JP5807533B2 - 車両用フロア構造 - Google Patents
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Description
上述の第1車両部品は、パーキングブレーキケーブルに設定してもよく、または、電導ケーブル、燃料配管、ブレーキ配管あるいは空調配管などの他の車両部品に設定してもよい。
上記構成によれば、トンネル部側面とトンネル部上面との間に稜線部が残るように、上記膨出部を形成したので、車両の前突時に、荷重伝達寄与度が高い稜線部によって、衝突荷重をトンネル部からリヤフロアパネル段差部に円滑に伝達することができ、前突に対する耐力の向上を図ることができると共に、膨出部により結合部の剛性向上を図ることができる。
上述の第2車両部品は、燃料タンクやバッテリまたは排気管などに設定してもよい。
図面は車両用フロア構造を示し、図1は該車両用フロア構造を概略的に示す平面図であって、図1において、エンジンルームと車室とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル1を設け、このダッシュロアパネル1の下部後端には、車室の床面を形成するフロントフロアパネル2を接合固定している。
上述のフロントフロアパネル2の左右両側部には、車両の前後方向に延びるサイドシル4,4を接合固定している。
また、フロントフロアパネル2の後部には、No.3クロスメンバとしての段差部5を介してリヤフロアパネル6を接合固定している。リヤフロアパネル6は荷室の床面を形成するパネル部材である。
さらに、リヤフロアパネル6の左右両サイドには、車両の前後方向に延びるリヤサイドフレーム11,11を設けている。上述のリヤサイドフレーム11の前端部は、サイドシル4の後端部まで車両の前方に延びている。
なお、図1において、15は前輪、16は後輪である。
この燃料タンク17は、トンネル部3に対応する部分が上方に窪む鞍形に形成されており、この鞍形の燃料タンク17は、左右一対のタンクバンド18,18を用いて、車体側に支持されている。
すなわち、タンクバンド18の前端部は段差部5に固定支持されており、タンクバンド18の後端部はNo.4クロスメンバ14に固定支持されている。
また、上述の燃料タンク17がトンネル部3と対応して上方に窪む部位の下面(車外側の底面)には、燃料タンク17を熱害から保護するための保護カバー19を一体的に取付けている。
なお、図3において、22はリヤディファレンシャル装置、23はリヤアクスルシャフト、24はサブフレームで、このサブフレーム24は、前側のクロスメンバ部25と、後側のクロスメンバ部26と、左右のサイドメンバ部27,27とを備えている。
また、図3において、28は前側のロアアーム、29は後側のロアアーム、30はトレーリングアームである。
しかも、これら各結合部81,82のうちのトンネル部3の側面3bとの結合部82には、図8に仮想線で示すトンネル部側面の基本面3cに対して車幅方向外方に膨らむ左右一対の膨出部83,83が形成されている。
さらに、図6,図8に示すように、上述の膨出部83は、その上面部が車幅方向外側に向かって下方に傾斜すべく形成されている。
また、図2〜図6,図8に示すように、第1車両部品としての左右一対のパーキングブレーキケーブル31,32を設けている。
詳しくは、図8に示すように、上述の左右一対のパーキングブレーキケーブル31,32は、膨出部83とトンネル部3側面の基本面3cとの間を通過するように配設されている。
上述の各パーキングブレーキケーブル31,32は、図9,図10に示すように、インナケーブル31a,32aと、アウタチューブ31b,32bとを有するものである。
そして、トンネル部3のトップデッキ部3aにおける上記隆起部3eの車両下側の面には、図4,図5、に示すように、左右一対の取付け部材33,34を用いて、パーキングブレーキケーブル31,32を支持している。
また、図4,図5に示すように、上述の段差部5下部の車両後方側の面としての下側の結合フランジ部8の下面およびキックアップ部7の下部後面には、ブラケット40および取付け部材41を用いて、パーキングブレーキケーブル31,32が支持されている。
図2に示すように、このイコライザ36とパーキングブレーキレバー(図示せず)との間は、単一のパーキングブレーキケーブル37で連結されている。
なお、図11では車両右側のブラケット40、取付け部材41を示したが、車両左側のブラケット、取付け部材は、右側のそれと同様に構成されている。
そして、図5に底面図で示すように、取付け部材33,34,41,41で支持されるパーキングブレーキケーブル31,32は、上述の膨出部83,83の上面部に沿うように配索された後に、段差部5と燃料タンク17との間の空間を通過するように配設され、さらに図3,図4に示すように燃料タンク17の側方を迂回して後輪16側へ配索されている。
なお、図中、50はトンネル部3と一体に形成された断面ハット形状のトンネルメンバ、51はフロントフロアパネル2の間に閉断面を形成するフロアフレームである。
また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
また、上記トンネル部3の側面3bと上面(トップデッキ部3a参照)とにより形成される稜線部3dを避けるように、上記膨出部83が形成されたものである(図6参照)。
さらに、上記リヤフロアパネル6の下方で、かつ上記リヤフロアパネル6の段差部5の後方に第2車両部品(燃料タンク17参照)が配設され、上記第1車両部品が、少なくとも上記トンネル部3の上面(トップデッキ部3a)の車両下側の面と上記リヤフロアパネル6前部の段差部5下部の車両後方側の面とに取付け部材33,34,41,41によって支持されたパーキングブレーキケーブル31,32であり、上記膨出部83の上面部が車幅方向外側に向かって下方に傾斜しており、上記パーキングブレーキケーブル31,32が上記膨出部83の上面部に沿うように、かつ上記段差部5と上記第2車両部品(燃料タンク17参照)との間の空間を通過するように配設されたものである(図4,図5,図6参照)。
この発明の第1車両部品は、実施例のパーキングブレーキケーブル31,32に対応し、
以下同様に、
トンネル部の上面は、トップデッキ部3aに対応し、
第2車両部品は、燃料タンク17に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、第1車両部品としては、実施例で開示したパーキングブレーキケーブル31,32に代えて、電導ケーブルであってもよく、また、第2車両部品としては、燃料タンク17に代えてバッテリ、電池、排気管、メインサイレンサなどの部品であってもよい。
3…トンネル部
3a…トップデッキ部(トンネル部の上面)
3b…側面
3c…基本面
3d…稜線部
5…段差部
6…リヤフロアパネル
17…燃料タンク(第2車両部品)
31,32…パーキングブレーキケーブル(第1車両部材)
33,34…取付け部材
41…取付け部材
82…結合部
83…膨出部
Claims (3)
- フロントフロアパネルと、
該フロントフロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向に延在するトンネル部と、
上記フロントフロアパネルの後方に位置するリヤフロアパネルと、
上記トンネル部の車外側から上記リヤフロアパネルの前部に形成された段差部の後方を通過する左右一対の第1車両部品と、を備えた車両用フロア構造であって、
上記段差部の下端が上記トンネル部を含む上記フロントフロアパネル後部に結合されており、
上記トンネル部の側面と上記段差部との結合部に、上記トンネル部側面の基本面に対して車幅方向外方に膨らむ膨出部が形成され、
上記第1車両部品が上記膨出部と上記基本面との間を通過するように配設された
車両用フロア構造。 - 上記トンネル部の側面と上面とにより形成される稜線部を避けるように、上記膨出部が形成された
請求項1記載の車両用フロア構造。 - 上記リヤフロアパネルの下方で、かつ上記リヤフロアパネルの段差部の後方に第2車両部品が配設され、
上記第1車両部品が、少なくとも上記トンネル部の上面の車両下側の面と上記リヤフロアパネル段差部下部の車両後方側の面とに取付け部材によって支持されたパーキングブレーキケーブルであり、
上記膨出部の上面部が車幅方向外側に向かって下方に傾斜しており、
上記パーキングブレーキケーブルが上記膨出部の上面部に沿うように、かつ上記段差部と上記第2車両部品との間の空間を通過するように配設された
請求項1または2記載の車両用フロア構造。
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