JP5898023B2 - 車両の変速装置 - Google Patents
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Description
なお、以下の説明における前後、左右及び上下の方向の記載は、特に明記がない限り、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向に従う。また、図中、矢印FRは車両の前方を示し、矢印LHは車両の左方を示し、矢印UPは車両の上方を示す。
リヤフォーク11は、その前端において、ピボット軸10を介してセンターフレーム5に軸支されている。リヤフォーク11は、後方に延出している。リヤフォーク11における上下に揺動する後端には、後輪Rwが軸支されている。リヤフォーク11の後部とリヤパイプ6との間には、リヤクッション12が介装されている。
出力スプロケット13は、パワーユニットPの出力軸(後記するように変速装置(50)のカウンタ軸52)に嵌着されている。出力スプロケット13は、ピボット軸10の直ぐ前方に位置している。出力スプロケット13と、後輪Rw側の被動スプロケット14との間には、チェーン15が架渡されている。
シリンダヘッド24の下面から、排気管30が下方に延出している。下方に延出した排気管30は、直ぐに水平に屈曲し、後方へ斜め右側に偏りながら延び、ユニットケース20の一部下面を通り過ぎて車体の右側に出て、真直ぐ後方に延びて、後輪Rwの右側のマフラー31に接続されている。
左ユニットケース20Lの左側に突設されるACジェネレータ41は、左側ユニットケースカバーであるACGカバー43により、左側から覆われる。
右側クランク軸部22Rには、クラッチアウタ45oの左側に接して共に回転するプライマリドライブギア46が、右側クランク軸部22Rに回転自在に軸支されている。
そして、メイン軸51上のギア列51Gのうちのセレーション嵌合したシフタギア51gsが軸方向に移動して隣りのギアと断接することと、カウンタ軸52上のギア列52Gのうちのセレーション嵌合したシフタギア52gsが軸方向に移動して隣りのギアと断接することとの組み合わせによって、1速段から4速段のいずれかの変速段又はニュートラル状態が確立する。
レリーズフランジ66が左方に押され、クラッチバネ68に抗してプレッシャプレート65が左方に移動すると、プレッシャプレート65とクラッチインナ62との間隔は拡がる。これにより、駆動摩擦板63,被駆動摩擦板64の挟み込みは緩み、クラッチ60の接続状態は解除される。
右側クランク軸部22Rの右端に設けられる発進クラッチ45と、メイン軸51の右端に設けられるクラッチ60とは、右側ユニットケースカバー49により右側から覆われる。
なお、左ユニットケース20Lを左方に貫通したカウンタ軸52の端部に嵌着された出力スプロケット13は、スプロケットカバー53によりチェーン15が延出する後方を除いて、左側から覆われる。
シフトスピンドル55は、ユニットケース20の下部に配置され、図2に示す側面視でステップ部材34の下方に位置する。
図4,図7に示すように、シフトスピンドル55における右側ユニットケースカバー49の軸受ボス部49aの近傍には、クラッチレバー72が揺動自在に支持されている。シフトスピンドル55の回動に伴ってクラッチレバー72が揺動する構成及び動作については、後で詳述する。
すると、クラッチリフタカム74の基端円板部74bとクラッチリフタプレート77とに挟持されたレリーズボール79は、転動して互いの溝条74v,77vの傾斜面を円滑に上りながら、クラッチリフタカム74をクラッチ60側(左側)に押圧して移動する。つまり、クラッチリフタカム74は、レリーズボール79を介して、クラッチリフタプレート77と連係する。そのため、ボールベアリング75を介して、レリーズフランジ66はクラッチバネ68の付勢力に抗して左方に移動すると共に、プレッシャプレート65は左方に移動する。これにより、クラッチ60は、接続状態が解除されて切断される。
マスターアーム83のアーム部83bの上端と係止バー87との間には、引っ張りスプリング88が掛け渡されている。引っ張りスプリング88は、後方に延出した係止バー87を上方に揺動させて付勢して、下側に位置する係止ピン95に係止バー87を当接させる。係止バー87上側縁には、前後に離間して、係止爪87f,87rが上方に突出している。
