは接着剤により互いに密着されている。外装部材31とリード21,22との間には、外気の侵入を防止するための密着フィルム32が挿入されている。密着フィルム32は、リード21,22に対して密着性を有する材料、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,変性ポリエチレンあるいは変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂により構成されている。
The
なお、外装部材31は、上述したアルミラミネートフィルムに代えて、他の構造を有するラミネートフィルム,ポリプロピレンなどの高分子フィルムあるいは金属フィルムにより構成するようにしてもよい。
The
図3は、図2に示した電極巻回体20のI−I線に沿った断面構造を表すものである。電極巻回体20は、負極23と正極24とをセパレータ25および電解質26を介して積層し、巻回したものであり、最外周部は保護テープ27により保護されている。
FIG. 3 shows a cross-sectional structure taken along line II of the
負極23は、負極集電体23Aの両面に負極活物質層23Bが設けられた構造を有している。正極24も、正極集電体24Aの両面に正極活物質層24Bが設けられた構造を有しており、正極活物質層24Bが負極活物質層23Bと対向するように配置されている。負極集電体23A,負極活物質層24B,正極集電体24A,正極活物質層24Bおよびセパレータ25の構成は、第1の実施の形態における負極集電体12A,負極活物質層12B,正極集電体14A,正極活物質層14Bおよびセパレータ15と同様である。
The
電解質26は、電解液を高分子化合物に保持させたいわゆるゲル状の電解質により構成されている。電解液(すなわち溶媒および電解質塩など)の構成は、第1の実施の形態と同様である。高分子材料としては、例えば、フッ化ビニリデンを含む重合体が好ましく挙げられる。酸化還元安定性が高いからである。高分子化合物としては、また、重合性化合物が重合されることにより形成されたものも挙げられる。重合性化合物としては、例えば、ビニル基あるいはその一部の水素をメチル基などの置換基で置換した基を含有するものが挙げられる。具体的には、アクリル酸エステルなどの単官能アクリレート、メタクリル酸エステルなどの単官能メタクリレート、ジアクリル酸エステル,あるいはトリアクリル酸エステルなどの多官能アクリレート、ジメタクリル酸エステルあるいはトリメタクリル酸エステルなどの多官能メタクリレート、アクリロニトリル、またはメタクリロニトリルなどがあり、中でも、アクリレート基あるいはメタクリレート基を有するエステルが好ましい。重合が進行しやすく、重合性化合物の反応率が高いからである。
The
この二次電池は、例えば、次のようにして製造することができる。 For example, the secondary battery can be manufactured as follows.
まず、負極23および正極24を第1の実施の形態と同様にして作製したのち、負極23および正極24にそれぞれ、高分子化合物に電解液を保持させた電解質26を形成する。次いで、負極集電体23Aおよび正極集電体24Aにリード21,22をそれぞれ取り付ける。続いて、負極23と正極24とをセパレータ25を介して積層し積層体としたのち、この積層体をその長手方向に巻回して、最外周部に保護テープ27を接着して電極巻回体20を形成する。そののち、例えば、外装部材31の間に電極巻回体20を挟み込み、外装部材31の外縁部同士を熱融着などにより密着させて封入する。その際、リード21,22と外装部材31との間には密着フィルム32を挿入する。これにより、図2,3に示した二次電池が完成する。
First, the
なお、電解質26は次のようにして形成してもよい。例えば、負極23および正極24に重合性化合物と電解液とを含む電解質用組成物を塗布し、セパレータ25を介して巻回して外装部材31の内部に封入したのち、重合性化合物を重合させることにより形成するようにしてもよく、また、負極23と正極24とをセパレータ25を介して巻回して外装部材31の内部に封入したのち、外装部材31の内部に重合性化合物と電解液とを含む電解質用組成物を注入し、重合性化合物を重合させることにより形成するようにしてもよい。
The
この二次電池の作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。 The operation and effect of the secondary battery are the same as those in the first embodiment.
