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JP5905550B1 - 情報処理装置、情報表示プログラムおよび情報表示方法 - Google Patents

情報処理装置、情報表示プログラムおよび情報表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザビリティを向上させることができる情報処理装置、情報表示プログラムおよび情報表示方法を提供する。【解決手段】実施形態の情報処理装置は、移動操作検出部と、第1の表示位置変更部を備える。移動操作検出部は、表示部に表示されるテキスト表示領域の移動を要求する移動操作を検出する。第1の表示位置変更部は、移動操作検出部によって移動操作が検出された場合、表示部内のカーソル位置を維持した状態で、表示部内のテキスト表示領域の表示位置を移動操作に応じて移動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報表示プログラムおよび情報表示方法に関する。
情報処理装置として、例えば、スマートフォンやタブレット型端末が普及している。かかる情報処理装置では、例えば、表示部に表示されるテキスト上のタッチパネルを指等でタッチすることによりタッチした位置にカーソルを移動させたり、表示部の表示画面上を指等でなぞることによりテキストの一部を選択したりすることができる。
タッチパネルなどを用いたテキスト編集操作に関する技術として、ユーザが所望の位置をタッチしやすくなるようにテキストの一部を拡大表示する技術が知られている。例えば、テキストを編集中にタップ操作を受け付けると、文字の間隔を広げてテキストを表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−35611号公報
しかしながら、上記の従来技術は文字の間隔を広げてテキストを表示するため、タップ操作前後でテキストの表示される場所が変わってしまう。そのため、タップ操作後にユーザが編集を行いたいテキストを再度探す必要がある。また、上記の従来技術は文字の間隔を広げてテキストを表示することで、編集したいテキストが表示画面から外れてしまう可能性がある。このように、上記の従来技術は、ユーザビリティが高いとは限らなかった。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザビリティを向上させることができる情報処理装置、情報表示プログラムおよび情報表示方法を提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、表示部に表示されるテキスト表示領域の移動を要求する移動操作を検出する移動操作検出部と、前記移動操作検出部によって前記移動操作が検出された場合、前記表示部内のカーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記移動操作に応じて移動させる第1の表示位置変更部と、前記移動操作が終了した場合、前記テキスト表示領域内の前記カーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記第1の表示位置変更部による移動前の表示位置に戻す第2の表示位置変更部と、を備える。
本願に係る情報処理装置、情報表示プログラムおよび情報表示方法は、ユーザビリティを向上させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係るカーソル移動処理の一例を示す説明図である。 図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。 図3Aは、実施形態に係る情報処理装置が表示する画面の一例を示す図である。 図3Bは、実施形態に係る情報処理装置が表示する画面の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る範囲選択処理の一例を示す説明図である。 図5は、実施形態に係る範囲変更処理の一例を示す説明図である。 図6は、実施形態に係るカーソル移動処理手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、実施形態に係る範囲選択処理手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施形態に係る範囲変更処理手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウエア構成図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報表示プログラムおよび情報表示方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報表示プログラムおよび情報表示方法が限定されるものではない。
〔1.カーソル移動処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係るカーソル移動処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係るカーソル移動処理の一例を示す説明図である。実施形態に係るカーソル移動処理は、図1に示した情報処理装置1によって行われる。情報処理装置1は、例えばタブレット型端末であり、液晶ディスプレイ等の表示部100を有する。かかる情報処理装置1は、タッチパネルが採用されており、表示部100上を指等でタッチされることにより各種操作を受け付ける。第1の実施形態に係る情報処理装置1は、表示部100上を指等でなぞる移動操作を受け付けた場合に、表示部100に表示されるテキスト表示領域D1を移動させることで、ユーザからのカーソルの移動操作を受け付ける。この点について図1に示した例を用いて説明する。
図1(a)に示すように、情報処理装置1は、テキストを編集可能なアプリケーション等(ここでは、メモ帳アプリとする)を起動している状態であるものとする。このとき、情報処理装置1は、表示部100内のテキスト表示領域D1内にテキストを表示するとともに、文字が入力される位置を示すカーソル(キャレットとも呼ばれる)を表示する。以下、かかるカーソルを表示する位置をカーソル位置と称する。例えば、図1(a)では、表示部100内のカーソル位置C01にカーソルが表示される。また、このときのテキスト表示領域D1内におけるカーソルの位置をカーソル位置C11とする。
このような状態において、情報処理装置1は、ユーザから、表示部100の表示面(タッチパネル面)における任意の位置P01から位置P02までを指等でなぞる移動操作(スライド操作、スワイプ操作などと呼ばれる)を受け付けたものとする。かかる場合に、情報処理装置1は、図1(b)に示すように、表示部100内のカーソル位置C01を維持した状態で、テキスト表示領域D1の表示位置を移動操作に応じて移動させる。
表示部100内のカーソル位置C01を維持した状態でテキスト表示領域D1の表示位置を移動させるため、表示部100におけるカーソル位置C01は、図1(a)と図1(b)とで変化しない。一方、図1(a)ではテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C11は、テキストの5行目の3文字目「る」と4文字目「を」の間に位置しているのに対し、図1(b)ではテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12がテキストの3行目の1文字目「や」と2文字目「ま」の間に位置している。
