[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5807533B2 - 車両用フロア構造 - Google Patents

車両用フロア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5807533B2
JP5807533B2 JP2011270847A JP2011270847A JP5807533B2 JP 5807533 B2 JP5807533 B2 JP 5807533B2 JP 2011270847 A JP2011270847 A JP 2011270847A JP 2011270847 A JP2011270847 A JP 2011270847A JP 5807533 B2 JP5807533 B2 JP 5807533B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
floor panel
tunnel
parking brake
bulging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011270847A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013121767A (ja
Inventor
藤井 義雄
義雄 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2011270847A priority Critical patent/JP5807533B2/ja
Publication of JP2013121767A publication Critical patent/JP2013121767A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5807533B2 publication Critical patent/JP5807533B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

この発明は、トンネル部を有するフロントフロアパネルと、リヤフロアパネルと、トンネル部の内側つまり車外側からリヤフロアパネルの前部に形成された段差部の後方を通過する左右一対のパーキングブレーキケーブルのような車両部品と、を備えた車両用フロア構造に関する。
従来、車両部品の一例としてのパーキングブレーキケーブルは、フロントフロアパネルのトンネル部からリヤフロアパネル段差部(いわゆるキックアップ部)の後方を経由し、燃料タンク側方を迂回して左右両側の後輪に配索される。
パーキングブレーキケーブルは、ブレーキ性能に影響することから所定以上曲げる、すなわち、曲率半径を所定以上小さくすることができず、他部品とのレイアウトも考慮すると、その配索経路の自由度が少ないものである。
特に、トンネル部内にプロペラシャフトが配設される後輪駆動車または四輪駆動(4WD)車や、排気管が大きい車両や、低床タイプでトンネル部が比較的小さい車両では、パーキングブレーキケーブル配索用のスペースの自由度が、さらに少なくなり、従来においては、例えば、燃料タンクの配置位置を車両後方に移動させることで、パーキングブレーキケーブルの配索スペースを確保するように対応していたが、この場合には、ホイールベースが長くなってしまい、車両のコンパクト化、特に車両の前後長さのコンパクト化という観点では改良の余地がある。
ところで、特許文献1には、フロントフロアパネルと、このフロントフロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向に延在するトンネル部と、フロントフロアパネルの後方に位置するリヤフロアパネルと、該リヤフロアパネルの前部に形成された段差部(キックアップ部)とを備え、上述のトンネル部を平面から見て後方側が順次幅広となる末広がり状に形成し、このトンネル部の後端部を上述の段差部に結合した車両用フロア構造が開示されているが、該特許文献1には、車両部品の一例としてのパーキングブレーキケーブルについては、全く開示されていない。
実開平1−68991号公報
そこで、この発明は、リヤフロアパネル前部の段差部の下端を、トンネル部を含むフロントフロアパネル後部に結合し、トンネル部の側面と段差部との結合部に、トンネル部側面の基本面に対して車幅方向外方に膨らむ膨出部を形成し、第1車両部品を、膨出部と基本面との間を通過するように配設することで、第1車両部品配索のための車両前後方向のスペースを狭くすることができ、これにより、車体前後長さのコンパクト化が可能な車両用フロア構造の提供を目的とする。
この発明による車両用フロア構造は、フロントフロアパネルと、該フロントフロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向に延在するトンネル部と、上記フロントフロアパネルの後方に位置するリヤフロアパネルと、上記トンネル部の車外側から上記リヤフロアパネルの前部に形成された段差部の後方を通過する左右一対の第1車両部品と、を備えた車両用フロア構造であって、上記段差部の下端が上記トンネル部を含む上記フロントフロアパネル後部に結合されており、上記トンネル部の側面と上記段差部との結合部に、上記トンネル部側面の基本面に対して車幅方向外方に膨らむ膨出部が形成され、上記第1車両部品が上記膨出部と上記基本面との間を通過するように配設されたものである。
上述の第1車両部品は、パーキングブレーキケーブルに設定してもよく、または、電導ケーブル、燃料配管、ブレーキ配管あるいは空調配管などの他の車両部品に設定してもよい。
上記構成によれば、トンネル部側面と段差部(いわゆるキックアップ部)との結合部に、車幅方向外方に膨らむ膨出部を形成して、第1車両部品を、該膨出部と上記基本面との間を通過するように配設したので、上記膨出部にて第1車両部品の配索スペースをかせぐことができ、これにより、第1車両部品配索のための車両前後方向のスペースを狭くして、車体前後長さのコンパクト化を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記トンネル部の側面と上面とにより形成される稜線部を避けるように、上記膨出部が形成されたものである。
上記構成によれば、トンネル部側面とトンネル部上面との間に稜線部が残るように、上記膨出部を形成したので、車両の前突時に、荷重伝達寄与度が高い稜線部によって、衝突荷重をトンネル部からリヤフロアパネル段差部に円滑に伝達することができ、前突に対する耐力の向上を図ることができると共に、膨出部により結合部の剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記リヤフロアパネルの下方で、かつ上記リヤフロアパネルの段差部の後方に第2車両部品が配設され、上記第1車両部品が、少なくとも上記トンネル部の上面の車両下側の面と上記リヤフロアパネル段差部下部の車両後方側の面とに取付け部材によって支持されたパーキングブレーキケーブルであり、上記膨出部の上面部が車幅方向外側に向かって下方に傾斜しており、上記パーキングブレーキケーブルが上記膨出部の上面部に沿うように、かつ上記段差部と上記第2車両部品との間の空間を通過するように配設されたものである。
上述の第2車両部品は、燃料タンクやバッテリまたは排気管などに設定してもよい。
上記構成によれば、第1車両部品としてのパーキングブレーキケーブルに無理な曲げを生じることなく、該パーキングブレーキケーブルを段差部と第2車両部品との間に配索することができ、低床タイプでトンネル部が比較的小さい車両においても車体前後長さのコンパクト化を図ることができる。
この発明によれば、リヤフロアパネル前部の段差部の下端を、トンネル部を含むフロントフロアパネル後部に結合し、トンネル部の側面と段差部との結合部に、トンネル部側面の基本面に対して車幅方向外方に膨らむ膨出部を形成し、第1車両部品を、膨出部と基本面との間を通過するように配設したので、第1車両部品配索のための車両前後方向のスペースを狭くすることができ、これにより、車体前後長さのコンパクト化が可能となる効果がある。
本発明の車両用フロア構造を示す概略平面図 図1の要部拡大平面図 図2に相当する部分の底面図 図3から排気系、プロペラシャフト、リヤディファレンシャル装置を取外した状態の底面図 図4の要部拡大底面図 車両用フロア構造の要部を斜め上方から見た状態で示す斜視図 トンネル部と段差部との結合構造を示す斜視図 図2のA‐A線矢視断面図 パーキングブレーキケーブルをトンネル部上面に支持する取付け部材の斜視図 図9の取付け部材を車両下方から見上げた状態で示す斜視図 パーキングブレーキケーブルを車両下側の面に支持する取付け部材の斜視図
第1車両部品配索のための車両前後方向のスペースを狭くし、車体前後長さのコンパクト化を図るという目的を、フロントフロアパネルと、該フロントフロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向に延在するトンネル部と、上記フロントフロアパネルの後方に位置するリヤフロアパネルと、上記トンネル部の車外側から上記リヤフロアパネルの前部に形成された段差部の後方を通過する左右一対の第1車両部品と、を備えた車両用フロア構造であって、上記段差部の下端が上記トンネル部を含む上記フロントフロアパネル後部に結合されており、上記トンネル部の側面と上記段差部との結合部に、上記トンネル部側面の基本面に対して車幅方向外方に膨らむ膨出部が形成され、上記第1車両部品が上記膨出部と上記基本面との間を通過するように配設されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用フロア構造を示し、図1は該車両用フロア構造を概略的に示す平面図であって、図1において、エンジンルームと車室とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル1を設け、このダッシュロアパネル1の下部後端には、車室の床面を形成するフロントフロアパネル2を接合固定している。
このフロントフロアパネル2は、ダッシュロアパネル1の下部後端から車両後方に延びるパネルで、該フロントフロアパネル2の車幅方向略中央部には、車室内へ突出し、かつ車体前後方向に延在するトンネル部3を設けている。この実施例では、フロントフロアパネル2とトンネル部3とは、それぞれ別部材により構成され、これら別部材からなるフロントフロアパネル2とトンネル部3とを、スポット溶接などの溶接接合手段にて一体化している。
上述のフロントフロアパネル2の左右両側部には、車両の前後方向に延びるサイドシル4,4を接合固定している。
このサイドシル4は、サイドシルインナとサイドシルアウタとを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を備えた車体強度部材であり、このサイドシル4により車体側部の剛性向上を図っている。
また、フロントフロアパネル2の後部には、No.3クロスメンバとしての段差部5を介してリヤフロアパネル6を接合固定している。リヤフロアパネル6は荷室の床面を形成するパネル部材である。
ここで、上述の段差部5は、図7に斜視図で示すように、上下方向に延びるキックアップ部7と、このキックアップ部7の下端に一体形成されて、トンネル部3を含むフロントフロアパネル2の後部に結合される下側の結合フランジ部8と、キックアップ部7の上端に一体形成されて、リヤフロアパネル6の前部に結合される上側の結合フランジ9と、を側面視で略Z字形状に一体形成した車体強度部材である。
一方、上述のリヤフロアパネル6の後部において、その車幅方向中間部には、スペアタイヤ(または他の部品)を格納するスペアタイヤパン10が凹設形成されている(図1参照)。
さらに、リヤフロアパネル6の左右両サイドには、車両の前後方向に延びるリヤサイドフレーム11,11を設けている。上述のリヤサイドフレーム11の前端部は、サイドシル4の後端部まで車両の前方に延びている。
図1に示すように、ダッシュロアパネル1と段差部5との間におけるフロントフロアパネル2の前後方向中間部には、トンネル部3とサイドシル4との間を車幅方向に連結するフロントクロスメンバとしてのNo.2クロスメンバ12,12を設け、No.2クロスメンバ12とフロントフロアパネル2との間には車幅方向に延びる閉断面を形成して、下部車体剛性の向上を図っている。
また、図1に示すように、No.2クロスメンバ12と段差部5との間におけるフロントフロアパネル2の前後方向中間部にも、トンネル部3とサイドシル4との間を車幅方向に連結するクロスメンバとしてのNo.2.5クロスメンバ13,13を設け、No.2.5クロスメンバ13とフロントフロアパネル2との間にも車幅方向に延びる閉断面を形成して、下部車体剛性の向上を図っている。
さらに、図1に示すように、上述の段差部5とスペアタイヤパン10前端部との間におけるリヤフロアパネル2の前後方向中間部には、左右一対のリヤサイドフレーム11,11間を車幅方向に連結するリヤクロスメンバとしてのNo.4クロスメンバ14を設けて、後部車体剛性の向上を図っている。このNo.4クロスメンバ14は、No.4クロスメンバアッパと、No.4クロスメンバロアと、を備えている。
なお、図1において、15は前輪、16は後輪である。
図2は図1の要部拡大図、図3はその底面図であって、図3において、リヤフロアパネル6の下方で、かつ該リヤフロアパネル6の段差部5の後方には、第2車両部品としての燃料タンク17が配設されている。
この燃料タンク17は、トンネル部3に対応する部分が上方に窪む鞍形に形成されており、この鞍形の燃料タンク17は、左右一対のタンクバンド18,18を用いて、車体側に支持されている。
すなわち、タンクバンド18の前端部は段差部5に固定支持されており、タンクバンド18の後端部はNo.4クロスメンバ14に固定支持されている。
また、上述の燃料タンク17がトンネル部3と対応して上方に窪む部位の下面(車外側の底面)には、燃料タンク17を熱害から保護するための保護カバー19を一体的に取付けている。
この実施例では、車両として少なくとも後輪16,16が駆動される車両を例示しているので、上述のトンネル部3および燃料タンク17、保護カバー19の上方に窪む部分の下方つまり車外側には、プロペラシャフト20が配設され、このプロペラシャフト20のさらに下方には排気管21が配設されている。
なお、図3において、22はリヤディファレンシャル装置、23はリヤアクスルシャフト、24はサブフレームで、このサブフレーム24は、前側のクロスメンバ部25と、後側のクロスメンバ部26と、左右のサイドメンバ部27,27とを備えている。
また、図3において、28は前側のロアアーム、29は後側のロアアーム、30はトレーリングアームである。
図4は図3から排気管21、プロペラシャフト20、リヤディファレンシャル装置22などを取外した状態の底面図、図5は図4の要部拡大底面図、図6は車両用フロア構造の要部を斜め上方から見た状態で示す斜視図、図7はトンネル部と段差部との結合構造を示す斜視図、図8は図2のA‐A線矢視断面図である。
図6に示すように、段差部5の下端としての結合フランジ部8は、トンネル部3を含むフロントフロアパネル2の後部にその上方から結合されており、トンネル部3のトップデッキ部3aの後端部と結合フランジ部8との結合部81と、トンネル部3の側面3bの後端部と結合フランジ部8との結合部82と、が形成されている。
しかも、これら各結合部81,82のうちのトンネル部3の側面3bとの結合部82には、図8に仮想線で示すトンネル部側面の基本面3cに対して車幅方向外方に膨らむ左右一対の膨出部83,83が形成されている。
図6,図8に示すように、左右一対の膨出部83,83は、トンネル部3の側面3bと、トンネル部3のトップデッキ部3aとにより形成される稜線部3dを避けるように形成されたものである。換言すれば、上述の膨出部83,83は、前突時の荷重伝達性を考慮して、トンネル部3の稜線部3dを残すように形成されたものである。
さらに、図6,図8に示すように、上述の膨出部83は、その上面部が車幅方向外側に向かって下方に傾斜すべく形成されている。
また、図2〜図6,図8に示すように、第1車両部品としての左右一対のパーキングブレーキケーブル31,32を設けている。
図4に底面図で示すように、これら左右一対のパーキングブレーキケーブル31,32は、トンネル部3の車外側からリヤフロアパネル6の前部に形成された段差部5の後方を経由し、燃料タンク17の左右両側方を迂回して左右両側の後輪16,16に配索されるものである。
詳しくは、図8に示すように、上述の左右一対のパーキングブレーキケーブル31,32は、膨出部83とトンネル部3側面の基本面3cとの間を通過するように配設されている。
図9はパーキングブレーキケーブル31,32をトンネル部3上面に支持する取付け部材の斜視図、図10は図9の取付け部材を車両下方から見上げた状態で示す斜視図、図11はパーキングブレーキケーブル31,32を車両下側の面に支持する取付け部材の斜視図である。
上述の各パーキングブレーキケーブル31,32は、図9,図10に示すように、インナケーブル31a,32aと、アウタチューブ31b,32bとを有するものである。
図2に平面図で示すように、トンネル部3におけるトップデッキ部3aのNo.2.5クロスメンバ13と段差部5との間におけるNo.2.5クロスメンバ13との隣接部分には、該トップデッキ部3aよりもさらに上方に隆起する隆起部3eが一体形成されている。
そして、トンネル部3のトップデッキ部3aにおける上記隆起部3eの車両下側の面には、図4,図5、に示すように、左右一対の取付け部材33,34を用いて、パーキングブレーキケーブル31,32を支持している。
また、図4,図5に示すように、上述の段差部5下部の車両後方側の面としての下側の結合フランジ部8の下面およびキックアップ部7の下部後面には、ブラケット40および取付け部材41を用いて、パーキングブレーキケーブル31,32が支持されている。
図9,図10に示すように、上述の取付け部材33,34は、アウタチューブ31b,32bを保持するチューブ保持部33a,34aと、インナケーブル31a,32aを移動可能に保持するガイド部33b,34bと、取付け座33c,34cとを備え、取付け座33c,34cを、締結部材35を用いて、上述の隆起部3eに締結固定している。
図2,図9に示すように、取付け部材33,34のガイド部33b,34bは、隆起部3eに形成された開口から上方(車室側)に突出しており、これら各ガイド部33b,34bで移動可能に案内されたインナケーブル31a,32aの前端は、図2に示す単一のイコライザ36に連結固定されている。
図2に示すように、このイコライザ36とパーキングブレーキレバー(図示せず)との間は、単一のパーキングブレーキケーブル37で連結されている。
図5で示した左右のブラケット40,40および取付け部材41,41は、同一構造に形成されている。すなわち、図11に一方のブラケット40および一方の取付け部材41を斜視図にて示すように、上述のブラケット40は断面コ字状のブラケット本体40aと、このブラケット本体40aに一体形成された複数の取付け座40b,40c,40d,40eとを有し、これらの各取付け座40b〜40eを車体側に固定している。
また、上述の取付け部材41は、取付け座41aの後端部に保持部41bを一体形成しており、図11に示すように、保持部41bでパーキングブレーキケーブル32のアウタチューブ32bを保持すると共に、上述の取付け座41aを、締結部材42を用いて、ブラケット40に固定している。
なお、図11では車両右側のブラケット40、取付け部材41を示したが、車両左側のブラケット、取付け部材は、右側のそれと同様に構成されている。
そして、図5に底面図で示すように、取付け部材33,34,41,41で支持されるパーキングブレーキケーブル31,32は、上述の膨出部83,83の上面部に沿うように配索された後に、段差部5と燃料タンク17との間の空間を通過するように配設され、さらに図3,図4に示すように燃料タンク17の側方を迂回して後輪16側へ配索されている。
さらに、図3,図4に示すように、上述のパーキングブレーキケーブル31,32は、トレーリングアーム30の前部車幅方向内側において、別の取付け部材43,43で支持されており、この取付け部材43はトレーリングアーム30の前部取付け座30aに固定されている。
なお、図中、50はトンネル部3と一体に形成された断面ハット形状のトンネルメンバ、51はフロントフロアパネル2の間に閉断面を形成するフロアフレームである。
また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車両用フロア構造は、フロントフロアパネル2と、該フロントフロアパネル2の車幅方向略中央部に車体前後方向に延在するトンネル部3と、上記フロントフロアパネル2の後方に位置するリヤフロアパネル6と、上記トンネル部3の車外側から上記リヤフロアパネル6の前部に形成された段差部5の後方を通過する左右一対の第1車両部品(パーキングブレーキケーブル31,32参照)と、を備えた車両用フロア構造であって、上記段差部5の下端が上記トンネル部3を含む上記フロントフロアパネル2後部に結合されており、上記トンネル部3の側面3bと上記段差部5との結合部82に、上記トンネル部側面3bの基本面3cに対して車幅方向外方に膨らむ膨出部83が形成され、上記第1車両部品(パーキングブレーキケーブル31,32参照)が上記膨出部83と上記基本面3cとの間を通過するように配設されたものである(図6,図8参照)。
この構成によれば、トンネル部側面3bと段差部5との結合部82に、車幅方向外方に膨らむ膨出部83を形成して、第1車両部品(パーキングブレーキケーブル31,32参照)を、該膨出部83と上記基本面3cとの間を通過するように配設したので、上記膨出部83にて第1車両部品(パーキングブレーキケーブル31,32)の配索スペースをかせぐことができ、これにより、第1車両部品(パーキングブレーキケーブル31,32参照)配索のための車両前後方向のスペースを狭くして、車体前後長さのコンパクト化を図ることができる。
また、上記トンネル部3の側面3bと上面(トップデッキ部3a参照)とにより形成される稜線部3dを避けるように、上記膨出部83が形成されたものである(図6参照)。
この構成によれば、トンネル部側面3bとトンネル部上面(トップデッキ部3a)との間に稜線部3dが残るように、上記膨出部83を形成したので、車両の前突時に、荷重伝達寄与度が高い稜線部3dによって、衝突荷重をトンネル部3からリヤフロアパネル6前部の段差部5に円滑に伝達することができ、前突に対する耐力の向上を図ることができると共に、膨出部83により結合部82の剛性向上を図ることができる。
さらに、上記リヤフロアパネル6の下方で、かつ上記リヤフロアパネル6の段差部5の後方に第2車両部品(燃料タンク17参照)が配設され、上記第1車両部品が、少なくとも上記トンネル部3の上面(トップデッキ部3a)の車両下側の面と上記リヤフロアパネル6前部の段差部5下部の車両後方側の面とに取付け部材33,34,41,41によって支持されたパーキングブレーキケーブル31,32であり、上記膨出部83の上面部が車幅方向外側に向かって下方に傾斜しており、上記パーキングブレーキケーブル31,32が上記膨出部83の上面部に沿うように、かつ上記段差部5と上記第2車両部品(燃料タンク17参照)との間の空間を通過するように配設されたものである(図4,図5,図6参照)。
この構成によれば、第1車両部品としてのパーキングブレーキケーブル31,32に無理な曲げを生じることなく、該パーキングブレーキケーブル31,32を段差部5と第2車両部品(燃料タンク17)との間に配索することができ、低床タイプでトンネル部が比較的小さい車両においても車体前後長さのコンパクト化を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の第1車両部品は、実施例のパーキングブレーキケーブル31,32に対応し、
以下同様に、
トンネル部の上面は、トップデッキ部3aに対応し、
第2車両部品は、燃料タンク17に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、第1車両部品としては、実施例で開示したパーキングブレーキケーブル31,32に代えて、電導ケーブルであってもよく、また、第2車両部品としては、燃料タンク17に代えてバッテリ、電池、排気管、メインサイレンサなどの部品であってもよい。
以上説明したように、本発明は、フロントフロアパネルと、該フロントフロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向に延在するトンネル部と、上記フロントフロアパネルの後方に位置するリヤフロアパネルと、上記トンネル部の車外側から上記リヤフロアパネルの前部に形成された段差部の後方を通過する左右一対の第1車両部品と、を備えた車両用フロア構造について有用である。
2…フロントフロアパネル
3…トンネル部
3a…トップデッキ部(トンネル部の上面)
3b…側面
3c…基本面
3d…稜線部
5…段差部
6…リヤフロアパネル
17…燃料タンク(第2車両部品)
31,32…パーキングブレーキケーブル(第1車両部材)
33,34…取付け部材
41…取付け部材
82…結合部
83…膨出部

Claims (3)

  1. フロントフロアパネルと、
    該フロントフロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向に延在するトンネル部と、
    上記フロントフロアパネルの後方に位置するリヤフロアパネルと、
    上記トンネル部の車外側から上記リヤフロアパネルの前部に形成された段差部の後方を通過する左右一対の第1車両部品と、を備えた車両用フロア構造であって、
    上記段差部の下端が上記トンネル部を含む上記フロントフロアパネル後部に結合されており、
    上記トンネル部の側面と上記段差部との結合部に、上記トンネル部側面の基本面に対して車幅方向外方に膨らむ膨出部が形成され、
    上記第1車両部品が上記膨出部と上記基本面との間を通過するように配設された
    車両用フロア構造。
  2. 上記トンネル部の側面と上面とにより形成される稜線部を避けるように、上記膨出部が形成された
    請求項1記載の車両用フロア構造。
  3. 上記リヤフロアパネルの下方で、かつ上記リヤフロアパネルの段差部の後方に第2車両部品が配設され、
    上記第1車両部品が、少なくとも上記トンネル部の上面の車両下側の面と上記リヤフロアパネル段差部下部の車両後方側の面とに取付け部材によって支持されたパーキングブレーキケーブルであり、
    上記膨出部の上面部が車幅方向外側に向かって下方に傾斜しており、
    上記パーキングブレーキケーブルが上記膨出部の上面部に沿うように、かつ上記段差部と上記第2車両部品との間の空間を通過するように配設された
    請求項1または2記載の車両用フロア構造。
JP2011270847A 2011-12-12 2011-12-12 車両用フロア構造 Expired - Fee Related JP5807533B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011270847A JP5807533B2 (ja) 2011-12-12 2011-12-12 車両用フロア構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011270847A JP5807533B2 (ja) 2011-12-12 2011-12-12 車両用フロア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013121767A JP2013121767A (ja) 2013-06-20
JP5807533B2 true JP5807533B2 (ja) 2015-11-10

Family

ID=48774034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011270847A Expired - Fee Related JP5807533B2 (ja) 2011-12-12 2011-12-12 車両用フロア構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5807533B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6311961B2 (ja) 2013-11-19 2018-04-18 スズキ株式会社 車両のフロア構造
JP6417842B2 (ja) * 2014-10-14 2018-11-07 三菱自動車工業株式会社 配索構造を有した車両フロア構造
FR3041924A1 (fr) * 2015-10-01 2017-04-07 Peugeot Citroen Automobiles Sa Tunnel de caisse de vehicule automobile renforce

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59158552U (ja) * 1983-04-12 1984-10-24 日産自動車株式会社 自動車のフロア結合構造
JPS6096180U (ja) * 1983-12-09 1985-07-01 三菱自動車工業株式会社 自動車の車体構造
JPH0168991U (ja) * 1987-10-24 1989-05-08
JPH01158284U (ja) * 1988-04-20 1989-11-01
JP4023506B2 (ja) * 2006-02-06 2007-12-19 マツダ株式会社 自動車の下部車体構造
JP4882435B2 (ja) * 2006-03-14 2012-02-22 マツダ株式会社 自動車の下部車体構造
JP2007283884A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Mazda Motor Corp 自動車の下部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013121767A (ja) 2013-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4677025B2 (ja) 車体前部構造
CA2859130C (en) Steering hanger assembly for vehicle
US20080224502A1 (en) Vehicle front structure
US9346492B2 (en) Off-road vehicle
JP2019167032A (ja) 電動車両
JP5079061B2 (ja) 車体前部構造
JP4935970B2 (ja) 車両のフレーム構造
JP4023506B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JP5482510B2 (ja) 車両のアンダフロア構造
JP5807533B2 (ja) 車両用フロア構造
JP4363106B2 (ja) 車両エンジンルーム内の補機配設構造
JP2005029103A (ja) 車両の車体構造
CN112477985A (zh) 用于跨车辆载荷路径的车辆结构
JP2018161934A (ja) 車体のフロア構造
JP4026190B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP6319269B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP7392371B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP2010234994A (ja) 車両の排気系配設構造
JP5818477B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP7484349B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP2006160262A (ja) 自動車の下部車体構造
JP5200612B2 (ja) 車両のパワートレイン配設構造
JP5848628B2 (ja) 車体後部構造
JP7492682B2 (ja) 車両下部構造
JP5470732B2 (ja) 車両のパワートレイン配設構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5807533

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees