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JP5868868B2 - 陰圧閉鎖療法用スクリーンとフィルムドレッシング及び陰圧閉鎖療法用キット - Google Patents

陰圧閉鎖療法用スクリーンとフィルムドレッシング及び陰圧閉鎖療法用キット Download PDF

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Description

本発明は陰圧閉鎖療法に用いられるスクリーンとフィルムドレッシング及びこれを用いた陰圧閉鎖療法用キットに関し、更に詳しくは、陰圧閉鎖療法において吸引手段による肉芽の吸引を回避できるうえ、滲出液の逆戻りを防止して、創傷面における細菌の増殖の虞を低減でき、しかも、創傷部分からの取り外し時に肉芽組織などから容易に分離でき、また、様々な創傷部の形状に対して容易に適用可能な、陰圧閉鎖療法用スクリーンとフィルムドレッシング及び陰圧閉鎖療法用キットに関する。
近年、創傷の治療においては、消毒を行わず、創傷部分を乾燥させずにドレッシング材で覆って創傷部分を湿潤環境に保つ方法が有効であるとわかってきた。この治療法は湿潤療法、閉鎖療法などと呼ばれている(以下、単に閉鎖療法ともいう。)。
上記の閉鎖療法の一種として、閉鎖領域内を吸引し、陰圧を保つための吸引手段を組み合わせた、陰圧閉鎖療法が行われている(例えば、特許文献1、2参照。)。創傷の治癒には、上皮および皮下組織が、創傷を閉じる方向へ移動する必要がある。前記の吸引手段とは、吸引器に接続したドレーンパイプ等を閉鎖領域へ導入し、閉鎖領域内を陰圧下に置くことで、創傷部分における余分な滲出液を除去するとともに、創傷の縁に張力を発生させるものである。陰圧閉鎖療法の適用によって、創傷を閉じる方向への上皮および皮下組織の移動が促進され、創傷内における肉芽組織の形成が促進され、細菌密度が低減されるなど、種々の効果がもたらされる。
上記陰圧閉鎖療法では、創傷部において肉芽が吸引されることを防ぐために、創傷上にスクリーン手段が適用される場合がある(特許文献1参照)。従来、前記スクリーン手段として、スポンジ状のフォーム材が用いられていた。
しかしながら、ポリウレタンフォームは液体を吸収し保持する働きを有するため、スクリーン手段として用いた場合は、吸引した滲出液の一部がその肉厚中に保持される。この状態のポリウレタンフォームに圧力がかかると、吸収した滲出液の逆戻りを生じ、却って古い滲出液に含まれる細菌に起因して創傷面上で細菌が増殖する虞がある。
また上記のポリウレタンフォームは、液体を透過させる透液路が、一方の表面と他方の表面とに亘って形成してあり、創傷部の肉芽組織などの一部は、上記の吸引等によりこの透液路に入り込む場合がある。この透液路は、細かく複雑な経路に形成されているため、上記の透液路に入り込んだ肉芽組織などは巻き込まれた状態となりやすい。この結果このポリウレタンフォームは、肉芽組織などから容易に分離することができず、創傷部分から取り外す際にこれらの組織を損傷する虞がある。
特表平7−501958号 特開2006−116162号
本発明の技術的課題は上記の問題点を解消し、陰圧閉鎖療法において吸引手段による肉芽の吸引を回避できるうえ、滲出液の逆戻りを防止して、創傷面における細菌の増殖の虞を低減でき、しかも、創傷部分からの取り外し時に肉芽組織などから容易に分離でき、また、様々な創傷部の形状に対して容易に適用可能な、陰圧閉鎖療法用スクリーンとフィルムドレッシング及び陰圧閉鎖療法用キットを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討の結果、フィルムドレッシングにスクリーン手段としてメッシュシート等による透液部を設けることで、滲出液の逆戻りによる細菌の増殖を防止でき、しかも、創傷部分からの取り外し時に肉芽組織などから容易に分離できることを見出し、さらに研究を重ねて本発明を完成するに至った。
即ち、本発明1は陰圧閉鎖療法用スクリーンに関し、陰圧閉鎖療法に使用される、創傷(2)を覆うスクリーンであって、シート部材からなる透液部(A)を有し、この透液部(A)を介して上記の創傷(2)が吸引手段(5)と連通可能であり、この透液部(A)は、創傷(2)からの取り外し時に創傷(2)の肉芽組織から容易に分離されることを特徴とする。