更に、本発明の具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例では、上記実施の形態において用いた符号および記号をそのまま対応させて用いる。 Further, specific embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the following examples, the symbols and symbols used in the above embodiment are used in correspondence.
(実施例1−1〜1−7)
図2,3に示したラミネートフィルム型の二次電池を作製した。まず、正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2 )と、導電材としてカーボンブラックと結着材としてポリフッ化ビニリデンとを混合し、分散媒としてN−メチル−2−ピロリドンに分散させたのち、アルミニウム箔よりなる正極集電体24Aに塗布し乾燥させることにより正極活物質層24Bを形成し、正極24を作製した。そののち、リード22を取り付けた。
(Examples 1-1 to 1-7)
The laminate film type secondary battery shown in FIGS. First, lithium cobalt oxide (LiCoO 2 ) as a positive electrode active material, carbon black as a conductive material, and polyvinylidene fluoride as a binder are mixed and dispersed in N-methyl-2-pyrrolidone as a dispersion medium, and then aluminum. The positive electrode
次いで、厚みが18μm、表面粗度Ra値が0.4μmの電解銅箔よりなる負極集電体23Aの上に、電子ビーム蒸着法によりケイ素を蒸着したのち、280℃で24時間アニール処理を行うことにより、負極活物質層23Bを形成し、負極23を作製した。その際、ケイ素の蒸着はアルゴン(Ar)で希釈した酸素ガスをフローしながら行った。また、負極活物質層23Bの厚みを6μmとした際に、負極23の最大利用率Cが50%となるように設計し、負極活物質層23Bの厚みを変化させることにより所望の最大利用率Cとなるようにした。そののち、リード21を取り付けた。
Next, silicon is deposited on the negative electrode
続いて、電解液100質量部に対して、重合性化合物溶液を5質量部、重合開始剤を0.1質量部の割合で混合して電解質用組成物を作製した。重合性化合物溶液は、化1に示したトリメチロールプロパントリアクリレートと、化2に示したネオペンチルグリコールジアクリレートとを、トリメチロールプロパントリアクリレート:ネオペンチルグリコールジアクリレート=3:7の質量比で混合したものとした。重合開始剤は、パーオキシエステル系重合開始剤であるt−ブチルパーオキシネオデカノエートとした。電解液は、溶媒として炭酸エチレン(EC)と炭酸ジメチル(DMC)とを、炭酸エチレン:炭酸ジメチル=3:7の質量比で混合し、更に、電解質塩としてLiPF6 を溶解させたものとした。電解液におけるLiPF6 の濃度は1mol/lとした。 Subsequently, 5 parts by mass of the polymerizable compound solution and 0.1 parts by mass of the polymerization initiator were mixed with 100 parts by mass of the electrolytic solution to prepare an electrolyte composition. A polymerizable compound solution is obtained by combining trimethylolpropane triacrylate shown in Chemical Formula 1 and neopentyl glycol diacrylate shown in Chemical Formula 2 with a mass ratio of trimethylolpropane triacrylate: neopentyl glycol diacrylate = 3: 7. Mixed. The polymerization initiator was t-butyl peroxyneodecanoate which is a peroxy ester polymerization initiator. The electrolytic solution was prepared by mixing ethylene carbonate (EC) and dimethyl carbonate (DMC) as a solvent in a mass ratio of ethylene carbonate: dimethyl carbonate = 3: 7 and further dissolving LiPF 6 as an electrolyte salt. . The concentration of LiPF 6 in the electrolytic solution was 1 mol / l.
