JP5899738B2 - 情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、接続先と放送番組の記録及び/又は再生を同期させ、記録及び/又は再生する放送番組を接続先から指定可能にすることを課題とし、接続先と放送番組の記録及び/又は再生を同期させ、同期要求の送受によって、同一の放送番組の記録、再生に時間的な制約を受けることなく任意の時間に行える等、接続先と放送番組の同時再生を通話とともに行え、斯かる構成により、接続先と放送番組の記録及び/又は再生を同期させることができ、記録及び/又は再生をする放送番組を接続先から指定可能にすることができ、通信機能、放送受信機能及び放送番組の記録及び/又は再生の機能を備える機器の利便性を高めることが開示されている。
請求項1の発明は、複数の動画再生装置との通信における帯域を取得する帯域取得手段と、前記帯域取得手段によって取得された帯域に基づいて、前記複数の動画再生装置によって動画を同期して再生するための通信における帯域を決定する帯域決定手段と、前記動画再生装置から動画に対する、動画中の予め定めた範囲内における画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を受信する要求受信手段と、前記帯域決定手段によって決定された帯域と前記要求受信手段によって受信された要求に基づいて、動画のエンコードパラメータを変換する動画変換手段と、前記帯域決定手段によって決定された帯域にしたがって、前記各動画再生装置に対して、前記動画変換手段によって変換された動画を送信する動画送信手段を有する動画送信装置と、前記動画送信装置の前記要求受信手段に対して、操作者の操作に基づいて、他の動画再生装置と同期して再生する動画に対する、動画中の予め定めた範囲内における画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を送信する要求送信手段と、前記動画送信装置の前記動画送信手段によって送信された動画を受信する動画受信手段と、前記動画受信手段によって受信された動画を再生する再生手段を有する動画再生装置を具備することを特徴とする情報処理システムである。
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
例えば、帯域が最低のものを選択することによって決定すること、帯域が最低のものから予め定められた値を減算すること、帯域が最低のものに予め定められた値(1未満の値)を乗算すること等がある。
また、動画ストリーミングモジュール130が動画を送信している間に、その動画を同期して再生する新たなクライアント装置150が接続された場合は、帯域幅測定モジュール115は、そのクライアント装置150との通信における帯域を取得し、取得した帯域に基づいて、その新たなクライアント装置150を含めた複数のクライアント装置150によって動画を同期して再生するための通信における帯域を決定するようにしてもよい。
また、動画品質調整モジュール120は、動画の各フレームの画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を受信し、その受信した要求に基づいて、フレーム毎に動画のエンコードパラメータを変換するようにしてもよい。
また、動画ストリーミングモジュール130が動画を送信している間に、動画品質調整モジュール120が要求を受信した場合は、動画品質調整モジュール120は、未だ送信していない動画に対して、その要求に基づいて動画のエンコードパラメータを変換するようにしてもよい。
また、動画品質調整モジュール120は、動画を次回送信する場合に、動画品質調整モジュール120が要求に基づいて、その動画のエンコードパラメータを変換し得るように、受信した要求を記憶モジュールに記憶させ、帯域幅測定モジュール115によって決定された帯域とその記憶モジュールに記憶された要求に基づいて、動画のエンコードパラメータを変換するようにしてもよい。ここで「動画を次回送信する場合」とは、次の新しいセッションにおいて、今回の動画と同じ動画の再生指示があった場合のことである。
例えば、同期視聴セッション管理モジュール125は、どのユーザとどのユーザが何という動画を同期視聴しているかをセッション情報として管理する。加えて、セッション内で発行された同期視聴コマンドを受信し、その発行者以外のユーザが使用しているクライアント装置150の同期視聴コマンド送受信モジュール160に転送する。この機能により同期視聴を実現する。
また、クライアント装置150からの要求にしたがって、記憶されている操作を送信するようにしてもよい。例えば、同期視聴セッション管理モジュール125は、同期視聴コマンドを発生タイミング(発生時刻、動画の再生を開始してからの経過時間等)とともに記録し、それをクライアント装置150からの要求があると、そのクライアント装置150に送信する。
