JP5910106B2 - タッチパネルモジュールおよびタッチパネル付表示装置 - Google Patents
タッチパネルモジュールおよびタッチパネル付表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5910106B2 JP5910106B2 JP2012011428A JP2012011428A JP5910106B2 JP 5910106 B2 JP5910106 B2 JP 5910106B2 JP 2012011428 A JP2012011428 A JP 2012011428A JP 2012011428 A JP2012011428 A JP 2012011428A JP 5910106 B2 JP5910106 B2 JP 5910106B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connection terminal
- touch panel
- external connection
- panel sensor
- transparent film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Position Input By Displaying (AREA)
Description
両面タイプタッチパネルセンサは、部材数が少なくタッチパネルの薄膜化や、ロールトゥロールプロセスによる製造が可能となることによる生産性向上等を図ることができる。また、2枚の基板を貼り合わせる必要がないため、2つの透明電極間の位置ずれ等の不具合を回避することができる。
しかしながら、両面タイプタッチパネルセンサをFPCと接続する方法としては、通常、一方の表面に形成された外部接続端子とFPCの接続端子とを異方導電性接着剤を介して熱圧着により接続した後、両者を裏返して、他方の表面に形成された外部接続端子とFPCの接続端子との接続を行う方法が用いられる。したがって、一般的に、FPCのタッチパネルセンサと平面視上重なる部位、特に、タッチパネルセンサの外部接続端子とFPCの接続端子とが重なる接続部位は、金属性の端子が異方導電性接着剤等を用いて熱圧着することにより接着および電気接続がされ、さらに、外部接続端子および接続端子は、これに接続された配線と比較し幅が広く成形されているため、配線のみが形成されている部位と比較して剛性が高くなっている。このため、裏返す際等にFPC面に垂直方向に応力が加わった場合には、図6に例示するように、上述のような接続部位34に隣接する部位、具体的には、FPCおよびタッチパネルセンサのそれぞれ接続部位より内側に応力が集中し、大きな折れ曲がりが生じることになる。そしてそのような折れ曲がりが生じた箇所に形成された配線が断線するといった問題があった。
以下、本発明のタッチパネルモジュールおよびタッチパネル付表示装置について説明する。
まず、タッチパネルモジュールについて説明する。
本発明のタッチパネルモジュールは、タッチパネルセンサを有するフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサと、上記タッチパネルセンサの一方の表面上に形成された接着層と、上記接着層上に形成されたカバーレンズと、を有するタッチパネルモジュールであって、上記タッチパネルセンサが、透明フィルム基材と、上記透明フィルム基材の一方の表面上に形成された表側電極と、上記透明フィルム基材の上記表側電極が形成された表面上に形成され、上記表側電極に接続された表側外部接続端子と、上記透明フィルム基材の他方の表面上に形成された裏側電極と、上記透明フィルム基材の上記裏側電極が形成された表面上に上記表側外部接続端子と平面視上重ならないように形成され、上記裏側電極に接続された裏側外部接続端子と、を有し、上記透明フィルム基材が、少なくとも平面視上隣接する上記表側外部接続端子および上記裏側外部接続端子の間に切断部を有し、上記切断部の終端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離が、上記切断部に隣接する上記表側外部接続端子または上記裏側外部接続端子である切断部隣接外部接続端子の内端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離未満の距離であるものであり、上記フレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサが、上記タッチパネルセンサと、絶縁性を有するフレキシブル基板および上記フレキシブル基板の表面上に形成された接続端子を有するフレキシブルプリント配線板と、熱圧着により接着性および厚み方向に導電性を示す異方導電性接着剤からなり、上記表側外部接続端子および上記裏側外部接続端子と上記接続端子とを接続する異方導電接着剤層と、を有するものであることを特徴とするものである。
