JP5836865B2 - 鋼管杭と杭頭との継手構造、及び、この継手構造を用いたコンクリート基礎の施工方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献1には、既設杭とフーチング結合材との連結構造として、以下のものが開示されている。即ち、杭頭部1Aの外周面に第1せん断キー4を設けた既製杭1と、前記杭頭部1Aに嵌合可能な鋼製リング6の内周面に前記第1せん断キー4と対応する第2せん断キー8を、外周面にフーチングに埋め込まれる鉄筋7をそれぞれ備えたフーチング結合材5から構成され、前記フーチング結合材5の前記鋼製リング6を、前記第1せん断キー4と第2せん断キー8との係合による連結で前記既成杭1の杭頭部1Aに固定する連結構造が開示されている。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、鋼管杭と杭頭とを容易に連結することができ、且つ、杭頭側定着鉄筋を適切な位置に配設可能な継手構造、及び、この継手構造を用いたコンクリート基礎の施工方法を提供することを目的とする。
従って、鋼管杭と杭頭とを容易に連結することができ、且つ、杭頭側定着鉄筋を適切な位置に配設可能な継手構造を得ることができる。
図1に示すように、鋼管杭100は、複数の鋼管をほぼ同一の軸芯X上に位置させて、長手方向に互いに抜き差し不能に接合して構成する。鋼管杭100の設計長さは、長いものであると数十メートルにも至るため、工場で接合してから施工現場に搬送するというのは不可能であり、通常は施工現場で打設を行いながら順次接合を行う。また、鋼管杭100の一方の端部(上端)には、鉄筋籠70を備えた杭頭6が接合される。鋼管杭100は杭頭6に設けられた鉄筋籠70が地上に露出した状態となるように設けられ、上記の鋼管杭100が複数並列して設けられる。
鋼管杭100が何本の鋼管から構成されていようとも、各鋼管同士の接合は全ての箇所において同一である。したがって、図1及び5に示すごとく、上下関係にある特定の上杭2と下杭1とに着目して、鋼管の継手構造を説明する。形式的に上杭2と下杭1とに呼び分けるが、これらは実質的には同じ鋼管である。即ち、上杭2及び下杭1が、本発明に係る「隣接する鋼管」に相当する。下杭1のうち上杭2の側の先端部には、工場において雄形のピン継手10が溶接により固着されている。上杭2のうち下杭1の側の先端部には、工場においてピン継手10に外嵌されるボックス継手20が溶接により固着されている。即ち、ピン継手10(軸状継手部)及びボックス継手20(筒状継手部)が鋼管同士を接続する「継手部」に相当する。
以下に詳述するとおり、本実施形態において、杭頭と鋼管の継手構造は、回転止めキー32を備えない点を除いて、上記の鋼管の継手構造と同様である。
即ち、上記のとおり、上端の鋼管(上杭2)の先端部には、工場において雄形のピン継手10が溶接により固着されている。
なお、荷重伝達キー31の数は、上杭2及び杭頭6の菅径等によって適宜設定すれば良い。
上記の継手構造を有する鋼管杭100を用いたコンクリート基礎(フーチング)の施工方法の一例について説明する。図1及び2に示すように、鋼管杭100は打設を行いながら順次接合を行い、鋼管杭100の上端(地上側)に杭頭6を接合する。上記工程を複数回繰り返し(又は、同時並行的に行い)、複数の鋼管杭100が並列して設けられる。鋼管杭100は杭頭6に設けられた鉄筋籠70が地上に露出した状態となるように設けられる。上記のように複数並列された鋼管杭100の鉄筋籠70に定着鉄筋80aが挿通され、当該定着鉄筋80aが結束線により鉄筋籠70の鉄筋70aに固着され、複数並列された鋼管杭100の鉄筋籠70同士が連結される。また、鉄筋籠70に挿通した定着鉄筋80aに亘って鉄筋80bが結束線により固着される。これにより、杭頭にコンクリート基礎用の定着鉄筋80が設けられる。
また、上記の通り、ピン継手10とボックス継手60とは、任意の相対回動位置において、設定された接続強度を維持することができるので、鋼管杭100と杭頭6との接続強度を損なうことなく、杭頭6を任意の相対回動位置に位置決めすることができる。
なお、例えばネジ継手等のように互いに相対回動させることにより締結部の締結具合が変化する継手構造では、本発明の継手構造とは異なり、相対回動により杭頭の高さが変化するため、杭頭側定着鉄筋の位置決めが困難である。また、相対回動により、ネジ締結部の締結具合が異なるので、接続強度も変化するため、接続強度の管理についても困難である。
(1)上記実施形態では、「一段型の継手構造」の継手構造を採用する場合を例に説明したが、これに限られるものではない。例えば、図6に示すように二組の軸側キー溝16a,16b、筒側キー溝26a,26b(66a,66b)、及び、荷重伝達キー31によって、ピン継手10とボックス継手20(60)との軸芯X方向の相対移動を拘束する「二段型の継手構造」を採用してもよい。また、キー溝を3組以上設けた構造を採用しても良い。また、例えば、鋼管杭100と杭頭6との連結には、「一段型の継手構造」を用い、鋼管杭同士の連結には「二段型の継手構造」を用いるなど、異なる連結構造を用いてもよい。
2 上杭(隣接する鋼管)
6 杭頭
10 ピン継手(継手部)
20 ボックス継手(継手部)
60 ボックス継手(継手部)
70 鉄筋籠(杭頭側定着鉄筋)
80a 定着鉄筋
100 鋼管杭
Claims (3)
- コンクリート基礎に適用される鋼管杭と杭頭との継手構造であって、
前記杭頭は、一体に構成され、その一方の端部に前記コンクリート基礎の定着鉄筋と接続されるとともに当該コンクリート基礎に埋設される杭頭側定着鉄筋を備え、他方の端部が継手部を介して前記鋼管杭の先端に、長手方向に相対移動を不能に接続され、
前記コンクリート基礎の定着鉄筋の配設位置との関係で決定される配設位置に前記杭頭側定着鉄筋を配設するべく、前記継手部が、前記鋼管杭と前記杭頭との接続を維持した状態で、前記鋼管杭に対する前記杭頭の相対回動を許容するように構成されている鋼管杭と杭頭との継手構造。 - 前記鋼管杭が、隣接する鋼管同士を継手部を介して接続して構成され、前記鋼管同士を接続する継手部が、前記鋼管杭と前記杭頭を接続する継手部と同じ継手部である請求項1に記載の鋼管杭と杭頭との継手構造。
- 請求項1又は2に記載の継手構造を有する鋼管杭を、前記杭頭に設けられた杭頭側定着鉄筋を露出させた状態で地中に複数本並列配置して、並列配置された鋼管杭に亘ってコンクリート基礎を設けるコンクリート基礎の施工方法であって、
前記コンクリート基礎の定着鉄筋を配設するに際し、当該定着鉄筋の配設位置との関係で決定される配設位置に、夫々の杭頭に設けられた杭頭側定着鉄筋を配設するべく、前記鋼管杭と当該鋼管杭に接続された杭頭との相対回動位置を位置決めする位置決め工程を実施するコンクリート基礎の施工方法。
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