以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(データ同期処理制御:MCIM(Machine Communication Identity Module)の移転処理に係る送信情報に同期データを含めてデータ同期処理を行う例)
2.第2の実施の形態(データ同期処理制御:MCIMの移転処理に係る送信情報とは別に同期データを送信してデータ同期処理を行う例)
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
[無線通信装置の使用例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における複数の無線通信装置(デバイス)の使用例を簡略化して示す図である。具体的には、ユーザ10が所有する3つの無線通信装置(第1の無線通信装置300、第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140)の使用状態を示す。
図1(a)には、3つの無線通信装置(第1の無線通信装置300、第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140)をユーザ10が使用する状態を示す。図1(b)には、1つの無線通信装置(第1の無線通信装置300)をユーザ10が手に持って使用している状態を示す。また、比較的離れている場所(矢印30で示す距離だけ離れている)に2つの無線通信装置(第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140)が置かれている状態を示す。例えば、ユーザ10が1つの無線通信装置(第1の無線通信装置300)を家20の外で使用し、2つの無線通信装置(第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140)については家20に置かれている場合が想定される。
第1の無線通信装置300は、例えば、携帯電話装置(例えば、通話機能およびデータ通信機能を備えるスマートフォン)であり、第2の無線通信装置130は、例えば、無線通信機能を備える電子書籍表示装置である。また、第3の無線通信装置140は、例えば、無線通信機能を備える情報処理装置(例えば、ノート型パーソナルコンピュータ)である。また、これらの3つの無線通信装置は、アドレス帳やスケジュール帳を管理する管理機能を備えているものとする。
例えば、図1(b)に示すように、ユーザ10が家20の外で第1の無線通信装置300を使用している場合に、第1の無線通信装置300におけるアドレス帳に新しい連絡先を登録することが想定される。この場合におけるアドレス帳の更新例を図2に示す。
[アドレス帳の更新例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における各無線通信装置に登録されているアドレス帳の遷移例を簡略化して示す図である。
図2では、各無線通信装置に同一内容のアドレス帳が登録されている場合(図2の上側)において、第1の無線通信装置300のアドレス帳に新しい連絡先(太い破線の枠304で囲まれている連絡先)が登録される場合(図2の下側)を想定する。
また、図2には、第1の無線通信装置300のアドレス帳の遷移が枠301の内に示され、第2の無線通信装置130のアドレス帳の遷移が枠131の内に示され、第3の無線通信装置140のアドレス帳の遷移が枠141の内に示されている。
また、枠301の内には、第1の無線通信装置300において新しい連絡先が登録される前(更新前)のアドレス帳(アドレス帳302)と、登録後(更新後)のアドレス帳(アドレス帳303)とが示されている。同様に、枠131および枠141の内には、第1の無線通信装置300において新しい連絡先が登録される前(更新前)のアドレス帳(アドレス帳132および142)と、登録後のアドレス帳(アドレス帳133および143)とが示されている。なお、図2では、説明の容易のため、アドレス帳に名称および電話番号のみを登録する例を示す。また、名称には、簡略化した文字(けいすけ、りょうこ等)を示し、電話番号には、簡略化した数値(000000、111111等)のみを示す。
また、アドレス帳303には、新たに登録された連絡先が、太い破線の枠(枠304)により示されている。
アドレス帳133の枠304に示すように、ユーザ10が新たに連絡先を登録すると、その登録された連絡先は、その登録動作が行われた無線通信装置(第1の無線通信装置300)のアドレス帳に登録される。ここで、第1の無線通信装置300に登録された新たな連絡先を第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140に登録する場合を想定する。例えば、ユーザ10が、第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140のそれぞれにおいて、新たな連絡先を登録する登録操作を行うことが想定される。しかしながら、この場合には、各無線通信装置において登録操作を行う必要があり、この登録操作が煩雑となる。そこで、各無線通信装置間においてデータ通信(例えば、近距離無線通信)を行い、アドレス帳における各データについてデータ同期処理を行うことが考えられる。
しかしながら、図1(b)に示すように、各無線通信装置が離れている場合には、そのようなデータ通信を行うことができない。そこで、各無線通信装置に契約認証情報を保持させ、所定のネットワークを介したデータ通信によりデータ同期処理を行うことが考えられる。この場合には、各無線通信装置に契約認証情報を保持させる必要があるため、その契約に係る費用が必要になる。そこで、本技術の第1の実施の形態では、第1の無線通信装置300において新たに登録された連絡先を、第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140間で容易に同期(共有)させる例を示す。
[通信システムの構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100のシステム構成例を示すブロック図である。
通信システム100は、公衆回線網110と、基地局121、122、206と、第1の無線通信装置300と、第2の無線通信装置130と、第3の無線通信装置140とを備える。また、通信システム100は、SHO(Selected Home Operator)120およびRO(Registration Operator)200を備える。このように、本技術の第1の実施の形態では、SHO120およびRO200から構成されるネットワーク構成例を示す(例えば、非特許文献1参照。)。
ここで、RO、SHOは、論理的な役割を示すものであり、異なる事業者により運営されることが想定されるが、同一の事業者により運営されることも想定される。また、RO、SHOは、それぞれ複数存在することも想定される。また、RO、SHOのそれぞれは、情報処理装置として一体として構成されるようにしてもよく、複数の装置により構成されるようにしてもよい。ここで、RO、SHOは、有効なMCIM(Machine Communication Identity Module)を有する無線通信装置を基準とする場合における相対的な役割を意味するものである。このため、1つの無線通信装置についてROに相当するものが、他の無線通信装置についてはSHOに相当する可能性もある。
例えば、第1の無線通信装置300が有効なMCIM(MCIMの使用権)を保持し、第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140の何れもが有効なMCIMを保持していない場合を想定する。この場合には、第1の無線通信装置300のみが、SHO120と接続することが可能となる。これに対して、有効なMCIMを保持していない第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140は、PCID(Provisional Connectivity Identity)に基づいて、RO200と接続することが可能となる。
ここで、MCIMは、契約認証情報の一例であり、契約認証情報は、電話の加入者(Subscriber)情報と、認証鍵(Authentication)の情報とを含む情報である。MCIMは、例えば、デバイス購入時には特定の通信事業者(例えば、携帯電話事業者)に限定されず、購入後に柔軟に通信事業者を設定することができる契約認証情報(いわゆる、ソフトSIM(Subscriber Identity Module))である。また、有効なMCIMを保持していない場合は、例えば、MCIM自体を保持していない場合、または、MCIMの無効化処理により無効とされたMCIMのみを保持している場合を意味する。
また、PCIDは、ROに接続するための識別子(例えば、図4に示すネットワーク上の端末識別情報225)であり、全ての無線通信装置(デバイス)に付与される。
ここで、複数の無線通信装置間においてMCIMの使用権(MCIMを使用する権利)を移転することにより、複数の無線通信装置によりMCIMを共有することができる。この場合には、この共有に係る複数の無線通信装置を1つのグループとして設定することができる。このグループについては、グループ管理データベース220により管理することができる。
公衆回線網110は、電話網、インターネット等の公衆回線網である。また、公衆回線網110とSHO120とは、ゲートウェイ(図示せず)を介して接続される。同様に、公衆回線網110とRO200とは、ゲートウェイ(図示せず)を介して接続される。
SHO120は、無線接続サービスを提供する無線事業者により管理される通信制御装置である。SHO120は、インターネット・サービス等を提供するものであり、例えば、無線接続サービスを提供する無線事業者(例えば、携帯電話事業者)に対応する。また、SHO120は、制御部125を備える。
制御部125は、基地局121、122を介して接続される無線通信装置の認証制御を行うものである。例えば、制御部125は、基地局121、122を介して接続される無線通信装置のうち、SHO120の有効なMCIM(契約認証情報)を保持する無線通信装置を認証する。そして、SHO120は、認証された無線通信装置をゲートウェイ(図示せず)を介して公衆回線網110に接続する。
また、制御部125は、RO200と接続され、RO200との間で各種情報のやり取りを行う。ここで、有効なMCIM(契約認証情報)を保持していない無線通信装置は、その無線通信装置のPCIDに基づいて、SHO120を介したRO200との接続(限定接続)が可能である。また、制御部125は、MCIMの移転要求を無線通信装置から受信した場合には、その移転要求をRO200に送信する。
基地局121、122は、第1の無線通信装置300、第2の無線通信装置130、第3の無線通信装置140と、SHO120とを無線回線126乃至129を介して接続する移動体通信基地局(NodeB)である。
例えば、通信システム100において、有効なMCIMを保持する無線通信装置は、無線回線126乃至129を介して基地局121、122と接続され、基地局121、122を介してSHO120と接続される。また、有効なMCIMを保持する無線通信装置がRO200と接続する場合には、SHO120を介してRO200と接続される。
また、有効なMCIMを保持していない無線通信装置は、その無線通信装置のPCIDに基づいて、無線回線207、基地局206を介してRO200との接続(限定接続)が可能である。なお、有効なMCIMを保持しない無線通信装置は、使用されている位置に応じて、基地局121、122、206の何れについても接続が可能であり、これらの基地局を介してRO200と接続される。
また、RO200は、初期接続登録等のサービスを提供するものであり、通信部205と、制御部210と、グループ管理データベース220とを備える。なお、RO200は、特許請求の範囲に記載の管理システムおよび情報処理装置の一例である。
通信部205は、制御部210の制御に基づいて、各種情報の送受信を行うものである。通信部205は、例えば、SHO120、基地局206と接続され、これらを介して接続される各無線通信装置との間で各種情報の送受信を行う。
制御部210は、通信部205(または、通信部205およびSHO120)を介して接続される無線通信装置に関する各種制御を行うものである。例えば、制御部210は、MCIMを共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに関する情報(グループ情報)をグループ管理データベース220から取得し、そのグループ情報を、通信部205、SHO120を介して無線通信装置に供給する。
ここで、上述したグループについて説明する。このグループは、ネットワーク接続権を共有するグループである。このネットワーク接続権(接続権)は、無線通信を利用して所定のネットワーク(例えば、公衆回線網110)に接続するための権利であり、例えば、MCIMの使用権に対応する。すなわち、ネットワーク接続権は、通信事業者が運営する基地局に接続するためのMCIM(契約認証情報)に基づいて、その基地局に接続するための権利である。また、例えば、ネットワーク接続権の有無は、MCIMの使用権の有無に対応する。
グループ管理データベース220は、MCIMを共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースである。なお、グループ管理データベース220については、図4を参照して詳細に説明する。
ここで、例えば、通信部205は、第1の無線通信装置300からMCIMの移転要求を受信する。MCIMの移転要求は、例えば、MCIMの使用権(接続権)が設定されている第1の無線通信装置300からMCIMの使用権が設定されていない第2の無線通信装置130に、MCIMの使用権を移転することを要求するものである。また、MCIMの移転要求には、その移転処理の際に、第2の無線通信装置130におけるデータ(例えば、アドレス帳)を第1の無線通信装置300における所定データ(例えば、アドレス帳)に同期させるための情報を含む。この同期させるための情報は、例えば、MCIMの移転要求の送信元がMCIMの使用権の移転元である場合には、その移転元における所定データである。また、MCIMの移転要求の送信元がMCIMの使用権の移転先である場合には、移転元における所定データを要求するための情報である。この情報に基づいてRO200が移転元における所定データを取得し、移転先に送信する。なお、通信部205は、特許請求の範囲に記載の受信部の一例である。
また、制御部210は、そのMCIMの移転要求を受信した場合に、MCIMの使用権を設定するための設定情報を第2の無線通信装置130に送信し、第2の無線通信装置130にMCIMの使用権を設定させる。また、制御部210は、そのMCIMの移転要求を受信した場合に、その所定データを第2の無線通信装置130に送信し、第2の無線通信装置130におけるデータをその所定データに同期させる制御を行う。なお、無線通信装置にMCIMの使用権が設定されているか否かについては、グループ管理データベース220の内容(例えば、図4に示す有効無効情報226)に基づいて判断することができる。
ここで、通信システム100において、MCIMの使用権を移転する例(ネットワーク接続権の移転例)について説明する。例えば、各無線通信装置にMCIMを保持させておく。そして、制御部210からの指示に基づいて、SHO120が各無線通信装置に保持されているMCIMの有効化/無効化を行うことにより、MCIMの使用権を移転することができる。なお、各無線通信装置に保持されているMCIMの有効化/無効化については、RO200側で行うことも可能である。このため、制御部210が、各無線通信装置に保持されているMCIMの有効化/無効化を行うことにより、MCIMの使用権を移転するようにしてもよい。
また、各無線通信装置にMCIMを保持させる代わりに、MCIMそのものを移転することにより、MCIMの使用権を移転するようにしてもよい。例えば、第1の無線通信装置300から第2の無線通信装置130にMCIMの使用権を移転する場合を想定する。例えば、MCIMの移転要求が、第1の無線通信装置300から制御部210に送信される。この場合には、制御部210からの指示に基づいて、第1の無線通信装置300に保持されているMCIMがSHO120により無効(消去)とされる。また、制御部210を介してSHO120から第2の無線通信装置130に移転情報(MCIMを含む設定情報)が送信される。この移転情報に含まれるMCIMを第2の無線通信装置130に保持させることにより、第2の無線通信装置130に有効なMCIMが設定される。
