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JP5940475B2 - 血中コルチゾール上昇抑制剤 - Google Patents

血中コルチゾール上昇抑制剤 Download PDF

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JP5940475B2 JP2013045366A JP2013045366A JP5940475B2 JP 5940475 B2 JP5940475 B2 JP 5940475B2 JP 2013045366 A JP2013045366 A JP 2013045366A JP 2013045366 A JP2013045366 A JP 2013045366A JP 5940475 B2 JP5940475 B2 JP 5940475B2
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Description

本発明は、反芻動物の血中コルチゾール上昇抑制剤等に関する。詳細には、反芻動物のストレス環境下等における血中コルチゾール上昇を抑制し、及び/又は、反芻動物の飼料摂取量・体重減少を抑制する剤及び方法等に関する。
コルチゾールは、副腎皮質から分泌される糖質コルチコイドの一種であり、ストレスに敏感に反応して分泌量が増加することから、ストレスホルモンとも呼ばれている。
コルチゾールは炭水化物・脂肪・タンパク質代謝の制御に関わるホルモンであることから、生体には必須のホルモンであるが、過剰なストレスにより多量に分泌された場合、ヒトにおいて脳の海馬を萎縮させることが近年PTSD患者の脳のMRIなどを例として観察されている(非特許文献1)。
そして、ヒトを含む哺乳動物のストレス予防治療法としては、加水分解コンキオリンやクロレラエキスを用いてストレスホルモン作用を緩和する方法(特許文献1)、生薬成分を用いる方法(特許文献2)などが開示されているが、当業界においては、簡便且つ効率的であり安全性も高いストレス改善ができる成分等の開発が引き続き求められている。これは、反芻動物(特に反芻家畜)を扱う業界においても同じことが言える。
一方、乳酸菌発酵物及びプロピオン酸菌発酵物の混合物は、生きている乳酸菌などを摂取させるプロバイオティクスとは異なり、動物自身の腸管内に生息する乳酸菌またはビフィズス菌を増殖させるプレバイオティクス効果を有することが知られており、家畜の体型改良効果やコクシジウム症予防治療効果などを発揮することも知られている(特許文献3、4)。また、プレバイオティクス効果を発揮する素材として、他にもオリゴ糖、酵母細胞壁成分(グルコマンナン)、酵母細胞膜成分(β−グルカン)といったものがある。しかし、いずれも血中コルチゾール濃度や飼料摂取量・体重に対する影響に言及しているものは現段階で見当たらない。
なお、乳酸菌発酵物を有効成分とする抗ストレス剤は、Lactobacillus helveticusで発酵させた酸乳を有効成分としたもの(特許文献5)、麦汁をラクトバチルス・ペントーサスで発酵させた麦汁発酵物(特許文献6)、ローヤルゼリーを乳酸菌(ラクトバチルス属、ペディオコッカス属、ストレプトコッカス属、ビフィドバクテリウム属)で発酵させた乳酸菌発酵ローヤルゼリー(特許文献7)などが知られている。しかし、乳酸菌発酵物とプロピオン酸菌発酵物の混合物や、Lactobacillus gasseri、Propionibacterium freudenreichiiを発酵菌としたものは知られていない。
また、L.gasseriに属する乳酸菌、該乳酸菌含有物に、胃潰瘍の起因であって胃癌との関連も指摘されているHelicobacter pylori(ピロリ菌)に対する抑制作用が発見されており(特許文献8)、L.gasseri菌体、その培養物、それから菌体を含む固形物を分離除去した培養物残渣等に、仔ウシをはじめとする仔畜に対する腸内菌そう改善作用、下痢防止作用があることも知られている(特許文献9)が、血中コルチゾール濃度や、飼料摂取量・体重に関する効果については知られていない。
さらには、プロピオン酸菌発酵物としては、例えばビフィズス菌増殖促進物質(Bifidogenic Growth Stimulator:BGS)を産生するP.freudenreichii ET−3株を10%ホエー粉還元液で発酵させた、プロピオン酸菌発酵物(Profec)などが知られている。
Profec中のBGSの一つに、1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸(1,4−dihydroxy−2−naphthoic acid)(DHNA)がある。このDHNAは、微生物におけるビタミンK2(menaquinone)の生合成中間体である。この物質はビフィズス菌のエネルギー代謝過程で生成したNADHを効率的に再酸化することにより、増殖を促進する効果が知られている。
Profec(DHNA、ACNQ:2−amino−3−carboxy−1,4−naphthoquinone)は特定保健用食品として、ビフィズス菌を増やし、腸内環境を改善して、通じを良好に保つ旨の表示許可を得ているが(非特許文献2)、これを実際にウシ等に投与して血中コルチゾールの上昇を抑制する効果を確認した知見はなく、まして、飼料摂取量の低減や体重の低減を抑制することについては、何ら報告例はない。