また、本発明2は陰圧閉鎖療法用スクリーンに関し、陰圧閉鎖療法に使用される、創傷(2)を覆うスクリーンであって、シート部材からなる透液部(A)を有し、この透液部(A)を介して上記の創傷(2)が吸引手段(5)と連通可能であり、この透液部(A)は、液体を肉厚中に保持せずに透過させることを特徴とする。
本発明3はフィルムドレッシングに関し、創傷(2)を取り囲む皮膚へ周縁部分を密着させてその創傷(2)を覆うフィルム状のドレッシングであって、本発明1および/又は本発明2の陰圧閉鎖療法用スクリーンを備えることを特徴とする。
本発明4は陰圧閉鎖療法用キットに関し、本発明1および/又は本発明2の陰圧閉鎖療法用スクリーンを備えたフィルムドレッシング(3)と、このフィルムドレッシング(3)の片側に配置されて上記の透液部(A)を覆うカバー部材(4)と、この透液部(A)とカバー部材(4)との間の空間を陰圧にできる吸引手段(5)とを有することを特徴とする。
ここで、上記の「創傷」とは、皮膚が傷ついたものを広く意味し、熱傷、褥瘡、切傷、手術創等が含まれる。
上記の「創傷の肉芽組織から容易に分離される」透液部とは、肉芽組織等が透液部に形成された透液路に入り込みにくく、或いは入り込んだとしてもその透液路から容易に外れるものを言う。
また、上記の「液体を保持せずに透過させる」透液部とは、液体を透過させるが、創傷側へ逆戻り可能に肉厚中に保持することがないもの、即ち、その透液部が押圧されても液体が創傷側へ逆戻りすることがないものを言う。より具体的には、液体を全く吸収・保持することがないものはもとより、僅かな液量を吸収して保持するものであってもよい。また、透液部が押圧によりほとんど変形しない場合には、透液部に形成された透液路内や、シート部材の外側表面などに液体が貯留される場合であっても、押圧された場合にそれらの液体が創傷側へ逆戻りすることがないので、これらの透液部も含む。
上記の本発明1と本発明2の各陰圧閉鎖療法用スクリーンは、いずれも上記の透液部を介して吸引手段が創傷と連通するので、この吸引手段により創傷からの滲出液を吸引する場合にこの透液部がスクリーン本体として作用し、吸引手段による肉芽の吸引が防止される。
そして上記の本発明1の陰圧閉鎖療法用スクリーンは、創傷の肉芽組織から容易に分離されるので、創傷から取り外す際に、肉芽組織等が液体透過用の透液路に巻き込まれて損傷する虞が低減される。
また上記の本発明2の陰圧閉鎖療法用スクリーンは、上記の透液部が肉厚中に、創傷からの滲出液を余分に保持しないので、この透液部が押圧されても滲出液が逆戻りすることが防止され、この滲出液に含まれる細菌の増殖による問題が解消される。
なおこの本発明2の陰圧閉鎖療法用スクリーンは、上記の本発明1の陰圧閉鎖療法用スクリーンの構成を備えると、より好ましい。
上記の透液部の厚さは、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、吸引手段によって陰圧になった際に肉芽の吸引を回避できるうえ、肉芽組織等が容易に分離され、かつ、滲出液の逆戻りが起きない点から、1000μm以下が好ましく、300μm〜500μmがより好ましい。
上記の透液部は、創傷部分との間に適度の水分を保持して、この創傷部分を湿潤環境に保ちながらも、肉厚中には滲出液を吸収・保持せず、しかも取り外し時に創傷の肉芽組織から容易に分離される点から、疎水性であることがより好ましい。この「疎水性」としては、例えば生理食塩水との動的接触角(以下、単に「接触角」ともいう。)が85度以上であると好ましく、さらに使用後に透液部を創傷から簡単に剥がすことができるという点から、この接触角が95度以上であるとさらに好ましく、100度以上であると特に好ましい。上記の透液部は、液体と継続して接触する場合に、上記の接触角が経時的に変化するものであってもよい。しかしこの透液部は、液滴を受けとめたのち少なくとも5秒以上、接触角が上記の値以上であると好ましく、10秒以上、接触角が上記の値以上であるとより好ましい。