[グループ管理データベースの構成例]
図4は、本技術の第1の実施の形態におけるグループ管理データベース220を模式的に示す図である。
図4には、グループABに、第1の無線通信装置300、第2の無線通信装置130、および第3の無線通信装置140が登録されている場合を示す。
グループ管理データベース220には、グループ名称221と、グループID222と、グループパスワード223と、デバイスネーム224と、端末識別情報225と、有効無効情報226と、同期データ227とがグループ単位で関連付けて記憶されている。これらの情報は、例えば、各無線通信装置からの各要求(グループ追加要求、グループ削除要求)に基づいて、制御部210により順次更新される。
グループ名称221には、グループに付与されている名称が格納される。この名称は、例えば、グループの作成時に格納される。
グループID222には、グループに付与されているIDが格納される。また、グループパスワード223には、グループに付与されているパスワードが格納される。これらのIDおよびパスワードを用いて、例えば、新たな無線通信装置をグループに追加するグループ追加要求が行われる。また、グループに属する各無線通信装置は、そのグループに付与されているIDおよびパスワードを記憶しておくようにしてもよい(例えば、図5に示すメモリ340に記憶)。または、IDおよびパスワードを無線通信装置に記憶させずにユーザに毎回入力させるような態様とするようにしてもよい。
デバイスネーム224には、無線通信装置に付与されている名称が格納される。この名称は、例えば、無線通信装置のグループへの追加登録時に格納される。
端末識別情報225には、無線通信装置の端末識別番号が格納される。この端末識別情報は、無線通信装置を識別するための識別情報であり、例えば、PCIDが格納される。また、図4では、端末識別情報225の「PCID#1」が第1の無線通信装置300に対応するものとする。同様に、端末識別情報225の「PCID#2」が第2の無線通信装置130に対応し、端末識別情報225の「PCID#3」が第3の無線通信装置140に対応するものとする。
有効無効情報226には、無線通信装置におけるMCIMが有効であるか、無効(または、MCIMを未保持)であるかを示す情報が格納される。なお、図4では、説明の容易のため、MCIMが有効である無線通信装置には「有効」を示し、MCIMが無効である無線通信装置には「無効」を示す。
同期データ227には、グループに属する各無線通信装置間においてデータ同期処理を行う際に、そのデータ同期処理に用いられるデータ(同期データ)が一時的に格納される。例えば、MCIMの使用権の移転元から送信された同期データが同期データ227に格納され、同期データ227に格納されている同期データが、MCIMの使用権の移転先に送信される。このように、MCIMの使用権の移転先に送信された同期データについては、制御部210により削除処理が順次行われる。
このように、グループ管理データベース220において、MCIMを共有する複数の無線通信装置により構成されるグループが管理される。なお、本技術の第1の実施では、同一のグループに属する無線通信装置間でデータ同期処理が行われることを想定して説明する。
[無線通信装置の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における第1の無線通信装置300の内部構成例を示すブロック図である。なお、第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140の内部構成については、第1の無線通信装置300と同様であるため、ここでの説明を省略する。また、図6以降において、第2の無線通信装置130または第3の無線通信装置140を用いて説明する場合には、第1の無線通信装置300に対応する名称および符号を付して説明する。
第1の無線通信装置300は、アンテナ311と、アンテナ共用部312と、変調部321と、復調部322と、制御部330と、メモリ340と、MCIM情報記憶部350とを備える。また、第1の無線通信装置300は、操作部360と、表示部370と、位置情報取得部380と、マイクロフォン391と、スピーカ392とを備える。また、各部がバス331により接続される。第1の無線通信装置300は、例えば、通話およびデータ通信が可能な携帯電話装置により実現される。
例えば、受信処理が行われる場合には、アンテナ311により受信された電波が、アンテナ共用部312を経由して復調部322により復調され、この復調された受信データが制御部330に供給される。その受信処理が受話処理である場合には、その復調された受信データ(音声データ)が制御部330を経由してスピーカ392から音声として出力される。
また、例えば、送信処理が行われる場合には、制御部330により出力された送信データが変調部321により変調され、変調された送信データがアンテナ共用部312を経由してアンテナ311から送信される。その送信処理が送話処理である場合には、マイクロフォン391から入力された音声データが制御部330を経由して変調部321により変調され、変調された送信データ(音声データ)がアンテナ共用部312を経由してアンテナ311から送信される。
制御部330は、メモリ340に格納されている制御プログラムに基づいて各種の制御を行うものである。制御部330は、例えば、マイクロプロセッサにより構成される。例えば、制御部330は、変調部321および復調部322と接続され、基地局121、122を介して接続されるSHO120との間で行われる各種データの送受信を行う。また、制御部330は、例えば、MCIMを用いずにPCIDに基づく限定接続により無線回線を介してRO200と接続する接続処理を行う。
メモリ340は、制御部330が各種制御を行うための制御プログラム、送信データ、受信データ等を格納するメモリである。メモリ340は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)により構成される。また、メモリ340には、第1の無線通信装置300を特定するための端末識別情報(PCID#1)と、第1の無線通信装置300のデバイスネーム(例えば、図4に示すデバイスネーム224)とが記憶されている。このデバイスネームについては、例えば、ユーザ操作により登録される。また、メモリ340には、第1の無線通信装置300が属するグループABに付与されているIDおよびパスワード(例えば、図4に示すグループID222、グループパスワード223)が記憶されている。このグループIDおよびパスワードについては、例えば、グループ追加要求に応じたグループ追加認証結果に含めて、RO200から送信されて、メモリ340に記録される。
また、メモリ340には、アドレス帳(例えば、図2に示すアドレス帳302)およびスケジュール帳に関するコンテンツが記録されている。
MCIM情報記憶部350は、MCIM(契約認証情報)を保持するメモリである。MCIM情報記憶部350として、例えば、UICC(Universal Integrated Circuit)カードを用いるようにしてもよく、MCIMをセキュアに保つための専用メモリを用いるようにしてもよい。なお、MCIM情報記憶部350としてUICCカードを用いる場合には、MCIMが固定的に書き込まれているものではなく、MCIMの有効化処理および無効化処理が可能なものを用いる。すなわち、アンテナ311から受信して復調された移転情報に基づいて制御部330がMCIMの有効化処理および無効化処理が可能なものを用いる。また、MCIMの書換処理が可能なものを用いる。なお、MCIMの有効化処理および無効化処理については、3GPP(Third Generation Partnership Project)に規定されている有効化処理および無効化処理により行うことができる。また、メモリ340にセキュアな領域を確保することにより、MCIM情報記憶部350をメモリ340内に設けるようにしてもよい。
操作部360は、ユーザにより操作された操作入力を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作入力に応じた信号を制御部330に出力する。操作部360は、数字キーやアルファベットキー等の各種キーを備える。また、操作部360は、MCIMの使用権を移転するための移転操作(MCIMの移転指示操作)を受け付ける。なお、操作部360は、特許請求の範囲に記載の受付部の一例である。
表示部370は、制御部330の制御に基づいて、各種情報(文字情報や時刻情報等)を表示する表示部である。表示部370は、例えば、MCIMの使用権の移転を行うための各情報(例えば、図7乃至図9に示す表示画面)を表示する。なお、表示部370として、例えば、有機EL(Electro Luminescence)パネル、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の表示パネルを用いることができる。なお、操作部360および表示部370については、使用者がその指を表示面に接触または近接することにより操作入力を行うことが可能なタッチパネルを用いて一体で構成することができる。
ここで、例えば、制御部330は、MCIMの移転指示操作が操作部360により受け付けられた場合には、MCIMの移転要求をRO200に送信する制御を行う。MCIMの移転要求は、移転元から移転先にMCIMの使用権を移転することを要求するものである。また、上述したように、MCIMの移転要求には、その移転処理の際に、移転先におけるデータを移転元における所定データに同期させるための情報を含む。
例えば、制御部330は、第1の無線通信装置300がMCIMの使用権を保持する場合には、上述した同期させるための情報として、メモリ340に記憶されている所定データ(データ同期処理の対象となる同期データ)をRO200に送信する。この所定データは、例えば、MCIMの移転元および移転先間におけるデータ同期処理の対象となるコンテンツ(例えば、アドレス帳およびスケジュール帳)である。すなわち、MCIMの移転要求には、MCIMの移転元において新たに更新されたコンテンツに、MCIMの移転先におけるコンテンツを同期させるための情報が含まれる。
また、MCIMの移転元および移転先間においてデータ同期処理を行うための同期指示操作を、MCIMの移転指示操作とは異なる操作とするようにしてもよい。この場合に、制御部330は、MCIMの移転操作および同期指示操作が受け付けられた場合には、MCIMの移転要求および所定データをRO200を送信する。一方、制御部330は、MCIMの移転操作のみが受け付けられた場合には、所定データは送信せずに、MCIMの使用権を移転するための移転要求のみを送信する。
また、RO200は、例えば、第1の無線通信装置300から所定データ(同期データ)を受信した場合には、その所定データをグループ管理データベース220に保持する。また、RO200は、グループ管理データベース220に保持されている所定データをMCIMの移転先に送信する。このように所定データをMCIMの移転先に送信した後に、RO200は、グループ管理データベース220に保持されている所定データを削除する。なお、RO200は、所定データが保持されてからMCIMの移転先への送信が所定時間(例えば、10分)以上行われない場合には、その所定データを削除して、その所定データの送信を行わないようにしてもよい。この所定時間については、ユーザ操作により変更可能とすることができる。すなわち、操作部360において、ユーザが、MCIMの移転指示操作とともに、所定時間を指定する指定操作を行う。このように指定操作が受け付けられた場合には、制御部330は、その指定された所定時間(例えば、5分)に係る時間情報を所定データに関連付けてRO200に送信する。RO200は、その所定データに関連付けられて送信された時間情報に係る所定時間(例えば、5分)を用いて、所定データの削除を行う。
また、RO200は、例えば、第1の無線通信装置300からの所定データ(同期データ)がグループ管理データベース220に保持された場合には、その旨をMCIMの移転先に通知するようにしてもよい。この場合には、移転先の表示部370にその旨が表示される。
また、制御部330は、第1の無線通信装置300がMCIMの使用権を保持しない場合には、メモリ340に記憶されている所定データ(データ同期処理の対象となる同期データ)は送信せずに、MCIMの移転要求のみをRO200に送信する。すなわち、MCIMの移転要求には、移転先におけるデータを移転元における所定データに同期させるための情報(例えば、所定データを移転元に要求するための情報)を含めるが、所定データは含めない。この場合に、RO200が、第1の無線通信装置300からMCIMの移転要求を受信した場合には、その移転要求に係る移転の許可を求めるための移転確認要求を移転元の無線通信装置に送信する。そして、その移転確認要求に係る移転を許可する旨の移転確認情報および所定データがその移転元から送信された場合には、RO200は、MCIMの使用権を設定するための設定情報を移転先に送信してその移転先にMCIMの使用権を設定させる。また、RO200は、所定データをその移転先に送信してその移転先におけるデータを所定データに同期させる制御を行う。
位置情報取得部380は、第1の無線通信装置300が存在する位置を示す位置情報を取得するものであり、この取得された位置情報を制御部330に出力する。位置情報取得部380は、例えば、GPS(Global Positioning System)信号受信アンテナ(図示せず)により受信されたGPS信号に基づいて位置情報を算出するGPSユニットにより実現することができる。この算出された位置情報には、GPS信号の受信時における緯度、経度、高度等の位置に関する各データが含まれる。また、他の位置情報の取得方法により位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。例えば、周囲に存在する無線LAN(Local Area Network)によるアクセスポイント情報を用いて位置情報を導き出し、この位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。
[MCIMの使用権の移転例]
図6は、本技術の第1の実施の形態における複数の無線通信装置間におけるMCIMの使用権の移転例を簡略化して示す図である。
図6(a)には、MCIMの使用権を保持する第1の無線通信装置300をユーザ10が操作することにより、第1の無線通信装置300から第2の無線通信装置130にMCIMの使用権を移転する場合における移転例を示す。ここで、MCIMの使用権の移転前の状態では、第1の無線通信装置300(移転元)がMCIMの使用権を保持しているため、第1の無線通信装置300は、SHO120に接続されている。一方、第2の無線通信装置130(移転先)は、MCIMの使用権を保持していないため、第2の無線通信装置130は、RO200に接続されている。また、図6(a)に示す移転処理を行う場合におけるデータ同期処理については、図10、図11、図24、図25を参照して詳細に説明する。
図6(b)には、MCIMの使用権を保持していない第2の無線通信装置130をユーザ10が操作することにより、第1の無線通信装置300から第2の無線通信装置130にMCIMの使用権を移転する場合における移転例を示す。ここで、MCIMの使用権の移転前の状態では、図6(a)と同様に、第1の無線通信装置300(移転元)はSHO120に接続され、第2の無線通信装置130(移転先)はRO200に接続されている。また、図6(b)に示す移転処理を行う場合におけるデータ共有については、図12、図13、図26、図27を参照して詳細に説明する。