また、図1に示す様にタッチパネルセンサ10のカバーレンズ51が接着された表面と反対側表面上に接着層52を介して裏面保護層53を有するものである。
具体的には、図7に例示するように、断面視上、上述のような終端が接続部位と重なるように位置する切断部を有することにより、タッチパネルセンサの接続部位の柔軟性を向上させることができ、タッチパネルセンサ10が接続部位34内で変形することが容易となる。このため、裏返す際等にFPC面に垂直方向に荷重が加わった場合であっても、FPC30およびタッチパネルセンサ10の接続部位隣接部への応力の集中を回避でき、FPC30やタッチパネルセンサ10が接続部位隣接部付近で大きく折れ曲がることを防ぐことができる。また、その結果、接続部位隣接部での配線5の断線を防ぐことができる。
なお、図6および図7中において、タッチパネルセンサ10は透明フィルム基材1上に形成された表側外部接続端子3aにおいて、FPC30のフレキシブル基板31の裏側接続部31b上に形成された裏側接続端子32bと異方導電性接着剤層33を介して接続されている。また、外部接続端子および接続端子が接着および接続されている部位が接続部位34であり、接続部位34に隣接する部位が接続部位隣接部である。
以下、本発明のタッチパネルモジュールの各構成について詳細に説明する。
本発明におけるFPC付タッチパネルセンサは、上記タッチパネルセンサと、絶縁性を有するフレキシブル基板および上記フレキシブル基板の表面上に形成された接続端子を有するフレキシブルプリント配線板と、熱圧着により接着性および厚み方向に導電性を示す異方導電性接着剤からなり、上記表側外部接続端子および上記裏側外部接続端子と上記接続端子とを接続する異方導電接着剤層と、を有するものである。
また、この例においては、表側接続端子32aは、フレキシブル基板31の表側接続部31aに形成され、裏側接続端子32bは、フレキシブル基板31の裏側接続部31bに形成されている。
以下、本発明におけるFPC付タッチパネルセンサの各構成について詳細に説明する。
本発明におけるタッチパネルセンサは、透明フィルム基材、表側電極、表側外部接続端子、裏側電極、および裏側外部接続端子を少なくとも有するものである。
以下、本発明におけるタッチパネルセンサの各構成について詳細に説明する。
本発明における透明フィルム基材は、上記切断部を含むものである。
本発明における切断部は、上記透明フィルム基材の、少なくとも平面視上隣接する上記表側外部接続端子および上記裏側外部接続端子の間に形成されるものである。
また、その終端から上記フィルム基材の外周端までの距離が、隣接する上記表側外部接続端子または裏側外部接続端子である切断部隣接外部接続端子の内端から上記フィルム基材の外周端までの距離未満の距離であるものである。
また、切断部隣接外部接続端子の内端から透明フィルム基材の外周端までの距離は、具体的には、図10および図11においてa1またはa2で示される距離をいうものであり、切断部の終端から透明フィルム基材の外周端までの距離は、図10〜図11中のbで示される距離をいうものである。また、切断部接続外部接続端子の内端は切断部隣接外部接続端子の主要部分の終端をいうものであり、例えば、引き回し配線との接続部において幅が変化する形状の場合には、既に説明した図10に示すように、幅が一定の部位までを指すものである。また、外部接続端子の幅が引き回し配線と同一幅の場合には、露出の有無や接続されるFPCの接続端子の幅や長さから判断することができる。
なお、図10〜図11中の符合については、図3と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明においては、なかでも、切欠き部とすることが好ましい。上記切断部が切欠き部であることにより、接続部位の柔軟性を効果的に向上させることができ、FPCまたはタッチパネルセンサの接続部位隣接部への大きな折れ曲がりをより効果的に抑制できるからである。
なお、上記切断部が切欠き部である場合の切欠き幅としては、接続部位を所望の柔軟性を有するものとすることができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、熱圧着により透明フィルム基材が熱膨張した場合であっても切断部の端部同士が接しない程度の幅とすることができる。タッチパネルセンサの外部接続端子およびFPCの接続端子を熱圧着により接続した際に、その部位の透明フィルム基材が膨張等したとしても、接続部位の柔軟性を安定的に維持できるからである。
具体的な切欠き幅としては、0.2mm以上が好ましく、なかでも1.0mm以上であることが好ましい。切り欠き部先端の十分な曲率半径を確保し、打ち抜き加工により切欠き部を形成する際に生じる亀裂を減少できるからである。
なお、透明フィルム基材とFPCの熱膨張率の違いにより、熱圧着の接続の位置精度の低下を抑制するという観点から、5.0mm以下であることが好ましい。
