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JP5968581B1 - 発電システム、負荷試験方法 - Google Patents

発電システム、負荷試験方法 Download PDF

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Abstract

バッテリーの放電試験や発電機の負荷試験が可能な発電システム抵抗ユニットのそれぞれは、バッテリーと、充電回路を有するものであり、第1スイッチ部は、抵抗ユニットのバッテリー若しくは特定電気機器への電力の供給元を、商用電源と発電機とで切り替え制御するために使用され、第2スイッチ部は、特定電気機器への電力の供給元を、発電機とインバーターを介した抵抗ユニットのバッテリーとで切り替え制御するために使用され、試験モードに設定された場合には、発電機が発電を行う状態で、バッテリーの放電試験のために、インバーターと第2スイッチ部を介してバッテリーからの電力が特定電気機器へ供給され、発電機の負荷試験のために、バッテリーから特定電気機器への電力供給が停止され、第1スイッチ部を介して発電機からの電力がバッテリーへ供給される。

Description

本発明は、停電時に電力供給を行う発電システムに関する。
従来、特許文献1のように、停電時に電力供給を行う発電システム(電源装置)が提案されている。
特開2013−230063号公報
しかし、発電機やバッテリーが正しく動作するかについての試験が考慮されていない。
したがって本発明の目的は、バッテリーの放電試験や発電機の負荷試験が可能な発電システムを提供することである。
本発明に係る発電システムは、エンジンと、エンジンの出力に基づいて発電を行い、外部の特定電気機器と接続される発電機と、複数の抵抗ユニットを有する抵抗部と、インバーターと、通常モードと試験モードとを切り替えるために使用される操作部と、第1スイッチ部と、第2スイッチ部とを備えた発電システムであって、複数の抵抗ユニットは、発電機に対して並列に接続され、複数の抵抗ユニットのそれぞれは、バッテリーと、バッテリーと発電機の間に設けられた充電回路を有するものであり、第1スイッチ部は、抵抗ユニットのバッテリー若しくは特定電気機器への電力の供給元を、商用電源と発電機とで切り替え制御するために使用され、第2スイッチ部は、特定電気機器への電力の供給元を、発電機とインバーターを介した抵抗ユニットのバッテリーとで切り替え制御するために使用され、操作部を介して通常モードに設定された状態で、商用電源から特定電気機器への電力供給が不能となった場合には、エンジンを始動してから第1時間が経過するまで若しくは発電機が定常運転状態になるまでは、インバーターと第2スイッチ部を介してバッテリーからの電力が特定電気機器へ供給されるものであり、操作部を介して試験モードに設定された場合には、発電機が発電を行う状態で、バッテリーの放電試験のために、インバーターと第2スイッチ部を介してバッテリーからの電力が特定電気機器へ供給され、その後、発電機の負荷試験のために、バッテリーから特定電気機器への電力供給が停止され、第1スイッチ部を介して発電機からの電力が複数のバッテリーのうち少なくとも1つへ供給される。
特定電気機器への電力供給を行う発電機とバッテリーを含む抵抗ユニットとを備えた発電システムにより、商用電源からの電力供給が不能となった場合でも、スムーズに、バッテリーや発電機から供給された電力で、特定電気機器を駆動することが出来る。
バッテリーを含む抵抗ユニットが並列に複数設けられ、これら複数の抵抗ユニットと発電機との接続状態を切り替えることにより、発電機の負荷試験を行うことが出来る。
また、その前にバッテリー群から特定電気機器への電力供給を行うので、停電時にエンジンを始動してから発電機が定常運転になるまでの間、バッテリー群が特定電気機器への電力供給を維持出来るかどうかの試験(放電試験)を行うことが出来る。
放電試験の際に、セルモーターを使ってエンジンを始動し、発電機による発電を行っておくので、放電試験中や負荷試験中に停電が起きても、瞬時に発電機から特定電気機器への電力供給に切り替えることが出来る。
好ましくは、発電システムに接続される特定電気機器よりも消費電力が大きい負荷を有する放電回路と、第3スイッチ部とを更に備え、第3スイッチ部は、インバーターを介したバッテリーからの電力の供給先を、特定電気機器と放電回路とで切り替え制御するために使用され、操作部を介して試験モードに設定された場合には、発電機が発電を行う状態で、バッテリーの放電試験のために、インバーターと第3スイッチ部と第2スイッチ部を介してバッテリーからの電力が特定電気機器へ供給され、第1時間経過後であって、発電機の負荷試験の前に、インバーターと第3スイッチ部を介してバッテリーからの電力が放電回路へ供給され、負荷試験の際は、バッテリーから放電回路への電力供給が停止され、第1スイッチ部を介して発電機からの電力が複数のバッテリーのうち少なくとも1つへ供給される。
放電試験完了後は、バッテリー群から特定電気機器への電力供給を、バッテリー群から放電回路への電力供給に切り替える。
消費電力が大きい放電回路への電力供給に切り替えることにより、バッテリーの放電時間を早めることが出来、また、特定電気機器の使用を最小限に抑えることが出来る。
さらに好ましくは、インバーターと第3スイッチ部の間に、継電器が設けられ、継電器で検出される電圧若しくは電流が閾値以下になると、インバーターと第3スイッチ部を介してバッテリーから放電回路への電力供給が、第1スイッチ部を介して発電機からバッテリーの少なくとも一つへの電力供給に切り替えられる。
また、好ましくは、第1スイッチ部のリレーコイルに電流が流れていないオフ状態の時に第1スイッチ部の可動接点と接続する第1スイッチ部の常時閉路接点は、発電機からの電力線と接続され、第2スイッチ部のリレーコイルに電流が流れていないオフ状態の時に第2スイッチ部の可動接点と接続する第2スイッチ部の常時閉路接点は、第1スイッチ部を介した発電機若しくは商用電源からの電力線と接続される。
各スイッチの駆動用の電源からの電力供給が途絶えても、発電機から特定電気機器への電力供給を行うスイッチ状態が維持されるので、エンジンや発電機が動作している限り、特定電気機器への電力供給を維持することが出来る。