例えば、同期視聴コマンド送受信モジュール160は、同期視聴セッション管理モジュール125から受信した記録に基づきセッションを再現する。
そして、同期視聴コマンド送受信モジュール160は、操作者によって動画に対する操作が行われた場合は、その操作をサーバ装置100の同期視聴セッション管理モジュール125に送信する。
また、品質調整操作受付モジュール165は、動画の各フレームの画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を送信するようにしてもよい。
また、品質調整操作受付モジュール165は、ストリーミング再生モジュール170が動画を再生している間(又はストリーミング再生モジュール170が動画を受信している間)に、サーバ装置100の動画品質調整モジュール120に対して、その動画に対する要求を送信するようにしてもよい。
また、ストリーミング再生モジュール170は、ユーザからの同期視聴コマンド操作を受け付け、同期視聴コマンド送受信モジュール160に通知する。
なお、ストリーミング再生モジュール170は、クライアント装置150の表示装置(液晶ディスプレイ、タッチパネル等)に動画ウィンドウを表示し、その動画ウィンドウ内に動画を再生する。
サーバ装置100、クライアント装置150A、クライアント装置150B、クライアント装置150Cは、それぞれ通信回線200を介して接続されている。もちろんのことながら、クライアント装置150は、図2の例のように3つだけでなく、それ以上の数であってもよいし、2つであってもよい。
例えば、遠隔でコミュニケーションする際に、相手に正確に情報を伝えるために動画を使用することが一般的になってきた。遠く離れた場所にいるユーザどうしがある動画コンテンツを同期して視聴しながらコミュニケーション(ユーザどうしは電話やインターネットを介した電話、TV会議システムなどを使って会話する)をするというシステムがある。
動画をあるサーバからストリーミング配信するとネットワーク帯域や通信遅延の関係で画質やフレームレートを落として配信せざるをえない。そこで、事前に動画を送り、再生や一時停止などの操作(コマンド、イベント等)のみをやりとりする手法が前述の特許文献等で提案されている。
クライアント装置150間で同期をとりながら動画の再生を行っていることから、各動画再生装置の操作者たちは、同時に同じ動画を視聴していることになる。したがって、例えば、同じ動画を視聴しながら、電話等のリアルタイムでコミュニケーションをとることを行っている。
クライアント装置150の各々は、同じ性能を有していてもよいが、異なる性能を有していてもよい。また、サーバ装置100とクライアント装置150間の通信回線も同じ性能であってもよいが、異なる性能であってもよい。
まず、本実施の形態による処理の前提として、動画ファイルリポジトリ110に動画ファイルが保存されており、それらには本実施の形態において一意に識別し得る識別子(以下、動画ID(IDentification)ともいう)が割り振られている。ユーザは、ユーザインタフェース(CGIプログラムなど)を通じて、動画ファイルリポジトリ110内の視聴すべき動画の動画IDを検索・取得する。
例えば、動画ファイルリポジトリ110内に動画情報テーブル400を記憶している。図6は、動画情報テーブル400のデータ構造例を示す説明図である。動画情報テーブル400は、動画ID欄410、動画名欄420、キーワード欄430、動画ファイル格納場所欄440を有している。動画ID欄410は、動画IDを記憶している。動画名欄420は、その動画の名称を記憶している。キーワード欄430は、その動画に付されたキーワードを記憶している。動画ファイル格納場所欄440は、その動画が動画ファイルリポジトリ110内で格納されている格納場所(具値的には、ファイル名、URL(Uniform Resource Locator)等)を記憶している。動画情報テーブル400をユーザの検索指示(例えば、キーワード等の指定)に応じて検索し、該当する動画IDを取得する。
ステップS304では、同期視聴コマンド送受信モジュール160が、同期視聴セッション管理モジュール125に対して、ユーザID、セッションID、動画IDを送信する。より具体的には、同期視聴コマンド送受信モジュール160は、サーバ装置100の同期視聴セッション管理モジュール125に接続し、ユーザID(ユーザを本実施の形態において一意に識別し得る識別子であり、発行・管理方法等については特に問わない)、セッションID、動画IDを送信する。
ステップS306では、同期視聴セッション管理モジュール125が、同期視聴コマンド送受信モジュール160から送信されてきたユーザID、セッションID、動画IDを受信する。