作製した電解質用組成物を正極24および負極23に塗布し、これらを厚み25μmの微孔性ポリエチレンフィルムよりなるセパレータ25を介して密着させ、巻回して巻回電極体20の前駆体である巻回体とした。
The produced electrolyte composition was applied to the
次いで、巻回体を防湿性のアルミラミネートフィルムよりなる外装部材31の間に挟み込んだのち、外装部材31の外縁部同士を貼り合わせた。その際、リード21,22を外装部材31の外部に導出させるようにした。アルミラミネートフィルムは、最外層から順に、厚み25μmのナイロンフィルムと、厚み40μmのアルミニウム箔と、厚み30μmのポリプロピレンとが積層されたものとした。そののち、これをガラス板に挟んで75℃で30分間加熱し、重合性化合物を重合することにより、電解質用組成物をゲル化して電解質26を形成し、二次電池作製した。
Next, after sandwiching the wound body between the
作製した実施例1−1〜1−7の二次電池について、実施の形態で説明したようにして負極23の満充電状態における単位体積当たりのリチウムの吸蔵量A、および負極23の単位体積当たりにおける電気化学的に吸蔵可能なリチウムの量Bを測定し、負極23の最大利用率Cを求めた。結果を表1に示す。
For the fabricated secondary batteries of Examples 1-1 to 1-7, as described in the embodiment, the lithium storage amount A per unit volume in the fully charged state of the
また、作製した二次電池について、充放電試験を行い、初回充放電効率およびサイクル特性を調べた。充電は、電流500mA、上限電圧4.2Vとして定電流定電圧充電を行い、放電は、500mAの定電流で電池電圧が2.7Vに達するまで行った。初回充放電効率は、初回充電容量(1サイクル目の充電容量)に対する初回放電容量(1サイクル目の放電容量)の割合、すなわち、(初回放電容量/初回充電容量)×100(%)から求めた。また、サイクル特性は、1サイクル目の放電容量に対する100サイクル目の放電容量の割合、すなわち、(100サイクル目の放電容量/1サイクル目の放電容量)×100(%)から求めた。結果を表1に示す。 Moreover, about the produced secondary battery, the charge / discharge test was done and the first time charge / discharge efficiency and cycling characteristics were investigated. Charging was performed at a constant current and constant voltage with a current of 500 mA and an upper limit voltage of 4.2 V, and discharging was performed at a constant current of 500 mA until the battery voltage reached 2.7 V. The initial charge / discharge efficiency is obtained from the ratio of the initial discharge capacity (discharge capacity at the first cycle) to the initial charge capacity (charge capacity at the first cycle), that is, (initial discharge capacity / initial charge capacity) × 100 (%). It was. The cycle characteristics were obtained from the ratio of the discharge capacity at the 100th cycle to the discharge capacity at the first cycle, that is, (discharge capacity at the 100th cycle / discharge capacity at the first cycle) × 100 (%). The results are shown in Table 1.
更に、作製した二次電池について、上述した条件で1サイクル目の充放電を行ったのち、解体して負極23を取り出した。この負極23の断面について、SEM(Scanning Electron Microscope;走査電子顕微鏡)像解析を行ったところ、負極集電体23Aと負極活物質層23Bとが界面において接着していることが確認された。また、この界面について、AES(オージェ電子分光法;Auger electron spectroscopy )のスポット分析を行ったところ、負極活物質層23Bに負極集電体23Aの成分である銅の成分が拡散されていることが確認された。すなわち、負極集電体23Aと負極活物質層23Bとが合金化していることが確認された。
Further, the fabricated secondary battery was charged and discharged in the first cycle under the above-described conditions, and then disassembled and the
実施例1−1〜1−7に対する比較例1−1〜1−4として、負極の最大利用率Cが35%未満または85%超となるように、負極活物質層の厚みを変化させて負極を作製したことを除き、他は実施例1−1〜1−7と同様にして二次電池を作製した。また、比較例1−5〜1−7として、負極集電体として表面粗度Ra値が0.05μmの電解銅箔を用い、負極の最大利用率Cが20%〜90%となるように、負極活物質層の厚みを変化させて負極を作製したことを除き、他は実施例1−1〜1−7と同様にして二次電池を作製した。 As Comparative Examples 1-1 to 1-4 for Examples 1-1 to 1-7, the thickness of the negative electrode active material layer was changed so that the maximum utilization rate C of the negative electrode was less than 35% or more than 85%. A secondary battery was fabricated in the same manner as in Examples 1-1 to 1-7, except that a negative electrode was fabricated. Moreover, as Comparative Examples 1-5 to 1-7, an electrolytic copper foil having a surface roughness Ra value of 0.05 μm was used as the negative electrode current collector, and the maximum utilization rate C of the negative electrode was 20% to 90%. A secondary battery was fabricated in the same manner as in Examples 1-1 to 1-7, except that the negative electrode was fabricated by changing the thickness of the negative electrode active material layer.
