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JP5972487B2 - 可変の流体の流れを用いた口腔ケア機器 - Google Patents

可変の流体の流れを用いた口腔ケア機器 Download PDF

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Description

本発明は、一般的には、気体のバーストと流体のバーストとの組み合わせを用いて所望の気体/流体混合物を生成して歯を洗浄するための機器に関し、更に詳細には、気体のバーストと流体のバーストとの両方を協調して生成するための単一のアセンブリ、及び他の実施例において気体及び流体のジェットパターンを生成するためのアセンブリに関する。
気体のバーストと水のような流体のバーストとの組み合わせを用いて歯を洗浄するシステムにおいては、気体と流体とが、最も有効な洗浄をもたらすような態様で混合されることが重要である。加えて、これら2つの機能のタイミングを協調させる一方で、構造及び動作が依然として比較的単純であり、特定の装置の設置面積に収まるよう十分に小さいことが重要である。
別個の液体及び気体供給システムを用いることは、一般にタイミングに関する幾つかの問題があり、更には空間的な制約及び二重の電源の必要性といった問題を持つ。
口腔ケア機器は、流体ポンプと、液体の供給源と、気体の供給源と、を有し、前記ポンプは、前記液体の供給源及び前記気体の供給源に動作可能に連通し、選択されたシーケンスで、ノズルに向けられ該ノズルから歯へと向けられる、液体のスラグを用いた一連の気体噴射流体パルス及び/又はジェット型の流体の流れを生成し、前記口腔ケア機器は更に、ノズルアセンブリに向けられ該アセンブリから歯へと向けられる、特定の設定時間及びシーケンスを持つパルス流又はスラグ流を選択するための制御アセンブリを有し、前記パルスは、0.001乃至0.5秒の範囲内のパルス幅と、0.1乃至10ニュートンの範囲内のパルス高さと、0.5乃至250msの範囲内の立ち上がり/立ち下がり時間と、2Hz乃至20Hzの範囲内の反復率と、40乃至95%の範囲内の気体容積対液体容積の気体/液体混合比と、を持ち、前記ジェット流にける流体スラグは、穴毎に0.05乃至0.5mlの範囲内の体積と、0.1乃至2mmの範囲内の直径と、2Hz乃至20Hzの範囲内の反復率と、を持つ。
装置を示す斜視図である。 図1の装置の反対側の立面図である。 図1の装置の分解図である。 図1の部分的な断面図による立面図である。 図2と同様の、該装置の反対側を示す該装置の斜視図である。 図1乃至5の装置を含む機器の斜視外観図である。 図6のノズルアセンブリ部の前方立面図である。 図7Aのノズルアセンブリの断面図である。 ノズルアセンブリの出口部の他の断面図である。 図1乃至6の構成の代替構成の簡略図である。 電動歯ブラシを備えた図1乃至6又は9の装置を用いた機器の簡略図である。
図1乃至5は、歯を洗浄するため、特にフロス(flossing)機能を実行する歯の歯間領域を洗浄するために用いられる、混合して気体の流れ及び液滴を生成する、気体及び水のような流体の連続するバーストを生成するための、全体が10により示される装置の一実施例を示す。気体(gas)なる語は、空気若しくはその他の気体又は混合物を含み得る。装置10は、歯洗浄機器の全体のうちの大部分を形成し、該機器の外観は図6に示され、以下に詳細に説明される。
ここで特に図1及び2を参照すると、装置10は、気体シリンダ12を含み、該気体シリンダ12は、図示される実施例においては、約2.5インチの長さであり、内径が0.5乃至1.0インチである。気体シリンダ12の遠位端14にはノズル16があり、該ノズル16を通して、水又はその他の液体のバーストと典型的には気体である流体との混合物が、高速の液滴の流れの形をとって出る。該液滴は、洗浄のため、ユーザの歯、特に歯間領域へと向けられる。
該装置はモータ20を含み、該モータ20は、図示される実施例においては直流(DC)モータであり、典型的には例えば15Nmのような高いトルクを持つが、この値は典型的にはギア減速の後に得られる。従って該モータ自体は、斯かるトルクの値をもたらす必要はない。斯かるモータは、広く市販されている。種々のモータが適切である。例えばミツミ電機社製のモータが適切なモータの例である。モータ20は、モータ駆動ギア22(図4)が装着された出力シャフト21を含む。図示された実施例においては、該モータ駆動ギア上に8個の歯がある。ギア22上の歯の数は、他のギア上の歯の数と同様に、変更されても良い。モータ20は、気体シリンダ12の後方上面24に配置される。モータ駆動ギア22は、該装置の第1の側に配置された第1の複合ギア28の第1の(外側の)ギア部分26と係合する。図示された実施例における第1の複合ギア28は、他のギアと同様にプラスチックからできているが、他の材料からできたものであっても良い。図示された実施例におけるギア28の第1のギア部分26は、53個の歯を持つ。動作中、モータ駆動ギア22は時計回り方向に回転する。第1の複合ギア28はまたギアシャフト30を含み、図3に示されるように、第2の(内側の)ギア部分32は、シャフト30の遠位端と一致する。図示された実施例においては、該第1の複合ギアの該第2のギア部分は、8個の歯を持つ。
第1の複合ギア28の第2のギア部分32を伴うギア30は、装置10を通って延在し、該装置の反対側に位置する第2の複合ギア36の第1の(外側の)ギア部分34と噛合する。図示された実施例においては、該第2の複合ギアの第1のギア部分34は48個の歯を持つが、以上の述べたようにこの値は変更されても良い。第2の複合ギア36の第2の(内側の)ギア部分38は、中心ギアシャフト37において第1のギア部分34に隣接して配置される。該第2の複合ギアの該第2のギア部分は2つの部分、即ち、該第2のギア部分の円周の約1/2のまわりに離隔された参照番号39により示される8個の歯の部分的なセットを有する第1の部分と、歯を持たず即ち該第2のギア部分の歯の部分の基部において平滑である第2の部分40と、を持つ。必須ではないが典型的には、これら2つの部分は、該第2のギア部分のそれぞれ半分である。
第2の複合中心ギアシャフト37は、該装置の第1の側へと戻るように該装置を通って延在し、ポンプ48を含む蠕動流体ポンプアセンブリ46と係合する。蠕動ポンプアセンブリ46は、流体槽50へと延在する第1の管部48を含む。図示された実施例においては、槽50のなかの流体は水であるが、他の流体が利用されても良い。これら流体は例えば、クロルヘキシジンや、過酸化水素ベースのリンス液、又は水、ベーキングソーダ、精油若しくは洗口液の混合物といった、歯の洗浄を支援する種々の製剤を含む。蠕動ポンプアセンブリ46はまた第2の管52を含み、該第2の管52は、該ポンプから、該装置の本体の上において、U字型の装着要素54のなかを延在し、更には気体シリンダの外側面に沿って、気体シリンダの遠位端における混合室58へと延在する。
第2の複合ギア36の第2のギア部分38は、気体シリンダ12の近位端61に位置する直線状のラック部材62と噛合する。図示された実施例においては、ラック部材62は、約2インチの長さを持ち、上側面において8個の離隔された歯のセットを含む。ラック部材62の遠位端は、気体シリンダ12の内側面と流体密封的な関係で噛合する封止部材64を含む。封止部64におけるラック62の遠位端から延在し、該ラックの長さ方向の殆どに沿って該ラックを取り囲むのは、圧縮ばね66である。ばね66の近位端68は、図4に示されるように、本体部20におけるストッパ要素70に抗して配置される。
図5は図2と同様のものであり、モータ20及び第2の複合ギア36、特に該複合ギアの第2のギア部分38を示している。図5はまた、印刷回路基板の形をとる、該装置のためのマイクロプロセッサコントローラ80を示し、該コントローラは、該装置の全ての動作を制御し、該装置の内側フレーム部に装着されている。図5はまた、該機器のための電源オン/オフボタン82を示し、該ボタンは、図示された実施例においてはリチウムポリマー電池であるバッテリ84をモータ20に接続することによって、該機器の動作を可能とする。該オン/オフボタン82がオンであるときには、電源ランプが点灯する。該機器はまた、作動ボタン86を含み、該作動ボタンは、ユーザによって操作されると、該機器のノズル端16から、液体/気体混合物の単一のショット(バースト)を生成して出す。
動作時には、一般的に、モータ駆動ギア22が回転すると、第2の複合ギア36の第2のギア部分の歯39の部分的なセットの動作によって、ラック62が後方に動き、該ラックは、気体シリンダの近位端61から相対的に離れる方向に動いて、ばね66をストッパ70に対して圧縮する。気体は、遠位端14における開口を通して気体シリンダに入る。図示された実施例においては、ばね66は、30mmの圧縮を受ける。典型的な動作においては、ばね66は、モータの正確な回転数(rpm)及び制御アセンブリの動作に依存して、400乃至900ミリ秒ごとに連続的に圧縮される。400msごとよりも速く動作することも可能であり、100msごとに動作することも可能である。
第2の複合ギア36が、複合ギア36の第2のギア部分の歯がないギア部分40が該ラックと隣接する位置にくるよう回転し、該第2のギア部分と該ラックとの間にギア接触がもはやなくなり、それ故ギアが該ラックを適所に保持しなくなると、ばね66は前方に向けて該ラックを迅速に動かすよう動作し、気体シリンダにおいて該ラックの封止された端部を前方に動かし、該第2の複合ギアのシャフト37により駆動される、ポンプ68の動作によって同時に又は幾分か先立って生成された、液体(水)のバーストと共に、混合室へと気体のバーストを押し入れる。典型的には、400乃至900ミリ秒ごとに(又はそれより速く)、モータシャフトの回転ごとに1回の気体のショットがあり、更には、該モータシャフトの回転ごとに、該混合室に送られる約0.15mlの流体がある。
より具体的には、電源ボタン82がオン状態にある、動作の開始シーケンスにおいて、作動ボタン86がユーザにより押下される。このことは、該装置の吸い込みストロークを開始させる。開始位置において、ラック部材62及び封止部64は完全に前方にあり、第2の複合ギアの第2のギア部分の歯39の部分的なセットが、ラック部材62の後端に係合している。以上に示したように、モータ20は、ギア列全体の動作を開始し、その結果、ラック部材62が後方に動き、封止部64が気体シリンダに後退する。このことは、ばね66の圧縮に帰着し、気体を気体シリンダへと引き入れる。モータ及びギア列が動作すると、蠕動ポンプアセンブリ46が動作し、ポンプ48が、水のような流体を該装置の混合室へと移動させるようにする。第2の複合ギア36の外側ギア部分34は、外側面上に磁石88(図5)を含む。ギア34が回転すると、該機器の内側フレーム部分に配置されたホール効果センサ90が、該磁石が該センサを通過したときに該磁石を検出し、これに応答して、コントローラ80に存在するソフトウェアにより実装された遅延時間を開始させ、該時間の終了時にモータ20をスイッチオフする。該ソフトウェア遅延のタイミングは、動作サイクルの排出部分の開始の後まで、モータ20がスイッチオフされないように確立される。
該サイクルの排出部分においては、ラック62及び封止部64が最も後方の位置にまで引かれ、ばね66が歯39の部分的なセットの動作によってストッパ70に抗して完全に圧縮されており、モータの動作による第2の複合ギアの更なる回転は、第2のギア部分38の歯ではない部分40がラックに隣接するようになることに帰着し、それにより、第2のギア部分38と該ラックとの間が係合しなくなる。ラック62及び封止部64は、ばね66の解放動作によって駆動され、迅速に前方へと動く。気体シリンダのなかの気体は、該シリンダから混合室へと迅速に押し出され、該混合室において、該混合室内に存在する液体と混合する。その結果の液体/気体混合物は、単一のバーストの形をとり、次いでノズルから押し出される。
該ホール効果センサの遅延時間が経過すると、モータがスイッチオフされる。ギア列の運動量は、歯39の部分的なセットが第1の歯又はラック62と最初に係合するまで、第2の複合ギア36の第2のギア部分38が回転を継続することを可能とする。この少量の回転は、幾分かの水が、蠕動ポンプの継続された動作によって混合室へと移動することに帰着する。各ショットについて供給される水の総体積は、蠕動ポンプ48の完全な360°の回転によって供給される水の量である。