図1の例では、ユーザが表示面から指を離すと、情報処理装置1はテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を維持した状態でテキスト表示領域D1を移動前の元の表示位置に戻す。
テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を維持した状態でテキスト表示領域D1を移動前の元の表示位置に戻すため、図1(c)に示す表示部100におけるカーソル位置C02は、図1(b)に示す表示部100におけるカーソル位置C01から移動操作に応じて移動している。一方、図1(c)に示すテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12は、図1(b)に示すテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12と同じ「や」と「ま」の間に位置しており、テキスト表示領域D1においては移動していない。
このように、情報処理装置1は、表示部100内のカーソル位置C01を維持した状態で、テキスト表示領域D1の表示位置を移動操作に応じて移動させることで、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置を位置C11から位置C12へと移動させる。これにより、表示部100の表示面を直接タッチしてカーソルを移動させるよりも、容易にかつ正確にカーソルを移動させることができる。
また、情報処理装置1は、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を維持した状態で、テキスト表示領域D1の表示位置を移動操作前の表示位置に戻すことで、表示部100におけるカーソル位置を位置C01から位置C02へと移動させる。これにより、さらに、情報処理装置1のユーザビリティを向上させることができる。
なお、移動操作が完了した時点でカーソル位置C12が文字上の位置になる場合、情報処理装置1は、カーソル位置C12を最も近い文字間の位置へ移動して調整する。例えば、移動操作が完了した時点でカーソル位置C12が「ま」上の「や」側に位置する場合、情報処理装置1は、「や」と「ま」の間にカーソル位置C12を移動させる。これにより、最終的なカーソル位置を文字間に配置することができる。
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、図2を用いて、図1に示した情報処理装置1について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。図2に示す情報処理装置1は、タッチパネルを搭載している。情報処理装置1として、例えばタブレット型端末、PC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等があげられる。かかる情報処理装置1は、図2に示すように、表示部100と、入力部200と、制御部300と、記憶部400と、通信部500とを有する。
表示部100は、各種情報を表示するための表示デバイスである。例えば、表示部100は、液晶ディスプレイ等によって実現される。入力部200は、ユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば入力部200は、情報処理装置1の側壁等に備えられたハードキー等によって実現される。なお、実施形態にかかる情報処理装置1は、入力部200としてタッチパネルを備える。したがって、表示部100と入力部200の一部とは一体化される。
制御部300は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM(Random Access Memory)等の内部メモリを作業領域として実行されることにより実現される。
図2に示す制御部300は、操作検出部310と、表示制御部320と、範囲決定部330と、遷移制御部340とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部300の内部構造は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
操作検出部310は、入力部200を介してユーザからの各種操作を受け付けるとともに、受け付けた各種操作がどのような操作であるか検出する。具体的には、操作検出部310は、カーソルの移動操作、テキストの一部を選択する選択操作、選択した範囲を変更する変更操作やリンク先への遷移を要求する遷移操作などを検出する。なお、操作検出部310は、ユーザから、表示部100の表示面のうちリンクが設定された文字に対応する表示面を押下する操作(タップ操作、タッチ操作などと呼ばれる)を検出した場合、遷移操作を検出したとする。このような操作検出部310は、移動操作検出部311と、選択操作検出部312と、変更操作検出部313とを有する。また、操作検出部310は、各種操作を検出した検出結果を表示制御部320と、範囲決定部330と、遷移制御部340とに通知する。
移動操作検出部311は、ユーザが表示部100に表示されるテキスト表示領域D1の移動を要求する移動操作を検出する。選択操作検出部312は、テキスト表示領域D1内の1以上の文字(以下、文字列と称する)の選択を要求する選択操作を検出する。また、変更操作検出部313は、選択範囲が決定された状態で、選択範囲の終点または始点を変更する変更操作を検出する。
表示制御部320は、操作検出部310が検出した各種操作に応じて表示部100に各種情報を表示制御する。操作検出部310によって、表示部100上にテキストを表示するよう指示する操作が検出された場合、表示制御部320は、記憶部400が記憶しているテキストを表示部100のテキスト表示領域D1に表示するよう表示部100を制御する。
表示制御部320は、操作検出部310によって移動操作、選択操作及び変更操作のいずれか1つが検出された場合に、テキスト表示領域D1の表示位置を操作に応じて移動させる。また、表示制御部320は、操作検出部310によって検出された操作が終了した場合に、テキスト表示領域D1の表示位置を移動前の表示位置に戻す。また、表示制御部320は、各操作が終了した場合に、終了時のカーソル位置から最も近い文字間にカーソルを表示する。このような表示制御部320は、第1〜第4の表示位置変更部321〜324を有する。
第1の表示位置変更部321及び第2の表示位置変更部322は、移動操作検出部311によって移動操作が検出された場合、カーソル移動処理を実行する。第3の表示位置変更部323は、選択操作検出部312によって選択操作が検出された場合、範囲選択処理を実行する。第4の表示位置変更部324は、選択範囲が決定された状態で、操作検出部310によって変更操作が検出された場合に、範囲変更処理を実行する。
範囲決定部330は、操作検出部310によって選択操作が検出された場合に、表示制御部320によるテキスト表示領域D1の移動に応じてテキストの一部を選択範囲として決定する範囲選択処理を実行する。また、範囲決定部330は、選択範囲が決定された状態で、操作検出部310によって変更操作が検出された場合に、表示制御部320によるテキスト表示領域D1の移動に応じて選択範囲を変更する範囲変更処理を実行する。このような範囲決定部330は、範囲選択処理を実行する範囲選択部331と、範囲変更処理を実行する範囲変更部332とを有する。
