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JP5887444B1 - 動物選別装置 - Google Patents

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JP5887444B1
JP5887444B1 JP2015069610A JP2015069610A JP5887444B1 JP 5887444 B1 JP5887444 B1 JP 5887444B1 JP 2015069610 A JP2015069610 A JP 2015069610A JP 2015069610 A JP2015069610 A JP 2015069610A JP 5887444 B1 JP5887444 B1 JP 5887444B1
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Abstract

【課題】捕獲した猪や鹿などの複数種類の対象動物を、容易に選別することが可能である動物選別装置を提供する。【解決手段】第1対象動物を、乗越可能である乗越高さの最大値が第1乗越高さTH1である第1選別領域に、第2対象動物を、乗越高さの最大値が第1乗越高さTH1より高い第2乗越高さTH2である第2選別領域に仕分ける動物選別装置において、第1通抜高さTH1より高く第2通抜高さTH2より低い位置から上方に配置された第1遮断部と、第1乗越高さTH1より高く第2乗越高さTH2より低い位置から下方に配置された第2遮断部とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、鹿や猪等の野生動物からの農作物被害の防止等を目的とする動物選別装置、潜抜防止柵、乗越防止柵、移動防止柵に関する。
山林等に生息する野生動物、例えば、鹿(第1対象動物)や猪(第2対象動物)が、山中から人里まで降りてきて、畑の農作物を食い荒らす農作物被害が発生している。この対策として、畑と、この畑の周囲の領域を仕切り、野生動物が畑へ侵入することを防ぐ乗越防止柵が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この方法では、畑の周囲を柵で囲むことで、畑への侵入を防いでいる。
このような柵を山中に配置する方法も、同様に知られている(例えば、特許文献2参照。)。このような乗越防止柵は、畑が位置する人里(第1領域)と、野生動物の生息域、例えば山林(第2領域)とを仕切るように設置されている。この乗越防止柵は、人里と山林の境界に、ポール(柱体)を配置し、このポールの、野生動物が乗越えられる高さ以上の高さまで、ネットを取り付けたものである。このような乗越防止柵は、地面から上方に配置されるため、乗越防止のみならず、山林から人里への移動を防止する移動防止柵としても機能する。
ところで、山林に生息する野生動物は草食又は雑食であり、樹木の表皮を餌として食することがある。このため、山林中の野生動物の個体数が増加すると、樹木が食害にあい、林業に多大な被害を与える虞がある。しかしながら、野生動物を駆除することで、個体数が減少すると、例えば猪と鹿の個体数のバランスが崩れ、山林の生態系を破壊する虞がある。このような問題の対策として、上述したような乗越防止柵には、野生動物の捕獲装置が取り付けられている。捕獲された野生動物は、駆除されたり、山林に戻す等して、個体数の調整がされる。
特開2009−011253号公報 特開平10−004854号公報
上述した乗越防止柵では、次のような問題があった。すなわち、野生動物には、猪や鹿といった、複数種類の動物が含まれる。猪は、鼻で地面に穴を掘る性質があるため、乗越防止柵の下を、穴を掘って潜り抜ける場合がある。また、猪は、鼻部でネットの隙間を広げ、ネットを破損させ、この隙間を広げた穴から通り抜ける場合もある。この穴からは、猪のみならず、鹿が通りぬけることもあり、このため、乗越防止柵及び移動防止柵としての機能を十分に発揮できない虞がある。
更に、生態系維持のためには、猪と鹿の個体数のバランスを維持する必要がある。このため、猪と鹿とは、別々に、個体数の調整をしなければならない。しかしながら、上述した乗越防止柵の捕獲部では、猪と鹿の両方が一緒に捕獲される。この場合、捕獲の後に、猪と鹿とを選別する必要がある。この作業の際に、猪と鹿は、人間に対面することで興奮して暴れだし、人間を襲う虞がある。このため、捕獲後の選別作業は困難であり、危険を伴う問題がある。
