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JP5837446B2 - クラッシュボックス及びバンパー装置 - Google Patents

クラッシュボックス及びバンパー装置 Download PDF

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JP5837446B2
JP5837446B2 JP2012057227A JP2012057227A JP5837446B2 JP 5837446 B2 JP5837446 B2 JP 5837446B2 JP 2012057227 A JP2012057227 A JP 2012057227A JP 2012057227 A JP2012057227 A JP 2012057227A JP 5837446 B2 JP5837446 B2 JP 5837446B2
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Description

本発明は、バンパーリインフォースメントに組み付けられるクラッシュボックス及びバンパー装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1及び下記特許文献2に記載されているように、バンパーリインフォースメントとサイドメンバ(車体側の部材)との間に設けられ、バンパーリインフォースメントに組み付けられるクラッシュボックスは知られている。特許文献1及び特許文献2に記載のクラッシュボックスは、その前端側に設けられ上下方向に離間した2つの板状の支持部を備え、この2つの支持部の間にバンパーリインフォースメントが挿入される。また、クラッシュボックスの支持部及びバンパーリインフォースメントには取り付け孔が設けられていて、これらの取り付け孔の中心軸が一致するように、バンパーリインフォースメントがクラッシュボックスの支持部の間に挿入される。そして、一方の支持部側から、これらの取り付け孔にボルトを挿入し、ボルトの先端側を他方の支持部側から露出させ、露出したボルトの先端側をナットで締結している。このようにして、バンパーリインフォースメントを支持部の間に挟み込むことにより、クラッシュボックスがバンパーリインフォースメントに組み付けられる。
特表2009−508760号公報 米国特許出願公開2010/0194125号明細書
バンパーリインフォースメントが前方又は後方に開放されている場合、すなわち、バンパーリインフォースメントの延設方向に垂直な断面が開き断面である場合、クラッシュボックスをバンパーリインフォースメントに固定するためのボルトを締めつけたとき、その締結力によってバンパーリインフォースメント及び支持部が撓む可能性がある。そのため、ボルトの締結トルクをあまり大きくできず、バンパーリインフォースメントをクラッシュボックスに強固に固定できない。バンパーリインフォースメントがいずれの方向にも開放されていない場合、すなわち、バンパーリインフォースメントの延設方向に垂直な断面が閉じ断面である場合には、上記撓みを防止できるが、バンパーリインフォースメントの重量が増加する。また、バンパーリインフォースメントの延設方向に垂直な断面が開き断面である場合に比べて材料コストが高い。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、クラッシュボックス側に隙間が設けられたバンパーリインフォースメントに強固に固定され得るクラッシュボックス及びバンパー装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、車室の前方又は後方にて車両幅方向に延設された外壁部(11)と、外壁部の上端部及び下端部から車室側へそれぞれ延設された上壁部(13)及び下壁部(17)と、上壁部の車室側の端部から下方へ延設された上側内壁部(14)と、下壁部の車室側の端部から上方へ延設された下側内壁部(18)とを備え、上側内壁部と下側内壁部との間に上下方向に隙間が形成されたバンパーリインフォースメント(10)に組み付けられるクラッシュボックス(20)であって、車体側の部材とバンパーリインフォースメントの間に設けられた本体部(21)と、本体部からバンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、上壁部の上面側に当接する上側支持部(22)と、本体部からバンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、下壁部の下面側に当接する下側支持部(23)と、本体部からバンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、前記隙間からバンパーリインフォースメント内部へ挿入されるとともに、上側内壁部の下端部及び下側内壁部の上端部に当接する挿入部(24)とを備えたことにある。