遷移制御部340は、表示制御部320によりリンクが設定された文字列がテキスト表示領域D1内に表示されており、操作検出部310によりかかるリンクへの遷移操作が検出された場合に、リンク先の情報を取得し、取得した情報を記憶部400に記憶する。遷移制御部340は、操作検出部310を介して情報の取得結果を表示制御部320へ通知する。通知を受け取った表示制御部320は、取得結果に応じて記憶部400が記憶する情報を表示部100に表示させる。
また、遷移制御部340は、操作検出部310によって移動操作、選択操作及び変更操作のいずれか1つが検出されている間、リンクへの遷移を制限する遷移制限部としても機能する。具体的には、遷移制御部340は、操作検出部310によって移動操作、選択操作及び変更操作のいずれか1つが検出されている間に、操作検出部310によって遷移操作が検出されたとしても、リンク先の情報の取得を行わない。
次に、記憶部400は、例えば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子等の記憶装置によって実現される。記憶部400は、表示制御部320が表示部100に表示させるテキストデータ、画像データ、カーソル位置や範囲決定部330が決定した選択範囲などを記憶している。このような記憶部400は、テキスト記憶部410と、カーソル位置記憶部420と、選択範囲記憶部430を有する。
テキスト記憶部410は、表示制御部320が表示部100に表示させるテキストデータを記憶する。カーソル位置記憶部420は、表示制御部320が表示部100に表示させるカーソルの位置を、表示部100及びテキスト表示領域D1のそれぞれと対応付けて記憶する。選択範囲記憶部430は、範囲決定部300が決定する選択範囲の始点及び終点を記憶する。
通信部500は、例えば、NIC(Network Interface Card)や通信回路等によって実現される。そして、通信部500は、ネットワーク(図示せず)と有線または無線で接続され、情報処理装置(図示せず)等との間で情報の送受信を行う。
〔3.カーソル位置の説明〕
図3を用いて、表示部100におけるカーソル位置とテキスト表示領域D1におけるカーソル位置とについて説明する。図3A及び図3Bは、実施形態に係る情報処理装置1が表示する画面の一例を示す図である。
図3Aに示すように、テキスト表示領域D1の全領域を表示部100に表示している場合におけるテキスト表示領域D1の左上角を原点とし、表示部100の水平方向をX0軸、垂直方向をY0軸とする座標系を表示座標系と称する。また、図3Bに示すように、テキスト表示領域D1の左上角を原点とし、テキスト表示領域D1の水平方向をX1軸、垂直方向をY1軸とする座標系を領域座標系と称する。表示座標系は、表示部100に対して移動しない固定座標系であり、領域座標系は、テキスト表示領域D1の移動に応じて、表示部100に対して移動する移動座標系である。表示部100におけるカーソル位置は、表示座標系で表される位置であり、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置は、領域座標系で表される位置である。
次に、図1を用いて、カーソル移動処理におけるカーソル位置を表示座標系及び領域座標系を用いて説明する。図1(a)に示すように、移動操作検出部311によって移動操作が検出されるまで、記憶部400のカーソル位置記憶部420は、表示部100におけるカーソル位置を表示座標系で表される位置C01(X01、Y01)として記憶する。また、カーソル位置記憶部420は、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置を領域座標系で表される位置C11(X11、Y11)として記憶する。移動操作検出部311によって移動操作が検出されるまでは、表示座標系の原点と領域座標系の原点とが一致するため位置(X01、Y01)と(X11、Y11)とは同じ位置となる。
続いて、図1(b)に示すように、第1の表示位置変更部321が、テキスト表示領域D1を位置P01から位置P02まで移動させる場合について説明する。第1の表示位置変更部321は、テキスト表示領域D1を移動させている間、テキスト表示領域D1を移動させる前の表示部100におけるカーソル位置C01に基づき、表示部100にカーソルを表示させる。また、第1の表示位置変更部321は、テキスト表示領域D1の移動量に応じてテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を算出し、カーソル位置記憶部420に記憶させる。図1(b)の例では、カーソル位置記憶部420は、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12として領域座標系で表される位置(X12、Y12)を記憶する。なお、第1の表示位置変更部321によってテキスト表示領域D1が移動しているため、位置(X01、Y01)と(X12、Y12)とは異なる位置となる。これにより、テキスト表示領域D1におけるカーソルが位置C11から位置C12へと移動する。
図1(c)に示すように、第2の表示位置変更部322が、テキスト表示領域D1を、移動操作前の表示位置に戻す場合について説明する。この場合、第2の表示位置変更部322は、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を表示部100におけるカーソル位置C02としてカーソル位置記憶部420に記憶させる。カーソル位置記憶部420は、表示部100におけるカーソル位置C02として表示座標系で表される位置(X12、Y12)を記憶する。また、第2の表示位置変更部322は、テキスト表示領域D1を移動操作前の表示位置に戻すとともに、表示部100におけるカーソル位置C02にカーソルを表示する。これにより、表示部100におけるカーソルが位置C01から位置C02へと移動する。
このように、カーソル移動処理では、移動操作検出部311によって移動操作が検出された場合に、第1の表示位置変更部321が、表示部100内のカーソル位置を維持した状態で、表示部100内のテキスト表示領域D1の表示位置を移動操作に応じて移動させる。このとき、第1の表示位置変更部321は、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置を算出し、算出したカーソル位置を記憶部400に記憶する。続いて、移動操作が終了した場合に、第2の表示位置変更部322が、テキスト表示領域D1内のカーソル位置C12を維持した状態で、表示部100内のテキスト表示領域D1の表示位置を第1の表示位置変更部321による移動前の表示位置に戻す。すなわち、第2の表示位置変更部322は、移動操作が終了した場合、記憶部400が記憶するテキスト表示領域D1におけるカーソル位置を、表示部100におけるカーソル位置として表示部100内にテキスト表示領域D1を表示する。