本発明においては、なかでも、上記切欠き部の透明フィルの外周端における幅が、切断部隣接外部接続端子に隣接する部位における幅よりも広がっている形状であることが好ましい。接続部位をより柔軟性に優れたものとすることができるからである。
なお、上記切欠き部の透明フィルの外周端における幅が、切断部隣接外部接続端子に隣接する部位における幅よりも広がっている形状の具体例としては、例えば、既に説明した、図13〜図16および図18に示すものを挙げることができる。
なお、図12〜18中の符合については、図4と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。また、図中のeで示される幅が切断部隣接外部接続端子に隣接する部位における幅を示し、fで示される幅が透明フィルムの外周端における幅を示すものである。
なお、鋭角部を含まない形状の具体例としては、既に説明した図4、図13、図14、図16、および図18等を挙げることができる。
本発明においては、上記切断部が外部接続端子深さの異なる2つの切断部隣接外部接続端子に隣接する場合には、外部接続端子深さの深いものの深さより浅い深さ、すなわち、切断部隣接外部接続端子のうち内端から上記フィルム基材の外周端までの距離が長い接続部隣接外部接続端子の内端から上記フィルム基材の外周端までの距離未満の距離であれば良く、上記外部接続端子深さの浅いものの深さ以内の深さ、すなわち、上記切断部隣接外部接続端子のうち内端から上記フィルム基材の外周端までの距離が短い接続部隣接外部接続端子の内端から上記フィルム基材の外周端までの距離以内の距離であることが好ましく、なかでも、上記外部接続端子深さの浅いものの深さより浅い深さであることが好ましい。接続部位の柔軟性を効果的に向上できるからである。
なお、外部接続端子深さの深いものの深さより浅い深さとは、具体的には、既に説明した図10におけるbおよびa2が、b<a2であることをいうものであり、外部接続端子深さの浅いものの深さ以内の深さとは、図10中におけるbおよびa1が、b≦a1であることをいうものである。
また、上記切断部が切断部隣接外部接続端子の外端から透明フィルム基材の外周端までの距離である外部接続端子設置深さの異なる2つの切断部隣接外部接続端子に隣接する場合には、外部接続端子設置深さの浅いものの深さ以上深いことが好ましく、特に、外部接続端子設置深さの深いものの深さ以上深いことが好ましい。接続部位に隣接する領域内に切断部の終端が形成されることにより、接続部位の柔軟性を向上できるからである。
なお、外部接続端子設置深さの浅いものの深さ以上深いとは、具体的には、図10におけるbおよびd1がb≧d1であることをいうものであり、外部接続端子設置深さの深いものの深さ以上深いとは、図10中におけるbおよびd2がb≧d2の長さ以上長いことをいうものである。
一方、タッチパネルセンサを小型化の観点からは、10mm以下であることが好ましく、なかでも、5mm以下であることが好ましい。
また、柔軟性の効果を十分得るには上記間隔は狭いほうが好ましいが、本発明のタッチパネルセンサに接続されるFPCのサイズや、その後のタッチパネルの製造工程等に応じて適宜設定されるものである。
なお、上記切断部と上記切断部隣接外部接続端子との間隔、上記切断部隣接外部接続端子の端子幅、および、上記切断部隣接外部接続端子と上記切断部隣接外部接続端子に隣接する同一表面上に形成された外部接続端子との端子間幅は、具体的には、図19中のh、m、nで示されるものである。また、図19中の符合については、図4と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明においては、なかでも、透明フィルム基材の同一表面上に配置された複数の外部接続端子からなる外部接続端子部が形成されている場合には、外部接続端子部の単位で形成されることが好ましく、上記平面視上隣接する上記表側外部接続端子および裏側外部接続端子を含む全ての外部接続端子部の両側に形成されることが好ましく、特に、全ての外部接続端子部の両側に形成されることが好ましい。FPCとの接続は、通常、外部接続端子部の単位で行われる。このため、外部接続端子部の単位で切断部が形成されることにより、効率的に接続部位の柔軟性を向上できるからである。また、全ての外部接続端子部の両側に形成される例としては、既に説明した図1に示すものを挙げることができる。
なお、図20は外部接続端子部の単位で切断部が形成されている例を示すものであり、図20(a)は上記平面視上隣接する上記表側外部接続端子および裏側外部接続端子を含む全ての外部接続端子部(13aおよび13b)の両側に形成される例を示すものであり、図20(b)は、全ての外部接続端子部(13aおよび13b)の両側に形成される例を示すものである。また、図20中の符合については、図2および図4と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。また、図20においては、説明の容易のため、引き回し配線や電極等についての記載を省略するものである。