星型プレート93の回動によりストッパアーム96の先端の係止ローラ97が星型プレート93の1つの山部頂上を越えたところで、係止ローラ97の押圧力で、星型プレート93は、シフトドラム90と共に係止ローラ97が谷に落ち着くまで、所定角度回動する。
なお、後述するように、変速装置50における変速段の切り換えが実行される前に、クラッチ60は、接続を解除されるため、変速段の切り換えが円滑に行われる。
図2に示すように、シフトスピンドル55は、クランク軸22の斜め後下方でカウンタ軸52及びメイン軸51の斜め前下方に配置されており、左右ユニットケース20L,20Rを左右外側に貫通している。
シフトスピンドル55の左ユニットケース20Lを貫通した左側部には、変速動力伝達機構110が設けられている。変速動力伝達機構110は、前後に長尺で左右幅が狭い扁平な変速動力伝達ケース102内に、収容されている。
図9〜図12に示すように、変速装置50は、ディレイ機構及びロスト機構に係る構成として、主として、単一のシフトスピンドル55と、マスターアーム83と、ギアシフトアーム81と、シフトリターンスプリング85と、プリロードストッパカラー56と、蓄力スプリング57と、蓄力カラー71と、クラッチレバー72と、を備える。
係止バー87は、前述した通りである。
第1ダボ歯56aの中心角は、第1ダボ穴81bの中心角度よりも小さい。つまり、第1ダボ歯56aと第1ダボ穴81bとの間には、周方向に、円弧状の遊び(隙間、ガタ)が存在している。
図9、図11、図17に示すように、蓄力スプリング57は、コイル状であり、シフトスピンドル55の周面に直接被さるように設けられる。「直接被さる」とは、蓄力機構としての蓄力スプリング57とシフトスピンドル55との間に、他の部材が介在していないことである。
以上のように、ギアシフトアーム側係止部81a及び蓄力カラー側係止部71aは、シフトスピンドル55の軸方向と平行に延びるボスから形成される。
蓄力カラー71は、カラー本体71dと、蓄力カラー側係止部71aと、第2ダボ歯71bと、内周セレーション部71cと、を備える。
カラー本体71dは、略円筒形状を有する。蓄力カラー側係止部71aは、カラー本体71dの左端面から左側に突出している。蓄力カラー側係止部71aは、周方向に円弧状に延びており、その中心角は約60度である。
内周セレーション部71cは、カラー本体71dの内周部に設けられており、シフトスピンドル55のセレーション部55cにセレーション嵌合する。
レバー部72eは、基端部72dから延びている。基端部72dの左端部側には、3個の第2ダボ穴72bと、3個の壁部72aと、が設けられている。
第2ダボ穴72bは、周方向に円弧状に延びており、その中心角は約40度であり、第2ダボ歯71bの中心角度よりも大きい。つまり、第2ダボ歯71bと第2ダボ穴72bとの間には、周方向に、円弧状の遊び(隙間、ガタ)が存在している。この周方向の遊び(隙間、ガタ)によって、前記ディレイ機構が構成される。
壁部72aは、周方向に隣接する第2ダボ穴72bの間に設けられる。
挿通孔72cは、クラッチレバー72の軸方向に沿って基端部72dの内部を貫通するように設けられている。挿通孔72cには、シフトスピンドル55が挿通して配置される。
図21は、変速動作に伴う各構成部材の位置関係の変化などを示す図で、(a)は主に蓄力スプリング57よりもマスターアーム83の側の位置関係を示す図、(b)は主に蓄力スプリング57よりもクラッチレバー72の側の位置関係を示す図である。図22は、(a)及び(b)は、図21よりも変速動作が進行した状態を示す図である。図23は、(a)及び(b)は、図22よりも変速動作が進行した状態を示す図である。図24は、(a)及び(b)は、図23よりも変速動作が進行した状態を示す図である。図25は、(a)及び(b)は、図24よりも変速動作が進行した状態を示す図である。図26は、(a)及び(b)は、図25よりも変速動作が進行した状態を示す図である。図27は、変速動作の経過に伴うシフトスピンドルの角度、蓄力スプリングの角度、クラッチリフト量、シフトドラムの角度などの関係を示す図である。
なお、図27では、変速動作の経過に伴うシフトスピンドル55の角度(Ang)、蓄力スプリング57の角度(Ang)、クラッチリフト量、シフトドラム90の角度(Ang)などの変化及びそれらの関係を示している。
シフトスピンドル55が回動すると、これと一体の蓄力カラー71も回動する。図21に示す変速動作の開始前の状態において、蓄力スプリング57は、蓄力カラー71及びギアシフトアーム81と当接している。そのため、図22に示す状態において、蓄力カラー71が回動すると、蓄力カラー71に当接している蓄力スプリング57も一体に回動し、直ちに、蓄力スプリング57に当接しているギアシフトアーム81も回動する。
なお、図22(a)において、プリロードストッパカラー56の回動角度は僅かであるため、ほとんど表れていない。図22(b)において、蓄力カラー71の回動角度は僅かであるため、ほとんど表れていない。
図23(a)に示すように、プリロードストッパカラー56は、図22(a)に示す位置よりも更にシフトアップ方向SUに回動し、プリロードストッパカラー56の第1ダボ歯56aは、ギアシフトアーム81の第1ダボ穴81bの内部を、図22(a)に示す位置よりも更に周方向に移動する。その結果、蓄力スプリング57において蓄力が進行する。
また、図23(b)に示すように、蓄力カラー71の第2ダボ歯71bは、クラッチレバー72の第2ダボ穴72bとの隙間(遊び)がなくなるまで、周方向に移動する。
図24(a)に示すように、プリロードストッパカラー56は、図23(a)に示す位置よりも更にシフトアップ方向SUに回動し、プリロードストッパカラー56の第1ダボ歯56aは、ギアシフトアーム81の第1ダボ穴81bの内部を、図23(a)に示す位置よりも更に周方向に移動する。その結果、蓄力スプリング57において蓄力が進行し、マスターアーム83を回動させるのに十分な量の蓄力が完了する。
また、図24(b)に示すように、クラッチレバー72の第2ダボ穴72bとの隙間(遊び)がなくなると、クラッチレバー72の回動が開始され、その結果、ローラ73、クラッチリフタカム74等を介して、クラッチ60の切断(クラッチリフト)が開始される。
図25(a)に示すように、プリロードストッパカラー56は、図24(a)に示す位置よりも更にシフトアップ方向SUに回動し、プリロードストッパカラー56の第1ダボ歯56aは、ギアシフトアーム81の第1ダボ穴81bの内部を、図24(a)に示す位置よりも更に周方向に移動する。その結果、第1ダボ歯56aと第1ダボ穴81bとの間の周方向の隙間(遊び)がなくなるまで、蓄力スプリング57において蓄力が進行し、マスターアーム83を回動させるのに十分な量を超える量の蓄力が行われる。
また、クラッチ60が十分に切断されると、駆動力は、減少し、抜けた状態となる。その結果、シフトドラム90の回転及びギアシフトアーム81の回動が可能となる。
駆動力が抜けた状態になると、蓄力スプリング57による蓄力が開放され、この蓄力により、マスターアーム83は直ちに回動する。マスターアーム83の回動によりシフトドラム90が回転し、シフトアップが行われる。シフトドラム90の回転角度が所定の反転開始閾値を超えると、シフトスピンドル55は反転し始める(シフトダウン方向に回転を始める)。また、マスターアーム83の回動は、規制開孔83hに規制ピン84が当接すると、停止する。
本実施形態の変速装置50は、シフトスピンドル55の回転力をシフトドラム90に伝達してシフトドラム90を回動させて操作するマスターアーム83と、クラッチ60を操作するクラッチレバー72と、シフトスピンドル55からマスターアーム83へ伝達される回転力の蓄力が可能な蓄力機構としての蓄力スプリング57と、前記蓄力が完了するまでクラッチレバー72によるクラッチ60の切断操作を遅らせるディレイ機構と、を備える。
そのため、本実施形態の変速装置50によれば、クラッチ60の切断操作よりも先に蓄力を完了させることができるため、変速動作に必要な蓄力の完了後に、クラッチ60が切断されることを一層確実に実現できる。従って、クラッチ60が切断された後に迅速な変速を、より確実に実行することができる。
図28(a)〜(c)は、変形例1に係るディレイ機構の要部の構成及び動作を示す右側面図である。変形例1においては、図28(a)〜(c)に示すように、クラッチレバー72は、クラッチリフタカム74に、クラッチリフタカム74に設けられたガイド穴74cを介して連結されている。また、ディレイ機構は、ガイド穴74cの遊び穴部74dとして設けられる。
図29は、変形例2に係るディレイ機構の要部を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は(a)に示すA−A線断面図である。変形例2においては、図29(a)に示すように、クラッチレバー72は、クラッチリフタカム74に連結されている。なお、変形例2におけるクラッチリフタカム74の屈曲した長穴状のガイド穴74cは、変形例1とは異なり、遊び穴部74dを有していない。
また、クラッチリフタプレート77は、クラッチリフタカム74の溝条74vに対向する面に、複数(3個)の谷状の溝条77vを有する。図29(b)に示すように、溝条77vの谷部には、クラッチリフタカム74の回動方向R2に延びる平坦部77wが、形成されている。
なお、変形例2においてクラッチリフタプレート77の平坦部77wは設けられていなくてもよい。
図30(a)〜(c)は、変形例3に係るディレイ機構の要部の構成及び動作を示す右側面図である。図31は、変形例3において、右側ユニットケースカバー49の内側を左側から視た図である。
変形例3においては、図30に示すように、クラッチレバー72は、クラッチリフタカム74に連結されている。クラッチリフタカム74は、ボール状部材としての3個のレリーズボール79を介してクラッチリフタプレート77と連係している。図7、図8、図30、図31に示すように、クラッチリフタプレート77は、変速機に対して回り止めされるアンカー部77aを有している。ディレイ機構は、アンカー部77aを係止する楕円状の係止穴49bとして設けられる。
図31に示すように、楕円状の係止穴49bは、右側ユニットケースカバー49の左側の内面に設けられている。係止穴49bは、クラッチレバー72の回動方向R1に長い楕円状となっている。なお、図31に示す仮想線49cは、係止穴が真円状の場合の形状を示す仮想線である。
図32(a)〜(c)は、変形例4に係るディレイ機構の要部の構成及び動作を示す右側面図である。変形例4においては、図32(a)〜(c)に示すように、クラッチレバー72は、クラッチリフタカム74と、クラッチリフタカム74に設けられたカム面74eで連係されている。ディレイ機構は、カム面74eの遊びカム部74fとして設けられる。
図33(a)〜(c)は、変形例5に係るディレイ機構の要部の構成及び動作を示す右側面図である。変形例5においては、図33(a)〜(c)に示すように、クラッチレバー72は、複数のアーム部材721,722(第1アーム部材721、第2アーム部材722)が連結されたリンク機構として設けられている。リンク機構における一方の第1アーム部材721は、他方の第2アーム部材722の回動角度を制限するストッパ721aを有している。ディレイ機構は、リンク機構における第1アーム部材721、第2アーム部材722同士が回動可能な範囲として設けられる。
クラッチレバー72は、クラッチ60の側の第1アーム部材721と、シフトスピンドル55の側の第2アーム部材722とがリンク結合されて、構成されている。第1アーム部材721は、第1アーム部材721と第2アーム部材722との結合部分に、ストッパ721a,721aを有している。ストッパ721a,721aは、クラッチレバー72の回動方向R1に一対設けられている。ストッパ721aは、第2アーム部材722の側面に突き当たる突き当て部として機能し、第2アーム部材722の回動角度を制限する。
一方、カム面74eにおける円弧状凹部74gに隣接する部分は、略直線状に延びている。そのため、クラッチレバー72の頂部72fが当該隣接する部分に位置している状態においてクラッチレバー72が回動すると、それに連動して、クラッチレバー72の頂部72fは、当該隣接する部分を押圧し、クラッチリフタカム74は、回動方向R2に回動する。
また、シフトドラム90に対しては、その回動角度を検出する角度センサ(ポジションセンサ)が設けられている。検出された回動角度に基づいて、シフトドラム90がどの変速段位置に位置するか、又は、ドグ当たり等によりいずれの変速段位置にも位置しないか、つまり、シフトドラム90における変速動作が正常に行われたか否かを判定することができる。
ドグ当たりが判定された場合(図13の[11]参照)には、シフトモータ100を逆転状態から正転させる。クラッチリフト量がクラッチバネ有効範囲の付近になったら、シフトスピンドル55の作動を停止させる。その後、徐々にクラッチ60を接続させて、シフトドラム90が回転するまで(シフトドラム90の位置が2速の位置に移動するまで)待機する。シフトドラム90が回転したシフトスピンドル55の角度を記憶し(図34の[13]参照)、記憶した当該角度に基づいて、シフトモータ100の正転開始のタイミングを補正する。
例えば、本発明の変速装置が適用される車両は、自動二輪車に制限されず、二輪車以外の鞍乗型車両でもよい。
49b 楕円状の係止穴
50 変速装置
55 シフトスピンドル
56 プリロードストッパカラー
56a 第1ダボ歯
57 蓄力スプリング(蓄力機構)
57a 一端部
57b 他端部
60 クラッチ
71 蓄力カラー(ディレイ部材)
71a 蓄力カラー側係止部
71b 第2ダボ歯
72 クラッチレバー
72b 第2ダボ穴
721 一方のアーム部材
721a ストッパ
722 他方のアーム部材
73 ローラ
74 クラッチリフタカム(クラッチリフタ機構)
74c ガイド穴
74d 遊び穴部
74e カム面
74f 遊びカム部
74v 溝条(斜板部)
74w 平坦部
75 ボールベアリング(クラッチリフタ機構)
76 クラッチ調整ボルト(クラッチリフタ機構)
77 クラッチリフタプレート(クラッチリフタ機構)
77a アンカー部
78 リテーナ(クラッチリフタ機構)
79 レリーズボール(ボール状部材、クラッチリフタ機構)
81 ギアシフトアーム
81a ギアシフトアーム側係止部
81b 第1ダボ穴
81f バネ係止片
83 マスターアーム
83f バネ係止片
85 シフトリターンスプリング
86 連結ピン
87 係止バー
90 シフトドラム
Claims (9)
- 単一のシフトスピンドル(55)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、前記シフトスピンドル(55)の回転力を変速機のシフトドラム(90)に伝達して前記シフトドラム(90)を回動させて操作するマスターアーム(83)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、クラッチ(60)を操作するクラッチレバー(72)と、
前記シフトスピンドル(55)から前記マスターアーム(83)へ伝達される回転力の蓄力が可能な蓄力機構(57)と、を備え、
前記マスターアーム(83)と前記クラッチレバー(72)とは互いに連動する、車両の変速装置(50)において、
前記シフトスピンドル(55)と前記クラッチ(60)との間で、前記蓄力が完了するまで前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作を遅らせるディレイ機構を更に備え、
前記ディレイ機構は、前記シフトスピンドル(55)の回転角度の一部を、前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作に寄与させないロスト機構として機能し、
前記クラッチレバー(72)は、前記シフトスピンドル(55)に回動自在に支持されており、
前記シフトスピンドル(55)に、ディレイ部材(71)が固定されており、
前記クラッチレバー(72)及び前記ディレイ部材(71)は、互いに連係するダボ歯(71b)及びダボ穴(72b)を有し、
前記ディレイ機構は、前記ダボ歯(71b)と前記ダボ穴(72b)との間の周方向の隙間によって構成される
ことを特徴とする車両の変速装置(50)。 - 前記ディレイ機構は、前記クラッチ(60)に対して移動することにより前記クラッチ(60)の切断を行うクラッチリフタ機構(74〜79)における移動方向の遊びによって、構成される
請求項1に記載の車両の変速装置(50)。 - 前記シフトスピンドル(55)と前記ディレイ部材(71)とは一体に回動する
請求項1又は2に記載の車両の変速装置(50)。 - 前記蓄力機構(57)は、コイル状のスプリングからなり、前記シフトスピンドル(55)の周面に直接被さるように設けられる
請求項1〜3のいずれかに記載の車両の変速装置(50)。 - 単一のシフトスピンドル(55)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、前記シフトスピンドル(55)の回転力を変速機のシフトドラム(90)に伝達して前記シフトドラム(90)を回動させて操作するマスターアーム(83)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、クラッチ(60)を操作するクラッチレバー(72)と、
前記シフトスピンドル(55)から前記マスターアーム(83)へ伝達される回転力の蓄力が可能な蓄力機構(57)と、を備え、
前記マスターアーム(83)と前記クラッチレバー(72)とは互いに連動する、車両の変速装置(50)において、
前記シフトスピンドル(55)と前記クラッチ(60)との間で、前記蓄力が完了するまで前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作を遅らせるディレイ機構を更に備え、
前記ディレイ機構は、前記シフトスピンドル(55)の回転角度の一部を、前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作に寄与させないロスト機構として機能し、
前記クラッチレバー(72)は、前記クラッチ(60)を切断又は接続させるためにリフトさせるクラッチリフタカム(74)に、前記クラッチリフタカム(74)に設けられたガイド穴(74c)を介して連結されており、
前記ディレイ機構は、当該ガイド穴(74c)の遊び穴部(74d)として設けられる
ことを特徴とする車両の変速装置(50)。 - 単一のシフトスピンドル(55)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、前記シフトスピンドル(55)の回転力を変速機のシフトドラム(90)に伝達して前記シフトドラム(90)を回動させて操作するマスターアーム(83)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、クラッチ(60)を操作するクラッチレバー(72)と、
前記シフトスピンドル(55)から前記マスターアーム(83)へ伝達される回転力の蓄力が可能な蓄力機構(57)と、を備え、
前記マスターアーム(83)と前記クラッチレバー(72)とは互いに連動する、車両の変速装置(50)において、
前記シフトスピンドル(55)と前記クラッチ(60)との間で、前記蓄力が完了するまで前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作を遅らせるディレイ機構を更に備え、
前記ディレイ機構は、前記シフトスピンドル(55)の回転角度の一部を、前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作に寄与させないロスト機構として機能し、
前記クラッチレバー(72)は、前記クラッチ(60)を切断又は接続させるためにリフトさせるクラッチリフタカム(74)に連結されており、
当該クラッチリフタカム(74)は、ボール状部材(79)を介してクラッチリフタプレート(77)と連係する複数の谷状の斜板部(74v)を有し、
前記ディレイ機構は、当該谷状の斜板部(74v)に形成された平坦部(74w)として設けられる
ことを特徴とする車両の変速装置(50)。 - 単一のシフトスピンドル(55)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、前記シフトスピンドル(55)の回転力を変速機のシフトドラム(90)に伝達して前記シフトドラム(90)を回動させて操作するマスターアーム(83)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、クラッチ(60)を操作するクラッチレバー(72)と、
前記シフトスピンドル(55)から前記マスターアーム(83)へ伝達される回転力の蓄力が可能な蓄力機構(57)と、を備え、
前記マスターアーム(83)と前記クラッチレバー(72)とは互いに連動する、車両の変速装置(50)において、
前記シフトスピンドル(55)と前記クラッチ(60)との間で、前記蓄力が完了するまで前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作を遅らせるディレイ機構を更に備え、
前記ディレイ機構は、前記シフトスピンドル(55)の回転角度の一部を、前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作に寄与させないロスト機構として機能し、
前記クラッチレバー(72)は、前記クラッチ(60)を切断又は接続させるためにリフトさせるクラッチリフタカム(74)に連結されており、
当該クラッチリフタカム(74)は、ボール状部材(79)を介してクラッチリフタプレート(77)と連係し、
当該クラッチリフタプレート(77)は、前記変速機に対して回り止めされるアンカー部(77a)を有し、
前記ディレイ機構は、当該アンカー部(77a)を係止する楕円状の係止穴(49b)として設けられる
ことを特徴とする車両の変速装置(50)。 - 単一のシフトスピンドル(55)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、前記シフトスピンドル(55)の回転力を変速機のシフトドラム(90)に伝達して前記シフトドラム(90)を回動させて操作するマスターアーム(83)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、クラッチ(60)を操作するクラッチレバー(72)と、
前記シフトスピンドル(55)から前記マスターアーム(83)へ伝達される回転力の蓄力が可能な蓄力機構(57)と、を備え、
前記マスターアーム(83)と前記クラッチレバー(72)とは互いに連動する、車両の変速装置(50)において、
前記シフトスピンドル(55)と前記クラッチ(60)との間で、前記蓄力が完了するまで前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作を遅らせるディレイ機構を更に備え、
前記ディレイ機構は、前記シフトスピンドル(55)の回転角度の一部を、前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作に寄与させないロスト機構として機能し、
前記クラッチレバー(72)は、前記クラッチ(60)を切断又は接続させるためにリフトさせるクラッチリフタカム(74)と、前記クラッチリフタカム(74)に設けられたカム面(74e)で連係されており、
前記ディレイ機構は、当該カム面(74e)の遊びカム部(74f)として設けられる
ことを特徴とする車両の変速装置(50)。 - 単一のシフトスピンドル(55)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、前記シフトスピンドル(55)の回転力を変速機のシフトドラム(90)に伝達して前記シフトドラム(90)を回動させて操作するマスターアーム(83)と、
前記シフトスピンドル(55)に設けられ、クラッチ(60)を操作するクラッチレバー(72)と、
前記シフトスピンドル(55)から前記マスターアーム(83)へ伝達される回転力の蓄力が可能な蓄力機構(57)と、を備え、
前記マスターアーム(83)と前記クラッチレバー(72)とは互いに連動する、車両の変速装置(50)において、
前記シフトスピンドル(55)と前記クラッチ(60)との間で、前記蓄力が完了するまで前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作を遅らせるディレイ機構を更に備え、
前記ディレイ機構は、前記シフトスピンドル(55)の回転角度の一部を、前記クラッチレバー(72)による前記クラッチ(60)の切断操作に寄与させないロスト機構として機能し、
前記クラッチレバー(72)は、複数のアーム部材(721,722)が連結されたリンク機構として設けられ、
当該リンク機構における一方のアーム部材(721)は、他方のアーム部材(722)の回動角度を制限するストッパ(721a)を有し、
前記ディレイ機構は、当該リンク機構におけるアーム部材(721,722)同士が回動可能な範囲として設けられる
ことを特徴とする車両の変速装置(50)。
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