また、本発明の特徴は、車室の前方又は後方にて車両幅方向に延設された外壁部と、外壁部の上端部及び下端部から車室側へそれぞれ延設された上壁部及び下壁部と、上壁部の車室側の端部から下方へ延設された上側内壁部と、下壁部の車室側の端部から上方へ延設された下側内壁部とを備え、上側内壁部と下側内壁部との間に上下方向に隙間が形成されたバンパーリインフォースメントと、バンパーリインフォースメントに組み付けられるクラッシュボックスと、を備えるバンパー装置において、クラッシュボックスは、車体側の部材とバンパーリインフォースメントの間に設けられた本体部と、本体部からバンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、上壁部の上面側に当接する上側支持部と、本体部からバンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、下壁部の下面側に当接する下側支持部と、本体部からバンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、前記隙間からバンパーリインフォースメント内部へ挿入されるとともに、上側内壁部の下端部及び下側内壁部の上端部に当接する挿入部とを備えたことにある。
上記のように構成したクラッシュボックス及びバンパー装置によれば、バンパーリインフォースメントの上側支持部及び下側支持部をクラッシュボックスの上側支持部及び下側支持部間に挟み込み、その状態で、バンパーリインフォースメントとクラッシュボックスとを締結部材によって締結する。このとき、バンパーリインフォースメントの上側内壁部の下端及び下側内壁部の上端が、クラッシュボックスの挿入部の上面及び下面にそれぞれ当接する。斯かる当接によって、上側内壁部、挿入部および下側内壁部が一体となってバンパーリインフォースメントの上壁部及び下壁部の補強用リブとして機能する。したがって、バンパーリインフォースメントの上壁部及び下壁部の撓みを防止できる。これにより、上記締結部材の締結トルクを大きくすることができるので、バンパーリインフォースメントをクラッシュボックスに強固に固定できる。また、本発明のクラッシュボックスに適用されるバンパーリインフォースメントには、車室側に開口(隙間)が形成されている。すなわち、バンパーリインフォースメントの延設方向に垂直な断面が開き断面である。したがって、本発明のクラッシュボックスに適用されるバンパーリインフォースメントの重量を、閉じ断面のバンパーリインフォースメントの重量に比べて軽くすることができる。また、バンパーリインフォースメントの材料コストを閉じ断面のバンパーリインフォースメントの材料コストに比べて削減できる。
また、本発明の他の特徴は、挿入部の上面側に、上側内壁部の下端部を受容可能な上側凹部(RP)が設けられ、挿入部の下面側に、下側内壁部の上端部を受容可能な下側凹部(RP)が設けられていることにある。これによれば、バンパーリインフォースメントとクラッシュボックスとの締結時に、上側内壁部の下端部及び下側内壁部の上端部が、上側凹部及び下側凹部にそれぞれ受容されることにより、上側内壁部及び下側内壁部の車両前後方向への動きが規制される。したがって、上側内壁部の下端及び下側内壁部の上端が挿入部の上面及び下面にて車両前後方向に滑ることを防止することができる。このような滑りが防止される結果、上側内壁部、挿入部及び下側内壁部が上壁部及び下壁部の補強用リブとして確実に機能するので、車室側に開放されているバンパーリインフォースメントにクラッシュボックスを強固に固定することができる。
また、本発明の他の特徴は、車両前後方向に荷重が加えられたとき、挿入部が外壁部に当接するように構成されていることにある。バンパーリインフォースメントにクラッシュボックスを組み付けた状態において、クラッシュボックスの挿入部の先端面がバンパーリインフォースメントの外壁部に当接するようにすれば、挿入部が外壁部のリブとして機能する。また、バンパーリインフォースメントをクラッシュボックスに組み付けた状態において、クラッシュボックスの挿入部の先端面とバンパーリインフォースメントの外壁部との間に空間を設けた場合でも、例えばオフセット衝突時に、バンパーリインフォースメントが少し変形して、外壁部が挿入部の先端面に当接すれば、それ以降、挿入部が外壁部のリブとして機能する。これにより、バンパーリインフォースメントの強度を向上させることができる。
また、本発明の他の特徴は、挿入部は、本体部からバンパーリインフォースメント側に突出して設けられるとともに、車両前方又は後方から見て車両高さ方向に延在するように構成された縦壁部(24a1)と、車両前方又は後方から見て車両幅方向に延在するように構成された横壁部(24a2)とを備えたことにある。これによれば、挿入部が縦壁部及び横壁部のいずれか一方のみから構成される場合に比べて、外壁部に接触する面積が増加する。よって、外壁部の補強機能が向上し、バンパーリインフォースメントの強度をより向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るクラッシュボックスにバンパーリインフォースメントを組み付けた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るクラッシュボックスにバンパーリインフォースメントを組み付けた状態を示す平面図である。 図2のA−A断面図である。 図1及び図2のクラッシュボックスの斜視図である。 図1及び図2のクラッシュボックスの側面図である。 図2のB−B断面図である。 図1及び図2のクラッシュボックスの正面図である。
本発明の一実施形態に係るクラッシュボックス20について説明する。クラッシュボックス20の車両前後方向前端部には、図1及び図2に示すように、バンパーリインフォースメント10が組み付けられる。なお、バンパーリインフォースメント10及びクラッシュボックス20は、車室の前方に設けられる部材として説明するが、本発明は、これらが車室の後方に設けられる場合にも適用可能である。バンパーリインフォースメント10は、車両幅方向を長手方向として延設されている。図1及び図2においては、バンパーリインフォースメント10の長手方向中央部よりも右側の部分のみを示している。バンパーリインフォースメント10の長手方向中央部よりも左側の部分は前記右側の部分と対称であるので説明を省略する。
バンパーリインフォースメント10は、図3に示すように、外壁部11、上側溝部12、上壁部13、上側内壁部14、上側湾曲壁部15、下側溝部16、下壁部17、下側内壁部18及び下側湾曲壁部19を備える。外壁部11は、車室の前方にて車両幅方向に延設され、この車両幅方向を長手方向とした長尺板状に形成されている。外壁部11は、平面視において車両前後方向に湾曲している(図2参照)。すなわち、車両幅方向中央部よりも車両幅方向両端部がやや後方に位置している。外壁部11の車両高さ方向の長さは、車両幅方向に沿って一定である。
上側溝部12は、外壁部11の前面における、外壁部11を車両高さ方向に2等分する平面Sと外壁部11の上端との間にて、外壁部11の延設方向に沿って延設されている。上側溝部12は、外壁部11の延設方向に垂直な断面においてV字を呈する。
上壁部13は、外壁部11の上端近傍から、外壁部11の車両後方側、つまり車室側に向けて水平に延設された板状の部分である。上壁部13には、バンパーリインフォースメント10にクラッシュボックス20を組み付けるためのボルトBT,BTを挿入する取り付け孔H,Hが、その上下面を貫通するように設けられている(図2参照)。
上側内壁部14は、車両幅方向に沿って上壁部13の後方に設けられた板状の部分である。上側内壁部14は、平面視において車両前後方向に湾曲している。すなわち、車両幅方向中央部よりも車両幅方向両端部がやや後方に位置している。
上側湾曲壁部15は、上壁部13の車両後端と上側内壁部14の上端とを曲線的に接続するように形成されており、車両幅方向に延設されている。したがって、上側内壁部14は、上壁部13の車両後端側(車室側)の端部から上側湾曲部15を介して下方に延設されている。
バンパーリインフォースメント10は、平面Sに関して上下対称に形成されている。具体的には、下側溝部16、下壁部17、下側内壁部18及び下側湾曲壁部19が、上側溝部12、上壁部13、上側内壁部14及び上側湾曲壁部15とそれぞれ対称に形成されている。したがって、下壁部17は、外壁部11の下端部から車両後方側(車室側)に延設され、下側内壁部18は、下壁部17の車両後端側(車室側)の端部から下側湾曲部19を介して上方に延設されている。また、上側内壁部14の後面と下側内壁部18の後面の前後方向の位置は同一である。また、上側内壁部14の下端と下側内壁部18の上端は上下方向に離間している。すなわち、上側内壁部14の下端と下側内壁部18の上端の間には、それらの延設方向に沿った隙間が形成されている。言い換えれば、バンパーリインフォースメント10は、後方(クラッシュボックス20側)に開放されており、その長手方向に垂直な断面が開き断面である。
次に、バンパーリインフォースメント10に取り付けられるクラッシュボックス20について説明する。クラッシュボックス20は、図4及び図5に示すように、本体部21、上側支持部22、下側支持部23、挿入部24及び後側接続部25を有する。本体部21は、車体側の部材(例えば車体を構成するサイドメンバ等)とバンパーリインフォースメント10との間に設けられる。この本体部21は、車両前後方向に延設された角筒状に形成されている。本体部21の側壁部であって、バンパーリインフォースメント10の中央部側に位置する側壁である側壁部21aには、車両高さ方向を長手方向とした長円形の凹部21a1,21a1が車両高さ方向に並設されている。また、本体部21の側壁部であって、バンパーリインフォースメント10の端部側に位置する側壁である側壁部21bにも、凹部21a1,21a1と同様の凹部21b1,21b1が設けられている。クラッシュボックス20は、前後方向に荷重が加えられると、凹部21a1,21a1及び凹部21b1,21b1にて座屈する。また、側壁部21a及び側壁部21bの車両高さ方向中央部同士が、リブ21cによって接続されている。
上側支持部22は、本体部21の前端部且つ上端部からバンパーリインフォースメント10側に突出するように、車両前方に向けて延設されている。具体的には、上側支持部22は、本体部21の上壁部21dの前端部、側壁部21aの前端部且つ上端部、及び側壁部21bの前端部且つ上端部から車両前方に延設されている。上側支持部22の車両幅方向の中間部22aの上面は、上側支持部22の車両幅方向の端部22b,22bの上端及び本体部21の上壁部21dの上面よりも下方に位置するように形成されている。すなわち、中間部22aは、上壁部21dの前端部から前方へ向かうに従って、徐々に低くなるように傾斜した傾斜部22a1と、傾斜部22a1の前端から水平に前方へ延設された水平部22a2からなる。水平部22a2には、バンパーリインフォースメント10にクラッシュボックス20を締結するためのボルトBTを挿入する取り付け孔HU,HUが設けられている。また、上側支持部22の車両幅方向の端部22b,22bのうち、側壁部21a側の端部22bの前端は、側壁部21b側の端部22bよりも後方に位置している。したがって、水平部22a2の前端は、平面視において、側壁部21a側から側壁部21b側へ向かうに従って、後方に位置するように傾斜している(図2参照)。このように、上側支持部22の前後方向の長さが、バンパーリインフォースメント10の外壁部11の後端から上側内壁部14の後端までの前後方向の幅に一致するように調整されている。また、上側支持部22の端部22bの後端部下面は、側面視において、円弧状に形成されており、バンパーリインフォースメント10にクラッシュボックス20を組み付けたとき、端部22bの後端部下面22b1が、上側湾曲壁部15の上面に沿うように構成されている(図5参照)。
下側支持部23は、リブ21cを中心として上側支持部22と対称に形成されている。すなわち、下側支持部23は、本体部21の下壁部21eの前端部、側壁部21aの前端部且つ下端部、及び側壁部21bの前端部且つ下端部から車両前方に向けて延設され、本体部21の下端部からバンパーリインフォースメント10側に突出するように形成されている。下側支持部23の車両幅方向の中間部23aの下面は、下側支持部23の車両幅方向の端部23b及び下壁部21eの下面よりも上方に位置するように形成されている。すなわち、中間部23aは、下壁部21eの前端部から前方へ向かうに従って、徐々に高くなるように傾斜した傾斜部23a1と、傾斜部23a1の前端から水平に前方へ延設された水平部23a2からなる。水平部23a2には、ボルトBTを挿入する取り付け孔HL,HLが設けられている。また、下側支持部23の車両幅方向の端部23b,23bのうち、側壁部21b側の端部23bの前端は、側壁部21a側の端部23bよりも後方に位置している。したがって、水平部23a2の前端は、平面視において、側壁部21a側から側壁部21b側へ向かうに従って、後方に位置するように傾斜している。また、下側支持部23の端部23bの後端部上面は、側面視において、円弧状に形成されており、バンパーリインフォースメント10にクラッシュボックス20を組み付けたとき、端部23bの後端部上面23b1が、下側湾曲壁部19の下面に沿うように構成されている。
挿入部24は、本体部21からバンパーリインフォースメント10側へ突出するように、車両前方に向けて延設されている。挿入部24は、本体部21の車両高さ方向中央に位置している。挿入部24は、側壁部21aからバンパーリインフォースメント10側(車両前方側)に突出する第1挿入部24a、側壁部21bからバンパーリインフォースメント10側(車両前方側)に突出する第2挿入部24b、及び第1挿入部24aと第2挿入部24bとを接続するリブ24cからなる。第1挿入部24aは、縦壁部24a1及び横壁部24a2を備える。縦壁部24a1は、側壁部21aの前端面の車両高さ方向中央部からバンパーリインフォースメント10側(車両前方側)に突出するように設けられていて、図7に示すように車両前方又は後方から見て車両高さ方向に延在するように構成されている。すなわち、縦壁部24a1は、車両前後方向及び高さ方向に延びる平面を有するように構成されている。また、この縦壁部24a1の上下辺の車両後方端側に、円弧状に切り欠かれた凹部RPが形成される。縦壁部24a1の車両高さ方向の幅は、バンパーリインフォースメント10の上側内壁部14の下端と下側内壁部18の上端との距離よりもやや小さい。縦壁部24a1の車両前後方向の長さは、縦壁部24a1の車両高さ方向の長さとほぼ同じであり、縦壁部24a1の前端と、上側支持部22の側壁部21a側の端部22bの前端及び下側支持部23の側壁部21a側の端部23bの車両前後方向の位置が同一である。横壁部24a2は、縦壁部24a1の上端及び下端から形成されている。横壁部24a2は、図7に示すように車両前方又は後方から見て車両幅方向に延在するように構成されている。すなわち横壁部24a2は、車両前後方向及び車両幅方向に延びる平面を有するように構成されている。
第2挿入部24bは、第1挿入部24aより後方に位置している。第2挿入部24bは、縦壁部24b1及び横壁部24b2を備える。縦壁部24b1は、縦壁部24a1と同様に構成されている。縦壁部24b1の前端と、上側支持部22の側壁部21b側の端部22bの前端及び下側支持部23の側壁部21b側の端部23bの車両前後方向の位置が同一である。また、横壁部24b2は、横壁部24a2と同様に構成されている。
リブ24cは、リブ21cの前端から挿入部24a及び挿入部24bの前端まで延設された板状の部分であり、リブ24cの前端側には、ボルトBTを挿入する取り付け孔HM,HMが設けられている。
後側接続部25は、本体部21の後端に接合された、車両高さ方向を長手方向とし、車両幅方向を短手方向とした板状の部分である。後側接続部25の車両高さ方向の長さは、本体部21の車両高さ方向の長さよりも大きい。後側接続部25の上端は、本体部21の上端よりも上方に位置し、後側接続部25の下端は、本体部21の下端よりも下方に位置している。後側接続部25の車両幅方向の長さは、本体部21の車両幅方向の長さよりもやや大きい。後側接続部25の車両幅方向の両端部は、車両高さ方向に沿って前方に突出している。後側接続部25には、クラッシュボックス20を車両本体(例えばサイドメンバ)に組み付けるための図示しないボルトを挿入する取り付け孔HBが設けられている。
次に、バンパーリインフォースメント10にクラッシュボックス20を組み付ける手順について説明する。図6に示すように、まず、クラッシュボックス20の上側支持部22及び下側支持部23の間にバンパーリインフォースメント10の上壁部13及び下壁部17を挟み込むようにして、バンパーリインフォースメント10をクラッシュボックス20の前端部に挿入する。このとき、クラッシュボックス20の挿入部24は、バンパーリインフォースメント10の上側内壁部14と下側内壁部18との間に設けられた隙間から、バンパーリインフォースメント10の内部に挿入される。このとき挿入部24の前端面と外壁部11の後面とが当接するとともに、上側内壁部14及び下側内壁部18の後面と本体部21(側壁部21a,21b)の前端面とが当接する。この状態において、バンパーリインフォースメント10に設けられた取り付け孔Hの中心軸と、クラッシュボックス20に設けられた取り付け孔HU、取り付け孔HM及び取り付け孔HLの中心軸が一致している。次に、上壁部13側から、ボルトBTを取り付け孔HU、取り付け孔H、取り付け孔HM、取り付け孔H及び取り付け孔HLに挿入し、ボルトBTの先端を下壁部17側から露出させ、ナットNTで締結する。これにより、水平部22a2の下面が、上壁部13の上面に当接するとともに、水平部23a2の上面が下壁部17の下面に当接し、上壁部13及び下壁部17が、上側支持部22及び下側支持部23にそれぞれ支持される。
そして、ボルトBTとナットNTの締結トルクをさらに増加させると、上壁部13及び下壁部17が上側支持部22及び下側支持部23に挟み込まれ、上壁部13及び下壁部17が少し撓み、上側内壁部14の下端及び下側内壁部18の上端が、それぞれ凹部RPに受容されるとともに、凹部RP内にて縦壁部24a1,24b1の上端及び下端に当接する。この状態では、上側内壁部14、挿入部24及び下側内壁部18が一体化され、これらが上壁部13及び下壁部17の補強リブとして機能する。したがって、ボルトBTの締結トルクを高くしても上壁部13及び下壁部17の大きな撓みが防止される。よって、バンパーリインフォースメント10にクラッシュボックス20を強固に固定できる。また、ボルトBTの締結時に、上壁部13及び下壁部17が少し撓むことにより、上側内壁部14及び下側内壁部18が車両高さ方向に対して少し傾斜する。上記のように上側内壁部14及び下側内壁部18が傾斜したとしても、上側内壁部14の下端及び下側内壁部18の上端は、凹部RPに受容されているので、上側内壁部14の下端及び下側内壁部18の上端が挿入部24の上面及び下面にて車両前方に滑ることを防止することができる。したがって、上側内壁部14、挿入部24及び下側内壁部18が上壁部13及び下壁部17のリブとして確実に機能するので、後方(クラッシュボックス20側)に開放されているバンパーリインフォースメント10に、クラッシュボックス20を強固に固定することができる。また、バンパーリインフォースメント10の延設方向に垂直な断面は開き断面である。したがって、バンパーリインフォースメント10の重量を、閉じ断面のバンパーリインフォースメントの重量に比べて軽くすることができる。また、バンパーリインフォースメント10の材料コストを閉じ断面のバンパーリインフォースメントの材料コストに比べて削減できる。
また、挿入部24の前端面が外壁部11の後面に当接しているので、挿入部24が外壁部11のリブとして機能する。とくに、本実施形態においては、縦壁部24a1,24b1に加えて、横壁部24a3,24b3の前端面を外壁部11の後面に当接させることにより、挿入部24の前端面が外壁部11の後面に接触する面積を増加させている。このため、挿入部24によって、外壁部11がより一層補強される。よって、バンパーリインフォースメント10の強度をより向上させることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態においては、バンパーリインフォースメント10にクラッシュボックス20を組み付けた状態において、挿入部24の前端面を外壁部11の後面に当接させている。しかし、バンパーリインフォースメント10にクラッシュボックス20を組み付けた状態において、挿入部24の前端面と外壁部11の後面との間に空間を設けてもよい。この場合、例えばオフセット衝突における、バンパーリインフォースメント10の変形開始時には、挿入部24は外壁部11のリブとしては機能しないが、バンパーリインフォースメント10が少し変形して、外壁部11の後面が挿入部24の前端面に当接すれば、それ以降、挿入部24が外壁部11のリブとして機能する。したがって、挿入部24の前端面と外壁部11の後面との間に空間を設けた場合であっても、外壁部11の後面が挿入部24の前端面に当接した後においては、バンパーリインフォースメント10の強度を向上させることができる。
10・・・バンパーリインフォースメント、11・・・外壁部、13・・・上壁部、14・・・上側内壁部、14・・・上側後壁、15・・・上側湾曲壁部、16・・・下側溝部、17・・・下壁部、18・・・下側内壁部、19・・・下側湾曲壁部、20・・・クラッシュボックス、21・・・本体部、21a・・・側壁部、21b・・・側壁部、22・・・上側支持部、23・・・下側支持部、24・・・挿入部、24a1・・・縦壁部、24a2・・・縦壁部、24a3・・・横壁部、24b1・・・縦壁部、24b2・・・縦壁部、24b3・・・横壁部、BT・・・ボルト、NT・・・ナット、RP・・・凹部

Claims (5)

  1. 車室の前方又は後方にて車両幅方向に延設された外壁部と、
    前記外壁部の上端部及び下端部から車室側へそれぞれ延設された上壁部及び下壁部と、
    前記上壁部の車室側の端部から下方へ延設された上側内壁部と、
    前記下壁部の車室側の端部から上方へ延設された下側内壁部とを備え、前記上側内壁部と前記下側内壁部との間に上下方向に隙間が形成されたバンパーリインフォースメントに組み付けられるクラッシュボックスであって、
    車体側の部材と前記バンパーリインフォースメントの間に設けられた本体部と、
    前記本体部から前記バンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、前記上壁部の上面側に当接する上側支持部と、
    前記本体部から前記バンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、前記下壁部の下面側に当接する下側支持部と、
    前記本体部から前記バンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、前記隙間から前記バンパーリインフォースメント内部へ挿入されるとともに、前記上側内壁部の下端部及び前記下側内壁部の上端部に当接する挿入部と、を備えたクラッシュボックス。
  2. 請求項1に記載のクラッシュボックスにおいて、
    前記挿入部の上面側に、前記上側内壁部の下端部を受容可能な上側凹部が設けられ、
    前記挿入部の下面側に、前記下側内壁部の上端部を受容可能な下側凹部が設けられた、クラッシュボックス。
  3. 請求項1又は2に記載のクラッシュボックスにおいて、
    車両前後方向に荷重が加えられたとき、前記挿入部が前記外壁部に当接するように構成されているクラッシュボックス。
  4. 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のクラッシュボックスにおいて、
    前記挿入部は、
    前記本体部から前記バンパーリインフォースメント側に突出して設けられるとともに、車両前方又は後方から見て車両高さ方向に延在するように構成された縦壁部と、車両前方又は後方から見て車両幅方向に延在するように構成された横壁部とを備えた、クラッシュボックス。
  5. 車室の前方又は後方にて車両幅方向に延設された外壁部と、
    前記外壁部の上端部及び下端部から車室側へそれぞれ延設された上壁部及び下壁部と、
    前記上壁部の車室側の端部から下方へ延設された上側内壁部と、
    前記下壁部の車室側の端部から上方へ延設された下側内壁部とを備え、前記上側内壁部と前記下側内壁部との間に上下方向に隙間が形成されたバンパーリインフォースメントと、
    前記バンパーリインフォースメントに組み付けられるクラッシュボックスと、を備えるバンパー装置において、
    前記クラッシュボックスは、
    車体側の部材と前記バンパーリインフォースメントの間に設けられた本体部と、
    前記本体部から前記バンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、前記上壁部の上面側に当接する上側支持部と、
    前記本体部から前記バンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、前記下壁部の下面側に当接する下側支持部と、
    前記本体部から前記バンパーリインフォースメント側へ突出して設けられ、前記隙間から前記バンパーリインフォースメント内部へ挿入されるとともに、前記上側内壁部の下端部及び前記下側内壁部の上端部に当接する挿入部と、を備えたバンパー装置。
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