また、図21中の符合については、図4と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明においては、なかでも、打ち抜きにより形成する方法であることが好ましい。形成が容易だからである。
本発明における透明フィルム基材は、上記切断部を有するものである。
このような透明フィルム基材を構成する材料としては、透明性を有する樹脂からなるものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等を挙げることができる。
また、本発明に用いられる透明フィルム基材の厚みとしては、上記電極や外部接続端子等を安定的に支持することができるものであれば特に限定されるものではないが、通常、50μm〜300μmの範囲内とすることができる。
なお、複数層からなる場合に積層される層としては、上記透明性を有する樹脂からなる層以外に、低屈折率層や高屈折率層等を挙げることができる。
本発明における外部接続端子は、表側外部接続端子および裏側外部接続端子を少なくとも含むものである。
ここで、表側外部接続端子は上記透明フィルム基材の上記表側電極が形成された表面上に形成され、上記表側電極に接続されるものであり、裏側外部接続端子は上記透明フィルム基材の上記裏側電極が形成された表面上に上記表側外部接続端子と平面視上重ならないように形成され、上記裏側電極に接続されるものである。
また、本発明における外部接続端子は、上記透明フィルム基材の表面上に直接形成されたものであっても良く、他の層を介して形成されるものであっても良い。具体的には、既に説明した図5に示すように、上記電極を構成する電極材料からなる層上に形成されるものであっても良い。
また、本発明においては、通常、表側外部接続端子からなる表側外部接続端子部および裏側外部接続端子からなる裏側外部接続端子部が平面視上重ならないように形成されるものである。タッチパネルセンサとFPCとの接続を、外部接続端子部の単位で容易かつ効率的に行うことできるからである。
なお、このような外部接続端子部に含まれる外部接続端子の数等については、FPCとの接続に用いられるヒートツール等に応じて適宜設定されるものである。また、外部接続端子部は、通常、透明フィルム基材の同一表面上に外周端に対して並列状に配置された複数の外部接続端子からなるものである。また、隣接する外部接続端子部間の外部接続端子の間隔は、一般的には、外部接続端子部内の外部接続端子間の間隔より広いものである。
具体的には、特開2011−210176号公報に記載されるものと同様とすることができる。
本発明における電極は、表側電極および裏側電極を少なくとも含むものである。
ここで、表側電極は、上記透明フィルム基材の一方の表面上に形成されるものであり、裏側電極は、上記透明フィルム基材の他方の表面上に形成されるものである。また、電極は、通常、透明フィルム基材のアクティブエリア内に形成されるものである。
本発明における透明性材料としては、タッチパネルに一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、カリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛や、酸化亜鉛−酸化錫系、酸化インジウム−酸化錫系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系などの金属酸化物や、これらの金属酸化物が2種以上複合された材料が挙げられる。
また、非透明性材料としては、例えば、特開2010−238052号公報等に記載のものを用いることができる。具体的には、アルミニウム、モリブデン、銀、クロム、銅等の金属およびその合金等を用いることができる。
本発明におけるタッチパネルセンサは、透明フィルム基材、表側電極および裏側電極、ならびに、表側外部接続端子および裏側外部接続端子を含むものであるが、必要に応じて他の構成を有するものであっても良い。
このような他の構成としては、例えば、電極および外部接続端子を接続する引き回し配線や、電極や引き回し配線を覆うように形成される保護層を挙げることができる。
このような絶縁性および透明性を有する保護層としては、例えば、アクリル樹脂やSiO2等の無機材料等からなるものを挙げることができる。
具体的には、図22(a)に例示するように、透明フィルム基材1を準備し、上記透明フィルム基材1の両面にスパッタリングによりITO等からなる電極材料層2Xおよびモリブデン等からなる金属材料層3Xが積層された積層体20を準備し、両面の金属材料層3X上にパターン状にレジスト21を形成した後、燐硝酢酸等でエッチングすることにより金属材料層3Xをパターニングし、次いで、レジスト21をマスクとして塩化鉄等を用いて電極材料2Xをエッチングする(図22(b))。
その後、レジスト21を剥離し(図22(c))、パターニングされた積層体にレジスト21をコーティングし露光および現像によりアクティブエリア内のレジストを除去し、燐硝酢酸等でアクティブエリア内の金属材料層3Xをエッチングすることにより、パターン状の透明電極(2aおよび2b)を形成し(図22(d))、次いで、残存するレジスト21を剥離することにより、電極材料層2Xおよび金属材料層3Xが積層してなる引き回し配線および外部接続端子(3aおよび3b)を形成する(図22(e))。
その後、図22(f)に例示するように、表側外部接続端子3aおよび裏側外部接続端子3b間に打ち抜きにより切断部4を形成し、タッチパネルセンサを得る方法を用いることができる。
本発明に用いられるFPCは、絶縁性を有するフレキシブル基板および上記フレキシブル基板の表面上に形成された接続端子を有するものである。
このようなFPCとしては、両面に電極および外部接続端子が形成されたタッチパネルセンサとの接続に一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、特開2011−210176号公報に記載されたものとすることができる。
本発明におけるフレキシブル基板としては、所望の絶縁性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、厚さ25μm程度の可撓性のポリイミドフィルム等を挙げることができる。
また、上記接続端子としては、所望の導電性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、上記タッチパネルセンサにおける外部接続端子と同様とすることができる。
このようなその他の構成としては、例えば、上記接続端子に接続された配線や、上記配線を覆うように形成された保護層等を挙げることができる。
上記配線としては、上記引き回し配線と同様とすることができる。また、保護層としては、絶縁性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリイミド樹脂からなるものを挙げることができる。
本発明における異方導電性接着剤層は、熱圧着により接着性および厚み方向に導電性を示す異方導電性接着剤からなり、上記表側外部接続端子および上記裏側外部接続端子と上記接続端子とを接続するものである。
また、上記絶縁性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂等を挙げることができる。
本発明における接着層は、上記タッチパネルセンサの一方の表面上に形成されるものであり、上記タッチパネルセンサおよびカバーレンズを接着するものである。
また、このような接着層としては、上記タッチパネルセンサおよびカバーレンズを所望の接着力で接着できるものであれば特に限定されるものではないが、透明性を有するものであることが好ましい。本発明のタッチパネルモジュールをタッチパネル付表示装置に用いた場合に視認性に優れたものとすることができるからである。
本発明におけるカバーレンズは、上記接着層上に形成されるものである。
また、上記タッチパネルセンサを傷等から保護するために形成されるものである。
複数層からなるものとしては、例えば、上述の材料のうち異なる材料からなる層を積層したものや、上記材料からなる層以外に、反射防止層や、防汚層等の機能層を有するものを挙げることができる。また、カバーレンズがガラス類からなるものである場合には、機能層として表面側に飛散防止フィルムを有するものであっても良い。
本発明のタッチパネルモジュールは、上記FPC付タッチパネルセンサ、接着層およびカバーレンズを少なくとも有するものであるが、必要に応じて他の構成を有するものであっても良い。
このような他の構成としては、例えば、タッチパネルセンサの上記カバーレンズが形成される表面の反対側の表面上に形成され、タッチパネルセンサの信頼性向上のための保護フィルムを接着層を介して貼り合せた裏面保護フィルムを挙げることができる。フィルムと接着層に関しては、タッチパネルの信頼性向上できるものなら特に限定されない。
次に、本発明のタッチパネル付表示装置について説明する。
本発明のタッチパネル付表示装置は、表示装置と、上記表示装置上に形成された接着部と、上記接着部上に形成された上述のタッチパネルモジュールと、を有することを特徴とするものである。
なお、図23中の符号については、図1と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
以下、本発明のタッチパネル付表示装置の各構成について詳細に説明する。
なお、本発明におけるタッチパネルモジュールについては、上記「A.タッチパネルモジュール」の項に記載の内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。
