JP5982122B2 - 嵌合具及び嵌合具付き袋体 - Google Patents
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Description
このような嵌合具110が取り付けられた嵌合具付き袋体は、袋本体の開口端と共に嵌合具の基材111,112を把持し、嵌合具110の基材111,112に設けられたリブ115,116に指を引っ掛けることで、リブが形成されていない嵌合具が取り付けられた場合に比べて袋本体の開口端を把持する際に指が滑り難い。
一対の帯状の基材と、
前記一対の基材のそれぞれの対向面に長手方向に沿って設けられ、互いに着脱自在に嵌合する一対の嵌合部と、
少なくとも一方の前記基材の対向面における前記嵌合部よりも袋本体の開口部側に配置される側端側に長手方向に沿って設けられた内側リブと、を有し、
前記内側リブが、前記基材の対向面から立ち上がるリブ本体部と、該リブ本体部における前記嵌合部側に形成された、開封時に指を引っ掛ける突起部とを有していることを特徴とする。
また、前記一対の基材のそれぞれに、それら基材の短手方向の位置がずれるように前記内側リブが形成されていることが好ましい。
また、本発明の嵌合具付き袋体は、本発明の嵌合具が取り付けられているので、開口部を開封する際、袋本体の開口端をより安定に把持することができ、簡便に開封操作が行える。
以下、本発明の嵌合具の一例を示して詳細に説明する。図1は、本発明の嵌合具の一例である嵌合具10を長手方向に対して垂直に切断したときの断面図である。
嵌合具10は、一対の帯状の第1の基材11及び第2の基材12と;第1の基材11及び第2の基材12のそれぞれの対向面11a,12aに長手方向に沿って設けられた雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14と;第1の基材11及び第2の基材12のそれぞれの対向面11a,12aにおける雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14よりも一方の側端11b,12b側に、長手方向に沿って設けられた内側リブ15,16と;を有している。雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14は、互いに着脱自在に嵌合することができる。
嵌合具10は、袋本体に取り付ける際、第1の基材11及び第2の基材12の一方の側端11b,12b(以下、それぞれ単に「側端11b]、「側端12b」という。)側を、袋本体の開口部側、第1の基材11及び第2の基材12の他方の側端11c,12c(以下、それぞれ単に「側端11c]、「側端12c」という。)を袋本体の内容物側にして取り付ける。
耐熱層の材質としては、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等が挙げられる。
ヒートシール層の材質としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
バリア層の材質としては、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
また、第1の基材11は、積層フィルムからなる基材には限定されず、単層フィルムからなる基材であってもよい。
第2の基材12としては、第1の基材11と同じ基材が挙げられ、好ましい態様も同じである。
雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の材質としては、第1の基材11及び第2の基材12と同じ材質が使用できる。
内側リブ15は、第1の基材11の対向面11aから立ち上がるリブ本体部15aと、リブ本体部15aにおける雄側嵌合部13側に形成された突起部15bと、を有している。このように、内側リブ15におけるリブ本体部15aの雄側嵌合部13側に、雄側嵌合部13方向に向かって延びる突起部15bが形成されていることで、内側リブ15の雄側嵌合部13側に指を引っ掛けやすくなる。そのため、袋本体の開口部の内面に嵌合具10を取り付けた状態で、袋本体の開口端と第1の基材11の開口部側を共に把持する際、指が滑り難く安定して袋本体の開口端と第1の基材11を把持することができる。
内側リブ15の突起部15bの断面形状は、この例では正方形である。ただし、突起部15bの断面形状は特に限定されず、三角形状等であってもよい。
なお、内側リブ15におけるリブ本体部15a及び突起部15bの断面形状とは、嵌合具10を短手方向に沿って切断したときの断面形状である。後述する内側リブ16、外側リブ17,18についても同様である。
内側リブ16は、第2の基材12の対向面12aから立ち上がるリブ本体部16aと、リブ本体部16aにおける雌側嵌合部14側に形成された突起部16bと、を有している。このように、内側リブ16におけるリブ本体部16aの雌側嵌合部14側に、雌側嵌合部14方向に向かって延びる突起部16bが形成されていることで、内側リブ16の雌側嵌合部14側に指を引っ掛けやすくなる。そのため、袋本体の開口部の内面に嵌合具10を取り付けた状態で、袋本体の開口端と第2の基材12の開口部側を共に把持する際、指が滑り難く安定して袋本体の開口端と第2の基材12を把持することができる。
また、突起部16bの長さd3(突起部16bにおけるリブ本体部16a側の基端から先端までの距離)は、内側リブ15の突起部15bの長さd1と同じ理由から、リブ本体部16aの高さd4に対して、0.1倍〜0.6倍が好ましく、0.2倍〜0.5倍がより好ましい。
内側リブ16の突起部16bの断面形状は、この例では正方形である。ただし、突起部16bの断面形状は特に限定されず、三角形状等であってもよい。
具体的には、この例では、第1の基材11における雄側嵌合部13から側端11bまでの長さが、第2の基材12における雌側嵌合部14から側端12bまでの長さよりも長くなっており、第1の基材11の側端11b近傍と第2の基材12の側端12b近傍にそれぞれ内側リブ15と内側リブ16が設けられていることで、内側リブ15と内側リブ16の短手方向の位置がずれるようになっている。