特開2010−150216号公報 特開2003−040789号公報 特開2009−044976号公報 国際公開第2010/024413号 特開平10−045610号公報 特開2010−155790号公報 特開2011−116666号公報 特開2001−000143号公報 特開2004−305128号公報
第129回日本医学会シンポジウム記録集「うつ病」、1.うつ病の脳科学的研究:最近の話題(2005年) ILSI、No.80、5〜13(2004)
本発明は、天然物由来の有効成分を用いることにより、副作用を伴うことのない安全安心な反芻動物用の血中コルチゾール上昇抑制剤等を提供することを目的としてなされたものである。
上記目的を達成するため、本発明者らは乳酸菌発酵物及びプロピオン酸菌発酵物が血中コルチゾール濃度、飼料摂取量、体重に与える影響について鋭意検討し、特定の乳酸菌発酵物及びプロピオン酸菌発酵物を有効成分として反芻動物に経口投与することにより、その血中コルチゾール上昇を抑制することに加え、飼料摂取量の減少抑制や体重の減少抑制をすることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の実施形態は次のとおりである。
(1)下記する(A)乳酸菌発酵物、及び、(B)プロピオン酸菌発酵物を有効成分としてなること、を特徴とする反芻動物の血中コルチゾール上昇抑制剤。
(A)乳酸菌発酵物:
ホエー蛋白質誘導体含有培地でラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌を中和培養して調製した発酵物、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その液状物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上。
(B)プロピオン酸菌発酵物:
乳清(ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物)含有培地でプロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)に属するプロピオン酸菌を培養して調製した発酵物、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その液状物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上。
(2)下記する(A)乳酸菌発酵物、及び、(B)プロピオン酸菌発酵物を有効成分としてなること、を特徴とする反芻動物の血中コルチゾール上昇抑制及び飼料摂取量減少・体重減少抑制剤。
(A)乳酸菌発酵物:
ホエー蛋白質誘導体含有培地でラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌を中和培養して調製した発酵物、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その液状物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上。
(B)プロピオン酸菌発酵物:
乳清(ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物)含有培地でプロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)に属するプロピオン酸菌を培養して調製した発酵物、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その液状物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上。
(3)反芻動物がウシであること、を特徴とする(1)又は(2)に記載の剤。
(4)ウシが出生直後から32か月齢までのウシであること、を特徴とする(3)に記載の剤。
(5)ウシが出生直後から12か月齢までの仔ウシであること、を特徴とする(3)に記載の剤。
(6)該乳酸菌発酵物及び/又は該プロピオン酸菌発酵物が、該菌体破砕物及び/又は該菌体培養物を固液分離処理して得た発酵液、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上であること、を特徴とする(1)〜(5)のいずれか1つに記載の剤。
(7)ホエー蛋白質誘導体が、ホエー蛋白質濃縮物(WPC)、ホエー蛋白質分離物(WPI)、これらの酵素処理物から選ばれる少なくとも1以上であること、を特徴とする(1)〜(6)のいずれか1つに記載の剤。
(8)乳酸菌がLactobacillus gasseri OLL 2716(FERM BP−6999)であること、を特徴とする(1)〜(7)のいずれか1つに記載の剤。
(9)プロピオン酸菌がPropionibacterium freudenreichii ET−3(FERM BP−8115)株であること、を特徴とする(1)〜(8)のいずれか1項に記載の剤。
(10)下記する(A)乳酸菌発酵物、及び、(B)プロピオン酸菌発酵物を離乳期前及び/又は離乳期直後の反芻動物に10〜500g/日・個体で経口投与すること、を特徴とする反芻動物の血中コルチゾール上昇を抑制する方法。
