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JP5816356B2 - ターボチャージャハウジングのシール構造 - Google Patents

ターボチャージャハウジングのシール構造 Download PDF

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JP5816356B2 JP2014223094A JP2014223094A JP5816356B2 JP 5816356 B2 JP5816356 B2 JP 5816356B2 JP 2014223094 A JP2014223094 A JP 2014223094A JP 2014223094 A JP2014223094 A JP 2014223094A JP 5816356 B2 JP5816356 B2 JP 5816356B2
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Description

本発明は、ターボチャージャのタービンハウジングとベアリングハウジングとの接合面をシールするためのシール構造に関する。
ターボチャージャのタービンハウジング及びベアリングハウジングの接合部は、ボルト等で接合されている。該接合部の接合面は、タービンハウジングの内部を流れる排気ガスが外部に漏れないように、シールする必要がある。そのため、この接合面に半円形断面や、C字形断面又はV字形断面等をもつシールリングを介装している。これらのシールリングは、リング内側で排気ガスのガス圧を受け、このガス圧で収納面に押し付けられ、シール性能を発揮するガスケットである。
しかし、ボルトの締結力の付加により、シールリングが塑性変形を起したり、あるいはタービンハウジング内に流入する高温の排気ガスによって接合部が熱膨張し、これらが原因になって、接合部に隙間が生じ、ガス漏れが発生するおそれがある。
特許文献1に、タービンハウジング及びベアリングハウジングの接合部に、ガスケットを介在させたシール手段が開示されている。このシール手段の構成を図9により説明する。図9において、ターボチャージャ100のハウジングを構成するタービンハウジング102及びベアリングハウジング104の内部に、タービン軸106及び該タービン軸106に結合されたタービン動翼108が配置されている。タービン軸106は、図示省略のコンプレッサ動翼と連結されている。ベアリングハウジング104の内部には、タービン軸106を回転可能に支承する軸受110が設けられている。
タービンハウジング102の内部に形成された渦巻き形状のスクロール流路112に流入した排気ガスeは、タービン動翼108及びタービン軸106を回転させる。さらに、タービン軸106と連結されたコンプレッサ動翼を回転させ、該コンプレッサ動翼の回転によりエンジンに給気する。該スクロール流路112とベアリングハウジング104との間に、遮熱板116が介在され、遮熱板116よりベアリングハウジング104側に断熱空間118を形成している。
タービンハウジング102とベアリングハウジング104に一体形成されたフランジ部114とは、ボルト120で接合され、タービンハウジング102の接合面122とフランジ部114の接合面124との間に、ガスケット126が介装されている。このガスケット124により、該接合面122及び124のシール性能を確保するようにしている。
特許文献2には、タービンハウジング及びベアリングハウジングの接合部の別な構成が開示されている。以下、この接合部の構成を図10により説明する。図10に示すターボチャージャ200では、タービンハウジング202は、ベアリングハウジング210の周囲に形成されたフランジ部212が嵌入される凹部204を備えている。該フランジ部212は、凹部204に突出してタービンハウジング202の端面206との間に、段差Gを形成している。
タービンハウジング202の端面206に開口する穴208が穿設され、該穴208に雌ネジ部209が形成されている。該雌ネジ部209にボルト220が螺合し、締結ボルト頭部の座面222とタービンハウジング202の端面206との間に、座金224が介装されている。座金224は、段差Gを跨ぐように傾斜して配置されている。ここでは、締結ボルト220の締結力により、座金224を弾性変形させ、締結ボルト220に張力を発生させている。
これによって、ボルト220の軸力を上昇させ、運転時の軸力の低下を防止し、タービンハウジング202とベアリングハウジング204とをより強固に締結できるようにしている。
特開平7−189723号公開公報 特開2010−209708号公開公報
エンジンの燃焼ガス温度は、エンジン出力を向上させるため、年々上昇してきている。そのため、排気ガスによるタービンハウジングとベアリングハウジング等の熱膨張は大きくなり、これらハウジングの接合部からのガス漏れのおそれが増大してきている。
特許文献1に開示されたシール手段では、ターボチャージャ100を運転し、タービンハウジング102及びベアリングハウジング104等の熱膨張を考慮していないため、これらの熱膨張時に、接合部に隙間が発生し、ガス漏れが発生するおそれがある。
特許文献2に開示された接合部の構成は、フランジ部212とタービンハウジング202の端面206との間に段差Gが形成されているため、該端面206と座金224との間、又は締結ボルト220の座面222と座金224との間に隙間が生じる。そのため、ハウジングの接合部のシール性能を向上できないという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、近年の排気ガス温度の上昇傾向に対しても、タービンハウジングとベアリングハウジングとの接合部のシール性能を向上させることを第1の目的とする。また、該接合部の構造を簡素化し、ハウジング部品に汎用性を持たせて用途拡大を図ると共に、接合部の加工を容易にし、かつ加工費を節減することを第2の目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明のターボチャージャハウジングのシール構造は、ターボチャージャのタービンハウジングとベアリングハウジングとの接合面をシールするためのシール構造において、タービンハウジングの端面は、ベアリングハウジングのフランジ部と接してシール面を形成する内側端面と、該フランジ部とシール面を形成せず、該内側端面と段差をもって形成されボルト締結後に該ボルトの頭部座面が密着する外側端面とからなり、
前記シール面に弾性変形可能なシールリングが介装されると共に、タービンハウジングの端面に螺合したボルトの頭部座面と前記内側端面とで前記フランジ部を挟持し、前記シールリングの弾性変形後のつぶれ代がボルト締結前に形成される前記ボルトの頭部座面と前記外側端面との段差により設定されるように構成され、前記フランジ部の背面にフランジ部と一体に形成され、前記タービンハウジングの内部空間と前記シールリングとの間を遮蔽する遮熱壁が設けられ、前記ボルト締結前に前記フランジ部の背面と前記タービンハウジングの前記内側端面との間、及び前記遮熱壁の先端部とタービンハウジングの内部に設けられて排ガス流路を形成するノズルマウントとの間は、前記つぶれ代に相当する間隔が開いていることを特徴とする。
このように、ベアリングハウジングのフランジ部をボルトの頭部座面とタービンハウジングの内側端面とで挟持するようにしたので、タービンハウジング及びベアリングハウジングの熱変形を許容しながら接合面のシール性能を高く維持できる。
また、ベアリングハウジングのフランジ部のボルト当接面とタービンハウジングの外側端面との間に段差をもたせ、ボルトによる締結後に、該フランジ部とタービンハウジングの内側端面とで形成されるシール面に介装されたシールリングを前記段差に相当するつぶれ代だけ押圧させ弾性変形させているので、シールリングが熱変形しても、この熱変形を許容しつつシール面のシール性能を高く維持できる。
また、シールリングの弾性変形後のつぶれ代がボルトによる締付け前に形成される該フランジ部とタービンハウジングの外側端面との段差により設定されるようにしたので、シール性能を最も発揮できるつぶれ代の設定が容易になる。
また、ボルトの頭部座面とタービンハウジングの内側端面とでベアリングハウジングのフランジ部を挟持するようにしたので、ベアリングハウジングのフランジ部にボルト穴等を設けなくて済む。これによって、ベアリングハウジングのフランジ部の加工が容易になり、加工費を節減できる。また、ベアリングハウジングの汎用性が広がり、用途を拡大できる。
また、前記フランジ部の背面にフランジ部と一体に形成され、前記タービンハウジングの内部空間と前記シールリングとの間を遮蔽する遮熱壁が設けられるため、シールリングの熱劣化を防止し、シールリングを長寿命化できる。
また、本発明は、シール面に弾性変形可能なシールリングが介装され、ボルト締付け前にベアリングハウジングのフランジ部とタービンハウジングの外側端面との間に、該シールリングのつぶれ代に相当する段差が形成されている。
これによって、ボルトによる締付け後、シールリングをつぶれ代だけ押圧させ弾性変形させることができるので、シール面構成部材に熱変形が生じても、シール面のシール性能を高く維持できる。また、シールリングのみを弾性変形させているので、タービンハウジングやベアリングハウジングを弾性変形させずに済む。そのため、タービンハウジングやベアリングハウジングの材質選択の自由度を広げることができる。
また、本発明は、前記ボルト締結前に前記フランジ部の背面と前記タービンハウジングの前記内側端面との間、及び前記遮熱壁の先端部とタービンハウジングの内部に設けられて排ガス流路を形成するノズルマウントとの間は、前記つぶれ代に相当する間隔が開いていることを特徴とする。
さらに、前記ボルト締結後に該ボルトの頭部座面を前記外側端面に密着させることにより、前記フランジ部の背面と前記タービンハウジングの前記内側端面との間、及び前記遮熱壁の先端部と前記ノズルマウントとの間の間隔は閉じられることを特徴とする。これによって、シールリングはつぶれ代だけ弾性変形する。このように遮熱板により、シール面のシール性能を更に向上できる。
また、本発明のシール構造において、前記シールリングは、断面形状が近似半円形をなし、該シールリングの両端は、前記ボルト締結後にそれぞれ前記フランジ部の背面及び前記内側端面に圧接されることを特徴とする。これによって、シールリングは弾性変形可能に構成されている。
また、参考発明としてのターボチャージャハウジングのシール構造は、ターボチャージャのタービンハウジングとベアリングハウジングとの接合面をシールするためのシール構造において、タービンハウジングの端面は、ベアリングハウジングのフランジ部と接してシール面を形成する内側端面と、該フランジ部とシール面を形成せず、該内側端面と段差をもって形成されボルト締結後に該ボルトの頭部座面が密着する外側端面とからなり、前記シール面を構成する部材が弾性変形可能な前記ベアリングハウジングのフランジ部と前記タービンハウジングの内側端面だけで構成されると共に、タービンハウジングの端面に螺合したボルトの頭部座面と前記内側端面とで前記フランジ部を挟持し、前記ベアリングハウジングのフランジ部と前記タービンハウジングの内側端面との弾性変形後のつぶれ代がボルト締結前に形成される前記ボルトの頭部座面と前記外側端面との段差により設定されるようにしたものである。
これによって、シールリング等特別のシール部材が不要になり、シール構造を簡素化できる。
参考発明のシール構造において、ベアリングハウジングのフランジ部が板バネで構成され、該板バネとタービンハウジングの外側端面との間に、該板バネのつぶれ代に相当する段差が形成されているとよい。これによって、板バネの弾性変形により、接合部のシール性能を確保でき、シールリング等特別のシール部材が不要になり、シール構造を簡素化できる。
参考発明のシール構造において、タービンハウジングの内側端面とベアリングハウジングのフランジ部の対向面とがテーパ面に加工され、テーパ面形成部位が弾性変形可能な部材で構成されているとよい。
これによって、両テーパ面間の相対的な滑りでシール面構成部材の熱変形を吸収できるので、シール面構成部材の熱変形にかかわらず、シール面のシール性能を高く維持できる。また、シール面の構成を簡素化でき、特別のシール部材が不要になる。
参考発明のシール構造において、ベアリングハウジングのフランジ部の接合面又はタービンハウジングの内側端面の少なくとも一方に、先細の突起が形成され、該突起が他方の接合面に線接触し、該フランジ部とタービンハウジングの外側端面との間に、該突起のつぶれ代に相当する段差が形成されているとよい。
これによって、ボルトの締付力により、前記突起と対向面との間で大きな線圧を発生できる。そのため、シール面構成部材の熱変形に対しても、シール面のシール性能を高く維持できる。従って、特別のシール部材が不要になり、シール構造を簡素化できる。
参考発明のシール構造において、ベアリングハウジングのフランジ部の接合面とタービンハウジングの内側端面とがラビリンス構造に形成され、ラビリンス構造形成部位が弾性変形可能な部材で構成されているとよい。
このように、シール面にラビリンス構造が形成されているので、ラビリンス構造のガス圧低減効果により、シール面構成部材が熱変形を起しても、シール性能を高く維持できる。また、特別のシール部材を必要としないので、シール構造を簡素化できる。
参考発明及び本発明のシール構造において、ボルトの頭部が、ベアリングハウジングのフランジ部と接触し、該フランジ部との接触面を拡大するフランジ又はワッシャを一体又は別体に備えているとよい。これによって、ボルトの座面と該フランジ部との接触面積を拡大でき、フランジ部に対するボルトの締結力を増大でき、フランジ部をさらに強固に挟持できる。
本発明によれば、ターボチャージャのタービンハウジングとベアリングハウジングとの接合面をシールするためのシール構造において、タービンハウジングの端面がベアリングハウジングのフランジ部と接してシール面を形成する内側端面と、該フランジ部とシール面を形成せず、タービンハウジングの内側端面と該フランジ部のボルト当接面に対して段差をもつ外側端面とからなり、シール面を構成する部材が弾性変形可能なシールリングで構成されると共に、タービンハウジングの端面に螺合したボルトの頭部座面とタービンハウジングの内側端面とで前記フランジ部を挟持し、シール面構成部材の弾性変形後のつぶれ代がボルト締結前に形成されるフランジ部のボルト当接面とタービンハウジングの外側端面との段差により設定されるようにしたので、タービンハウジング及びベアリングハウジングの熱変形を許容しながら接合面のシール性能を高く維持できる。
また、シール性能を最も発揮できるつぶれ代の設定が容易になると共に、ベアリングハウジングのフランジ部の加工が容易になり、加工費を節減でき、ベアリングハウジングの汎用性を広げることができる。
本発明装置の第1実施形態に係るターボチャージャハウジングの断面図である。 本発明装置の第1参考形態に係るターボチャージャハウジングの斜視図である。 前記第1参考形態の一部拡大断面図である。 本発明装置の第2参考形態に係るターボチャージャハウジングの一部拡大断面図である。 本発明装置の第3参考形態に係るターボチャージャハウジングの一部拡大断面図である。 本発明装置の第4参考形態に係るターボチャージャハウジングの一部拡大断面図である。 本発明装置の第5参考形態に係るターボチャージャハウジングの一部拡大断面図である。 本発明装置の第6参考形態に係るターボチャージャハウジングの一部拡大断面図である。 従来のターボチャージャハウジングの断面図である。 従来のターボチャージャハウジングの別な構成を示す一部拡大断面図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明装置の第1実施形態を図1に基づいて説明する。図1に示すターボチャージャ10において、タービンハウジング12の接合部14と、ベアリングハウジング30のフランジ部32とは、フランジボルト40で結合されている。タービンハウジング12の内部には、ノズルプレート22やノズルマウント24によって、排気ガスeが流入する渦巻き形状のスクロール流路18が形成されている。
タービンハウジング12の中心軸線C上にタービン軸28が配置され、タービン軸28に複数のタービン動翼26が一体に形成されている。スクロール流路18からタービン動翼側に流入した排気ガスeはタービン動翼26及びタービン軸28を回転させた後、出口流路20を通って流出する。
ベアリングハウジング30には、タービン軸28を回転可能に支承する軸受34と、該軸受34に潤滑油を供給する潤滑油流路36が設けられている。タービンハウジング12の接合部14には、タービンハウジング12の周方向に、複数のボルト穴16が設けられている。フランジボルト40は、六角形をなすボルト頭部42の下面に円板形状のフランジ44が一体に形成され、オネジ部46がボルト穴16に螺合し、フランジ44の下面がベアリングハウジング30のフランジ部32を押えることで、タービンハウジング12とベアリングハウジング30とを結合している。
タービンハウジング12の内側端面14bと、フランジ部32の背面32bとの間に、四角断面の環状空間sが形成され、該環状空間sにシールリング48が介装されている。シールリング48は、断面が近似半円形をなし、弾性変形可能に構成されている。図1は、フランジボルト40の締付け前の状態を示している。この状態で、シールリング48はまだ弾性変形しておらず、フランジ部32のボルト当接面32aとタービンハウジング12の外側端面14aとの間に、シールリング48のつぶれ代hに相当するだけの段差Gが形成されている。
また、フランジ部32の背面32bとタービンハウジング12の内側端面14b間、及びフランジ部32と一体の遮熱壁32cとノズルマウント24間は、シールリング48のつぶれ代hに相当するだけの間隔が開いている。この状態で、フランジボルト40をボルト穴16に螺入させ、フランジ44の座面44aを外側端面14aに密着させることにより、前記3箇所の間隔が閉じられ、シールリング48はつぶれ代h分だけ弾性変形する。この状態で、フランジ部32は、フランジ44とタービンハウジング12の内側端面14bとで挟持される。また、シールリング48の両端が、夫々フランジ部32の背面32b及び内側端面14bに圧接している。
本実施形態によれば、フランジ部32をフランジ44の座面44aの内側面とタービンハウジング12の内側端面14bとで挟持しているので、接合部14及びフランジ部32の熱変形を許容しつつ、フランジ44の座面44aとフランジ部32のボルト当接面32a及び外側端面14a間、及びフランジ部32の背面32bと内側端面14b間で形成されるシール面のシール性能を高く維持できる。
また、フランジ部32のボルト当接面32aと、外側端面14aとの間に段差Gをもたせ、フランジボルト40よる締付け後に、シールリング48を段差Gに相当するつぶれ代hだけ押圧させ弾性変形させているので、シールリング48の周囲で熱変形が起こっても、この熱変形を許容しつつシール面のシール性能を高く維持できる。
また、シールリング48の弾性変形後のつぶれ代hがフランジボルト40による締付け前に形成される段差Gにより設定されるようにしたので、シール性能を最も発揮できるシールリング48のつぶれ代hの設定が容易になる。
また、フランジ44の座面44aと内側端面14bとでフランジ部32を挟持するようにしたのでフランジ部32にボルト穴等を設けなくて済む。これによって、フランジ部32の加工が容易になり、加工費を節減できる。また、ベアリングハウジングの汎用性が広がり、用途を拡大できる。
さらに、本実施形態では、ハウジングの内部空間とシールリング48との間を遮蔽した遮熱壁32cを設けているので、シールリング48の熱劣化を防止し、シールリング48を長寿命化できる。また、遮熱壁32cにより、シール面のシール性能を更に向上できる。
なお、本実施形態では、ボルト頭部42とフランジ44とが一体のフランジボルト40を用いたが、ボルト頭部に対してフランジ又はワッシャが別体で構成されたボルトを用いてもよい。
(第1参考形態)
次に、本発明装置の第1参考形態を図2及び図3により説明する。図2に示すように、本参考形態のターボチャージャ50Aのハウジングは、タービンハウジング52と、ベアリングハウジング54と、コンプレッサハウジング56とから構成されている。タービンハウジング52の周方向に複数の接合部60が形成され、図3に示すように、該接合部60に、外側端面60aに開口したボルト穴62が穿設されている。
図3に示すように、ボルト穴62には、つば付きボルト64が螺合している。つば付きボルト64は、六角形のボルト頭部66に対して、該ボルト頭部より拡径された円板形状のつば68が一体形成されている。タービンハウジング52の外側端面60aと内側端面60b間には段差が形成されている。ベアリングハウジング54には、フランジ部70が一体形成されている。フランジ部70と内側端面60bとの間には、C字状断面を有し、弾性変形可能なシールリング72が介装されている。
図3は、つば付きボルト64による締付け前の状態を示す。締付け前では、外側端面60aとフランジ部70のボルト当接面70aとは段差Gを有している。段差Gはシールリング72のつぶれ代と同一となるように設定されている。つば付きボルト64を外側端面60aまで螺入させ、つば68を外側端面60aに密着させることで、段差Gは解消される。同時に、シールリング72は、フランジ部70の背面70bと内側端面14bとで押圧され、設定されたつぶれ代分だけ弾性変形する。
本参考形態によれば、シールリング72が弾性変形しているので、排気ガス流路74を通る排気ガスの熱で、フランジ部70や接合部60が熱変形しても、フランジ部70のボルト当接面70aや背面70bと、タービンハウジング52の外側端面60aや内側端面14bとで構成されるシール面のシール性能を高く維持できる。
また、フランジ部70のボルト穴等を設けないので、フランジ部70の形状を簡素化でき、ベアリングハウジング54の用途を広げることができると共に、シールリング72のつぶれ代を段差Gと同一に設定することで、シールリング72のシール性能に最適なつぶれ代の設定が容易になる。
(第2参考形態)
次に、本発明装置の第2参考形態を図4により説明する。本参考形態のターボチャージャ50Bは、排気ガス流路74とシールリング72との間の内側端面60bに遮熱壁76を一体形成している。遮熱壁76とフランジ部70の背面70bとの間隔hは、段差G及びシールリング72の設定されたつぶれ代と同一に設定されている。その他の構成は前記第1参考形態を同一である。
かかる構成において、つば付きボルト64のつば68を外側端面60aに密着するまで螺入させると、同時に遮熱壁76とフランジ部70の背面70bが密着し、かつシールリング72が設定されたつぶれ代だけ弾性変形する。そのため、前記第1参考形態と同様の作用効果を得られるほか、遮熱壁76によって排気ガスがシールリング72まで侵入するのを防止できる。そのため、シールリング72の熱劣化を防止でき、シールリング72を長寿命化できると共に、遮熱壁76の配置によって、シール面のシール性能をさらに高めることができる。
(第3参考形態)
次に、本発明装置の第3参考形態を図5により説明する。本参考形態に係るターボチャージャ50Cでは、ボルト80のボルト頭部82やオネジ部84とワッシャ86とは別体に構成されている。ベアリングハウジング54のフランジ部70は板バネで構成されている。タービンハウジング52の外側端面60aと内側端面60bとは段差が形成されている。ボルト80の締付け前では、フランジ部70と外側端面60aとに段差Gが形成されている。
ボルト80をボルト穴62に螺入させ、ワッシャ86を外側端面60aに密着させると、フランジ部70は、ワッシャ86に押されて弾性変形し、内側端面60bに接するようになる。内側端面60bは、フランジ部70の弾性変形後の背面形状に合わせて曲面に形成されている。
本参考形態では、フランジ部70の背面70aが内側端面60bに密着するので、シール面構成部材が排気ガスの熱で変形しても、シール面のシール性能を高く維持できる。また、フランジ部70が板バネで構成されているので、弾力性があり、容易にシール面を形成できると共に、耐熱性が良く、排気ガスの高温度下でも、長寿命化できる。
(第4参考形態)
次に、本発明装置の第4参考形態を図6により説明する。本参考形態のターボチャージャ50Dでは、タービンハウジング52の内側端面60bが平坦なテーパ面で形成され、内側端面60bに対面するフランジ部70の背面70bの先端部が、内側端面60bと同一角度の平坦なテーパ面90で形成されている。内側端面60bとフランジ部70のテーパ面90とは、全面で当接するように、互いに同一の傾斜角をなしている。また、フランジ部70及び接合部60のテーパ面形成部位は弾性材で構成されている。その他の構成は、前記第3参考形態と同一である。
かかる構成において、ボルト80の締付け前では、外側端面60aとフランジ部70のボルト当接面70aとは段差Gを有している。ボルト80をワッシャ86が外側端面60aに密着するまで螺入させると、内側端面60bとテーパ面90とが互いに密着すると共に、テーパ面形成部位が弾性変形して、互いに押圧し合い、かつフランジ部70のボルト当接面70aと外側端面60aとが同一高さとなる。
本参考形態によれば、内側端面60b及びフランジ部70の背面70bの先端部をテーパ面90にするだけの簡単な構成で、フランジ部70や接合部60が熱変形しても、シール面のシール性能を高く維持できる。
(第5参考形態)
次に、本発明装置の第5参考形態を図7により説明する。本参考形態のターボチャージャ50Eでは、フランジ部70の背面70bの先端に、断面が先細でくさび形状を有する突起92を設けている。ボルト80の締付け前で、突起92の先端が内側端面60bに接したとき、フランジ部70のボルト当接面70aと外側端面60aとは段差Gを形成するように構成されている。その他の構成は前記第4参考形態と同一である。
かかる構成において、ボルト80をワッシャ86が外側端面60aに密着するまで螺入させると、突起92の先端部が内側端面60bに圧接され、該先端部が弾性変形しながら内側端面60bに押し付けられた状態となる。そのため、フランジ部70や接合部60が
排気ガス流路74を通る排気ガスの熱で変形しても、シール面のシール性能を高く維持できる。また、フランジ部70の背面70bに突起92を設けただけの簡単な構成とすることができる。
(第6参考形態)
次に、本発明装置の第6参考形態を図8により説明する。本参考形態に係るターボチャージャ50Fは、フランジ部70の背面70bとタービンハウジング52の内側端面60bにラビリンス構造94を形成したものである。その他の構成は前記第5参考形態と同一である。図8は、ボルト80の締付け前の状態を示し、フランジ部70のボルト当接面70aと外側端面60aとの間に段差Gが形成されている。また、ラビリンス構造94の左右両端で、段差Gと同一寸法の間隔A及びBが形成されている。
かかる構成において、ボルト80をワッシャ86が外側端面60aに密着するまでボルト穴62に螺入させると、フランジ部70のボルト当接面70aと外側端面60aとの段差Gは解消される。同時に、間隔A及びBも閉じられ、ラビリンス構造94の両端が密閉される。
本参考形態によれば、ボルト80の締付け後、間隔A及びBが密閉されると共に、間隔A、B間にラビリンス構造94が形成されているので、フランジ部70と接合部60の熱変形にもかかわらず、シール面のシール性能を良好に維持できる。
本発明によれば、ハウジング部が受ける熱変形に対しても、簡単な構成で、ハウジング接合面のシール性能を向上できるターボチャージャハウジングを実現できる。
10、50A,50B,50C、50D、50E、50F ターボチャージャ
12,52 タービンハウジング
14,60 接合部
14a、60a 外側端面
14b、60b 内側端面
16,62 ボルト穴
18 スクロール流路
20 出口流路
22 ノズルプレート
24 ノズルマウント
26 タービン動翼
30,54 ベアリングハウジング
32,70 フランジ部
32a、70a ボルト当接面
32b、70b 背面
32c、76 遮熱壁
34 軸受
36 潤滑油流路
40 フランジボルト
42、66、82 ボルト頭部
44 フランジ
44a 座面
46,84 オネジ部
48,72 シールリング
56 コンプレッサハウジング
64 つば付きボルト
68 つば
74 排気ガス流路
80 ボルト
86 ワッシャ
90 テーパ面
92 突起
94 ラビリンス構造
C 中心軸線
G 段差
e 排気ガス
h つぶれ代
s 環状空間

Claims (4)

  1. ターボチャージャのタービンハウジングとベアリングハウジングとの接合面をシールするためのシール構造において、
    タービンハウジングの端面は、ベアリングハウジングのフランジ部と接してシール面を形成する内側端面と、該フランジ部とシール面を形成せず、該内側端面と段差をもって形成されボルト締結後に該ボルトの頭部座面が密着する外側端面とからなり、
    前記シール面に弾性変形可能なシールリングが介装されると共に、タービンハウジングの端面に螺合したボルトの頭部座面と前記内側端面とで前記フランジ部を挟持し、
    前記シールリングの弾性変形後のつぶれ代がボルト締結前に形成される前記ボルトの頭部座面と前記外側端面との段差により設定されるように構成され、
    前記フランジ部の背面にフランジ部と一体に形成され、前記タービンハウジングの内部空間と前記シールリングとの間を遮蔽する遮熱壁が設けられ、
    前記ボルト締結前に前記フランジ部の背面と前記タービンハウジングの前記内側端面との間、及び前記遮熱壁の先端部とタービンハウジングの内部に設けられて排ガス流路を形成するノズルマウントとの間は、前記つぶれ代に相当する間隔が開いていることを特徴とするターボチャージャハウジングのシール構造。
  2. 前記ボルト締結後に該ボルトの頭部座面を前記外側端面に密着させることにより、前記フランジ部の背面と前記タービンハウジングの前記内側端面との間、及び前記遮熱壁の先端部と前記ノズルマウントとの間の間隔は閉じられることを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャハウジングのシール構造。
  3. 前記シールリングは、断面形状が近似半円形をなし、該シールリングの両端は、前記ボルト締結後にそれぞれ前記フランジ部の背面及び前記内側端面に圧接されることを特徴とする請求項1又は2に記載のターボチャージャハウジングのシール構造。
  4. 前記ボルトの頭部が、ベアリングハウジングのフランジ部と接触し、該フランジ部との接触面を拡大するフランジ又はワッシャを一体又は別体に備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のターボチャージャハウジングのシール構造。
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