本発明に係る発電システムにおける発電機の負荷試験方法は、エンジンと、エンジンの出力に基づいて発電を行い、外部の特定電気機器と接続される発電機と、複数の抵抗ユニットを有する抵抗部と、インバーターと、通常モードと試験モードとを切り替えるために使用される操作部と、第1スイッチ部と、第2スイッチ部とを備え、複数の抵抗ユニットは、発電機に対して並列に接続され、複数の抵抗ユニットのそれぞれは、バッテリーと、バッテリーと発電機の間に設けられた充電回路を有するものであり、第1スイッチ部は、抵抗ユニットのバッテリー若しくは特定電気機器への電力の供給元を、商用電源と発電機とで切り替え制御するために使用され、第2スイッチ部は、特定電気機器への電力の供給元を、発電機とインバーターを介した抵抗ユニットのバッテリーとで切り替え制御するために使用され、操作部を介して通常モードに設定された状態で、商用電源から特定電気機器への電力供給が不能となった場合には、エンジンを始動してから第1時間が経過するまで若しくは発電機が定常運転状態になるまでは、インバーターと第2スイッチ部を介してバッテリーからの電力が特定電気機器へ供給されるものであり、操作部を介して試験モードに設定され、発電機が発電を行う状態で、インバーターと第2スイッチ部を介してバッテリーからの電力が特定電気機器へ供給されるバッテリー放電試験ステップと、バッテリー放電試験ステップの後、バッテリーから特定電気機器への電力供給が停止され、第1スイッチ部を介して発電機からの電力が複数のバッテリーのうち少なくとも1つへ供給される負荷試験ステップとを備える。
以上のように本発明によれば、バッテリーの放電試験や発電機の負荷試験が可能な発電システムを提供することができる。
本実施形態における発電システムの構成を示す模式図で、「通常モード」で且つ停電していない状態を示す図である。 操作部の構成を示す図である。 発電システムの模式図で、「通常モード」で停電直後の状態を示す図である。 発電システムの模式図で、「通常モード」で停電し、発電機が定常運転状態になるまでの状態を示す図である。 発電システムの模式図で、「通常モード」で停電し、発電機が定常運転状態になった後の状態を示す図である。 発電システムの模式図で、「試験モード」で、エンジンを始動する時の状態を示す図である。 発電システムの模式図で、「試験モード」で、バッテリー群から特定電気機器への電力供給が行われる状態を示す図である。 発電システムの模式図で、「試験モード」で、バッテリー群から放電回路への電力供給が行われる状態を示す図である。 発電システムの模式図で、「試験モード」で、発電機の負荷試験が行われる状態を示す図である。 単相交流発電機を用いた場合の発電システムの模式図で、「通常モード」で停電し、発電機が定常運転状態になった後の状態を示す図である。 セルモーターが第1バッテリー群〜第3バッテリー群と接続される場合の発電システムの模式図で、「通常モード」で停電し、発電機が定常運転状態になった後の状態を示す図である。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する(図1参照)。
本実施形態における発電システム1は、商用電源と特定電気機器の間に設けられ、商用電源からの電力供給が不能になった場合に特定電気機器へ電力供給を行うために使用される。
発電システム1は、エンジン3、発電機4、セルモーター5、操作部7、制御部8、第1継電器9a、第2継電器9b、抵抗部10(第1抵抗ユニット10a、第2抵抗ユニット10b、第3抵抗ユニット10c)、スイッチング部(第1スイッチ群SW1、第2スイッチ群SW2、第3スイッチ群SW3、第1スイッチ部SWC1、第2スイッチ部SWC2、第3スイッチ部SWC3)、インバーター51、第3継電器53、放電回路55、U相線Lu、V相線Lv、W相線Lwを有する。
なお、本実施形態における特定電気機器は、非常用照明器具や排煙機など、商用電源からの電力供給が不能となった状態でも、動作させる必要がある電気機器を有し、通常は商用電源から供給された電力で駆動し、商用電源からの電力供給が不能な場合には、バッテリー群(第1バッテリー群BG1〜第3バッテリー群BG3)若しくは発電機4から供給された電力で駆動する。
エンジン3は、ガスの爆発力などに基づいて回転力を発生させ、発電機4に当該回転力を与える装置で、セルモーター5は、エンジン3の始動に用いられる。
U相線Lu、V相線Lv、W相線Lwは、一方が第1スイッチ部SWC1と接続され、他方が第2スイッチ部SWC2と接続される。
U相線Luは、第1スイッチ部SWC1を介して、発電機4のU相端子UTや商用電源からの電力線のR相線Lrと接続される。
V相線Lvは、第1スイッチ部SWC1を介して、発電機4のV相端子VTや商用電源からの電力線のS相線Lsと接続される。
W相線Lwは、第1スイッチ部SWC1を介して、発電機4のW相端子WTや商用電源からの電力線のT相線Ltと接続される。
操作部7は、「通常モード」と、発電機4の負荷試験や抵抗部10のバッテリーの放電試験を行う「試験モード」の切替を行うために使用されるモードスイッチ7a、発電機4の負荷試験を行う際の負荷量を調整する、すなわち発電機4と接続する抵抗ユニットを選択する負荷量調整スイッチ7b(第1スイッチ7b1、第2スイッチ7b2、第3スイッチ7b3)、発電システム1の動作状態を表示する表示部7cを有する(図2参照)。
制御部8は、操作部7の操作状態、及び第1継電器9aや第2継電器9bや第3継電器53からの信号に基づいて、スイッチング部(第1スイッチ群SW1、第2スイッチ群SW2、第3スイッチ群SW3、第1スイッチ部SWC1、第2スイッチ部SWC2、第3スイッチ部SWC3)の各スイッチを制御する。
発電機4や抵抗部10の試験を行う時以外は、モードスイッチ7aは、「通常モード」に設定され、発電機4や抵抗部10の試験を行う時は、モードスイッチ7aは、「試験モード」に設定される。
モードスイッチ7aが、「通常モード」に設定された場合であって、商用電源からの電力供給が可能な状態の時は、商用電源からの電力が、抵抗部10のバッテリー(第1バッテリー群BG1、第2バッテリー群BG2、第3バッテリー群BG3)や特定電気機器に供給されるように、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する(図1参照)。
モードスイッチ7aが、「通常モード」に設定された場合であって、停電など、商用電源からの電力供給が不能な状態の時は、エンジン3の始動のために、一部のバッテリー群(第1バッテリー群BG1)からの電力が、セルモーター5に供給され、残りのバッテリー群(第2バッテリー群BG2、第3バッテリー群BG3)からの電力が、特定電気機器に供給されるように、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する(図3参照)。