本発明における表示装置としては、情報を表示可能なものであれば特に限定されるものではなく、一般的にタッチパネルモジュールと共に用いられるものを使用することができる。
具体的には、液晶表示装置、有機または無機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置、電子ペーパー等を挙げることができる。
本発明における接着部は、上記表示装置上に形成されるものであり、上記タッチパネルモジュールに含まれるタッチパネルセンサおよび表示装置を接着するものである。
このような接着部については、上記タッチパネルセンサおよび表示装置を所望の接着力で接着できるものであれば特に限定されるものではなく、タッチパネルを有するタッチパネル付表示装置に一般的に用いられるものを使用することができる。
このような接着部を構成する接着材料としては、具体的には、上記「A.タッチパネルモジュール」に記載の「2.接着層」と同様とすることができる。
枠状に形成される場合には、両者を貼り合わせる際にエア噛み等の不具合を少ないものとし、歩留まりの高いものとすることができる。また、全表面に形成される場合には、透明性や低反射性等に優れたものとすることができる。このため、形成個所については、本発明のタッチパネル付表示装置の用途等に応じて適宜選択されるものである。
本発明のタッチパネル付表示装置は表示装置、接着部およびタッチパネルモジュールを少なくとも有するものであるが、必要に応じて、他の構成を有するものであっても良い。
また、このようなタッチパネル付表示装置の製造方法としては、上記表示装置およびタッチパネルモジュールを接着部を介して精度良く接着させることができる方法であれば特に限定されるものではなく、一般的な接着方法を用いることができる。
透明フィルム基材として、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いた。PETフィルムの両面にITO(透明導電膜層)とモリブデン(金属導電膜層)を成膜し、ポジ型感光樹脂を塗布し、フォトリソグラフィー法によってパターニングした後に、まず金属導電膜層を燐酸、硝酸、酢酸、水を5:5:5:1の割合(容積比)で配合してなる燐硝酢酸水溶液をエッチング液として使用しパターニングした。その後、透明導電膜層を塩化第二鉄をエッチング液としてパターニングし、ポジ型感光樹脂を水酸化カリウム水溶液で剥離し、再度ポジ型感光樹脂を塗布し、次いで、アクティブエリア内のポジ型感光樹脂をマスク露光した後、水酸化カリウム水溶液で現像剥離し、アクティブエリア内の金属導電膜層を上記燐硝酢酸水によりエッチングした後に、ポジ型感光樹脂を水酸化カリウム水溶液で剥離することで、PETフィルムの両面にパターニングされた電極が形成されたタッチパネルセンサを得た。外部接続端子は表裏面にそれぞれ1か所ずつ形成し、接続端子の内端から透明フィルム基材の外周端までの距離は2000μmとした。
切断部を形成する以外は、実施例1と同様にしてタッチパネルモジュールを得た。
切断部深さを2500μm、すなわち、外部接続端子の内端から500μm内側に終端を有する切り込み部を形成した以外は、実施例1と同様にしてタッチパネルモジュールを形成した。
実施例および比較例で作製したタッチパネルモジュールのFPCの圧着や、保護フィルムおよびカバーレンズとの貼合の際にFPCの接続部に引っ張り荷重がかかることによるFPC配線の断線、及びタッチパネルセンサ引き回し配線部の断線の発生を確認した。
その結果、実施例1ではFPC、タッチパネルセンサ配線での断線の発生はなかった。一方、比較例1のタッチパネルセンサでは、FPC配線に断線が発生し、比較例2ではタッチパネルセンサ引き回し配線に断線が発生した。
2 … 電極
3 … 外部接続端子
3c … 切断部隣接外部接続端子
4 … 切断部
5 … 引き回し配線
10 … タッチパネルセンサ
12 … アクティブエリア
13 … 外部接続端子部
20 … 積層体
21 … レジスト
30 … FPC
31 … フレキシブル基板
32 … 接続端子
34 … 接続部位
40 … FPC付タッチパネルセンサ
60 … タッチパネルモジュール
70 … タッチパネル付表示装置
Claims (2)
- タッチパネルセンサを有するフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサと、
前記タッチパネルセンサの一方の表面上に形成された接着層と、
前記接着層上に形成されたカバーレンズと、
を有するタッチパネルモジュールであって、
前記タッチパネルセンサが、
透明フィルム基材と、
前記透明フィルム基材の一方の表面上に形成された表側電極と、
前記透明フィルム基材の前記表側電極が形成された表面上に形成され、前記表側電極に接続された表側外部接続端子と、
前記透明フィルム基材の他方の表面上に形成された裏側電極と、
前記透明フィルム基材の前記裏側電極が形成された表面上に前記表側外部接続端子と平面視上重ならないように形成され、前記裏側電極に接続された裏側外部接続端子と、