より具体的には、同期視聴セッション管理モジュール125は、セッション管理テーブル600を保持している。これによって、セッションに参加しているユーザとセッションで視聴されている動画(のID)を対応付けて保持する。具体例として、図8は、セッション管理テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。セッション管理テーブル600は、セッションID欄610、参加ユーザIDのリスト欄620、動画ID欄630、セッション開始時刻欄640、セッションビットレート欄650を有している。セッションID欄610は、現在視聴されている動画のセッションIDを記憶している。参加ユーザIDのリスト欄620は、そのセッションに参加している複数人分のユーザIDを記憶している。動画ID欄630は、そのセッションで同期視聴されている動画の動画IDを記憶している。セッション開始時刻欄640は、そのセッションの開始時刻(年、月、日、時、分、秒を含んでいてもよく、さらに秒以下の時刻を含んでいてもよい)を記憶している。セッションビットレート欄650は、それぞれのユーザが利用可能な帯域(帯域幅、帯域帯、ビットレート等)の情報を記憶している。これらの算出は、ステップS310からステップS332までの処理で行う(算出されるまでは、これらの情報は空白である)。
ステップS312では、同期視聴セッション管理モジュール125が、セッション管理テーブル600を生成し、セッション開始時刻をセッション管理テーブル600のセッション開始時刻欄640に記録する。つまり、新しいセッションを作る場合であり、セッション管理テーブル600のインスタンスを新たに作り、セッション管理テーブル600のセッション開始時刻欄640にそのときの時刻であるセッション開始時刻を記録する。
ステップS356では、同期視聴コマンド送受信モジュール160が、セッションに参加できない旨をユーザに提示する。その後、終了する(ステップS399)。
ステップS318では、ストリーミング再生モジュール170が、使用帯域幅を指定する。なお、ステップS318の処理は行わない場合もある。例えば、オプションとして使用する帯域幅をプルダウンメニュー等で128k、256k、512k、1Mbpsなどを、操作者の操作によって選択し得るようにしてもよい。
ステップS320では、ストリーミング再生モジュール170が、動画ストリーミングモジュール130に対して、セッションID、使用帯域幅を通知する。もちろんのことながら、ステップS318で使用帯域幅が指定されていない場合は、使用帯域幅は通知されないことになる。
ステップS324では、帯域幅測定モジュール115が、ユーザプロファイルに使用帯域幅は設定されているか否かを判断し、設定されている場合はステップS326へ進み、それ以外の場合はステップS328へ進む。帯域幅測定モジュール115は、ユーザプロファイル情報を保持し、そこに帯域が記憶されているようにしてもよい。図7は、ユーザプロファイルテーブル500のデータ構造例を示す説明図である。ユーザプロファイルテーブル500は、ユーザID欄510、ビットレート欄520を有している。ユーザID欄510は、ユーザを本実施の形態において一意に識別し得る情報であるユーザIDを記憶している。ビットレート欄520は、そのユーザが利用できる帯域を記憶している。また、ユーザID欄510は、ユーザIDではなく、クライアント装置150を本実施の形態において一意に識別し得る情報であるクライアント装置IDであってもよい。その場合、ビットレート欄520は、そのクライアント装置との通信で利用できる帯域を記憶している。
ステップS326では、帯域幅測定モジュール115が、ユーザプロファイルからユーザIDに対応する使用帯域幅を取り出す。
ステップS330では、帯域幅測定モジュール115が、同期視聴セッション管理モジュール125にユーザの使用帯域幅を通知する。
ステップS332では、同期視聴セッション管理モジュール125が、そのユーザの使用帯域幅を記録する。
ステップS334では、帯域幅測定モジュール115が、ユーザの使用帯域幅から、そのセッションにおける帯域幅を設定する。例えば、前述のように、複数のユーザの使用帯域幅のうち帯域が最低のものを選択することによって設定してもよいし、その使用帯域幅のうち帯域が最低のものから予め定められた値を減算すること、帯域が最低のものに予め定められた値(1未満の値)を乗算すること等がある。
ステップS338では、動画品質調整モジュール120が、同期視聴セッション管理モジュール125から動画IDと帯域幅を取得する。
ステップS340では、動画品質調整モジュール120が、動画ファイルリポジトリ110から動画IDに対応する動画を取得する。
また、動画品質調整モジュール120は、再生動画ファイル管理情報テーブル700を記憶する。図9は、再生動画ファイル管理情報テーブル700のデータ構造例を示す説明図である。再生動画ファイル管理情報テーブル700は、セッションID欄710、オリジナル動画ファイル欄720、フレーム欄730、再生動画ファイル欄740を有している。セッションID欄710は、セッションIDを記憶している。オリジナル動画ファイル欄720は、そのセッションにおいて再生する対象の動画(オリジナル版)のファイル名を記憶している。フレーム欄730は、動画内のフレーム番号を記憶している。再生動画ファイル欄740は、ストリーミング用の動画のファイル名を記憶している。フレーム欄730と再生動画ファイル欄740によって、オリジナル版の動画内のフレーム欄730のフレームの動画に対して変換を施して、再生動画ファイル欄740のストリーミング用動画が生成されたことが示されている。つまり、セッションID欄710のセッションIDにおいて、フレーム欄730の何フレーム目から何フレーム目までは、再生動画ファイル欄740内の再生動画ファイルをストリーミングするということを記録していることになる。この図9に示す例は、初期状態を示している。この後、ユーザからの要求に沿って、フレーム毎の動画が変換されることになる。これについては、図14の例を用いて後述する。
ステップS346では、ストリーミング再生モジュール170が、動画ストリーミングモジュール130から送信されてきた再生用ファイルを受信する。
ステップS348では、ストリーミング再生モジュール170が、再生用ファイルを再生する。
ステップS350では、終了操作があったか否かを判断し、あった場合はステップS352へ進み、それ以外の場合はステップS344からの処理に戻る。例えば、ユーザの操作として、ストリーミング再生モジュール170が表示している動画ウィンドウを閉じるなどの操作があった場合等が該当する。
ステップS352では、同期視聴コマンド送受信モジュール160が、同期視聴セッション管理モジュール125に対して、セッションからの脱退を通知する。
ステップS354では、同期視聴セッション管理モジュール125が、脱退の通知(ユーザIDを含む)を受信し、セッション管理テーブル600から脱退した操作者のユーザIDを削除する。
ステップS802では、動画ストリーミングモジュール130が、セッションIDに該当する再生ファイルを動画品質調整モジュール120から受け取り、ストリーミングを開始する。具体的には、再生動画ファイル管理情報テーブル700にしたがった再生ファイルの送信を行う。
ステップS804では、動画ストリーミングモジュール130が、フレームが最後まで再生されるか、新しいユーザからの接続が来るか、セッションが終了する(セッションの終了とはセッションに参加しているユーザが一人もいなくなった場合を意味する)までストリーミングを続ける。
ステップS806では、動画ストリーミングモジュール130が、対処とするフレームの送信が終わったか否かを判断し、終わった場合はステップS808へ進み、それ以外の場合はステップS810へ進む。
ステップS810では、同期視聴セッション管理モジュール125が、新しいユーザからの接続が来たか否かを判断し、来た場合はステップS812へ進み、それ以外の場合はステップS814へ進む。
ステップS812では、同期視聴セッション管理モジュール125が、新しいエントリを作成し、使用帯域幅を変更する必要があるか否かを判断し、ある場合はステップS816へ進み、それ以外の場合はステップS814へ進む。具体的には、セッション管理テーブル600のセッションビットレート欄650内の帯域で、その新たなユーザのクライアント装置150との通信が可能であるか否かを判断する。つまり、その新たなユーザのクライアント装置150との通信の帯域がセッション管理テーブル600のセッションビットレート欄650内の帯域以上であれば、そのままで通信可能であると判断することになる。通信可能であると判断した場合には、セッション管理テーブル600の参加ユーザIDのリスト欄620に、新たなユーザIDを追加する。
ステップS816では、動画ストリーミングモジュール130が、現在のストリーミングを中断し、使用帯域幅を変更し、新しいエントリに該当するファイルのストリーミングを開始し、ステップS804からの処理に戻る。ここでの使用帯域幅の変更は、前述のステップS334と同等の処理を行えばよい。新しいエントリを作成するとは、セッション管理テーブル600に新たな行を追加し、セッション管理テーブル600の参加ユーザIDのリスト欄620には、新たなユーザIDを追加し、セッション管理テーブル600のセッションビットレート欄650には、変更された使用帯域幅を記憶させることになる。
品質調整領域930は、フレームレート調整領域932、解像度調整領域934、画質調整領域936を有している。これは、ユーザの操作によって変更させられるものである。
品質調整操作受付モジュール165は、ユーザの操作を受け付けると、何フレーム目から何フレーム目までどの品質を劣化させるか等の要求を、サーバ装置100の動画品質調整モジュール120に通知する。
動画品質調整モジュール120は、その通知の要求に応じて、オリジナル版の動画ファイルから該当フレームを切り出し、その要求にしたがった変換を施して、新しい再生用動画ファイルを作成する。つまり、その作成時にはユーザが指定した品質を劣化させるパラメータを使うことになる。もちろんのことながら、動画ストリーミングモジュール130が未だ送信していないフレームの動画に対して、変換を施すことになる。図12の例から図13の例への調整は、未だ送信が開始されていない場合、又は、すでに動画の送信は終了したが、2回目以降の送信が行われる場合であって、未だその2回目以降の送信が行われていない場合等が該当する。
そして、その該当するフレームの再生時に、変換を施した再生用動画ファイルをストリーミングするようにする。もちろんのことながら、動画ストリーミングモジュール130は、現在送信しているフレームを把握しているので、変換を施した再生用動画ファイルのフレームになったら、その再生用動画ファイルを送信すればよい。また、再生動画ファイル管理情報テーブル700を更新する。例えば、図9に例示の再生動画ファイル管理情報テーブル700は、図14に例示の再生動画ファイル管理情報テーブル700となる。具体的には、この再生動画ファイル管理情報テーブル700に沿って、動画ストリーミングモジュール130が送信することになる。
そして、セッション終了後も、この再生動画ファイル管理情報テーブル700のデータは保持され、別の機会(次に同じ動画に対しての同期視聴セッションが発生した場合)にクライアント装置150がサーバ装置100に接続したとき、セッションIDを受け付けると、保持されている再生動画ファイル管理情報テーブル700に基づいてストリーミングがされる。前述の例に即して説明すると、品質調整操作受付モジュール165による調整の操作が行われていなくても、フレーム1〜3はMovie−1−2が再生され、フレーム4〜6はMovie−1−1が再生されることになる。
(1)フレームレート フレームレートを下げることで、解像度と画質を保つこととなる。
(2)解像度(画素数) 解像度を下げることで、フレームレートと画質を保つこととなる。
(3)画質 画質を下げることで、フレームレートと解像度を保つこととなる。
(4)これら2つ以上の組み合わせ
第2の実施の形態である情報処理システムは、複数のクライアント装置150で同期させて動画を再生するものであって、図15の例に示すように、サーバ装置100とクライアント装置150を有している。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
例えば、ここでいう高画質や低画質には、次のようなものが含まれる。
(1)フレームレートを調整する場合は、予め定められた基準と比べてフレームレートを高いものを高画質といい、予め定められた基準に対してフレームレートを落としたものを低画質という。
(2)また、解像度を調整する場合は、予め定められた基準と比べて解像度が高いものを高画質といい、予め定められた基準に対して解像度を落としたものを低画質という。
(3)また、非可逆圧縮方法を用いてデータ圧縮率を調整する場合は、予め定められた基準と比べて圧縮率が低いものを高画質といい、予め定められた基準に対して圧縮率を高めたものを低画質という。
動画ファイル転送モジュール1314は、動画ストリーミングモジュール130が送信するストリーミング用動画よりも高画質の動画(オリジナル版)を送信することになる。
動画ファイル蓄積モジュール1366は、動画ファイル受信モジュール1364と接続されている。動画ファイル蓄積モジュール1366は、動画ファイル受信モジュール1364によって受信された動画(オリジナル版)を記憶する。
また、ストリーミング再生モジュール170は、同期視聴コマンド送受信モジュール160の制御にしたがって、同期視聴コマンド送受信モジュール160によって受信された操作に基づいて、動画及び操作の再現を行うようにしてもよい。その動画を再現する場合にあって、動画ファイル蓄積モジュール1366によってその動画が記憶されているか否かを判断し、その動画が記憶されていると判断した場合は、その動画を再生する。
第2の実施の形態を実現する場合も、第1の実施の形態と同様に、図2の例に示すシステム構成例のようになる。
ステップS1402では、同期視聴セッション管理モジュール125が、動画ファイル転送モジュール1314に対して、動画IDを送信する。
ステップS1404では、動画ファイル転送モジュール1314が、クライアント装置150の動画ファイル受信モジュール1364から送信されてきた動画IDを受信して、その動画IDに対応する動画ファイルを動画ファイルリポジトリ110から取り出す。
ステップS1406では、動画ファイル転送モジュール1314が、クライアント装置150の動画ファイル受信モジュール1364に対して、動画ファイルを送信する。
そして、ストリーミング再生モジュール170は、動画ファイル受信モジュール1364からの動画受信完了の通知を受け取ったら、通知されるファイルパスに存在する動画ファイルをオープンし、それまで再生していたストリーミング用動画の現在フレームまでシークし、再生を続行する。この処理については、図17の例に示すフローチャートを用いて詳述する。
ステップS1502では、ストリーミング再生モジュール170が、ストリーミング受信を続ける。
ステップS1504では、動画ファイル受信モジュール1364が、動画ファイルの受信が完了したか否かを判断し、完了した場合はステップS1506へ進み、それ以外の場合はステップS1502からの処理を行う。
ステップS1508では、ストリーミング再生モジュール170が、受信先のファイルパスにある動画ファイルをオープンし、ストリーミング接続を閉じて、動画ウィンドウのオープンした動画ファイルに差し替える。
ステップS1510では、ストリーミング再生モジュール170が、フレーム位置を一時記憶したフレーム位置に合わせる。
ステップS1514では、ストリーミング再生モジュール170が、一時記憶した再生状態を判断し、一時停止中の場合はステップS1516へ進み、再生中の場合はステップS1518へ進む。
ステップS1516では、ストリーミング再生モジュール170が、動画を一時停止させる。
ステップS1518では、ストリーミング再生モジュール170が、動画を再生させる。
この後は、ストリーミング用動画の再生ではなく、動画(オリジナル版)の再生によって、図5に例示のフローチャート内のステップS350以下の処理を行うこととなる。
なお、図19に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図19に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図19に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
なお、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…動画ファイルリポジトリ
115…帯域幅測定モジュール
120…動画品質調整モジュール
125…同期視聴セッション管理モジュール
130…動画ストリーミングモジュール
150…クライアント装置
160…同期視聴コマンド送受信モジュール
165…品質調整操作受付モジュール
170…ストリーミング再生モジュール
200…通信回線
1314…動画ファイル転送モジュール
1364…動画ファイル受信モジュール
1366…動画ファイル蓄積モジュール
Claims (10)
- 複数の動画再生装置との通信における帯域を取得する帯域取得手段と、
前記帯域取得手段によって取得された帯域に基づいて、前記複数の動画再生装置によって動画を同期して再生するための通信における帯域を決定する帯域決定手段と、
前記動画再生装置から動画に対する、動画中の予め定めた範囲内における画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を受信する要求受信手段と、
前記帯域決定手段によって決定された帯域と前記要求受信手段によって受信された要求に基づいて、動画のエンコードパラメータを変換する動画変換手段と、
前記帯域決定手段によって決定された帯域にしたがって、前記各動画再生装置に対して、前記動画変換手段によって変換された動画を送信する動画送信手段
を有する動画送信装置と、
前記動画送信装置の前記要求受信手段に対して、操作者の操作に基づいて、他の動画再生装置と同期して再生する動画に対する、動画中の予め定めた範囲内における画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を送信する要求送信手段と、
前記動画送信装置の前記動画送信手段によって送信された動画を受信する動画受信手段と、
前記動画受信手段によって受信された動画を再生する再生手段
を有する動画再生装置
を具備することを特徴とする情報処理システム。 - 複数の動画再生装置との通信における帯域を取得する帯域取得手段と、
前記帯域取得手段によって取得された帯域に基づいて、前記複数の動画再生装置によって動画を同期して再生するための通信における帯域を決定する帯域決定手段と、
前記動画再生装置から動画に対する、動画中の予め定めた範囲内における画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を受信する要求受信手段と、
前記帯域決定手段によって決定された帯域と前記要求受信手段によって受信された要求に基づいて、動画のエンコードパラメータを変換する動画変換手段と、
前記帯域決定手段によって決定された帯域にしたがって、前記各動画再生装置に対して、前記動画変換手段によって変換された動画を送信する動画送信手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 動画送信装置に対して、操作者の操作に基づいて、他の情報処理装置と同期して再生する動画に対する、動画中の予め定めた範囲内における画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を送信する要求送信手段と、
前記要求送信手段によって送信された要求に基づいて前記動画送信装置によって変換された動画を受信する動画受信手段と、
前記動画受信手段によって受信された動画を再生する再生手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記要求受信手段は、前記動画の各フレームの画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を受信し、
前記動画変換手段は、前記要求受信手段によって受信された要求に基づいて、フレーム毎に動画のエンコードパラメータを変換する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記動画送信手段が動画を送信している間に、前記要求受信手段が要求を受信した場合は、前記動画変換手段は、未だ送信していない動画に対して、該要求に基づいて動画のエンコードパラメータを変換する
ことを特徴とする請求項2又は4に記載の情報処理装置。 - 前記動画を次回送信する場合に、前記動画変換手段が前記要求に基づいて、該動画のエンコードパラメータを変換し得るように、前記要求受信手段によって受信された要求を記憶する記憶手段
をさらに具備し、
前記動画変換手段は、前記帯域決定手段によって決定された帯域と前記記憶手段に記憶された要求に基づいて、動画のエンコードパラメータを変換する
ことを特徴とする請求項2、4、5のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記動画送信手段が動画を送信している間に、該動画を同期して再生する新たな動画再生装置が接続された場合は、
前記帯域取得手段は、該動画再生装置との通信における帯域を取得し、
前記帯域決定手段は、前記帯域取得手段によって取得された帯域に基づいて、前記新たな動画再生装置を含めた複数の動画再生装置によって動画を同期して再生するための通信における帯域を決定する
ことを特徴とする請求項2、4、5、6のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記動画送信装置によって送信された第2の動画を受信する第2の動画受信手段と、
前記第2の動画受信手段によって受信された第2の動画を記憶する動画記憶手段
をさらに具備し、
前記第2の動画受信手段よって受信された第2の動画は、前記動画受信手段よって受信された第1の動画よりも高画質であり、
前記再生手段は、前記動画受信手段によって受信された第1の動画を再生している間に、前記第2の動画受信手段による第2の動画の受信が終了したことを検知した場合は、該第1の動画の再生を中止し、前記動画記憶手段によって記憶されている第2の動画を再生する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
複数の動画再生装置との通信における帯域を取得する帯域取得手段と、
前記帯域取得手段によって取得された帯域に基づいて、前記複数の動画再生装置によって動画を同期して再生するための通信における帯域を決定する帯域決定手段と、
前記動画再生装置から動画に対する、動画中の予め定めた範囲内における画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を受信する要求受信手段と、
前記帯域決定手段によって決定された帯域と前記要求受信手段によって受信された要求に基づいて、動画のエンコードパラメータを変換する動画変換手段と、
前記帯域決定手段によって決定された帯域にしたがって、前記各動画再生装置に対して、前記動画変換手段によって変換された動画を送信する動画送信手段
として機能させるための情報処理プログラム。 - コンピュータを、
動画送信装置に対して、操作者の操作に基づいて、他の情報処理装置と同期して再生する動画に対する、動画中の予め定めた範囲内における画質、解像度、フレームレートのいずれか1つ又はこれらの組み合わせに対する要求を送信する要求送信手段と、
前記要求送信手段によって送信された要求に基づいて前記動画送信装置によって変換された動画を受信する動画受信手段と、
前記動画受信手段によって受信された動画を再生する再生手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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