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JP5900478B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP5900478B2 JP2013260789A JP2013260789A JP5900478B2 JP 5900478 B2 JP5900478 B2 JP 5900478B2 JP 2013260789 A JP2013260789 A JP 2013260789A JP 2013260789 A JP2013260789 A JP 2013260789A JP 5900478 B2 JP5900478 B2 JP 5900478B2
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Description

本発明は,トナー像を記録媒体上に担持させ,そのトナー像を熱で記録媒体上に定着させることにより画像を形成する画像形成装置に関する。さらに詳細には,出力画像の条件に応じて定着部の投入エネルギーを最適化するようにした画像形成装置に関するものである。
トナーを用いる画像形成装置は従来から,トナー像を形成してそのトナー像を印刷用紙等の記録媒体に転写するように構成されている。記録媒体上に転写されたトナー像はその後,加熱により記録媒体に定着される。一方で近年では,画像形成装置にも高レベルの省エネルギーが要求されるようになってきている。ここで,トナー像を担持した記録媒体を加熱する定着部の消費エネルギーは,画像形成装置の全消費エネルギー中の小さからぬ割合を占める。このため画像形成装置においては,定着部の省エネルギー化が強く求められるに至っている。
このように定着部の省エネルギー化を図った画像形成装置の例として,特許文献1に記載されているものが挙げられる。同文献の画像形成装置では,定着処理時の定着目標温度を可変としている。また,画像形成のための画像処理において,画像情報を階調処理する機能を備えている。そして,画像形成に供する画像情報に,中間調処理を要する部分が含まれているか否かにより,定着目標温度を変更するようにしている。また,階調処理には種々の種類があるので,使用する階調処理の種類によっても,定着目標温度を変更するようにしている。これにより,連続印刷中に記録媒体1枚ごとに最適な定着温度に設定することができるとしている。また,その際に特定のモードを選択する必要もないし,膨大な情報量を必要とすることもないとしている。
特開2012−118496号公報
しかしながら,前記した特許文献1の画像形成装置には,次のような問題点があった。定着部の省エネルギー化のために必要なことは要するに,定着温度を必要な最低限の温度までしか上げない,ということである。必要最低限の温度は,主として記録媒体上のトナーの量で決まる。形成する画像に関するパラメーターであってトナー量に最も強く影響するのは,描画オブジェクトの濃度やサイズである。ところで特許文献1の画像形成装置で定着目標温度を決定するための指標としているのは前述のように,基本的に中間調処理の有無と階調処理の種類とである。しかしながらこれらのパラメーターは,必ずしも記録媒体上のトナー量に的確に反映される訳ではない。このため,省エネルギーのための定着温度の最適化という点ではなおも改善の余地があった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,定着目標温度を,形成する画像の内容を的確に反映させて設定することにより,定着部への投入エネルギーを最適化しつつ,適切な画像形成がなされるようにした画像形成装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る画像形成装置は,画像データに基づきトナー像を形成するとともに形成したトナー像を記録媒体に転写する画像形成部と,画像形成部でトナー像の転写を受けた記録媒体を加熱してトナー像を定着させる定着部とを有し,さらに,画像形成部で形成する画像の画像データから,その画像中に含まれる描画オブジェクトの濃度値とサイズ値との少なくとも一方を抽出する画像解析部と,画像形成部で形成する記録媒体1ページ分の画像であるページ画像に含まれる描画オブジェクトについて抽出された濃度値またはサイズ値に基づいて,そのページ画像の転写を受けた記録媒体についての定着部の最低定着温度を決定する最低定着温度決定部と,画像形成対象の画像中のテキストに設定されていることがあるフォント設定の内容を解析するフォント解析部と,テキストに設定されうるフォントの一部を,あらかじめ定めた標準定着温度での定着を要求する特定フォントとして指定する特定フォント指定部とを有している。ここで最低定着温度決定部は,特定フォントに該当するフォントが設定されているテキストを含む描画オブジェクトが画像形成対象のページ画像中に存在する場合には,各描画オブジェクトのサイズ値および濃度値に関わらず,ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を,標準定着温度に決定し,特定フォントに該当するフォントが設定されているテキストを含む描画オブジェクトがページ画像中に存在しない場合(以下,「特定フォント不存在の場合」という)には,最低定着温度を標準定着温度以下の温度に決定するとともに,ページ画像中の各描画オブジェクトの濃度値またはサイズ値に基づいて,濃度値の最高値が低い場合に濃度値の最高値が高い場合よりも最低定着温度を低くすることと,サイズ値の最高値が小さい場合にサイズ値の最高値が大きい場合よりも最低定着温度を低くすることとの少なくとも一方を行うものである。
この画像形成装置では,最低定着温度決定部により決定された最低定着温度を定着目標温度として画像形成がなされる。すなわち,画像形成時の定着部の温度は,最低定着温度以上の温度とされる。そして,濃度値やサイズ値の最高値が小さい描画オブジェクトで構成されるページ画像については,最低定着温度を低く設定して画像形成を行う。このような描画オブジェクトは,定着温度が低めでも定着不良を起こさないからである。これにより,定着部での消費エネルギーが削減される。一方,濃度値やサイズ値の最高値が大きい描画オブジェクトを含むページ画像については,最低定着温度を高く設定して画像形成を行う。このような描画オブジェクトは,定着温度が低いと定着不良を起こすおそれがあるからである。これにより,定着不良の発生が防止される。
ただし最低定着温度決定部は,特定フォントに該当するフォントが設定されているテキストを含む描画オブジェクトが画像形成対象のページ画像中に存在する場合には,各描画オブジェクトのサイズ値および濃度値に関わらず,ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を,標準定着温度に決定することとなる。例えば,当該画像形成装置として未サポートの未知のフォントについては特定フォントとして認識されるようにしておくことが考えられる。こうすることで,予測に反してサイズ値の大きい画像形成がなされて定着不良を起こすことが防止される。
上記態様の画像形成装置においてはさらに,画像形成対象のページ画像中の描画オブジェクトの濃度値の最高値があらかじめ定めた基準濃度値より低いか否かを判定する濃度判定部を有することが好ましい。この場合に最低定着温度決定部は,特定フォント不存在の場合であり,かつ濃度判定部により低いと判定された場合に,最低定着温度を,標準定着温度より低い低定着温度に決定し,最低定着温度を低定着温度に決定しない場合には,最低定着温度を,標準定着温度に決定することとなる。これにより,描画オブジェクトの濃度値に基づいた定着温度制御がなされる。