エンジン3が始動した後、発電機4が定常運転状態になるまでは、総てのバッテリー群(第1バッテリー群BG1〜第3バッテリー群BG3)をからの電力が、特定電気機器に供給されるように、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する(図4参照)。
発電機4が定常運転状態になったかどうかの判断は、第2継電器9bから出力される信号に基づいて行う形態であってもよいし、後述する第1時間t1を用い、エンジン3の始動から第1時間t1を経過したか否かで判断する形態であってもよい。
発電機4が定常運転になった後は、発電機4からの電力が、特定電気機器に供給されるように、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する(図5参照)。
停電状態が解消するなど、商用電源からの電力供給が可能な状態になった後は、エンジン3や発電機4が停止され、図1の状態に戻される。
操作部7や制御部8や各スイッチの駆動用の電源は、バッテリー群(第1バッテリー群BG1、第2バッテリー群BG2、第3バッテリー群BG3)の少なくとも1つが使用される。ただし、図示しない別のバッテリーを設け、当該別のバッテリーを各スイッチの駆動用に使用する形態であってもよい。
また、第1スイッチ部SWC1は、商用電源で駆動され、オン状態の時は、商用電源が可動接点と接続され、オフ状態(停電)の時は、発電機4が可動接点と接続される形態であってもよい。
本実施形態では、各スイッチのリレーコイルに電流が流れていないオフ状態の時、各スイッチは、図5の状態にされる。
このため、操作部7や制御部8や各スイッチの駆動用の電源(ここでは、バッテリー群のいずれか)からの電力供給が途絶えても、発電機から特定電気機器への電力供給を行うスイッチ状態(図5のスイッチ状態)が維持されるので、エンジン3や発電機4が動作している限り、特定電気機器への電力供給を維持することが出来る。
モードスイッチ7aが、「試験モード」に設定された場合は、エンジン3の始動とバッテリー群の放電試験のために、一部のバッテリー群(第1バッテリー群BG1)からの電力が、セルモーター5に供給され、残りのバッテリー群(第2バッテリー群BG2、第3バッテリー群BG3)からの電力が、特定電気機器に供給されるように、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する(バッテリー放電試験ステップ、図6参照)。
エンジン3が始動した後、第1時間t1の間、総てのバッテリー群からの電力が、特定電気機器に供給されるように、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する(バッテリー放電試験ステップ、図7参照)。
これは、停電時にエンジン3を始動してから発電機4が定常運転状態になるまでの間、バッテリー群が特定電気機器への電力供給を維持出来るかどうかを試験する目的で行われる。
第1時間t1は、エンジン3の始動から発電機4が定常運転状態になるまでに必要な時間(たとえば、40秒)に設定される。
エンジン3の始動から、第1時間t1が経過した後は、総てのバッテリー群からの電力が、放電回路55に供給されるように、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する(図8参照)。
放電完了後、発電機4の負荷試験を行うために、バッテリー群から放電回路55への電力供給が停止され、発電機4からの電力が、総てのバッテリー群へ供給されるように、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する(負荷試験ステップ、図9参照)。
ただし、負荷量の調整のため、発電機4から電力供給するバッテリー群を使用者が選択出来るように、第1スイッチ群SWの第1スイッチS11〜第13スイッチS13については、負荷量調整スイッチ7b(第1スイッチ7b1、第2スイッチ7b2、第3スイッチ7b3)の操作状態に応じてオンオフ制御される。
ここでいう放電完了は、総てのバッテリー群が完全に放電しきった状態ではなく、制御部8やスイッチング部の各スイッチなどを駆動出来る電力を残した状態を言うものとする。
第1継電器9aは、商用電源の電力線(R相線Lr、S相線Ls、T相線Lt)と接続され、商用電源の電力線に流れる電流若しくは、当該電力線を介して電気機器へ印加される電圧を検知する。
第1継電器91aで検知された電流値や電圧値が所定の範囲外である(たとえば、電圧値が所定値よりも低い)場合には、第1継電器9aは、停電など商用電源からの電力供給が不能であるとして、所定の信号を制御部8に送信し、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する。
また、第1継電器9aに代えて、電圧若しくは電流を検知する計測器を設け、制御部8に当該電圧若しくは当該電流に関する情報を送信し、表示部7cに表示させる形態であってもよい。
第2継電器9bは、発電機4の電力線と接続され、発電機4の電力線に流れる電流若しくは、当該電力線を介して特定電気機器などへ印加される電圧を検知する。
第2継電器9bで検知された電流値や電圧値が所定の範囲外である(たとえば、電圧値が所定値よりも高い)場合には、第2継電器9bは、発電機4からの電力供給が可能である(定常運転状態である)として、所定の信号を制御部8に送信し、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する。
また、第2継電器9bに代えて、電圧若しくは電流を検知する計測器を設け、制御部8に当該電圧若しくは当該電流に関する情報を送信し、発電機4の負荷試験の際などに、表示部7cに表示させる形態であってもよい。
具体的には、図1、図6の状態で、商用電源からの電力供給が不能となった場合は、未だ発電機4が動作しておらず、発電機4から特定電気機器への電力供給が十分に出来ない。
このため、エンジン3の始動のために、一部のバッテリー群(第1バッテリー群BG1)からの電力が、セルモーター5に供給され、残りのバッテリー群(第2バッテリー群BG2、第3バッテリー群BG3)からの電力が、特定電気機器に供給されるように、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する(図3参照)。
また、図7〜図9の状態で、商用電源からの電力供給が不能となった場合は、発電機4が定常運転状態になっており、発電機4から特定電気機器への電力供給が十分に出来る。
