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JP5872224B2 - 使い捨て手袋 - Google Patents

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JP5872224B2 JP2011212047A JP2011212047A JP5872224B2 JP 5872224 B2 JP5872224 B2 JP 5872224B2 JP 2011212047 A JP2011212047 A JP 2011212047A JP 2011212047 A JP2011212047 A JP 2011212047A JP 5872224 B2 JP5872224 B2 JP 5872224B2
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本発明は、使い捨て手袋に関する。
従来、使用者の手指を挿入できるように袋状に成形され、手指に装着して拭き掃除を行うことを可能にする使い捨ての手袋型清浄具(以下、使い捨て手袋と称する)が知られている。
上記の使い捨て手袋として、不透液性フィルムからなる袋体の内面に不織布シートを備えるとともに、袋体の外面に清掃用不織布シートを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の使い捨て手袋によれば、使い捨て手袋を長時間装着した場合であっても、袋体の内面に備えられた不織布シートが手汗を吸着することができるので、使い捨て手袋の使用感を向上させることができる。また、袋体の外面に備えられた清掃用不織布シートにより、汚れた箇所の拭き掃除を効率的に行うことができる。
また、プラスチックフィルムからなる袋体の開口部近傍に、開口部と平行してミシン目が設けられたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2記載の使い捨て手袋によれば、使い捨て手袋を装着して汚物を把持した後、袋体を裏返して汚物を袋体内に収容させ、開口部近傍のミシン目を切り離した部分を縛り紐として開口部を縛ることにより、汚物処理を衛生的に行うことができる。
特開2008−81895号公報 特開2000−336509号公報
しかしながら、上記特許文献1,2記載の使い捨て手袋には、使用後に袋体を裏返す際に、袋体の内面を指でつまんで裏返す必要があるため、裏返し作業に手間を要するうえ、もう一方の手指を汚してしまう虞があるという問題がある。
また、上記特許文献1,2記載の使い捨て手袋を販売するための陳列方法としては、重ねて平積みするか、若しくはさらに袋で梱包しないと、陳列方法の多様性を持たせることができず、余計な包装コストが必要になるという問題もある。
本発明は、使用後の袋体の裏返し作業を衛生的且つ容易なものとするとともに、販売時における陳列方法の多様性を持たせることができる使い捨て手袋を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
使い捨て手袋において、
不透液性フィルムが重ねられてなり、一端に手指を挿入可能な開口を有する袋体と、
前記袋体の内面を覆う清掃用部材と、
前記袋体の外面の他端に固着され、少なくとも一本の指を挿通して引っ掛けることが可能な引掛け部材と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨て手袋において、
前記袋体には、前記不透液性フィルムの端部同士を端部全体に亘って接着するシール部が形成され、
前記袋体の一端が切り取られることにより前記開口が形成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の使い捨て手袋において、
前記袋体の内面には、前記開口の大きさを調節するための開口調節手段が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、袋体の内面に挿入された手指を引掛け部材に引掛けて固定することができるので、使用後に袋体を裏返す際に、空いている方の手指で袋体の縁部を摘みつつ、引掛け部材に固定された手指を開口側へ引き出すだけで袋体を裏返すことができることとなって、手指を汚すことなく簡単に裏返し作業を行うことができる。また、販売時に引掛け部材を壁掛け用に壁に設けられた部材や棚から吊るすために設けられた部材等に引掛けることで自身を吊り下げることができることとなって、陳列方法に多様性を持たせることができる。