濃度判定部は,画像形成対象のページ画像中の各描画オブジェクトの濃度値があらかじめ定めた基準濃度値より低いか否かを判定するものであってもよい。その場合に最低定着温度決定部は,特定フォント不存在の場合であり,かつ濃度判定部により,ページ画像中のすべての描画オブジェクトについて低いと判定された場合に,最低定着温度を,低定着温度に決定することとなる。
上記態様の画像形成装置においてはあるいは,画像形成対象のページ画像中の描画オブジェクトのサイズ値の最高値があらかじめ定めた基準サイズ値より小さいか否かを判定するサイズ判定部を有することとしてもよい。この場合に最低定着温度決定部は,特定フォント不存在の場合であり,かつサイズ判定部により小さいと判定された場合に,ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を,低定着温度に決定し,最低定着温度を低定着温度に決定しない場合には,最低定着温度を,標準定着温度に決定することとなる。これにより,描画オブジェクトのサイズ値に基づいた定着温度制御がなされる。また,濃度判定部とサイズ判定部とをいずれも備えてもよい。
サイズ判定部は,画像形成対象のページ画像中の各描画オブジェクトのサイズ値があらかじめ定めた基準サイズ値より小さいか否かを判定するものであってもよい。その場合に最低定着温度決定部は,特定フォント不存在の場合であり,かつサイズ判定部により,ページ画像中のすべての描画オブジェクトについて小さいと判定された場合に,ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を,低定着温度に決定することとなる。
上記態様の画像形成装置において画像解析部は,描画オブジェクトのサイズ値として,文字や線画の線幅の値を抽出するものであることが好ましい。文字や線画の線幅は,定着不良の発生しやすさと密接に関連するパラメーターだからである。すなわち,線幅の小さい描画オブジェクトは低めの定着温度でも定着できる。一方,線幅の大きい描画オブジェクトは,使用するトナーの本来の基準定着温度に近い高めの定着温度でないと定着不良が発生するおそれがある。
上記態様の画像形成装置においては,画像解析部で抽出した描画オブジェクトの濃度値にガンマ補正を施すガンマ補正処理部を有し,画像形成部は,ガンマ補正後の画像データに基づきトナー像を形成するものであることが好ましい。この場合に最低定着温度決定部は,ガンマ補正後の濃度値を用いて,ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を決定することとなる。ガンマ補正そのものはハーフトーン画像の良好な再現のために行われるものである。濃度値による定着温度制御にもガンマ補正後の濃度値を用いることで,実際に記録媒体に転写されるトナー量に応じた定着温度制御がなされることとなる。
上記態様の画像形成装置においてはさらに,画像形成部での画像形成についてズーム設定または多ページ割り付け設定を行うページ変倍設定部を有してもよい。この場合に最低定着温度決定部は,ページ変倍設定部によるズーム設定または多ページ割り付け設定がオンになっている場合には,画像形成対象のページ画像中の各描画オブジェクトのサイズ値に,ページ変倍設定部の設定内容に基づく補正を施して,ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を決定することとなる。ページ変倍(ズームまたは多ページ割り付け)が設定されている状態で画像形成を行うと,実際に記録媒体上に転写されるトナー像中の各描画オブジェクトのサイズ値も,ページ変倍の影響を受けることになる。したがって,上記補正を行うことで,実際に記録媒体に転写されるトナー像におけるサイズ値に応じた定着温度制御がなされることとなる。
上記態様の画像形成装置においてはまた,画像形成対象の画像中のテキストに設定されていることがある変倍文字設定の内容を解析する変倍文字解析部を有することが好ましい。この場合に最低定着温度決定部は,変倍文字設定がオンになっているテキストを含む描画オブジェクトが画像形成対象のページ画像中に存在する場合には,画像形成対象のページ画像中の各描画オブジェクトのうち変倍文字設定の対象となっているテキストを含むもののサイズ値に,当該変倍文字設定の内容に基づく補正を施して,ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を決定することとなる。変倍文字(太字,倍角,4倍角,上付き,下付き等)が設定されているテキストの場合,実際に記録媒体上に転写されるトナー像中の各描画オブジェクトのサイズ値も,変倍文字設定の影響を受けることになる。したがって,上記補正を行うことで,実際に記録媒体に転写されるトナー像におけるサイズ値に応じた定着温度制御がなされることとなる。
上記態様の画像形成装置では,画像解析部は,画像形成部で形成する画像の画像データとして,ページ記述言語または中間言語の形式のものを用いるものであってもよい。
上記態様の画像形成装置においては,画像形成部での画像形成について画像合成の設定を行う画像合成設定部を有していてもよい。その場合に最低定着温度決定部は,画像形成対象のページ画像について画像合成が画像合成設定部により設定されている場合には,ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を,濃度値またはサイズ値に基づいて決定される最低定着温度以上の温度に決定することとなる。画像合成が設定されていると,画像データから解析されるサイズ値以上のサイズ値を有する画像が記録媒体上に現れることがあるからである。
上記態様の画像形成装置においては,画像形成部におけるトナー像の形成をトナー節約モードで行うことを設定するトナー節約モード設定部を有していてもよい。その場合に最低定着温度決定部は,トナー節約モードが設定されている場合には,ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を,濃度値またはサイズ値に基づいて決定される最低定着温度以下の温度に決定することとなる。トナー節約モードが設定されている場合には当然,トナー節約モードが設定されていない場合と比較して,実際に記録媒体に転写されるトナー量は少ないこととなるからである。
本構成によれば,定着目標温度を,形成する画像の内容を的確に反映させて設定することにより,定着部への投入エネルギーを最適化しつつ,適切な画像形成がなされるようにした画像形成装置が提供されている。
実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 画像形成装置により形成する画像の一例(テキスト画像)を示す図である。 画像形成装置により形成する画像の一例(罫線を含むテキスト画像)を示す図である。 画像形成装置により形成する画像の一例(ピクチャー画像)を示す図である。 画像形成装置により形成する画像の一例(テキストとピクチャーとをともに含む画像)を示す図である。 画像処理回路の構成例を示すブロック図である。 最低定着温度を決定する手順を示すフローチャートである。 画像形成部での画像形成における明度特性を示すグラフである。 画像形成におけるγ補正を説明するグラフである。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,図1に示す画像形成装置1に本発明を適用したものである。図1の画像形成装置1は,給紙部2と,画像形成部3と,定着部4とを有している。給紙部2は,画像形成部3での画像形成に供する印刷用紙等の記録媒体Sを貯蔵し,供給する部分である。画像形成部3は,トナー像を形成してそのトナー像を,給紙部2から供給された記録媒体Sに転写する部分である。定着部4は,トナー像の転写を受けた記録媒体Sを加熱することにより,トナー像を記録媒体Sに定着させる部分である。画像形成装置1にはさらに,定着部4を通過した記録媒体Sを積載する排紙トレイ5が設けられている。
画像形成部3についてさらに説明する。画像形成部3は,中間転写ベルト30,4つの画像形成ユニット31を有している。画像形成ユニット31は,使用するトナーの色を除いて4ついずれも同様の構成のものである。各画像形成ユニット31はそれぞれ,感光体310,帯電器311,露光器312,現像器313,1次転写ローラー314,感光体クリーナー315を有している。画像形成部3にはさらに,2次転写ローラー32が設けられている。
これにより,各感光体310上にトナー像を形成し,そのトナー像を1次転写ローラー314により中間転写ベルト30上に転写するようになっている。中間転写ベルト30上に転写されたトナー像はさらに,2次転写ローラー32により記録媒体Sに転写される。感光体310上へのトナー像の形成は,帯電器311による帯電を経た感光体310の表面に露光器312で画像データに基づく潜像の描画を行い,その潜像を現像器313でトナー像化することによる。画像形成部3にはさらに,4つのトナーホッパー33,ベルトクリーナー34が設けられている。
定着部4は,加熱ローラー40と加圧ローラー41とを有している。定着部4において加熱ローラー40と加圧ローラー41とは,互いに圧接させられている。記録媒体Sは,加熱ローラー40と加圧ローラー41との間のニップに通される。給紙部2は,ピックアップローラー20やタイミングローラー21を有している。これにより,給紙部2に貯蔵されている記録媒体Sが,ピックアップローラー20により1枚ずつ分離されて送出されるようになっている。そして,送出された記録媒体Sがトナー像の形成とタイミングを合わせて2次転写ローラー32に到達するようになっている。
画像形成装置1にはまた,定着部4を出た記録媒体Sを排紙トレイ5に排出する排紙ローラー51と,ユーザーによる指令の受付やユーザーへの情報表示を行うコントロールパネル52とが設けられている。画像形成装置1には上記の他に,制御部6が設けられている。制御部6の機能には,画像形成装置1全体の統括制御の他に,後述する定着部4の温度制御が含まれている。
画像形成装置1による画像形成動作を行うときには,中間転写ベルト30は図1中反時計回りに搬送され,各感光体310は時計回りに回転する。そして,各画像形成ユニット31において帯電器311,露光器312,現像器313の作用により感光体310上にトナー像が形成される。形成されたトナー像は,各1次転写ローラー314により中間転写ベルト30上に重ね合わせられる。一方,給紙部2から送出された記録媒体Sが2次転写ローラー32に到達する。ここで,記録媒体Sが2次転写ローラー32へ到達するタイミングと,重ねトナー像が2次転写ローラー32へ到達するタイミングとが合わせられている。これにより,重ねトナー像が記録媒体S上に転写される。
また,定着部4の加熱ローラー40は,あらかじめ所定の定着設定温度まで昇温している。このため,記録媒体S上の重ねトナー像は,定着部4を通過する際に記録媒体Sに定着される。定着部4を通過した記録媒体S,すなわち画像形成済みの記録媒体Sは,排紙トレイ5に積載される。画像形成装置1の以上の動作は,制御部6による全体制御の一環として行われる。
ここで,定着部4の加熱ローラー40の温度制御について説明する。画像形成装置1では基本的に,加熱ローラー40の温度上昇を必要最小限に抑えることにより,定着部4での消費電力の節約を図る。このような温度制御を行うため画像形成装置1の制御系は,図2のブロック図に示すように構成されている。図2の制御系は,CPU61を中心にして,情報制御回路62,画像処理回路63,駆動制御回路64,電源回路65等を有して
いる。
また,情報制御回路62には,I/F67が設けられ,外部情報機器と接続できるようになっている。さらに,情報制御回路62には,コントロールパネル52,センサー類48,記憶部49が接続されている。センサー類48は,画像形成に使用する種々のパラメーターを取得するセンサー類である。例えば,中間転写ベルト30上のトナー像を検知するイメージセンサーや,環境因子を取得する環境因子センサーが該当する。記憶部49には,印刷対象となる画像データの他,画像形成に必要な各種情報が記憶されている。また,駆動制御回路64には,各色の画像形成ユニット31,2次転写ローラー32,定着部4,給排紙部2,51が接続されている。CPU61は,これら各部の制御を行う。なお,図1に示した制御部6は,CPU61,情報制御回路62,画像処理回路63,駆動制御回路64,電源回路65,I/F67,記憶部49を含んでいる。
画像形成装置1では,1枚1枚の記録媒体Sに対してそれぞれ,加熱ローラー40の目標温度を設定する。各記録媒体Sでそれぞれ形成される画像の内容が異なり,画像の内容によって必要な最低定着温度が異なるからである。一般的に,トナーの品種に応じて,そのトナーの定着のために必要な最低温度(以下,「基準定着温度」という。)がある。通常は画像の内容に関わらず,加熱ローラー40を基準定着温度以上に維持して画像形成が行われる。基準定着温度は,画像の内容が最も定着しにくいものであった場合でも問題なく定着できるように指定された温度である。
しかしながら画像の内容によっては,加熱ローラー40の温度が基準定着温度を下回っていても,問題なく定着できる場合がある。具体的には,画像が小さいサイズの図形により構成されている場合や,画像のトナー濃度が低い,つまり画像の明度が高い場合に,ある程度低温でも定着可能である。これらに該当する図形や領域は,トナー量がさほど多くないため,比較的低温でも定着できるのである。
そこで本形態の画像形成装置1では,記録媒体Sごとに形成される画像の内容に応じて,加熱ローラー40の温度設定を変更する。このため,常に基準定着温度が使われる訳ではなく,画像の内容によってはより低い定着温度が使われる。これにより,定着部4の消費電力が節減される。具体的には,印刷ジョブを受け付けた際に,当該印刷ジョブの画像形成をいかなる定着温度設定で行うかを決定する。この決定は,当該印刷ジョブに含まれる各ページについてそれぞれ行われる。なお,印刷ジョブを受け付けた際とは,図2の情報制御回路62がI/F67を介して外部情報機器から印刷ジョブを受信したときのことである。印刷ジョブを受け付けられると,当該印刷ジョブで画像形成する画像のPDL(ページ記述言語)データが,記憶部49に格納される。
ページごとの定着温度の決定の基本的な考え方を説明する。本形態の画像形成装置1では,PDLデータに基づいてこの決定を行う。PDLデータには,印刷対象のページの画像中に含まれる各描画オブジェクトの内容が記述されている。ここで描画オブジェクトとは,印刷される画像中に含まれる,文字,罫線,写真,グラフィックスなどの画像要素のことである。これらの描画オブジェクトのトナー像が適切に定着されるためには,定着部4の定着温度が,そのサイズや濃度に応じた最低定着温度以上である必要がある。
このため画像形成装置1では,描画オブジェクトのサイズごとに,あるいは濃度ごとに,最低定着温度が定められている。すなわち,図2の記憶部49中に,表1のサイズ−温度テーブルと,表2の濃度−温度テーブルとが用意されている。
