JP5811884B2 - 基板用端子金具 - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、基板用端子金具をプリント基板に対して自立した状態で取り付けることができるようにすることを目的とする。
3本の脚部が、3つのスルーホールに対し三角形の頂点を構成するような配置で挿入されるので、基板用端子金具をプリント基板上で安定して自立させることができる。
また、導体接続部の嵌合部に導体を半田付けする際には、嵌合部の熱が導体接続部と接続用脚部を介してプリント基板の回路に伝達し、回路に悪影響を及ぼすことが懸念される。この点に鑑み、本発明では、導体接続部の嵌合部から接続用脚部に至る伝熱経路の途中に、切欠部を形成、この切欠部と対応する領域では伝熱経路の断面積を小さくした。これにより、嵌合部の熱が接続用脚部側へ伝達し難くなるので、導体接続部から回路への熱伝達を抑制することができる。
導体接続部に導体を半田付けする際には、導体接続部の熱が接続用脚部を介してプリント基板の回路に伝達し、回路に悪影響を及ぼすことが懸念される。この点に鑑み、本発明では、接続用脚部を屈曲した形状にして接続用脚部の長さを長くしている。これにより、接続用脚部における伝熱経路の長さが長くなるので、導体接続部から回路への熱伝達を抑制することができる。
導体接続部から回路への熱伝達の抑制効果を高めるためには、接続用脚部を長くすれば良いのであるが、そのためには、プリント基板上において接続用脚部が占める領域を大きく確保する必要がある。一方、プリント基板上において3本の脚部が占める領域を小さくすることは、プリント基板を小型化する上で技術的な意義がある。
脚部をスルーホールに挿入すると、位置決め突起がスルーホールの開口縁部に係止することにより、スルーホールに対する脚部の挿入深さが規定されるので、プリント基板に対する導体接続部の高さを位置決めされる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1〜図10を参照して説明する。図に示すように、本実施形態の基板用端子金具10は、電線W(本発明の構成要件である回路構成部材)をプリント基板Pの回路Cに導通可能に接続するためのものである。以下の説明における方向については、便宜上、プリント基板Pを水平に配置し、基板用端子金具10を上方からプリント基板Pに取り付けた状態を基準とする。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、接続用脚部を2本とし、保持用脚部を1本としたが、接続用脚部を1本とし、保持用脚部を2本としてもよい。
(2)上記実施形態では、接続用脚部を屈曲した形状としたが、接続用脚部は直線状をなしていてもよい。この場合、保持用脚部は、屈曲形状と直線形状のいずれの形状としてもよい。
(3)上記実施形態では、保持用脚部を直線状としたが、保持用脚部を屈曲した形状としてもよい。この場合、接続用脚部は、屈曲形状と直線形状のいずれの形状としてもよい。
(4)上記実施形態では、2本の接続用脚部の両方を屈曲形状としたが、一方の接続用脚部を屈曲形状とし、他方の接続用脚部を直線形状としてもよい。
(5)上記実施形態では、接続用脚部を略L字形に屈曲させたが、接続用脚部の屈曲形態は、略L字形に限らず、Σ形、<形、N形等の種々の形状にすることができる。
(6)上記実施形態では、導体接続部と導体が半田付けによって接続されるようにしたが、導体接続部は圧着や圧接等、半田付け以外の手段を用いて導体と接続するようになっていてもよい。
(7)上記実施形態では、回路構成部材が電線である場合について説明したが、本発明は、回路構成部材が、リードを有する半導体等の電子部品である場合にも適用できる。
<参考例>
(1)上記実施形態では、保持用脚部を保持用スルーホールに圧入するようにしたが、参考形態として、保持用脚部は、保持用スルーホールに対してガタ付きを生じる状態で挿入させることもできる。
(2)上記実施形態では、導体接続部には、嵌合部と基端縁部との間の領域(嵌合部から接続用脚部に至る伝熱経路)を部分的に切欠した形態の切欠部を形成したが、参考形態として、このような切欠部を形成しないものも考えられる。この場合、導体接続部の全体を幅狭にすれば、嵌合部から接続用脚部側への熱伝達を抑制することが可能である。
(3)上記実施形態では、切欠部を導体接続部の両側縁部を溝状に切欠した形態としたが、参考形態として、切欠部は、導体接続部の左右方向における中央部を窓孔状(孔縁部が全周に亘って繋がった形態)に切欠した形態とすることも考えられる。
C…回路
Ha…保持用スルーホール
Hb…接続用スルーホール
W…電線(回路構成部材)
Wa…導体
10…基板用端子金具
11…導体接続部
12…嵌合部
13a…保持用脚部
13b…接続用脚部
14…基端縁部
15a,15b…位置決め突起
18…切欠部
Claims (4)
- 回路構成部材の導体をプリント基板の回路に接続するためのものであって、
前記導体を接続するための平板状をなす導体接続部と、
前記導体接続部の基端縁部における左右両端部に繋がり、前記プリント基板の接続用スルーホールに挿入されて前記回路に接続される左右一対の接続用脚部と、
前記導体接続部の前記基端縁部における左右方向中央部に面一状に繋がり、前記プリント基板の保持用スルーホールに圧入される1本の保持用脚部とを備え、
前記プリント基板上において、3本の前記脚部が三角形の頂点を構成するように配されている基板用端子金具であって、
前記導体接続部における前記基端縁部とは反対側の先端部には、前記導体を嵌合させて半田付けする嵌合部が形成されており、
前記導体接続部の左右両側縁部には、前記嵌合部から前記一対の接続用脚部への伝熱を防止する手段として、前記嵌合部と前記基端縁部との間の領域を部分的に切欠した形態の左右一対の切欠部が形成されていることを特徴とする基板用端子金具。 - 前記導体接続部は、半田付けによって前記導体と接続されるようになっており、
前記接続用脚部が、屈曲した形状をなしていることを特徴とする請求項1記載の基板用端子金具。 - 前記保持用脚部が、前記プリント基板と略直角な直線状をなしていることを特徴とする請求項2記載の基板用端子金具。
- 前記脚部には、前記脚部を前記スルーホールに挿入した状態で前記スルーホールの開口縁部に係止する位置決め突起が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の基板用端子金具。
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