JP5941666B2 - nozzle - Google Patents
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Description
本発明は、泡状の液体を供給する液体ディスペンサに用いられるノズルに関する。 The present invention relates to a nozzle used in a liquid dispenser that supplies a foam-like liquid.
下方に向かって開口するノズルから液体を適量供給する装置として、公衆トイレ、病院又は飲食店等の公共施設において、液体の石鹸の供給に用いられる液体ディスペンサが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような石鹸を供給する液体ディスペンサは、供給する石鹸の洗浄性の向上や使用する石鹸の量の低減等の利便性を高めるために、石鹸に気体を混合させて泡状として、ノズルから吐出する技術も知られている。 As a device for supplying an appropriate amount of liquid from a nozzle that opens downward, a liquid dispenser used for supplying liquid soap in public facilities such as public toilets, hospitals, and restaurants is known (for example, Patent Document 1). reference). Such a liquid dispenser that supplies soap is discharged from the nozzle as a foam by mixing gas with soap in order to improve the convenience of cleaning the soap to be supplied and reducing the amount of soap used. Techniques for doing this are also known.
しかし、石鹸を泡状で供給する液体ディスペンサでは、ノズルから泡状の石鹸を吐出後、ノズル先端に泡状の石鹸が残存し、当該残存した石鹸が時間の経過と共に滴下する、所謂液ダレが生じる、という問題があった。そこで、液ダレを防止する装置として、ノズルの石鹸を通過させる連通孔の内面積を増加させる液ダレ防止装置を、ノズルの連通孔内に設ける技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。 However, in a liquid dispenser that supplies soap in the form of foam, after discharging the foamed soap from the nozzle, the foamed soap remains at the tip of the nozzle, and so-called liquid dripping, in which the remaining soap drops over time. There was a problem that it occurred. Therefore, as a device for preventing liquid sag, a technique is known in which a liquid sag prevention device for increasing the inner area of the communication hole through which the soap of the nozzle passes is provided in the communication hole of the nozzle (see, for example, Patent Document 2). ).
上述した液体ディスペンサに用いられるノズルでは、以下の問題があった。即ち、上述した液体ディスペンサでは、液ダレを防止するためにノズルに液ダレ防止装置を設ける構成であり、液ダレ防止装置をノズルの連通孔に組み立てる工程が必要となる。また、液ダレ防止装置は、その構造が複雑である。液ダレ防止装置は、構造が複雑であり、また、連通孔に組み立てる工程が必要であることから、液体ディスペンサの製造コストが増加する、という問題もある。 The nozzle used for the liquid dispenser described above has the following problems. That is, in the liquid dispenser described above, a liquid dripping prevention device is provided in the nozzle in order to prevent liquid dripping, and a process of assembling the liquid dripping prevention device in the communication hole of the nozzle is required. Moreover, the structure of the liquid dripping prevention device is complicated. The liquid dripping prevention device has a problem that the structure is complicated and a process for assembling the communication hole is required, so that the manufacturing cost of the liquid dispenser increases.
そこで本発明は、簡単な構成で液ダレが防止可能なノズルを提供することを目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a nozzle capable of preventing liquid dripping with a simple configuration.
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のノズルは、次のように構成されている。 In order to solve the above problems and achieve the object, the nozzle of the present invention is configured as follows.
本発明の一態様として、液体を泡状にして供給する液体ディスペンサに設けられ、前記泡状の液体を吐出するノズルは、内部に前記液体を通過させる連通孔が形成された胴部と、前記胴部の端部に形成されるとともに、前記連通孔が開口する平面部と、前記平面部の表面であって、前記連通孔の周囲に設けられ、前記吐出された前記泡状の液体が平面部の一部に移動可能な傾斜角度で傾斜するとともに、その一部に表面積を増加させる面部が形成された突出部と、を備え、前記突出部は曲面で形成されている。 As one aspect of the present invention, a nozzle that is provided in a liquid dispenser that supplies liquid in the form of foam and that discharges the foam-like liquid includes a body portion in which a communication hole through which the liquid passes is formed, A planar portion that is formed at an end portion of the body portion, the opening of the communication hole, and a surface of the planar portion, provided around the communication hole, and the discharged bubble-like liquid is a flat surface; And a protruding portion having a surface portion that increases the surface area of the portion, and the protruding portion is formed of a curved surface .
本発明によれば、簡単な構成で液ダレ防止可能なノズルを提供することが可能となる。 According to the present invention, it is possible to provide a nozzle capable of preventing liquid dripping with a simple configuration.
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るノズル23が用いられた液体ディスペンサ1の構成を、図1乃至図6を用いて説明する。
(First embodiment)
Hereinafter, the configuration of the
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液体ディスペンサ1の構成を模式的に示す説明図、図2は、液体ディスペンサ1に用いられる供給装置11の構成を示す断面図、図3は、供給装置11に用いられるノズル23の構成を示す斜視図、図4は、ノズル23の構成を示す側面図、図5は、ノズル23の構成を示す下面図、図6は、ノズル23の構成を拡大して示す断面図である。
FIG. 1 is an explanatory view schematically showing a configuration of a
図1に示すように、液体ディスペンサ1は、外郭部材10と、供給装置11と、駆動機構12と、センサ13と、制御部14と、電力供給部15と、を備えている。液体ディスペンサ1は、例えば、公共施設の化粧室等に設けられ、泡状の石鹸等の液体を適量供給可能に形成されている。例えば、液体は、その粘度が30℃で1〜80mPa・sに形成されている。
As shown in FIG. 1, the
外郭部材10は、供給装置11、駆動機構12、センサ13、制御部14及び電力供給部15を収納するとともに、供給装置11の下方に使用者の手を挿入可能に形成されている。外郭部材10は、液体ディスペンサ1の設置場所、例えば、洗面台や壁面に固定可能に形成されている。
The
図1及び図2に示すように、供給装置11は、外郭部材10に着脱自在、且つ、液体を供給可能に形成された、所謂カートリッジである。供給装置11は、タンク21と、供給手段22と、ノズル23と、を備えている。タンク21は、その内部に液状の液体を貯留可能に形成されている。タンク21は、供給手段22に固定されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
供給手段22は、固定体31と、可動体32と、ポンプ部33と、混合部34と、を備えている。供給手段22は、タンク21の液状の液体を泡状の液体として、ノズル23から吐出可能に形成されたポンプである。
The
固定体31は、タンク21に接続されている。固定体31は、その内部に、ポンプ部33と混合部34とを収納可能に形成されている。
The
可動体32は、その先端にノズル23が一体に形成されている。可動体32は、固定体31に対して離接可能に形成されている。具体的には、可動体32は、固定体31から離接する方向に往復動可能に形成されている。可動体32は、ポンプ部33を駆動可能に形成されている。可動体32は、駆動機構12により固定体31に向かって近接する方向に駆動される。また、可動体32は、駆動機構12により固定体31に向かって駆動された後、ポンプ部33内の後述する付勢部材により固定体31から離間する方向に移動可能に形成されている。
The
ポンプ部33は、可動体32の往復動により液体を圧送可能に形成されている。ポンプ部33は、例えば、その内部に二つの弁体と、タンクからの液体を一時的に貯留するポンプ室と、前記弁体及び可動体32を付勢する付勢部材と、を有している。
The
ポンプ部33は、供給手段22が待機状態にあるときに、二つの弁体により、液体の移動が制限される。ポンプ部33は、可動体32が固定体31から離間する方向に移動したときに、一方の弁体を開状態とし、ポンプ室内にタンク21内の液体を所定の量移動可能に形成されている。また、ポンプ部33は、可動体32が固定体31に近接する方向に移動したときに、他方の弁体を開状態とし、ポンプ室内の液体を混合部34で空気と混合可能、且つ、当該空気と混合した液体をノズル23へと圧送可能に形成されている。
When the
混合部34は、ポンプ部33の他方の弁体が開状態のときに、ポンプ室内の液体に空気を混合可能に形成されている。混合部34は、液体に空気を混合させて、泡状の液体を形成する。
The
ノズル23は、例えば樹脂材料により形成されている。ノズル23は、可動体32に一体に形成されている。図1乃至図6に示すように、ノズル23は、その内部にポンプ部33と連続する連通孔42を有する円筒状に形成された胴部41と、胴部41の先端に形成された平面部43と、平面部43の表面に形成され、その中央に連通孔42が位置する突出部44と、を備えている。
The
ノズル23は、胴部41、平面部43及び突出部44が一体に形成されている。ノズル23は、胴部41の連通孔42により、ポンプ部33から外部への泡状の液体の流路、及び、泡状の液体の吐出口を形成する。
The