表1のサイズ−温度テーブルは,文字,記号,罫線などの線画の描画オブジェクト(以下,「線画オブジェクト」という。)についてのサイズと最低定着温度との関係を定めたテーブルである。ここでサイズとは,線の太さのことである。罫線からなる表の場合でも,表全体の縦横サイズのことではなく,表を構成する罫線の太さのことである。文字や記号についても,それらを構成する線の太さである。なお,サイズとして,線の太さの代わりに,プリント領域の最大内接円の直径を用いてもよい。
Figure 0005900478
表1のテーブルでは,小さいサイズ(上段)ほど低い最低定着温度が指定されている。細い線で構成された線画は,大量のトナーが集中している箇所を有しないので,比較的低温でも定着できるからである。一方,大きいサイズ(下段)については高い最低定着温度が指定されている。上記説明より,本明細書でサイズとは,線の太さのことをいうものとする。表やピクチャーの縦横サイズのことをいうときには,ディメンションということとする。
Figure 0005900478
表2の濃度−温度テーブルは,塗りつぶし領域を有する,写真,グラフィックスなどのピクチャーの描画オブジェクト(以下,「ピクチャーオブジェクト」という。)についての濃度と最低定着温度との関係を定めたテーブルである。ここで濃度とは,トナー濃度のことである。つまり濃度の高低は明度の高低と逆の関係にある。「極低」,「低」,「やや低」,「高」の意味は表1中におけるものと同じである。
表2のテーブルでは,低い濃度(高い明度,上段)ほど低い最低定着温度が指定されている。濃度の低い領域で構成されたピクチャーは,面積当たりのトナー量が少ないので,比較的低温でも定着できるからである。一方,高い濃度(低い明度,下段)ほど高い最低定着温度が指定されている。
なお,表1および表2では,各条件の最低定着温度を,基準定着温度との差で示しているが,定着温度そのもので示してもよい。表1では,線太さについての3つの閾値により,4水準の最低定着温度が規定されている。4水準の最低定着温度とは,基準定着温度1水準と,それより低い定着温度3水準である。表2でも同様に,トナー濃度についての3つの閾値により,4水準の最低定着温度が規定されている。ただし,表1および表2における最低定着温度の水準の数は,「4」に限らない。最低2水準以上(閾値の数としては1つ)あれば本発明は成立する。
画像形成装置1における図2の画像処理回路63では,表1や表2に基づいて,次のようにしてページごとの最低定着温度を決定する。
まず,図3に示すようなページ全体がテキストのみで構成されているようなページ70の例を挙げる。図3のページ70の画像には,描画オブジェクトとして複数の行が含まれており,各行は文字列71で構成されている。文字列は線画オブジェクトである。文字列71の文字は主として線画で構成されている。ページ70のPDLデータには,各行を構成する文字の種類やディメンション(いわゆるポイント),修飾設定(フォントを含む)に関する情報が含まれている。そこでこのPDLデータに基づき,各行ごとに,文字列71を構成する線画中の最大の線太さを抽出することができる。そして,各行の文字列71中の最大線太さのうちさらに最大の値に基づいて,表1を参照する。これにより,ページ70についての最低定着温度が決定される。むろん,行単位で表1を参照するばかりでなく,段落単位とか文字単位で表1を参照することとしてもよい。
図4に示すような,罫線72を含むテキストのページ73であっても同様である。ページ73の画像には,罫線72による表が含まれている。罫線72も線画オブジェクトである。むろん,この罫線72についての情報も,ページ73のPDLデータに含まれている。そこで,表の内外の各文字列71の他,罫線72についても最大の線太さを抽出する。そして,抽出された最大線太さのうちさらに最大の値に基づいて,表1により,ページ73についての最低定着温度が決定される。むろん,表を構成する罫線72に限らず,文字列71に付された下線などであっても同様である。
図5に例示するページ74は,描画オブジェクトとしてピクチャーオブジェクト75を含むページである。むろん,ピクチャーオブジェクト75についての情報は,ページ74のPDLデータに含まれている。そこで,ピクチャーオブジェクト75を細分した各細分領域の濃度のうち最高の値を抽出する。そして,抽出された最高濃度値に基づいて,表2を参照する。これにより,ページ74についての最低定着温度が決定される。1ページ中に複数のピクチャーオブジェクトが含まれている場合には,各ピクチャーオブジェクトのうち,最高濃度値が最も高いものにより,最低定着温度を決定する。
図6に例示するのは,描画オブジェクトとして文字列71とピクチャーオブジェクト75とをともに含むページ76である。この種のページの場合には,表1と表2とをともに用いることになる。すなわち,文字列71により要求される定着温度(表1)と,ピクチャーオブジェクト75により要求される定着温度(表2)とのうち高い方の温度を,ページ76についての最低定着温度に決定する。さらに罫線をも含んでいる場合であっても同様である。
図7に,上記の最低定着温度決定を行うための画像処理回路63の構成例を示す。画像処理回路63は,PDLデータ格納部85を中心に構成されている。PDLデータ格納部85は,画像形成の実行に供する画像のPDLデータを,記憶部49からの供給により格納する部分である。PDLデータ格納部85には,後述する画像合成に関わる画像合成部80,後述する定着温度決定フォントの判定に関わる特定フォント判定部81,後述する太字設定や拡大・縮小文字に関わるローカル文字拡大・縮小部82,後述するズームやページ割り付けに関わる変倍設定部83,後述するγ補正に関わるガンマ補正部84が設けられている。画像処理回路63には上記の他にさらに,後述するサイズ情報・濃度情報の抽出やその判定を行うサイズ・濃度抽出部86,後述する最低定着温度の決定を行う最低定着温度決定部87,後述するトナー節約モードに関わるトナー節約モード設定部88が設けられている。
続いて,PDLデータに基づいて最低定着温度を決定する手順をフローチャート(図8)により説明する。このフローでは,上記で説明したサイズと濃度の他にも種々の条件を考慮に入れる。以下に順次説明する。
まず,対象とするページの画像データを解析する。これにより,当該ページ中の各描画オブジェクトのサイズ,濃度を抽出する(S1)。この解析は,対象とするページのPDLデータに基づいて行われる。この処理は前述のサイズ・濃度抽出部86により行われる。ここで明らかとなる情報として,線画オブジェクトについてのサイズと,ピクチャーオブジェクトについての濃度とがある。また,線画オブジェクトであっても,濃度が設定されており濃度を持つ場合がある。また,ピクチャーオブジェクトであっても,線画の図形や網点領域等を含みサイズを持つ場合がある。これらの情報は,後のステップでの最低定着温度の決定に用いられる。
次に,S1の解析で得られた各描画オブジェクトのサイズ,濃度のうちの濃度について,公知のγ(ガンマ)補正を施す(S2)。この処理は前述のガンマ補正部84により行われる。γ補正とは,画像形成部3での画像形成における濃度特性をキャンセルして,入力データ通りの出力画像濃度を得るための公知の補正である。γ補正は,対象とするページに含まれる,濃度情報を持つすべての描画オブジェクトに対して行われる。中でもピクチャーオブジェクトは,必ず濃度情報を持つので,必ずγ補正の対象となる。