を有し、
前記透明フィルム基材が、少なくとも平面視上隣接する前記表側外部接続端子および前記裏側外部接続端子の間に切断部を有し、
前記切断部の終端から前記透明フィルム基材の外周端までの距離が、前記切断部に隣接する前記表側外部接続端子または前記裏側外部接続端子である切断部隣接外部接続端子の内端から前記透明フィルム基材の外周端までの距離未満の距離であるものであり、
前記フレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサが、
前記タッチパネルセンサと、
絶縁性を有するフレキシブル基板および前記フレキシブル基板の表面上に形成された接続端子を有するフレキシブルプリント配線板と、
熱圧着により接着性および厚み方向に導電性を示す異方導電性接着剤からなり、前記表側外部接続端子および前記裏側外部接続端子と前記接続端子とを接続する異方導電接着剤層と、
を有するものであることを特徴とするタッチパネルモジュール。 - 表示装置と、
前記表示装置上に形成された接着部と、
前記接着部上に形成された請求項1に記載のタッチパネルモジュールと、
を有することを特徴とするタッチパネル付表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012011428A JP5910106B2 (ja) | 2012-01-23 | 2012-01-23 | タッチパネルモジュールおよびタッチパネル付表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012011428A JP5910106B2 (ja) | 2012-01-23 | 2012-01-23 | タッチパネルモジュールおよびタッチパネル付表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013149215A JP2013149215A (ja) | 2013-08-01 |
JP5910106B2 true JP5910106B2 (ja) | 2016-04-27 |
Family
ID=49046626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012011428A Active JP5910106B2 (ja) | 2012-01-23 | 2012-01-23 | タッチパネルモジュールおよびタッチパネル付表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5910106B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016136964A1 (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | 株式会社フジクラ | 配線体、配線基板、配線構造体、及びタッチセンサ |
US20180018042A1 (en) * | 2015-02-27 | 2018-01-18 | Fujikura Ltd. | Wiring body for touch sensor, wiring board for touch sensor, and touch sensor |
JP6512632B2 (ja) * | 2015-03-20 | 2019-05-15 | デクセリアルズ株式会社 | 異方性接続構造体及び異方性接続構造体の製造方法 |
JP6264364B2 (ja) * | 2015-12-03 | 2018-01-24 | Smk株式会社 | タッチセンサ、タッチパネルおよび電子機器 |
CN109976572B (zh) * | 2018-09-26 | 2020-11-03 | 合肥鑫晟光电科技有限公司 | 触控面板、触控显示装置及触控面板制作方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03108789A (ja) * | 1989-09-22 | 1991-05-08 | Seiko Epson Corp | フレキシブル基板の構造 |
JP2872209B1 (ja) * | 1998-02-03 | 1999-03-17 | 静岡日本電気株式会社 | 液晶表示装置 |
JP4743979B2 (ja) * | 2001-03-12 | 2011-08-10 | 京セラ株式会社 | 表示装置および表示機器 |
JP2002350889A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-12-04 | Optrex Corp | 液晶表示装置 |
JP2003324254A (ja) * | 2002-04-26 | 2003-11-14 | Optrex Corp | 可撓配線基板およびその接続構造 |
JP2004077997A (ja) * | 2002-08-21 | 2004-03-11 | Seiko Epson Corp | 基板の接続構造、それを備えた電気光学装置および電子機器 |
JP4779681B2 (ja) * | 2006-02-07 | 2011-09-28 | パナソニック株式会社 | タッチパネル |
JP4367553B2 (ja) * | 2007-03-19 | 2009-11-18 | エプソンイメージングデバイス株式会社 | 電気光学装置、および電子機器 |
JP5382357B2 (ja) * | 2010-03-30 | 2014-01-08 | 大日本印刷株式会社 | タッチパネル部材およびタッチパネル |
-
2012
- 2012-01-23 JP JP2012011428A patent/JP5910106B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013149215A (ja) | 2013-08-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5942454B2 (ja) | タッチパネルセンサ、タッチパネル付表示装置およびタッチパネルセンサの製造方法 | |
TWI502451B (zh) | Capacitive type input device and manufacturing method thereof | |
JP5884508B2 (ja) | タッチパネルモジュールおよびタッチパネル付表示装置 | |
JPWO2016039047A1 (ja) | 積層構造体、タッチパネル、タッチパネル付き表示装置およびその製造方法 | |
JP2011154442A (ja) | センサ素子及び表示装置 | |
JP5910106B2 (ja) | タッチパネルモジュールおよびタッチパネル付表示装置 | |
JP2014071734A (ja) | カラーフィルタ一体型タッチパネルセンサ用基板、カラーフィルタ一体型タッチパネルセンサおよびカラーフィルタ一体型タッチパネルモジュール | |
JP2009053893A (ja) | 静電容量型入力装置 | |
JP2013156773A (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JP2015069440A (ja) | タッチパネルセンサおよびタッチパネルモジュール | |
CN107450777A (zh) | 一种触控基板及其制备方法、触控面板、显示装置 | |
JP5892418B2 (ja) | タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサの製造方法、および、タッチパネルセンサを製造するための積層体 | |
TWI472977B (zh) | 觸控面板及其製造方法 | |
JP2013149196A (ja) | タッチパネルセンサ、タッチパネル付表示装置およびタッチパネルセンサの製造方法 | |
JP5348255B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
US9609736B2 (en) | Touch panel and method of manufacturing the same | |
WO2018110123A1 (ja) | 静電容量式センサおよび機器 | |
JP6040527B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JP6168216B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JPWO2017183315A1 (ja) | 静電容量式センサ | |
JP2015118537A (ja) | タッチパネルセンサおよびタッチ位置検出機能付き表示装置 | |
JP2015032104A (ja) | タッチパネルセンサ、タッチパネルモジュールおよびタッチパネルセンサの製造方法 | |
JP2014194720A (ja) | タッチパネルセンサ、タッチパネルモジュールおよびタッチパネルセンサの製造方法 | |
JP5884494B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JP5910585B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160314 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Ref document number: 5910106 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |