JP5958271B2 - オイル排出構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、この場合、オイルミストセパレータの下方に位置する部品の位置などにより、ドレンパイプの配設位置に制約を受けてしまうことがあった。また、ドレンパイプが下方に長く突出する構造であるため、部品としてのオイルミストセパレータの運搬や、保管の際に、ドレンパイプが邪魔になることがあった。また、オイルミストセパレータの組付時に、ドレンパイプが他部品と干渉や衝突等のおそれがあった。
前記オイルミストセパレータは、
前記ブローバイガスが流通するガス流通路が形成されたセパレータ本体と、
前記ブローバイガスを前記セパレータ本体に導入するガス導入部と、
前記ブローバイガスを前記セパレータ本体から排出するガス排出部と、
前記セパレータ本体内に設けられ、前記ブローバイガスから前記オイルを分離する分離手段と、
前記セパレータ本体の底壁に形成されたドレン孔を有し、前記分離手段により分離されたオイルを前記セパレータ本体から排出するオイル排出部と、を備え、
前記ドレン孔の下方に位置する前記内燃機関の構成部品には、前記ドレン孔に連なる連通孔が形成されており、
前記内燃機関の構成部品は、互いに並設される一対のカムシャフトに跨って該一対のカムシャフトを保持するカムキャップであり、
前記カムキャップの前記一対のカムシャフトの間の上面には、前記セパレータ本体の底壁に向かって突出し且つ前記連通孔が形成された突出部が形成されており、
前記分離されたオイルは、前記ドレン孔と、前記連通孔と、を通して排出されることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記連通孔の下端は、前記シリンダヘッドカバー内の空間に開放されていることを要旨とする。
また、オイルミストセパレータ側のオイル排出部におけるドレン孔の長さを、油頭に拘わらず自由に設定できることから、オイル排出部を下方に過度に突出させない構造とすることができるので、オイルミストセパレータ自体の取り扱いが容易になる。
このように、本発明のオイル排出構造は、簡易な構成でありながら、取り扱いが容易であり且つ十分な油頭を確保することができるものである。
上記「セパレータ本体」は、ガス流通路(51)が形成されている限り、その構成、形状、材質等は特に問わない。セパレータ本体は、通常、筒状に設けられており、ガス流通路は、この筒状をなすセパレータ本体の内部の空間とされている。セパレータ本体は、例えば、底壁(47)、天井壁(49)、側壁等の壁部を備えることができる。これら壁部は、例えば、その一部がシリンダヘッドカバーの壁部であることができる。また、上記セパレータ本体は、シリンダヘッドカバーとは別体に設けられたセパレータ本体を備える形態であってもよい。この場合、セパレータ本体は、シリンダヘッドカバーの外側に配置されていてもよいし(例えば、図12等参照)、内側に配置されていてもよい。
上記「ガス排出部」は、ブローバイガスをセパレータ本体から排出する限り、その形状、配置形態等は特に問わない。このガス排出部の配設位置は特に問わないが、例えば、セパレータ本体の底壁から上方に離れて設けられていることができる。これにより、底壁を伝ってガス流通路の下流側に到達したオイルがガス排出部から排出されてしまうのを抑制することができる。なお、PCVシステムにおいて、ガス排出部から排出されたブローバイガスは、通常、内燃機関の吸気系に導入されて再び燃焼室へ送られる。
本実施形態に係るオイル排出構造は、上記ドレン孔の下方に位置する内燃機関の構成部品に、ドレン孔に連なる連通孔(65,69,71)が形成されている。そして、分離されたオイルは、ドレン孔と、連通孔と、を通して排出される。
上記「内燃機関の構成部品」としては、例えば、カムキャップ(13)、カムキャリア(15)、シリンダヘッド(17)、シリンダヘッドカバー(5)等を挙げることができる。連通孔は、これら内燃機関の構成部品の1つに(例えば、図3〜図5等参照)、または2つ以上に渡って(例えば、図8、図9等参照)、形成されていることができる。
本実施例に係るオイル排出構造1は、図1及び図2に示すように車両用内燃機関3(以下、単に内燃機関3とも表記する)のシリンダヘッドカバー5に搭載されたオイルミストセパレータ7のオイル排出構造である。内燃機関3は、2本のカムシャフト9をピストン11の上方に備えたいわゆるDOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カム)エンジンである。カムシャフト9は、カムキャップ13及びカムキャリア15により回転自在に挟持されている。カムキャリア15は、その下端側がシリンダヘッド17に固定されている。シリンダヘッド17には、ピストン11の上方の燃焼室19と、この燃焼室19に連通する吸気ポート21及び排気ポート23と、が形成されており、これらの間には、2本のカムシャフト9により駆動されるバルブ25が設けられている。
本実施例に係るオイル排出構造1は、内燃機関3のシリンダヘッドカバー5に搭載されているオイルミストセパレータ7のオイル排出構造である。オイルミストセパレータ7は、内燃機関3の燃焼室19から、ピストン11とシリンダ29との隙間を介してクランクケース35内に漏洩するブローバイガスを流通させる。これにより、オイルミストセパレータ7は、ブローバイガスに含まれるミスト状のオイルを分離する。本実施例において、オイルミストセパレータ7は、図1に示すように、シリンダヘッドカバー5内の一方のカムシャフト9の上方の空間を利用して設けられている。
セパレータ本体37は底壁47を備えている。セパレータ本体37の天井壁49及び両側壁は、内燃機関3のシリンダヘッドカバー5の壁部により構成されている。これらにより、セパレータ本体37は略台形状の断面をなす筒状に形成されている。セパレータ本体37の内部の空間は、ブローバイガスが流通するガス流通路51とされている。
ガス排出部41は、ガス導入部39が設けられている端部側とは反対の端部側の側壁に設けられており、セパレータ本体37内を流通して分離手段43を通過したブローバイガスを外部へ排出する。また、ガス排出部41は、内燃機関3の吸気系と連通しており、内燃機関3の吸気の吸引に伴って、セパレータ本体37内のブローバイガスが吸引されて排出される。ガス排出部41から排出されたブローバイガスは内燃機関3の吸気ポート21を経て再び燃焼室19に導入される。
本実施例に係るオイル排出構造1では、オイルミストセパレータ7のドレン孔63の下方に位置するカムキャップ13(本発明に係る内燃機関の構成部品として例示する)に、ドレン孔63に連なる連通孔65が形成されている。これにより、オイルミストセパレータ7により分離されたオイルは、ドレン孔63と連通孔65とを通して排出される。連通孔65は、図2に示すように、カムキャップ13の幅方向の略中央に形成されている。
次に、上記構成のオイル排出構造1の作用について説明する。クランクケース35内に漏洩したブローバイガスは、オイルミストセパレータ7に導入されてオイルが分離される。詳細には、ブローバイガスは、最初に、ガス導入部39からセパレータ本体37内に導入される。導入されたブローバイガスは、図3に示すように、邪魔板57により蛇行させられながらガス流通路51を流通する。このとき、ブローバイガスに含まれるミスト状のオイルのうち、比較的大きな粒子のオイルが慣性分離される。また、ブローバイガスは、整流板59に形成された孔を通過することにより流速が増大され、この状態で衝突板61に衝突する。このとき、オイルミストは衝突板61に慣性衝突してその表面に付着する。これによりブローバイガスからオイルが分離される。そして、衝突板61の表面に付着したオイルは次第に凝集され、衝突板61の下方に落下する。このようにして分離されたオイルは、セパレータ本体37の底壁47の表面を伝ってオイル排出部45に達し、外部へ排出される。
油頭を確保するための孔長さは、ドレン孔63の下方に連通孔65を連ねたことにより確保されている。このため、オイルミストセパレータ7のオイル排出部45を、油頭に応じた長さで下方に突出させることなく、一定の油面高さ以上の孔長さが確保される。
また、オイルミストセパレータ7のオイル排出部45は、油頭に応じた長さで下方に突出させる必要がなく、部品として運搬、保管される場合の仕舞寸法や、組付易さなどを考慮して自由に設定することができ、容易に取り扱うことができる。
以上より、本実施例のオイル排出構造1によると、オイルミストセパレータ7は、ブローバイガスが流通するガス流通路51が形成されたセパレータ本体37と、ブローバイガスをセパレータ本体37に導入するガス導入部39と、ブローバイガスをセパレータ本体37から排出するガス排出部41と、セパレータ本体37内に設けられ、ブローバイガスからオイルを分離する分離手段43と、セパレータ本体37の底壁47に形成されたドレン孔63を有し、分離手段43により分離されたオイルをセパレータ本体37から排出するオイル排出部45と、を備えている。また、ドレン孔63の下方に位置するカムキャップ13には、ドレン孔63に連なる連通孔65が形成されている。そして、分離されたオイルはドレン孔63と連通孔65とを通して排出される。
このように、本実施例のオイル排出構造1は、簡易な構成でありながら、取り扱いが容易であり且つ十分な油頭を確保することができるものである。
また、上記実施例では、ドレン孔63及び連通孔65を、断面形状略円形の孔としたが、これに限定されず、例えば、断面形状が、略多角形や略長円形、略楕円形等の孔であってもよい。
Claims (3)
- 内燃機関のシリンダヘッドカバーに搭載され、クランクケース内に漏洩するブローバイガスを流通させることにより、前記ブローバイガスに含まれるミスト状のオイルを分離するオイルミストセパレータのオイル排出構造であって、
前記オイルミストセパレータは、
前記ブローバイガスが流通するガス流通路が形成されたセパレータ本体と、
前記ブローバイガスを前記セパレータ本体に導入するガス導入部と、
前記ブローバイガスを前記セパレータ本体から排出するガス排出部と、
前記セパレータ本体内に設けられ、前記ブローバイガスから前記オイルを分離する分離手段と、
前記セパレータ本体の底壁に形成されたドレン孔を有し、前記分離手段により分離されたオイルを前記セパレータ本体から排出するオイル排出部と、を備え、
前記ドレン孔の下方に位置する前記内燃機関の構成部品には、前記ドレン孔に連なる連通孔が形成されており、
前記内燃機関の構成部品は、互いに並設される一対のカムシャフトに跨って該一対のカムシャフトを保持するカムキャップであり、
前記カムキャップの前記一対のカムシャフトの間の上面には、前記セパレータ本体の底壁に向かって突出し且つ前記連通孔が形成された突出部が形成されており、
前記分離されたオイルは、前記ドレン孔と、前記連通孔と、を通して排出されることを特徴とするオイル排出構造。 - 前記ドレン孔と前記連通孔とはガスケットを介して連通している請求項1記載のオイル排出構造。
- 前記連通孔の下端は、前記シリンダヘッドカバー内の空間に開放されている請求項1又は2に記載のオイル排出構造。
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