なお、移動操作の終了は、操作検出部310の移動操作検出部311が検出し、表示制御部320に通知するようにすればよい。あるいは、移動操作検出部311が移動操作を検出している間、操作検出部310が移動操作を検出している旨の通知を行い、かかる通知を受信しなくなった場合に、表示制御部320が終了したと判定してもよい。また、移動操作の開始と終了に関して、ユーザの指が表示部100の表示面に触れた時を移動操作の開始とし、ユーザの指が表示面から離れた時を終了とすればよい。あるいは、ユーザからタッチ操作など所定の操作を受け付けた場合に、移動操作を開始または終了するようにしてもよい。
〔4.範囲選択処理〕
続いて、情報処理装置1が行う他の処理として範囲選択処理の一例について説明する。範囲選択処理では、まず、操作検出部310によって選択操作が検出された場合に、範囲選択部331が、テキスト表示領域D1を移動させる前の表示部100におけるカーソル位置を選択操作によって選択する範囲の始点とする。次に、第3の表示位置変更部323が表示部100内のカーソル位置を維持した状態で、表示部100内のテキスト表示領域D1の表示位置を選択操作に応じて移動させる。そして、範囲選択部331は、選択操作に応じてテキスト表示領域D1の表示位置を移動させたときのテキスト表示領域D1におけるカーソル位置を終点とした範囲を選択範囲とする。
次に、図4を用いて、範囲選択処理の詳細について説明する。図4は、実施形態に係る範囲選択処理の一例を示す説明図である。
図4(a)に示すように、情報処理装置1は、テキストを選択可能なアプリケーション等(ここでは、図1と同様にメモ帳アプリとする)を起動している状態であるものとする。このような状態において、操作検出部310が、ユーザから、表示部100の表示面における位置P11をタッチする操作を受け付けたものとする。かかる場合に、選択操作検出部312は、選択開始操作を検出する。選択操作検出部312が選択開始操作を検出すると、範囲選択部331は、タッチ位置P11を選択する範囲の始点として選択範囲記憶部430に記憶させる。また、第3の表示位置変更部323は、タッチ位置P11を表示部100におけるカーソル位置C01とする。
次に、図4(b)に示すように、操作検出部310が表示部100の表示面における任意の位置P12から位置P13までを指等でなぞる操作を受け付けたものとする。かかる場合に、選択操作検出部312は、選択操作を検出する。選択操作検出部312が選択操作を検出すると、第3の表示位置変更部323は、表示部100内のカーソル位置C01を維持した状態で、テキスト表示領域D1の表示位置を選択操作に応じて移動させる。
表示部100におけるカーソル位置C01は、図4(b)と図4(c)とで変化していない。一方、図4(b)ではテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C11は、テキストの上から2行目の「れ」と「そ」の間に位置しているのに対し、図4(c)ではテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12が上から2行目の「つ」と「ね」の間に位置している。
なお、図4に示す例では、第3の表示位置変更部323は、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を選択範囲の仮の終点とした場合の仮選択範囲を、仮選択範囲内に表示される文字列の背景色を他の文字列の背景色と異ならせることで、ユーザに提示するようにしている。
選択操作が終了した場合、範囲選択部331は、カーソル位置記憶部420が記憶しているテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を選択範囲の終点として選択範囲記憶部430に記憶させる。範囲選択部331は、ユーザによるタッチ位置P11を始点とし、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を終点とする選択範囲を決定する。範囲選択部331は、決定した選択範囲を第3の表示位置変更部323に通知する。
第3の表示位置変更部323は、範囲選択部331から選択範囲の通知を受け取ると、選択範囲内に表示される文字列の背景色を他の文字列の背景色と異ならせることで強調表示する。上述した仮選択範囲をユーザに提示している場合は、仮選択範囲内に表示される文字列の背景色と、選択範囲内に表示される文字列の背景色とを異なる色としてもよい。
また、ここでは図4(d)に示すように、ユーザが表示面から指を離すと、情報処理装置1はテキスト表示領域D1における選択範囲内に表示される文字列を強調表示した状態でテキスト表示領域D1を元の表示位置に戻す。
なお、選択操作の終了は、選択操作を検出している時に、ユーザの指が表示面から離れたことによって、選択操作検出部312が検出するようにしてもよい。また、選択操作を検出している時に、ユーザの指が所定時間移動せず一定位置に停止している場合に、選択操作検出部312が選択操作の終了を検出するようにしてもよい。この場合、ユーザの指が再度移動を開始した場合に、選択操作検出部312が選択操作の再開を検出するようにしてもよい。
なお、選択操作が終了した時点でカーソル位置C12が文字上の位置になる場合、第3の表示位置変更部323が、カーソル位置C12を最も近い文字間の位置へ移動して調整し、範囲選択部331が調整後のカーソル位置C12を選択範囲の終点とするようにしてもよい。また、第3の表示位置変更部323がカーソル位置の調整を行わない場合は、範囲選択部331が、カーソル位置C12が位置する文字を選択範囲の終点とするようにしてもよい。
また、図4に示す範囲選択処理では、ユーザから表示面をタッチする操作を受け付けた場合に、選択操作検出部312が選択開始操作を検出するとしたが、選択操作検出部312による選択開始操作の検出はこれに限られない。例えば、ユーザから表示面を一定時間押下する操作(長押し操作、ロングタップ操作などと呼ばれる)を受け付けた場合、あるいはタッチ操作を所定回数受け付けた場合に選択操作検出部312が選択開始操作を検出してもよい。
また、図4に示す範囲選択処理では、ユーザがタッチしたタッチ位置P11を選択範囲の始点としたが、選択範囲の始点はこれに限らない。例えば、選択操作検出部312が選択開始操作を検出したときに、表示部100に表示しているカーソル位置を始点としてもよく、あるいは選択操作検出部312が選択開始操作を検出した後にカーソル移動処理を実行することで、選択範囲の始点を決定してもよい。
〔5.範囲変更処理〕
続いて、情報処理装置1が行う他の処理として範囲変更処理の一例について説明する。範囲変更処理では、まず、選択範囲が選択された状態で操作検出部310によって変更操作が検出された場合に、範囲選択部331は、変更操作に応じて終点または始点のいずれか一方を変更するか決定する。次に、第4の表示位置変更部324は、表示部100内のカーソル位置及び選択範囲の終点または始点の他方を維持した状態で、表示部100内のテキスト表示領域D1の表示位置を変更操作に応じて移動させる。そして、範囲変更部332は、変更操作に応じてテキスト表示領域D1の表示位置を移動させたときのテキスト表示領域D1内の始点または終点の一方の位置を選択範囲の一方の位置として選択範囲を変更する。
図5を用いて、範囲変更処理の詳細について説明する。図5は、実施形態に係る範囲変更処理の一例を示す説明図である。以下、説明を簡略化するために、変更操作検出部313が選択範囲の始点を変更する変更操作を検出する場合について説明する。
図5(a)に示すように、情報処理装置1は、テキストの一部である文字列を選択している状態であるものとする。すなわち、範囲選択部331によって選択範囲が決定されており、選択範囲記憶部430が選択範囲の始点及び終点を記憶しているものとする。このような状態において、操作検出部310が、ユーザから、表示部100の表示面において選択範囲の始点をタッチする操作を受け付けたものとする。かかる場合に、変更操作検出部313は、選択範囲の始点の変更を開始する変更開始操作を検出する。変更操作検出部313が変更開始操作を検出すると、第4の表示位置変更部324は、選択範囲の始点を表示部100におけるカーソル位置C01とする。
次に、図5(b)に示すように、操作検出部310が表示部100の表示面における任意の位置P14から位置P15までを指等でなぞる操作を受け付けたものとする。かかる場合に、変更操作検出部313は、変更操作を検出する。変更操作検出部313が選択操作を検出すると、第4の表示位置変更部324は、表示部100内のカーソル位置C01を維持した状態で、テキスト表示領域D1の表示位置を選択操作に応じて移動させる。このとき、第4の表示位置変更部324は、テキスト表示領域D1の移動に選択範囲の終点を移動して表示する。
表示部100におけるカーソル位置C01は、図5(b)と図5(c)とで変化していない。一方、図5(b)ではテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C11は、テキストの上から2行目の「れ」と「そ」の間に位置しているのに対し、図4(c)ではテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12が上から2行目の「よ」と「た」の間に位置している。
なお、図5(b)に示す例では、変更操作検出部313が変更開始操作を検出すると、第4の表示位置変更部324が、図5(a)に示す強調表示の表示色とは異なる表示色で選択範囲を強調表示するようにしている。また、図5(c)に示すように、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置が移動した場合、かかるカーソル位置を選択範囲の仮の始点とした場合の仮選択範囲を、仮選択範囲内に表示される文字列の背景色を他の文字列の背景色と異ならせることで、ユーザに提示するようにしている。
変更操作が終了した場合、範囲変更部332は、カーソル位置記憶部420が記憶するテキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を選択範囲の始点として選択範囲記憶部430に記憶させる。範囲変更部332は、選択範囲記憶部430が記憶する選択範囲の終点を変更後の選択範囲の終点とし、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を変更後の始点として選択範囲を変更する。範囲変更部332は、変更した選択範囲を第4の表示位置変更部324に通知する。
図5(d)に示すように、第4の表示位置変更部324は、範囲変更部332から選択範囲の変更通知を受け取ると、変更後の選択範囲内に表示される文字列の背景色を他の文字列の背景色と異ならせることで強調表示する。
ここでは、図5(d)に示すように、ユーザが表示面から指を離すと、情報処理装置1はテキスト表示領域D1における選択範囲内に表示される文字列を強調表示した状態でテキスト表示領域D1を元の表示位置に戻す。なお、変更開始操作及び変更操作の終了は、範囲選択処理と同様にして検出するようにしてもよい。
また、図5に示す範囲変更処理では、選択範囲の終点または始点をタッチすることで、終点または始点のいずれかを変更するか決定している。これ以外にも、例えば変更操作に応じて移動するテキスト表示領域D1の移動方向によって選択範囲の終点または始点のいずれかを変更するか決定するようにしてもよい。
なお、選択操作が終了した時点でカーソル位置C12が文字上の位置になる場合、第4の表示位置変更部324が、カーソル位置C12を最も近い文字間の位置へ移動して調整し、範囲変更部332が、調整後のカーソル位置C12を変更後の始点または終点として選択範囲を変更するようにしてもよい。また、第4の表示位置変更部324がカーソル位置の調整を行わない場合は、範囲変更部332が、カーソル位置C12が位置する文字を変更後の始点または終点として選択範囲を変更するようにしてもよい。
〔6.処理の手順〕
次に、図6〜図8を用いて、実施形態に係る各処理の手順について説明する。まず、図6を用いて、実施形態に係るカーソル移動処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係るカーソル移動処理手順の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、情報処理装置1の操作検出部310は、移動操作を検出したか判定する(ステップS101)。移動操作を検出していない場合(ステップS101のNo)、ステップS101に戻り、移動操作を検出するのを待つ。移動操作を検出した場合(ステップS101のYes)、記憶部400は表示部100におけるカーソル位置C01を記憶する(ステップS102)。
続いて、表示制御部320は、移動操作に応じてテキスト表示領域D1を移動させる(ステップS103)。記憶部400は、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を記憶する(ステップS104)。操作検出部310は、移動操作が終了したか判定する(ステップS105)。移動操作が終了していない場合(ステップS105のNo)、ステップS103に戻る。一方、移動操作が終了している場合(ステップS105のYes)、表示制御部320は、表示部100におけるカーソル位置C01を、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12に変更し、テキスト表示領域D1を移動操作前の表示位置に戻して表示する(ステップS106)。
次に、図7を用いて、実施形態に係る範囲選択処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る範囲選択処理手順の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、操作検出部310は、選択操作を検出したか判定する(ステップS201)。選択操作を検出していない場合(ステップS201のNo)、ステップS201に戻り、選択操作を検出するのを待つ。選択操作を検出した場合(ステップS201のYes)、記憶部400はタッチ位置P11を選択範囲の始点として記憶する(ステップS202)。
続いて、表示制御部320は、選択操作に応じてテキスト表示領域D1を移動させる(ステップS203)。記憶部400は、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を記憶する(ステップS204)。操作検出部310は、選択操作が終了したか判定する(ステップS205)。選択操作が終了していない場合(ステップS205のNo)、ステップS203に戻る。一方、選択操作が終了している場合(ステップS205のYes)、範囲決定部330は、タッチ位置P11を始点とし、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を終点とする選択範囲を決定する(ステップS206)。表示制御部320は、選択範囲を強調表示し、テキスト表示領域D1を移動操作前の表示位置に戻して表示する(ステップS207)。
次に、図8を用いて、実施形態に係る範囲変更処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る範囲変更処理手順の一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、操作検出部310は、変更操作を検出したか判定する(ステップS301)。変更操作を検出していない場合(ステップS301のNo)、ステップS301に戻り、変更操作を検出するのを待つ。変更操作を検出した場合(ステップS301のYes)、操作検出部310は、選択範囲の始点または終点のいずれかの変更を検出する(ステップS302)。ステップS302では、始点の変更を検出する。
続いて、表示制御部320は、変更操作に応じてテキスト表示領域D1を移動させる(ステップS303)。記憶部400は、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を記憶する(ステップS304)。操作検出部310は、変更操作が終了したか判定する(ステップS305)。変更操作が終了していない場合(ステップS305のNo)、ステップS303に戻る。一方、変更操作が終了している場合(ステップS305のYes)、範囲決定部330は、テキスト表示領域D1におけるカーソル位置C12を始点とする選択範囲の変更を行う(ステップS306)。表示制御部320は、変更後の選択範囲を強調表示し、テキスト表示領域D1を移動操作前の表示位置に戻して表示する(ステップS307)。
〔7.その他〕
上述の実施形態では、カーソル移動処理及び範囲選択処理をそれぞれ別のアプリケーションを起動している状態で行う処理として説明したが、これに限定されない。例えば、1つのアプリケーションを起動している状態で、カーソル移動処理及び範囲選択処理の両方を行えるようにしてもよい。この場合、例えばタッチ操作を1回行った場合はカーソル移動処理を行い、2回行った場合あるいは表示面を長押しした場合は範囲選択処理を行うなど、ユーザによる操作に応じて実行する処理を選択するようにしてもよい。
上述の実施形態では、表示制御部320が、操作検出部310が検出した操作が終了した場合に、終了時のカーソル位置から最も近い文字間にカーソルを表示するようにしたが、これに限定されない。例えば、表示制御部320は、カーソルを文字間ではなく文字上に重ねて表示する場合は、カーソル位置から最も近い文字上にカーソルを重ねて表示することができる。カーソルを文字上に重ねて表示する例として、例えばテキスト表示領域D1に表示される文字を上書きにて新たな文字に置き換える場合が挙げられる。
また、例えば、表示制御部320は、操作検出部310が検出した操作に応じてカーソル位置が文字間を順次移動するように表示部100内の表示面上にカーソルを表示するようにしてもよい。具体的には、表示制御部320は、テキスト表示領域D1の表示位置が移動しても、移動前の表示部100内のカーソル位置から最も近い文字間にカーソルを表示するようにする。あるいは、表示制御部320は、例えば、表示部100内のカーソル位置が文字間に位置するように、テキスト表示領域D1の表示位置を移動してもよい。具体的には、表示制御部320は、例えば、テキスト表示領域D1の表示位置をテキスト表示領域D1に表示する文字単位で移動する。これにより、テキスト表示領域D1の表示位置が移動中であってもカーソルを文字間に表示することができ、どのタイミングで操作を終了すればよいかを適切に把握することができる。
この場合、テキスト表示領域D1の移動中における表示部100内のカーソル位置は、移動前のカーソル位置を中心として所定範囲内で変動することになるが、かかる所定範囲は、例えば、文字の中心から当該文字と隣接する文字との間までの距離を半径とする範囲であり、テキスト表示領域D1の移動に応じて実質的なカーソル位置の移動を伴うものではない。すなわち、この場合も、テキスト表示領域D1の表示位置の移動中は、表示部100内のカーソル位置を実質的に維持した状態であると言える。
このように、テキスト表示領域D1内のカーソルを表示する位置が、例えば文字間等あらかじめ決められている場合、表示制御部320は、例えば、カーソルを表示すると予め決められている位置のうち、操作検出部310が検出した操作が終了した時点のカーソル位置から最も近い位置にカーソルを表示する。また、テキスト表示領域D1の移動中に表示部100にカーソルを表示する場合は、表示制御部320は、例えば、カーソルを表示すると予め定められている位置のうち、テキスト表示領域D1の移動に応じたカーソル位置から最も近い位置にカーソルを表示する。
また、上述の実施形態において、情報処理装置1が、表示制御部320がテキスト表示領域D1の表示位置を移動している間に表示するカーソルを強調表示するようにしてもよい。例えば、テキスト表示領域D1の表示位置を移動している間だけ、カーソルの表示色を異なる色にしたり、カーソルを大きく表示したり、点滅させて表示したりしてもよい。これにより、テキスト表示領域D1内のカーソル位置をユーザにわかりやすく提示することができる。
上述の実施形態では、各操作を終了すると、表示制御部320がテキスト表示領域D1の表示位置を移動前の表示位置に戻すが、これに限定されない。例えば、操作検出部310が、ユーザによって各操作を確定する確定操作を検出した場合に、表示制御部320がテキスト表示領域D1の表示位置を移動前の表示位置に戻すようにしてもよい。各操作を確定する確定操作としては、例えば表示面をタッチするタッチ操作やテキスト表示領域D1を元の表示位置に戻すようにユーザが表示面をなぞる操作などが挙げられる。
上述の実施形態では、ユーザが表示面を1回なぞる操作を、各操作として検出しているが、ユーザが表示面を複数回にわけてなぞる操作を各操作として検出するようにしてもよい。この場合、ユーザの指が表示面から離れても所定時間以内に再度なぞる操作が行われた場合は、各操作を継続して検出するようにしてもよい。また、ユーザの指が表示面から所定時間離れるまで、あるいはユーザが上述する確定操作を行うまでは各操作を継続して検出するようにしてもよい。
上述の実施形態では、操作検出部310が選択開始操作及び変更開始操作を検出しているが、これに限られない。例えば、情報処理装置1が選択開始操作を検出しない構成とし、範囲選択操作を検出することで範囲選択処理を開始するようにしてもよい。
上述の実施形態では、遷移制御部340が通信部500を介してリンク先である他の情報処理装置から情報を取得するようにしているが、これに限られない。例えばリンク先を情報処理装置1自体としてもよい。この場合であっても、遷移制御部340は、各操作を検出している間は遷移を制限する。
また、表示制御部320が、テキスト表示領域D1の表示位置を移動させる際に、例えばカーソルがテキスト表示領域D1から外れてしまう場合には、カーソルがテキスト表示領域D1から外れないようにしてもよい。例えば、カーソルがテキスト表示領域D1から外れてしまう直前のテキスト表示領域D1におけるカーソル位置を維持した状態で、表示制御部320が、テキスト表示領域D1の表示位置を移動させるようにするようにしてもよい。また、テキスト表示領域D1が表示部100から外れてしまう場合は、表示制御部320は、テキスト表示領域D1の表示位置をそれ以上移動させないようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、入力部200をタッチパネルとしたが、これに限られない。カーソルの移動や範囲選択を行える入力デバイスであればよい。このような入力デバイスとして、例えばタッチパッドやペンタブレットなどがある。
〔8.ハードウエア構成〕
なお、上述の実施形態における情報処理装置1は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ3によって実現される。図9は、情報処理機能を実現するコンピュータ3の一例を示すハードウエア構成図である。コンピュータ3は、CPU301、RAM302、ROM(Read Only Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304、通信インターフェイス(I/F)305、入出力インターフェイス(I/F)306、およびメディアインターフェイス(I/F)307を備える。
CPU301は、ROM303またはHDD304に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM303は、コンピュータ3の起動時にCPU301によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ3のハードウエアに依存するプログラム等を格納する。
HDD304は、CPU301によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス305は、通信回線309を介して他の機器からデータを受信してCPU301へ送り、CPU301が生成したデータを、通信回線309を介して他の機器へ送信する。
CPU301は、入出力インターフェイス306を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU301は、入出力インターフェイス306を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU301は、生成したデータを、入出力インターフェイス306を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス307は、記録媒体308に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM302を介してCPU301に提供する。CPU301は、当該プログラムを、メディアインターフェイス307を介して記録媒体308からRAM302上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体308は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ3が実施形態における情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ3のCPU301は、RAM302上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部300の操作検出部310、表示制御部320、範囲決定部330及び遷移制御部340の各機能を実現する。また、HDD304には、記憶部400内のデータが格納される。
コンピュータ3のCPU301は、これらのプログラムを、記録媒体308から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信回線309を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔9.効果〕
このように、実施形態の情報処理装置1は、表示部100に表示されるテキスト表示領域D1の移動を要求する移動操作を移動操作検出部311で検出し、移動操作検出部311によって移動操作が検出された場合、表示部100内のカーソル位置C01を維持した状態で、表示部100内のテキスト表示領域D1の表示位置を移動操作に応じて第1の表示位置変更部321に移動させる。これにより、情報処理装置1は、テキスト表示領域D1のカーソルを容易かつ正確に移動させることができ、情報処理装置1のユーザビリティが向上する。
また、実施形態の情報処理装置1は、第2の表示位置変更部322を有し、第2の表示位置変更部322は、移動操作が終了した場合、テキスト表示領域D1内のカーソル位置C12を維持した状態で、表示部100内のテキスト表示領域D1の表示位置を第1の表示位置変更部321による移動前の表示位置に戻す。これにより、情報処理装置1は、表示部100のカーソルを容易かつ正確に移動させることができ、情報処理装置1のユーザビリティが向上する。
また、実施形態の情報処理装置1は、テキスト表示領域D1内の1以上の文字の選択を要求する選択操作を選択操作検出部312によって検出し、選択操作検出部312によって選択操作が検出された場合、表示部100内のカーソル位置C01を維持した状態で、表示部100内のテキスト表示領域D1の表示位置を選択操作に応じて第3の表示位置変更部323によって移動させ、カーソル位置C01を選択操作によって選択する範囲の始点とし、選択操作に応じてテキスト表示領域D1の表示位置を移動させたときのテキスト表示領域D1内のカーソル位置C12を終点とした範囲を範囲選択部331によって選択範囲とする。情報処理装置1は、表示部100に表示されるテキストを容易にかつ正確に選択することができる。
また、実施形態の情報処理装置1は、選択範囲が決定された状態で、選択範囲の終点または始点を変更する変更操作を変更操作検出部313によって検出し、選択範囲の終点および始点のうちの一方に対して変更操作検出部313によって変更操作が検出された場合、他方のテキスト表示領域D1内の位置を維持した状態で、表示部100内のテキスト表示領域D1の表示位置およびテキスト表示領域D1内の他方の位置を変更操作に応じて第4の表示位置変更部324によって移動させ、変更操作に応じてテキスト表示領域D1の表示位置を移動させたときのテキスト表示領域D1の一方の位置を選択範囲の一方の位置として範囲変更部332によって選択範囲を変更する。情報処理装置1は、表示部100に表示されるテキストの選択範囲を容易にかつ正確に変更することができる。
また、実施形態の情報処理装置1は、テキスト表示領域D1内にリンクが設定された文字がある場合、移動操作検出部311によって移動操作が検出されている間、リンクへの遷移を遷移制限部340によって制限する。これにより、情報処理装置1は、移動操作が行われているときに表示部100にリンク先の情報を表示しないようにすることができ、リンク先に遷移することなくカーソル移動処理を行うことができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
1 情報処理装置
100 表示部
200 入力部
300 制御部
310 操作検出部
311 移動操作検出部
312 選択操作検出部
313 変更操作検出部
320 表示制御部
321 第1の表示位置変更部
322 第2の表示位置変更部
323 第3の表示位置変更部
324 第4の表示位置変更部
330 範囲決定部
331 範囲選択部
332 範囲変更部