そこで本発明は、複数種類の対象動物を、第2領域から第1領域への侵入を防止しつつ、容易に選別することが可能である動物選別装置、潜抜防止柵、乗越防止柵、及び、移動防止柵を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の動物選別装置、潜抜防止柵、乗越防止柵、及び、移動防止柵は次のように構成されている。
本発明の動物選別装置は、障害物に対し下方を潜り抜け可能である通抜高さの最小値が第1通抜高さであり、乗越可能である乗越高さの最大値が第1乗越高さである、4足歩行の第1対象動物を第1選別領域に、通抜高さの最小値が、前記第1通抜高さより高い第2通抜高さであり、乗越高さの最大値が、前記第1乗越高さより高い第2乗越高さである4足歩行の第2対象動物を第2選別領域に仕分ける動物選別装置において、動物導入口から、前記第1選別領域及び前記第2選別領域側に向けて前記第1対象動物及び前記第2対象動物を案内する誘導路と、前記第1選別領域を囲うとともに、前記誘導路から前記第1選別領域への第1入口を有する第1柵状部と、前記第1入口に設けられ、前記第1通抜高さより高く、前記第2通抜高さより低い位置から上方に配置された第1遮断部と、前記第2選別領域を囲うとともに、前記誘導路から前記第2選別領域への第2入口を有する第2柵状部と、前記第2入口に設けられ、前記第1乗越高さより高く、前記第2乗越高さより低い位置から下方に配置された第2遮断部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数種類の対象動物を、第2領域から第1領域への浸入を防止しつつ、容易に選別することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る野生動物選別捕獲装置を示す斜視図。 同野生動物選別捕獲装置の誘導柵を示す断面図。 同誘導柵の移動防止柵を示す正面図。 同誘導柵の乗越防止柵を示す正面図。 同野生動物選別捕獲装置の選別装置を示す平面図。 同選別装置を二点鎖線S1−S1線で切断し、矢印方向に見た形状を示す断面図。 同選別装置の第1入口を示す正面図。 第1対象動物と第2対象動物の、通抜高さを比較して示す説明図。 同選別装置の第2入口を示す正面図。 第1対象動物と第2対象動物の、乗越高さを比較して示す説明図。
図1は本発明の一実施の形態に係る野生動物選別捕獲装置1を示す斜視図、図2は野生動物選別捕獲装置1の誘導柵10を示す断面図、図3は移動防止柵20を示す正面図、図4は乗越防止柵40を示す正面図である。
なお、図中Bは猪(第1対象動物)、Dは鹿(第2対象動物)をそれぞれ示している。一般に、猪B、鹿Dとも4足歩行である。また、図中Gは地面を示している。
野生動物選別捕獲装置1は、図1に示すように、山林Mに設置されている。野生動物選別捕獲装置1は、猪Bと鹿Dの餌となる農作物が植えられた畑Pが位置する人里(第1領域)F1と、猪Bと鹿Dの生息域である動物生息域(第2領域)F2との境界部F3に設置されている。
野生動物選別捕獲装置1は、人里F1と、動物生息域F2との境界部F3に沿って張り巡らされた一対の誘導柵10と、この一対の誘導柵10に設置された選別装置60とを有している。一対の誘導柵10の間には、動物導入口11が設けられている。
誘導柵10は、図2に示すように、移動防止柵(潜抜防止柵)20と、乗越防止柵40とを有している。
移動防止柵20は、図3に示すように、境界部F3に沿って配置され、鉛直方向に直立する柱体21と、この柱体21に、ロープ22を介して取り付けられた網状の柵本体30とを有している。柱体21は、例えば、山林に直立する樹木である。なお、柱体21は、樹木に限られず、金属製のポールを地面に設置し、柱体として用いることも可能である。
柵本体30は、境界部F3に沿って、張り巡らされつつ、柱体21に取り付けられている。柵本体30は、地面Gから、鹿Dの体高より高い位置、例えば、1800mmの高さまで張られている。
柵本体30は、地面Gから順番に、細密網部(細密柵部)31、網部33を有している。細密網部31は、地面Gから、猪Bの体高より高い位置までの範囲、例えば、地面Gから800mmの範囲に形成されている。