作製した比較例1−1〜1−7の二次電池についても、実施例1−1〜1−7と同様にして負極の最大利用率C、初回充放電効率およびサイクル特性を調べた。結果を表1に示す。 For the fabricated secondary batteries of Comparative Examples 1-1 to 1-7, the maximum utilization factor C, the initial charge / discharge efficiency, and the cycle characteristics of the negative electrode were examined in the same manner as in Examples 1-1 to 1-7. The results are shown in Table 1.
また、比較例1−6の二次電池について、実施例1−1〜1−7と同様にして負極の断面について、SEM像解析を行ったところ、負極集電体と負極活物質層との界面において、多数の剥離が確認された。 Further, regarding the secondary battery of Comparative Example 1-6, when the SEM image analysis was performed on the cross section of the negative electrode in the same manner as in Examples 1-1 to 1-7, the negative electrode current collector and the negative electrode active material layer Numerous peeling was confirmed at the interface.
表1から分かるように、負極集電体23Aの表面粗度Ra値を0.2μm以上とし、負極23の最大利用率Cを35%以上85%以下とした実施例1−1〜1−7によれば、負極の最大利用率Cが85%超の比較例1−1,1−2よりも放電容量維持率が向上し、負極の最大利用率Cが35%未満である比較例1−3,1−4よりも初回充放電効率が向上した。特に、負極の最大利用率Cを40%以上80%以下とした実施例1−2〜1−6において、高い値が得られた。
As can be seen from Table 1, Examples 1-1 to 1-7 in which the surface roughness Ra value of the negative electrode
一方、負極集電体の表面粗度Ra値を0.2μm未満とした比較例1−5〜1−7では、負極の最大利用率Cを35%以上85%以下としても、放電容量維持率の改善効果は観られなかった。 On the other hand, in Comparative Examples 1-5 to 1-7 in which the surface roughness Ra value of the negative electrode current collector was less than 0.2 μm, even if the maximum utilization rate C of the negative electrode was 35% or more and 85% or less, the discharge capacity maintenance rate No improvement effect was observed.
すなわち、負極集電体23Aにおける表面粗度Ra値を0.2μm以上とし、負極23の最大利用率Cを35%以上85%以下とするようにすれば、初回充放電効率およびサイクル特性を向上させることができることが分かった。
That is, if the surface roughness Ra value of the negative electrode
(実施例2−1〜2−4)
表面粗度Ra値が0.2μm、1.0μm、3.0μm、または5.0μmである電解銅箔よりなる負極集電体23Aを用いたことを除き、他は実施例1−5と同様にして二次電池を作製した。その際、負極23の最大利用率Cは50%となるように設計した。
(Examples 2-1 to 2-4)
Except that the negative electrode
実施例2−1〜2−4に対する比較例2−1として、表面粗度Ra値が0.1μmである電解銅箔よりなる負極集電体を用いたことを除き、他は実施例2−1〜2−4と同様にして二次電池を作製した。その際、負極の最大利用率Cは50%となるように設計した。 As Comparative Example 2-1 with respect to Examples 2-1 to 2-4, except that a negative electrode current collector made of an electrolytic copper foil having a surface roughness Ra value of 0.1 μm was used, the others were Example 2- Secondary batteries were produced in the same manner as in 1-2-4. At that time, the maximum utilization factor C of the negative electrode was designed to be 50%.