本実施形態の使い捨て手袋の構成を示す平面図である。 使い捨て手袋の袋体を裏返して引掛け部材に手指を掛けたときの様子について示す平面図である。 図2の状態から、引掛け部材に固定された手指を開口側へ引き出した後の様子について示す平面図である。 変形例1の使い捨て手袋の構成を示す平面図である。 図4の使い捨て手袋にミシン目が設けられた様子について示す平面図である。 変形例2の使い捨て手袋の構成を示す平面図である。 図6の状態から、袋体を紐状部材で締め付けた後の様子について示す平面図である。 図7の状態から、袋体の開口側の端部を上方に折り返した後の様子について示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る使い捨て手袋100は、図1に示すように、不透液性フィルム11が重ねられてなり、一端に手指を挿入可能な開口1aを有する袋体1と、袋体1の内面を覆う清掃用部材である疎水性の不織布シート2と、袋体1の外面の他端に固着され、吊り下げ可能に形成された引掛け部材3と、を備えて構成されている。
袋体1は、略同一形状の2枚の不透液性フィルム11を重ね合わせ、その重ね合わされた2枚の不透液性フィルム11の端部同士をシール部1bで接着させることにより、形成されている。なお、袋体1の形状に関しては特に制限されるものではなく、図1に示したような四角形状の袋体を形成するようにしてもよいし、或いはミトン型の袋体を形成するようにしてもよい。
不透液性フィルム11は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)などのポリオレフィンフィルム等であって、袋体1の外側からその内部に水などの液体を浸透させないフィルム素材である。なお、不透液性フィルム11は、通気性を有するフィルム材であって、袋体1の内部から外側に蒸気を放散可能であることが好ましい。
シール部1bは、例えば、ホットメルトなどのヒートシールや超音波シールであって、重ね合わされた2枚の不透液性フィルム11の端部同士を接着している。本実施形態では、シール部1bは、開口1aを有する一端を除き、2枚の不透液性フィルム11の端部同士を接着するように形成されている。なお、このシール部1bは、2枚の不透液性フィルム11の端部同士が密着するように接着されているので、シール部1bを通じて袋体1の内部に水などが浸み込まない構成になっている。
不織布シート2は、所定の繊維を繊維素材として、例えば、スパンレース、エアスルー、エアレイド、ポイントボンド、スパンボンド、ニードルパンチ等の周知の技術により製造される不織布からなるシート材であって、袋体1の内面を覆うように設けられている。本実施形態では、疎水性を有する繊維を主体として構成されたドライタイプのシート材を使用する。疎水性を有する繊維の例としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル繊維や、ナイロン等のポリアミド系繊維が挙げられる。これらは単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
引掛け部材3は、例えば、ナイロン、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、シリコン、ゴム等の素材で形成され、環状に折り曲げられて袋体1の外面の他端(開口1aを有する一端と反対側の端部)に固着されている。本実施形態に係る使い捨て手袋100は、この引掛け部材3を備えることにより、例えば、販売時に壁掛け用に壁に設けられた部材や棚から吊るすために設けられた部材等に吊り下げて陳列することができる。
なお、引掛け部材3の形状に関しては、図1に示したような環状の部材に制限されるものではなく、販売時に吊り下げ可能な形状であればいかなる形状であってもよい。例えば、環状の部材の代わりに、鉤状の部材を使用するようにしてもよい。
次に、本実施形態に係る使い捨て手袋100の使用方法について、図2及び図3を用いて説明する。
まず、使用者は、図2に示すように、使い捨て手袋100の袋体1を、袋体1の内面が外面になるように裏返す。この作業により、袋体1の内面を覆うように設けられた不織布シート2が、袋体1の外面側に表出する。一方、袋体1の外面に固着された引掛け部材3は、袋体1の内面側に収容される。
次に、使用者は、袋体1の一端に形成された開口1aから袋体1の内部に手指を挿入し、袋体1の内面側に収容された引掛け部材3に手指を掛けて、手指と使い捨て手袋100とを固定する(図2参照)。そして、袋体1の外面側に表出した不織布シート2を利用して、所望の清掃箇所を払拭しながら掃除する。