この時点で、該装置は、次のショット/バーストを開始する状態にある。各動作シーケンスの最後におけるギア列は、モータを動作させるソフトウェアタイマ動作に従って、各バーストの後に同じ位置で止まる。遅延タイマはまた、ユーザが過度に高速にユニットを動作させてモータを過熱させることを防止するように機能する。このことは、作動ボタン86が押下された場合であっても、他の動作シーケンスを開始することを防止する。遅延時間の最後においては、作動ボタンを押下することは、該装置の動作を開始させ、連続的な液体/気体混合物のバーストを生成することとなる。
気体及び液体の連続的なバーストは、適切で一定なタイミングで、混合室58に共に入れられ、該混合室から、結果の混合物が、ポート16を通して出射され、ノズルアセンブリを通して、ユーザの歯の洗浄のためユーザの歯へと方向付けられる。
図6は、斯かる機器70の外観を示す。該機器は、ハンドル/受容部72と、延在するノズル部74と、を含む。ハンドル/受容部72には、図1乃至5において以上に示されたように、液体/気体混合物バースト生成システムと、該システムのための電源と、がある。ノズル部74は、ハンドルから離れる方向に延在し、歯の歯間領域及び歯肉領域のいずれにも到達するよう、ユーザの口に便利にもフィットするように、比較的細い。該ノズル部は、前方に延在する部分において小さな開口83を持つノズル出口部材81において終端し、該部材を通して、液体/気体混合物の連続的なバーストが歯へと向けられる。図示された実施例における該開口は、約1mmの直径を持つが、この値は変更されても良い。更に、出口部材81は、歯の歯間領域における該出口部材の適切な接触及び配置を容易化するための表面構造を持つ。該ハンドル/受容部は、オン/オフスイッチ82、及びユーザにより動作させられたときに液体/気体混合物のバーストを生成する制御部材86を含む。該液体は水であることが多いが、洗口液及び薬剤のような他の液体が利用されても良いことは、理解されるべきである。
図7乃至8においては、ノズル出口部材80において終端する細長いノズル部がより詳細に示され、該ノズル部は基部91及び先端部92を含む。先端部92の中央部には出口開口94があり、該機器がユーザによって口のなかに適切に配置されると、該出口開口を通って、洗浄のためユーザの歯へと高速の液滴が供給される。該ノズル出口部材は一般的に、歯間領域へのガイド機能を提供するよう構成される。先端部92は、約1乃至3mmだけ、周囲の中間部96の上に延在する。幾つかの場合においては、該ノズル出口部材は、約2mmの外径を持ち、僅かに先細とされていても良い。中間の谷状部96は、出口部材24から僅かに離れるよう先細となっている。中間部96は、先端部92のためのリップを定義する湾曲した上側面を持つ境界部98において終端する。斯かる構造の更なる詳細及び利点は、本発明の代理人の開示された米国特許出願US61/289,589において開示されており、該出願の内容はここで参照により本明細に組み込まれたものとする。
一実施例においては、ノズルアセンブリ80の先端部98は、本体12から延在する基部94から分離可能である。このことは図8に示されている。該先端部は交換可能である。交換可能なノズルの先端部は、幾つかの利点を持つ。これら利点は、水によるノズルの先端を交換する可能性を含む。このことはまた、材料の望ましい硬さ(又は軟らかさ)に依存したノズルの変更を可能とする。更に、該先端部の出口穴の直径は、液滴噴射の特性を変更するように変更されても良い。
図9は、全体が参照番号120で示された、流体ベースの洗浄機器を示す。図9は、より一般化されたシステムであって、マイクロプロセッサの制御の下、選択的な周波数で気体のバーストを生成する、噴射出力、パルス出力又はジェット出力を提供することが可能なシステムを示す。典型的には該流体は水であるが、薬剤又は洗口液を含む、その他の液体であっても良い。機器12は、機器本体122を含み、該機器本体は、噴射、バースト及びジェットを含む気体/流体混合物の離散的なバーストを生成するための流体供給システムと、出口部材124における流体供給経路123を通って進む流体のバーストのための出口と、を含み、該出口部材の端部がノズルアセンブリ126であり、以上に説明されたように、該ノズルアセンブリは、単一のノズルを含んでも良いし、複数のノズルを含んでも良い。ノズル126からの離散的な流体のバーストは、力学的な除去によって生物膜を効果的に処理するのに十分なものであり、その結果、口腔内の微生物の病原性が低減させられる。該離散的な流体のバーストは、毛が届くことができない歯の間及び歯肉ラインに沿った位置に到達することが可能であるため、歯ブラシの毛のみよりも優れた洗浄をもたらす。離散的な、即ち分離した流体のバーストの使用は、連続的な又はパルス状の流体のジェットとは異なり、ブラシングイベントごとにかなり少ない総液体量に帰着し、効果を維持しつつもユーザの快適さ及び適合性を改善するため、有利となり得る。洗浄イベントは典型的には2分間である。
該供給システムは、変位ポンプ130を含み、該ポンプは、調整器132を組み合わせて、以上に説明されたように、典型的には槽134からの水である液体の離散的なバーストを供給するようプログラムされる。該液体は、種々の薬剤又は洗口液であっても良い。調整器132は、水槽134中の圧力を規定のレベルに維持する。典型的には、該圧力は40乃至120psiの範囲内であり、好適な範囲は70乃至112psiである。該水槽は、0.2mlよりも僅かに少ない、洗浄イベント量の液体を保持する。通常の2分間の洗浄イベントにおいて、ユーザはこの量の液体を容易に許容できることが分かっている。該機器はまた、ポンプ130を動作させるバッテリ136と、充電部材(図示されていない)と共に用いられる従来の充電コイル138と、を含む。該水槽からの液体の解放を制御するものは弁140及びタイマ141であり、該弁は例えば電磁弁である。該機器はまた、電源ボタン144及び噴射ボタン146を含むが、これら2つの機能は単一の要素に組み合わせられても良い。マイクロコントローラ148は、該機器のための動作の自動モードを含む、該機器の動作を制御する。該マイクロコントローラは、以下に詳細に議論されるように、種々の流体の動的パラメータを制御しても良い。このことは、図1のポンプ/コントローラシステムに対する代替である。
離散的な流体のバーストは、継続時間及び噴射率の点で、予め定義される。手動モードにおいては、該バーストは、噴射ボタン146を操作することによって生成される。タイマ141は、該流体のバーストの継続時間を制御する。一実施例においては、該バーストの継続時間の範囲は0.02乃至2秒であり、好適な継続時間は0.05乃至0.2秒である。手動モードにおける噴射率はユーザによって制御され、典型的にはバースト継続時間よりもかなり長い。
マイクロコントローラ148により制御される自動モードにおいては、液体のバーストの継続時間は、手動モードにおけるものと同じとなる。自動モードは、オン/オフスイッチ又はユーザが操作するための別個のスイッチ部材/ボタンのプログラムされた操作のシーケンスによって、開始されても良い。噴射率は自動的に制御されるか又は予めプログラムされていても良く、典型的には0.1乃至2秒であり、好適な噴射率の範囲は0.5乃至1.5秒である。幾つかの場合においては、バーストの継続時間及び噴射率は、オン/オフスイッチの操作の所定のシーケンスによって、ユーザにより調節されても良い。他の場合には、該噴射率は、製造の間に永続的に設定される。
本システムの利点は、図9のシステムにより生成される離散的な流体のバーストが、歯のための効果的な洗浄、及び歯肉組織の効果的な処置をもたらしつつ、典型的な2分間の洗浄イベントでユーザにとって快適な総量の液体を用い、規則的な使用を促すことである。
図10は、図9の実施例の変形を示し、ここでは該機器は図9又は図1乃至6のシステムに類似する流体供給構成を持つが、往復運動動作のような望ましい物理的な動きをするよう駆動される出口部材150を追加されており、該出口部材の端に配置された毛のセット152を備えている。ノズル154は典型的には、毛のセット152内に配置されるが、中空の毛がノズル機能をも提供しても良い。該機器は駆動系アセンブリ160を含み、該アセンブリから出口部材を駆動するための駆動シャフト162が延在している。駆動系アセンブリ160は、モータを含む種々の構成を有しても良い。該駆動系は、マイクロコントローラ164によって制御される。該駆動構成は、例えば230乃至260Hzの範囲内の周波数での共鳴歯ブラシ動作であっても良い。
以上に説明された流体供給、気体供給、流体/気体の混合、及びノズルは、いずれも以下のように変更されても良い。
流体ポンプは、蠕動式、ダイアフラム式、回転式、インペラ式、電気浸透式、ギア式、マイクロ環状型、サイクロン式を含んでも良く、又は加圧気体/空気圧シリンダ/容器を介したものであっても良く、正圧駆動型若しくは負圧駆動型を含んでも良い。流体は、ベンチュリ又はベルヌーイ効果を介してノズルに受動的に引き入れられても良い。
気体ポンプは、蠕動式、ダイアフラム式、回転式、インペラ式、電気浸透式、ギア式、マイクロ環状型、サイクロン式を含んでも良く、気体が加圧気体「槽」から直接に移動させられても良く、正圧駆動型又は負圧駆動型であっても良い。気体は、ベンチュリ又はベルヌーイ効果を介して穴において受動的に引き入れられても良い。
気体と流体の混合は、蛇行経路チャネル、アレイ又は穴、周期的/非周期的な穴の列、動的要素を通して実行されても良く、又はポンプの直接位相制御駆動(流体又は気体)を通して実行されても良い。
流体/気体/エアロゾル経路内の一部の内側及び外側寸法並びに方向変化を伴う、波動又は蛇行経路を通した気体/流体混合を生成するようないずれかの要素を含む、種々のノズルが用いられても良い。
最適な歯垢除去のため、及び対応する口腔衛生のため、生物膜にかかるせん断応力は、思考の弾性及び可塑性変形点を超える必要があり、更に該生物膜自体内の接着動作及び/又は該生物膜を歯表面に保持する接着力を克服する必要がある。従って、生物膜歯垢は、克服される必要がある以下の力学的及び粘弾性特性を持つ。即ち、1Pa乃至50kPaのヤング率、1.1乃至50Paのせん断弾性率、2乃至50Paの粘着せん断強度、5乃至75Pa又は0.05乃至1J/mの接着強度、0.1Pa乃至6kPaの引っ張り強度、0.1乃至0.65J/mの接着せん断応力、1乃至10kPaの貯蔵率、0.1乃至3nJ/μmの損失率、150乃至320%の破断歪み、を持つ。以上の範囲は、細菌集落のタイプ、歯垢の年齢、及びその他の歯垢の力学的、化学的及び生理化学的特性に依存する。
一システムにおいては、流体の動態はパルス状の流体の流れの形をとる。パルス動作は、種々のパルス状の液体の流れを供給し、スパッタリング及び噴射を含む種々の特性を持つ気体パルス及び流体を生成することが可能な、図1乃至5及び9の機構を利用する。本実施例において生成される流れ特性は、マイクロコントローラによって生成されるが、ノズルアセンブリ及びノズル出口部材の種々の力学的特性によっても生成される。これらは、出口穴の特性、チャネルの構成、又は流れと相互作用する可変の表面特性を含む。また、流れ内の柔軟な膜又は種々の弾性要素を含み得る。
他の実施例においては、該流体の流れはスラグ又はジェット流の形をとっても良い。この結果の流れのスラグパラメータは、直径、体積、スラグ間遅延、反復率、及び速度を含む。スラグの体積は、穴毎に0.05乃至0.5mlの範囲に亘り、スラグ径は0.1乃至2mmである。反復率は、2Hzと20Hzとの間で変動し、気体/液体混合は、体積比で40%と95%との間で変動する。
パルス型の流体の動態を用いると、出力は以下の特性を持つこととなる。パルスパターンは、バースト当たり1乃至10個のパルスを含み得る。個々のパルスのパラメータは、パルス幅、パルス高さ、立ち上がり/立ち下がり時間、サブパルス(即ちより大きなパルス内のパルス)の数、及びパルスの反復率を含む。パルス幅は、0.001乃至0.5秒である。パルス高さは、0.1乃至10ニュートンである。立ち上がり/立ち下がり時間、0.5乃至250msであり、パルス当たりのサブパルスは1乃至5個である。反復率は、2Hz乃至20Hzであり、気体−液体混合は、体積比で40%乃至95%である。