γ補正の概要を述べる。対象とする画像形成部3での画像形成では,図9のグラフに示すように,入力データの階調(明度)に対して,出力画像の明度がリニアにならず,上向きに凸のカーブを描く明度特性となる。つまり,低階調域や高階調域に比して中間階調域では,入力データに対して過剰な明度の出力画像が得られてしまう。そこで図10の左のグラフに示すように,入力階調(明度)に対して,図9のグラフとは逆向きの特性(γカーブ特性)による補正を施す。これがγ補正である。なお図10のグラフでは,図9のグラフ中のカーブと同じカーブを破線で示している。
そして,実際の画像形成においては,γ補正後の階調値に基づいて画像形成を行うのである。これにより図10の右のグラフに示されるように,本来の明度特性が打ち消されて,入力階調に対してリニアな明度の出力画像が得られるのである。上記のγ補正は,トナーによる画像形成に当たっては一般的に行われる。本形態の画像形成装置1でも,画像形成の実行に際してγ補正が行われるようになっている。後のステップで述べるように,最低定着温度の決定に用いられる濃度も,γ補正後のものである。なお,図9および図10では明度で説明したが,濃度でも同じことである。濃度と明度は相補的な概念だからである。
また,S1の解析で得られた各描画オブジェクトのサイズ,濃度のうちのサイズについても補正を行う(S3,S4)。
S3では,印刷対象であるページ中に含まれる,サイズ情報を持つすべての描画オブジェクトに適用されるサイズ補正を行う。この処理は前述の変倍設定部83で行われる。すなわち,印刷ジョブに基づく画像形成の実行に当たっては,描画オブジェクトのディメンションに影響するようなページ変倍機能が設定されていることがある。例えば,ズーム印刷,複数ページ割り付け印刷などである。ズーム印刷では,元の画像を全体的に拡大または縮小して印刷する。そのため当然,そこに含まれる各描画オブジェクトのサイズも拡大または縮小される。これを補正するのがS3の補正である。複数ページ割り付け印刷(2in1,4in1など)の場合にも,個々のページの画像は縮小されるので,同じことである。
S3の補正では,対象ページ中に含まれる各描画オブジェクト,特に線画オブジェクトのサイズについて,拡大または縮小の倍率を掛けて補正する。この,S3の補正の要因となる特殊機能については,PDLデータにて設定されることもあるし,PDLデータとは別に,ユーザーのコントロールパネル52による指示により一時的に設定されることもある。
S4では,対象ページ中に含まれる線画オブジェクトのうち特定のもののみに適用されるサイズ補正を行う。この処理は前述のローカル文字拡大・縮小部82で行われる。すなわち,印刷対象ページに含まれるテキストについては,その中の特定の文字または文字列についてのみ,太字設定や拡大文字(倍角,4倍角等),縮小文字(上付き,下付き等)といった変倍文字の設定がなされることがある。これらの設定がなされている文字のサイズは当然,当該設定がなされていない場合の同じ文字のサイズとは異なる。これを補正するのがS4の補正である。S4の補正では,画像データを解析し,対象ページ中に含まれる各線画オブジェクトにおける,上記の変倍文字の設定の有無および種類を明らかにする。そして,各線画オブジェクトのうち,前述の各設定のいずれかが施されているものについて,サイズの補正をする。具体的には,設定の種類に応じた係数を掛けて補正する。
上記のS1〜S4の処理は,画像形成部3での画像形成の実行のための一環として行われる処理である。そこで得られた情報を,以下のS5およびそれ以降の処理で用いて,最低定着温度が決定される。
まず,対象ページ中のテキストに設定されているフォント情報の確認を行う(S5)。この処理は前述の特定フォント判定部81により行われる。ここで確認するのは,定着温度決定フォントが設定されている文字の有無である。定着温度決定フォントとは,種々のフォントのうち,基準定着温度での定着を決定させてしまうものとして指定されているフォントのことである。いかなるフォントが定着温度決定フォントに指定されているかについては,記憶部49に記憶されている。一般的には,サポートされていない未知のフォント(新作フォント等)を一律に定着温度決定フォントに指定する。また,既知のフォントであっても,文字を極太線で表現するような特殊なフォントについては,定着温度決定フォントに指定しておいてもよい。
対象ページ中に含まれるテキストの文字に,定着温度決定フォントが設定されているものがある場合には(S5:Yes),S6以下の処理をすることなく,基準定着温度を,そのページの最低定着温度として決定する(S11)。定着温度決定フォントが設定されている文字を適切に定着するためには,低い定着温度では不十分であるおそれがあるからである。定着温度決定フォントの設定がない場合には(S5:No),S6へ進む。
次に,対象ページにおいて,画像合成が設定されているか否かを確認する(S6)。この処理は前述の画像合成部80で行われる。ここでの画像合成とは,画像形成部3での画像形成の実行に際して,そのページの本来の画像に別の画像を付加することをいう。画像合成の例としては例えば,ウォーターマークの付加,オーバーレイ,コピーセキュリティマークの付加,が挙げられる。
ウォーターマークとは,画像の複写履歴を追跡するために付加する,肉眼では認識困難な電子透かし画像のことである。オーバーレイとは,2以上のページの画像を,オア演算により重ね合わせて1ページの画像とすることである。コピーセキュリティマークとは,文書に秘密情報が含まれていることにつき,文書を手にした人に注意を喚起するために付加するマークである。
これらの機能がオンになっていると,対象ページの本来の画像における各描画オブジェクトとは異なる描画オブジェクトが発生する。これにより,本来の画像における各描画オブジェクトのサイズよりも大きなサイズを有する図形が画像として形成されることとなる。このため,高い定着温度が必要となるのである。
よって,対象ページに画像合成が設定されている場合には(S6:Yes),S7以下の処理をすることなく,基準定着温度を,そのページの最低定着温度として決定する(S11)。画像合成の設定がない場合には(S6:No),S7へ進む。このように画像合成の設定を考慮に入れることで,実際に形成される画像のトナー量に,より適切に対応して定着温度を決定できる。なお,S6での判定の対象となる画像合成の種類としては上記の他に,ヘッダー・フッターの付加,が含まれていてもよい。
続いて,対象ページのプリントにおいて,トナー節約モードが設定されているか否かを確認する(S7)。この処理は前述のトナー節約モード設定部88で行われる。トナー節約モードとは,現像条件等の調整により,通常モードよりも少なめのトナーで画像形成を行うモードである。トナー量が少なめであれば,通常のトナー量で画像形成した場合と比べて,定着温度が低めでもよいこととなる。
図8の例では,トナー節約モードが設定されている場合に限り基準定着温度より低い定着温度での定着を許容し,通常モードの場合には基準定着温度での定着を指定することとしている。そのため,トナー節約モードが設定されていない場合,すなわち通常モードの場合には(S7:No),S8以下の処理をすることなく,基準定着温度を,そのページの最低定着温度として決定する(S11)。トナー節約モードが設定されている場合には(S7:Yes),S8へ進む。このようにトナー節約モードの設定状況を考慮に入れることで,実際に形成される画像のトナー量に,より適切に対応して定着温度を決定できる。