次に、使用者は、使い捨て手袋100による清掃作業の終了後、図3に示すように、空いている方の手指で袋体1の縁部を摘みつつ、引掛け部材3に固定された手指を開口1a側へ引き出すことで、袋体1を元の形態に戻すように、即ち、清掃作業で汚れた不織布シート2が袋体1の内面側に収容されるように裏返した後、当該使い捨て手袋100を廃棄する。
以上のように、本実施形態に係る使い捨て手袋100によれば、不透液性フィルム11が重ねられてなり、一端に手指を挿入可能な開口1aを有する袋体1と、袋体1の内面を覆う不織布シート2と、袋体1の外面の他端に固着される引掛け部材3と、を備えるので、袋体1の内面に挿入された手指を引掛け部材3に引掛けて固定することができるので、使用後に袋体1を裏返す際に、空いている方の手指で袋体1の縁部を摘みつつ、引掛け部材3に固定された手指を開口1a側へ引き出すだけで袋体1を裏返すことができることとなって、手指を汚すことなく簡単に裏返し作業を行うことができる。また、販売時に引掛け部材3を壁掛け用に壁に設けられた部材や棚から吊るすために設けられた部材等に引掛けることで自身を吊り下げることができることとなって、陳列方法に多様性を持たせることができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
<変形例1>
例えば、図4に示す例では、実施形態と比べ、袋体1の一端に開口1aが予め形成されておらず、シール部1bが2枚の不透液性フィルム11の端部同士を端部全体に亘って接着するように形成されている。このように、変形例1では、シール部1bが不透液性フィルム11の端部同士を端部全体に亘って接着するように形成されているので、袋体1の内部は密閉された状態となっている。従って、袋体1の内面を覆うように設けられた不織布シート2に予め液体洗剤や研磨剤等を含浸、付着させておくことができるので、使用者が清掃作業を行う際の手間を軽減することができる。
使用者は、変形例1に係る使い捨て手袋100を使用するとき、まず、袋体1の外面の一端(引掛け部材3が固着された他端と反対側の端部)を、はさみ等を用いて切り取る。これにより、実施形態と同様、切り取られた一端側に開口1aが形成される(図1参照)。
なお、以降の動作は実施形態と同様であるので、説明を省略する。
以上のように、変形例1に係る使い捨て手袋100によれば、袋体1には、不透液性フィルム11の端部同士を端部全体に亘って接着するシール部1bが形成され、袋体1の一端が切り取られることにより開口1aが形成されるので、販売時に予め不織布シート2に対して液体洗剤や研磨剤等を含浸、付着させておくことができることとなって、使用者が清掃作業を行う際に、液体洗剤や研磨剤等を含浸、付着させる手間を省くことができる。
なお、変形例1では、はさみ等を用いて袋体1の外面の一端を切り取らせるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、袋体1及び不織布シート2に予め切り取り用のミシン目Mを形成しておくことで、使用者が手指で容易に一端を切り取ることができるようにしてもよい。
<変形例2>
例えば、図6に示す例では、実施形態と比べ、袋体1の内面(不織布シート2が設けられている方の面)に、開口1aの大きさを調節するための紐状部材4(開口調節手段)が設けられている点で異なっている。紐状部材4は、例えば、ナイロン、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、シリコン、ゴム等の素材を紐状に成型することにより形成され、先端部4aを引っ張ることにより、図7に示すように、開口1aを収縮させることができるようになっている。
使用者は、変形例2に係る使い捨て手袋100を装着するとき、まず袋体1を、袋体1の内面が外面になるように裏返し、紐状部材4を外面側に表出させる。
次に、使用者は、袋体1の一端に形成された開口1aから袋体1の内部に手指を挿入し、引掛け部材3に手指を掛けるとともに、空いている方の手指で紐状部材4の先端部4aを引っ張る。これにより、袋体1の開口1aが収縮され、袋体1が使用者の手首にフィットする。
ここで、使用者は、紐状部材4で上下に区画された袋体1のうち、下方側、即ち、開口1a側の袋体1を、図8に示すように、上方に折り返す。これにより、袋体1の折り返された部分に、不織布シート2からの液だれを堰き止めるための空間Sが形成される。