細密網部31は、地面Gから上方に向かって順番に、細密第1網部31a、細密第2網部31bを有している。細密第1網部31aは、後述する第1の色であり、細密第2網部31bは、後述する第2の色である。
細密第1網部31aは、地面Gから上方に、所定寸法、例えば、400mmの範囲に形成され、境界部F3に沿って延設されている。細密第2網部31bは、細密第1網部31aの上端から、細密網部31の上端までの範囲、例えば、400mmの範囲に形成され、境界部F3に沿って延設されている。
細密網部31は、複数の隙間32を有する網構造である。この隙間32の断面積は、猪Bの鼻部BNの先端の、鼻部BNの突出方向に垂直な断面積より小さく形成されている。
網部33には、細密網部31の上端から上方に向かって順番に、第1色部33a、第2色部33b、第3色部33cが形成されている。
第1色部33aは、細密網部31の上端から上方に所定寸法の範囲、例えば、400mmの範囲に形成されている。第1色部33aは、境界部F3に沿って延びる、第1の色の網状構造を有している。第1の色は、例えば白色である。
第2色部33bは、第1色部33aの上端から上方に所定寸法の範囲、例えば、400mmの範囲に形成されている。第2色部33bは、境界部F3に沿って延びる、第2の色の網状構造を有している。第2の色は、例えば緑色である。
第3色部33cは、第2色部33bの上端から上方に所定寸法の範囲、例えば、200mmの範囲に形成されている。第3色部33cは、境界部F3に沿って延びる、第3の色の網状構造を有している。第3の色は、第1の色と同様の色、例えば、白色である。
移動防止柵20の動物生息域F2側には、図2に示すように、移動防止柵20に沿って潜抜防止部(網状部)50が設けられている。この潜抜防止部50は、柵本体30の下端部から動物生息域F2側に、地面Gに沿って所定寸法、例えば、400mmだけ延出して設けられている。なお、潜抜防止部50は、柵本体30の下端部を曲折して形成することも可能である。
移動防止柵20の、動物生息域F2側には、図2に示すように、乗越防止柵40が設けられている。乗越防止柵40は、図4に示すように、境界部F3に沿って配置されたポール(柱体)41と、このポール41の、地面から所定の高さに設置された第1ワイヤ42、第2ワイヤ43とを有している。
ポール41は、境界部F3に沿って複数が配置されている。このポール41は、金属製であり、地面に垂直に設置されている。なお、ポール41は、第1ワイヤ(足掛ワイヤ)42、第2ワイヤ43を取り付けられれば良く、例えば、立木をポール41に代えて用いることも可能である。
第1ワイヤ42は、ポール41の第1高さH1の位置に取り付けられ、境界部F3に沿って設けられている。第1高さH1は、猪Bの上肢部(第2前脚部)BLdが位置する高さであり、例えば、地面から250mmの高さである。
猪Bの前脚BLは、胴部BBとの接続部である第1関節BLaと、第2関節BLc、第3関節BLe、第1関節BLaと第2関節BLcの間の肩部BLb、第2関節BLcと第3関節BLeの間の上肢部BLd、第3関節BLeより先端側の前肢部BLdを有している。肩部BLbは第1関節BLaから後方に曲折する。上肢部BLdは、第2関節BLcから前方に曲折する。前肢部BLfは第3関節BLeから後方に曲折する。
猪Bの前脚BLはこのような構造を有しているため、障害物が上肢部BLdに前方から接触する場合、上肢部BLdを後方に曲げることも、上方に曲げることもできない。このため、猪Bは障害物を乗越えることが不可能となる。
第1ワイヤ42は、上腕部BLdに前方から接触するため、猪Bの乗越えを防止する機能を有している。
第2ワイヤ43は、ポール41の第2高さH2の位置に取り付けられ、境界部F3に沿って設けられている。第2高さH2は、例えば地面から100mmの高さである。猪Bはすり足歩行のため、第2ワイヤ43に前脚BLが引っ掛かり停止する。
図1に示すように、2つの誘導柵10の間には、選別装置60が設けられている。図5は選別装置60の要部を示す平面図、図6は誘導路70を示す断面図、図7は第1入口82を示す正面図、図8は猪Bと鹿Dの通抜高さを比較して示す説明図、図9は第2入口92を示す正面図、図10は猪Bと鹿Dの乗越高さを比較して示す説明図である。なお、図7中鹿D、及び、図9中猪Bは、比較対象として示すものである。