次に,対象ページ中の各描画オブジェクトの濃度情報をチェックする(S8)。この処理は前述の最低定着温度決定部87で行われる。チェックするのはむろん,S1で解析され,そしてS2でのγ補正を経た濃度情報である。このように濃度情報としてγ補正後のものを用いることで,実際に形成される画像のトナー量に,より忠実に対応して定着温度を決定できる。
対象ページ中の各描画オブジェクトの濃度情報のうち最高濃度のものをここでの判定対象とする。最高の濃度値が所定値(表2中の192/255)以上であれば(S8:Yes),S9の処理をすることなく,基準定着温度を,そのページの最低定着温度として決定する(S11)。高い濃度値のピクチャーオブジェクトが含まれているため,低い定着温度では不十分だからである。最高の濃度値が所定値未満であれば(S8:No),S9へ進む。
そして,対象ページ中の各描画オブジェクトのサイズ情報をチェックする(S9)。この処理も前述の最低定着温度決定部87で行われる。チェックするのはむろん,S1で解析され,そしてS3,S4でのサイズ補正を経たサイズ情報である。このようにサイズ情報としてサイズ補正後のものを用いることで,実際に形成される画像のトナー量に,より適切に対応して定着温度を決定できる。
対象ページ中の各描画オブジェクトのサイズ情報のうち最大のものをここでの判定対象とする。最大のサイズが所定値(表1中の0.8mm)を超えていれば(S9:No),基準定着温度を,そのページの最低定着温度として決定する(S11)。幅の太い線画を有する描画オブジェクトが含まれているため,高い定着温度での定着が必要だからである。最大のサイズが所定値以下であれば(S9:Yes),基準定着温度より低い定着温度を,そのページの最低定着温度として決定する(S10)。S5〜S9のどの条件に照
らしても,高い定着温度を使用する必要性がないからである。
この(S10)の場合について,前段落では単に低い定着温度と記したが,表1および表2では,3水準の低い定着温度が存在する。実際にはこの3水準のうち,必要とされる最も高い定着温度に決定される。すなわち,(S8:No)の段階では最高濃度の情報に基づき表2に従って,(S9:Yes)の段階では最大サイズの情報に基づき表1に従って,それぞれ,「極低」,「低」,「やや低」の3水準のいずれかの温度が選択される。
S10では,(S8:No)での選択と(S9:Yes)での選択が一致していれば,当該一致して選択されている温度を,そのページの最低定着温度として決定する。両選択が一致していない場合には,選択されている2つの温度のうち高い方の温度を,そのページの最低定着温度として決定する。このようにして最低定着温度がページごとに定められる。そして,決定された最低定着温度が駆動制御回路64を介して定着部4に指示される。定着部4の温度設定はその指示に従うこととなる。こうすることで,形成した画像の定着不良を発生させることなく,定着部4における省エネルギー化を図っている。
なお,S8,S9において,表1および表2の定着温度に2水準しかない場合には,すべての描画オブジェクトのサイズ情報がいずれも閾値以下の場合に限り,基準定着温度より低い定着温度が選択されうることとなる。同様にすべての描画オブジェクトの濃度情報がいずれも閾値以下の場合に限り,基準定着温度より低い定着温度が選択されうることとなる。つまり,各描画オブジェクトのサイズ情報のうち最大のものが閾値以下の場合に限り,基準定着温度より低い定着温度が選択されうることとなる。同様に濃度情報のうち最高のものが閾値以下の場合に限り,基準定着温度より低い定着温度が選択されうることとなる。言い替えると,サイズ情報がその閾値を超えている描画オブジェクトが1つでもあれば,基準定着温度が選択されることとなる。同様に濃度情報がその閾値を超えているものが1つでもあれば,基準定着温度が選択されることとなる。
以上が図8のフローチャートの説明である。この図8の処理による最低定着温度の決定には,種々の変形が可能である。図8の処理において最低定着温度の決定に係わっているのは,S5〜S9である。ここではこのうち,S6,S7についての変形例を説明する。
まず,S6での処理の変形例を説明する。S6についての先の説明では,対象ページに画像合成が設定されている場合には一律に,基準定着温度を最低定着温度に決定することとしていた。しかしこれに限らず,画像合成の設定がある場合でも濃度情報やサイズ情報を参酌することとすることもできる。その場合には次のようにする。すなわち,画像合成の設定がなかったとしてS10で決定される最低定着温度,つまり,濃度値またはサイズ値に基づいて決定される最低定着温度以上の温度とする。より具体的には,S10で決定された最低定着温度に対して,前述の4水準の定着温度における1水準もしくは2水準高温側にシフトした定着温度を,そのページの最低定着温度として決定するのである。
例えば,「画像合成の設定がなかったとしてS10で決定される最低定着温度」が前述の4水準のうち「極低」であったとする。これに対して画像合成の設定がオンであることにより,「低」もしくは「やや低」の最低定着温度に決定するのである。「画像合成の設定がなかったとしてS10で決定される最低定着温度」自体が「高」であった場合には,画像合成の設定がオンであってもやはり,「高」,すなわち基準定着温度が選択される。これより高い定着温度はないからである。要は,画像合成の設定がある場合の最低定着温度が,設定がない場合の最低定着温度以上の温度となればよいのである。ただし,基準定着温度を超える温度とはしない。また,画像合成の設定があることにより,設定がない場合に対して最低定着温度を上げる程度が,設定されている画像合成の種類に応じて異なっていてもよい。
次に,S7での処理の変形例を説明する。S7の変形例も,S6の変形例と考え方としてはほぼ同じである。すなわち,S7についての先の説明に対して,トナー節約モードではない通常モードの場合であっても,一律には基準定着温度としない,ということである。この変形例では通常モードの場合,S6の変形例で説明したのと同様に,S10で決定される最低定着温度に対して高温側にシフトした定着温度を,そのページの最低定着温度として決定することになる。要は,トナー節約モードの設定がある場合の最低定着温度が,設定がない場合の最低定着温度以下の温度となればよいのである。ただし,表1および表2中に指定されている最も低い定着温度よりさらに低い温度とはしない。
また,図8のS5〜S9のステップで考慮した各条件以外の別の条件をも考慮に入れることとしてもよい。そのような別の条件としては,次のようなものが挙げられる。順次簡単に説明する。
・記録媒体の種類が厚紙である場合
・カラーモード
・環境要因
・両面プリントの場合の2面目
記録媒体として厚紙を用いる場合には,通常の印刷用紙を用いる場合と比較して,定着部4の発熱量を上げる必要がある。厚紙による定着部4からの奪熱量が大きいからである。このため厚紙を用いる場合には,通常の印刷用紙を用いる場合と比較して,高めの定着温度に設定する必要がある。厚紙の場合には一律に基準定着温度を用いることとしてもよい。
トナーの品種によっては,色によって定着特性に若干差がある場合がある。その場合には,表1および表2を色別に有するとよりよい。
環境条件によっては,記録媒体による定着部4からの奪熱量が大きい場合がある。気温が低い場合や湿度が高い場合である。よって,環境条件がこれらに該当する場合には,そうでない場合と比較して,高めの定着温度に設定する必要がある。環境条件を考慮に入れる場合には,図2に示したセンサー類48として,環境因子センサーを設けておく必要がある。そして,温度と湿度との少なくとも一方に閾値を設定しておいて上記の制御をすることとなる。