なお、本発明で用いる「接触角」はθ/2法によって測定した値を意味しており、例えばJIS K 2396に従って測定され、具体的には、例えば以下のように測定される。試料のシート材を1.5〜2cm四方に切り取り、接触角測定装置(商品名:FTA−100、First Ten Angstrom社製)の測定部位に配置する。前記装置に設置されたシリンジから標準液滴基準サンプル1.5μLを試料片に接触させ、液滴法により、1,3,5,10分経過後の各動的接触角を測定し(液滴供給スピード:0.5μL/秒、滴下量:1.5μL)、上記の接触角測定装置により解析する。
上記の透液部を構成するシート部材は、上記の接触角が大きな、疎水性材料からなると好ましい。例えばポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリウレタン系樹脂、シリコーン樹脂、ポリテトラフロロエチレン樹脂等により形成されていると好ましく、高密度ポリエチレン樹脂(密度範囲:930〜970kg/m)や低密度ポリエチレン樹脂(密度範囲:910〜930kg/m)を主成分として含有するとさらに好ましい。中でも、低密度ポリエチレン樹脂を主成分として含有する樹脂フィルムや樹脂シートで上記の透液部を構成すると、創傷部位の形状・起伏に応じて、柔軟に閉鎖領域を形成できる上、透孔の形成や撥水処理を行いやすく、所望の接触角を得やすいことから、特に好ましい。
上記の「疎水性」は、シート部材を形成する樹脂の性質にのみ基づく必要はなく、例えば親水性の樹脂フィルムを用いる場合であっても、その表面にフッ素コート、シリコーンコート等の撥水処理を施すなど、必要に応じて撥水処理を施すことにより疎水性を発揮させたものであっても良い。例えば、生理食塩水との接触角が85度未満のポリオレフィン樹脂(ポリエチレン樹脂等)や、6−ナイロン、6,6−ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリスチレン樹脂(生理食塩水との接触角:84度)などであっても、適切な撥水処理を施すことにより、所望の疎水性を発揮させることができる。
上記の撥水処理は特定の処理方法に限定されず、例えば、公知の撥水性物質を含む撥水剤を公知の方法(例えばスピンコート法、ディップコート法、蒸着法、CVD法等)によりコーティングする方法や、創傷と対面する表面等をフッ素プラズマにより処理する方法、その表面等に細かな凹凸や透孔を多数形成する方法等を挙げることができる。上記の撥水性物質としては、特に限定されないが、シリコーン、ポリウレタン、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレンコポリマー、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテルコポリマー、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。これらの撥水性物質は、単独で使用してもよく、二以上を併用してもよい。
上記の透液部の形状は特に限定されず、長方形であってもよく、正方形、円形、楕円形や、その他の形状であってもよい。この透液部の大きさは、創傷の大きさや吸引手段の吸引口の大きさに合わせて適宜選択することができる。またこの透液部を構成するシート部材の表面形状は、特定の形状に限定されず、通常は平面状のものが使用されるが、表面が凹凸形状であってもよい。
上記の透液部は、液体が透過可能に構成されておればよく、これに形成された透液路は特定の形状や寸法のものに限定されない。しかしこの透液部が、一方の表面から他方の表面に向かって直線方向に貫通形成された透孔を備えると、肉芽等の細胞組織がこの透孔に侵入しても、上記のスクリーンを創傷から取り外す際に外れやすく、創傷の肉芽組織から容易に分離できるので好ましい。またこの場合には、透孔が簡単な形状であるので液体が吸引されて透孔内に残留し難いうえ、透液部が押圧されても変形し難いので、圧縮変形による創傷側への液体の逆戻りが防止されて好ましい。
上記の透孔は、特定の寸法に限定されないが、創傷側の開口面積が直径相当で280〜1400μmであると、肉芽等の細胞組織がこの透孔内に侵入しても、上記のスクリーンを創傷から取り外す際に外れやすく、また液体が透孔内に残留し難いので好ましい。なお上記の「直径相当」とは、開口形状が円形であるときにはそのまま直径を意味し、円形でないときにはその開口面積と等しい円の直径を意味する。