(A)乳酸菌発酵物:
ホエー蛋白質誘導体含有培地でラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌を中和培養して調製した発酵物、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その液状物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上。
(B)プロピオン酸菌発酵物:
乳清(ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物)含有培地でプロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)に属するプロピオン酸菌を培養して調製した発酵物、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その液状物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上。
(11)血中コルチゾール上昇抑制だけでなく、反芻動物の飼料摂取量の減少及び/又は体重減少を併せて抑制すること、を特徴とする(10)に記載の方法。
(12)下記する(A)乳酸菌発酵物、及び、(B)プロピオン酸菌発酵物を有効成分としてなること、を特徴とする反芻動物の飼料摂取量減少及び/又は体重減少抑制剤。
(A)乳酸菌発酵物:
ホエー蛋白質誘導体含有培地でラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌を中和培養して調製した発酵物、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その液状物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上。
(B)プロピオン酸菌発酵物:
乳清(ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物)含有培地でプロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)に属するプロピオン酸菌を培養して調製した発酵物、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その液状物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上。
本発明によれば、特定の乳酸菌発酵物及びプロピオン酸菌発酵物(プロピオン酸菌による乳清発酵物)を有効成分とする剤を反芻動物に経口投与するだけで、ストレス環境下等における反芻動物の血中コルチゾール濃度上昇を抑制することができ、輸送などによるストレスを軽減させることができる。さらに、反芻動物の飼料摂取量減少・体重減少も併せて抑制することができる。本発明は、出生直後から32か月齢までの個体(特にウシ)に対して極めて有効である。
実施例1の試験における、仔ウシの輸送前から輸送2日後における血中コルチゾールの濃度変化を示す。なお、縦軸が血中コルチゾール濃度、横軸が経過時間を示し、黒丸が試験群、白丸が対照群を示す。 実施例1の試験における、仔ウシの輸送前から輸送3日後における仔ウシ用配合飼料(スターター)の摂取量を示す。なお、縦軸が輸送前を1としたときのスターター摂取量増加度、横軸が日数を示し、黒が試験群、白が対照群を示す。 実施例2の試験における、仔ウシの輸送前後における体重の減少率を示す。なお、縦軸が体重減少率(%)を示し、黒が試験群、白が対照群を示す。 実施例2の試験における、仔ウシの輸送前後における血中コルチゾールの濃度変化を示す。なお、縦軸が血中コルチゾール濃度を示し、黒が試験群、白が対照群を示す。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、ホエー蛋白質誘導体含有培地でラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌を中和培養して調製した発酵物、及び/又は、その発酵物の濃縮物、乾燥物(噴霧乾燥物、凍結乾燥物、真空乾燥物、ドラム乾燥物の少なくともひとつ)、ペースト化物、液状物、希釈物、殺菌物から選ばれる少なくとも1以上(以下、これらを総称して乳酸菌発酵物と言う場合もある)と、乳清(ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物)含有培地でプロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)に属するプロピオン酸菌を培養して調製した発酵物、及び/又は、その発酵物の濃縮物、乾燥物(噴霧乾燥物、凍結乾燥物、真空乾燥物、ドラム乾燥物の少なくともひとつ)、ペースト化物、液状物、希釈物、殺菌物から選ばれる少なくとも1以上(以下、これらをプロピオン酸菌発酵物あるいはプロピオン酸菌による乳清発酵物と言う場合もある)の両方を反芻動物の血中コルチゾール上昇抑制剤等の有効成分として使用する。