内側リブ15と内側リブ16がこのように形成されると、内側リブ15に指を引っ掛けるときに内側リブ16が邪魔にならないので、内側リブ15に指を引っ掛けやすい。また、第1の基材11を把持した手で第1の基材11の開口部側を開いた状態で内側リブ16に指を引っ掛けることができるので、内側リブ16に指を引っ掛けることも容易である。
なお、内側リブ15と内側リブ16を短手方向にずれるように設ける態様は、前記した態様には限定されない。例えば、第1の基材11における雄側嵌合部13から側端11bまでの長さと、第2の基材12における雌側嵌合部14から側端12bまでの長さは同じにして、内側リブ15と内側リブ16を、それぞれの位置が短手方向にずれるように第1の基材11と第2の基材12に設けてもよい。
また、内側リブ15は、雄側嵌合部13と平行して設けられていてもよく、雄側嵌合部13に対して傾斜して設けられていてもよい。内側リブ16も同様に、雌側嵌合部14と平行して設けられていてもよく、雌側嵌合部14に対して傾斜して設けられていてもよい。
以下、前述した嵌合具10を備えた嵌合具付き袋体1(以下、「袋体1」という。)について説明する。
本実施形態の袋体1は、図2に示すように、内容物を収容する密封された状態の袋本体20と、袋本体20内の上部の内面に、横方向に沿って取り付けられた嵌合具10とを有している。
袋本体20は、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22が重ね合わされ、それらの周縁部23が全てヒートシールされることで形成されており、密封された状態になっている。また、袋本体20における嵌合具10よりも上部側には、横方向に沿って切断補助線24が設けられており、その端部にノッチ25が形成されている。
嵌合具10は、図3に示すように、嵌合具10の第1の基材11の外側面11dが袋本体20の第1のフィルム材21に溶着され、嵌合具10の第2の基材12の外側面12dが袋本体20の第2のフィルム材22に溶着されている。また、嵌合具10は、第1の基材11及び第2の基材12の側端11b及び側端12b側が開口部側、第1の基材11及び第2の基材12の側端11c及び側端12c側が内容物側となるように取り付けられている。
基材層としては、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等が挙げられる。
シーラント層としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
また、前記積層フィルムには、バリア層等の機能層を設けてもよい。
また、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22は、シーラント層のみからなる単層フィルムであってもよい。
切断補助線24は、本実施形態では袋本体20の幅方向に沿って形成されているが、この形態には限定されず、袋本体20の幅方向に対して傾斜して設けられていてもよい。
袋体1は、嵌合具10を用いているため、内側リブ15の雄側嵌合部13側の突起部15b、及び内側リブ16の雌側嵌合部14側の突起部16bにそれぞれ指を容易に引っ掛けることができ、袋本体20における開口端21a,22aと共に、嵌合具10の第1の基材11及び第2の基材12の開口部26側を安定して把持できる。そのため、袋体1は嵌合具10によって閉じた開口部26を簡便に開封できる。
例えば、本発明の嵌合具は、図5に例示した嵌合具10Aであってもよい。嵌合具10Aにおける嵌合具10と同じ部分には、同符号を付して説明を省略する。
嵌合具10Aは、第1の基材11の外側面11dにおける側端11b側(開口部側)に、第1の基材11の長手方向に沿って外側リブ17が設けられ、第2の基材12の外側面12dにおける側端12b側(開口部側)に、第2の基材12の長手方向に沿って外側リブ18が設けられている以外は、嵌合具10と同じである。
なお、図7に示すように、外側リブ17と内側リブ15の短手方向の位置は、同じであってもよい。
また、外側リブ17は、雄側嵌合部13と平行して設けられていてもよく、雄側嵌合部13に対して傾斜して設けられていてもよい。
また、外側リブ17の数は、この例では1つであるが、2つ以上であってもよい。
外側リブ18は、第2の基材12の長手方向に沿って連続的に設けられていても、第2の基材12の長手方向に沿って断続的に破線状に設けられていてもよい。嵌合具10によって閉じた袋体の開口端がより安定して押し広げられやすい点から、第2の基材12の長手方向に沿って連続的に設けられていることが好ましい。
また、外側リブ18は、雌側嵌合部14と平行して設けられていてもよく、雌側嵌合部14に対して傾斜して設けられていてもよい。
また、外側リブ18の数は、この例では1つであるが、2つ以上であってもよい。
10,10A 嵌合具
11 第1の基材
12 第2の基材
13 雄側嵌合部
14 雌側嵌合部
15,16 内側リブ
15a,16a リブ本体部
15b,16b 突起部
17,18 外側リブ
Claims (4)
- 袋本体の開口部の内面に取り付けられて該開口部を開閉自在に閉じる嵌合具であって、
一対の帯状の基材と、
前記一対の基材のそれぞれの対向面に長手方向に沿って設けられ、互いに着脱自在に嵌合する一対の嵌合部と、
少なくとも一方の前記基材の対向面における前記嵌合部よりも袋本体の開口部側に配置される側端側に長手方向に沿って設けられた内側リブと、を有し、
前記内側リブが、前記基材の対向面から立ち上がるリブ本体部と、該リブ本体部における前記嵌合部側に形成された、開封時に指を引っ掛ける突起部とを有していることを特徴とする嵌合具。 - 前記一対の基材の両方に前記内側リブが形成されている、請求項1に記載の嵌合具。
- 前記一対の基材のそれぞれに、それら基材の短手方向の位置がずれるように前記内側リブが形成されている、請求項1又は2に記載の嵌合具。
- 内容物を収容する袋本体と、該袋本体の開口部の内面に設けられた請求項1〜3のいずれか一項に記載の嵌合具とを具備し、
前記内側リブが前記嵌合部よりも前記開口部側に配置されている嵌合具付き袋体。
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