作製した実施例2−1〜2−4および比較例2−1の二次電池について、実施例1−1〜1−7と同様にして初回充放電効率およびサイクル特性を調べた。結果を実施例1−5および比較例1−6の結果と共に表2に示す。 For the fabricated secondary batteries of Examples 2-1 to 2-4 and Comparative Example 2-1, the initial charge and discharge efficiency and the cycle characteristics were examined in the same manner as in Examples 1-1 to 1-7. The results are shown in Table 2 together with the results of Example 1-5 and Comparative example 1-6.
表2から分かるように、負極集電体23Aの表面粗度Ra値を0.2μm以上とした実施例1−5,2−1〜2−4において、初回充放電効率および放電容量維持率が飛躍的に向上した。
As can be seen from Table 2, in Examples 1-5, 2-1 to 2-4 in which the surface roughness Ra value of the negative electrode
すなわち、負極集電体23Aの表面粗度Ra値を0.2μm以上とするようにすれば、好ましいことが分かった。
That is, it has been found that it is preferable that the surface roughness Ra value of the negative electrode
(実施例3−1〜3−6)
ケイ素を蒸着する際に、アルゴンで希釈した酸素ガスのフロー条件を適宜変化することにより、負極活物質層23Bにおける酸素含有量を変化させたことを除き、他は実施例1−5と同様にして二次電池を作製した。その際、負極23の最大利用率Cは50%となるように設計した。
(Examples 3-1 to 3-6)
Except that the oxygen content in the negative electrode
実施例3−1〜3−6に対する比較例3−1として、表面粗度Ra値が0.05μmの電解銅箔よりなる負極集電体を用い、アルゴンで希釈した酸素ガスのフロー条件を変化させたことを除き、他は実施例3−1〜3−6と同様にして二次電池を作製した。 As Comparative Example 3-1 with respect to Examples 3-1 to 3-6, a negative electrode current collector made of an electrolytic copper foil having a surface roughness Ra value of 0.05 μm was used, and the flow condition of oxygen gas diluted with argon was changed. A secondary battery was fabricated in the same manner as in Examples 3-1 to 3-6, except for the above.
作製した実施例3−1〜3−6および比較例3−1の二次電池について、実施例1−1〜1−7と同様にして初回充放電効率およびサイクル特性を調べた。結果を実施例1−5および比較例1−6の結果と共に表3に示す。 For the fabricated secondary batteries of Examples 3-1 to 3-6 and Comparative example 3-1, the initial charge and discharge efficiency and the cycle characteristics were examined in the same manner as in Examples 1-1 to 1-7. The results are shown in Table 3 together with the results of Example 1-5 and Comparative example 1-6.