胴部41は、可動体32と一体に形成されている。連通孔42は、胴部41と同一の軸心で配置され、ポンプ室側と端部とで、異なる径により形成されている。例えば、連通孔42は、固定体31側が大径に形成されるとともに、先端側が突出部44の中心で開口する小径に形成され、漸次縮径する円錐台形状の孔により連続して形成される。
The
平面部43及び突出部44は、胴部41の端面を構成する。平面部43及び突出部44は、その表面積が、連通孔42の端部の開口、即ち、連通孔42の突出部44に開口する開口面積よりも広く形成されている。平面部43及び突出部44の表面積は、連通孔42の端部の開口面積の5倍以上であることが好ましく、10倍以上がより好ましい。
The
突出部44は、平面部43から突出して設けられ、その表面に、表面積を増加させる面部45が形成されている。また、突出部44の外周側から中心側に向かって、平面部43に対して90度よりも小さい所定の傾斜角度、好ましくは、0度以上60度以下の傾斜角度で形成されている。
The protruding
即ち、突出部44は、液体がその表面に付着した場合に、液体の表面張力により当該液体を保持可能、且つ、重力方向にその表面に沿って極力移動しない角度であって、吐出時に泡状の液体が突出部44から平面部43へと移動可能な角度に形成されている。なお、ここで、傾斜角が0度とは、突出部44を有さず平面からなる構成を示す。
That is, the
具体的には、突出部44は、球面の一部によって構成され、その外面が所定の傾斜角度内であって、平面部43からの高さがその半径よりも小さく形成された曲面である。なお、突出部44は、その外面が曲面であり、このため、所定の傾斜角度とは、当該曲面を、その各位置で傾斜面と近似させ、当該近似させた傾斜面(所謂、接平面)と平面部43との角度である。
Specifically, the protruding
突出部44は、例えば、平面部43から連通孔42と突出部44との陵部までの高さtが、その曲面を成す球面の半径の1/2以下に形成されている。また、突出部44は、例えば、その半径が4mmであって平面部43から連通孔42と突出部44との陵部までの高さtが1.7mmに形成されている。
The
面部45は、例えば、突出部44に同一幅で形成された複数の溝45aである。具体的には、面部45は、突出部44の軸心から放射状、且つ、等間隔に複数、本実施形態においては、8つ設けられた溝45aである。
The
溝45aは、突出部44の外面から平面部43まで設けられており、突出部44の外面と連通孔42の一部を連結する。溝45aは、その幅が、泡状及び液状の液体が接触可能に形成されている。溝45aは、この溝45aに付着した泡状及び液状の液体が、その表面張力により保持される幅であることが好ましい。溝45aは、例えば、その幅が0.2mmから0.5mmの幅に形成されている。
The
駆動機構12は、外郭部材10内に配置されるとともに、制御部14に信号線Sを介して接続される。駆動機構12は、制御部14からの指示に基づいて、可動体32を固定体31に近接する方向に移動させる。例えば、駆動機構12は、可動体32の端面を押圧可能に形成されるとともに、可動体32を固定体31へ近接方向に所定の距離移動させた後、当該押圧を解除可能に形成されている。
The
センサ13は、外郭部材10に設けられ、制御部14に信号線Sを介して接続されている。センサ13は、ノズル23の下方に使用者の手が位置したことを検出可能、且つ、検出した情報を制御部14に送信可能に形成されている。
The
制御部14は、駆動機構12、センサ13及び電力供給部15に、信号線Sを介して接続されている。制御部14は、電力供給部15から供給された電力を駆動機構12及びセンサ13に供給する。また、制御部14は、センサ13で検出した情報を受信後、駆動機構12を駆動可能に形成されている。
The
電力供給部15は、例えば、外郭部材10に設けられた乾電池ホルダー及び乾電池により構成されている。なお、電力供給部15は、商用電源や家庭用電源等の外部電源に接続される電源ケーブルであっても良い。
The
このように構成された液体ディスペンサ1は、電力供給部15から制御部14に電力が供給されると、まず、センサ13に電力が供給されて、センサ13により、常時使用者の手を検出可能となる。使用者の手がノズル23の下方に位置すると、センサ13は、当該手が位置したことを検出し、検出情報を制御部14に送信する。制御部14は、センサ13からの検出情報を受信すると、当該情報に基づいて、駆動機構12に電力を供給して駆動し、可動体32を所定の距離だけ固定体31側に押圧して移動させる。
In the
可動体32の移動により、ポンプ部33は、ポンプ室内の液体を圧送する。このとき、圧送された液体は、混合部34により空気と混合して泡状となる。当該泡状の液体は、ノズル23内の連通孔42を通過して適量がノズル23の先端から吐出される。
With the movement of the
所定の距離だけ可動体32を移動させた駆動機構12は、可動体32への押圧を解除する。また、押圧が解除された可動体32は、ポンプ部33の付勢部材により、固定体31から離間する方向に移動する。このとき、ポンプ部33では、ポンプ室に所定の量の液体が吸込まれる。これにより、供給装置11は、次回の駆動機構12の駆動まで待機する待機状態となる。このように、液体ディスペンサ1は、センサ13で手が検出されると、制御部14により供給装置11の供給手段22を駆動機構12により駆動して、泡状の液体をノズル23から供給する。
The
次に、ノズル23の先端から適量が吐出された液体について説明する。泡状の液体は、ノズル23の連通孔42から外部空間に吐出されると、ノズル23の内部の圧力と気圧の差によって僅かに膨張する。
Next, the liquid in which an appropriate amount is discharged from the tip of the
なお、このように吐出された泡状の液体は、泡状の液体の分子が引き合ってまとまろうとする分子間力(ファンデルワールス力)による表面張力によって吸着力が発生し、複数の泡が互いに吸着する。また、泡状の液体は、複数の泡により連続する。 In addition, the foamed liquid discharged in this way generates an adsorption force due to surface tension due to intermolecular force (Van der Waals force) that attracts the molecules of the foamy liquid to gather together, and a plurality of bubbles are mutually connected. Adsorb. In addition, the foam-like liquid is continued by a plurality of bubbles.
吐出された泡状の液体は、突出部44の先端、及び、突出部44に設けられた複数の溝45aから突出部44の表面に接触するとともに、重力方向へ連続して移動する。また、泡状の液体は、連通孔42から継続して吐出される泡状の液体に押され、突出部44の表面及び溝45aからノズル23の外周側へさらに拡散し、平面部43の一部に接触するとともに、重力方向へと連続して移動する。
The discharged foamy liquid contacts the tip of the
泡状の液体は、連通孔42から適量が吐出されると、吸着力によりその自重が支えきれなくなった大部分が重力方向に落下し、落下しなかった泡が吸着力によって平面部43の一部及び突出部44の表面に残存する。
When an appropriate amount of the foam-like liquid is discharged from the
当該残存した泡状の液体は、連続していた泡が落下したことにより、落下した泡から受けていた重力方向への引張力が解除されるとともに、その表面張力により、平面部43のノズル23の外周側にさらに漸次移動し、連通孔42からの吐出時よりも平面部43に広範囲で接触する。
The remaining foam-like liquid is released from the continuous foam, and the tensile force in the direction of gravity received from the dropped foam is released. It further moves gradually to the outer peripheral side, and comes into contact with the
残存する泡状の液体は、複数の泡が互いの吸着力により一体に連続するとともに、それぞれが平面部43、突出部44及び面部45に接触した状態でノズル23に保持される。これにより、残存した泡状の液体は、広い面積でノズル23の先端に接触することから、平面部43、突出部44及び面部45からその自重により滴下せず、平面部43、突出部44及び面部45に保持される。
The remaining foam-like liquid is held by the
また、面部45は、その幅が狭く形成された複数の溝45aにより形成されていることから、泡状の液体は、接触面積が増加するとともに、その表面張力で保持されることで、溝45aの延設方向が重力方向であっても溝45aにおける重力方向の移動が抑制される。
In addition, since the
また、残存した泡状の液体は、時間の経過とともに泡が消失して液状となっても、平面部43、突出部44及び面部45に接触していることから、その表面張力により平面部43、突出部44及び溝45aに保持される。また、液状の液体は、溝45aにより、接触面積が増加するとともに、その表面張力で保持されることで、重力方向の移動が抑制される。
Further, the remaining foam-like liquid is in contact with the
また、平面部43から溝45aの付近で突出部44に移動するか、又は、溝45aの付近で突出部44の外面に位置する泡状又は液状の液体は、その表面張力により溝45aへ浸入することから、当該溝45aで液体が保持される。
Further, the foamy or liquid liquid that moves from the
このように構成された液体ディスペンサ1によれば、ノズル23の端面を成す平面部43と所定の傾斜角度の曲面で形成されるとともに、溝45aが形成された突出部44をその先端に設けることで、簡単な構成であって、残存した液体の液ダレを防止可能となる。
According to the
具体的に説明すると、ノズル23は、その突出部44の傾斜角度が平面部43に対して所定の傾斜角度の範囲内で球面の一部を成す形状に形成されている。このため、ノズル23は、泡状の液体が連通孔42から吐出された場合に、泡状の液体が吐出される流れのほうへ引き寄せられ、突出部44を超えて平面部43に泡状の液体が接触する面積を極力小さくすることが可能となる。このため、吐出された泡状の液体は、ノズル23の先端に少量を残して落下することとなり、泡切れが良く、ノズル23に残存する液体の量を低減することが可能となる。
More specifically, the
また、ノズル23は、吐出後に残存した液体をその表面張力により平面部43を移動させることで、泡状の液体を吐出時よりも広い面積で接触させることが可能となる。泡状の液体を吐出時よりも広い面積でノズル23に保持することから、ノズル23は、残存する泡状の液体の滴下、即ち液ダレが防止可能となる。
Further, the
ノズル23は、平面部43及び突出部44の表面積が、連通孔42の突出部44での開口面積の5倍以上、より好ましくは10倍以上とすることにより、液体を保持する表面積を十分に確保することが可能となり、液体の液ダレを極力防止することが可能となる。
The
突出部44は、面部45を設けることで、平面部43及び突出部44の表面積を増加させることが可能となる。面部45は、溝45aとすることで、当該溝45aに位置する液体を、その表面張力により保持することが可能となる。なお、面部45は、溝45aの幅によって、当該溝45aにおいて液体を保持可能であり、また、溝45aの幅を狭くすることで毛管現象を発生させて、液体を上昇させることも可能となる。
Protruding
突出部44は、突出部44の平面部43からの高さが突出部44の球面の半径の1/2以下に構成することで、その先端から平面部43に向かって漸次傾斜角度が大となる。これにより、突出部44は、吐出された泡状の液体がノズル23の外周側に広がって突出部44の表面に沿って平面部43側に上昇する際に、その中途部から抵抗を増大させ、吐出時に平面部43に接触する面積を極力小さくすることで、上述した泡切れ性を向上させるが可能となる。
The protruding
なお、突出部44は、曲面とすることで、泡状の液体の移動の抵抗を低減可能となり、表面積が広くなることにより、当該液体を極力保持することが可能となる。また、突出部44は、球面の半径の1/2以下とすることで、その曲面がなす傾斜角度を小さくすることが可能となり、吐出時の泡状の液体の拡散が防止可能であっても、表面張力による移動が極力可能となる。
In addition, it is possible to reduce the resistance of movement of the foam-like liquid by making the protruding portion 44 a curved surface, and it is possible to hold the liquid as much as possible by increasing the surface area. Further, by setting the
また、突出部44は、平面部43側からその先端(連通孔42及び突出部44の陵部)に向かって傾斜角度が漸次小さくなる構成である。このため、ノズル23は、平面部43及び突出部44に付着した泡状の液体が突出部44の表面に沿って重力方向へ移動しても、当該液体をその下方の球面により極力保持することが可能となる。また、泡状の液体の移動速度を低減可能となる。これらのことにより、突出部44の先端に移動する液体の量を低減し、当該先端に移動した液体の滴下を防止することが可能となる。
Further, the protruding
さらに、ノズル23は、その内部に連通孔42を有する円筒状に形成されるとともに、その端面の平面部43に、突出部44を一体に形成する構成であることから、簡単な形状でよい。このため、樹脂材料でノズル23を形成する場合であっても、金型の形状も簡単な形状でよく、製造コストの低減も可能となる。これらのように、ノズル23は、平面部43及び突出部44を設ける構成とすることで、簡単な形状とし、製造コストを増大させることなく液ダレを防止可能となる。
Furthermore, since the
上述したように、本発明の第1の実施形態に係る液体ディスペンサ1によれば、ノズル23の先端に、平面部43及び所定の角度の曲面で形成され、溝45aからなる面部45を有する突出部44を設ける構成とすることで、簡単な構成で液ダレが防止可能となる。
As described above, according to the
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る液体ディスペンサ1に用いるノズル23Aの構成を、図7を用いて説明する。
(Second Embodiment)
Next, the configuration of the
図7は、本発明の第2の実施形態に係る液体ディスペンサ1に用いられるノズル23Aの構成を示す斜視図である。なお、第2の実施形態に係る液体ディスペンサ1のノズル23Aの構成のうち、上述した第1の実施形態に係る液体ディスペンサ1のノズル23と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、第2の実施形態に係る液体ディスペンサ1は、上述した第1の実施形態に係る液体ディスペンサ1と、ノズル23Aの構成以外、同一の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
FIG. 7 is a perspective view showing a configuration of a
図7に示すように、ノズル23Aは、例えば樹脂材料により、可動体32に一体に形成されている。ノズル23Aは、その内部がポンプ室と連続する連通孔42を有する胴部41と、胴部41の先端に形成された平面部43と、面部45Aが形成された突出部44と、を備えている。
As shown in FIG. 7, the
面部45Aは、例えば、突出部44に形成された複数の溝45bである。具体的には、面部45Aは、突出部44の軸心から放射状、且つ、等間隔に複数、本実施形態においては、8つ設けられた溝45bである。
45 A of surface parts are the some groove |
溝45bは、突出部44の外面から平面部43まで設けられており、突出部44の外面と連通孔42の一部を連結する。また、溝45bは、突出部44の先端から平面部43に向かって、その幅が漸次狭く形成されている。
The
溝45bは、その幅が、泡状及び液状の液体が接触可能に形成されている。溝45bは、この溝45bに付着した泡状及び液状の液体が、その表面張力により保持される幅であることが好ましい。溝45bは、例えば、その幅が、突出部44側で0.5mmに形成されるとともに、平面部43において0mmとなるように、その幅が形成されている。
The width of the
このように構成されたノズル23Aを用いた液体ディスペンサ1は、上述したノズル23と同様の効果を得ることが可能となる。また、ノズル23Aは、面部45Aがその先端に向かって漸次大となる幅に形成されていることから、吐出された泡状の液体は、溝45bの平面部43側よりも、突出部44の先端側から突出部44の外周面及び平面部43へと拡散されることとなる。このため、吐出時に、平面部43に接触する面積を低減させることで、泡切れ性を向上可能となる。
The
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る液体ディスペンサ1に用いるノズル23Bの構成を、図8を用いて説明する。
(Third embodiment)
Next, the configuration of the
図8は、本発明の第3の実施形態に係る液体ディスペンサ1に用いられるノズル23Bの構成を示す斜視図である。なお、第3の実施形態に係る液体ディスペンサ1のノズル23Bの構成のうち、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態に係る液体ディスペンサ1のノズル23,23Aと同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、第3の実施形態に係る液体ディスペンサ1は、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態に係る液体ディスペンサ1と、ノズル23Bの構成以外、同一の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
FIG. 8 is a perspective view showing a configuration of a
図8に示すように、ノズル23Bは、例えば樹脂材料により、可動体32に一体に形成されている。ノズル23Bは、その内部がポンプ室と連続する連通孔42を有する胴部41と、胴部41の先端に形成された平面部43と、面部45Bが形成された突出部44と、を備えている。
As shown in FIG. 8, the
面部45Bは、例えば、突出部44に形成された突出部であり、突出部44は、その外面が曲面に形成されるとともに、面部45Bにより、凹凸が形成される。具体的には、面部45Bは、突出部44の先端から円筒状に突出する第1突出部45cと、第1突出部45cと平面部43とを連続させる複数の第2突出部45dと、を備えている。
The
面部45Bは、第1突出部45c及び第2突出部45dが、突出部44よりも大径の球体の一部により形成されている。例えば、面部45Bは、突出部44の半径が4mmで形成されている場合には、突出部44とその中心が同一であって、半径が5mmで形成された球面の一部により形成される。
In the
第1突出部45cは、その端面が、曲面に形成されるとともに、連通孔42が開口する。第2突出部45dは、第1突出部45c及び平面部43間を渡すリブである。
The first projecting
なお、換言すると、面部45Bは、平面部43から突出する突出部をなし、第1突出部45cの外周面、第2突出部45dの側面、突出部44の外面及び平面部43により、面部45Bの一部が切欠する凹部が形成される。
In other words, the
このような面部45Bが形成された突出部44は、その外面及び面部45Bの外面により、表面積を増加させる。
The protruding
このように構成されたノズル23Bを有する液体ディスペンサ1によれば、突出部44は、面部45Bにより、その外面が底面を成す凹部が形成されることから、表面積が増加し、液体を保持する表面積を十分に確保することが可能となり、液体の液ダレを極力防止することが可能となる。
According to the
また、ノズル23Bは、その内部に連通孔42を有する円筒状に形成されるとともに、その端面の平面部43に、面部45Bが形成された突出部44を一体に成型する構成であることから、簡単な形状でよい。このため、樹脂材料でノズル23を形成する場合であっても、金型の形状も簡単な形状でよく、製造コストの低減も可能となる。これらのように、ノズル23Bは、上述したノズル23,23Aと同様に、簡単な形状とし、製造コストを増大させることなく液ダレを防止可能となる。
In addition, the
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。上述した例では、液体ディスペンサ1に用いる液体は、石鹸である旨説明したがこれに限定されず、泡状にして吐出される液体であれば、他の液体であってもよい。また、上述した液体ディスペンサ1は、上述の構成に限定されない。例えば、液体ディスペンサ1は、外郭部材10を有さず、供給装置11自体に、センサ13及び制御部14を有する構成であってもよく、また、水道水を供給する装置に一体に組み込まれている構成であってもよい。即ち、泡状の液体を吐出する供給手段22の先端に、ノズル23、23A、23B又は、これらノズル22、23A、23Bと同等の構成のノズルを有する構成であれば、液体ディスペンサ1の形態は適宜設定可能である。
The present invention is not limited to the above embodiment. In the example described above, the liquid used in the
さらに、上述した例では、突出部44は、その先端に連通孔42が開口する構成を説明したが、例えば、連通孔42と突出部44との陵部に、平面部43と平行の主面を成す面取り部を設ける構成であってもよい。面取り部を設けることで、突出部44の先端に液状の液体が溜まっても、当該液状の液体を極力広い面積で保持可能となり、液ダレを極力防止可能となる。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 液体を泡状にして供給する液体ディスペンサに設けられ、前記泡状の液体を吐出するノズルにおいて、
内部に前記液体を通過させる連通孔が形成された胴部と、
前記胴部の端部に形成されるとともに、前記連通孔が開口する平面部と、
前記平面部の表面であって、前記連通孔の周囲に設けられ、前記吐出された前記泡状の液体が平面部の一部に移動可能な傾斜角度で傾斜するとともに、その一部に表面積を増加させる面部が形成された突出部と、
を備えることを特徴とするノズル。
[2] 前記平面部及び前記突出部は、その表面積が前記連通孔の開口面積よりも広く形成されていることを特徴とする[1]に記載のノズル。
[3] 前記突出部は、曲面で形成されていることを特徴とする[2]に記載のノズル。
[4] 前記突出部は、所定の半径の球面の一部により構成されていることを特徴とする[3]に記載のノズル。
[5] 前記突出部は、前記平面部からの高さが、その半径の1/2以下であることを特徴とする[4]に記載のノズル。
[6] 前記面部は、前記突出部の曲面と前記連通孔とを連続させる複数の溝であることを特徴とする[1]に記載のノズル。
[7] 前記面部は、前記突出部の曲面に形成された凹凸であることを特徴とする[1]に記載のノズル。
[8] 前記傾斜角度は、前記平面部に対して0度以上60度以下の角度であることを特徴とする[1]に記載のノズル。
Furthermore, in the above-described example, the configuration in which the
Hereinafter, the invention described in the scope of claims of the present application will be appended.
[1] A nozzle that is provided in a liquid dispenser that supplies liquid in the form of foam, and that discharges the foam-like liquid,
A body portion formed with a communication hole through which the liquid passes;
A flat surface portion that is formed at an end portion of the body portion and in which the communication hole is opened,
The surface of the flat portion is provided around the communication hole, and the discharged foamy liquid is inclined at an inclination angle at which it can move to a portion of the flat portion, and a surface area is provided on a portion thereof. A protrusion formed with a surface portion to be increased; and
A nozzle comprising:
[2] The nozzle according to [1], wherein the planar portion and the projecting portion are formed to have a surface area larger than an opening area of the communication hole.
[3] The nozzle according to [2], wherein the protrusion is formed of a curved surface.
[4] The nozzle according to [3], wherein the protrusion is configured by a part of a spherical surface having a predetermined radius.
[5] The nozzle according to [4], wherein the protrusion has a height from the flat portion that is ½ or less of a radius thereof.
[6] The nozzle according to [1], wherein the surface portion is a plurality of grooves that allow the curved surface of the protruding portion and the communication hole to be continuous.
[7] The nozzle according to [1], wherein the surface portion is unevenness formed on a curved surface of the protruding portion.
[8] The nozzle according to [1], wherein the inclination angle is an angle of 0 degrees to 60 degrees with respect to the planar portion.
1…液体ディスペンサ、10…外郭部材、11…供給装置、12…駆動機構、13…センサ、14…制御部、15…電力供給部、21…タンク、22…供給手段、23…ノズル、31…固定体、32…可動体、33…ポンプ部、34…混合部、41…胴部、42…連通孔、43…平面部、44…突出部、45…面部、S…信号線。
DESCRIPTION OF
Claims (7)
内部に前記液体を通過させる連通孔が形成された胴部と、
前記胴部の端部に形成されるとともに、前記連通孔が開口する平面部と、
前記平面部の表面であって、前記連通孔の周囲に設けられ、前記吐出された前記泡状の液体が平面部の一部に移動可能な傾斜角度で傾斜するとともに、その一部に表面積を増加させる面部が形成された突出部と、
を備え、
前記突出部は曲面で形成されていることを特徴とするノズル。 Provided in a liquid dispenser that supplies liquid in the form of foam, in the nozzle for discharging the foam-like liquid,
A body portion formed with a communication hole through which the liquid passes;
A flat surface portion that is formed at an end portion of the body portion and in which the communication hole is opened,
The surface of the flat portion is provided around the communication hole, and the discharged foamy liquid is inclined at an inclination angle at which it can move to a portion of the flat portion, and a surface area is provided on a portion thereof. A protrusion formed with a surface portion to be increased; and
Equipped with a,
The nozzle is characterized in that the protrusion is formed of a curved surface .
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