図1は、本発明が好適に用いられる通信カラオケシステム10の構成を説明する図である。この図1に示す通信カラオケシステム10においては、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)カラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16は、ルータ28を介して通信回線18に接続されており、同様にその通信回線18に接続されたサーバ装置20等との相互間でその通信回線18を介して情報の通信が可能とされている。
前記通信カラオケシステム10は、それぞれ機種の異なる複数種類のカラオケ装置16を備えている。この機種とは、前記カラオケ装置16の仕様を定めるものであり、例えば各カラオケ装置16の型番に相当するものである。特に、本実施例においては、後述するように前記通信カラオケシステム10において配信されるカラオケデータに複数種類の曲タイプが存在する場合において、各曲タイプ毎に該当するカラオケデータを出力可能とする前記カラオケ装置16の機種の範囲が異なるものである。すなわち、型番が異なるカラオケ装置16であっても、同一の時期にリリースされた、出力可能であるカラオケデータの曲タイプが共通するカラオケ装置16を同一機種とみなすものであってもよい。また、前記複数のカラオケ装置16は、好適には、固有の識別情報としての装置ID(シリアルナンバー等)をそれぞれ有し、その装置IDにより各カラオケ装置16が識別されるものである。
また、前記通信カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、前記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台乃至数台ずつの前記電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように前記カラオケ装置16との間で対応付け処理が行われることで、そのカラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。また、図1に示すように、前記店舗12内には前記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、前記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
前記通信回線18は、例えば公衆電話回線、ADSL回線、或いは光ファイバ回線等から構成されるWWW(World Wide Web)等のインターネットに接続された広域情報通信網である。また、前記サーバ装置20は、例えば、前記通信カラオケシステム10を管理する情報配信サービス提供会社によって運営されるサーバであり、その通信カラオケシステム10におけるカラオケデータ(楽曲データ)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うセンタ装置として機能する。また、前記通信カラオケシステム10を利用する各利用者毎の、前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報を、その利用者の識別情報(ユーザID)と対応付けて記憶するSNSデータベース128(図5を参照)を管理するデータベースサーバとして機能する。なお、本実施例においては、前記通信カラオケシステム10のセンタ装置としての機能及びデータベースサーバとしての機能を兼ね備えた単一の前記サーバ装置20を備えた構成について説明するが、それらセンタ装置及びデータベースサーバが個別のサーバ装置として構成されたものであってもよい。また、後述する前記サーバ装置20による各種制御が、複数のサーバ装置により分散的に実行される等の態様も考えられる。
図1に示すように、本実施例の通信カラオケシステム10は、前記通信回線18を介して複数のシステム乃至通信端末装置との間で相互に情報の送受信が可能とされている。すなわち、本発明の一実施例である携帯型情報通信端末としての携帯電話機30及びタブレット32等が中継基地局34を介して前記通信回線18に接続されており、それら携帯電話機30及びタブレット32等と前記サーバ装置20等との間で相互に情報の送受信が可能とされている。また、その通信回線18には、前記携帯電話機30及びタブレット32等から前記カラオケ装置16に対する選曲入力等の情報を中継する所謂プロキシサーバ(proxy server)としてのサーバ装置36が接続されており、前記携帯電話機30及びタブレット32等から前記カラオケ装置16への情報の入力は、好適には、前記サーバ装置36を中継して行われるようになっている。ここで、前記携帯電話機30及びタブレット32等と前記サーバ装置36との間の通信回線は、そのサーバ装置36と前記カラオケ装置16との間の通信回線と態様の異なるものであっても構わない。例えば、前記携帯電話機30及びタブレット32等と前記サーバ装置36との間が一般回線により接続され、そのサーバ装置36と前記カラオケ装置16との間が専用回線により接続されるものであってもよい。
図2は、前記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、前記カラオケ装置16は、TFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)やPDP(Plasma Display Panel)等の映像表示装置40と、ビデオボード(グラフィックスボード)等の映像出力制御部42と、映像情報デコーダ44と、ビデオミキサ46と、音源であるシンセサイザ48と、音声入力装置であるマイクロフォン50と、アンプミキサ52と、スピーカ54と、操作パネル56と、その操作パネル56等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス58と、中央演算処理装置であるCPU60と、読出専用メモリであるROM62と、随時書込読出メモリであるRAM64と、記憶装置であるハードディスク66と、モデム68と、LANポート70と、前記電子早見本装置22やリモコン装置74等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部72とを、備えて構成されている。
前記映像出力制御部42は、前記CPU60において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する他、前記映像表示装置40による種々の映像表示を制御する表示制御装置である。また、前記映像情報デコーダ44は、利用者が歌詞を参照しながら歌唱する際に前記ハードディスク66に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ44により再生された背景映像は、前記ビデオミキサ46へ送られる。また、そのビデオミキサ46は、前記CPU60において生成され且つ前記映像出力制御部42から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ44により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置40に表示させる映像合成装置である。
前記シンセサイザ48は、前記ハードディスク66から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ48により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ52へ送られる。そのアンプミキサ52では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン50を介して入力される利用者(演奏者)の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ54から出力される。
前記操作パネル56は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置16は、例えば図3に示すように、前記CPU60やシンセサイザ48等を格納するコマンダ本体38にタッチパネルディスプレイ76を備えたものであってもよい。このタッチパネルディスプレイ76は、画像(映像)を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置16への入力を行うものであり、好適には、前記コマンダ本体38における表側の平面部(カラオケボックス等に設置される場合に、利用者側とされる面)に設けられる。斯かる態様において、前記タッチパネルディスプレイ76は、前記映像表示装置40とは別に第2の映像表示装置として機能すると共に、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作パネルとして機能する。例えば、図3に示す例では、前記タッチパネルディスプレイ76にそれぞれ個別の文字(例えば、五十音の文字やアルファベット等)を示す複数の文字ボタン78が表示された状態を示している。このタッチパネルディスプレイ76に表示された文字ボタン78(タッチパネルにおける文字ボタン78に対応する相対位置)に対する利用者の指や備え付けのペン等による接触操作が行われると、それら文字ボタン78によって示される文字乃至文字列の入力が行われる。そして、斯かる操作により入力された文字乃至文字列に基づいて、それらの文字乃至文字列に前方一致する歌手名乃至曲名が検索される等、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲の検索乃至選曲入力が前記タッチパネルディスプレイ76を介して行われる。
また、前記カラオケ装置16には、前記操作パネル56の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置74が備えられており、前記リモコン受信部72は、そのリモコン装置74から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU60へ供給する。また、前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付け(くくりつけ)処理も前記リモコン受信部72を介して行われ、そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22も同様に入力装置として機能する。なお、本実施例においては、前記カラオケ装置16に備えられたリモコン装置74や対応付け処理の行われた電子早見本装置22等の入力装置もそのカラオケ装置16の一部を構成するものであるとして以下の説明を行う。また、前記通信カラオケシステム10に備えられた前記携帯電話機30やタブレット32等の携帯型情報通信端末も、同様に前記カラオケ装置16の入力装置として機能する。斯かる携帯型情報通信端末による前記カラオケ装置16に対する選曲入力等の処理に関しては、図12〜図19等を参照して後述する。
前記CPU60は、前記RAM64の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM62に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記カラオケ装置16に係る各種制御を実行する。すなわち、前記電子早見本装置22や携帯電話機30等により所定のカラオケ演奏曲が選曲入力された場合、その選曲入力されたカラオケ演奏曲を前記RAM64に設けられた予約曲テーブルに登録する選曲予約制御、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク66から前記RAM64に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報(カラオケデータ)を読み出すカラオケデータ読出制御、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM64から前記シンセサイザ48へ演奏情報を送信する演奏出力制御、その演奏出力制御に際して前記RAM64に展開された歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像出力制御部42へ送信する歌詞文字映像出力制御、前記演奏出力制御に際して前記映像情報デコーダ44を制御して所定の背景映像を再生させる背景映像出力制御、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させる曲間情報出力制御、及び前記通信回線18を介した前記サーバ装置20等との間の情報通信制御等の基本的な制御を実行する。
前記モデム68は、前記カラオケ装置16を前記通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU60から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU60に供給する処理を行う。なお、前記店舗12に備えられた複数のカラオケ装置16のうち何れかのカラオケ装置16が前記ルータ28の機能を備えてマスターコマンダとして前記通信回線18に接続される態様も考えられ、その場合、前記モデム68はそのマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16には必要とされるが、そのマスターコマンダを介して前記サーバ装置20等との間で情報の通信を行う他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。
前記LANポート70は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26を介して受信される前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けて前記RAM64に設けられた予約曲テーブルに記憶したり、そのアクセスポイント26を介して前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。また、前記通信回線18を介しての前記電子早見本装置22とサーバ装置20等との間の通信も、このLAN24乃至ルータ28を備えたカラオケ装置16を介して行われる。
前記ハードディスク66には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケデータ(楽曲データ)を記憶するカラオケデータベースをはじめとする各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうち所定のカラオケ装置16例えば前記カラオケ装置16aは、前記モデム68を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、随時新たなカラオケ情報等が前記サーバ装置20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク66のカラオケデータベース等に記憶される。また、そのようにして前記サーバ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク66に記憶される情報が共有され、前記カラオケデータベース等の内容が等価なものとされる。このカラオケデータベースに記憶されるカラオケデータに関しては、前記サーバ装置20に備えられたカラオケデータベース126(図5を参照)の説明において後述する。
図4は、前記電子早見本装置22の構成を説明するブロック線図である。この図4に示すように、前記電子早見本装置22は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ84を備えている。また、前記カラオケ装置16との間でデータの送受信や同期を実行したり、前記電子早見本装置22に内蔵されたバッテリを充電する等の動作を行うスタンド型の接続架台(ドッキングテーブル)であるクレイドル82を備えている。前記電子早見本装置22は、そのクレイドル82に取り付けられた状態又はそのクレイドル82から取り外された状態で用いられ、取り付けられた状態においては、そのクレイドル82及びLAN24を介して前記カラオケ装置16に有線接続されるようになっている。また、前記クレイドル82から取り外された状態においては、前記アクセスポイント26及びLAN24を介して前記カラオケ装置16に無線接続されるようになっている。
図4に示すように、前記電子早見本装置22は、前記タッチパネルディスプレイ84に所定の映像を表示させる表示装置86と、その表示装置86による表示を制御する表示制御部88と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ84への接触により入力を行うタッチパネル90と、そのタッチパネル90による入力を制御する入力制御部92と、中央演算処理装置であるCPU94と、読出専用メモリであるROM96と、随時書込読出メモリであるRAM98と、フラッシュROM等の記憶部100と、インターフェイス102と、リモコン送信部104と、無線LAN通信部106と、前記クレイドル82と電気的な接続を可能とするためのコネクタ108aとを、備えて構成されている。前記クレイドル82には、斯かる電子早見本装置22と電気的な接続を可能とするためのコネクタ108bが設けられており、前記電子早見本装置22は、前記クレイドル82に載置されて前記コネクタ108a及び108bが相互に接触させられることで、前記インターフェイス102を介して前記クレイドル82乃至はLAN24に接続されるようになっている。
前記CPU94は、前記RAM98の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM96に記憶された情報に基づいて情報処理を実行する所謂マイクロコンピュータであり、前記表示制御部88を介して前記タッチパネルディスプレイ84(表示装置86)に所定の映像を表示させたり、その映像に基づく前記タッチパネルディスプレイ84(タッチパネル90)への接触により前記入力制御部92を介して入力される入力信号を処理したり、その入力信号に基づき前記無線LAN通信部106等を介して前記カラオケ装置16へ選曲入力をはじめとする入力送信を行ったり、マスターコマンダである前記カラオケ装置16aを介して前記サーバ装置20との間で情報の通信を行う等といった基本的な制御に加えて、後述するログイン認証制御等の各種制御を実行する。また、前記記憶部100には、好適には、前記カラオケ装置16のカラオケデータベースに記憶された多数のカラオケ情報それぞれに対応して曲名、アーティスト名、属性情報、歌詞の歌い出し部分等の選曲案内情報、及び備考等が選曲番号毎に記憶されている。
図5は、前記サーバ装置20の構成を説明する図である。この図5に示すように、前記サーバ装置20は、中央演算処理装置であるCPU110、読出専用メモリであるROM112、及び随時書込読出メモリであるRAM114を備え、前記CPU110によりRAM114の一時記憶機能を利用しつつROM112に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂ノイマン式コンピュータである。また、TFTやPDP等の映像表示装置116と、その映像表示装置116による映像の表示を制御するためのビデオボード(グラフィックスチップ)118と、キーボード等の入力装置120と、その入力装置120による入力を処理するためのインターフェイス122と、前記CPU110等を前記通信回線18に接続するためのモデム124とを、備えて構成されている。また、前記サーバ装置36は、例えば、前記CPU110、ROM112、RAM114、及びモデム124等に関して図5に示すサーバ装置20と等価な構成を有する所謂ノイマン式コンピュータであり、本実施例においてはその詳細な説明を省略する。
図5に示すように、前記サーバ装置20は、カラオケデータベース126及びSNSデータベース128をはじめとする各種データベースを備えている。このカラオケデータベース126は、前記通信カラオケシステム10における前記カラオケ装置16等に配信するための多数のカラオケデータ(楽曲データ)を記憶するものであり、新しく作成されたカラオケデータはこのカラオケデータベース126に蓄積される。そして、所定の配信制御プログラムにより定期的に、或いは前記カラオケ装置16等からの配信要求に応じて、随時新たなカラオケデータが前記サーバ装置20のカラオケデータベース126から前記通信回線18を介して配信され、前記カラオケ装置16等に配信される。
前記カラオケデータベース126は、前記カラオケ装置16により出力可能な演奏曲にそれぞれ対応する多数(例えば、数万曲分)のカラオケデータ(楽曲データ)を記憶する。このカラオケデータは、前記シンセサイザ48により所定の楽器の演奏音を生成するための演奏情報と、歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報と、その歌詞情報に基づいて生成された歌詞文字映像を演奏の進行に合わせて順次色替わりさせてゆくための歌詞色替情報とを、含むものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。また、前記カラオケデータには、その演奏曲の曲名、アーティスト名(歌手名)、発表年月日、曲の長さ(演奏時間)、ジャンル、曲調、曲タイプ(後述する図8を参照)、アーティスト(歌手)の出身地、コンサート情報(近い将来その演奏曲のコンサートが行われる開催地等に係る情報)、タイアップ情報(例えばその演奏曲が主題歌として用いられたドラマの放映された曜日、時間帯、CMソング)等の情報が関連づけられて記憶されている。
図8は、前記カラオケデータベース126の記憶内容を例示する図である。この図8に示すように、前記カラオケデータベース126に記憶される多数のカラオケデータは、それぞれ複数種類の曲タイプの何れかに該当するものである。すなわち、図8においては、前記カラオケデータベース126に記憶される多数のカラオケデータが、「スタンダード」、「スゴ音」、「ガイドボーカル」、及び「生演奏」の4つの曲タイプの何れか1つにそれぞれ該当する例を示している。ここで、各曲タイプはそれぞれ異なる仕様に対応するものであり、例えば、「スタンダード」は最も一般的な仕様、「スゴ音」は「スタンダード」に比べて楽器の数が多かったり各楽器に対応する演奏音が豪華(「スタンダード」に比べてゴージャスに聞こえるもの)な仕様、「ガイドボーカル」は演奏に併行して例えばオリジナルアーティストによるガイドボーカル(例えば、コーラス)が出力される仕様、「生演奏」はMIDIのように電子音による演奏音ではなく実際の楽器の演奏音を録音したもの(生音)が出力される仕様にそれぞれ相当するものである。なお、例えば「スタンダード」及び「スゴ音」がMIDI形式のファイルに、「ガイドボーカル」及び「生演奏」がWAV形式のファイルにそれぞれ対応するというように、曲タイプは必ずしもファイル形式に相当するものではなく、曲タイプが異なるものではファイル形式が同じものあり、異なるものもある。
また、図8に示すように、前記カラオケデータベース126に記憶される多数のカラオケデータは、同一の演奏曲に対応し且つそれぞれ曲タイプの異なる複数のカラオケデータを含むものである。すなわち、図8に示す例では、曲名が「忘れられた時計」、アーティスト名が「十和田翔子」である演奏曲に対応して、曲タイプ「スタンダード」に該当する選曲番号「10239987」のカラオケデータ、曲タイプ「スゴ音」に該当する選曲番号「10239988」のカラオケデータ、曲タイプ「ガイドボーカル」に該当する選曲番号「11672345」のカラオケデータ、及び曲タイプ「生演奏」に該当する選曲番号「12000984」のカラオケデータが記憶されている。すなわち、前記カラオケデータベース126に記憶される多数のカラオケデータは、同一の演奏曲に対応し且つ曲タイプ毎に選曲番号の異なる複数のカラオケデータを含むものである。また、前記カラオケデータベース126において、同一の演奏曲に対応する複数のカラオケデータは、同一のグループIDにより括られて(分類されて)おり、前記曲名が「忘れられた時計」、アーティスト名が「十和田翔子」である演奏曲に対応する4つのカラオケデータは、グループID「000587」により括られている。なお、必ずしも前記カラオケデータベース126に記憶されたすべての演奏曲に関して、前述した4つの曲タイプが用意されるものでなくともよく、例えば所定の演奏曲に関しては曲タイプ「スタンダード」に該当するカラオケデータのみが記憶される等、各演奏曲に関して個別に曲タイプのバリエーションが定められるものであってもよい。
図9は、前記通信カラオケシステム10における、前記複数種類の曲タイプの優先順位について説明する図である。この図9に示すように、本実施例の通信カラオケシステム10においては、前記複数種類の曲タイプに関して予め優先順位が定められたものである。例えば、図9では、前述した4つの曲タイプ「スタンダード」、「スゴ音」、「ガイドボーカル」、及び「生演奏」に関する優先順位の初期設定(デフォルト設定)の一例を示しており、曲タイプ「生演奏」が優先順位が最も高い最上位タイプ、曲タイプ「ガイドボーカル」が優先順位が2位であるタイプ、曲タイプ「スゴ音」が優先順位が3位であるタイプ、曲タイプ「スタンダード」が優先順位が最も低い最下位タイプと定められている。この優先順位とは、後述する演奏曲の照会結果表示制御及び選曲入力制御等の基準とされるものであり、初期設定された優先順位が変化させられることなく固定的に用いられるものであってもよいが、所定の条件で変化させられるものであってもよい。例えば、後述するように、前記複数種類の曲タイプの優先順位が、前記通信カラオケシステム10の各利用者(SNSデータベース128に登録された各利用者)毎に予め定められたものであり、且つ、各利用者に関する情報に応じて変化させられるものであってもよい。
前記カラオケデータベース126に記憶された多数のカラオケデータは、該当する曲タイプ毎にそのカラオケデータを出力可能とする前記カラオケ装置16の機種の範囲が異なるものである。例えば、図9に示す例では、「機種A」のカラオケ装置16においては、前述した4つの曲タイプ全てに該当するカラオケデータを出力すなわちカラオケ演奏のために再生することができる。一方、「機種B」のカラオケ装置16においては、曲タイプ「ガイドボーカル」、「スゴ音」、及び「スタンダード」に該当するカラオケデータは出力可能であるが、曲タイプ「生演奏」に該当するカラオケデータは出力できない。また、「機種C」のカラオケ装置16においては、曲タイプ「スゴ音」及び「スタンダード」に該当するカラオケデータは出力可能であるが、曲タイプ「ガイドボーカル」及び「生演奏」に該当するカラオケデータは出力できない。換言すれば、曲タイプ「スタンダード」及び「スゴ音」は、そのカラオケデータを出力可能とする前記カラオケ装置16の機種の範囲を「機種A」、「機種B」、及び「機種C」(図9に示す例では全機種)とするものであり、曲タイプ「ガイドボーカル」は、そのカラオケデータを出力可能とする前記カラオケ装置16の機種の範囲を「機種A」及び「機種B」(例えば、新型の2機種)とするものであり、曲タイプ「生演奏」は、そのカラオケデータを出力可能とする前記カラオケ装置16の機種の範囲を「機種A」のみ(例えば、最新機種のみ)とするものである。
また、好適には、前記複数種類の曲タイプの優先順位は、前記カラオケ装置16の各機種毎に予め定められたものである。例えば、「機種A」においては、優先順位が上位の側から「生演奏」、「ガイドボーカル」、「スゴ音」、「スタンダード」の順、「機種B」においては、優先順位が上位の側から「ガイドボーカル」、「スゴ音」、「スタンダード」、「生演奏」の順、「機種C」においては、優先順位が上位の側から「スゴ音」、「スタンダード」、「生演奏」、「ガイドボーカル」の順というように、各機種毎にそれぞれ個別の優先順位が予め定められて登録されたものである。すなわち、前記通信カラオケシステム10において、好適には、前記カラオケ装置16の各機種に対応して、その機種で出力不能な曲タイプの優先順位が、出力可能な曲タイプの優先順位よりも下位となるように設定されたものである。
前記SNSデータベース128は、前記通信カラオケシステム10の利用者を対象とするソーシャルネットワークサービス(Social Network Service)に係る各種情報を記憶する。このソーシャルネットワークサービスとは、例えば、予め会員登録された会員相互間に限定して情報の閲覧等のサービスを提供する会員制のコミュニティ型のウェブサイトをいう。なお、以下の説明において、ソーシャルネットワークサービスをSNSと略称する。上記SNSデータベース128は、前記通信カラオケシステム10を利用する各利用者毎の、前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報を、その利用者の識別情報(ユーザID)と対応付けて記憶する記憶装置である。このSNSデータベース128には、ユーザIDにより識別される各利用者毎に、例えばその利用者の名前(ニックネーム)、生年月日、実際の年齢、性別、メールアドレス、利用者の住所又は居所に対応する地域、血液型、星座、SNSへのログイン認証に用いられるパスワード、パスワードを忘れたときのための質問及び解答、アバタ(ネット上において利用者を象徴する人型映像)に関する情報、及び利用者の歌年齢等の情報がその利用者のユーザIDと対応付けられて記憶される。この歌年齢とは、利用者の演奏曲の好みの傾向がどの程度の年代(何歳)に相当するものかを示す仮想的な年齢情報であり、対象となる利用者が前記カラオケ装置16において過去に選曲(演奏)した演奏曲に基づいて判断される値である。
また、前記SNSデータベース128には、各利用者の前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報として、例えばその利用者が過去に利用したカラオケ装置16に対応する店舗12(そのカラオケ装置16が設置された店舗12)に関する情報である来店履歴、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲或いはお気に入りとして登録した演奏曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された演奏曲)に関する情報、その利用者が過去に前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した選曲履歴(カラオケ装置16において過去に選曲された演奏曲の履歴)に関する情報、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において過去に行った演奏評価の評価結果に関する情報、及びその利用者がフレンドとして登録した他の利用者に関する情報等が各利用者毎にその利用者のユーザIDと対応付けられて記憶される。ここで、前記来店履歴は、各利用者が過去に利用(来店)した店舗12の店舗IDを記憶するものであってもよいし、各利用者が過去に利用(使用)したカラオケ装置16の装置IDを記憶するものであってもよい。
図6は、前記携帯電話機30の構成を例示する図である。前述のように、本実施例の通信カラオケシステム10は、前記サーバ装置20等との間で情報の通信を行う携帯型情報通信端末として前記携帯電話機30及びタブレット32等を備えたものであるが、以下の説明においては、前記携帯電話機30を携帯型情報通信端末として用いる実施例について説明し、余の携帯型情報通信端末については説明を省略する。すなわち、以下に説明する実施例における各種制御は、前記タブレット32をはじめとする前記携帯電話機30以外の携帯型情報通信端末においても好適に実行されるものである。
図6に示すように、前記携帯電話機30は、中央演算処理装置であるCPU130と、読出専用メモリであるROM132と、随時書込読出メモリであるRAM134と、フラッシュROM等の記憶部136と、後述するタッチパネルディスプレイ154の補助的な操作を行うための操作部138と、アンテナ140と、送受信部142と、モデム部144と、音声コーディック部146と、アナログフロントエンド148と、スピーカ150と、マイクロフォン152と、タッチパネルディスプレイ154とを、備えて構成されている。
上記CPU130は、随時書込読出メモリであるRAM134の一時記憶機能を利用しつつ読出専用メモリであるROM132に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータであり、前記タッチパネルディスプレイ154に表示された文字入力ボタンに対する入力操作に従って文字入力が実行されるように制御したり、斯かる入力操作により入力された電話番号に従って通信或いは通話チャンネルを成立させると共に相互の通信或いは通話が可能となるように制御したり、前記入力操作により入力されたURLに従って所定のウェブサイトにアクセスしたり、メールの作成及び送受信を制御する等の基本的な制御を実行する。例えば、前記携帯電話機30の通話状態においては、上記アンテナ140を介して送受信部142に受けた通話信号等がモデム部144を介して音声コーディック部146においてデジタルコード信号から音声信号に変換され、アナログフロントエンド148によりスピーカ150が駆動されて音声が出力される。同時に、上記マイクロフォン152により音声から変換された音声信号が上記アナログフロントエンド148を介して上記音声コーディック部146に送られてそこでディジタル信号に変換され、上記モデム部144、送受信部142、及びアンテナ140を介して送信される。
前記携帯電話機30は、前記タッチパネルディスプレイ154に所定の映像を表示させる表示装置156と、その表示装置156による表示を制御する表示制御部158と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ154への接触により入力を行うタッチパネル160と、そのタッチパネル160による入力を制御する入力制御部162とを、備えている。また、前記送受信部142等を介して前記通信回線18に接続され、例えば公衆電話回線、ADSL回線、或いは光ファイバ回線等から構成されるWWW等のインターネットに接続された前記サーバ装置20をはじめとする各種通信機器との間で情報の通信が可能とされる。また、前記通信回線18を介しての通信状態において、前記CPU130は、前記タッチパネルディスプレイ154等により入力された信号を通信先へ送信すると同時に、通信先から受信された信号をそのタッチパネルディスプレイ154に表示させる制御を行う。すなわち、前記携帯電話機30は、前記タッチパネルディスプレイ154を有すると共に、そのタッチパネルディスプレイ154を介しての操作に応じたインターネットへのアクセス機能をはじめとする各種機能を有する所謂スマートフォンである。
前記携帯電話機30は、例えば前記記憶部138等の記憶装置に、それぞれ所定の演奏曲に対応する、前記カラオケデータとは態様の異なる複数の音楽データを記憶する音楽データベース164を備えている。この音楽データベース164に記憶される音楽データは、例えば、前記携帯電話機30に備えられた音楽再生手段としてのアプリケーションソフトウェア或いは内蔵の音楽プレイヤ等により再生されるものであり、例えば前記カラオケデータベース126に記憶される多数のカラオケデータにそれぞれ対応する各演奏曲のオリジナル楽曲(CD等の形式で市販される商品に収録されたものと等価なデータ)に相当する。前記音楽データは、具体的には、WAV形式、MP3(MPEG audio layer 3)形式、AAC(advanced audio coding)形式等の音楽ファイル(サウンドデータファイル)である。
図10は、前記音楽データベース164の記憶内容を例示する図である。この図10に示すように、前記音楽データベース164に記憶される音楽データは、それぞれ個別のコンテンツIDにより識別されるものであり、各音楽データに関して、例えば属性情報として曲名、歌手名(アーティスト名)、前記音楽再生手段によるその音楽データの再生回数、及びダウンロード(ファイル取得)年月日等の情報が記憶されるようになっている。前記音楽データベース164に記憶される音楽データは、好適には、前記カラオケデータベース126に記憶されるカラオケデータとはファイル形式が異なるものであるが、一部において同一のファイル形式のものが含まれていてもよい。また、前記音楽データベース164に記憶される各音楽データに関して、好適には、配信開始年月日、お気に入り登録の有無、対応するアーティストに関する各種情報等が例えば属性情報として関連付けられて記憶される。
図7は、前記サーバ装置20のCPU110、前記電子早見本装置22のCPU94、前記携帯電話機30のCPU130、及び前記サーバ装置36のCPU110に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図7に示すように、好適には、SNS管理制御手段170及びカラオケデータ検索制御手段184は、前記サーバ装置20のCPU110に機能的に備えられたものであり、対応付け制御手段172及びログイン認証制御手段174は、前記電子早見本装置22のCPU94に機能的に備えられたものであり、対応付け制御手段176、音楽データ抽出制御手段178、音楽データ画像表示制御手段180、照会制御手段182、照会結果表示制御手段186、及び選曲入力制御手段188は、前記携帯電話機30のCPU130に機能的に備えられたものであり、選曲入力制御手段190は、前記サーバ装置36のCPU110に機能的に備えられたものである。
前記SNS管理制御手段170は、前記通信カラオケシステム10におけるSNSに関する情報管理制御を行う。例えば、そのSNSに関する情報登録制御を行う。具体的には、前記電子早見本装置22或いは携帯電話機30等の外部装置による入力操作に応じて、前記SNSデータベース128に新規ユーザ(利用者)の登録を行ったり、そのSNSデータベース128に記憶された登録内容を変更(更新)したり、そのSNSデータベース128に記憶された複数の利用者をフレンドとして相互に対応付けて登録したり、そのフレンドに係る情報に基づいて各利用者の前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報の閲覧レベルを設定したりというように、前記通信カラオケシステム10におけるSNSの統括的な管理制御を行う。
前記対応付け制御手段172は、前記電子早見本装置22の利用に際して、その電子早見本装置22を所定のカラオケ装置16に対応付ける(くくりつける)対応付け処理を行う。すなわち、前記カラオケ装置16の入力装置として前記電子早見本装置22を用いる上で、その電子早見本装置22による入力(例えば選曲入力)の対象となるカラオケ装置16を設定する処理を行う。具体的には、先ず、所定の接続通知を前記リモコン送信部104から赤外線により前記カラオケ装置16へ送信する。前記電子早見本装置22は、それぞれ個別のシリアル番号を有しており、例えば、そのシリアル番号(例えば、下4桁)及び所定の接続コードを含む信号を上記接続通知として前記カラオケ装置16へ送信する。このように、前記接続通知をリモコン信号(赤外線)により送信することで、壁等を隔てて設置された対応付を所望されないカラオケ装置16にその接続通知が受け付けられるのを防止できる。そして、斯かる処理により前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付けが行われた後は、その電子早見本装置22による前記無線LAN通信部106等を介した無線LAN通信の通信対象が対応付けられたカラオケ装置16とされ、以降、前記電子早見本装置22による選曲入力制御等における前記カラオケ装置10との間の通信は、前記無線LAN通信部106等を介した無線LAN通信により行われる。
前記ログイン認証制御手段174は、前記タッチパネルディスプレイ84により入力される識別情報(ユーザID)に応じて前記通信カラオケシステム10におけるSNSの利用者を認証し、その認証が正常に行われた場合にはその識別情報をもってその利用者のSNSへのログインを許可する。具体的には、前記タッチパネルディスプレイ84により識別情報であるユーザID及びパスワードが入力された場合、そのユーザIDに対応付けられて前記SNSデータベース128に記憶されたパスワードが入力されたものと一致するか否かを前記サーバ装置20に照会し、一致する場合には正常な認証を行う一方、一致しない場合にはエラーとする。このログイン認証制御手段174により正常な認証が行われた場合、好適には、認証の行われた前記電子早見本装置22のシリアル番号、及びその電子早見本装置22と対応付けられたカラオケ装置16の装置ID等の情報が各利用者毎に前記SNSデータベース128に記憶される。なお、前記ログイン認証制御手段174は、前記タッチパネルディスプレイ84によりユーザID及びパスワードを前記サーバ装置20へ送信するものであってもよく、実質的な認証はそのサーバ装置20側で行うものであっても構わない。
前記SNS管理制御手段170は、前記SNSデータベース128に記憶されたカラオケ演奏に関する情報のうち、前記ログイン認証制御手段174により認証された利用者に対応するカラオケ演奏に関する情報を前記タッチパネルディスプレイ84に閲覧可能に表示させる。好適には、斯かる情報を、前記記憶部100における演奏曲データベースに記憶された情報に基づいて前記タッチパネルディスプレイ84にタッチ入力可能に表示させる。具体的には、前記ログイン認証制御手段174により認証された利用者に対応する十八番曲に含まれる演奏曲を前記タッチパネルディスプレイ84に選曲入力可能に表示させる。また、その利用者に対応する選曲履歴に含まれる演奏曲等を前記タッチパネルディスプレイ84に選曲入力可能に表示させる。
前記対応付け制御手段176は、前記通信カラオケシステム10における携帯型情報通信端末としての前記携帯電話機30の利用に際して、その携帯電話機30を対象となるカラオケ装置16に対応付ける(くくりつける)対応付け処理を行う。すなわち、前記カラオケ装置16の入力装置として前記携帯電話機30を用いる上で、その携帯電話機30による入力(例えば選曲入力)の対象となるカラオケ装置16を設定する処理を行う。好適には、前記ログイン認証制御手段174による認証結果を利用して斯かる対応付け処理を行う。すなわち、前記ログイン認証制御手段174により正常な認証が行われた場合、認証の行われた前記電子早見本装置22のシリアル番号、及びその電子早見本装置22と対応付けられたカラオケ装置16の装置ID等の情報が各利用者毎に前記SNSデータベース128に記憶される。従って、前記対応付け制御手段176は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ154等を介して対応付けの対象となる携帯電話機30のオーナーである利用者のユーザID及びパスワードを入力させ、そのユーザID及びパスワードを前記サーバ装置20へ送信する。斯かる情報を受信した前記サーバ装置20においては、前記SNSデータベース128が参照され、受信されたユーザIDに対応する利用者が用いているカラオケ装置16の装置IDが取得される。そして、斯かるユーザIDに対応付けられて前記SNSデータベース128に記憶されたパスワードが、前記携帯電話機30から受信されたパスワードと一致した場合、その携帯電話機30と取得された装置IDに対応するカラオケ装置16とを対応付ける処理が行われ、その対応付け情報が前記サーバ装置36へ送信される。すなわち、前記携帯電話機30とカラオケ装置16との対応付けにおける実質的な処理は前記サーバ装置20側で行われるものであっても構わない。また、前記対応付け制御手段176による対応付け処理は、前記携帯電話機30による選曲入力機能の使用開始時に実行されるものであってもよいが、その携帯電話機30から所定の演奏曲の選曲入力が前記カラオケ装置16に対して行われた時点で実行されるものであってもよい。
前記音楽データ抽出制御手段178は、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち一部を抽出する。好適には、前記タッチパネルディスプレイ154等を介して入力される属性情報等に関する条件に応じて、その条件に適合する音楽データを前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データから抽出する。例えば、「再生回数」が条件として入力された場合、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち、再生回数が多いものから規定数の音楽データを抽出する。また、「ダウンロード年月日」が条件として入力された場合、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち、ダウンロード年月日が新しいものから規定数の音楽データを抽出する。また、「お気に入り曲」が条件として入力された場合、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち、予めお気に入り登録された音楽データを抽出する。
図12は、前記携帯電話機30のタッチパネルディスプレイ154に表示されるカラオケ選曲入力機能(カラオケ装置16に対する選曲入力を行うためのアプリケーションソフトウェア)に係るトップ画面200を例示する図である。以下に説明する本実施例のカラオケ選曲入力機能は、前記音楽データベース164に記憶された音楽データに対応するカラオケデータの有無を前記サーバ装置20に問い合わせ、その結果に応じてカラオケ演奏可能とされた音楽データに対応する演奏曲の選曲入力を前記カラオケ装置16に対して行う機能である。図12に示すように、斯かるトップ画面200には、ライブ映像ボタン202、本人映像ボタン204、新譜ボタン206、再生回数上位曲ボタン208、最新ダウンロード曲ボタン210、マイうたボタン212、ソングリストボタン214、曲検索ボタン216、お薦め曲ボタン218、店舗情報ボタン220、及びその他ボタン222が表示されている。前記トップ画面200において、前記各ボタン(タッチパネル160における各ボタンに対応する相対位置)に対する利用者の指や備え付けのペン等による接触操作(以下、接触入力操作という)が行われると、以下に説明するように各ボタンに対応する入力延いてはその入力に応じた処理が実行される。なお、以下の説明に用いる図12〜図19等において、各画面で共通するボタン等については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
前記トップ画面200において、前記ライブ映像ボタン202に対する接触入力操作が行われた場合、例えば前記記憶部136に記憶された所定のアーティスト(例えば、前記音楽データの所定期間内におけるダウンロード数が上位であったアーティスト)のライブ映像情報が読み出され、前記表示制御部158等を介して前記タッチパネルディスプレイ154(表示装置156)にそのライブ映像情報に対応する映像が表示(再生)される。また、前記トップ画面200において、前記本人映像ボタン204に対する接触入力操作が行われた場合、例えば前記記憶部136に記憶された本人(携帯電話機30のオーナー)の映像情報が読み出され、前記表示制御部158等を介して前記タッチパネルディスプレイ154にその本人映像情報に対応する映像が表示(再生)される。また、前記トップ画面200において、前記新譜ボタン206に対する接触入力操作が行われた場合、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち、配信開始時期が最近(例えば、現時点を遡ること所定期間内)の音楽データが抽出され、その抽出結果を示す画面が前記表示制御部158等を介して前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。
また、前記トップ画面200において、前記再生回数上位曲ボタン208に対する接触入力操作が行われた場合、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち、前記携帯電話機30に備えられた音楽再生手段としてのアプリケーションソフトウェア或いは内蔵の音楽プレイヤ等により再生された回数が上位(例えば、最上位から所定位まで)の音楽データが抽出され、その抽出結果を示す画面が前記表示制御部158等を介して前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。斯かる制御については、図13等を用いて後述する。また、前記トップ画面200において、前記最新ダウンロード曲ボタン210に対する接触入力操作が行われた場合、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち、ダウンロードされた時期が最近(例えば、現時点を遡ること所定期間内)の音楽データが抽出され、その抽出結果を示す画面が前記表示制御部158等を介して前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。また、前記トップ画面200において、前記マイうたボタン212に対する接触入力操作が行われた場合、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち、前記携帯電話機30に備えられた音楽再生手段としてのアプリケーションソフトウェア或いは内蔵の音楽プレイヤ等において予めお気に入り曲として登録された音楽データが抽出され、その抽出結果を示す画面が前記表示制御部158等を介して前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。
また、前記トップ画面200において、前記ソングリストボタン214に対する接触入力操作が行われた場合、図12に示すようなカラオケ選曲入力機能(カラオケ装置16に対する選曲入力を行うためのアプリケーションソフトウェア)に係るトップ画面200が前記タッチパネルディスプレイ154に表示(表示が更新)される。また、前記トップ画面200において、前記曲検索ボタン216に対する接触入力操作が行われた場合、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち、所定の条件に合致する音楽データを検索するための図示しない曲検索画面が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。また、前記トップ画面200において、前記お薦め曲ボタン218に対する接触入力操作が行われた場合、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち、例えば前記通信カラオケシステム10のサービス提供会社によって予めお薦め曲として設定された音楽データが抽出され、その抽出結果を示す画面が前記表示制御部158等を介して前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。また、前記トップ画面200において、前記店舗情報ボタン220に対する接触入力操作が行われた場合、現時点で前記携帯電話機30のオーナーである利用者がログインしているカラオケ装置16の設置された店舗(その利用者が入店している店舗)に関する各種情報が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。また、前記トップ画面200において、前記その他ボタン222に対する接触入力操作が行われた場合、前記カラオケ選曲入力機能に関して以上に説明した処理以外の操作を行うための図示しないその他の操作画面が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。
図7に示す前記音楽データ画像表示制御手段180は、前記音楽データ抽出制御手段178により抽出された複数の音楽データを示す音楽データ画像を前記タッチパネルディスプレイ154に表示させる。例えば、前記音楽データ抽出制御手段178により抽出された複数の音楽データを、前記タッチパネルディスプレイ154(タッチパネル160)を介しての接触入力操作により選択可能(選択入力可能)に、前記表示制御部158を介してそのタッチパネルディスプレイ154(表示装置156)に表示させる。図13は、図12に示すトップ画面200において、前記再生回数上位曲ボタン208に対する接触入力操作が行われた場合において、前記タッチパネルディスプレイ154に表示される再生回数上位曲画面224を例示する図である。前記トップ画面200において、前記再生回数上位曲ボタン208に対する接触入力操作が行われた場合、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち、例えば前記音楽再生手段により再生された回数が上位100位までの曲が抽出され、その抽出結果に対応する図13に示すような再生回数上位曲画面224が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。図13に示すように、斯かる再生回数上位曲画面224においては、抽出された複数(図13においては6曲)の音楽データをそれぞれ示す曲ボタン226a〜226f(以下、特に区別しない場合には単に曲ボタン226という)が、再生回数が上位であるものから順に前記タッチパネルディスプレイ154に表示されている。すなわち、図13に示す再生回数上位曲画面224は、前記音楽データ抽出制御手段178により抽出された複数の音楽データを示す音楽データ画像の一例に相当する。また、図13に示す例では、直前の操作が行われる前の画面(例えば、トップ画面200)に戻るための戻るボタン228が、前記再生回数上位曲画面224の一部に表示されている。
前記照会制御手段182は、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関して、前記カラオケ装置16により各音楽データに対応する演奏曲が出力可能か否かを一括して前記サーバ装置20に照会する。換言すれば、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関して、各音楽データに対応するカラオケデータ(同一の演奏曲に対応するカラオケデータ)が存在するか否かを、後述するカラオケデータ検索制御手段184により判定させるための可否判定要求を、前記通信回線18を介して前記サーバ装置20に対して送信する。前記照会制御手段182は、照会対象となる前記複数の音楽データに関して、少なくとも各音楽データの曲名及びアーティスト名を照会要求と共に前記サーバ装置20へ送信する。
前記照会制御手段182は、好適には、前記音楽データ画像表示制御手段180により前記音楽データ画像が前記タッチパネルディスプレイ154に表示されるのと同期してその音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関する前記照会を行う。すなわち、前記音楽データ画像表示制御手段180による前記音楽データ画像の表示と相前後して、更なる入力操作を待たず自動的にその音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関する前記照会を行う。例えば、前記音楽データ抽出制御手段178により複数の音楽データが抽出された時点で、前記音楽データ画像表示制御手段180による表示制御の開始と相前後してそれら複数の音楽データに関して前記照会を行う。また、好適には、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像が更新され、その音楽データ画像に示される音楽データが変更される毎に、その音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関する前記照会を行う。
前記音楽データ画像表示制御手段180は、好適には、前記タッチパネルディスプレイ154(タッチパネル160)に対する利用者の接触操作に応じて、前記音楽データ画像をそのタッチパネルディスプレイ154(表示装置156)の画面における所定方向にスクロール表示させる表示制御を行う。図14は、前記タッチパネルディスプレイ154に表示された音楽データ画像がそのタッチパネルディスプレイ154に対する利用者の接触操作に応じてスクロール表示させられる様子を示す図である。この図14に示す例では、図13に示す再生回数上位曲画面224における複数の曲ボタン226に相当する画像(音楽データ画像)が、紙面向かって上下方向(曲ボタン226の並び方向)にスクロール表示させられる様子を示している。前記音楽データ画像表示制御手段180は、例えば、前記タッチパネル160に対する所謂ドラッグ操作すなわちそのタッチパネル160に対する接触を維持した状態でその接触部位を移動させる操作に応じて音楽データ画像をスクロール表示させる(スクロール表示を実行する)と共に、所謂ドロップ操作すなわち前記タッチパネル160に対する接触を解除する操作に応じてそのスクロール表示を停止させる。例えば、図14に示す例では、紙面向かって下方から上方へのドラッグ操作に応じて再生回数が上位の音楽データに対応する曲ボタン226(図13における曲ボタン226a、226b)から画面外へ消えてゆくと共に、下位の音楽データに対応する曲ボタン226(図13になかった曲ボタン226g、226h、226i)が画面内に入ってくるスクロール表示が行われる。一方、紙面向かって上方から下方へのドラッグ操作に応じて再生回数が下位の音楽データに対応する曲ボタン226から画面外へ消えてゆくと共に、上位の音楽データに対応する曲ボタン226が画面内に入ってくるスクロール表示が行われる。
前記照会制御手段182は、好適には、前記音楽データ画像表示制御手段180による前記音楽データ画像のスクロール表示の停止に応じて、そのスクロール表示停止後の音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関する前記照会を行う。すなわち、前記音楽データ画像表示制御手段180による前記音楽データ画像のスクロール表示が停止させられるのと相前後して、更なる入力操作を待たず自動的にスクロール停止後の音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関する前記照会を行う。前記照会制御手段182は、好適には、前記音楽データ画像表示制御手段180による前記音楽データ画像のスクロール表示が停止してその音楽データ画像が定まった時点で、前記タッチパネルディスプレイ154(表示装置156)に表示された音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関する前記照会を行う。この音楽データ画像が定まった時点の判定は、実際にスクロール表示が停止した時点を判定するものであってもよいが、前記タッチパネル160に対するドラッグ操作の終了すなわち所謂ドロップ操作の時点を判定するものであってもよい。
図7に示す前記カラオケデータ検索制御手段184は、前記照会制御手段182からの照会要求(可否判定要求)を受信した場合、その照会要求に係る音楽データのリスト(照会対象となる複数の音楽データ)に関して、前記通信カラオケシステム10におけるカラオケ装置16により各音楽データに対応する演奏曲が出力可能か否かの判定を行う。例えば、要求に係る音楽データに対応するカラオケデータ(同一の演奏曲に対応するカラオケデータ)が前記カラオケデータベース126に記憶されているか否か検索する。この検索は、好適には、照会要求における各音楽データの曲名及びアーティスト名に基づいて行われ、曲名及びアーティスト名が何れも一致するカラオケデータが前記カラオケデータベース126に存在する場合、そのカラオケデータが要求に係る音楽データに対応するもの(同一の演奏曲に対応するカラオケデータ)として検索される。
前記カラオケデータ検索制御手段184は、前記照会(検索)が行われた場合、その照会結果を前記通信回線18を介して要求元である前記携帯電話機30へ返信する。例えば、対応するカラオケデータが存在すると判定された場合にはそのカラオケデータの選曲番号が、存在しないと判定された場合にはその旨が返信される。ここで、前述のように、照会に係る音楽データに関して、その音楽データ(同一の演奏曲)に対応し且つそれぞれ曲タイプの異なる複数のカラオケデータが前記カラオケデータベース126に存在する場合、前記カラオケデータ検索制御手段184は、好適には、それら複数のカラオケデータの選曲番号を要求元である前記携帯電話機30へ返信するが、それら選曲番号と共に、各選曲番号に対応するカラオケデータの曲タイプを関連付けて返信するものであってもよい。或いは、照会に係る音楽データに対応するカラオケデータが複数存在する旨と、代表として何れかの曲タイプ(例えば、曲タイプ「スタンダード」)に該当するカラオケデータの選曲番号を返信するものであってもよい。
前記照会制御手段182は、前記サーバ装置20に対して前記照会を行った(照会要求を送信した)後、その照会結果が前記サーバ装置20から返信(受信)された場合には、その照会結果を前記記憶部136等に備えられた照会結果データベース166に記憶する。図11は、斯かる照会結果データベース166の記憶内容を例示する図である。この図11に示すように、前記照会結果データベース166には、例えば各音楽データ(曲名及びアーティスト名で定義される各演奏曲)に係る照会結果として、前記サーバ装置20から対応するカラオケデータが存在する旨の返信を受けた場合には、曲名「忘れられた時計」及びアーティスト名「十和田翔子」で定義される音楽データに関して例示するように、そのカラオケデータの選曲番号及び曲タイプが記憶される。また、前記サーバ装置20から対応するカラオケデータが存在しない旨の返信を受けた場合には、曲名「涙の東京物語」及びアーティスト名「渋沢まこと」で定義される音楽データに関して例示するように、対応するカラオケデータが存在しない旨が記憶される。すなわち、前記照会結果データベース166は、前記通信カラオケシステム10におけるカラオケ装置16に対する選曲入力の可否を記憶するものであり、好適には、対応する選曲番号が記憶された音楽データは選曲入力可能とされ、対応する選曲番号が記憶されていない音楽データは選曲入力不能とされる。
前記照会制御手段182は、好適には、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される音楽データであっても、前記照会結果データベース166に前記カラオケ装置16に対する選曲入力の可否が記憶された音楽データに関しては前記照会を行わない。換言すれば、前記照会結果データベース166に前記カラオケ装置16に対する選曲入力の可否が記憶されていない音楽データに関してのみ前記照会を実行する。すなわち、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される音楽データのうち、前記照会結果データベース166に前記カラオケ装置16に対する選曲入力の可否が記憶された音楽データに関しては、前記サーバ装置20に対する照会要求に係るリストから除外する。好適には、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される音楽データ全てに関して、前記照会結果データベース166に前記カラオケ装置16に対する選曲入力の可否が記憶されている場合には、その音楽データ画像に関しては前記サーバ装置20に対する照会要求を非実行とする。
また、前記照会制御手段182は、好適には、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される音楽データであって、前記照会結果データベース166に前記カラオケ装置16に対する選曲入力不可であることが記憶された音楽データに関して、規定の条件が成立する場合にその音楽データに対応して再び前記照会を行う。すなわち、一度前記サーバ装置20に対する前記照会が行われ、その照会結果が前記照会結果データベース166に記憶された音楽データであっても、規定の条件が成立する場合には、再び前記サーバ装置20に対して前記照会を行う。この条件は、好適には、規定時間の経過であり、前記カラオケ装置16に対する選曲入力不可であることが一度前記照会結果データベース166に記憶された音楽データであっても、例えば月の替わりを経ること(新たな月の始まり)を条件として、次に前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示されることとなった場合には、再び前記サーバ装置20に対して前記照会を行う。また、好適には、前記通信カラオケシステム10(カラオケデータベース126)における新譜の配信開始を前記条件とするものであってもよく、例えば、前記カラオケ装置16に対する選曲入力不可であることが一度前記照会結果データベース166に記憶された音楽データであっても、例えば前記通信カラオケシステム10において新たなカラオケデータが配信されたことを条件として、次に前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示されることとなった場合には、再び前記サーバ装置20に対して前記照会を行う。
前記照会結果表示制御手段186は、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データのうち、前記照会制御手段182による照会結果として前記カラオケ装置16により出力可能とされた音楽データに対応する演奏曲を、前記カラオケ装置16に対する選曲入力可能に前記タッチパネルディスプレイ154に表示させる。好適には、前記照会制御手段182により前記サーバ装置20に対して前記照会が行われ、その照会結果が前記携帯電話機30により受信された時点で、その照会結果として前記カラオケ装置16により出力可能とされた音楽データに対応する演奏曲を、前記カラオケ装置16に対する選曲入力可能に前記タッチパネルディスプレイ154に表示させる。また、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データのうち、前記照会結果データベース166に照会結果が記憶された音楽データ(すなわち、サーバ装置20に対する照会が行われなかった音楽データ)に関して、その照会結果データベース166に記憶された照会結果として前記カラオケ装置16により出力可能とされた音楽データに対応する演奏曲を、前記カラオケ装置16に対する選曲入力可能に前記タッチパネルディスプレイ154に表示させる。
図15は、前記タッチパネルディスプレイ154に表示される選曲入力候補曲画面230を例示する図である。この図15に示す選曲入力候補曲画面230では、図13に示す再生回数上位曲画面224に対応して、その再生回数上位曲画面224に含まれる複数の音楽データのうち、前記カラオケ装置16により出力可能とされた音楽データに対応する演奏曲を選曲入力候補曲として示している。すなわち、前記再生回数上位曲画面224の前面側レイヤに、前記カラオケ装置16により出力可能とされた音楽データに対応する演奏曲を示す選曲入力候補曲リスト232が所謂ポップアップにより表示されている。図15に示すように、前記選曲入力候補曲リスト232は、前記カラオケ装置16により出力可能とされた音楽データに対応する複数(図15では3曲)の選曲入力候補曲ボタン234a〜234c(以下、特に区別しない場合には単に選曲入力候補曲ボタン234という)を含んでいる。前記選曲入力候補曲画面230(ポップアップ表示された選曲入力候補曲リスト232)において、何れかの選曲入力候補曲ボタン234に対する接触入力操作が行われた場合、その選曲入力候補曲ボタン234に対応する演奏曲を選曲入力するための後述する図17に示すような画面が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。また、前記選曲入力候補曲リスト232において、キャンセルボタン236に対する接触入力操作が行われた場合、その選曲入力候補曲リスト232のポップアップ表示が終了させられて図13に示すような再生回数上位曲画面224に復帰させられる。
前記再生回数上位曲画面224に含まれる複数の音楽データのうち、前記カラオケ装置16により出力可能とされた音楽データがひとつも存在しない場合には、図16に示すような選曲入力候補不在通知画面238が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。この選曲入力候補不在通知画面238においては、前記再生回数上位曲画面224の前面側レイヤに、その再生回数上位曲画面224に含まれる複数の音楽データのうち、前記カラオケ装置16により出力可能とされた音楽データがひとつも存在しない旨を示す選曲入力候補不在通知欄240が所謂ポップアップにより表示されている。前記選曲入力候補不在通知画面238(ポップアップ表示された選曲入力候補不在通知欄240)において、リクエストボタン242に対する接触入力操作が行われた場合、前記再生回数上位曲画面224に含まれる複数の音楽データのうち少なくともひとつの音楽データに対応する入曲リクエスト(通信カラオケシステム10においてカラオケ演奏可能とするためのリクエスト)を行うための図示しないリクエスト画面が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。また、前記選曲入力候補不在通知画面238において、閉じるボタン244に対する接触入力操作が行われた場合、前記選曲入力候補不在通知欄240のポップアップ表示が終了させられて図13に示すような再生回数上位曲画面224に復帰させられる。
図17は、前記カラオケ装置16に対して選曲入力を行うための選曲入力画面246を例示する図である。例えば、図15に示す前記選曲入力候補曲画面230において、所定の選曲入力候補曲ボタン234に対する接触入力操作が行われた場合、図17に示すように、その選曲入力候補曲ボタン234に対応する演奏曲を選曲入力するための選曲入力画面246が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。この図17に示す選曲入力画面246においては、対象となる演奏曲すなわち曲名「忘れられた時計」及びアーティスト名「十和田翔子」で定義される演奏曲に対応して、お気に入り登録ボタン248及び選曲入力ボタン250が表示されている。この選曲入力画面246において、前記お気に入り登録ボタン248に対する接触入力操作が行われた場合、前記対象となる演奏曲が入力主体である利用者(携帯電話機30のオーナーでありその携帯電話機30をもってSNSにログインしている利用者)のお気に入り曲として前記SNSデータベース128に登録される。或いは、前記携帯電話機30に備えられたカラオケ選曲入力機能におけるお気に入り曲として、前記記憶部136に記憶されるものであってもよい。また、前記選曲入力画面246において、前記選曲入力ボタン250に対する接触入力操作が行われた場合、後述する選曲入力制御手段188等により、対応付けられた前記カラオケ装置16に対して対象となる演奏曲の選曲入力が行われる。
図18は、前記再生回数上位曲画面224における各曲ボタン226に対応して前記カラオケ装置16に対する選曲入力の可否が付加表示された画面を例示する図である。前記音楽データ画像表示制御手段180により表示された音楽データ画像である再生回数上位曲画面224に含まれる音楽データであっても、前記照会結果データベース166に前記カラオケ装置16に対する選曲入力の可否が記憶された音楽データに関しては、前記照会制御手段182による照会を行わず、例えば図18に示すように、各音楽データに対応して前記カラオケ装置16に対する選曲入力の可否を示す付加表示を行うものであってもよい。図18に示す例では、各曲ボタン226に対応して、前記カラオケ装置16に対する選曲入力可能である曲には選曲可能表示マーク252が付加表示される一方、前記カラオケ装置16に対する選曲入力不可である曲にはその選曲可能表示マーク252が非表示とされている。この再生回数上位曲画面224において、前記選曲可能表示マーク252が付加表示された曲ボタン226に対する接触入力操作が行われた場合、その曲ボタン226に対応する演奏曲を選曲入力するための図17に示すような画面が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。
図7に示す前記選曲入力制御手段188は、前記カラオケ装置16に対して所定の演奏曲の選曲入力を行う。すなわち、前記対応付け制御手段176により前記携帯電話機30と対応付けられたカラオケ装置16に対して、前記タッチパネルディスプレイ154による入力操作に応じて所定の演奏曲の選曲入力情報の送信を行う。具体的には、少なくとも選曲入力の対象となる演奏曲の選曲番号を送信する。好適には、選曲入力の対象となる演奏曲の選曲番号及び選曲主体である利用者のユーザIDを送信する。本実施例において、前記携帯電話機30からの前記カラオケ装置16に対する選曲入力情報の送信は、例えばセキュリティ保護のために前記サーバ装置36を経由して行われる。すなわち、前記選曲入力制御手段188から前記カラオケ装置16に対して送信された選曲入力情報は、前記通信回線18を介して一旦前記サーバ装置36により受信される。そして、そのサーバ装置36における前記選曲入力制御手段190により、対象となるカラオケ装置16すなわち前記対応付け制御手段176により前記携帯電話機30と対応付けられたカラオケ装置16に対してその選曲入力情報が送信され、対象となるカラオケ装置16における予約曲テーブルに選曲入力情報に係る演奏曲の登録(選曲予約)が行われる。
図26〜図29は、前記照会制御手段182による前記照会制御、及び前記照会結果表示制御手段186による前記照会結果表示制御の具体例として、複数の態様(タッチパネルディスプレイ154に表示される画面の遷移のバリエーション)を例示する図である。図26では、前述した図15に示すように選曲入力候補曲をポップアップ表示するのではなく、前記タッチパネルディスプレイ154に表示される再生回数上位曲画面224を遷移させ、遷移後の画面に選曲入力候補曲を提示する態様を例示している。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ154に再生回数上位曲画面224aが表示された場合、その再生回数上位曲画面224aに示される複数の音楽データのうち、例えば前記照会結果データベース166に照会結果が記憶されていない音楽データに関して、前記カラオケ装置16により出力可能であるか否かの照会が前記サーバ装置20に対して行われる。この照会が行われている間(サーバ装置20から照会結果が返信されるまでの間)、前記タッチパネルディスプレイ154には照会中(問い合わせ中)であることを示す処理待ち画面225が表示される。そして、前記サーバ装置20からの照会結果として、新たに前記曲ボタン226cに対応する演奏曲が前記カラオケ装置16において選曲可能であることが受信された場合、図26の再生回数上位曲画面224bに示すように、その曲ボタン226cに対応して前記選曲可能表示マーク252が付加表示される。また、前記サーバ装置20からの照会結果として、新たに前記カラオケ装置16において選曲可能であるとされた演奏曲がなかった場合、前記再生回数上位曲画面224aは変化(更新)させられず、元の表示に復帰させられる。なお、前記再生回数上位曲画面224a、224bにおいては、前記選曲可能表示マーク252が付加表示された曲ボタン226に対する接触入力操作が行われた場合、その曲ボタン226に対応する演奏曲を選曲入力するための図17に示すような画面が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。
図27では、前記タッチパネルディスプレイ154に表示される再生回数上位曲画面224において、前記カラオケ装置16において選曲不能であるとされた演奏曲に対応する曲ボタン226がグレーアウトされる態様を例示している。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ154に再生回数上位曲画面224cが表示された場合、その再生回数上位曲画面224cに示される複数の曲ボタン226のうち、前記カラオケ装置16において選曲可能であるとされた演奏曲に対応するもの(再生回数上位曲画面224cにおいては曲ボタン226a及び226e)が通常表示される一方、前記カラオケ装置16において選曲不能であるとされた演奏曲に対応するもの(再生回数上位曲画面224cにおいては曲ボタン226b、226c、226d、及び226f)がグレーアウト表示される。この再生回数上位曲画面224cにおいては、通常表示された曲ボタン226に対する接触入力操作が行われた場合、その曲ボタン226に対応する演奏曲を選曲入力するための図17に示すような画面が前記タッチパネルディスプレイ154に表示されるが、グレーアウト表示された曲ボタン226に対する接触入力操作は不可とされる。或いは、グレーアウト表示された曲ボタン226に対する接触入力操作が行われた場合、「カラオケ曲にありません」というように、その曲ボタン226に対応する演奏曲は選曲できない旨の注意表示を含む画面が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。
前記タッチパネルディスプレイ154に再生回数上位曲画面224cが表示された場合、その再生回数上位曲画面224cに示される複数の音楽データのうち、例えば前記照会結果データベース166に照会結果が記憶されていない音楽データに関して、前記カラオケ装置16により出力可能であるか否かの照会が前記サーバ装置20に対して行われる。この照会が行われている間(サーバ装置20から照会結果が返信されるまでの間)、前記タッチパネルディスプレイ154には照会中(問い合わせ中)であることを示す処理待ち画面225が表示される。そして、前記サーバ装置20からの照会結果として、新たに前記曲ボタン226cに対応する演奏曲が前記カラオケ装置16において選曲可能であることが受信された場合、図27の再生回数上位曲画面224dに示すように、その曲ボタン226cに対応するグレーアウト表示が解除されて通常表示とされる。また、前記サーバ装置20からの照会結果として、新たに前記カラオケ装置16において選曲可能であるとされた演奏曲がなかった場合、前記再生回数上位曲画面224cは変化(更新)させられず、元の表示に復帰させられる。
図28では、前記タッチパネルディスプレイ154に表示される再生回数上位曲画面224において、所定の演奏曲が選択(指定)されることをトリガとして、その時点で前記再生回数上位曲画面224に示される複数の楽曲データに関する前記照会を行う態様を例示している。すなわち、前記タッチパネルディスプレイ154に前記再生回数上位曲画面224aが表示された場合、その再生回数上位曲画面224aに表示された複数の曲ボタン226の何れかに対する接触入力操作が行われることをトリガとして、その再生回数上位曲画面224aに示される複数の音楽データのうち、例えば前記照会結果データベース166に照会結果が記憶されていない音楽データに関して、前記カラオケ装置16により出力可能であるか否かの照会が前記サーバ装置20に対して行われる。換言すれば、前記タッチパネルディスプレイ154に前記再生回数上位曲画面224aが表示されても、前記曲ボタン226の何れかに対する接触入力操作が行われない限り、前記サーバ装置20に対する照会は行われない。
図28に示す再生回数上位曲画面224aにおいて、前記曲ボタン226aに対する接触入力操作が行われた場合、その曲ボタン226aに対応する演奏曲を選曲入力するための選曲入力画面246が前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。この選曲入力画面246の表示と同期して、前記再生回数上位曲画面224aに示される複数の音楽データのうち、例えば前記照会結果データベース166に照会結果が記憶されていない音楽データに関して、前記カラオケ装置16により出力可能であるか否かの照会が前記サーバ装置20に対して行われる。そして、前記サーバ装置20からの照会結果として、新たに前記曲ボタン226cに対応する演奏曲が前記カラオケ装置16において選曲可能であることが受信された場合、次回の再生回数上位曲画面224の表示に際して、例えば図28の再生回数上位曲画面224bに示すように、その曲ボタン226cに対応して前記選曲可能表示マーク252が付加表示される。また、前記サーバ装置20からの照会結果として、新たに前記カラオケ装置16において選曲可能であるとされた演奏曲がなかった場合、前記再生回数上位曲画面224aは変化(更新)させられず、元の表示に復帰させられる。
図29では、前記サーバ装置20に対する照会の結果、前記音楽データベース164に記憶された音楽データに対応するカラオケデータが2曲以上検索された場合における照会結果表示の一例を示している。すなわち、図29に示す再生回数上位曲画面224eにおいては、同一の曲名「あなた」に対応して(アーティスト名の異なる)2つの曲ボタン226k、226mが表示されている。更に、前記サーバ装置20のカラオケデータベース126には、アーティスト名「十和田翔子」に対応して、曲名「あなた」で定義される第1の演奏曲に対応するカラオケデータと、曲名「あなたからの手紙」で定義される第2の演奏曲に対応するカラオケデータとが存在するものとする。斯かる場合において、曲名「あなた」、アーティスト名「渋沢まこと」に対応する演奏曲を示す曲ボタン226mに対する接触入力操作が行われた場合、その演奏曲を選曲入力するための選曲入力画面246bが前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。
前記再生回数上位曲画面224eにおいて、曲名「あなた」、アーティスト名「十和田翔子」に対応する演奏曲を示す曲ボタン226kに対する接触入力操作が行われた場合において、その演奏曲に対応して前記サーバ装置20に対する照会が行われた場合を考えると、前記サーバ装置20のカラオケデータベース126には、アーティスト名「十和田翔子」に対応して、曲名「あなた」で定義される第1の演奏曲に対応するカラオケデータと、曲名「あなたからの手紙」で定義される第2の演奏曲に対応するカラオケデータとが存在するため、前記カラオケデータ検索制御手段184により曲名の前方一致検索を実行する場合等においては、該当するカラオケデータ(該当曲候補)が2曲存在するとの照会結果が前記携帯電話機30に対して返信されることが考えられる。斯かる照会結果が受信された場合、前記携帯電話機30のタッチパネルディスプレイ154には図29に示すような複数(図29では2つ)の選曲入力候補曲ボタン234d、234eを含む選曲入力候補曲画面230aが表示される。そして、その選曲入力候補曲画面230aにおいて、前記選曲入力候補曲ボタン234d、234eのうち何れか、例えば曲名「あなた」、アーティスト名「十和田翔子」で定義される演奏曲を示す選曲入力候補曲ボタン234dに対する接触入力操作が行われた場合、その演奏曲を選曲入力するための選曲入力画面246aが前記タッチパネルディスプレイ154に表示される。
図7に示す前記照会結果表示制御手段186は、所定の演奏曲に係る選曲入力に際して、その選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのうち最も優先順位の高い曲タイプのカラオケデータを選曲入力候補として提示する。例えば、図15に示す選曲入力候補曲画面230において、所定の選曲入力候補曲ボタン234に対する接触入力操作が行われた場合であって、その選曲入力候補曲ボタン234に対応して複数種類の曲タイプのカラオケデータが存在する場合には、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのうち最も優先順位の高い曲タイプのカラオケデータを選曲入力候補として、図17に示すような選曲入力画面246を表示させる。換言すれば、表示されたその選曲入力画面246における選曲入力ボタン250に対する接触入力操作が行われた場合に、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16に対してそのカラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのうち最も優先順位の高い曲タイプのカラオケデータが選曲入力されるように制御する。すなわち、選曲入力に係る演奏曲が選択された際、その演奏曲に対応して複数種類の曲タイプのカラオケデータが存在する場合には、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのうち最も優先順位の高い曲タイプのカラオケデータをデフォルト表示させる。ここで、選曲入力の対象となるカラオケ装置16とは、好適には、前記対応付け制御手段176により前記携帯電話機30と対応付けられたカラオケ装置16であるが、選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種が特定できれば、必ずしも携帯電話機30とカラオケ装置16との対応付け処理を前提とするものでなくともよい。また、前記曲タイプの優先順位は、好適には、各利用者に対応して個別に設定された優先順位が前記SNSデータベース128から読み出されて用いられるものであるが、前記携帯電話機30に予め記憶された優先順位が用いられるものであってもよい。また、前記サーバ装置20に登録された初期設定の優先順位が読み出されて用いられるものであってもよい。
図19は、本実施例との対比のために従来の携帯型情報通信端末によるカラオケ装置16に対する選曲入力機能の問題点について説明する図である。従来の技術では、例えば図15に示す選曲入力候補曲画面230において、所定の選曲入力候補曲ボタン234に対する接触入力操作が行われ、その選曲入力候補曲ボタン234に対応して複数種類の曲タイプのカラオケデータが存在する場合には、例えば最新の機種に合わせて曲タイプ「生演奏」のカラオケデータを選曲入力するための前記選曲入力画面246が表示される。すなわち、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種によらず、所定の曲タイプのカラオケデータがデフォルト表示される。斯かる場合において、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種が曲タイプ「生演奏」のカラオケデータを出力できない旧型のものであった場合、前記選曲入力ボタン250に対する接触入力操作が行われる等して実際の選曲入力が行われると、例えば図19に示すように、対象となるカラオケデータがその機種においては出力できない旨の出力不可通知254が前記選曲入力画面246に付加表示される。この場合、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種でも出力できるカラオケデータを再検索する処理が必要となり、利用者にストレスを与えるおそれがある。前述した本実施例の制御によれば、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのうち最も優先順位の高い曲タイプのカラオケデータをデフォルト表示させるものであるため、斯かる問題点を好適に解消することができる。
前記選曲入力制御手段188、190は、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力不能である曲タイプのカラオケデータが選択された場合、そのカラオケデータと同一の演奏曲に対応するカラオケデータであって前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力可能である曲タイプのカラオケデータを、そのカラオケ装置16に対して選曲入力する。例えば、図15に示す選曲入力候補曲画面230において、所定の選曲入力候補曲ボタン234に対する接触入力操作が行われ、その選曲入力候補曲ボタン234に対応して複数種類の曲タイプのカラオケデータが存在する場合には、前記選曲入力候補曲画面230の表示に係るカラオケデータの曲タイプ(選曲入力候補として表示されているカラオケデータの曲タイプ)によらず、そのカラオケデータと同一の演奏曲に対応するカラオケデータであって前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力可能である曲タイプのカラオケデータを、表示に係る曲タイプのカラオケデータに差し替えてそのカラオケ装置16に対して選曲入力する。好適には、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力不能である曲タイプのカラオケデータが選択された場合、そのカラオケデータと同一の演奏曲に対応するカラオケデータであって前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力可能である曲タイプのうち最も優先順位が高い曲タイプに該当するカラオケデータを、そのカラオケ装置16に対して選曲入力する。
前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力不能である曲タイプのカラオケデータが選択された場合の制御は、好適には、前記携帯電話機30に備えられた前記選曲入力制御手段188により実行される。例えば、前記携帯電話機30において前記カラオケ装置16の各機種と出力可能な曲タイプとの対応関係を取得しておき、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力不能である曲タイプのカラオケデータが選択された場合、前記選曲入力制御手段188により、そのカラオケデータと同一の演奏曲に対応するカラオケデータであって前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力可能である曲タイプのカラオケデータを、そのカラオケ装置16に対して選曲入力する。また、優先順位に基づいて選曲入力の対象となる曲タイプを定める制御を行う場合、前記携帯電話機30において前記複数種類の曲タイプの優先順位に係る情報を取得しておき、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力不能である曲タイプのカラオケデータが選択された場合、前記選曲入力制御手段188により、そのカラオケデータと同一の演奏曲に対応するカラオケデータであって前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力可能である曲タイプのうち最も優先順位が高い曲タイプに該当するカラオケデータを、そのカラオケ装置16に対して選曲入力する。なお、斯かる制御において、選曲入力の対象となるカラオケ装置16とは、好適には、前記対応付け制御手段176により前記携帯電話機30と対応付けられたカラオケ装置16であるが、選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種が特定できれば、必ずしも携帯電話機30とカラオケ装置16との対応付け処理を前提とするものでなくともよい。
また、前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力不能である曲タイプのカラオケデータが選択された場合の制御は、好適には、前記サーバ装置36に備えられた前記選曲入力制御手段190により実行される。例えば、前記サーバ装置36において前記カラオケ装置16の各機種と出力可能な曲タイプとの対応関係を取得しておき、前記携帯電話機30から選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力不能である曲タイプのカラオケデータの選曲入力情報が受信された場合、前記選曲入力制御手段190により、そのカラオケデータと同一の演奏曲に対応するカラオケデータであって前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力可能である曲タイプのカラオケデータを、受信された選曲入力情報に係るカラオケデータに差し替えてそのカラオケ装置16に対して選曲入力する。また、優先順位に基づいて選曲入力の対象となる曲タイプを定める制御を行う場合、前記サーバ装置36において前記複数種類の曲タイプの優先順位に係る情報を取得しておき、前記携帯電話機30から選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力不能である曲タイプのカラオケデータの選曲入力情報が受信された場合、前記選曲入力制御手段190により、そのカラオケデータと同一の演奏曲に対応するカラオケデータであって前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力可能である曲タイプのうち最も優先順位が高い曲タイプに該当するカラオケデータを、受信された選曲入力情報に係るカラオケデータに差し替えてそのカラオケ装置16に対して選曲入力する。なお、斯かる制御において、選曲入力の対象となるカラオケ装置16とは、好適には、前記対応付け制御手段176により前記携帯電話機30と対応付けられたカラオケ装置16であるが、選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種が特定できれば、必ずしも携帯電話機30とカラオケ装置16との対応付け処理を前提とするものでなくともよい。
前述した図19を用いて、従来の携帯型情報通信端末によるカラオケ装置16に対する選曲入力機能と本実施例の制御とを比較すると、従来の技術では、例えば図15に示す選曲入力候補曲画面230において、所定の選曲入力候補曲ボタン234に対する接触入力操作が行われ、その選曲入力候補曲ボタン234に対応して複数種類の曲タイプのカラオケデータが存在する場合には、例えば最新の機種に合わせて曲タイプ「生演奏」のカラオケデータを選曲入力するための前記選曲入力画面246が表示される。すなわち、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種によらず、所定の曲タイプのカラオケデータがデフォルト表示されるため、その対象となるカラオケ装置16の機種では出力できない曲タイプのカラオケデータが表示されることが考えられる。斯かる場合において、前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力不能である曲タイプのカラオケデータが選択された場合の本実施例の制御を行うものでは、自動的にそのカラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのカラオケデータに差し替えて選曲入力を行うものであるため、前記従来の技術における問題点を好適に解消することができる。更に、前述した選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのうち最も優先順位の高い曲タイプのカラオケデータをデフォルト表示させる本実施例の制御を行う態様においても、前記携帯電話機30との対応付け処理が行われていないカラオケ装置16に対して選曲入力を行う場合や、所定の演奏曲に係るカラオケデータの検索を行った後に前記携帯電話機30とカラオケ装置16との対応付け処理を行う場合においては、選曲入力候補となる演奏曲が選択された段階では選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種が特定されていないことが考えられ、その機種では出力できないカラオケデータがデフォルト表示される可能性がある。斯かる場合においても、前記選曲入力の対象となるカラオケ装置16の機種において出力不能である曲タイプのカラオケデータが選択された場合の本実施例の制御を行うことで、前記従来の技術における問題点を好適に解消することができる。
ここで、前記カラオケデータに係る複数種類の曲タイプにおける優先順位は、好適には、各利用者毎に予め定められたものであり、且つ、各利用者に関する情報に応じて変更させられるものである。この曲タイプの優先順位の変更は、例えば、前記SNS管理制御手段170により行われる。すなわち、好適には、前記SNSデータベース128に登録された各利用者に対応して、前記複数種類の曲タイプにおける優先順位が個別に記憶されており、且つ、各利用者毎にその変更が可能とされている。前記SNSデータベース128に各利用者毎に登録された前記複数種類の曲タイプにおける優先順位は、好適には、前記携帯電話機30等の通信端末装置による入力操作に応じて、各利用者が任意に変更することができる。また、好適には、前記SNSデータベース128に各利用者毎に登録された前記複数種類の曲タイプにおける優先順位は、各利用者の年齢に応じて変化させられるものである。この年齢とは、各利用者に対応して前記SNSデータベース128に記憶された実際の年齢乃至歌年齢であり、利用者の年齢が比較的低い場合(例えば、10歳以下の低年齢層)には、曲タイプ「生演奏」よりも「ガイドボーカル」の方が歌い易く、利用者の年齢が比較的高い場合(例えば、60歳以上の高齢者層)には、より音がはっきりと聞こえる曲タイプ「スゴ音」が歌い易い等の傾向があるため、斯かる傾向を踏まえて各利用者の年齢に応じて優先順位を変化させることで、前記カラオケデータに係る複数種類の曲タイプにおける優先順位を好適化できる。
また、前記SNSデータベース128に各利用者毎に登録された前記複数種類の曲タイプにおける優先順位は、好適には、各利用者の前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏実績に応じて変化させられるものである。好適には、各利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選択する頻度が高い曲タイプほど優先順位が高くなるように変化させられるものである。例えば、各利用者毎に前記SNSデータベース128に記憶された選曲履歴から、各曲タイプ毎の選択回数(その曲タイプのカラオケデータの選曲回数)を算出し、選択回数の多いものから上位となるように前記複数種類の曲タイプにおける優先順位を決定する。所定の曲タイプのカラオケデータが多く選択されている場合、対象となる利用者はその曲タイプがお好みである可能性が高いため、選択回数が多い曲タイプほど優先順位が高くなるように設定することで、前記カラオケデータに係る複数種類の曲タイプにおける優先順位を好適化できる。
また、前記SNSデータベース128に各利用者毎に登録された前記複数種類の曲タイプにおける優先順位は、好適には、各利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において連続して選択した曲タイプの優先順位が高くなるように変化させられるものである。例えば、前述のように、所定の演奏曲に対応する選曲入力画面246には例えばデフォルトの設定の曲タイプのカラオケデータが表示されるが、そのデフォルトの設定から利用者が曲タイプの変更を行った場合、その変更に関する情報(例えば、変更後の曲タイプ)を前記SNSデータベース128に各利用者毎に記憶しておく。そして、デフォルトの設定から所定の曲タイプのカラオケデータへ規定回数(例えば2回)以上連続して変更された場合、対象となる利用者はその曲タイプがお好みである可能性が高いため、斯かる曲タイプの優先順位が高くなるように設定することで、前記カラオケデータに係る複数種類の曲タイプにおける優先順位を好適化できる。
また、前記SNSデータベース128に各利用者毎に登録された前記複数種類の曲タイプにおける優先順位は、好適には、各利用者の前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏の評価結果に応じて変化させられるものである。例えば、前記SNSデータベース128に記憶された、対象となる利用者の演奏評価結果が比較的高い場合には、本格的なカラオケ演奏を好む傾向にあるため、曲タイプ「生演奏」の優先順位を上げる。また、対象となる利用者の演奏評価結果が比較的低い場合には、歌い易い曲タイプ「ガイドボーカル」の優先度を上げる等、各利用者の演奏技能(歌唱レベル)に合わせて優先順位を設定することで、前記カラオケデータに係る複数種類の曲タイプにおける優先順位を好適化できる。
図20は、前記携帯電話機30のCPU130によるカラオケ演奏可否判定制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)SA1において、電源がオフであるか否かが判断される。このSA1の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SA1の判断が否定される場合には、SA2において、例えば前記トップ画面200において再生回数上位曲ボタン208に対する接触入力操作が行われる等して、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち一部を抽出するための操作が行われたか否かが判断される。このSA2の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SA2の判断が肯定される場合には、SA3において、前記操作に応じて、例えば再生回数が所定位以上の音楽データ等、属性情報に基づき前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち一部の音楽データが抽出される。
次に、SA4において、SA3にて抽出された複数の音楽データを示す音楽データ画像が前記タッチパネルディスプレイ154に表示させられる。次に、SA5において、SA4にて前記タッチパネルディスプレイ154に表示された前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データのうち、前記照会結果データベース166に前記カラオケ装置16による出力の可否が記憶(過去に判定)されていない音楽データの曲名及びアーティスト名が読み出される。次に、SA6において、SA4にて前記タッチパネルディスプレイ154に表示された前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データのうち、前記カラオケ装置16による出力の可否が未判定である音楽データがあったか否かが判断される。このSA6の判断が否定される場合には、SA10以下の処理が実行されるが、SA6の判断が肯定される場合には、SA7以下の処理が実行される。
SA7においては、SA4にて前記タッチパネルディスプレイ154に表示された前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データのうち、前記カラオケ装置16による出力の可否が未判定であった音楽データに関して、一括して斯かるカラオケ装置16による出力の可否判定要求(照会要求)が前記サーバ装置20へ送信される。次に、SA8において、SA7にて送信された可否判定要求に対して前記サーバ装置20から判定結果(照会結果)が受信されたか否かが判断される。このSA8の判断が否定されるうちは、SA8の判断が繰り返されることにより待機させられるが、SA8の判断が肯定される場合には、SA9において、SA7にて送信された可否判定要求に対して前記サーバ装置20から受信された判定結果としての選曲番号等が前記照会結果データベース166に記憶される。次に、SA10において、SA4にて前記タッチパネルディスプレイ154に表示された前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データのうち、前記カラオケ装置16による出力可能である音楽データに対応する演奏曲が、前記カラオケ装置16に対する選曲入力可能に前記タッチパネルディスプレイ154に表示させられた後、本ルーチンが終了させられる。
図21は、前記携帯電話機30のCPU130による他のカラオケ演奏可否判定制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。この図21に示す制御において、前述した図20に示す制御と共通するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
図21に示す制御では、前述したSA10の処理に続いて、SA11において、前記タッチパネルディスプレイ154を介して所謂ドラッグ操作等、そのタッチパネルディスプレイ154に表示された複数の音楽データを示す音楽データ画像をスクロール表示させるための操作が行われたか否かが判断される。このSA11の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SA11の判断が肯定される場合には、SA12において、前記タッチパネルディスプレイ154を介して所謂ドラッグ操作の終了(ドロップ操作)等、前記音楽データ画像のスクロール表示を終了させるための操作が行われたか否かが判断される。このSA12の判断が否定される場合には、SA12の判断が繰り返されることにより待機させられるが、SA12の判断が肯定される場合には、SA5以下の処理が実行される。
図22は、前記サーバ装置20のCPU110によるカラオケ演奏可否判定制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、SB1において、電源がオフであるか否かが判断される。このSB1の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SB1の判断が否定される場合には、SB2において、所定の音楽データに係る前記カラオケ装置16による出力の可否判定要求(照会要求)が受信されたか否かが判断される。このSB2の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SB2の判断が肯定される場合には、SB3において、受信された可否判定要求に係る音楽データの一覧(リスト)に関して、対応するカラオケデータが前記カラオケデータベース126に記憶されているか否かの判定(カラオケ予約の可否判定)が行われる。次に、SB4において、SB3の判定結果(照会結果)が要求元である前記携帯電話機30等に返信された後、それをもって本ルーチンが終了させられる。
図23は、前記携帯電話機30のCPU130によるカラオケ選曲入力制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、SC1において、前記タッチパネルディスプレイ154に表示された前記選曲入力候補曲リスト232等の演奏曲一覧において、所定の演奏曲に対する接触入力操作が行われたか否かが判断される。このSC1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SC1の判断が肯定される場合には、SC2において、前記接触入力操作により選択された演奏曲に対応するカラオケデータに係る各曲タイプ毎に、そのカラオケデータを出力可能とする前記カラオケ装置16の機種情報(曲タイプと出力可能機種との対応関係)が前記サーバ装置20等から取得される。次に、SC3において、前記携帯電話機30とカラオケ装置16との対応付け処理が完了しているか否かが判断される。このSC3の判断が肯定される場合には、SC4において、例えば各利用者に対応する曲タイプの優先順位に係る情報が前記SNSデータベース128から取得され、前記接触入力操作により選択された演奏曲に対応するカラオケデータであって、対応付けられた前記カラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのうち最も優先順位の高い曲タイプのカラオケデータが選曲入力候補として前記タッチパネルディスプレイ154に表示させられた後、SC6以下の処理が実行されるが、SC3の判断が否定される場合には、SC5において、前記接触入力操作により選択された演奏曲に対応するカラオケデータであって、最上位機種例えば最新の前記カラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのうち最も優先順位の高い曲タイプのカラオケデータが選曲入力候補として前記タッチパネルディスプレイ154に表示させられた後、SC6において、前記タッチパネルディスプレイ154に表示された選曲入力ボタン250に対する接触入力操作が行われる等、対象となる演奏曲の選曲入力操作が行われたか否かが判断される。このSC6の判断が否定される場合には、SC6の判断が繰り返されることにより待機させられるが、SC6の判断が肯定される場合には、SC7において、対象となる演奏曲の選曲入力情報が前記カラオケ装置16に対して送信された後、それをもって本ルーチンが終了させられる。
図24は、前記サーバ装置36のCPU110によるカラオケ選曲入力制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、SD1において、前記携帯電話機30から所定のカラオケ装置16に対する選曲入力情報が受信されたか否かが判断される。このSD1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SD1の判断が肯定される場合には、SD2において、受信された選曲入力情報に係る演奏曲に対応するカラオケデータに係る各曲タイプ毎に、そのカラオケデータを出力可能とする前記カラオケ装置16の機種情報(曲タイプと出力可能機種との対応関係)が前記サーバ装置20等から取得される。次に、SD3において、受信された選曲入力情報に係るカラオケデータが、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力可能であるか否かが判断される。このSD3の判断が肯定される場合には、SD4において、受信された選曲入力情報が、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16に対して送信された後、本ルーチンが終了させられるが、SD3の判断が否定される場合には、SD5において、受信された選曲入力情報に係る演奏曲に対応するカラオケデータであって、選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのうち最も優先順位の高い曲タイプのカラオケデータが、選曲入力情報としてそのカラオケ装置16に対して送信された後、本ルーチンが終了させられる。
図25は、前記携帯電話機30のCPU130による他のカラオケ選曲入力制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。なお、この図25に示す制御は、前述した図23に示す制御と複合して実行され得るものである。特に、図23に示す制御において、SC5の処理が行われる場合に好適に実行される。
先ず、SE1において、前記タッチパネルディスプレイ154に表示された前記選曲入力候補曲リスト232等の演奏曲一覧において、所定の演奏曲に対する接触入力操作が行われたか否かが判断される。このSE1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、SE1の判断が肯定される場合には、SE2において、前記接触入力操作により選択された演奏曲に対応するカラオケデータに係る各曲タイプ毎に、そのカラオケデータを出力可能とする前記カラオケ装置16の機種情報(曲タイプと出力可能機種との対応関係)が前記サーバ装置20等から取得される。次に、SE3において、前記携帯電話機30とカラオケ装置16との対応付け処理が完了しているか否かが判断される。このSE3の判断が肯定される場合には、SE5以下の処理が実行されるが、SE3の判断が否定される場合には、SE4において、前記携帯電話機30とカラオケ装置16との対応付け処理が行われた後、SE5において、選曲入力に係る曲タイプのカラオケデータが、前記携帯電話機30と対応付けられた前記カラオケ装置16の機種において出力可能であるか否かが判断される。このSE5の判断が肯定される場合には、SE6において、対象となるカラオケデータの選曲入力情報が、前記携帯電話機30と対応付けられた前記カラオケ装置16に対して送信された後、本ルーチンが終了させられるが、SE5の判断が否定される場合には、SE7において、選曲入力に係る演奏曲に対応するカラオケデータであって、前記携帯電話機30と対応付けられた前記カラオケ装置16の機種において出力可能な曲タイプのうち最も優先順位の高い曲タイプのカラオケデータが、選曲入力情報としてそのカラオケ装置16に対して送信された後、本ルーチンが終了させられる。
以上の制御において、SE4が前記対応付け制御手段176の動作に、SA3が前記音楽データ抽出制御手段178の動作に、SA4、SA11、及びSA12が前記音楽データ画像表示制御手段180の動作に、SA5〜SA7、及びSA9が前記照会制御手段182の動作に、SB3が前記カラオケデータ検索制御手段184の動作に、SA10が前記照会結果表示制御手段186の動作に、SC1〜SC7、SE1〜SE7が前記選曲入力制御手段188の動作に、SD1〜SD5が前記選曲入力制御手段190の動作に、それぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、前記音楽データベース164に記憶された複数の音楽データのうち一部を抽出し、抽出された複数の音楽データを示す音楽データ画像である再生回数上位曲画面224等を前記タッチパネルディスプレイ154に表示させる音楽データ画像表示制御手段180(SA4、SA11、及びSA12)と、その音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関して、前記カラオケ装置16により各音楽データに対応する演奏曲が出力可能か否かを一括して前記サーバ装置20に照会する照会制御手段182(SA5〜SA7、及びSA9)と、前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データのうち、その照会制御手段182による照会結果として前記カラオケ装置16により出力可能とされた音楽データに対応する演奏曲を、前記カラオケ装置16に対する選曲入力可能に前記タッチパネルディスプレイ154に表示させる照会結果表示制御手段186(SA10)とを、備えたものであることから、前記タッチパネルディスプレイ154に表示されている複数の音楽データに限定してカラオケデータの有無を問い合わせることで、負荷を低減して速やかに処理を行うことができることに加え、直感的な選曲入力操作につながる画面表示を実現することができる。すなわち、カラオケ装置16により出力可能なカラオケデータの照会を簡便なものとする携帯型情報通信端末としての携帯電話機30を提供することができる。
また、前記照会制御手段182は、前記音楽データ画像表示制御手段180により前記音楽データ画像が前記タッチパネルディスプレイ154に表示されるのと同期してその音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関する前記照会を行うものであるため、複数の音楽データを含む画面が前記タッチパネルディスプレイ154に表示された時点で対応するカラオケデータの照会延いては照会結果の表示が行われることで、更なる直感的な選曲入力操作につながる画面表示を実現することができる。
また、前記音楽データ画像表示制御手段180は、前記タッチパネルディスプレイ154に対する利用者の接触に応じて、前記音楽データ画像をそのタッチパネルディスプレイ154の画面における所定方向にスクロール表示させるものであり、前記照会制御手段182は、前記音楽データ画像表示制御手段180による前記音楽データ画像のスクロール表示が停止してその音楽データ画像が定まった時点でその音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関する前記照会を行うものであるため、複数の音楽データを含む画面のスクロールが終了した時点で対応するカラオケデータの照会延いては照会結果の表示が行われることで、更なる直感的な選曲入力操作につながる画面表示を実現することができる。
また、前記照会制御手段182による照会結果として前記カラオケ装置16に対する選曲入力の可否を記憶する照会結果データベース166を備え、前記照会制御手段182は、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される音楽データであっても、前記照会結果データベース166に前記カラオケ装置16に対する選曲入力の可否が記憶された音楽データに関しては前記照会を行わないものであるため、カラオケデータの有無の問い合わせに係る処理の負荷を更に低減することができる。
また、前記照会制御手段182は、前記音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される音楽データであって、前記照会結果データベース166に前記カラオケ装置16に対する選曲入力不可であることが記憶された音楽データに関しては、規定の条件が成立する場合にその音楽データに対応して再び前記照会を行うものであるため、一度は前記カラオケ装置16に対する選曲入力不可であると判定された演奏曲についても、例えば所定期間が経過することで新譜として登録される可能性を考慮し、更に利便性の高いカラオケデータの有無の問い合わせを実現できる。
また、前記携帯電話機30の制御装置であるCPU130を、前記音楽データベースに記憶された複数の音楽データのうち一部を抽出し、抽出された複数の音楽データを示す音楽データ画像を前記タッチパネルディスプレイ154に表示させる音楽データ画像表示制御手段180、その音楽データ画像表示制御手段180により表示される前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データに関して、前記カラオケ装置16により各音楽データに対応する演奏曲が出力可能か否かを一括して前記サーバ装置20に照会する照会制御手段182、及び、前記音楽データ画像に示される前記複数の音楽データのうち、その照会制御手段182による照会結果として前記カラオケ装置16により出力可能とされた音楽データに対応する演奏曲を、前記カラオケ装置16に対する選曲入力可能に前記タッチパネルディスプレイ154に表示させる照会結果表示制御手段186として機能させることを特徴とする情報通信プログラムであることから、前記タッチパネルディスプレイ154に表示されている複数の音楽データに限定してカラオケデータの有無を問い合わせることで、負荷を低減して速やかに処理を行うことができることに加え、直感的な選曲入力操作につながる画面表示を実現することができる。すなわち、カラオケ装置16により出力可能なカラオケデータの照会を簡便なものとする携帯型情報通信端末用情報通信プログラムを提供することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例において、前記携帯電話機30に備えられた選曲入力制御手段188は、前記サーバ装置36を経由し前記通信回線18を介して前記カラオケ装置16に対する選曲入力を行うものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記通信回線18を介することなく(すなわちサーバ装置36を経由することなく)、赤外線通信や近距離無線通信等により前記カラオケ装置16に対する選曲入力を行うものであってもよい。例えば、赤外線通信により前記カラオケ装置16に対する選曲入力を行う態様においても、例えば前記タッチパネルディスプレイ154等を介しての入力操作により、予め選曲入力の対象となる前記カラオケ装置16の機種が特定されていれば、前述した図23に示す制御及び図25に示す制御と同等の制御が可能である。
また、前述の実施例において、前記対応付け制御手段176は、前記ログイン認証制御手段174による認証結果を利用して前記携帯電話機30とカラオケ装置16との対応付けを行うものであったが、前記携帯電話機30とカラオケ装置16との間で直接通信を行うことで対応付け処理を行うものであってもよい。例えば、前記電子早見本装置22に備えられた対応付け制御手段172と同様に、所定の接続通知を赤外線により対応付けの対象となる前記カラオケ装置16へ送信し、そのカラオケ装置16と携帯電話機30との間の対応付け処理を行うものであってもよい。
また、前述の実施例において、前記選曲入力制御手段188は、所定の演奏曲の選曲入力に際してその都度前記サーバ装置20等から前記複数種類の曲タイプの優先順位に係る情報を取得するものであったが、その優先順位に係る情報を前記記憶部136等に記憶しておき、所定の演奏曲の選曲入力に際してその情報を読み出して用いるものであってもよい。更に、前記SNSデータベース128に接続された際、そのSNSデータベース128に記憶された各利用者毎の優先順位に係る情報を取得して前記記憶部136等に記憶しておき、所定の演奏曲の選曲入力に際してその情報を読み出して用いるものであってもよい。
また、前述の実施例においては、前記通信カラオケシステム10における携帯型情報通信端末として、所謂スマートフォンとしての携帯電話機30及びタブレット32を備えた構成を例示したが、携帯型情報通信端末としては他の機器も考えられ、例えば、通信機能を備えたコンシューマゲーム機、或いは通信機能及びタッチパネルディスプレイを備えた携帯型音楽プレイヤ等を携帯型情報通信端末として備えたものであってもよい。
また、前述の実施例において詳述した、前記カラオケ装置16の機種に応じてそのカラオケ装置16によるカラオケ演奏に係る設定を行うロジックは、各種制御に応用が可能である。例えば、前記携帯電話機30のCPU130に、採点制御機能(採点アプリケーションソフトウェア)がインストール可能とされた態様において、前述した本実施例のカラオケ選曲入力機能は、所定の演奏曲の選曲入力時(予約時)のオプション設定で、「この曲を全国採点モードで歌う」というように、採点制御機能の起動条件を付加しての予約も可能である。ここで、例えば採点アプリケーションソフトウェアの採点モードに複数のラインナップが存在し、各ラインナップによる採点の可否が、前記カラオケ装置16の機種毎に異なることが考えられるが、斯かる場合において、前記選曲入力制御手段188等の説明において前述したように、対象となるカラオケ装置16の機種で採点可能な採点モードのみをリストに提示するといった制御を行うことで、利用者にストレスを与えることなく好適なカラオケ採点を実現できるという効果が得られる。
また、本発明とは直接関係しないが、各利用者に対応するウェブサイト(マイページ)が前記SNSデータベース128に設けられた構成において、そのウェブサイトにて前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏に際してのマイクロフォン音質を設定可能とされている態様では、前記カラオケ装置16の機種毎に設定可能なマイクロフォン音質が異なることが考えられる。斯かる場合において、前記選曲入力制御手段188等の説明において前述したように、対象となるカラオケ装置16の機種毎に予め所定のマイクロフォン音質(その機種において最適とされるデフォルト設定)を定めておき、実際のカラオケ演奏で用いられるカラオケ装置16が定まった時点で、そのカラオケ装置16に対応するマイクロフォン音質を自動設定する制御を行うことで、煩雑な操作を要することなく各カラオケ装置16において好適なマイクロフォン音質を実現できるという効果が得られる。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。