また、実施例1−5,3−1〜3−6および比較例1−6,3−1の二次電池を実施例1−1〜1−7と同様の条件で1サイクル目の充放電を行ったのち、解体して負極23を取り出し、酸素濃度分析計により負極活物質層23Bにおける酸素含有量を測定した。その際、負極23の表面を炭酸ジエチルで洗浄し、表面に形成されている被膜を除去した。結果を表3に示す。
In addition, the secondary batteries of Examples 1-5, 3-1 to 3-6 and Comparative Examples 1-6 and 3-1, were charged and discharged in the first cycle under the same conditions as in Examples 1-1 to 1-7. Then, the
表3から分かるように、実施例1−5,3−1〜3−6によれば、負極活物質層23Bにおける酸素の含有量が多くなるに伴い、初回充放電効率および放電容量維持率は共に向上し、極大値を示したのち低下する傾向が見られた。一方、表面粗度Ra値が0.2μm未満である比較例1−6,3−1によれば、負極活物質層における酸素の含有量が多くなると放電容量維持率は向上するが、初回充放電効率は著しく低下し、更に、これらの値は十分ではなかった。
As can be seen from Table 3, according to Examples 1-5, 3-1 to 3-6, as the oxygen content in the negative electrode
すなわち、表面粗度Ra値が0.2μm以上の負極集電体23Aを用いた場合に、負極活物質層23Bにおける酸素含有量を3原子数%以上とするようにすれば、より好ましいことが分かった。
That is, when the negative electrode
(実施例4−1〜4−4)
酸素の含有量が少ない第1層と、酸素の含有量を多くした第2層とを交互に積層して負極活物質層23Bを形成したことを除き、他は実施例3−4と同様にして二次電池を作製した。その際、第1層は電子ビーム蒸着により成膜し、第2層は第1層の成膜を中断し、アルゴンで希釈した酸素ガスをフローさせて第1層の表面を酸化することにより形成した。実施例4−1では、第1層、第2層、第1層の順に成膜し、実施例4−2では、第1層、第2層の順に3層ずつ積層し、更に第1層を形成した。実施例4−3では、第1層、第2層の順に5層ずつ積層し、更に第1層を形成した。実施例4−4では、第1層、第2層の順に10層ずつ積層し、更に第1層を形成した。なお、負極活物質層23Bにおけるトータルの酸素含有量は実施例3−4と同様に約11原子数%となるようにすると共に、負極23の最大利用率Cは50%となるように設計した。
(Examples 4-1 to 4-4)
Except that the negative electrode
作製した実施例4−1〜4−4の二次電池について、実施例1−1〜1−7と同様にして初回充放電効率およびサイクル特性を調べた。結果を実施例3−4の結果と共に表4に示す。 For the fabricated secondary batteries of Examples 4-1 to 4-4, the initial charge and discharge efficiency and the cycle characteristics were examined in the same manner as in Examples 1-1 to 1-7. The results are shown in Table 4 together with the results of Example 3-4.
表4から分かるように、第1層と第2層とを設けた実施例4−1〜4−4によれば、設けていない実施例3−4に比べて初回充放電効率および放電容量維持率が向上した。また、それらの積層数を増加させるに従い、初回充放電効率および放電容量維持率は共に向上する傾向が見られた。すなわち、酸素の含有量が少ない第1層の間に酸素の含有量が多い第2層を少なくとも1層以上設けるようにすれば、より好ましいことが分かった。 As can be seen from Table 4, according to Examples 4-1 to 4-4 in which the first layer and the second layer are provided, the initial charge / discharge efficiency and the discharge capacity are maintained compared to Example 3-4 in which the first layer and the second layer are not provided. The rate has improved. In addition, as the number of layers increased, the initial charge / discharge efficiency and the discharge capacity retention rate tended to improve. That is, it has been found that it is more preferable to provide at least one second layer having a high oxygen content between the first layers having a low oxygen content.
(実施例5−1)
炭酸エチレンに代えてハロゲン原子を有する炭酸エステル誘導体である4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン(FEC)を用いたことを除き、他は実施例1−5と同様にして二次電池を作製した。
(Example 5-1)
The secondary reaction was carried out in the same manner as in Example 1-5 except that 4-fluoro-1,3-dioxolan-2-one (FEC), which is a carbonate ester derivative having a halogen atom, was used instead of ethylene carbonate. A battery was produced.
実施例5−1に対する比較例5−1として、負極集電体として表面粗度Ra値が0.05μmである電解銅箔を用いたことを除き、他は実施例5−1と同様にして二次電池を作製した。その際、負極の最大利用率Cが50%となるように設計した。 As Comparative Example 5-1 with respect to Example 5-1, except that an electrolytic copper foil having a surface roughness Ra value of 0.05 μm was used as the negative electrode current collector, the others were the same as Example 5-1. A secondary battery was produced. At that time, the maximum utilization factor C of the negative electrode was designed to be 50%.