図6(c)には、MCIMの使用権を保持していない第3の無線通信装置140をユーザ10が操作することにより、第1の無線通信装置300から第2の無線通信装置130にMCIMの使用権を移転する場合における移転例を示す。すなわち、図6(c)では、MCIMの使用権の移転元および移転先以外の無線通信装置(第3の無線通信装置140)をユーザ10が操作することにより、MCIMの使用権を移転する例を示す。ここで、MCIMの使用権の移転前の状態では、図6(a)と同様に、第1の無線通信装置300(移転元)はSHO120に接続され、第2の無線通信装置130(移転先)はRO200に接続されている。また、MCIMの移転指示操作に用いられる第3の無線通信装置140は、MCIMの使用権を保持していないため、第3の無線通信装置140は、RO200に接続されている。また、図6(c)に示す移転処理を行う場合におけるデータ共有については、図14乃至図16、図28乃至図30を参照して詳細に説明する。
[グループ一覧表示画面の表示例]
図7は、本技術の第1の実施の形態における第1の無線通信装置300の表示部370に表示される表示画面例(グループ一覧表示画面500)を示す図である。
グループ一覧表示画面500は、グループに属する各無線通信装置に関する情報(グループ情報)を一覧表示する表示画面であり、MCIMの使用権を移転させるための表示画面である。グループ一覧表示画面500は、例えば、第1の無線通信装置300に実行させる機能を選択するための表示画面(例えば、メニュー画面)における選択操作に応じて表示される。また、グループ一覧表示画面500は、RO200のグループ管理データベース220の内容に基づいて表示される。
具体的には、グループ一覧表示画面500には、移転先選択領域501と、データ同期の有無選択領域502と、デバイスネーム表示領域503と、端末識別情報表示領域504と、MCIM有効無効情報表示領域505とが設けられている。また、グループ一覧表示画面500には、確定ボタン506および戻るボタン507が設けられている。
移転先選択領域501には、グループに属する各無線通信装置間でMCIMの使用権を移転させる場合に、移転先の無線通信装置を選択するためのチェックボックスが表示される。例えば、移転先の無線通信装置の選択操作が行われた場合には、その選択された無線通信装置に対応する移転先選択領域501に「レ」印が付される。
データ同期の有無選択領域502には、MCIMの使用権の移転元および移転先間でデータ同期処理を行うか否かを選択するためのチェックボックスが表示される。なお、移転先選択領域501において移転先の無線通信装置の選択が行われた場合にのみ、その選択された無線通信装置に対応するデータ同期の有無選択領域502を選択可能とする。例えば、MCIMの使用権の移転元および移転先間でデータ同期処理を行うことを選択する選択操作(同期指示操作)が行われた場合には、その選択された無線通信装置に対応するデータ同期の有無選択領域502に「レ」印が付される。すなわち、移転先選択領域501およびデータ同期の有無選択領域502において、同一の無線通信装置に「レ」印が付される。
デバイスネーム表示領域503には、グループに属する各無線通信装置を表す名称(デバイスネーム)が表示される。例えば、グループ管理データベース220に格納されているデバイスネーム(図4に示すデバイスネーム224)が表示される。
端末識別情報表示領域504には、グループに属する各無線通信装置を表す端末識別情報が表示される。例えば、グループ管理データベース220に格納されている端末識別情報(図4に示す端末識別情報225)が表示される。
MCIM有効無効情報表示領域505には、グループに属する各無線通信装置におけるMCIMの有効無効情報が表示される。例えば、グループ管理データベース220に格納されている有効無効情報(図4に示す有効無効情報226)が表示される。すなわち、MCIM有効無効情報表示領域505に表示される「有効」「無効」を見ることにより、ユーザは、有効なMCIMを保持する無線通信装置を視覚的に容易に把握することができる。また、有効なMCIMを保持する無線通信装置をさらに容易に把握することができるように、有効なMCIMを保持する無線通信装置に関する情報を点線の矩形508で囲んで示すようにする。
確定ボタン506は、グループ一覧表示画面500において、MCIMの使用権を移転させる操作が行われた後に、その操作を確定する際に押下されるボタンである。
戻るボタン507は、例えば、直前に表示されていた表示画面に戻る場合に押下されるボタンである。
なお、RO200のグループ管理データベース220に同期データが保持されてから削除されるまでの時間(所定時間)を指定する指定操作を行うための時間指定領域をグループ一覧表示画面500に設けるようにしてもよい。この時間指定領域において時間が指定された場合には、制御部330は、その指定された所定時間(例えば、5分)に係る時間情報を同期データに関連付けてRO200に送信する。
また、データ同期処理の対象となるコンテンツ(例えば、アドレス帳およびスケジュール帳)を選択するための対象コンテンツ選択領域をグループ一覧表示画面500に設けるようにしてもよい。この場合には、対象コンテンツ選択領域において選択されたコンテンツについてのみ、データ同期処理を行うことができる。
[移転確認画面の表示例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における第2の無線通信装置130の表示部370に表示される表示画面例(移転確認画面510)を示す図である。
移転確認画面510は、MCIMの使用権の移転をユーザに確認させるための表示画面である。移転確認画面510は、MCIMの使用権の移転元または移転先の無線通信装置を特定するための情報を表示してMCIM移転をユーザが確認するための表示画面である。具体的には、移転確認画面510には、相手先デバイス表示欄511と、OKボタン512と、NGボタン513とが設けられている。
相手先デバイス表示欄511は、MCIMの使用権の移転元または移転先の無線通信装置に関する情報が表示される。移転元または移転先の無線通信装置に関する情報として、例えば、デバイスネームおよび端末識別情報が表示される。
この例では、移転元または移転先の無線通信装置に関する情報として、デバイスネームおよび端末識別情報を同時に表示して、その無線通信装置をユーザに通知する例を示す。なお、RO200の制御部210から送信される移転確認要求(例えば、図10に示す)に含まれる他の情報(例えば、無線通信装置が図形化された画像(デバイスアイコン))を移転確認画面510に表示させるようにしてもよい。また、例えば、第2の無線通信装置130に保持されている登録情報(例えば、デバイスアイコン情報)に基づいて、相手先の無線通信装置に関する他の情報(例えば、デバイスアイコン)を、デバイスネームおよび端末識別情報とともに表示させるようにしてもよい。
OKボタン512は、相手先デバイス表示欄511に表示されている無線通信装置との間でMCIMの使用権の移転処理を行うことをユーザが確認した後に押下されるボタンである。
NGボタン513は、相手先デバイス表示欄511に表示されている無線通信装置との間でMCIMの使用権の移転処理を行うことをユーザが了承しない場合に押下されるボタンである。
なお、この例では、移転確認画面510において、OKボタン512が押下された場合には、MCIMの使用権の移転処理を行うことをユーザが確認したと判断する例を示す。ただし、例えば、OKボタン512の押下操作以外に、所定のパスワード(例えば、グループのパスワード)が入力されたことを条件に、MCIMの使用権の移転処理を行うことをユーザが確認したと判断するようにしてもよい。
[移転結果通知画面の表示例]
図9は、本技術の第1の実施の形態における無線通信装置の表示部370に表示される表示画面例(移転結果通知画面520、530)を示す図である。移転結果通知画面520、530は、MCIMの使用権の移転処理を行った後の移転先および移転元の無線通信装置に表示される表示画面である。
図9(a)には、MCIMの使用権の移転処理を行った後の移転元の無線通信装置(例えば、第1の無線通信装置300)に表示される移転結果通知画面520を示す。移転結果通知画面520には、MCIMの使用権の移転処理を行った旨と、移転先の無線通信装置に保持されているデータを移転元のデータに同期させた旨とが表示され、移転先デバイス表示領域521および確認ボタン522が表示される。
移転先デバイス表示領域521には、MCIMの使用権が移転された移転先の無線通信装置に関する情報が表示される。移転先の無線通信装置に関する情報として、例えば、デバイスネームおよび端末識別情報が表示される。
確認ボタン522は、移転結果通知画面520の内容を確認した後に、他の表示画面(例えば、初期画面)に遷移する際に押下されるボタンである。
図9(b)には、MCIMの使用権の移転処理を行った後の移転先の無線通信装置(例えば、第2の無線通信装置130)に表示される移転結果通知画面530を示す。移転結果通知画面530には、MCIMの使用権が移転された旨と、この無線通信装置に保持されているデータを移転元のデータに同期させた旨とが表示され、移転元デバイス表示領域531および確認ボタン532が表示される。
移転元デバイス表示領域531は、MCIMの使用権が移転された際におけるその移転元の無線通信装置に関する情報が表示される領域である。移転元の無線通信装置に関する情報として、例えば、デバイスネームおよび端末識別情報が表示される。
確認ボタン532は、移転結果通知画面530の内容を確認した後に、他の表示画面(例えば、初期画面)に遷移する際に押下されるボタンである。
なお、図7乃至図9では、第1の無線通信装置300、第2の無線通信装置130に表示される表示画面例のみを示すが、他の無線通信装置に表示される表示画面についても略同様であるものとする。
[MCIMの使用権の移転処理時にデータ同期処理を行う場合における通信例]
図10および図11は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
図10および図11では、第1の無線通信装置300、第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140によりグループABが構成されている場合において、第1の無線通信装置300がMCIMの使用権を保持している場合を想定して説明する。また、図10および図11では、第1の無線通信装置300を操作することにより、第1の無線通信装置300から第2の無線通信装置130にMCIMの使用権を移転させる場合における通信処理例を示す。なお、図10および図11では、第1の無線通信装置300がSHO120と接続状態(601)とされ、第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140がRO200と接続状態(602、603)とされているものとする。
最初に、ユーザ操作により、MCIMの使用権を移転するための操作(MCIMの移転指示操作)を行うための表示画面を第1の無線通信装置300の表示部370に表示させる(604)。例えば、第1の無線通信装置300の表示部370には、図7に示すグループ一覧表示画面500が表示される。
ここで、第1の無線通信装置300の制御部330は、例えば、SHO120を介してRO200のグループ管理データベース220からグループ情報を定期的または不定期に取得し、この取得されたグループ情報をメモリ340に記憶しておくことができる。このように、メモリ340に記憶されているグループ情報に基づいて、制御部330は、図7に示すグループ一覧表示画面500を表示部370に表示させることができる。また、制御部330は、グループ一覧表示画面500を表示させるためのユーザ操作が受け付けられる毎に、SHO120を介してRO200からグループ情報を取得するようにしてもよい。この場合には、制御部330は、その取得されたグループ情報に基づいて、グループ一覧表示画面500を表示部370に表示させることができる。
このように、図7に示すグループ一覧表示画面500が表示部370に表示されている場合において(604)、MCIMの使用権を移転させる移転先のチェックボックス(移転先選択領域501)に「レ」印が付される(605)。また、この例では、MCIMの使用権の移転元と移転先との間でデータ同期処理を行うため、データ同期の有無選択領域502のチェックボックスにも「レ」印が付される(605)。
例えば、図7に示すように、第2の無線通信装置130を移転先とするため、そのチェックボックス(移転先選択領域501)に「レ」印が付される。また、移転元(第1の無線通信装置300)と、移転先(第2の無線通信装置130)との間でデータ同期処理を行うため、そのチェックボックス(データ同期の有無選択領域502)に「レ」印が付される。このように、移転先のチェックボックス(移転先選択領域501、データ同期の有無選択領域502)に「レ」印が付された後に、確定ボタン506が押下される(605)。このように、第1の無線通信装置300においてMCIMの移転指示操作が受け付けられた場合には(605)、MCIMの移転要求が第1の無線通信装置300からRO200に送信される(606乃至609)。この場合には、第1の無線通信装置300がSHO120と接続状態(601)とされているため、MCIMの移転要求は、第1の無線通信装置300からRO200にSHO120を介して送信される(606乃至609)。
ここで、MCIMの移転要求には、移転元および移転先の端末識別情報(PCID#1、PCID#2)と、同期データとが含まれる。移転元(第1の無線通信装置300)の端末識別情報(PCID#1)として、例えば、メモリ340に記憶されている端末識別情報(例えば、図4に示す端末識別情報225)を用いることができる。また、移転先(第2の無線通信装置130)の端末識別情報(PCID#2)として、例えば、グループ情報に含まれる端末識別情報(例えば、図4に示す端末識別情報225)を用いることができる。
また、同期データ(所定データ)は、データ同期処理に用いられるデータ(例えば、図2に示すアドレス帳303の各データ)である。また、データ同期処理の対象となるデータの全部を、同期データとしてMCIMの移転要求に含めるようにしてもよく、データ同期処理の対象となるデータの一部(例えば、差分データ)を、同期データとしてMCIMの移転要求に含めるようにしてもよい。なお、差分データは、例えば、直前のデータ同期処理に用いられたデータからの差分となるデータ(更新データ)である。例えば、直前のデータ同期処理に用いられたデータが、図2に示すアドレス帳302であった場合において、アドレス帳の更新により、図2に示すアドレス帳303となっている場合を想定する。この場合における差分データは、更新により追加されたデータ(枠304内に示すデータ)である。なお、MCIMの移転要求にグループのIDおよびパスワードを含め、これらをRO200における認証処理に用いるようにしてもよい。
MCIMの移転要求をRO200が受信すると(609)、RO200の制御部210は、受信したMCIMの移転要求に含まれる移転元の端末識別情報に基づいて、MCIMの移転要求を送信した無線通信装置が属するグループを抽出する。すなわち、受信したMCIMの移転要求に含まれる移転元の端末識別情報に一致する端末識別情報がグループ管理データベース220から抽出され、この抽出された端末識別情報に係るグループが抽出される。例えば、第1の無線通信装置300からMCIMの移転要求が送信された場合には、第1の無線通信装置300が属するグループとして「グループAB(図4に示す)」が抽出される。
そして、RO200の制御部210は、受信したMCIMの移転要求に含まれる同期データを、抽出されたグループに関連付けてグループ管理データベース220に保持させる(610)。例えば、図4に示すように、受信したMCIMの移転要求に含まれる同期データ(ゆうだい等)が、グループ管理データベース220のグループABに係る同期データ227に記録される(610)。
また、RO200の制御部210は、例えば、受信したMCIMの移転要求に含まれる移転元の端末識別情報により特定される無線通信装置がMCIMの使用権を保持しているか否かをグループ管理データベース220を用いて確認する。また、制御部210は、移転先(第2の無線通信装置130)に表示させる移転元(第1の無線通信装置300)に関する各情報(デバイスネーム、端末識別情報等)をグループ管理データベース220から取得する。
続いて、RO200の制御部210は、受信したMCIMの移転要求に含まれる移転先の端末識別情報により特定される無線通信装置に、その取得された移転元(第1の無線通信装置300)に関する各情報を含めた移転確認要求を送信する(611、612)。
第2の無線通信装置130が移転確認要求を受信すると(612)、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIMの使用権の移転をユーザに確認させるための移転確認画面を第2の無線通信装置130の表示部370に表示させる(613)。例えば、図8に示す移転確認画面510が表示部370に表示される。
ここで、図8に示す移転確認画面510において、OKボタン512が押下されたものとする(614)。このようにMCIMの使用権の移転確認後にOKボタン512が押下された場合には(614)、MCIMの使用権の移転を許可する移転確認情報が、第2の無線通信装置130からRO200に送信される(615、616)。なお、NGボタン513が押下された場合には(614)、MCIMの使用権の移転を不許可とする移転確認情報が、第2の無線通信装置130からRO200に送信される(615、616)。このようにNGボタン513が押下された場合には、これ以降のMCIMの使用権の移転処理が行われない。また、その旨の通知が移転元(第1の無線通信装置300)に表示される。
また、ここでは、移転確認画面510におけるOKボタン512の押下操作により、MCIMの使用権の移転を許可する例を示した。ただし、例えば、OKボタン512の押下操作後に、パスワード等の入力操作を求め、この入力が正しい場合に、MCIMの使用権の移転を許可するようにしてもよい。
続いて、移転確認情報を受信すると(616)、RO200の制御部210は、MCIMの移転要求を送信した無線通信装置のMCIMを無効化するためのMCIMの無効化情報を第1の無線通信装置300に送信する(617乃至620)。このMCIMの無効化情報は、無線通信装置にMCIMの使用権が保持されている場合に、そのMCIMを無効化するための情報である。また、MCIMの無効化情報には、移転先における移転確認の結果を移転元(移転要求の操作元)に通知するための確認結果通知を含めるようにしてもよい。
MCIMの無効化情報を第1の無線通信装置300が受信すると(620)、第1の無線通信装置300の制御部330は、MCIM情報記憶部350に記憶されているMCIMの無効化処理を行う(621)。これにより、第1の無線通信装置300に保持されているMCIMが無効化され、第1の無線通信装置300は、MCIMに基づくSHO120との接続を行うことができなくなる。このため、第1の無線通信装置300は、PCIDに基づく限定接続によりRO200と接続する接続状態となる(622)。
このように、移転元(第1の無線通信装置300)におけるMCIMの無効化処理が行われ(621)、移転元およびSHO120の接続が切断されると、この切断をRO200の制御部210が検出する(623)。例えば、MCIMの無効化処理が行われた後に、その旨を移転元(第1の無線通信装置300)からRO200に送信することにより、その切断を制御部210が検出することができる(623)。また、PCIDに基づく限定接続により移転元(第1の無線通信装置300)がRO200と接続する状態(接続状態)となったことを制御部210が検出することにより、その切断を制御部210が検出することができる(623)。
このように、移転元およびSHO120の切断を制御部210が検出すると(623)、制御部210は、グループ管理データベース220の内容を更新する(624)。例えば、図4に示す有効無効情報226について、第1の無線通信装置300(端末識別情報225「PCID#1」)が「有効」から「無効」に変更される。一方、第2の無線通信装置130(端末識別情報225「PCID#2」)が「無効」から「有効」に変更される。
また、移転元およびSHO120の切断をRO200の制御部210が検出すると(623)、制御部210は、MCIMの有効化情報を第2の無線通信装置130に送信する(625、626)。このMCIMの有効化情報は、無線通信装置にMCIMの使用権を設定するための情報(設定情報)である。また、MCIMの有効化情報には、グループ管理データベース220に保持されている同期データ(グループABに係る同期データ227に格納されているデータ)が含まれる。なお、第2の無線通信装置130がRO200と接続状態(602)とされているため、MCIMの有効化情報は、RO200から第2の無線通信装置130に直接送信される(625、626)。
MCIMの有効化情報を第2の無線通信装置130が受信すると(626)、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIMの有効化情報を受信した旨を通知するための有効化情報受信通知をRO200に送信する(627、628)。
有効化情報受信通知をRO200が受信すると(628)、RO200の制御部210は、第2の無線通信装置130に送信した同期データ(MCIMの有効化情報に含めて送信された同期データ)をグループ管理データベース220から削除する(629)。
また、MCIMの有効化情報を第2の無線通信装置130が受信すると(626)、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIM情報記憶部350に記憶されているMCIMの有効化処理を行う(630)。これにより、第2の無線通信装置130にMCIMの使用権が設定されるため、第2の無線通信装置130は、MCIMに基づくSHO120との接続を行うことができる。このため、第2の無線通信装置130は、MCIMに基づく接続によりSHO120と接続する接続状態となる(631)。
また、第2の無線通信装置130の制御部330は、第1の無線通信装置300におけるデータに、第2の無線通信装置130におけるデータを同期させるためのデータ同期処理を行う(632)。このデータ同期処理では、例えば、第1の無線通信装置300において更新により生じた更新データを第2の無線通信装置130に同期させるデータ同期処理が行われる。
例えば、同期データとして、データ同期処理の対象となるデータの全部が送信される場合を想定する。この場合には、第2の無線通信装置130の制御部330は、第2の無線通信装置130のメモリ340に記憶されているデータ(データ同期処理の対象となるデータ)と、受信した同期データとを比較する。そして、第2の無線通信装置130の制御部330は、その比較結果に基づいて、第1の無線通信装置300における更新により生じた更新データ(差分データ)を抽出する。例えば、アドレス帳に新たに登録された連絡先(例えば、図2に示す枠304内の連絡先)が、更新データとして抽出される。このように抽出された差分データに基づいて、第2の無線通信装置130の制御部330が、データ同期処理の対象となるデータ(例えば、アドレス帳)を更新することにより、データ同期処理が行われる(632)。
また、例えば、同期データとして、データ同期処理の対象となるデータの一部(例えば、差分データのみ)が送信される場合を想定する。この場合には、第2の無線通信装置130の制御部330は、受信した同期データ(差分データ)に基づいて、データ同期処理の対象となるデータ(例えば、アドレス帳)を更新(例えば、追加登録)することによりデータ同期処理が行われる(632)。
なお、この例では、MCIMの有効化/無効化を行うことにより、MCIMの使用権を移転する例を示したが、MCIMそのものを転送することにより、MCIMの使用権を移転するようにしてもよい。この場合には、MCIMの無効化情報が第1の無線通信装置300に送信されると、第1の無線通信装置300に保持されているMCIMが無効(消去)とされる。一方、MCIMの有効化情報(MCIMを設定するための設定情報を含む)が第2の無線通信装置130に送信されると、その設定情報に基づいて、第2の無線通信装置130のMCIM情報記憶部350に有効なMCIMが記録される。これにより、第2の無線通信装置130にMCIMの使用権が設定される。
また、図10および図11では、MCIMの使用権を保持する第1の無線通信装置300を用いてMCIMの移転要求を行う例を示したが、これらの各要求をMCIMの使用権を保持しない無線通信装置から行うようにしてもよい。この例を図12乃至図16に示す。
また、図10および図11では、MCIMの使用権の移転に関する確認操作をユーザが第2の無線通信装置130において手動で行う例を示した(614)。ただし、例えば、移転確認要求を受信した場合に(612)、第2の無線通信装置130が自動で移転確認情報を送信するようにしてもよい(615)。また、例えば、RO200が移転確認要求を第2の無線通信装置130に送信せずに、グループ管理データベース220の内容を確認した後に、自動でMCIMの移転処理を行うようにしてもよい。このように自動で各処理を行う場合には、例えば、その旨の設定をユーザが予め行っておくものとする。このように、各処理を自動で行うことにより、例えば、操作に用いる無線通信装置と、データ同期処理の対象となる無線通信装置とが比較的離れているような場合でも、MCIMを共有する複数の無線通信装置間においてデータを容易に共有することができる。
[MCIMの使用権の移転先から移転要求を行う場合における通信例]
図12および図13は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図12および図13に示すシーケンスチャートは、図10および図11の変形例であるため、図10および図11と共通する部分については、その説明の一部を省略する。また、図12および図13では、MCIMの使用権を保持していない第2の無線通信装置130を用いて移転要求を行う例について説明する。
図12に示す各処理(641乃至644)は、図10に示す各処理(604乃至609)に対応する。ただし、上述したように、第2の無線通信装置130はRO200と接続状態(602)とされている。このため、第2の無線通信装置130およびRO200間における情報のやりとりが、SHO150を介さずに、RO200および第2の無線通信装置130間で直接行われる点が異なる。また、第2の無線通信装置130から送信されるMCIMの移転要求には、同期データが含まれない点が異なる。
図12に示す各処理(645乃至654)は、図10に示す各処理(611乃至616)に対応する。ただし、上述したように、第1の無線通信装置300はSHO120と接続状態(601)とされている。このため、第1の無線通信装置300およびRO200間における情報のやりとりが、SHO150を介して行われる点が異なる。また、第1の無線通信装置300から送信される移転確認情報には、同期データが含まれる点が異なる。
すなわち、図10および図11に示すように、MCIMの使用権を保持する第1の無線通信装置300を用いて移転要求を行う場合には、同期データをMCIMの移転要求に含めてRO200に送信する(606乃至609)。これに対して、MCIMの使用権を保持していない第2の無線通信装置130を用いて移転要求を行う場合には、同期データを移転確認情報に含めてRO200に送信する(651乃至654)。
また、移転確認情報をRO200が受信すると(654)、制御部210は、受信した移転確認情報に含まれる移転元の端末識別情報に基づいて、MCIMの移転要求を送信した無線通信装置が属するグループを抽出する。そして、制御部210は、受信した移転確認情報に含まれる同期データを、抽出されたグループに関連付けてグループ管理データベース220に保持させる(655)。
図13に示す各処理(656乃至671)は、図10および図11に示す各処理(617乃至632)に対応する。
[MCIMの使用権の移転元および移転先以外の無線通信装置から移転要求を行う場合における通信例]
図14乃至図16は、本技術の第1の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図14乃至図16に示すシーケンスチャートは、図12および図13の変形例であるため、図12および図13と共通する部分については、その説明の一部を省略する。また、図14乃至図16では、MCIMの使用権の移転元および移転先以外の第3の無線通信装置140を用いて移転要求を行う例について説明する。
図14に示す各処理(675乃至678)は、図12に示す各処理(641乃至644)に対応する。
図14および図15に示す各処理(679乃至684、685乃至694)は、図12に示す各処理(645乃至654)に対応する。ただし、MCIMの使用権の移転元および移転先以外の第3の無線通信装置140を用いて移転要求を行うため、移転元および移転先の双方とRO200との間で、移転確認要求および移転確認情報のやり取りが行われる点が異なる。この場合に、第1の無線通信装置300から送信される移転確認情報にのみ、同期データが含まれる(691乃至694)。
また、移転確認情報をRO200が受信すると(694)、制御部210は、受信した移転確認情報に含まれる同期データを、抽出されたグループに関連付けてグループ管理データベース220に保持させる(695)。続いて、制御部210は、MCIMの使用権の移転元および移転先の双方から承認が得られた旨を示す移転承認情報を、MCIMの移転要求を送信した第3の無線通信装置140に送信する(696、697)。この移転承認情報を受信した場合には(697)、第3の無線通信装置140は、その旨を表示部370に表示するようにしてもよい。
なお、MCIMの使用権の移転元および移転先の少なくとも1つから、MCIMの使用権の移転を不許可とする移転確認情報が送信された場合には、これ以降のMCIMの使用権の移転処理が行われない。また、その旨の通知が操作元(第3の無線通信装置140)に表示される。
図15および図16に示す各処理(698乃至713)は、図13に示す各処理(656乃至671)に対応する。
このように、図14乃至図16では、第2の無線通信装置130に移転確認要求を送信した後に、第1の無線通信装置300に移転確認要求を送信する例を示す。図14乃至図16に示すように、MCIMの使用権を保持していない第2の無線通信装置130から先に移転確認要求を送信することにより効率化が可能である。例えば、第1の無線通信装置300から先に移転確認要求を送信する場合を想定する。この場合において、MCIMの使用権を保持する第1の無線通信装置300からRO200に、MCIMの使用権の移転を許可する移転確認情報が送信された場合には、第1の無線通信装置300のMCIMについて無効化処理が行われる。この無効化処理後に、例えば、第2の無線通信装置130からRO200に、MCIMの使用権の移転を不許可とする移転確認情報が送信された場合には、MCIMの使用権の移転元および移転先の双方から承認が得られないことになる。この場合には、MCIMの使用権の移転処理を行うことができない。このため、MCIMの無効化処理が行われた第1の無線通信装置300については、MCIMを有効とするため、MCIMの有効化処理を行う必要がある。そこで、第2の無線通信装置130から先に移転確認要求を送信することにより効率化が可能である。
ただし、第1の無線通信装置300に移転確認要求を送信した後に、第2の無線通信装置130に移転確認要求を送信するようにしてもよい。また、第1の無線通信装置300および第2の無線通信装置130に移転確認要求を同時に送信するようにしてもよい。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、複数の無線通信装置間においてMCIMの使用権(接続権)を移転させる際に、移転元および移転先間においてデータ同期処理を行うことができる。すなわち、MCIMの使用権の移転処理を行う場合には、その移転処理に係る送信情報(MCIMの移転要求、移転確認情報)に同期データを含めて移転元からROに送信することができる。また、その移転処理に係るMCIM有効化情報にその同期データを含めてROから移転先に送信することができる。このため、例えば、移転元および移転先のうち、少なくとも1つの無線通信装置がMCIMの使用権を保持していない場合でも、移転元および移転先間におけるデータ同期処理を容易に行うことができる。また、図1(b)に示すように、第1の無線通信装置300および第2の無線通信装置130が比較的離れている場合でも、例えば、MCIMの使用権を移転させる際に、データ同期処理を容易に行うことができる。すなわち、複数の無線通信装置間において使用されるデータを容易に共有することができる。
ここで、例えば、複数の無線通信装置を所有するユーザが、データ同期処理の対象となるデータ(例えば、アドレス帳)を使用する場合には、有効なMCIMを保持する無線通信装置において使用することが多いと想定される。そこで、MCIMの使用権(接続権)の移転処理と同時に、移転元および移転先間においてデータ同期処理を行う。これにより、ユーザが主に使用すると想定される無線通信装置(すなわち、有効なMCIMを保持する無線通信装置)では、最新のデータ(例えば、アドレス帳)を利用することができる。
また、RO200に保持されている同期データについては、一定時間経過後(すなわち、第2の無線通信装置130のMCIMを有効化するタイミング)に削除することができる。このため、RO200に同期データを長時間保持させておく必要がない。
[通信システムの動作例]
次に、本技術の第1の実施の形態における通信システム100の動作について図面を参照して説明する。
[無線通信装置(移転元)の動作例(移転元で移転操作をする例)]
図17は、本技術の第1の実施の形態における第1の無線通信装置300による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図17では、MCIMの使用権を保持する第1の無線通信装置300がMCIMの使用権の移転要求を行う場合における移転元(第1の無線通信装置300)の動作例を示す。なお、図17では、第1の無線通信装置300における動作例のみを示すが、他の無線通信装置についても同様に適用することができる。
最初に、制御部330が、グループ情報の表示指示操作が行われたか否かを判断し(ステップS901)、その表示指示操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。その表示指示操作が行われた場合には(ステップS901)、制御部330が、グループ情報(例えば、図7に示すグループ一覧表示画面500)を表示部370に表示させる(ステップS902)。
続いて、制御部330が、表示部370に表示されている表示画面において、MCIMの移転指示操作が行われたか否かを判断し(ステップS903)、その移転指示操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。その移転指示操作が行われた場合には(ステップS903)、制御部330が、MCIMの移転要求(移転元および移転先の端末識別情報と、同期データとを含む)をRO200に送信する(ステップS904)。この場合に、第1の無線通信装置300はMCIMの使用権を保持しているため、MCIMの移転要求はSHO120を介してRO200に送信される。なお、ステップS903は、特許請求の範囲に記載の受付手順の一例である。また、ステップS904は、特許請求の範囲に記載の送信手順の一例である。
続いて、制御部330は、MCIMの無効化情報を受信したか否かを判断し(ステップS905)、MCIMの無効化情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。MCIMの無効化情報を受信した場合には(ステップS905)、制御部330は、MCIM情報記憶部350に記憶されているMCIMの無効化処理を行う(ステップS906)。これにより、第1の無線通信装置300に保持されているMCIMが無効化され、第1の無線通信装置300は、MCIMに基づくSHO120との接続を行うことができなくなる。
[無線通信装置(移転先)の動作例(移転元で移転操作をする例)]
図18は、本技術の第1の実施の形態における第2の無線通信装置130による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図18では、MCIMの使用権を保持する第1の無線通信装置300がMCIMの使用権の移転要求を行う場合における移転先(第2の無線通信装置130)の動作例を示す。なお、図18では、第2の無線通信装置130における動作例のみを示すが、他の無線通信装置についても同様に適用することができる。
第2の無線通信装置130の制御部330は、移転確認要求を受信したか否かを判断し(ステップS911)、移転確認要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。移転確認要求を受信した場合には(ステップS911)、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIMの使用権の移転をユーザに確認させるための移転確認画面を表示部370に表示させる(ステップS912)。例えば、図8に示す移転確認画面510が表示部370に表示される。
続いて、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIMの移転確認操作が行われたか否かを判断し(ステップS913)、その移転確認操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。その移転確認操作が行われた場合には(ステップS913)、第2の無線通信装置130の制御部330は、その移転確認操作は、MCIMの使用権の移転を許可する操作であるか否かを判断する(ステップS914)。
例えば、図8に示す移転確認画面510において、OKボタン512が押下された場合には、その移転確認操作はMCIMの使用権の移転を許可する操作であると判断される。一方、図8に示す移転確認画面510において、NGボタン513が押下された場合には、その移転確認操作はMCIMの使用権の移転を不許可とする操作であると判断される。
その移転確認操作が、MCIMの使用権の移転を許可する操作である場合には(ステップS914)、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIMの使用権の移転を許可する移転確認情報をRO200に送信する(ステップS915)。この場合に、第2の無線通信装置130はMCIMの使用権を保持していないため、移転確認情報はRO200に直接送信される。
続いて、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIMの有効化情報を受信したか否かを判断し(ステップS916)、MCIMの有効化情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。MCIMの有効化情報を受信した場合には(ステップS916)、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIMの有効化情報を受信した旨を通知するための有効化情報受信通知をRO200に送信する(ステップS917)。
続いて、第2の無線通信装置130の制御部330は、受信したMCIMの有効化情報に基づいて、MCIM情報記憶部350に記憶されているMCIMの有効化処理を行う(ステップS918)。これにより、第2の無線通信装置130にMCIMの使用権が設定されるため、第2の無線通信装置130は、MCIMに基づくSHO120との接続を行うことができる。
続いて、第2の無線通信装置130の制御部330は、第1の無線通信装置300におけるデータに、第2の無線通信装置130におけるデータを同期させるためのデータ同期処理を行う(ステップS919)。
また、移転確認操作が、MCIMの使用権の移転を不許可とする操作である場合には(ステップS914)、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIMの使用権の移転を不許可とする移転確認情報をRO200に送信する(ステップS920)。この場合に、これ以降のMCIMの使用権の移転処理が行われないため、通信処理の動作を終了する。
[無線通信装置(移転元)の動作例(移転先で移転操作をする例)]
図19は、本技術の第1の実施の形態における第1の無線通信装置300による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図19では、MCIMの使用権を保持しない第2の無線通信装置130がMCIMの使用権の移転要求を行う場合における移転元(第1の無線通信装置300)の動作例を示す。なお、図19では、第1の無線通信装置300における動作例のみを示すが、他の無線通信装置についても同様に適用することができる。
制御部330は、移転確認要求を受信したか否かを判断し(ステップS921)、移転確認要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。移転確認要求を受信した場合には(ステップS921)、制御部330は、MCIMの使用権の移転をユーザに確認させるための移転確認画面を表示部370に表示させる(ステップS922)。例えば、図8に示す移転確認画面510が表示部370に表示される。
続いて、制御部330は、MCIMの移転確認操作が行われたか否かを判断し(ステップS923)、その移転確認操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。その移転確認操作が行われた場合には(ステップS923)、制御部330は、その移転確認操作は、MCIMの使用権の移転を許可する操作であるか否かを判断する(ステップS924)。
その移転確認操作が、MCIMの使用権の移転を許可する操作である場合には(ステップS924)、制御部330は、MCIMの使用権の移転を許可する移転確認情報(同期データを含む)をRO200に送信する(ステップS925)。この場合に、第1の無線通信装置300はMCIMの使用権を保持しているため、移転確認情報はSHO120を介してRO200に送信される。
続いて、制御部330は、MCIMの無効化情報を受信したか否かを判断し(ステップS926)、MCIMの無効化情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。MCIMの無効化情報を受信した場合には(ステップS926)、制御部330は、MCIM情報記憶部350に記憶されているMCIMの無効化処理を行う(ステップS927)。これにより、第1の無線通信装置300に保持されているMCIMが無効化され、第1の無線通信装置300は、MCIMに基づくSHO120との接続を行うことができなくなる。
また、移転確認操作が、MCIMの使用権の移転を不許可とする操作である場合には(ステップS924)、制御部330は、MCIMの使用権の移転を不許可とする移転確認情報をRO200に送信する(ステップS928)。この場合に、これ以降のMCIMの使用権の移転処理が行われないため、通信処理の動作を終了する
[無線通信装置(移転先)の動作例(移転先で移転操作をする例)]
図20は、本技術の第1の実施の形態における第2の無線通信装置130による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図20では、MCIMの使用権を保持していない第2の無線通信装置130がMCIMの使用権の移転要求を行う場合における移転先(第2の無線通信装置130)の動作例を示す。なお、図20では、第2の無線通信装置130における動作例のみを示すが、他の無線通信装置についても同様に適用することができる。
最初に、第2の無線通信装置130の制御部330が、グループ情報の表示指示操作が行われたか否かを判断し(ステップS931)、その表示指示操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。その表示指示操作が行われた場合には(ステップS931)、第2の無線通信装置130の制御部330が、グループ情報(例えば、図7に示すグループ一覧表示画面500)を表示部370に表示させる(ステップS932)。
続いて、第2の無線通信装置130の制御部330が、表示部370に表示されている表示画面において、MCIMの移転指示操作が行われたか否かを判断し(ステップS933)、その移転指示操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。その移転指示操作が行われた場合には(ステップS933)、第2の無線通信装置130の制御部330が、MCIMの移転要求(移転元および移転先の端末識別情報を含む)をRO200に送信する(ステップS934)。この場合に、第2の無線通信装置130はMCIMの使用権を保持していないため、MCIMの移転要求はRO200に直接送信される。
続いて、第2の無線通信装置130は、MCIMの有効化情報を受信したか否かを判断し(ステップS935)、MCIMの有効化情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。MCIMの有効化情報を受信した場合には(ステップS935)、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIMの有効化情報を受信した旨を通知するための有効化情報受信通知をRO200に送信する(ステップS936)。
続いて、第2の無線通信装置130の制御部330は、受信したMCIMの有効化情報に基づいて、MCIM情報記憶部350に記憶されているMCIMの有効化処理を行う(ステップS937)。これにより、第2の無線通信装置130にMCIMの使用権が設定されるため、第2の無線通信装置130は、MCIMに基づくSHO120との接続を行うことができる。
続いて、第2の無線通信装置130の制御部330は、第1の無線通信装置300におけるデータに、第2の無線通信装置130におけるデータを同期させるためのデータ同期処理を行う(ステップS938)。
[ROの動作例(移転元または移転先で移転操作をする例)]
図21は、本技術の第1の実施の形態におけるRO200による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図21では、グループに属する無線通信装置(移転元または移転先)がMCIMの使用権の移転要求を行う場合におけるRO200の動作例を示す。
制御部210は、MCIMの移転要求を受信したか否かを判断し(ステップS941)、MCIMの移転要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。MCIMの移転要求を受信した場合には(ステップS941)、制御部210は、受信したMCIMの移転要求は同期データを含むか否かを判断する(ステップS942)。すなわち、MCIMの使用権の移転元からの移転要求を受信した場合には、その移転要求に同期データが含まれるが、MCIMの使用権の移転先からの移転要求を受信した場合には、その移転要求に同期データは含まれない。
MCIMの移転要求に同期データが含まれる場合には(ステップS942)、制御部210は、MCIMの移転要求を送信した無線通信装置が属するグループに関連付けて、その同期データをグループ管理データベース220に保持させる(ステップS943)。MCIMの移転要求に同期データが含まれていない場合には(ステップS942)、ステップS944に進む。
続いて、制御部210は、受信したMCIMの移転要求に含まれる相手先(移転元または移転先)の端末識別情報により特定される無線通信装置に、移転確認要求を送信する(ステップS944)。
続いて、制御部210は、移転確認情報を受信したか否かを判断し(ステップS945)、移転確認情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。移転確認情報を受信した場合には(ステップS945)、制御部210は、受信した移転確認情報が同期データを含むか否かを判断する(ステップS946)。すなわち、MCIMの使用権の移転先からの移転確認情報を受信した場合には、移転確認情報に同期データが含まれるが、MCIMの使用権の移転元からの移転確認情報を受信した場合には、移転確認情報に同期データは含まれない。
なお、この例では、MCIMの使用権の移転を許可する移転確認情報を受信したか否かを判断しているものとする(ステップS945)。なお、MCIMの使用権の移転を不許可とする移転確認情報を受信した場合には(ステップS945)、MCIMの移転要求を送信した無線通信装置に、その旨の通知を送信し、通信処理の動作を終了する。この場合には、グループ管理データベース220に保持されている同期データについては、削除されるものとする。
移転確認情報に同期データが含まれる場合には(ステップS946)、制御部210は、移転確認情報を送信した無線通信装置が属するグループに関連付けて、その同期データをグループ管理データベース220に保持させる(ステップS947)。移転確認情報に同期データが含まれていない場合には(ステップS946)、ステップS948に進む。
続いて、制御部210は、移転元(無線通信装置)のMCIMを無効化するためのMCIMの無効化情報を移転元に送信する(ステップS948)。
続いて、制御部210は、MCIMの無効化処理が行われた移転元およびSHO120の接続の切断を検出したか否かを判断し(ステップS949)、その切断を検出していない場合には、監視を継続して行う。その切断を検出した場合には(ステップS949)、制御部210は、グループ管理データベース220の内容を更新する(ステップS950)。すなわち、MCIMの使用権の移転処理後の内容となるように、グループ管理データベース220の内容が更新される。
続いて、制御部210は、MCIMの有効化情報(同期データを含む)を移転先(無線通信装置)に送信する(ステップS951)。
続いて、制御部210は、有効化情報受信通知を受信したか否かを判断し(ステップS952)、有効化情報受信通知を受信していない場合には、監視を継続して行う。有効化情報受信通知を受信した場合には(ステップS952)、制御部210は、移転先に送信した同期データ(MCIMの有効化情報に含めて送信された同期データ)をグループ管理データベース220から削除する(ステップS953)。
[無線通信装置(移転元または移転先)の動作例(移転元および移転先以外で移転操作をする例)]
図22は、本技術の第1の実施の形態における無線通信装置による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図22では、移転元および移転先以外で移転操作を行う場合における無線通信装置の動作例を示す。
制御部330は、移転確認要求を受信したか否かを判断し(ステップS961)、移転確認要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。移転確認要求を受信した場合には(ステップS961)、制御部330は、MCIMの使用権の移転をユーザに確認させるための移転確認画面を表示部370に表示させる(ステップS962)。例えば、図8に示す移転確認画面510が表示部370に表示される。
続いて、制御部330は、MCIMの移転確認操作が行われたか否かを判断し(ステップS963)、その移転確認操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。その移転確認操作が行われた場合には(ステップS963)、制御部330は、その移転確認操作は、MCIMの使用権の移転を許可する操作であるか否かを判断する(ステップS964)。
その移転確認操作が、MCIMの使用権の移転を許可する操作である場合には(ステップS964)、制御部330は、自機がMCIMの使用権の移転先であるか否かを判断する(ステップS965)。自機がMCIMの使用権の移転先である場合には(ステップS965)、制御部330は、MCIMの使用権の移転を許可する移転確認情報をRO200に送信する(ステップS966)。この場合に、無線通信装置はMCIMの使用権を保持していないため、移転確認情報はRO200に直接送信される。
続いて、制御部330は、MCIMの有効化情報を受信したか否かを判断し(ステップS967)、MCIMの有効化情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。MCIMの有効化情報を受信した場合には(ステップS967)、制御部330は、MCIMの有効化情報を受信した旨を通知するための有効化情報受信通知をRO200に送信する(ステップS968)。
続いて、制御部330は、受信したMCIMの有効化情報に基づいて、MCIM情報記憶部350に記憶されているMCIMの有効化処理を行う(ステップS969)。これにより、移転先の無線通信装置にMCIMの使用権が設定されるため、その無線通信装置は、MCIMに基づくSHO120との接続を行うことができる。
続いて、制御部330は、移転元の無線通信装置におけるデータに、自機(移転先)におけるデータを同期させるためのデータ同期処理を行う(ステップS970)。
また、自機がMCIMの使用権の移転先でない場合には(ステップS965)、制御部330は、MCIMの使用権の移転を許可する移転確認情報(同期データを含む)をRO200に送信する(ステップS971)。この場合に、無線通信装置はMCIMの使用権を保持しているため、移転確認情報はSHO120を介してRO200に送信される。
続いて、制御部330は、MCIMの無効化情報を受信したか否かを判断し(ステップS972)、MCIMの無効化情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。MCIMの無効化情報を受信した場合には(ステップS972)、制御部330は、MCIM情報記憶部350に記憶されているMCIMの無効化処理を行う(ステップS973)。これにより、無線通信装置に保持されているMCIMが無効化され、その無線通信装置は、MCIMに基づくSHO120との接続を行うことができなくなる。
また、移転確認操作が、MCIMの使用権の移転を不許可とする操作である場合には(ステップS964)、制御部330は、MCIMの使用権の移転を不許可とする移転確認情報をRO200に送信する(ステップS974)。この場合に、これ以降のMCIMの使用権の移転処理が行われないため、通信処理の動作を終了する
[ROの動作例(移転元または移転先以外で移転操作をする例)]
図23は、本技術の第1の実施の形態におけるRO200による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図23では、グループに属する無線通信装置(移転元または移転先以外)がMCIMの使用権の移転要求を行う場合におけるRO200の動作例を示す。
制御部210は、MCIMの移転要求を受信したか否かを判断し(ステップS981)、MCIMの移転要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。MCIMの移転要求を受信した場合には(ステップS981)、制御部210は、受信したMCIMの移転要求に含まれる端末識別情報により特定される無線通信装置(移転元および移転先)に、移転確認要求を送信する(ステップS982)。
続いて、制御部210は、移転確認情報を受信したか否かを判断し(ステップS983)、移転確認情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。移転確認情報を受信した場合には(ステップS983)、制御部210は、受信した移転確認情報は同期データを含むか否かを判断する(ステップS984)。すなわち、MCIMの使用権の移転先からの移転確認情報を受信した場合には、移転確認情報に同期データが含まれるが、MCIMの使用権の移転元からの移転確認情報を受信した場合には、移転確認情報に同期データは含まれない。
移転確認情報に同期データが含まれる場合には(ステップS983)、制御部210は、移転確認情報を送信した無線通信装置が属するグループに関連付けて、その同期データをグループ管理データベース220に保持させる(ステップS985)。移転確認情報に同期データが含まれていない場合には(ステップS984)、ステップS986に進む。
続いて、制御部210は、移転元および移転先の双方から移転確認情報を受信したか否かを判断し(ステップS986)、何れか一方から移転確認情報を受信していない場合には、ステップS983に戻る。また、移転元および移転先の双方から移転確認情報を受信した場合には(ステップS986)、制御部210は、MCIMの移転要求を送信した無線通信装置に、移転承認情報を送信する(ステップS987)。
なお、この例では、移転元および移転先の双方から、MCIMの使用権の移転を許可する移転確認情報を受信したか否かを判断しているものとする(ステップS986)。なお、移転元および移転先の少なくとも1つから、MCIMの使用権の移転を不許可とする移転確認情報を受信した場合には(ステップS986)、MCIMの移転要求を送信した無線通信装置に、その旨の通知を送信し、通信処理の動作を終了する。この場合には、グループ管理データベース220に保持されている同期データについては、削除されるものとする。
なお、図23に示す各処理(ステップS988乃至ステップS993)は、図21に示す各処理(ステップS948乃至ステップS953)に対応する。このため、ここでの説明を省略する。
<2.第2の実施の形態>
本技術の第1の実施の形態では、MCIMの移転要求または移転確認情報に移転元の同期データを含めてROに送信し、その同期データをMCIMの有効化情報に含めて移転先に送信する例を示した。ただし、移転元の同期データを、MCIMの移転処理に係る送信情報(MCIMの移転要求、移転確認情報、MCIMの有効化情報)に含めずに、これらとは別に同期データを送信するようにしてもよい。
そこで、本技術の第2の実施の形態では、移転元の同期データを、MCIMの移転処理に係る送信情報とは別に送信する例を示す。なお、本技術の第2の実施の形態における通信システムの構成については、図3等に示す例と略同様である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、その説明の一部を省略する。
[MCIMの使用権の移転処理時にデータ同期処理を行う場合における通信例]
図24および図25は、本技術の第2の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図24および図25に示すシーケンスチャートは、図10および図11の変形例であるため、図10および図11と共通する部分については、その説明の一部を省略する。また、図24および図25では、移転元の同期データを、MCIMの移転要求に含めずに、これとは別に送信する例について説明する。
図24および図25に示す各処理(721乃至726)は、図10および図11に示す各処理(604乃至609)に対応する。ただし、同期データを含めずにMCIMの移転要求を送信する点(723)が異なる(606)。
図24および図25に示す各処理(727乃至740)は、図10および図11に示す各処理(611乃至624)に対応する。
ここで、この例では、同期データを含めずにMCIMの移転要求を送信しているため(723)、第1の無線通信装置300に保持されている同期データを、MCIMの移転要求とは別にRO200に送信する必要がある。そこで、第1の無線通信装置300においてMCIMの無効化処理が終了し、第1の無線通信装置300がRO200との接続状態(738)となった後に、第1の無線通信装置300の制御部330が、同期データをRO200に送信する(741、742)。この場合に、同期データとともに第1の無線通信装置300の端末識別情報がRO200に送信される。
同期データをRO200が受信すると(742)、制御部210は、同期データを送信した無線通信装置(第1の無線通信装置300)が属するグループを抽出する。すなわち、同期データとともに送信された端末識別情報に一致する端末識別情報をグループ管理データベース220から抽出し、この抽出された端末識別情報に係るグループが抽出される。そして、制御部210は、受信した同期データを、抽出されたグループに関連付けてグループ管理データベース220に保持させる(743)。
続いて、制御部210は、MCIMの有効化情報を第2の無線通信装置130に送信する(744、745)。また、制御部210は、グループ管理データベース220に保持されている同期データを第2の無線通信装置130に送信する(746、747)。
MCIMの有効化情報を第2の無線通信装置130が受信すると(745)、第2の無線通信装置130の制御部330は、MCIMの有効化情報を受信した旨を通知するための有効化情報受信通知をRO200に送信する(748、749)。また、同期データを第2の無線通信装置130が受信すると(747)、第2の無線通信装置130の制御部330は、同期データを受信した旨を通知するための同期データ受信通知をRO200に送信する(750、751)。
同期データ受信通知をRO200が受信すると(751)、RO200の制御部210は、第2の無線通信装置130に送信した同期データをグループ管理データベース220から削除する(752)。
図24および図25に示す各処理(753乃至755)は、図10および図11に示す各処理(630乃至632)に対応する。
また、図24および図25では、MCIMの使用権を保持する第1の無線通信装置300を用いてMCIMの移転要求を行う例を示したが、これらの各要求をMCIMの使用権を保持しない無線通信装置から行うようにしてもよい。この例を図26乃至図30に示す。
[MCIMの使用権の移転先から移転要求を行う場合における通信例]
図26および図27は、本技術の第2の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
なお、図26および図27に示すシーケンスチャートは、図12および図13、図24および図25の変形例であるため、図12および図13、図24および図25と共通する部分については、その説明の一部を省略する。また、図26および図27では、移転元の同期データを、移転確認情報に含めずに、これとは別に送信する例について説明する。
図26に示す各処理(761乃至774)は、図12に示す各処理(641乃至654)に対応する。ただし、同期データを含めずに移転確認情報を送信する点(771)が異なる(651)。
移転確認情報をRO200が受信すると(774)、制御部210は、MCIMの移転要求を送信した無線通信装置(第2の無線通信装置130)に、移転が承認された旨を示す移転承認情報を送信する(775、776)。
図27に示す各処理(777乃至784)は、図13に示す各処理(656乃至663)に対応する。
ここで、この例では、同期データを含めずに移転確認情報を送信しているため(771)、第1の無線通信装置300に保持されている同期データを、移転確認情報とは別にRO200に送信する必要がある。そこで、第1の無線通信装置300においてMCIMの無効化処理が終了し、第1の無線通信装置300がRO200との接続状態(782)となった後に、第1の無線通信装置300の制御部330が、同期データをRO200に送信する(785、786)。この場合に、同期データとともに第1の無線通信装置300の端末識別情報がRO200に送信される。
図27に示す各処理(785乃至799)は、図25に示す各処理(741乃至755)に対応する。
[MCIMの使用権の移転元および移転先以外の無線通信装置から移転要求を行う場合における通信例]
図28乃至図30は、本技術の第2の実施の形態における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
なお、図28乃至図30に示すシーケンスチャートは、図14乃至図16、図26および図27の変形例であるため、図14乃至図16、図26および図27と共通する部分については、その説明の一部を省略する。また、図28乃至図30では、移転元の同期データを、移転確認情報に含めずに、これとは別に送信する例について説明する。
図28および図29に示す各処理(801乃至820)は、図14および図15に示す各処理(675乃至694)に対応する。ただし、同期データを含めずに移転確認情報を送信する点(817)が異なる(691)。
図29に示す各処理(821乃至830)は、図15に示す各処理(696乃至705)に対応する。
ここで、この例では、同期データを含めずに移転確認情報を送信しているため(817)、第1の無線通信装置300に保持されている同期データを、移転確認情報とは別にRO200に送信する必要がある。そこで、第1の無線通信装置300においてMCIMの無効化処理が終了し、第1の無線通信装置300がRO200との接続状態(828)となった後に、第1の無線通信装置300の制御部330が、同期データをRO200に送信する(831、832)。この場合に、同期データとともに第1の無線通信装置300の端末識別情報がRO200に送信される。
図29および図30に示す各処理(833乃至845)は、図27に示す各処理(787乃至799)に対応する。
[通信システムの動作例]
次に、本技術の第2の実施の形態における通信システム100の動作について図面を参照して説明する。
[無線通信装置(移転元)の動作例(移転元で移転操作をする例)]
図31は、本技術の第2の実施の形態における第1の無線通信装置300による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図31では、MCIMの使用権を保持する第1の無線通信装置300がMCIMの使用権の移転要求を行う場合における移転元(第1の無線通信装置300)の動作例を示す。なお、図31は、図17の変形例であるため、図17と共通する部分については、同一の符号を付して、その説明の一部を省略する。
MCIMの移転指示操作が行われた場合には(ステップS903)、制御部330が、MCIMの移転要求(移転元および移転先の端末識別情報を含む)をRO200に送信する(ステップS1001)。すなわち、同期データを含まないMCIMの移転要求がRO200に送信される。
また、MCIMの無効化処理が行われた後に(ステップS906)、制御部330は、同期データをRO200に送信する(ステップS1002)。
[無線通信装置(移転先)の動作例(移転元で移転操作をする例)]
図32は、本技術の第2の実施の形態における第2の無線通信装置130による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図32では、MCIMの使用権を保持する第1の無線通信装置300がMCIMの使用権の移転要求を行う場合における移転先(第2の無線通信装置130)の動作例を示す。なお、図32は、図18の変形例であるため、図18と共通する部分については、同一の符号を付して、その説明の一部を省略する。
MCIMの有効化情報を受信した場合には(ステップS916)、第2の無線通信装置130の制御部330は、同期データを受信したか否かを判断し(ステップS1005)、同期データを受信していない場合には、監視を継続して行う。
同期データを受信した場合には(ステップS1005)、第2の無線通信装置130の制御部330は、有効化情報受信通知をRO200に送信する(ステップS917)。続いて、第2の無線通信装置130の制御部330は、同期データを受信した旨を通知するための同期データ受信通知をRO200に送信する(ステップS1006)。
[無線通信装置(移転元)の動作例(移転先で移転操作をする例)]
図33は、本技術の第2の実施の形態における第1の無線通信装置300による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図33では、MCIMの使用権を保持しない第2の無線通信装置130がMCIMの使用権の移転要求を行う場合における移転元(第1の無線通信装置300)の動作例を示す。なお、図33は、図19の変形例であるため、図19と共通する部分については、同一の符号を付して、その説明の一部を省略する。
MCIMの移転確認操作が、MCIMの使用権の移転を許可する操作である場合には(ステップS924)、制御部330は、MCIMの使用権の移転を許可する移転確認情報をRO200に送信する(ステップS1011)。すなわち、同期データを含まない移転確認情報がRO200に送信される。
また、MCIMの無効化処理が行われた後に(ステップS927)、制御部330は、同期データをRO200に送信する(ステップS1012)。
[無線通信装置(移転先)の動作例(移転先で移転操作をする例)]
図34は、本技術の第2の実施の形態における第2の無線通信装置130による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図34では、MCIMの使用権を保持していない第2の無線通信装置130がMCIMの使用権の移転要求を行う場合における移転先(第2の無線通信装置130)の動作例を示す。なお、図34は、図20の変形例であるため、図20と共通する部分については、同一の符号を付して、その説明の一部を省略する。
MCIMの有効化情報を受信した場合には(ステップS935)、第2の無線通信装置130の制御部330は、同期データを受信したか否かを判断し(ステップS1015)、同期データを受信していない場合には、監視を継続して行う。
同期データを受信した場合には(ステップS1015)、第2の無線通信装置130の制御部330は、有効化情報受信通知をRO200に送信する(ステップS936)。続いて、第2の無線通信装置130の制御部330は、同期データを受信した旨を通知するための同期データ受信通知をRO200に送信する(ステップS1016)。
[ROの動作例(移転元または移転先で移転操作をする例)]
図35は、本技術の第2の実施の形態におけるRO200による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図35では、グループに属する無線通信装置(移転元または移転先)がMCIMの使用権の移転要求を行う場合におけるRO200の動作例を示す。なお、図35は、図21の変形例であるため、図21と共通する部分については、同一の符号を付して、その説明の一部を省略する。
MCIMの移転要求を受信した場合には(ステップS941)、制御部210は、受信したMCIMの移転要求に含まれる相手先(移転元または移転先)の端末識別情報により特定される無線通信装置に、移転確認要求を送信する(ステップS944)。
移転確認情報を受信した場合には(ステップS945)、制御部210は、移転元(無線通信装置)のMCIMを無効化するためのMCIMの無効化情報を移転元に送信する(ステップS948)。
グループ管理データベース220の内容が更新された後に(ステップS950)、制御部210は、同期データを受信したか否かを判断し(ステップS1021)、同期データを受信していない場合には、監視を継続して行う。
同期データを受信した場合には(ステップS1021)、制御部210は、同期データを送信した無線通信装置が属するグループに関連付けて、その同期データをグループ管理データベース220に保持させる(ステップS1022)。
続いて、制御部210は、MCIMの有効化情報を移転先の無線通信装置に送信する(ステップS1023)。続いて、制御部210は、グループ管理データベース220に保持されている同期データを移転先の無線通信装置に送信する(ステップS1024)。
有効化情報受信通知を受信した場合には(ステップS952)、制御部210は、同期データ受信通知を受信したか否かを判断し(ステップS1025)、同期データ受信通知を受信していない場合には、監視を継続して行う。
同期データ受信通知を受信した場合には(ステップS1025)、制御部210は、移転先の無線通信装置に送信した同期データをグループ管理データベース220から削除する(ステップS953)。
[無線通信装置(移転元または移転先)の動作例(移転元および移転先以外で移転操作をする例)]
図36は、本技術の第2の実施の形態における無線通信装置による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図36では、移転元および移転先以外で移転操作を行う場合における無線通信装置の動作例を示す。なお、図36は、図22の変形例であるため、図22と共通する部分については、同一の符号を付して、その説明の一部を省略する。
MCIMの移転確認操作が、MCIMの使用権の移転を許可する操作である場合には(ステップS964)、制御部330は、MCIMの使用権の移転を許可する移転確認情報をRO200に送信する(ステップS966)。
続いて、制御部330は、自機がMCIMの使用権の移転先であるか否かを判断する(ステップS965)。自機がMCIMの使用権の移転先である場合には(ステップS965)、制御部330は、MCIMの有効化情報を受信したか否かを判断し(ステップS967)、MCIMの有効化情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。MCIMの有効化情報を受信した場合には(ステップS967)、制御部330は、同期データを受信したか否かを判断し(ステップS1031)、同期データを受信していない場合には、監視を継続して行う。同期データを受信した場合には(ステップS1031)、制御部330は、有効化情報受信通知をRO200に送信する(ステップS968)。
続いて、制御部330は、同期データを受信した旨を通知するための同期データ受信通知をRO200に送信する(ステップS1032)。
また、MCIMの無効化処理が行われた後に(ステップS973)、制御部330は、同期データをRO200に送信する(ステップS1033)。
[ROの動作例(移転元または移転先以外で移転操作をする例)]
図37は、本技術の第2の実施の形態におけるRO200による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図37では、グループに属する無線通信装置(移転元または移転先以外)がMCIMの使用権の移転要求を行う場合におけるRO200の動作例を示す。なお、図37は、図23の変形例であるため、図23と共通する部分については、同一の符号を付して、その説明の一部を省略する。
移転元および移転先に移転確認要求が送信された後に(ステップS982)、制御部210は、移転元および移転先の双方から移転確認情報を受信したか否かを判断する(ステップS986)。
なお、図37に示す各処理(ステップS1041乃至ステップS1045)は、図35に示す各処理(ステップS1022乃至ステップS1025)に対応する。このため、ここでの説明を省略する。
なお、本技術の第2の実施の形態では、第1の無線通信装置300のMCIMの無効化処理を行った後に、第1の無線通信装置300からRO200に同期データを送信する例を示す。この場合には、第1の無線通信装置300からRO200に同期データを直接送信することができる。ただし、MCIMの無効化処理の前に、第1の無線通信装置300からRO200に同期データを送信するようにしてもよい。この場合には、SHO120を介して、第1の無線通信装置300からRO200に同期データを送信する。
このように、本技術の第2の実施の形態では、MCIMの使用権を移転する場合に、その移転要求等とは別に、同期データを移転元から移転先に送信することができる。このため、無線通信装置の通信機能に応じて、適切にデータ同期処理を行うことができる。
<3.変形例>
本技術の第1および第2の実施の形態では、MCIMの使用権の移転処理の際に同期データを移転元から移転先に送信してデータ同期処理を行う例について説明した。ただし、MCIMの使用権の移転処理時以外でも、データ同期処理を行うことを所望するユーザも存在すると想定される。そこで、この変形例では、MCIMの使用権の移転処理時以外にデータ同期処理を行う例を示す。
[MCIMの使用権の移転処理時以外にデータ同期処理を行う場合における通信例]
図38および図39は、本技術の実施の形態の変形例における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
図38および図39では、第1の無線通信装置300、第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140によりグループABが構成されている場合において、第1の無線通信装置300がMCIMの使用権を保持している場合を想定して説明する。また、図38および図39では、第1の無線通信装置300を操作することにより、第1の無線通信装置300および第2の無線通信装置130間におけるデータについてデータ同期処理を行う場合における通信処理例を示す。なお、図38および図39では、第1の無線通信装置300がSHO120と接続状態(601)とされ、第2の無線通信装置130および第3の無線通信装置140がRO200と接続状態(602、603)とされているものとする。
最初に、ユーザ操作により、データ同期処理を行うためのデータ同期設定画面を第1の無線通信装置300の表示部370に表示させる(851)。データ同期設定画面は、例えば、図7に示すグループ一覧表示画面500において、移転先選択領域501が表示されず、同期データ送信元選択領域が表示される画面である。この同期データ送信元選択領域には、データ同期処理を行う場合に、同期データの送信元を選択するためのチェックボックスが表示される。
このように、データ同期設定画面が表示部370に表示されている場合において(851)、データ同期処理の相手先のチェックボックス(図7に示すデータ同期の有無選択領域502に相当)に「レ」印が付される(852)。また、同期データの送信元のチェックボックス(同期データ送信元選択領域)に「レ」印が付される(852)。
このように、相手先のチェックボックスに「レ」印が付され、同期データの送信元のチェックボックスに「レ」印が付された後に、確定ボタン(図7に示す確定ボタン506に相当)が押下される(852)。このように、第1の無線通信装置300においてデータ同期設定操作が受け付けられた場合には(852)、データ同期要求が第1の無線通信装置300からRO200に送信される(853乃至856)。この場合には、第1の無線通信装置300がSHO120と接続状態(601)とされているため、データ同期要求は、第1の無線通信装置300からRO200にSHO120を介して送信される(853乃至856)。ここで、データ同期要求には、データ同期処理の対象となる無線通信装置の端末識別情報(PCID#1、PCID#2)と、同期データとが含まれる。
データ同期要求をRO200が受信すると(856)、制御部210は、受信したデータ同期要求に含まれる端末識別情報に基づいて、そのデータ同期要求を送信した無線通信装置が属するグループを抽出する。すなわち、受信したデータ同期要求に含まれる端末識別情報に一致する端末識別情報がグループ管理データベース220から抽出され、この抽出された端末識別情報に係るグループが抽出される。そして、制御部210は、受信したデータ同期要求に含まれる同期データを、抽出されたグループに関連付けてグループ管理データベース220に保持させる(857)。
続いて、制御部210は、受信したデータ同期要求に含まれる送信元の端末識別情報により特定される無線通信装置(第1の無線通信装置300)に、そのデータ同期要求を受信した旨を通知するための同期データ受信通知を送信する(858乃至861)。この同期データ受信通知を受信した場合には(861)、第1の無線通信装置300は、その旨を表示部370に表示するようにしてもよい。
また、ユーザ操作により、データ同期処理を行うためのデータ同期設定画面を第2の無線通信装置130の表示部370に表示させる(862)。このように、データ同期設定画面が表示部370に表示されている場合において(862)、同期データの送信元(第1の無線通信装置300)のチェックボックスに「レ」印が付される(863)。また、同期データの送信先(第2の無線通信装置130)のチェックボックスに「レ」印が付される(863)。
このように、同期データの送信元および送信先のチェックボックスに「レ」印が付された後に、確定ボタン(図7に示す確定ボタン506に相当)が押下される(863)。このように、第2の無線通信装置130においてデータ同期設定操作が受け付けられた場合には(863)、データ同期要求が第2の無線通信装置130からRO200に送信される(864、865)。この場合には、第2の無線通信装置130がRO200と接続状態(602)とされているため、データ同期要求は、第2の無線通信装置130からRO200に直接送信される(864、865)。ここで、データ同期要求には、データ同期処理の対象となる無線通信装置の端末識別情報(PCID#1、PCID#2)が含まれるが、同期データは含まれない。
データ同期要求をRO200が受信すると(865)、制御部210は、受信したデータ同期要求に含まれる端末識別情報に基づいて、そのデータ同期要求を送信した無線通信装置が属するグループを抽出する。すなわち、受信したデータ同期要求に含まれる端末識別情報に一致する端末識別情報がグループ管理データベース220から抽出され、この抽出された端末識別情報に係るグループが抽出される。そして、制御部210は、抽出されたグループに関連付けてグループ管理データベース220に保持させている同期データを取得し、この取得された同期データを、そのデータ同期要求を送信した無線通信装置に送信する(866、867)。
同期データを第2の無線通信装置130が受信すると(867)、第2の無線通信装置130の制御部330は、第1の無線通信装置300におけるデータに、第2の無線通信装置130におけるデータを同期させるためのデータ同期処理を行う(868)。
また、第2の無線通信装置130に同期データを送信すると(866)、RO200の制御部210は、第2の無線通信装置130に送信した同期データをグループ管理データベース220から削除する(869)。
なお、図38および図39では、MCIMの使用権を保持する第1の無線通信装置300を同期データの送信元とする例を示すが、MCIMの使用権を保持していない無線通信装置を同期データの送信元とする場合についても適用することができる。
また、図38および図39では、第2の無線通信装置130からの同期データ要求に応じて同期データを送信することを条件に、その同期データをグループ管理データベース220から削除する例を示した。しかしながら、ユーザが、第1の無線通信装置300を用いてデータ同期設定操作を行った後に、何らかの理由(例えば、操作忘れ、急な仕事が入る)により、第2の無線通信装置130においてデータ同期設定操作を行わないことも想定される。この場合には、同期データをグループ管理データベース220から削除することができないおそれがある。例えば、図38および図39に示すデータ同期処理を比較的多数のユーザが利用する場合、RO200に保持されるデータ量(同期データのデータ量)が莫大なものになる可能性がある。この場合には、RO200について運用上のコストが増加することが想定される。
そこで、第1の無線通信装置300から同期データを送信する際に、同期データの有効時間を設定することができるようにすることが考えられる。例えば、有効時間として固定値(例えば、10分)を設定することができる。例えば、ユーザは、第1の無線通信装置300から同期データが送信されてから10分以内に、第2の無線通信装置130においてデータ同期設定操作を行うことにより、第2の無線通信装置130はRO200から同期データを取得することができる。しかしながら、第1の無線通信装置300から同期データが送信されてから10分を経過しても、第2の無線通信装置130においてデータ同期設定操作が行われない場合には、RO200は同期データをグループ管理データベース220から削除することができる。すなわち、RO200は、第1の無線通信装置300から同期データを受信してから10分を経過しても、第2の無線通信装置130からのデータ同期要求を受信しない場合には、その同期データをグループ管理データベース220から削除することができる。このように有効時間を設定することにより、RO200について運用上のコストを低減させることができる。なお、有効時間については、ユーザ操作により変更可能とするようにしてもよい。
また、図38および図39では、データ同期処理の対象となる2つの無線通信装置においてユーザがデータ同期設定操作を順次行う例を示した。ただし、例えば、第1の無線通信装置300からの同期データを受信した場合には、RO200は、その旨を第2の無線通信装置130に通知するようにしてもよい。このように通知を行うことにより、ユーザに対して、第2の無線通信装置130を用いてデータ同期設定操作を行うことを促すことができる。また、ユーザは、その通知を受けることにより、第2の無線通信装置130を用いてデータ同期設定操作を迅速に行うことができる。この例を図40および図41に示す。
[MCIMの使用権の移転処理時以外にデータ同期処理を行う場合における通信例]
図40および図41は、本技術の実施の形態の変形例における通信システム100を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図40および図41に示すシーケンスチャートは、図38および図39の変形例であるため、図38および図39と共通する部分については、その説明の一部を省略する。
図40に示す各処理(871乃至881)は、図38に示す各処理(851乃至861)に対応する。
また、RO200の制御部210は、受信したデータ同期要求に含まれる送信先の端末識別情報により特定される無線通信装置(第2の無線通信装置130)に、同期データ通知を送信する(882、883)。この同期データ通知を受信した場合には(883)、第2の無線通信装置130は、データ同期処理を行うためのデータ同期設定画面を第2の無線通信装置130の表示部370に表示させる(884)。
図40および図41に示す各処理(884乃至891)は、図38および図39に示す各処理(862乃至869)に対応する。
上述したように、図38乃至図41では、データ同期処理の対象となる2つの無線通信装置においてユーザがデータ同期設定操作を行う例を示した。ただし、例えば、データ同期処理の対象となる2つの無線通信装置のうち、同期データの送信元の無線通信装置においてはユーザがデータ同期設定操作を行い、同期データの送信先の無線通信装置においては自動でデータ同期処理を行うようにしてもよい。このように自動でデータ同期処理を行う場合には、例えば、その旨の設定をユーザ操作により行っておくものとする。これにより、例えば、送信先の無線通信装置(第2の無線通信装置130)が同期データ通知を受信した場合には(883)、第2の無線通信装置130の制御部330が、データ同期要求を自動でRO200に送信することができる。
このように、本技術の実施の形態の変形例では、MCIM(契約認証情報)の使用権を移転させることなく、データ同期処理を行うことができる。このため、ネットワーク側の負荷を低減させることができる。
なお、本技術の実施の形態では、データ同期処理の対象となるデータとして、アドレス帳やスケジュール帳に係るコンテンツを例にして説明した。ただし、アドレス帳やスケジュール帳以外のコンテンツ(例えば、プレイリスト(音楽、写真等)、ID情報)についてデータ同期処理を行う場合についても本技術の実施の形態を適用することができる。なお、ID情報は、例えば、ブログやHP(home Page)等のログインアカウント、インターネット上のサービスを利用する際のID情報である。そのブログには、例えば、ユーザが、短文を投稿して閲覧することができるコミュニケーション・サービス(いわゆる、ミニブログ(例えば、つぶやき))等を含む。
なお、本技術の実施の形態では、一体として構成される情報処理装置(SHO120、RO200等)を例にして説明した。ただし、これらの情報処理装置が備える各部(例えば、制御部210、グループ管理データベース220)を複数の装置により構成する情報処理システムについても本技術の実施の形態を適用することができる。また、本技術の実施の形態では、3の無線通信装置により構成されるグループABを例にして説明したが、2、または、4以上の無線通信装置により構成されるグループについても本技術の実施の形態を適用することができる。また、本技術の実施の形態では、グループを構成する複数の無線通信装置間においてデータ同期処理を行う場合を例にして説明した。ただし、グループを構成しない複数の無線通信装置間においてデータ同期処理を行う場合についても本技術の実施の形態を適用することができる。この場合には、例えば、データ同期処理を行う相手先を、ユーザ操作(例えば、相手先の無線通信装置を識別するための識別情報の入力操作)により設定することができる。
また、携帯型の無線通信装置(例えば、データ通信専用端末装置)や、固定型の無線通信装置に本技術の実施の形態を適用することができる。例えば、自動販売機のデータ収集を目的とする無線通信装置、エレベータ、自動車、電子機器(例えば、家電製品、ゲーム機、デジタルフォトフレーム)に搭載されている無線通信装置に本技術の実施の形態を適用することができる。
また、本技術の実施の形態では、ネットワーク接続権(接続権)として、MCIMの使用権を例にして説明した。ただし、他の情報(例えば、USIM(Universal Subscriber Identity Module))に基づいて、所定のネットワークと接続するための接続権についても、本技術の実施の形態を適用することができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1) 無線通信を利用して所定のネットワークに接続するための接続権が設定されている第1の無線通信装置から前記接続権が設定されていない第2の無線通信装置に、前記接続権を移転するための移転操作を受け付ける受付部と、
前記移転操作が受け付けられた場合に、前記第1の無線通信装置から前記第2の無線通信装置に前記接続権を移転することを要求する移転要求に前記第2の無線通信装置におけるデータを前記第1の無線通信装置における所定データに同期させるための情報を含めて前記移転要求を送信する制御部と
を具備する無線通信装置。
(2) 前記無線通信装置は、前記第1の無線通信装置であり、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置を含む複数の無線通信装置により前記接続権を共有するグループが構成され、
前記制御部は、前記移転操作が受け付けられた場合には、前記移転要求および前記所定データを、前記グループを管理する管理システムに送信し、
前記管理システムは、前記移転要求および前記所定データを受信した場合には、前記接続権を設定するための設定情報を前記第2の無線通信装置に送信して前記第2の無線通信装置に前記接続権を設定させ、前記所定データを前記第2の無線通信装置に送信して前記第2の無線通信装置におけるデータを前記所定データに同期させる制御を行う
前記(1)に記載の無線通信装置。
(3) 前記制御部は、前記同期させるための情報として前記所定データを含めた前記移転要求を前記管理システムに送信し、
前記管理システムは、前記設定情報に前記所定データを含めて前記第2の無線通信装置に送信する
前記(2)に記載の無線通信装置。
(4) 前記管理システムは、RO(Registration Operator)であり、
前記ROは、前記第1の無線通信装置から前記所定データを受信した場合には前記所定データを保持し、前記保持されている所定データを前記第2の無線通信装置に送信する
前記(2)または(3)に記載の無線通信装置。
(5) 前記ROは、前記所定データが保持された場合にはその旨を前記第2の無線通信装置に通知する前記(4)に記載の無線通信装置。
(6) 前記ROは、前記保持されている所定データを前記第2の無線通信装置への送信後に削除する前記(4)または(5)に記載の無線通信装置。
(7) 前記ROは、前記所定データが保持されてから前記第2の無線通信装置への送信が所定時間以上行われない場合には当該所定データを削除して当該所定データの前記第2の無線通信装置への送信を行わない前記(4)から(6)のいずれかに記載の無線通信装置。
(8) 前記受付部は、前記所定時間を指定する指定操作を受け付け、
前記制御部は、前記指定操作が受け付けられた場合には前記指定された所定時間に係る時間情報を前記所定データに関連付けて前記ROに送信し、
前記ROは、前記所定データに関連付けられて送信された時間情報に係る所定時間を用いて当該所定データの削除を行う
前記(7)に記載の無線通信装置。
(9) 前記グループを構成する複数の無線通信装置のうち前記接続権が設定されている無線通信装置は、前記接続権に基づいてSHO(Selected Home Operator)に接続可能であり、
前記グループを構成する複数の無線通信装置のうち前記接続権が設定されていない無線通信装置は、ROにのみ接続可能である
前記(2)から(9)のいずれかに記載の無線通信装置。
(10) 前記無線通信装置は、前記第2の無線通信装置であり、
前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置を含む複数の無線通信装置により前記接続権を共有するグループが構成され、
前記制御部は、前記移転操作が受け付けられた場合には、前記グループを管理する管理システムに前記移転要求を送信し、
前記管理システムは、前記移転要求を受信した場合には、前記移転要求に係る移転の許可を求めるための移転確認要求を前記第1の無線通信装置に送信し、前記移転確認要求に係る移転を許可する旨の移転確認情報および前記所定データが前記第1の無線通信装置から送信された場合には、前記接続権を設定するための設定情報を前記第2の無線通信装置に送信して前記第2の無線通信装置に前記接続権を設定させ、前記所定データを前記第2の無線通信装置に送信して前記第2の無線通信装置におけるデータを前記所定データに同期させる制御を行う
前記(1)に記載の無線通信装置。
(11) 前記第1の無線通信装置は、前記移転確認情報に前記所定データを含めて前記管理システムに送信し、
前記管理システムは、前記設定情報に前記所定データを含めて前記第2の無線通信装置に送信する
前記(10)に記載の無線通信装置。
(12) 前記所定データは、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置間におけるデータ同期処理の対象となるコンテンツである前記(1)から(11)のいずれかに記載の無線通信装置。
(13) 前記制御部は、前記第1の無線通信装置において新たに更新されたコンテンツに前記第2の無線通信装置における当該コンテンツを同期させるための情報を含めた前記移転要求を送信する前記(12)に記載の無線通信装置。
(14) 前記受付部は、前記移転操作と、前記第2の無線通信装置におけるデータを前記所定データに同期させるための同期指示操作とを受け付け、
前記制御部は、前記移転操作および前記同期指示操作が受け付けられた場合には前記移転要求を送信し、前記移転操作のみが受け付けられた場合には前記移転要求に前記同期させるための情報を含めずに前記移転要求を送信する
前記(1)から(13)のいずれかに記載の無線通信装置。
(15) 前記接続権は、通信事業者が運営する基地局に接続するための契約認証情報に基づいて前記基地局に接続する権利である前記(1)から(14)のいずれかに記載の無線通信装置。
(16) 無線通信を利用して所定のネットワークに接続するための接続権が設定されている第1の無線通信装置から前記接続権が設定されていない第2の無線通信装置に、前記接続権を移転することを要求する移転要求であって前記第2の無線通信装置におけるデータを前記第1の無線通信装置における所定データに同期させるための情報を含む移転要求を受信する受信部と、
前記移転要求を受信した場合に、前記接続権を設定するための設定情報を前記第2の無線通信装置に送信して前記第2の無線通信装置に前記接続権を設定させ、前記所定データを前記第2の無線通信装置に送信して前記第2の無線通信装置におけるデータを前記所定データに同期させる制御を行う制御部と
を具備する情報処理装置。
(17) 無線通信を利用して所定のネットワークに接続するための接続権が設定されている第1の無線通信装置から前記接続権が設定されていない第2の無線通信装置に、前記接続権を移転するための移転操作を受け付ける受付部と、前記移転操作が受け付けられた場合に、前記第1の無線通信装置から前記第2の無線通信装置に前記接続権を移転することを要求する移転要求に前記第2の無線通信装置におけるデータを前記第1の無線通信装置における所定データに同期させるための情報を含めて前記移転要求を送信する制御部とを備える無線通信装置と、
前記移転要求を受信した場合に、前記接続権を設定するための設定情報を前記第2の無線通信装置に送信して前記第2の無線通信装置に前記接続権を設定させ、前記所定データを前記第2の無線通信装置に送信して前記第2の無線通信装置におけるデータを前記所定データに同期させる制御を行う情報処理装置と
を具備する通信システム。
(18) 無線通信を利用して所定のネットワークに接続するための接続権が設定されている第1の無線通信装置から前記接続権が設定されていない第2の無線通信装置に、前記接続権を移転するための移転操作を受け付ける受付手順と、
前記移転操作が受け付けられた場合に、前記第1の無線通信装置から前記第2の無線通信装置に前記接続権を移転することを要求する移転要求に前記第2の無線通信装置におけるデータを前記第1の無線通信装置における所定データに同期させるための情報を含めて前記移転要求を送信する送信手順と
を具備する無線通信装置の制御方法。