両面プリントの場合の2面目では,もともと記録媒体の温度がある程度高い状態で,2次転写がなされ,定着が行われることになる。よって,記録媒体による定着部4からの奪熱量が小さいことになる。このため,両面プリントの場合の2面目では,そうでない場合(片面プリント,両面プリントの1面目)と比較して,低めの定着温度に設定することができる。
上記のような最低定着温度の決定が,画像形成の対象である印刷ジョブに含まれる各ページについて行われる。その結果,当該印刷ジョブに含まれるすべてのページについて最低定着温度が一致していた場合には当然,定着部4の温度設定は,その一致した最低定着温度とされる。そしてその状態で,当該印刷ジョブの画像形成が始めから終わりまで実行される。当該一致した最低定着温度が基準定着温度より低い温度であった場合には,これにより定着部4における省エネルギー化が達成される。
ページごとに異なる最低定着温度が決定された場合には,ジョブの途中でも定着部4の温度設定が変更される。例えば,2ページの印刷ジョブにて,
1ページ目:「高」→2ページ目:「やや低」
と最低定着温度が途中で下降する場合を考える。この場合には当然,1ページ目の画像形成は基準定着温度(高)で行われる。1ページ目の画像形成が終了したところで,定着部4の温度設定が基準定着温度(高)から,それより5℃低い温度(やや低)に変更される。その状態で2ページ目の画像形成がなされる。この場合に2ページ目の画像形成の実行時には,定着部4の実際の温度が「やや低」の温度まで下がりきっていないこともあり得る。しかしそれは問題ではなく,直ちに2ページ目の画像形成を開始して差し支えない。それでもある程度の省エネルギー効果は得られる。
一方,2ページの印刷ジョブにて,
1ページ目:「やや低」→2ページ目:「高」
と最低定着温度が途中で上昇する場合を考える。この場合には,1ページ目の画像形成は「やや低」の定着温度で行われる。1ページ目の画像形成が終了したところで,定着部4の温度設定が「やや低」の温度から基準定着温度(高)に切り替えられると,2ページ目の画像形成の開始を少し待たなければならないこととなる。定着部4の実際の温度は直ちには上昇しないからである。そこで,最低定着温度の途中上昇がある場合には,定着部4の昇温に要する時間を考慮して,定着部4の温度設定の切り替えを少し前倒しして行うことが望ましい。これにより,待ち時間のない画像形成ができる。それでもある程度の省エネルギー効果は得られる。温度設定の切り替えを前倒しする程度については,最低定着温度の途中上昇の幅に応じて,あらかじめ記憶部49に定めておけばよい。
さらに,3ページ以上の印刷ジョブにて,
初期のページ:「高」→中期のページ:「やや低」→終期のページ:「高」
と最低定着温度が途中で一旦下降してその後再び上昇する場合を考える。この場合には上記から,定着部4の温度設定の下向き切り替えは画像形成の進捗通りに行えばよく,その後の上向き切り替えは画像形成の進捗より少し前倒しして行うことが望ましいことになる。それでもある程度の省エネルギー効果は得られる。
この場合にさらに,中期の「やや低」に相当するページ数がごく少数である場合には,定着部4の温度設定の途中での切り替えを省略して,「高」の設定のままにしておくことも考えられる。上記の「中期」に相当するページ数が最低何ページあれば温度設定の途中での下向き切り替えを実施するかについて,あらかじめ最少値を記憶部49に定めておくとよい。
一方,逆に,
初期のページ:「やや低」→中期のページ:「高」→終期のページ:「やや低」
と最低定着温度が途中で一旦上昇してその後再び下降する場合を考える。この場合には上記と異なり,「中期」に相当するページ数がたとえ1ページだけであったとしても,温度設定の途中での上向き切り替えを必ず実施しなければならない。そうしないと,「中期」に相当するページにて定着不良が生じるおそれがあるからである。
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば,形成する画像の内容に応じて,使用するトナーの基準定着温度より低い定着温度を使用することがあることとしている。具体的には,印刷対象ページ内の各描画オブジェクトごとに,サイズ情報あるいは濃度情報に基づいて最低定着温度を求める。そして,ページ内の各描画オブジェクトの最低定着温度のうち最高の温度をそのページの最低定着温度として決定する。これにより,定着不良を起こさない範囲内で,なるべく低い定着温度を使用し,定着部4での消費エネルギーの削減を図っている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本発明は,図1に示したようなプリンターとしての画像形成装置に限らず,スキャナー部を搭載し,原稿から画像データを取得できるものや,公衆回線を通じて外部機器と画像データを送受信できるものであっても適用可能である。また,カラー機であることは必須ではない。また,使用するトナーは,1成分系のものか2成分係のものかを問わない。
1 画像形成装置
3 画像形成部
4 定着部
49 記憶部
80 画像合成部(画像合成設定部)
81 特定フォント判定部(フォント解析部)
82 ローカル文字拡大・縮小部(変倍文字解析部)
83 変倍設定部(ページ変倍設定部)
84 ガンマ補正部
86 サイズ・濃度抽出部(画像解析部,濃度判定部,サイズ判定部)
87 最低定着温度決定部
88 トナー節約モード設定部

Claims (12)

  1. 画像データに基づきトナー像を形成するとともに形成したトナー像を記録媒体に転写する画像形成部と,
    前記画像形成部でトナー像の転写を受けた記録媒体を加熱してトナー像を定着させる定着部とを有する画像形成装置において,
    前記画像形成部で形成する画像の画像データから,その画像中に含まれる描画オブジェクトの濃度値とサイズ値との少なくとも一方を抽出する画像解析部と,
    前記画像形成部で形成する記録媒体1ページ分の画像であるページ画像に含まれる描画オブジェクトについて抽出された濃度値またはサイズ値に基づいて,そのページ画像の転写を受けた記録媒体についての前記定着部の最低定着温度を決定する最低定着温度決定部と
    画像形成対象の画像中のテキストに設定されていることがあるフォント設定の内容を解析するフォント解析部と,
    テキストに設定されうるフォントの一部を,あらかじめ定めた標準定着温度での定着を要求する特定フォントとして指定する特定フォント指定部とを有し,
    前記最低定着温度決定部は,
    前記特定フォントに該当するフォントが設定されているテキストを含む描画オブジェクトが画像形成対象のページ画像中に存在する場合には,各描画オブジェクトのサイズ値および濃度値に関わらず,前記ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を,前記標準定着温度に決定し,
    前記特定フォントに該当するフォントが設定されているテキストを含む描画オブジェクトが前記ページ画像中に存在しない場合(以下,「特定フォント不存在の場合」という)には,前記最低定着温度を前記標準定着温度以下の温度に決定するとともに,前記ページ画像中の各描画オブジェクトの濃度値またはサイズ値に基づいて,
    濃度値の最高値が低い場合に濃度値の最高値が高い場合よりも前記最低定着温度を低くすることと,
    サイズ値の最高値が小さい場合にサイズ値の最高値が大きい場合よりも前記最低定着温度を低くすることとの少なくとも一方を行うものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において,
    画像形成対象のページ画像中の描画オブジェクトの濃度値の最高値があらかじめ定めた基準濃度値より低いか否かを判定する濃度判定部を有し,
    前記最低定着温度決定部は,
    特定フォント不存在の場合であり,かつ前記濃度判定部により低いと判定された場合に,前記最低定着温度を,前記標準定着温度より低い低定着温度に決定し,
    前記最低定着温度を前記低定着温度に決定しない場合には,前記最低定着温度を,前記標準定着温度に決定するものであることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において,
    画像形成対象のページ画像中の各描画オブジェクトの濃度値があらかじめ定めた基準濃度値より低いか否かを判定する濃度判定部を有し,
    前記最低定着温度決定部は,
    特定フォント不存在の場合であり,かつ前記濃度判定部により,前記ページ画像中のすべての描画オブジェクトについて低いと判定された場合に,前記最低定着温度を,前記標準定着温度より低い低定着温度に決定し,
    前記最低定着温度を前記低定着温度に決定しない場合には,前記最低定着温度を,前記標準定着温度に決定するものであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において,
    画像形成対象のページ画像中の描画オブジェクトのサイズ値の最高値があらかじめ定めた基準サイズ値より小さいか否かを判定するサイズ判定部を有し,
    前記最低定着温度決定部は,
    特定フォント不存在の場合であり,かつ前記サイズ判定部により小さいと判定された場合に,前記最低定着温度を,前記標準定着温度より低い低定着温度に決定し,
    前記最低定着温度を前記低定着温度に決定しない場合には,前記最低定着温度を,前記標準定着温度に決定するものであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1または請求項3に記載の画像形成装置において,
    画像形成対象のページ画像中の各描画オブジェクトのサイズ値があらかじめ定めた基準サイズ値より小さいか否かを判定するサイズ判定部を有し,
    前記最低定着温度決定部は,
    特定フォント不存在の場合であり,かつ前記サイズ判定部により,前記ページ画像中のすべての描画オブジェクトについて小さいと判定された場合に,前記ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を,前記標準定着温度より低い低定着温度に決定し,
    前記最低定着温度を前記低定着温度に決定しない場合には,前記最低定着温度を,前記標準定着温度に決定するものであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1,請求項4,請求項5のいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記画像解析部は,描画オブジェクトのサイズ値として,文字や線画の線幅の値を抽出するものであることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1,請求項2,請求項3のいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記画像解析部で抽出した描画オブジェクトの濃度値にガンマ補正を施すガンマ補正処理部を有し,
    前記画像形成部は,ガンマ補正後の画像データに基づきトナー像を形成するものであり,
    前記最低定着温度決定部は,ガンマ補正後の濃度値を用いて,前記ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を決定するものであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1,請求項4,請求項5,請求項6のいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記画像形成部での画像形成についてズーム設定または多ページ割り付け設定を行うページ変倍設定部を有し,
    前記最低定着温度決定部は,
    前記ページ変倍設定部によるズーム設定または多ページ割り付け設定がオンになっている場合には,
    画像形成対象のページ画像中の各描画オブジェクトのサイズ値に,前記ページ変倍設定部の設定内容に基づく補正を施して,前記ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を決定するものであることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1,請求項4,請求項5,請求項6,請求項8のいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    画像形成対象の画像中のテキストに設定されていることがある変倍文字設定の内容を解析する変倍文字解析部を有し,
    前記最低定着温度決定部は,
    変倍文字設定がオンになっているテキストを含む描画オブジェクトが画像形成対象のページ画像中に存在する場合には,
    画像形成対象のページ画像中の各描画オブジェクトのうち変倍文字設定の対象となっているテキストを含むもののサイズ値に,当該変倍文字設定の内容に基づく補正を施して,前記ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を決定するものであることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1から請求項までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記画像解析部は,前記画像形成部で形成する画像の画像データとして,ページ記述言語または中間言語の形式のものを用いるものであることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1から請求項1までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記画像形成部での画像形成について画像合成の設定を行う画像合成設定部を有し,
    前記最低定着温度決定部は,
    画像形成対象のページ画像について画像合成が前記画像合成設定部により設定されている場合には,
    前記ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を,前記濃度値またはサイズ値に基づいて決定される最低定着温度以上の温度に決定するものであることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1から請求項1までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記画像形成部におけるトナー像の形成をトナー節約モードで行うことを設定するトナー節約モード設定部を有し,
    前記最低定着温度決定部は,
    前記トナー節約モードが設定されている場合には,
    前記ページ画像の記録媒体についての最低定着温度を,前記濃度値またはサイズ値に基づいて決定される最低定着温度以下の温度に決定するものであることを特徴とする画像形成装置。
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