作製した実施例5−1および比較例5−1の二次電池について、実施例1−1〜1−7と同様にして初回充放電効率およびサイクル特性を調べた。結果を実施例1−5および比較例1−6の結果と共に表5に示す。 For the fabricated secondary batteries of Example 5-1 and Comparative Example 5-1, the initial charge and discharge efficiency and the cycle characteristics were examined in the same manner as in Examples 1-1 to 1-7. The results are shown in Table 5 together with the results of Example 1-5 and Comparative Example 1-6.
表5から分かるように、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを用いた実施例5−1によれば、これを用いていない実施例1−5よりも放電容量維持率が向上した。一方、負極集電体における表面粗度Ra値を0.05とした比較例5−1では、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを用いることにより、これを用いていない比較例1−6よりも、放電容量維持率は向上したが、初回充放電効率が低下した。 As can be seen from Table 5, according to Example 5-1 using 4-fluoro-1,3-dioxolan-2-one, the discharge capacity retention rate is improved as compared with Example 1-5 not using this. did. On the other hand, in Comparative Example 5-1, in which the surface roughness Ra value of the negative electrode current collector was 0.05, a comparative example in which 4-fluoro-1,3-dioxolan-2-one was used and this was not used Although the discharge capacity retention rate was improved from 1-6, the initial charge / discharge efficiency was lowered.
すなわち、表面粗度Ra値が0.2μm以上の負極集電体を用いた場合に、ハロゲン原子を有する環式炭酸エステル誘導体を用いるようにすれば、高い初回充放電効率を保ちつつ、サイクル特性を更に向上させることができることが分かった。 That is, when a negative electrode current collector having a surface roughness Ra value of 0.2 μm or more is used, if a cyclic carbonate derivative having a halogen atom is used, cycle characteristics are maintained while maintaining high initial charge / discharge efficiency. It was found that can be further improved.
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態および実施例では、電解質として、電解液または電解液を高分子化合物に保持させたゲル状の電解質を用いる場合について説明したが、他の電解質を用いるようにしてもよい。他の電解質としては、窒化リチウムあるいはリン酸リチウムなどを含む無機伝導体、あるいはイオン伝導性を有する高分子化合物に電解質塩を分散させた高分子固体電解質、またはこれらと電解液とを混合したものなどが挙げられる。 Although the present invention has been described with reference to the embodiments and examples, the present invention is not limited to the above embodiments and examples, and various modifications can be made. For example, in the above-described embodiments and examples, the case where an electrolyte or a gel electrolyte in which an electrolytic solution is held in a polymer compound is used as the electrolyte has been described, but other electrolytes may be used. Other electrolytes include inorganic conductors containing lithium nitride or lithium phosphate, polymer solid electrolytes in which an electrolyte salt is dispersed in a polymer compound having ionic conductivity, or a mixture of these and an electrolyte. Etc.
また、上記実施の形態および実施例では、コイン型、または巻回ラミネート型の二次電池について説明したが、本発明は、円筒型、角型、ボタン型、薄型、大型、積層ラミネート型の二次電池についても同様に適用することができる。また、二次電池に限らず、一次電池についても適用することができる。 In the above embodiments and examples, a coin type or wound laminate type secondary battery has been described. However, the present invention is not limited to a cylindrical type, a square type, a button type, a thin type, a large type, and a laminated laminate type. The same applies to the secondary battery. Moreover, not only a secondary battery but a primary battery is applicable.
11…外装カップ、12,23…負極、12A,23A…負極集電体、12B,23B…負極活物質層、13…外装缶、14,24…正極、14A,24A…正極集電体、14B,24B…正極活物質層、15,25…セパレータ、16…ガスケット、20…電極巻回体、21,22…リード、26…電解質、27…保護テープ。
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記負極は、
表面粗度Ra値が0.2μm以上である負極集電体と、前記負極集電体と界面の少なくとも一部において合金化した、ケイ素(Si)を構成元素として含む負極活物質からなる負極活物質層とを有し、
前記負極の満充電状態における単位面積当たりのリチウム(Li)の吸蔵量をA、前記負極の単位面積当たりにおける電気化学的に吸蔵可能なリチウムの量をBとしたとき、(A/B)×100で定義される最大利用率C%が40%以上60%以下である
リチウムイオン二次電池。
(ただし、Aは、対応する充電機により満充電となるまで充電した電池を解体して、正極と対向している部分の負極の一部を検査負極として切り出し、金属リチウムを対極として評価電池を組み立てたのち、この評価電池について放電(検査負極からリチウムイオンが放出される方向へ通電すること)を行い、初放電における容量値を検査負極の面積で割ることにより求めることができるものであり、Bは、この評価電池について放電を行ったのち、電池電圧が0Vになるまで定電流定電圧での充電(検査負極にリチウムイオンが吸蔵される方向へ通電すること)を行い、得られた容量値を検査負極の面積で割ることにより求めることができるものである。ここで、通電電流値は1mA/cm 2 とし、放電は評価電池の電池電圧が1.5Vに達するまで行い、充電は電池電圧が0Vにおける定電圧充電において電流値が0.05mA以下となるまで行う。) A lithium ion secondary battery comprising an electrolyte together with a positive electrode and a negative electrode,
The negative electrode is
The anode active surface roughness Ra is made of a negative electrode active material comprising as constituent elements and the negative electrode current collector, the alloyed in at least part of the negative electrode current collector and the interface, the silicon (Si) which is 0.2μm or more A material layer,
When the storage amount of lithium (Li) per unit area in the fully charged state of the negative electrode is A, and the amount of lithium that can be stored electrochemically per unit area of the negative electrode is B, (A / B) × A lithium ion secondary battery having a maximum utilization rate C% defined by 100 of 40% or more and 60% or less.
(However, A disassembles the battery that is charged until it is fully charged by the corresponding charger, cuts out a part of the negative electrode facing the positive electrode as the inspection negative electrode, and evaluates the evaluation battery using metallic lithium as the counter electrode. After assembling, this evaluation battery is discharged (by energizing in the direction in which lithium ions are released from the inspection negative electrode), and can be obtained by dividing the capacity value in the initial discharge by the area of the inspection negative electrode, B was discharged for this evaluation battery, and then charged at a constant current and a constant voltage until the battery voltage reached 0 V (energization in the direction in which lithium ions were occluded in the inspection negative electrode). those which can be obtained by dividing the value by the area of the inspection anode. here, the energization current is set to 1 mA / cm 2, discharge the battery voltage of the evaluation battery is 1.5V Performed until the charging is performed until the current value becomes less 0.05mA battery voltage in the constant voltage charging at 0V.)
請求項1記載のリチウムイオン二次電池。The lithium ion secondary battery according to claim 1.
請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン二次電池。 The lithium ion secondary battery according to claim 1, wherein the negative electrode active material layer further contains oxygen (O) as a constituent element, and the content of oxygen in the negative electrode active material layer is 3 atomic% or more. .
請求項3記載のリチウムイオン二次電池。 The lithium ion secondary battery according to claim 3, wherein at least a part of oxygen contained in the negative electrode active material layer is bonded to silicon.
前記第2層は前記第1層よりも酸素の含有量が多く、
前記第2層は、2つの前記第1層の間に1層以上存在する
請求項3または請求項4記載のリチウムイオン二次電池。 The negative electrode active material layer has alternately stacked first and second layers having different oxygen contents,
The second layer has a higher oxygen content than the first layer,
5. The lithium ion secondary battery according to claim 3 , wherein one or more of the second layers exist between the two first layers.
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池。 The lithium ion secondary battery according to any one of claims 1 to 5, wherein the electrolyte includes a carbonate ester derivative having a halogen atom.
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