選別装置60は、図5に示すように、猪B及び鹿Dを誘導する誘導路70と、猪Bを鹿Dから選別して捕獲する第1選別部80と、鹿Dを猪Bから選別して捕獲する第2選別部90とを有している。
誘導路70は、誘導柵10の端部と、第1選別部80及び第2選別部90の間に設けられている。誘導路70は、図6に示すように、鉛直方向に起立して延びる複数の縦骨部71と、これら縦骨部71に水平に掛け渡された横骨部72と、これら横骨部72に取り付けられた壁網部73と、地面に沿って配置された床網部74とを有している。誘導路70は、壁網部73及び床網部74で囲まれた通路により、猪B及び鹿Dを第1選別部80及び第2選別部90側に案内する機能を有している。
誘導路70の、誘導柵10とは反対側に端部には、図5に示すように、第1選別部80が設けられている。第1選別部80は、人里F1の一部である第1選別領域F4を囲む第1柵状部81と、この第1柵状部81の、誘導路70と第1選別領域F4との間に形成された第1入口82とを有している。この第1入口82には、第1選別領域F4側にのみ開くことが可能であり、かつ、閉まる方向に付勢されている第1ドア84が設けられている。この第1入口82には、更に、図7に示すように、第1遮断部83が設けられている。また、第1選別領域F4には、猪B、鹿Dを対象とする餌Eが配置されている。
第1遮断部83は、第1入口82の、所定の高さである第3高さH3から上方に配置されている。この第3高さH3は、猪Bが下方を通り抜けることが可能であり、かつ、鹿Dが下方を通り抜けることが不可能である高さである。
猪Bと鹿Dとでは体高が異なるため、図8に示すように、障害物に対し、下方を潜り抜け可能である通抜高さの最小値が異なっている。すなわち、猪Bの通抜高さの最小値は第1通抜高さTH1であり、鹿Dの通抜高さの最小値は、第1通抜高さTH1より高い第2通抜高さTH2である。第1遮断部83の下端部が位置する第3高さH3と、第1通抜高さTH1及び第2通抜高さTH2との関係は、TH1<H3<TH2である。
誘導路70の、誘導柵10とは反対側に端部には、図5に示すように、第1選別部80に隣接して、第2選別部90が設けられている。第2選別部90は、人里F1の一部である第2選別領域F5を囲む第2柵状部91を有している。第2柵状部91の、誘導路70と第2選別領域F5との間には、第2入口92が設けられている。この第2入口92には、第2選別領域F5側にのみ開くことが可能であり、かつ、閉まる方向に付勢されている第2ドア94が設けられている。この第2入口92には、更に、図9に示すように、第2遮断部93が設けられている。また、第2選別領域F5には、猪B、鹿Dを対象とする餌Eが配置されている。
第2遮断部93は、第2入口92の、地面から、所定の高さである第4高さH4までの範囲に配置されている。この第4高さH4は、鹿Dが上方を乗越えることが可能であり、かつ、猪Bが上方を乗越えることが不可能である高さを示している。
猪Bと鹿Dとでは体高が異なるため、図10に示すように、障害物に対し、上方を乗越可能である乗越高さの最大値が異なっている。すなわち、猪Bの乗越高さの最大値は第1乗越高さNH1であり、鹿Dの乗越高さの最大値は、第1乗越高さNH1より高い第2乗越高さNH2である。第2遮断部93の上端部が位置する第4高さH4と、第1乗越高さNH1及び第2乗越高さNH2との関係は、NH1<H4<NH2である。
上述した、本発明の一実施の形態に係る野生動物選別捕獲装置1は、次のように機能する。
移動防止柵20では、第1色部33aと第2色部33bを、境界部F3に沿って設けている。第2色部33bの色は、猪B及び鹿Dを対象とし、第1色部33aの色に対して識別性を有しているため、猪Bと鹿Dは、移動防止柵20の存在を認識することが可能である。
猪Bと鹿Dは、移動防止柵20の存在を認識すると、移動防止柵20を突き抜けようとせず、移動防止柵20に向かって左右どちらかに移動する。本実施の形態では、選別装置60の第1選別領域F4及び第2選別領域F5に餌Eを設けている。このため、餌Eの臭いに誘導され、選別装置60側に移動する。更に、第1色部33aと第2色部33bを境界部F3に沿って設けているため、猪Bと鹿Dを境界部F3に沿って、選別装置60に誘導することが可能である。