乳酸菌発酵物、プロピオン酸菌発酵物の含有成分としては、L.gasseri又はP.freudenreichiiを培養して得た発酵物(菌体、培地成分、代謝分泌物等を含む培養物全体)、それから分離した菌体の破砕物、該発酵物(菌体培養物)から菌体を含む固形物を固液分離処理により除去した発酵液(培養物残渣;培養液の混濁した部分ではなく澄んだ部分である培養上澄液を包含する)から選ばれる少なくとも1以上が挙げられる。本発明においては、これら発酵物中にL.gasseri、P.freudenreichiiが生菌として存在する必要がない(菌体成分、菌体分泌物から選ばれる1以上のみであっても充分な効果を奏する)ことが特徴である。
本発明の乳酸菌発酵物を調製する際に用いる発酵菌は、ラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌である。特に、ラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)OLL 2716株を用いることが好ましい。
なお、ラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)OLL 2716株は、独立行政法人製品評価技術基盤機構・特許生物寄託センター(日本国〒305−8566茨城県つくば市東1−1−1つくばセンター中央第6)に、2000年(平成12年)1月14日付けで国際寄託されており、その受託番号はFERM BP−6999である。
L.gasseriの培養方法は、pHを一定範囲(例えばpH4.0〜8.0)に保持して所定菌数に達するまで(例えば20〜40℃、好ましくは35〜38℃で24〜48時間程度)の中和培養を行う。この高濃度培養法では、菌体および代謝産物の多い培養物が得られる。その他の培養条件は、常法に従えば良い。
培地としては、ホエー蛋白質誘導体含有培地を使用するが、好適なL.gasseriの高濃度培養液は、ホエー蛋白質誘導体及び乳糖を含有する培地、特にホエー蛋白質誘導体及び乳糖を主成分とする培地を使用し、pHを4.5〜7.0の範囲に保持して、菌数が10〜1011、好ましくは10から1010となるまで中和培養して得られる。なお、通常の培養方法の場合では、培養物中の菌数は10以下にしかならない。
ホエー蛋白質誘導体としては、ホエー蛋白質濃縮物(Whey Protein Concentrate、WPC)、ホエー蛋白質分離物(Whey Protein Isolate、WPI)、これらの加水分解物から選ばれる少なくともひとつが使用され、市販品も適宜使用可能である。
WPCは、チーズやカゼインを製造する際に生じるホエーを限外濾過・ゲル濾過・乳糖結晶分離などの方法で処理し、蛋白質含量を通常35〜85%(固形分換算)まで高めたものである。WPIは、WPCと区別されるものであって、イオン交換法などの方法で蛋白質含量を95%(固形分換算)程度まで高めたものである。
加水分解物としては、WPC、WPI、ホエー、ホエー蛋白質から選ばれる少なくともひとつを、ペプシン、トリプシン、パパイン等の蛋白質分解酵素等の酵素で処理した酵素処理物が使用される。
乳酸菌発酵物は、菌体成分及び/又は代謝成分(有機酸、ペプチド、オリゴ糖など)による生理作用を有し、また、L.gasseriは、乳酸やバクテリオシンを産生するだけでなく、オリゴDNAも産生し、これら産生物質の生理作用などが有機的に働いて本発明の効果を奏するものと、現時点では考えられている。
本発明に係る乳酸菌発酵物は、L.gasseri菌体由来成分、その他のL.gasseri由来物(代謝成分、分泌成分など)だけからなり、これをそのまま、あるいはこれに賦形剤(デンプン、デキストリン、乳成分、ケイ酸等)、飼料成分、飲料水等を添加したものも包含する。本発酵物は、液状、ペースト状、固体状のいずれの状態にもすることができる。
一方、P.freudenreichiiによる乳清発酵物(Profec等)は、ヒトの腸内のビフィズス菌(ビフィドバクテリウム:Bifidobacterium)を特異的に増やすことから、特定保健用食品の関与成分として認可され、現在、実際に利用されている。
プロピオン酸菌による乳清発酵物としては、上記Profecが使用できるほか、P.freudenreichiiに属するプロピオン酸菌を乳清(ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物)含有培地で培養し、得られた発酵物、単離した菌体の破砕物、培養液(培養上清)などを広く使用することができる。
P.freudenreichiiに属するプロピオン酸菌としては、BGS産生菌が適宜使用され、その非限定例としては、P.freudenreichii ATCC 6207、同ATCC 8262、同IFO 12424、同IFO 12426、同IFO 12391が例示され、また、Profecに使用されているET−3株も入手、使用可能である。
なお、プロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)ET−3株は、独立行政法人製品評価技術基盤機構・特許生物寄託センター(日本国〒305−8566茨城県つくば市東1−1−1つくばセンター中央第6)に、2002年(平成14年)7月11日付けで国際寄託されており、その受託番号はFERM BP−8115である。
P.freudenreichiiの培養は、乳清(ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物)含有培地を使用すること(好ましくは1〜20%、更に好ましくは5〜15%)以外は、常法にしたがって好気的又は嫌気的(例えば、窒素ガス加圧下(0.5kg/cm))培養によればよい。通常、20〜40℃、pH6〜8程度で液体培養すればよい。
なお、このようにして調製したP.freudenreichiiによる乳清発酵物も、P.freudenreichii菌体由来成分、その他のP.freudenreichii由来物(代謝成分、分泌成分など)だけからなり、そのまま、あるいは賦形剤(脱脂粉乳、デンプン、穀粉、糖類等)、飼料成分、飲料水等を添加したものも包含する。本発酵物も、液状、ペースト状、固体状のいずれの状態にもすることができる。
本発明においては、通常、上記した乳酸菌発酵物とプロピオン酸菌発酵物を併用して用いるが、これらの発酵物は別々に使用してもよいし、両発酵物の混合物(共存物)を使用してもよい。乳酸菌発酵物とプロピオン酸菌発酵物の混合比は、1:10〜100:1が好ましく、1:5〜50:1(乾物重量比)が更に好ましい。
なお、両発酵物の混合物は、これを有効成分として組成物とすることができる。当該組成物は、そのまま、あるいは賦形剤や飼料成分と混合して飼料として、反芻動物に経口にて投与・給与される。例えば、飲料水に混ぜたり、代用乳に混合したりすることができる。その投与量は後記するようにそれほど多くなく、反芻動物に負担がかからない点でも本発明は極めて特徴的である。
これら両発酵物の混合物としては、市販品も使用することができる。市販品としては、例えばラクトバチルス・ガッセリOLL 2716株(FERM BP−6999)発酵物とProfec(プロフェック:株式会社明治 商品名)の混合物を含有するプレビオサポート(明治飼糧株式会社登録商標、PS)が使用できる。
本有効成分の経口投与量としては、動物の体重1kgあたり両発酵物の混合物として0.1〜5.0g/日(好ましくは、動物の体重1kgあたり0.4〜2.0g/日)で、特に、出生直後〜32か月齢までの個体に経口投与又は給与するのが好ましい。経口投与量が当該範囲より多い場合には、その効果という点において特段の問題はないが、当該範囲より少ない場合には、本発明の効果が十分発揮されない恐れがあるため好ましくない。例えば、仔ウシ(体重50〜100kg程度)を例とすると、1日あたり10〜500g/頭、好ましくは20〜100g/頭が好適な経口投与量として示される。
本発明の対象動物は、反芻動物である。特に、その乳あるいは乳加工品が食用となる反芻家畜が好適例として示され、例えば、牛(特にホルスタイン種、ジャージー種などの乳牛)、羊、山羊などであるが、これに限定されるものではない。その他、ラクダ、ラマなども例示され、特に、出生直後から32か月齢程度の個体、好ましくは出生直後から12か月齢程度の個体(仔畜)、更に好ましくは4日齢から120日齢程度の個体を対象とするのが好適である。
以上述べてきたように、本発明は、乳酸菌発酵物及びプロピオン酸菌発酵物の有用性に関して更に研究を重ねた結果、遂に完成されたものであって、乳酸菌培養物およびプロピオン酸菌発酵物の両方を有効成分とし、ストレス環境下等における反芻動物の血中コルチゾール上昇抑制及び飼料摂取量減少抑制・体重減少抑制をする技術を基本的技術思想とするものである。
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内においてこれらの様々な変形が可能である。
ホルスタイン種新生仔ウシ(14頭)に対し、出生直後から3日齢までIgGを強化した人工初乳を与えた。4日齢より仔ウシを2群に分け、42日齢に達するまで試験群(7頭)に乳酸菌発酵物及びプロピオン酸菌による乳清発酵物の混合物であるプレビオサポート(20g/日)を含有した代用乳を、対照群(7頭)に代用乳のみを給与した。試験期間中は、全ての動物に仔ウシ用配合飼料(スターター)を自由摂取させた。
42日齢時において各群で健康状態の良い動物を6頭ずつ選抜して車両に乗せ、一般道1時間、高速道路3時間輸送し、輸送前後における血中のコルチゾール濃度とスターター摂取量を調査した。
なお、人工初乳は、IgG含量が26.7%(60g/225g)のバイエルメディカル株式会社製品(商品名:ヘッドスタート、成分値:蛋白質45%)を使用した。更に、代用乳は乳蛋白および植物性油脂を主原料とした明治飼糧株式会社製品(商品名:プレミアムメイラック、成分値:蛋白質24%、脂肪20%)を使用した。仔ウシ用配合飼料は、とうもろこしおよび大豆油粕を主原料とした明治飼糧株式会社製品(商品名:ミルキースターターPF、成分値:蛋白質25%、可消化養分総量76%)を使用した。
試験の結果、試験群において輸送直後(輸送0時間)、輸送1日後、輸送2日後の血中コルチゾール濃度が対照群より低く抑えられていることが明らかとなった(図1)。また、スターター摂取量は、輸送1日後以降では対照群と比較して試験群に於いて有意に高くなった(図2)。従って、乳酸菌発酵物及びプロピオン酸菌による乳清発酵物の両方を哺乳中の期間(38日間)に経口投与することにより、輸送後における血中コルチゾール濃度の上昇が抑制されると同時にスターターの摂取量が上昇し、輸送による影響を極めて少なくすることが示された。
離乳直後(42日齢)のホルスタイン種仔ウシ(12頭)を2群に分け、試験群(6頭)に乳酸菌発酵物及びプロピオン酸菌による乳清発酵物の混合物であるプレビオサポート(100g/回)を含有した代用乳を2回給与し、対照群(6頭)には代用乳のみを2回給与した。この間、全ての動物に仔ウシ用配合飼料(スターター)を自由摂取させた。
給与終了後、全ての仔ウシを車両に乗せ、一般道1時間、高速道路3時間輸送し、輸送前後における血中コルチゾール濃度と体重を調査した。
なお、代用乳は乳蛋白および植物性油脂を主原料とした明治飼糧株式会社製品(商品名:プレミアムメイラック、成分値:蛋白質24%、脂肪20%)を使用した。仔ウシ用配合飼料は、とうもろこしおよび大豆油粕を主原料とした明治飼糧株式会社製品(商品名:ミルキースターターPF、成分値:蛋白質25%、可消化養分総量76%)を使用した。
試験の結果、対照群において輸送直後における体重の減少率が平均5.5%であったのに対し、試験群では平均3.1%と低く抑えられた(図3)。また、輸送後における血中コルチゾール濃度は対照群と比較して試験群に於いて低く抑えられた(図4)。従って、乳酸菌発酵物及びプロピオン酸菌による乳清発酵物の両方を輸送前のわずか2回の経口投与により、輸送後における体重の減少が抑制され、更に血中コルチゾール濃度の上昇が抑制された。
以上より、本発明に係る乳酸菌発酵物及びプロピオン酸菌による乳清発酵物の混合物を4日齢から42日齢程度の仔ウシに経口投与することにより、車両輸送時及び輸送後の血中コルチゾール上昇を抑制し、且つ、スターター摂取量減少、体重減少も抑制し、その輸送ストレスを軽減することが示された。
なお、本発明を要約すれば次のとおりである。
すなわち、本発明は、天然物由来の有効成分を用いることにより、副作用を伴うことのない安全安心な反芻動物用の血中コルチゾール上昇抑制剤等を提供することを目的とする。
そして、ホエー蛋白質誘導体含有培地でラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)に属する乳酸菌を中和培養して調製した乳酸菌発酵物、及び、乳清(ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物)含有培地でプロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)に属するプロピオン酸菌を培養して調製したプロピオン酸菌発酵物を有効成分とすることにより、反芻動物用の血中コルチゾール上昇抑制剤等を提供することができる。
本発明において寄託されている微生物の受託番号を下記に示す。
(1)ラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)OLL 2716株(FERM BP−6999)。
(2)プロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)ET−3株(FERM BP−8115)。

Claims (4)

  1. 下記調製法により得た(A)乳酸菌発酵物、及び、(B)プロピオン酸菌発酵物を、車両輸送前の4日齢から120日齢の反芻動物に、10〜500g/日・個体の量を車両輸送時まで継続して経口投与すること、を特徴とする車両輸送時及び輸送後の反芻動物の血中コルチゾール上昇を抑制し、併せて飼料摂取量の減少及び体重減少を抑制する方法。
    (A)乳酸菌発酵物:
    ホエー蛋白質誘導体含有培地でラクトバチルス・ガッセリ(Lactobacillus gasseri)OLL 2716(FERM BP−6999)株を中和培養して調製した発酵物、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その液状物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上を得る
    (B)プロピオン酸菌発酵物:
    ホエー及び/又はそのプロテアーゼ処理物含有培地でプロピオニバクテリウム・フロイデンライヒ(Propionibacterium freudenreichii)ET−3(FERM BP−8115)株を培養して調製した発酵物、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その液状物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上を得る
  2. 反芻動物がウシであること、を特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 該乳酸菌発酵物及び/又は該プロピオン酸菌発酵物の調製法が、該菌体破砕物及び/又は該菌体培養物を固液分離処理して得た発酵液、その濃縮物、その乾燥物、そのペースト化物、その希釈物、その殺菌物から選ばれる少なくとも1以上を得ることである、請求項1又は2に記載の方法。
  4. ホエー蛋白質誘導体の調製法が、ホエー蛋白質濃縮物(WPC)、ホエー蛋白質分離物(WPI)、これらの酵素処理物から選ばれる少なくとも1以上を得ることである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
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