JP5996702B1 - エレベータの遠隔監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】乗りかご内の乗客から非常呼びがあった場合に、その乗客の言語に応じて適切に対応する。【解決手段】乗りかご内に設けられた非常呼びボタンの押下により、乗りかご内の乗客が監視センタのオペレータと通話可能なエレベータの遠隔監視システムにおいて、監視センタ15に言語認識部32a、翻訳部32c、音声通話制御部32eが備えられる。言語認識部32aは、乗りかご内の乗客の言語を認識する。翻訳部32cは、言語認識部32aによって認識された乗客の言語をオペレータが使う言語に翻訳する。音声通話制御部32eは、翻訳部32cによって翻訳された乗客の音声をオペレータ端末に音声出力し、オペレータが発した音声を翻訳部32cによって乗客が使う言語に逆翻訳して乗りかご内に音声出力する。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、乗りかご内の乗客と監視センタのオペレータとの間の通話を可能とするエレベータの遠隔監視システムに関する。
通常、エレベータの乗りかご内には非常呼びボタンが設置されており、非常時に非常呼びボタンを押下することで外部と通話することができる。外部とは、エレベータの動作状態を常時監視している監視センタである。監視センタ内には複数のオペレータが常駐しており、乗りかご内の乗客から非常呼びの電話がかかってきたときに対応する。
しかしながら、近年のグローバル化に伴い、様々な国の人がエレベータを利用している環境にあっては、乗りかごから他国の言語で非常呼びの電話がかかってくることも多い。このため、監視センタのオペレータが乗客と会話できず、かご内状況などを確認できないことがある。特に、例えば閉じ込め故障や不測の事態が発生している状況では、乗客がとても慌てているので、言語の違いがあると、会話がまったく成立しなくなる。
本発明が解決しようとする課題は、乗りかご内の乗客から非常呼びがあった場合に、その乗客の言語に応じて適切に対応することのできるエレベータの遠隔監視システムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータの遠隔監視システムは、乗りかご内に設けられた非常呼びボタンの押下により、上記乗りかご内の乗客が監視センタのオペレータと通話可能なエレベータの遠隔監視システムにおいて、言語認識手段と、翻訳手段と、音声通話制御手段と、言語選択手段と、文字表示制御手段とを備える。
上記言語認識手段は、上記乗りかご内の乗客の言語を認識する。上記翻訳手段は、この言語認識手段によって認識された乗客の言語を上記監視センタのオペレータが使う言語に翻訳する。上記音声通話制御手段は、この翻訳手段によって翻訳された乗客の音声をオペレータ端末に音声出力し、オペレータが発した音声を上記翻訳手段によって乗客が使う言語に逆翻訳して上記乗りかご内に音声出力する。上記言語選択手段は、上記言語認識手段によって言語が認識できなかった場合に、乗客に文字でオペレータとやり取りするか否かを確認し、文字でオペレータとやり取りする場合に乗客に任意の言語を選択させる。上記文字表示制御手段は、この言語選択手段によって選択された言語で記述された質問を上記乗りかご内に設けられた表示器に表示し、その質問に対する乗客の返答をオペレータの言語に変えて上記オペレータ端末に表示する。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は一実施形態におけるエレベータの遠隔監視システムの構成を示すブロック図である。
エレベータ11は、エレベータ制御装置12と遠隔監視装置13とを備える。エレベータ制御装置12は、コンピュータからなり、乗りかごを駆動するモータの制御やドアの開閉制御などを含むエレベータ(乗りかご)の運転制御を行う。
遠隔監視装置13は、エレベータ制御装置12とは独立して設けられたコンピュータである。遠隔監視装置13は、監視センタ15との間の通信機能を備え、エレベータ制御装置12から取得したエレベータの動作状態情報を通信ネットワーク14を介して監視センタ15に送信する。通信ネットワーク14には電話回線が含まれる。
監視センタ15は、遠隔地に存在し、通信ネットワーク14を介してエレベータ11の状態を常時監視している。なお、図1の例では、エレベータ11が1台しか通信ネットワーク14に接続されていないが、実際には各地に点在する多数のエレベータ11が通信ネットワーク14に接続されている。監視センタ15は、これらのエレベータから送られてくる各種信号(動作状態情報)を監視画面に表示するなどして、何らかの異常を検出した場合に保守員を現場に派遣するなどして対応する。また、監視センタ15では、常時数人のオペレータが待機しており、顧客からのエレベータ事故に関する問い合わせの電話などに対応している。
図2は本システムにおけるエレベータの乗りかごの構成を示す図である。
エレベータ11は、図2に示すような乗りかご21を備えている。乗りかご21の正面にはかごドア22が開閉自在に取り付けられている。このかごドア22の横には操作パネル23、非常呼びボタン24、マイク25、スピーカ26、表示器27などが設置されている。
操作パネル23には、複数の階床ボタン23a、戸開ボタン23b、戸閉ボタン23cなどを含む各種操作ボタンが配設されている。非常呼びボタン24は、非常時に外部に連絡するための操作ボタンである。外部とは、図1に示した監視センタ15である。すなわち、非常呼びボタン24を押下すると、乗りかご21と監視センタ15との間の電話回線が接続され、乗客は非常呼びボタン24の近くに設置されたマイク25とスピーカ26を通じて監視センタ15のオペレータと電話で通話することができる。
表示器27は、例えば小型のLCD(Liquid Crystal Display)からなり、乗りかご41の現在位置や運転方向などの運転状態などを表示する。また、表示器27には、非常呼び時に乗客とやり取りするための各種ガイダンス情報が表示される。
図3は本システムにおける監視センタの機能構成を示すブロック図である。
監視センタ15には、通信装置31、制御装置32、記憶装置33、オペレータ端末34a,34b,34c…などが備えられている。
通信装置31は、通信ネットワーク14に接続されており、エレベータ11から送られて来る各種信号(動作状態情報)の受信やエレベータ11を遠隔操作するための情報の送信などを行う。また、通信装置31は、図2に示した非常呼びボタン24が押下されたときに当該乗りかご21との電話回線を接続して、乗りかご21内の乗客と音声による通話や文字表示による会話を可能とする。
制御装置32は、コンピュータからなり、エレベータの遠隔監視に関する各種処理を実行する。本実施形態において、この制御装置32には、言語認識部32a、言語決定部32b、翻訳部32c、言語選択部32d、音声通話制御部32e、文字表示制御部32fが備えられている。
言語認識部32aは、乗りかご21内の乗客が発した音声の言語を認識する。言語決定部32bは、言語認識部32aによって複数の言語が認識された場合に、これらの言語のから翻訳対象とする言語を決定する。詳しくは、言語決定部32bは、予め決められた各言語の優先順位あるいは認識率に基づいて翻訳対象とする言語を決定するか、乗客に任意の言語を選択させる。翻訳部32cは、言語認識部32aによって認識された乗客の言語を監視センタ15のオペレータが使う言語に翻訳する。
なお、言語認識部32aや翻訳部32cに関する処理は一般的に知られている技術を用いるものとし、ここでは詳しい説明を省略するものとする。また、言語認識部32aや翻訳部32cに関する処理を監視センタ15とは別に翻訳専用に設けられたWebサイトで実行し、その結果だけをもらうことでも良い。
言語選択部32dは、言語認識部32aによって言語が認識できなかった場合に、乗客に任意の言語を選択させる。また、言語選択部32dは、言語認識部32aによって言語が認識できなかった場合に、乗客に文字でオペレータとやり取りするか否かを確認し、文字でオペレータとやり取りする場合に乗客に任意の言語を選択させる。
音声通話制御部32eは、翻訳部32cによって翻訳された乗客の音声をオペレータ端末34a,34b,34c…のいずれかに音声出力し、オペレータが発した音声を翻訳部32cによって乗客が使う言語に逆翻訳して乗りかご21内に音声出力する。
文字表示制御部32fは、言語選択部32dによって選択された言語で記述された質問を乗りかご21内に設けられた表示器27に表示し、その質問に対する乗客の返答をオペレータの言語に変えてオペレータ端末34a,34b,34c…のいずれかに表示する。
記憶装置33は、監視対象としている各建物の住所やこれらの建物に設置されたエレベータの機種などの情報、言語に関してエレベータの利用乗客の特徴などを記憶している。また、この記憶装置33には、言語認識や翻訳に必要な辞書等の情報が記憶される。
オペレータ端末34a,34b,34c…は、監視センタ15内のオペレータが使用する端末装置であり、入力装置や表示装置などを含む一般的なコンピュータシステムからなる。また、これらのオペレータ端末34a,34b,34c…には、図示せぬ音声通話用のスピーカとマイクが設けられている。
図4は本システムにおけるエレベータの乗りかご内の乗客と監視センタのオペレータとのやり取りを模式的に示した図である。
監視センタ15には自動翻訳機能が備えられており、乗りかご21内の乗客の言語を監視センタ15のオペレータが使う言語に翻訳して音声出力することができ、逆にオペレータの言語を乗客の言語に逆翻訳して音声出力することができる。
また、文字表示についても同様であり、乗りかご21内の乗客が入力した文字を監視センタ15のオペレータが使う言語に翻訳して文字表示することができ、逆にオペレータが入力した文字を乗客の言語に逆翻訳して文字表示することができる。
翻訳対象言語としては、例えば日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語などである。例えば、乗りかご21内の乗客が英語を使用し、オペレータが日本語を使用する場合には、監視センタ15側で英語から日本語に翻訳、日本語から英語に逆翻訳して乗客とオペレータとの間で音声通話あるいは文字表示による会話を行うことができる。
図中のA11〜A13,A21〜A24は乗りかご21から監視センタ15への音声系の処理を表している。A25〜A26,A14は監視センタ15から乗りかご21への音声系の処理を表している。乗りかご21側での音声入力と音声出力は、図2に示したマイク25とスピーカ26を通じて行われる。監視センタ15側での音声入力と音声出力は、図3に示したオペレータ端末34a,34b,34c…に備えられた図示せぬマイクとスピーカを通じて行われる
図中のB11〜B13,B21〜B22は乗りかご21から監視センタ15への文字系の処理を表している。B23〜B24,B13は監視センタ15から乗りかご21への文字系の処理を表している。乗りかご21側での文字入力と文字表示は、図2に示した操作パネル23と表示器27を通じて行われる。監視センタ15側での文字入力と文字表示は、図3に示したオペレータ端末34a,34b,34c…に備えられた図示せぬ入力装置と表示装置を通じて行われる。
図中のB11〜B13,B21〜B22は乗りかご21から監視センタ15への文字系の処理を表している。B23〜B24,B13は監視センタ15から乗りかご21への文字系の処理を表している。乗りかご21側での文字入力と文字表示は、図2に示した操作パネル23と表示器27を通じて行われる。監視センタ15側での文字入力と文字表示は、図3に示したオペレータ端末34a,34b,34c…に備えられた図示せぬ入力装置と表示装置を通じて行われる。
次に、本システムの動作について詳しく説明する。
図5および図6は本システムにおける非常呼び発生時の対応処理を示すフローチャートである。
例えば、乗りかご21内に乗客が閉じ込められるなどの何らかの事故が発生し、乗客によって非常呼びボタン24が押下されたとする。非常呼びボタン24が押下されると(ステップS11のYes)、非常呼び用の電話回線が監視センタ15に接続される(ステップS12)。
電話回線が接続されると、まず、図7に示すようなガイダンス情報41が表示器27に表示され、乗りかご21内の乗客に何か話すように発声が促される(ステップS13)。このガイダンス情報41は、乗客の言語を確認するためものである。このガイダンス情報41には、例えば「監視センタに電話がつながっています。お話し下さい。」といったようなガイダンスが日本語の他に、例えば英語、中国など、予め設定された多数の異なる言語を用いてイラスト付きで書かれている。
図7の例では、日本語でガイダンスが書かれているが、実際には様々な言語で書かれたガイダンスが所定の時間間隔毎に順次表示されるようになっている。なお、各言語毎に文字と音声の両方でガイダンスすることでも良い。
このガイダンス情報41は、乗りかご21側に予め記憶されていて、非常呼びボタン24が押下されたときに適宜読み出されることでも良いし、監視センタ15から送られてくることでも良い。
乗客がガイダンス情報41に従ってマイク25に向かって何かを話すと、その乗客の音声が電話回線を通じて監視センタ15に送られ、制御装置32に与えられる。制御装置32は、乗客の音声を入力すると(ステップS14のYes)、言語認識部32aを通じて当該音声の言語を認識する(ステップS15)。なお、言語認識の方法については一般的に知られている方法を用いるものとし、ここではその詳しい説明を省略する。
ここで、例えば複数の乗客が乗りかご21に乗っている場合には、乗客一人が話すとは限らず、他の乗客も一緒に話し出すことがある。特に、閉じ込めなどの事故が発生している場合には、乗客が不安に感じているため、大勢の人がいろいろと話し出す可能性が高い。また、乗客一人しか乗車していない場合でも、多言語を話せる乗客だと、いつくかの言語を混ぜて話し出す可能性もある。
そこで、少なくとも2つ以上の言語が認識された場合には(ステップS16,S17のYes)、制御装置32は、言語決定部32bを通じて各言語の中から翻訳対象とする言語を決定する(ステップS18)。
この場合、言語決定部32bでは、予め決められた各言語の優先順位に基づいて、最も優先順位の高い言語を翻訳対象として決定する。例えば、乗客の言語として「英語」と「中国語」が認識された場合に、「英語」の方が「中国語」よりも優先順位が高ければ、「英語」を翻訳対象とする。
また、別の方法として、言語認識部32aから得られる各言語の認識率に基づいて、最も認識率の堅い言語を翻訳対象として決定することでも良い。例えば、乗客の言語として「英語」と「中国語」が認識され、「英語」の認識率が90パーセント、「中国語」の錦率が80パーセントであれば、「英語」を翻訳対象とする。
さらに、言語認識部32aで認識された各言語を乗客に提示し、その中で乗客が選択した言語を翻訳対象として決定することでも良い。詳しくは、監視センタ15から図8に示すようなガイダンス情報42を乗りかご21に送って表示器27に表示し、乗客にオペレータと会話する言語を選択させる。
このガイダンス情報42では、上記ステップS15で認識された複数の言語の中でオペレータとやり取りするための言語を選択させる。言語の選択は、例えば操作パネル23上の階床ボタン23aの押下によって行う。
図8の例では、「英語」と「中国語」の2つ言語を選択対象とし、「英語」の場合には1階の階床ボタン、「中国語」の場合には2階の階床ボタンを押下することがガイダンスされている。なお、図8では、便宜的に日本語のガイダンスが書かれているが、実際には乗客が認識できるように、上記ステップS15で認識された複数の言語で書かれたガイダンスが所定の時間間隔毎に順次表示される。また、各言語毎に文字と音声の両方でガイダンスすることでも良い。
翻訳対象とする言語が選択されると、制御装置32は、図9に示すようなガイダンス情報43を乗りかご21に送って表示器27に表示して、どの言語で通話するのかを乗客に知らせる(ステップS19)。
上記ステップS15で認識された乗客の言語が1つだけであった場合には(ステップS17のNo)、制御装置32は、当該言語で通話することを乗客に知らせる(ステップS19)。このガイダンス情報43に関しても、乗客が認識できるように、実際には上記ステップS15で認識された言語で表示される。また、文字と音声の両方でガイダンスすることでも良い。
以後、制御装置32は、上記選択した言語を翻訳対象として翻訳部32cを起動する。そして、制御装置32は、オペレータ端末34a,34b,34c…のいずれかの端末に乗客の電話回線を繋げて、乗客とオペレータとの間で翻訳部32cを介して通話させる(ステップS20)。なお、翻訳の方法については一般的に知られている方法を用いるものとし、ここではその詳しい説明を省略する。
この場合、例えば乗客の言語が英語、オペレータの言語が日本語であれば、乗客が話す英語が日本語に翻訳されてオペレータの端末の図示せぬスピーカから出力され、オペレータが話す日本語が英語に逆翻訳されて乗りかご21内のスピーカ26から出力されることになる。したがって、オペレータは、乗客の言語がわからなくても、かご内の様子などを確認して適切に対応することができる。
一方、乗客が発した言語を正しく認識できなかった場合には(ステップS16のYes)、制御装置32は、図10に示すようなガイダンス情報44を乗りかご21に送って表示器27に表示し、乗客に文字でオペレータとやり取りするか否かを問う(ステップS21)。
図10の例では、「文字でオペレータとやり取りしますか?」という質問と、「はい」の場合には1階の階床ボタンを長押し、「いいえ」の場合には2階の階床ボタンを長押しすることがガイダンスされている。なお、図10では、便宜的に日本語のガイダンスが書かれているが、実際には乗客が認識できるように、複数の異なる言語で書かれたガイダンスが所定の時間間隔毎に順次表示される。また、各言語毎に文字と音声の両方でガイダンスすることでも良い。
ガイダンス情報44に対し、乗客が「いいえ」を選択した場合、つまり、文字でやり取りすることを望まない場合には(ステップS22のNo)、制御装置32は、図11に示すようなガイダンス情報45を乗りかご21に送って表示器27に表示し、乗客にオペレータと会話する言語を選択させる(ステップS23)。
このガイダンス情報45では、上記ステップS15で乗客の言語を認識できなかったので、乗客にオペレータとやり取りするための言語を選択させる。言語の選択は、例えば操作パネル23上の階床ボタン23aの押下によって行う。
図11の例では、「英語」,「中国語」,「韓国語」,「その他」を選択対象とし、「英語」の場合には1階の階床ボタン、「中国語」の場合には2階の階床ボタン、「韓国語」の場合には3階の階床ボタン、「その他」の場合には4階の階床ボタンを押下することがガイダンスされている。「その他」については、任意に設定可能とし、例えばステップS13で最初に乗客が発した音声から可能性の高い言語を予測し、その言語を選択対象として加えることでも良い。
なお、図11では、便宜的に日本語のガイダンスが書かれているが、実際には乗客が認識できるように、複数の異なる言語で書かれたガイダンスが所定の時間間隔毎に順次表示される。また、各言語毎に文字と音声の両方でガイダンスすることでも良い。
乗客が言語を選択すると、制御装置32は、図9に示すようなガイダンス情報43を乗りかご21に送って表示器27に表示し、乗客が選択した言語で通話することを通知する(ステップS19)。
乗客の言語が確定されると、制御装置32は、その言語を翻訳対象として翻訳部32cを起動する。そして、制御装置32は、オペレータ端末34a,34b,34c…のいずれかの端末に乗客の電話回線を繋げて、乗客とオペレータとの間で翻訳部32cを介して通話させる(ステップS20)。
一方、ガイダンス情報44に対し、乗客が「はい」を選択した場合、つまり、文字でやり取りすることを望んだ場合には(ステップS22のYes)、制御装置32は、上記ステップS23と同様のガイダンス情報45を乗りかご21に送って表示器27に表示し、乗客に文字でやり取りする言語を選択させる(ステップS24)。
上述したように、このガイダンス情報45では、上記ステップS15で乗客の言語を認識できなかったので、乗客にオペレータとやり取りするための言語を選択させる。言語の選択は、例えば操作パネル23上の階床ボタン23aの押下によって行う。
乗客が言語を選択すると、制御装置32は、図12に示すようなガイダンス情報46を乗りかご21に送って表示器27に表示し、乗客が選択した言語でかご内の状況などを質問する(ステップS25)。
このガイダンス情報46では、乗客が即答しやすいように、数字の選択や、はい/いいえで返答できるような質問が乗客の選択言語で記述されている。図12の例では、「1.何階で停止していますか?」,「2.かご内に何人いますか?」,「3.子供は何人いますか?」…といった質問が表示されている。
なお、図12では、複数の質問を同時に表示しているが、実際には1問ずつ質問形式で順次表示されるものとする。また、便宜的に日本語のガイダンスが書かれているが、実際には乗客が認識できるように、乗客が選択した言語で書かれた質問が順次表示される。
また、質問内容は、予め監視センタ15側で用意されている定型の質問内容が翻訳部32cで乗客の言語に逆翻訳されて表示されることでも良いし、オペレータが適宜文字入力することで良い。オペレータが文字入力した質問内容についても翻訳部32cで乗客の言語に逆翻訳されて表示される。
このガイダンス情報46での各質問に対し、乗客が階床ボタン23aの操作によって返答すると、制御装置32は、その返答を各質問毎にオペレータ端末の図示せぬモニタ(表示装置)に表示する(ステップS27)。
図13にモニタに表示される乗客の返答の一例を示す。図中の47はオペレータ端末34a,34b,34c…のいずれかに表示される乗客の返答を表している。この場合、数字の選択や、はい/いいえで返答できるような質問しているので、乗客の返答をその都度翻訳する必要はない。なお、図13では、複数の質問に対する返答を同時に表示しているが、実際には1問ずつ質問形式で順次表示されるものとする。
このように、乗客とオペレータとの間で音声による通話が難しい場合には、オペレータは文字を使って質問形式でかご内の状況などを確認することができる。
なお、上記実施形態では、乗客が返答するときの入力手段として、乗りかご21内に設けられた階床ボタン23aを用いたが、例えば乗りかご21内の表示器27として、タッチパネル付きのディスプレイを用いれば、画面上のタッチ操作によって返答することができる。
さらに、タッチパネル付きのディスプレイを用いれば、乗客が任意の文章を入力して監視センタ15に送ることも可能である。この場合、監視センタ15側では、その文章を翻訳部32cにてオペレータの言語に翻訳してからモニタに表示する。これにより、かご内の様子や乗客の要求などをより詳しく確認することができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、乗りかご内の乗客から非常呼びがあった場合に、その乗客の言語に応じて適切に対応することのできるエレベータの遠隔監視システムを提供するができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…エレベータ、12…エレベータ制御装置、13…遠隔監視装置、14…通信ネットワーク、15…監視センタ、21…乗りかご、22…かごドア、23…操作パネル、23a…階床ボタン、23b…戸開ボタン、23c…戸閉ボタン、24…非常呼びボタン、25…マイク、26…スピーカ、31…通信装置、32…制御装置、32a…言語認識部、32b…言語決定部、32c…翻訳部、32d…言語選択部、32e…音声通話制御部、32f…文字表示制御部、33…記憶装置、34a,34b,34c…オペレータ端末41〜46…ガイド情報、47…乗客の返答。
Claims (7)
- 乗りかご内に設けられた非常呼びボタンの押下により、上記乗りかご内の乗客が監視センタのオペレータと通話可能なエレベータの遠隔監視システムにおいて、
上記乗りかご内の乗客の言語を認識する言語認識手段と、
この言語認識手段によって認識された乗客の言語を上記監視センタのオペレータが使う言語に翻訳する翻訳手段と、
この翻訳手段によって翻訳された乗客の音声をオペレータ端末に音声出力し、オペレータが発した音声を上記翻訳手段によって乗客が使う言語に逆翻訳して上記乗りかご内に音声出力する音声通話制御手段と、
上記言語認識手段によって言語が認識できなかった場合に、乗客に文字でオペレータとやり取りするか否かを確認し、文字でオペレータとやり取りする場合に乗客に任意の言語を選択させる言語選択手段と、
この言語選択手段によって選択された言語で記述された質問を上記乗りかご内に設けられた表示器に表示し、その質問に対する乗客の返答をオペレータの言語に変えて上記オペレータ端末に表示する文字表示制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータの遠隔監視システム。 - 上記言語認識手段によって複数の言語が認識された場合に、これらの言語の中から翻訳対象とする言語を決定する言語決定手段をさらに具備し、
上記翻訳手段は、
上記言語決定手段によって決定された言語で翻訳あるいは逆翻訳を行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータの遠隔監視システム。 - 上記言語決定手段は、
予め決められた各言語の優先順位に基づいて最も優先順位の高い言語を翻訳対象として決定することを特徴とする請求項2記載のエレベータの遠隔監視システム。 - 上記言語決定手段は、
上記言語認識手段によって得られる各言語の認識率に基づいて最も認識率の高い言語を翻訳対象として決定することを特徴とする請求項2記載のエレベータの遠隔監視システム。 - 上記言語決定手段は、
上記言語認識手段によって認識された各言語を乗客に提示し、その中で乗客が選択した言語を翻訳対象として決定することを特徴とする請求項2記載のエレベータの遠隔監視システム。 - 上記言語選択手段は、
上記確認の結果、乗客が文字でのオペレータとのやり取りを望んでいない場合、当該乗客にオペレータと会話する言語を選択させ、
上記翻訳手段は、
上記乗客が文字でのオペレータとのやり取りを望んでいない場合に上記言語選択手段によって選択された言語で翻訳あるいは逆翻訳を行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータの遠隔監視システム。 - 上記表示器として、タッチパネル付きのディスプレイが設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの遠隔監視システム。
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