また、移動防止柵20には、隙間32を有する細密網部31が設けられている。網の隙間が大きい場合、猪Bは、鼻部BNを網の隙間に突き刺し、網を破壊する。しかしながら、細密網部31の隙間32の断面積は鼻部BNの断面積より小さく形成されているため、鼻部BNが隙間32に突き刺されることはなく、移動防止柵20の破損を防止できる。
乗越防止柵40では第1ワイヤ42の高さを、猪Bの上腕部BLdの高さとしている。これにより、猪Bは、第1ワイヤを乗越えることが困難であり、したがって、移動防止柵20の破損を防止するとともに、選別装置60へ誘導される。
更に、潜抜防止部50では、猪Bの、移動防止柵20の下方の潜り抜けを防止する。すなわち、猪Bは、鼻部BNで穴を掘る性質があるが、本実施の形態では、潜抜防止部50を設けることで、穴を掘って移動防止柵20の下方を潜り抜けることを防止できる。
誘導柵10によって誘導された猪Bと鹿Dは、更に、動物導入口11から、選別装置60内に誘導される。選別装置60内に誘導された猪Bと鹿Dは、誘導路70を第1選別領域F4、第2選別領域F5に向かって移動する。
第1選別領域F4の入口には、猪Bのみが通り抜け可能な第1遮断部83が設けられているため、猪Bのみが、第1選別領域F4に誘導される。一方、第2選別領域F5の入口には、鹿Dのみが乗越え可能な第2遮断部93が設けられているため、鹿Dのみが第2選別領域F5に誘導される。
また、第1入口82、第2入口92にはそれぞれ第1ドア84、第2ドア94が設けられている。猪B及び鹿Dは、障害物を押す動作は可能であるが、引く動作は不可能である。このため、第1選別領域F4、第2選別領域F5にそれぞれ誘導された猪B及び鹿Dは、第1選別領域F4、第2選別領域F5から出ることができない。
これにより、選別装置60は、猪Bを第1選別領域F4、鹿Dを第2選別領域F5に、それぞれ選別して捕獲することが可能である。
このように、本実施の形態に係る野生動物選別捕獲装置1によれば、誘導柵10により、猪Bと鹿Dの、人里F1への移動を防止するとともに、選別装置60に誘導し、猪Bと鹿Dを選別して捕獲することが可能である。これにより、猪Bと鹿Dによる、畑Pの農作物への被害を防止できる。
上述したように、本発明によれば、複数種類の対象動物を、第2領域から第1領域への侵入を防止しつつ、容易に選別することが可能である。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、第1色部と第2色部をそれぞれ白色、緑色としたが、これを、猪や鹿を対象とする、識別性を有する他の色の組み合わせとする場合であっても、同様に適用できるのは勿論である。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]障害物に対し下方を潜り抜け可能である通抜高さの最小値が第1通抜高さであり、乗越可能である乗越高さの最大値が第1乗越高さである、4足歩行の第1対象動物を第1選別領域に、通抜高さの最小値が、前記第1通抜高さより高い第2通抜高さであり、乗越高さの最大値が、前記第1乗越高さより高い第2乗越高さである4足歩行の第2対象動物を第2選別領域に仕分ける動物選別装置において、動物導入口から、前記第1選別領域及び前記第2選別領域側に向けて前記第1対象動物及び前記第2対象動物を案内する誘導路と、前記第1選別領域を囲うとともに、前記誘導路から前記第1選別領域への第1入口を有する第1柵状部と、前記第1入口に設けられ、前記第1通抜高さより高く、前記第2通抜高さより低い位置から上方に配置された第1遮断部と、前記第2選別領域を囲うとともに、前記誘導路から前記第2選別領域への第2入口を有する第2柵状部と、前記第2入口に設けられ、前記第1乗越高さより高く、前記第2乗越高さより低い位置から下方に配置された第2遮断部とを備えることを特徴とする動物選別装置。
[2]地面上の第1領域と、前記地面上の、前記第1領域に隣接する第2領域との間の境界部に設けられ、前記第2領域から前記第1領域への対象動物の移動を防止する潜抜防止柵において、前記境界部に沿って設置され、前記第1領域と前記第2領域とを仕切る柵本体と、前記柵本体の下端部から前記第2領域側に、前記地面に沿って所定寸法だけ延出するとともに、前記柵本体に沿って設けられた網状部とを備えることを特徴とする潜抜防止柵。
[3]地面の第1領域と、前記地面の、前記第1領域に隣接する第2領域との間の境界部に設けられ、猪の、前記第2領域から前記第1領域への移動を防止する乗越防止柵において、前記境界部に配置された柱体と、前記境界部に沿って、前記柱体に取り付けられ、前記猪の前方から、前脚の上腕部に干渉可能である高さに配置された足掛ワイヤとを備えることを特徴とする乗越防止柵。
[4]第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域との間の境界部に設けられ、前記第2領域から前記第1領域への対象動物の移動を防止する移動防止柵において、前記境界部に沿って設置され、前記第1領域と前記第2領域との間を仕切る柵本体と、前記柵本体の前記第2領域側の、上下方向の所定寸法の範囲に形成され、前記境界部に沿って延びる、第1の色の第1色部と、前記柵本体の前記第2領域側の、前記第1色部に隣接し、かつ、上下方向の所定寸法の範囲に設けられ、前記境界部に沿って延びる、前記対象動物を対象とする、前記第1の色に対する識別性を有する第2の色の第2色部とを備えることを特徴とする移動防止柵。
[5]第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域との間の境界部に設けられ、突出する鼻部を有する対象動物の、前記第2領域から前記第1領域への移動を防止する移動防止柵において、前記境界部に沿って設置され、前記第1領域と前記第2領域との間を仕切る柵本体と、前記柵本体の、前記対象動物の体高より高い位置から下方に配置され、前記鼻部先端の、突出方向に垂直な方向の断面積より小である断面積の複数の隙間を有する細密柵部とを備えることを特徴とする移動防止柵。
1…野生動物選別捕獲装置、10…誘導柵、11…動物導入口、20…移動防止柵(潜抜防止柵)、21…柱体、22…ロープ、30…柵本体、31…細密網部(細密柵部)、31a…第1網部、31b…第2網部、32…隙間、33…網部、33a…第1色部、33b…第2色部、33c…第3色部、40…乗越防止柵、41…ポール(柱体)、42…第1ワイヤ(足掛ワイヤ)、43…第2ワイヤ、50…潜抜防止部(網状部)、60…選別装置、70…誘導路、71…縦骨部、71…これら縦骨部、72…横骨部、73…壁網部、74…床網部、80…第1選別部、81…第1柵状部、82…第1入口、83…第1遮断部、84…第1ドア、90…第2選別部、91…第2柵状部、92…第2入口、93…第2遮断部、94…第2ドア、B…猪(第1対象動物)、BB…胴部、BL…前脚、BLa…第1関節、BLb…肩部、BLc…第2関節、BLd…上肢部、BLe…第3関節、BLf…前肢部、BN…鼻部、D…鹿、E…餌、F1…人里(第1領域)、F2…動物生息域(第2領域)、F3…境界部、F4…第1選別領域、F5…第2選別領域、G…地面、H1…第1高さ、H2…第2高さ、H3…第3高さ、H4…第4高さ、M…山林、NH1…第1乗越高さ、NH2…第2乗越高さ、P…畑、TH1…第1通抜高さ、TH2…第2通抜高さ。

Claims (1)

  1. 障害物に対し下方を潜り抜け可能である通抜高さの最小値が第1通抜高さであり、乗越可能である乗越高さの最大値が第1乗越高さである、4足歩行の第1対象動物を第1選別領域に、通抜高さの最小値が、前記第1通抜高さより高い第2通抜高さであり、乗越高さの最大値が、前記第1乗越高さより高い第2乗越高さである4足歩行の第2対象動物を第2選別領域に仕分ける動物選別装置において、
    動物導入口から、前記第1選別領域及び前記第2選別領域側に向けて前記第1対象動物及び前記第2対象動物を案内する誘導路と、
    前記第1選別領域を囲うとともに、前記誘導路から前記第1選別領域への第1入口を有する第1柵状部と、
    前記第1入口に設けられ、前記第1通抜高さより高く、前記第2通抜高さより低い位置から上方に配置された第1遮断部と、
    前記第2選別領域を囲うとともに、前記誘導路から前記第2選別領域への第2入口を有する第2柵状部と、
    前記第2入口に設けられ、前記第1乗越高さより高く、前記第2乗越高さより低い位置から下方に配置された第2遮断部とを備えることを特徴とする動物選別装置。
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