340 遷移制御部
400 記憶部
410 テキスト記憶部
420 カーソル位置記憶部
430 選択範囲記憶部
500 通信部

Claims (8)

  1. 表示部に表示されるテキスト表示領域の移動を要求する移動操作を検出する移動操作検出部と、
    前記移動操作検出部によって前記移動操作が検出された場合、前記表示部内のカーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記移動操作に応じて移動させる第1の表示位置変更部と、
    前記移動操作が終了した場合、前記テキスト表示領域内の前記カーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記第1の表示位置変更部による移動前の表示位置に戻す第2の表示位置変更部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 表示部に表示されるテキスト表示領域の移動を要求する移動操作を検出する移動操作検出部と、
    前記移動操作検出部によって前記移動操作が検出された場合、前記表示部内のカーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記移動操作に応じて移動させる第1の表示位置変更部と、
    前記テキスト表示領域内の1以上の文字の選択を要求する選択操作を検出する選択操作検出部と、
    前記選択操作検出部によって前記選択操作が検出された場合、前記表示部内の前記カーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記選択操作に応じて移動させる第3の表示位置変更部と、
    前記カーソル位置を前記選択操作によって選択する範囲の始点とし、前記選択操作に応じて前記テキスト表示領域の表示位置を移動させたときの前記テキスト表示領域内の前記カーソル位置を終点とした範囲を選択範囲とする範囲選択部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記選択範囲が決定された状態で、前記選択範囲の終点または始点を変更する変更操作を検出する変更操作検出部と、
    前記選択範囲の終点および始点のうちの一方に対して前記変更操作検出部によって前記変更操作が検出された場合、他方の前記テキスト表示領域内の位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置および前記テキスト表示領域内の前記一方の位置を前記変更操作に応じて移動させる第4の表示位置変更部と、
    前記変更操作に応じて前記テキスト表示領域の表示位置を移動させたときの前記テキスト表示領域内の前記一方の位置を前記選択範囲の一方の位置として前記選択範囲を変更する範囲変更部と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記テキスト表示領域内にリンクが設定された文字がある場合、前記移動操作検出部によって前記移動操作が検出されている間、前記リンクへの遷移を制限する遷移制限部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. コンピュータに、
    表示部に表示されるテキスト表示領域の移動を要求する移動操作を検出する移動操作検出ステップと、
    前記移動操作検出ステップによって前記移動操作が検出された場合、前記表示部内のカーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記移動操作に応じて移動させる第1の表示位置変更ステップと、
    前記移動操作が終了した場合、前記テキスト表示領域内の前記カーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記第1の表示位置変更ステップによる移動前の表示位置に戻す第2の表示位置変更ステップと、
    を実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
  6. コンピュータに、
    表示部に表示されるテキスト表示領域の移動を要求する移動操作を検出する移動操作検出ステップと、
    前記移動操作検出ステップによって前記移動操作が検出された場合、前記表示部内のカーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記移動操作に応じて移動させる第1の表示位置変更ステップと、
    前記テキスト表示領域内の1以上の文字の選択を要求する選択操作を検出する選択操作検出ステップと、
    前記選択操作検出ステップによって前記選択操作が検出された場合、前記表示部内の前記カーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記選択操作に応じて移動させる第3の表示位置変更ステップと、
    前記カーソル位置を前記選択操作によって選択する範囲の始点とし、前記選択操作に応じて前記テキスト表示領域の表示位置を移動させたときの前記テキスト表示領域内の前記カーソル位置を終点とした範囲を選択範囲とする範囲選択ステップと、
    を実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
  7. コンピュータが、
    表示部に表示されるテキスト表示領域の移動を要求する移動操作を検出する移動操作検出ステップと、
    前記移動操作検出ステップによって前記移動操作が検出された場合、前記表示部内のカーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記移動操作に応じて移動させる第1の表示位置変更ステップと、
    前記移動操作が終了した場合、前記テキスト表示領域内の前記カーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記第1の表示位置変更ステップによる移動前の表示位置に戻す第2の表示位置変更ステップと、
    を実行することを特徴とする情報表示方法。
  8. コンピュータが、
    表示部に表示されるテキスト表示領域の移動を要求する移動操作を検出する移動操作検出ステップと、
    前記移動操作検出ステップによって前記移動操作が検出された場合、前記表示部内のカーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記移動操作に応じて移動させる第1の表示位置変更ステップと、
    前記テキスト表示領域内の1以上の文字の選択を要求する選択操作を検出する選択操作検出ステップと、
    前記選択操作検出ステップによって前記選択操作が検出された場合、前記表示部内の前記カーソル位置を維持した状態で、前記表示部内の前記テキスト表示領域の表示位置を前記選択操作に応じて移動させる第3の表示位置変更ステップと、
    前記カーソル位置を前記選択操作によって選択する範囲の始点とし、前記選択操作に応じて前記テキスト表示領域の表示位置を移動させたときの前記テキスト表示領域内の前記カーソル位置を終点とした範囲を選択範囲とする範囲選択ステップと、
    を実行することを特徴とする情報表示方法。
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