使用者は、清掃作業の終了後、空間Sに溜まった液体を廃棄しつつ、折り返した部分を元に戻す。そして、使用者は、袋体1と手首とのわずかな隙間に空いている方の手指を入れ、開口1aを元の大きさまで広げる。以降、実施形態と同様、引掛け部材3に固定された手指を開口1a側へ引き出すことにより袋体1を裏返した後、当該使い捨て手袋100を廃棄する。
以上のように、変形例2に係る使い捨て手袋100によれば、袋体1の内面には、開口1aの大きさを調節するための紐状部材4が設けられているので、使用者は空いている方の手指で紐状部材4を操作するだけで袋体1の開口1aを収縮させることができることとなって、袋体1を使用者の手首にフィットさせるとともに、粉塵や水滴等が袋体1の内部に侵入することを防ぐことができる。また、紐状部材4で上下に区画された袋体1のうち、下方側、即ち、開口1a側の袋体1を上方に折り返すことで、不織布シート2からの液だれを堰き止めるための空間Sを形成することができるので、使用者の衣服等が汚れることを防ぐことができる。
なお、上記変形例2では、開口調節手段として紐状部材4を例示して説明しているが、これに限定されるものではなく、袋体1の開口1aを伸縮自在に調節可能な構成であれば、いかなる部材を使用するようにしてもよい。例えば、紐状部材4の代わりに、糸ゴムやウレタン弾性糸などの弾性部材を設けるようにしてもよい。
また、変形例1と変形例2とを組み合わせることも、当然に可能である。
<その他の変形例>
例えば、上記実施形態では、清掃用部材として不織布からなる不織布シート2を例示して説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、スポンジやブラシ等で形成された清掃用部材を使用するようにしてもよい。また、本発明の清掃用部材は、一の素材のみで形成されている必要はなく、2種以上の素材を組み合わせて使用するようにしてもよい。従って、例えば、袋体1の内面の一面に不織布を使用し、他面にブラシを使用するようにしてもよい。これにより、傷を付けたくない箇所には不織布を使用し、強く擦りたい箇所にはブラシを使用する等の使い分けを行うことができるので、使用者の要望に合わせた払拭作業を行うことが可能となる。
また、上記実施形態では、ドライタイプの不織布シート2を例示して説明しているが、これに限定されるものではなく、ドライタイプの不織布シート2の代わりに、親水性を有する繊維を主体として構成されたウェットタイプの不織布シートを使用するようにしてもよい。親水性を有する繊維の例としては、例えば、レーヨン、リヨセル、テンセル、コットン等のセルロース系繊維、アクリル繊維等の親水性の合成繊維などが挙げられる。これらは単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、ウェットタイプの不織布シートを使用する場合、気密性を確保できる変形例1の使い捨て手袋100と組み合わせると、より効果的である。
また、袋体1の内面の一面にドライタイプの不織布シート2を使用し、他面にウェットタイプの不織布シートを使用するようにしてもよい。これにより、水拭きと乾拭きを連続して行うことができるようになる。
その他、使い捨て手袋の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 使い捨て手袋
1 袋体
1a 開口
1b シール部
11 不透液性フィルム
2 不織布シート(清掃用部材)
3 引掛け部材
4 紐状部材(開口調節手段)
4a 先端部

Claims (3)

  1. 不透液性フィルムが重ねられてなり、一端に手指を挿入可能な開口を有する袋体と、
    前記袋体の内面を覆う清掃用部材と、
    前記袋体の外面の他端に固着され、少なくとも一本の指を挿通して引っ掛けることが可能な引掛け部材と、
    を備えることを特徴とする使い捨て手袋。
  2. 前記袋体には、前記不透液性フィルムの端部同士を端部全体に亘って接着するシール部が形成され、
    前記袋体の一端が切り取られることにより前記開口が形成されることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て手袋。
  3. 前記袋体の内面には、前記開口の大きさを調節するための開口調節手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の使い捨て手袋。
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