洗口液が流体として用いられる場合、以上に示された流体の動態は、パルス状の流体の流れの形をとる場合であっても、流体スラグを伴うジェット流の形をとる場合であっても、通常の効果を改善するような効果を該洗口液にもたらす。典型的には、このことは、洗口液の化学変化によって活性成分がより効果的になることに帰着する。流体動態の効果に加えて、洗口液流体の気体核生成又は脱気が、熱若しくは圧力効果、又は超音波手段、光学的手段及び電気的手段のようなその他の手段を用いることによって実現され、洗口液を化学変化させる又は分解する。このことは、洗口液の向上した効果、及び生物膜に対するより直接的な影響に帰着する。
該システム機器は、例えば2分間の単一のブラシングイベントのような、選択された期間の間、流体のスラグを用いたジェット型の流体の流れによって分散された、選択された期間の間の、洗口液を用いるか又は用いない、パルス型の流体の流れを生成し、設定された時間に亘って流体の動態における変化をもたらすよう、マイクロコントローラによってプログラムされても良い。典型的には、ブラシングイベントが2分間である場合、いずれかの時間の組み合わせで、異なる流体の動態が実行されても良い。このことは、或る時間の間の洗口液の存在、及び他の時間における水のようなその他の流体の存在、を含む。流体の流れは、斯くして変調される。洗口液の周期的な存在を伴う、異なるタイプの流れの当該変調は、生物膜に対する破壊効果を増大させるために用いられ得る。変調は、ギア、ばね及び弾性要素を用いて力学的に為されても良いし、又はマイクロコントローラによって電子的に為されても良い。
本発明の好適な実施例が説明の目的のため開示されたが、請求項により定義された本発明の精神から逸脱することなく、種々の変形、変更及び代替が該実施例に組み込まれても良いことは理解されるべきである。

Claims (7)

  1. 口腔ケア機器であって、
    流体ポンプと、
    液体の供給源と、
    気体の供給源と、
    を有し、
    前記流体ポンプは、前記液体の供給源及び前記気体の供給源に動作可能に連通し、選択されたシーケンスで、ノズルに向けられ該ノズルから歯へと向けられる、一連のパルス流及び/又はスラグ流の流体フローを生成し、
    前記口腔ケア機器は更に、ノズルアセンブリに向けられ該アセンブリから歯へと向けられる、特定の設定時間及びシーケンスを持つパルス流又はスラグ流を選択するための制御アセンブリを有し、
    前記パルス流における各パルスは、0.001乃至0.5秒の範囲内のパルス幅と、0.1乃至10ニュートンの範囲内のパルス高さと、0.5乃至250msの範囲内の立ち上がり/立ち下がり時間と、2Hz乃至20Hzの範囲内の反復率と、40乃至95%の範囲内の気体容積対液体容積の気体/液体混合比と、を持ち、
    前記スラグ流にける流体スラグは、穴毎に0.05乃至0.5mlの範囲内の体積と、0.1乃至2mmの範囲内の直径と、2Hz乃至20Hzの範囲内の反復率と、を持つ、口腔ケア機器。
  2. 前記流体フローにおける変動が、予め設定されたプログラムに従って自動的に行われる、請求項1に記載の機器。
  3. 前記流体フローにおける変動が、ユーザによって手動で確立される、請求項1に記載の機器。
  4. 前記流体は洗口液であり、ブラシングイベントの間の選択された時間に出現するようプログラムされた、請求項1に記載の機器。
  5. 前記流体のもう一つは水であり、前記選択された時間とは異なる時間に出現するようプロラムされた、請求項4に記載の機器。
  6. 前記選択されたシーケンスは、選択された時間の間のパルス流を有し、前記パルス流は、前記選択された時間の間のスラグ流によって分散された、請求項1に記載の機器。
  7. 前記流体は洗口液である、請求項6に記載の機器。
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