このため、発電機4からの電力が、特定電気機器に供給されるように、制御部8は、スイッチング部の各スイッチを制御する(図5参照)。
抵抗部10の第1抵抗ユニット10a〜第3抵抗ユニット10cは、第1スイッチ部SWC1や第1スイッチ群SW1(単極単投式の第11スイッチS11と第12スイッチS12と第13スイッチS13)を介して、並列に、商用電源や発電機4と接続される。
第1スイッチ群SW1は、第1抵抗ユニット10a〜第3抵抗ユニット10cのうちで、商用電源若しくは発電機4と接続されるものを切り替えるために使用される。
また、第1抵抗ユニット10a〜第3抵抗ユニット10cは、第2スイッチ群SW2(単極双投式の第21スイッチS21、単極単投式の第22スイッチS22と第23スイッチS23)、第3スイッチ群SW3(単極双投式の第31スイッチS31と第32スイッチS32と第33スイッチS33)、インバーター51を介して、直列又は単独で特定電気機器若しくは放電回路55と接続される。
第2スイッチ群SW2と第3スイッチ群SW3は、第1抵抗ユニット10a〜第3抵抗ユニット10cのそれぞれに設けられた第1バッテリー群BG1〜第3バッテリー群BG3のうちで、セルモーター5に接続されるものや、特定電気機器若しくは放電回路55に接続されるものを切り替えるために使用される。
第1抵抗ユニット10aは、第1AC/DCコンバーター11a、第1充電回路13a、第1バッテリー群BG1を有する。
第1AC/DCコンバーター11aは、第11スイッチS11を介して、U相線Luと接続され、V相線Lvと接続され、商用電源若しくは発電機4からU相線LuやV相線Lvを介して供給される電力について、電気の種類を交流から直流に変換する。
第1バッテリー群BG1は、1以上の二次電池を有し、第1AC/DCコンバーター11aや第1充電回路13aを介して、商用電源若しくは発電機4から供給される電力を蓄積する。蓄積する際における、第1AC/DCコンバーター11aや第1充電回路13aや第1バッテリー群BG1の抵抗が、発電機4の負荷試験の負荷として利用される。
第1抵抗ユニット10aには、第1バッテリー群BG1の充電状態を検知するため、第1バッテリー群BG1の充電電圧若しくは充電電流を計測する装置が設けられ、第1バッテリー群BG1が満充電の時には、第1充電回路13aを介した第1抵抗ユニット10aへの電力供給を遮断させる制御が行われるのが望ましい。
第2抵抗ユニット10bは、第2AC/DCコンバーター11b、第2充電回路13b、第2バッテリー群BG2を有する。
第2AC/DCコンバーター11bは、第12スイッチS12を介して、W相線Lwと接続され、U相線Luと接続され、商用電源若しくは発電機4からW相線LwやU相線Luを介して供給される電力について、電気の種類を交流から直流に変換する。
第2バッテリー群BG2は、1以上の二次電池を有し、第2AC/DCコンバーター11bや第2充電回路13bを介して、商用電源若しくは発電機4から供給される電力を蓄積する。蓄積する際における、第2AC/DCコンバーター11bや第2充電回路13bや第2バッテリー群BG2の抵抗が、発電機4の負荷試験の負荷として利用される。
第2抵抗ユニット10bには、第2バッテリー群BG2の充電状態を検知するため、第2バッテリー群BG2の充電電圧若しくは充電電流を計測する装置が設けられ、第2バッテリー群BG2が満充電の時には、第2充電回路13bを介した第2抵抗ユニット10bへの電力供給を遮断させる制御が行われるのが望ましい。
第3抵抗ユニット10cは、第3AC/DCコンバーター11c、第3充電回路13c、第3バッテリー群BG3を有する。
第3AC/DCコンバーター11cは、第13スイッチS13を介して、V相線Lvと接続され、W相線Lwと接続され、商用電源若しくは発電機4からV相線LvやW相線Lwを介して供給される電力について、電気の種類を交流から直流に変換する。
第3バッテリー群BG3は、1以上の二次電池を有し、第3AC/DCコンバーター11cや第3充電回路13cを介して、商用電源若しくは発電機4から供給される電力を蓄積する。蓄積する際における、第3AC/DCコンバーター11cや第3充電回路13cや第3バッテリー群BG3の抵抗が、発電機4の負荷試験の負荷として利用される。
第3抵抗ユニット10cには、第3バッテリー群BG3の充電状態を検知するため、第3バッテリー群BG3の充電電圧若しくは充電電流を計測する装置が設けられ、第3バッテリー群BG3が満充電の時には、第3充電回路13cを介した第3抵抗ユニット10cへの電力供給を遮断させる制御が行われるのが望ましい。
また、第1抵抗ユニット10a〜第3抵抗ユニット10cそれぞれのAC/DCコンバーターや充電回路やバッテリー群を冷却するために、これらの近傍に冷却ファンが設けられるのが望ましい。
負荷試験の時間内に、二次電池への充電が完了出来るように、第1抵抗ユニット10a〜第3抵抗ユニット10cのそれぞれの充電回路は、急速充電タイプのものであることが望ましい。
本実施形態では、第1バッテリー群BG1〜第3バッテリー群BG3のそれぞれは、12Vの二次電池を2つ有し且つ直列に接続され、第1抵抗ユニット10a〜第3抵抗ユニット10cのそれぞれが、バッテリー群とAC/DCコンバーターと充電回路とで、定格容量2kWの抵抗器群を構成する例を示す。ただし、二次電池の数や、定格容量の値は、これに限るものではない。
また、抵抗部10が3つの抵抗ユニット(第1抵抗ユニット10a〜第3抵抗ユニット10c)で構成される形態を示すが、負荷試験のため、少なくとも2つの抵抗ユニットがあればよく、また4以上の抵抗ユニットが設けられる形態であってもよい。
また、抵抗ユニットのそれぞれについて、充電回路とバッテリー群の間には、バッテリー群から充電回路への放電(逆流)を防ぐために、ダイオードなどの逆流防止装置(不図示)が設けられるのが望ましい。
また、第1スイッチ群SW1(第11スイッチS11〜第13スイッチS13)が、U相線LuやV相線LvやW相線Lwと抵抗ユニットのAC/DCコンバーターの間に設けられる形態を説明したが、抵抗ユニットの充電回路とバッテリー群の間に設けられる形態であってもよい。この場合には、第1スイッチ群SW1が逆流防止装置の役割も果たす。
次に、バッテリー群や各スイッチの接続形態について説明する。
第1バッテリー群BG1の一方の端子(+端子)は、第1充電回路13aの一方の端子や第21スイッチS21の共通端子(可動接点)と接続される。
第2バッテリー群BG2の一方の端子(+端子)は、第2充電回路13bの一方の端子や第22スイッチS22の端子の一方(たとえば、固定接点)と接続される。
第3バッテリー群BG3の一方の端子(+端子)は、第3充電回路13cの一方の端子や第23スイッチS23の端子の一方(たとえば、固定接点)と接続される。
第1バッテリー群BG1の他方の端子(−端子)は、セルモーター5の一方の端子や第1充電回路13aの他方の端子や第31スイッチS31の端子の一方(常時閉路接点)と接続される。
第2バッテリー群BG2の他方の端子(−端子)は、第2充電回路13bの他方の端子や第32スイッチS32の端子の一方(常時閉路接点)と接続される。
第3バッテリー群BG3の他方の端子(−端子)は、第3充電回路13cの他方の端子や第33スイッチS33の端子の一方(常時閉路接点)と接続される。
第31スイッチ31の端子の一方(常時閉路接点)は、第1バッテリー群BG1の他方の端子(−端子)と接続され、第31スイッチS31の端子の他方(常時開路接点)は、第21スイッチS21の端子の一方(常時閉路接点)やインバーター51と接続され、第31スイッチS31の共通端子(可動接点)は、第22スイッチS22の端子の他方(たとえば、可動接点)や第32スイッチS32の端子の他方(常時開路接点)と接続される。
第32スイッチS32の端子の一方(常時閉路接点)は、第2バッテリー群BG2の他方の端子(−端子)と接続され、第32スイッチS32の端子の他方(常時開路接点)は、第22スイッチS22の端子の他方(たとえば、可動接点)や第31スイッチS31の共通端子と接続され、第32スイッチS32の共通端子(可動接点)は、第23スイッチS23の端子の他方(たとえば、可動接点)や第33スイッチS33の端子の他方(常時開路接点)と接続される。
第33スイッチS33の端子の一方(常時閉路接点)は、第3バッテリー群BG3の他方の端子(−端子)と接続され、第33スイッチS33の端子の他方(常時開路接点)は、第23スイッチS23の端子の他方(たとえば、可動接点)や第32スイッチS32の共通端子と接続され、第33スイッチS33の共通端子(可動接点)は、インバーター51と接続される。
第21スイッチS21の端子の他方(常時開路接点)は、セルモーター5の他方の端子と接続される。
第1スイッチ部SWC1は、連動して動作する3つの単極双投式スイッチを有し、バッテリー群若しくは特定電気機器への電力の供給元を、商用電源と発電機4とで切り替え制御するために使用される。
第1スイッチ部SWC1を構成する3つのスイッチのうち、共通端子(可動接点)がU相線Luと接続されたものは、端子の一方(たとえば、常時開路接点)が、商用電源からの電力線のR相線Lrと接続され、端子の他方(たとえば、常時閉路接点)が、発電機4のU相端子UTからの電力線と接続される。
第1スイッチ部SWC1を構成する3つのスイッチのうち、共通端子(可動接点)がV相線Lvと接続されたものは、端子の一方(たとえば、常時開路接点)が、商用電源からの電力線のS相線Lsと接続され、端子の他方(たとえば、常時閉路接点)が、発電機4のV相端子VTからの電力線と接続される。
第1スイッチ部SWC1を構成する3つのスイッチのうち、共通端子(可動接点)がW相線Lwと接続されたものは、端子の一方(たとえば常時開路接点)が、商用電源からの電力線のT相線Ltと接続され、端子の他方(たとえば、常時閉路接点)が、発電機4のW相端子WTからの電力線と接続される。
第2スイッチ部SWC2は、連動して動作する3つの単極双投式スイッチを有し、特定電気機器への電力の供給元を、発電機4とバッテリー群とで切り替え制御するために使用される。
第2スイッチ部SWC2を構成する3つのスイッチは、それぞれ、端子の一方(たとえば、常時閉路接点)が発電機4からの電力線(U相線Lu、V相線Lv、W相線w)と接続され、端子の他方(たとえば、常時開路接点)が第3スイッチ部SWC3を構成する3つのスイッチそれぞれの端子の一方(たとえば、常時閉路接点)からの電力線と接続され、共通端子(可動接点)が特定電気機器と接続される。
第3スイッチ部SWC3は、連動して動作する3つの単極双投式スイッチを有し、バッテリー群からの電力の供給先を、特定電気機器と放電回路55とで切り替え制御するために使用される。
第3スイッチ部SWC3を構成する3つのスイッチは、それぞれ、端子の一方(たとえば、常時閉路接点)が、第2スイッチ部SWC2を構成する3つのスイッチそれぞれの端子の他方(たとえば、常時開路接点)からの電力線と接続され、端子の他方(たとえば、常時開路接点)が放電回路55からの電力線と接続され、共通端子(可動接点)がインバーター51からの電力線と接続される。
インバーター51は、第1バッテリー群BG1〜第3バッテリー群BG3から供給される電力について、電気の種類を直流から交流に変換し、交流の電力を後段の特定電気機器若しくは放電回路55に供給する。
第3継電器53は、インバーター51と第3スイッチ部SWC3の間に設けられ、インバーター51から特定電気機器や放電回路55への電力線と接続され、当該電力線に流れる電流若しくは、当該電力線を介して特定電気機器若しくは放電回路55へ印加される電圧を検知する。
第3継電器53で検知された電流値や電圧値が所定の範囲外である(たとえば、電圧値が所定値よりも低い)場合には、第3継電器53は、第1バッテリー群BG1〜第3バッテリー群BG3の放電が完了したとして、所定の信号を制御部8に送信し、発電機4の負荷試験を行うため、発電機4からの電力が、バッテリー群へ供給されるように、制御部8は、スイッチング15の各スイッチを制御する(図9参照)。
また、第3継電器53に代えて、電圧若しくは電流を検知する計測器を設け、制御部8に当該電圧若しくは当該電流に関する情報を送信し、バッテリー群の放電試験の際などに、表示部7cに表示させる形態であってもよい。
放電回路55は、抵抗器など、バッテリー群から供給された電力を消費する負荷(電気部材)を有し、バッテリー群の放電のために使用される。
バッテリー群を特定電気機器に接続した場合に比べて、バッテリー群の放電を早くするため、放電回路55は、発電システム1に接続される特定電気機器の消費電力よりも大きい負荷を有する。
特定電気機器への電力供給を行う発電機4とバッテリー群とを一体にした発電システム1により、商用電源からの電力供給が不能となった場合でも、スムーズに、バッテリーや発電機4から供給された電力で、特定電気機器を駆動することが出来る。
本実施形態では、バッテリー群を含む抵抗ユニットが並列に複数設けられ、これら複数の抵抗ユニットと発電機4との接続状態を切り替えることにより、発電機4の負荷試験を行うことが出来る。
また、その前にバッテリー群から特定電気機器への電力供給を行うので、停電時にエンジン3を始動してから発電機4が定常運転になるまでの間、バッテリー群が特定電気機器への電力供給を維持出来るかどうかの試験(放電試験)を行うことが出来る。
放電試験の際に、セルモーター5を使ってエンジン3を始動し、発電機4による発電を行っておく(発電機4が発電を行う状態で放電試験などが行われる)ので、放電試験中や負荷試験中に停電が起きても、瞬時に発電機4から特定電気機器への電力供給に切り替えることが出来る。
放電試験完了後は、バッテリー群から特定電気機器への電力供給を、バッテリー群から放電回路55への電力供給に切り替える。
消費電力が大きい放電回路55への電力供給に切り替えることにより、バッテリー群の放電時間を早めることが出来、また、特定電気機器の使用を最小限に抑えることが出来る。
なお、本実施形態では、商用電源などから電力供給される電気の種類が三相交流である形態を説明したが、単相交流である形態でも良い(図10参照)。
また、セルモーター5への電力供給は第1バッテリー群BG1単独で行う形態であってもよいが、第1バッテリー群BG1〜第3バッテリー群BG3の総てで行う形態であってもよい(図11参照)。
この場合、セルモーター5とインバーター51は、第1バッテリー群BG1〜第3バッテリー群BG3に対して並列に接続されることになり、セルモーター5への電力供給のオンオフ制御のために、単極単投式の第41スイッチS41が設けられる。また、第21スイッチS21は、単極双投式のものから単極単投式のものに置き換えられる。
また、スイッチング15の各スイッチの制御は、制御部8によるものだけに限らない。
たとえば、第1継電器9a、第2継電器9b、第3継電器53からの出力信号や、操作部7の操作状態に基づいて、制御部8を介さずに、各スイッチが制御される形態が考えられる。
具体的に各スイッチの動作状態を説明する。
第1スイッチ部SWC1は、第1継電器9aからの出力信号やモードスイッチ7aの操作状態に基づいて動作する。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給がある場合は、第1スイッチ部SWC1の可動接点は、オン状態で商用電源と接続される(図1参照)。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給が無い場合は、第1スイッチ部SWC1の可動接点は、オフ状態で発電機4と接続される(図3〜図5参照)。
「試験モード」に設定された場合は、第1スイッチ部SWC1の可動接点は、オフ状態で発電機4と接続される(図6〜図9参照)。
第2スイッチ部SWC2は、第1継電器9aと第2継電器9bからの出力信号やモードスイッチ7aの操作状態に基づいて動作する。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給がある場合は、第2スイッチ部SWC2の可動接点は、オフ状態で第1スイッチ部SWC1(発電機4側)と接続される(図1参照)。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給が無い場合は、発電機4が定常運転状態になるまでは、第2スイッチ部SWC2の可動接点は、オン状態で第3スイッチ部SWC3(インバーター51側)と接続され(図3、図4参照)、発電機4が定常運転状態になった後は、第2スイッチ部SWC2の可動接点は、オフ状態で第1スイッチ部SWC1(発電機4側)と接続される(図5参照)。
「試験モード」に設定された場合は、第2スイッチ部SWC2の可動接点は、オン状態で第3スイッチ部SWC3(インバーター51側)と接続される(図6〜図9参照)。
ただし、第2スイッチ部SWC2は、第1時間t1を計測するタイマーを内蔵し、第1継電器9aからの出力信号やモードスイッチ7aの操作状態に基づいて動作する形態であってもよい。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給がある場合は、第2スイッチ部SWC2の可動接点は、オフ状態で第1スイッチ部SWC1(発電機4側)と接続される(図1参照)。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給が無い場合は、エンジン3の始動から第1時間t1が経過するまでは、第2スイッチ部SWC2の可動接点は、オン状態で第3スイッチ部SWC3(インバーター51側)と接続され(図3、図4参照)、第1時間t1が経過した後は、第2スイッチ部SWC2の可動接点は、オフ状態で第1スイッチ部SWC1(発電機4側)と接続される(図5参照)。
「試験モード」に設定された場合は、第2スイッチ部SWC2の可動接点は、オン状態で第3スイッチ部SWC3(インバーター51側)と接続される(図6〜図9参照)。
第3スイッチ部SWC3は、第1時間t1を計測するタイマーを内蔵し、第3継電器53からの出力信号やモードスイッチ7aの操作状態に基づいて動作する。
「通常モード」に設定された場合は、第3スイッチ部SWC3の可動接点は、オフ状態で第2スイッチ部SWC2(特定電気機器側)と接続される(図1、図3〜図5参照)。
「試験モード」に設定された場合は、エンジン3の始動から第1時間t1が経過するまでは、第3スイッチ部SWC3の可動接点は、オフ状態で第2スイッチ部SWC2(特定電気機器側)と接続され(図6、図7参照)、第1時間t1が経過した後であって、バッテリー群の放電が完了するまでは、第3スイッチ部SWC3の可動接点は、オン状態で放電回路55と接続され(図8参照)、バッテリー群の放電が完了した後は、第3スイッチ部SWC3の可動接点は、オフ状態で第2スイッチ部SWC2(特定電気機器側)と接続される(図9参照)。
第1スイッチ群SW1(第11スイッチS11〜第13スイッチS13)は、第3継電器53からの出力信号やモードスイッチ7aや負荷量調整スイッチ7bの操作状態に基づいて動作する。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給がある場合は、第1スイッチ群SW1のそれぞれはオン状態(閉路状態)にされる(図1参照)。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給が無い場合は、第1スイッチ群SW1のそれぞれはオフ状態(開路状態)にされる(図3〜図5参照)。
「試験モード」に設定され、バッテリー群の放電が完了するまでは、第1スイッチ群SW1のそれぞれはオフ状態(開路状態)にされ(図6〜図8参照)、バッテリー群の放電が完了した後は、第11スイッチS11は、第1スイッチ7b1の操作状態に応じてオンオフ制御され、第12スイッチS12は、第2スイッチ7b2の操作状態に応じてオンオフ制御され、第13スイッチS13は、第3スイッチ7bcの操作状態に応じてオンオフ制御される(図9参照)。
第2スイッチ群SW2の第21スイッチS21は、第2時間t2を計測するタイマーを内蔵し、第1継電器9aからの出力信号やモードスイッチ7aの操作状態に基づいて動作する。
第2時間t2は、セルモーター5を動作させてエンジン3が始動するまでに必要な時間(たとえば、2秒)に設定される。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給がある場合は、第21スイッチS21の可動接点は、オフ状態でインバーター51と接続される(図1参照)。
「通常モード」に設定され、商標電源からの電力供給が無い場合は、セルモーター5を動作させてから第2時間t2が経過するまでは、第21スイッチS21の可動接点は、オン状態でセルモーター5と接続され(図3参照)、第2時間t2が経過した後は、第21スイッチS21の可動接点は、オフ状態でインバーター51と接続される(図4、図5参照)。
「試験モード」に設定され、セルモーター5を動作させてから第2時間t2が経過するまでは、第21スイッチS21の可動接点は、オン状態でセルモーター5と接続され(図6参照)、第2時間t2が経過した後は、第21スイッチS21の可動接点は、オフ状態でインバーター51と接続される(図7〜図9参照)。
第2スイッチ群SW2の第22スイッチS22と第23スイッチS23は、第1継電器9aと第2継電器9bと第3継電器53からの出力信号やモードスイッチ7aの操作状態に基づいて動作する。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給がある場合は、第22スイッチS22や第23スイッチS23は、オフ状態(開路状態)にされる(図1参照)。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給が無い場合は、発電機4が定常運転状態になるまでは、第22スイッチS22や第23スイッチS23は、オン状態(閉路状態)にされ(図3、図4参照)、発電機4が定常運転状態になった後は、第22スイッチS22や第23スイッチS23は、オフ状態(開路状態)にされる(図5参照)。
「試験モード」に設定された場合は、バッテリー群の放電が完了するまでは、第22スイッチS22や第23スイッチS23は、オン状態(閉路状態)にされ(図6〜図8参照)、バッテリー群の放電が完了した後は、第22スイッチS22や第23スイッチS23は、オフ状態(開路状態)にされる(図9参照)。
ただし、第2スイッチ群SW2の第22スイッチS22と第23スイッチS23は、第1時間t1を計測するタイマーを内蔵し、第1継電器9aと第3継電器53からの出力信号やモードスイッチ7aの操作状態に基づいて動作する形態であってもよい。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給がある場合は、第22スイッチS22や第23スイッチS23は、オフ状態(開路状態)にされる(図1参照)。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給が無い場合は、エンジン3の始動から第1時間t1が経過するまでは、第22スイッチS22や第23スイッチS23は、オン状態(閉路状態)にされ(図3、図4参照)、第1時間t1が経過した後は、第22スイッチS22や第23スイッチS23は、オフ状態(開路状態)にされる(図5参照)。
「試験モード」に設定された場合は、バッテリー群の放電が完了するまでは、第22スイッチS22や第23スイッチS23は、オン状態(閉路状態)にされ(図6〜図8参照)、バッテリー群の放電が完了した後は、第22スイッチS22や第23スイッチS23は、オフ状態(開路状態)にされる(図9参照)。
第3スイッチ群SW3の第31スイッチS31は、第2時間t2を計測するタイマーを内蔵し、第1継電器9aからの出力信号やモードスイッチ7aの操作状態に基づいて動作する。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給がある場合は、第31スイッチS31の可動接点は、オフ状態で第1バッテリー群BG1の他方の端子(−端子)と接続される(図1参照)。
「通常モード」に設定され、商用電源からの電力供給が無い場合は、セルモーター5を動作させてから第2時間t2が経過するまでは、第31スイッチS31の可動接点は、インバーター51と接続され(図3参照)、第2時間t2が経過した後は、第31スイッチS31の可動接点は、第1バッテリー群BG1の他方の端子(−端子)と接続される(図4、図5参照)。
「試験モード」に設定された場合は、セルモーター5を動作させてから第2時間t2が経過するまでは、第31スイッチS31の可動接点は、インバーター51と接続され(図6参照)、第2時間t2が経過した後は、第31スイッチS31の可動接点は、第1バッテリー群BG1の他方の端子(−端子)と接続される(図7〜図9参照)。
第3スイッチ群SW3の第32スイッチS32の可動接点は、「通常モード」でも「試験モード」でも、第2バッテリーBG2の他方の端子(−端子)と接続され(図1、図3〜図9参照)、点検などでバッテリー群の接続条件を変える(たとえば、複数バッテリー群の直列接続から、第3バッテリー群BG3の単独使用に変える)際に、第32スイッチS32の可動接点は、第31スイッチ31(インバーター51側)と接続される。
第3スイッチ群SW3の第33スイッチS33の可動接点は、「通常モード」でも「試験モード」でお、第3バッテリーBG3の他方の端子(−端子)と接続され(図1、図3〜図9参照)、点検などでバッテリー群の接続条件を変える(たとえば、複数バッテリー群の直列接続から、第2バッテリー群BG2の単独使用に変える)際に、第33スイッチS33の可動接点は、第32スイッチS32(インバーター51側)と接続される。
1 発電システム
3 エンジン
4 発電機
5 セルモーター
7 操作部
7a モードスイッチ
7b 負荷量調整スイッチ
7b1〜7b3 第1スイッチ〜第3スイッチ
7c 表示部
8 制御部
9a、9b 第1継電器、第2継電器
10 抵抗部
10a〜10c 第1抵抗ユニット〜第3抵抗ユニット
11a〜11c 第1AC/DCコンバーター〜第3AC/DCコンバーター
13a〜13c 第1充電回路〜第3充電回路
51 インバーター
53 第3継電器
55 放電回路
BG1〜BG3 第1バッテリー群〜第3バッテリー群
Lr 商用電源からの電力線のR相線
Ls 商用電源からの電力線のS相線
Lt 商用電源からの電力線のT相線
Lu U相線
Lv V相線
Lw W相線
S11〜S13 第11スイッチ〜第13スイッチ
S21〜S23 第21スイッチ〜第23スイッチ
S31〜S33 第31スイッチ〜第33スイッチ
S41 第41スイッチ
SW1〜SW3 第1スイッチ群〜第3スイッチ群
SWC1〜SWC3 第1スイッチ部〜第3スイッチ部
UT 発電機のU相端子
VT 発電機のV相端子
WT 発電機のW相端子

Claims (5)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの出力に基づいて発電を行い、外部の特定電気機器と接続される発電機と、
    複数の抵抗ユニットを有する抵抗部と、
    インバーターと、
    通常モードと試験モードとを切り替えるために使用される操作部と、
    第1スイッチ部と、
    第2スイッチ部とを備えた発電システムであって、
    前記複数の抵抗ユニットは、前記発電機に対して並列に接続され、
    前記複数の抵抗ユニットのそれぞれは、バッテリーと、前記バッテリーと前記発電機の間に設けられた充電回路を有するものであり、
    前記第1スイッチ部は、前記抵抗ユニットのバッテリー若しくは前記特定電気機器への電力の供給元を、商用電源と前記発電機とで切り替え制御するために使用され、
    前記第2スイッチ部は、前記特定電気機器への電力の供給元を、前記発電機と前記インバーターを介した前記抵抗ユニットのバッテリーとで切り替え制御するために使用され、
    前記操作部を介して前記通常モードに設定された状態で、商用電源から前記特定電気機器への電力供給が不能となった場合には、前記エンジンを始動してから第1時間が経過するまで若しくは前記発電機が定常運転状態になるまでは、前記インバーターと前記第2スイッチ部を介して前記バッテリーからの電力が前記特定電気機器へ供給されるものであり、
    前記操作部を介して前記試験モードに設定された場合には、前記発電機が発電を行う状態で、前記バッテリーの放電試験のために、前記インバーターと前記第2スイッチ部を介して前記バッテリーからの電力が前記特定電気機器へ供給され、その後、前記発電機の負荷試験のために、前記バッテリーから前記特定電気機器への電力供給が停止され、前記第1スイッチ部を介して前記発電機からの電力が前記複数のバッテリーのうち少なくとも1つへ供給されることを特徴とする発電システム。
  2. 前記発電システムに接続される前記特定電気機器よりも消費電力が大きい負荷を有する放電回路と、
    第3スイッチ部とを更に備え、
    前記第3スイッチ部は、前記インバーターを介した前記バッテリーからの電力の供給先を、前記特定電気機器と前記放電回路とで切り替え制御するために使用され、
    前記操作部を介して前記試験モードに設定された場合には、前記発電機が発電を行う状態で、前記バッテリーの放電試験のために、前記インバーターと前記第3スイッチ部と前記第2スイッチ部を介して前記バッテリーからの電力が前記特定電気機器へ供給され、
    前記第1時間経過後であって、前記発電機の負荷試験の前に、前記インバーターと前記第3スイッチ部を介して前記バッテリーからの電力が前記放電回路へ供給され、
    前記負荷試験の際は、前記バッテリーから前記放電回路への電力供給が停止され、前記第1スイッチ部を介して前記発電機からの電力が前記複数のバッテリーのうち少なくとも1つへ供給されることを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記インバーターと前記第3スイッチ部の間に、継電器が設けられ、
    前記継電器で検出される電圧若しくは電流が閾値以下になると、前記インバーターと前記第3スイッチ部を介して前記バッテリーから前記放電回路への電力供給が、前記第1スイッチ部を介して前記発電機から前記バッテリーの少なくとも一つへの電力供給に切り替えられることを特徴とする請求項2の発電システム。
  4. 前記第1スイッチ部のリレーコイルに電流が流れていないオフ状態の時に前記第1スイッチ部の可動接点と接続する前記第1スイッチ部の常時閉路接点は、前記発電機からの電力線と接続され、
    前記第2スイッチ部のリレーコイルに電流が流れていないオフ状態の時に前記第2スイッチ部の可動接点と接続する前記第2スイッチ部の常時閉路接点は、前記第1スイッチ部を介した前記発電機若しくは前記商用電源からの電力線と接続されることを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
  5. エンジンと、前記エンジンの出力に基づいて発電を行い、外部の特定電気機器と接続される発電機と、複数の抵抗ユニットを有する抵抗部と、インバーターと、通常モードと試験モードとを切り替えるために使用される操作部と、第1スイッチ部と、第2スイッチ部とを備えた発電システムにおける前記発電機の負荷試験方法であって、
    前記複数の抵抗ユニットは、前記発電機に対して並列に接続され、
    前記複数の抵抗ユニットのそれぞれは、バッテリーと、前記バッテリーと前記発電機の間に設けられた充電回路を有するものであり、
    前記第1スイッチ部は、前記抵抗ユニットのバッテリー若しくは前記特定電気機器への電力の供給元を、商用電源と前記発電機とで切り替え制御するために使用され、
    前記第2スイッチ部は、前記特定電気機器への電力の供給元を、前記発電機と前記インバーターを介した抵抗ユニットのバッテリーとで切り替え制御するために使用され、
    前記操作部を介して前記通常モードに設定された状態で、商用電源から前記特定電気機器への電力供給が不能となった場合には、前記エンジンを始動してから第1時間が経過するまで若しくは前記発電機が定常運転状態になるまでは、前記インバーターと前記第2スイッチ部を介して前記バッテリーからの電力が前記特定電気機器へ供給されるものであり、
    前記操作部を介して前記試験モードに設定され、前記発電機が発電を行う状態で、前記インバーターと前記第2スイッチ部を介して前記バッテリーからの電力が前記特定電気機器へ供給されるバッテリー放電試験ステップと、
    前記バッテリー放電試験ステップの後、前記バッテリーから前記特定電気機器への電力供給が停止され、前記第1スイッチ部を介して前記発電機からの電力が前記複数のバッテリーのうち少なくとも1つへ供給される負荷試験ステップとを備えることを特徴とする負荷試験方法。
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