上記の透孔は、特定の形状のものに限定されず、柱状や錐状、樽状、鼓状等、種々の形状にすることができ、断面形状も円形等に限定されない。しかしこの透孔は、創傷側から離れるにつれ開口面積が小さくなると、肉芽等の細胞組織がこの透孔内に侵入しても、上記のスクリーンを創傷から取り外す際に外れやすく、また液体が透孔内に残留し難いので好ましい。具体的には、創傷側の面での開口面積が、外側の面での開口面積の1.1〜1.8倍であるとより好ましく、1.2〜1.5倍であるとさらに好ましい。
また上記の透液部が、一方の表面から他方の表面に向かって貫通形成された透孔を備える場合、創傷側の面におけるこの透孔の開口率が42.1〜88.6%であると上記のスクリーンが創傷面に固着し難いので好ましく、その開口率が60.0〜65.0%であると一層固着し難いのでより好ましい。
上記の透液部を構成するシート部材としては、特定の材質や構造、厚さのものに限定されず、公知の手段により製造でき、市販品を用いてもよい。具体的には、例えば樹脂フィルム、樹脂シート、布帛、不織布、ネット等が含まれ、合成樹脂製メッシュシート等の、厚さ方向に貫通する透孔を多数有するシート部材が好ましく用いられる。
また上記の透液部を構成するシート部材は、フィット性を高めて創傷の形状および部位に関わらず容易に適用できるように、伸縮性を備えると好ましい。この伸縮性を有する素材としては、例えば特開2007−100274に記載の伸縮性不織布を用いてもよい。この伸縮性不織布としては、例えば、ポリエチレンやポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート等)を用いてスパンボンド法により得られたウェブを、エンボスロールによって熱圧着することで得られる。
上記の本発明3のフィルムドレッシングは、上記の本発明1および/又は本発明2の陰圧閉鎖療法用スクリーンを備えておればよく、創傷を取り囲む皮膚へこのスクリーンの周縁部を粘着テープ等で密着させてもよい。しかしこのフィルムドレッシングは、シート部材からなる密着部をさらに有し、この密着部が上記の透液部を取り囲み創傷の周囲の皮膚へ密着できると、創傷を覆う状態にこのフィルムドレッシングを簡単に装着できるうえ、様々な創傷部形状に対して容易に適用できるので好ましい。
上記の密着部を構成するシート部材は、創傷を湿潤状態に維持でき、吸引手段による吸引で創傷に陰圧を与える際、この創傷の周囲を閉鎖して陰圧を保持できるように、液体や気体を透過させ難いシート部材であればよく、特定の材質や構造、厚さのものに限定されない。しかし具体的には、例えばポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル系樹脂(例えばポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート等)、ナイロン系樹脂等で形成された樹脂フィルムや樹脂シートが好ましく、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等で形成された伸縮性を有するものがさらに好ましい。
上記の密着部は、伸縮性を有する樹脂フィルムを用いることにより、フィルムドレッシングの皮膚へのフィット性を高めることができる。またこの密着部の厚さは、特に限定されるものではなく、強度、柔軟性等を考慮して適宜設定できるが、1000μm以下が好ましく、300μm〜500μmがより好ましい。
本発明のフィルムドレッシングを製造する方法としては、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されるものではなく、公知の方法を適宜採用すればよい。
具体的には、例えばこのフィルムドレッシングは、中間部分に開口部を形成した基材シートを備えており、この基材シートに上記の密着部が形成してあり、上記の開口部が上記の陰圧閉鎖療法用スクリーンで覆われ、このスクリーンの周縁部分が上記の基材シートに固定してあってもよい。この場合には、上記の基材シートに上記の陰圧閉鎖療法用スクリーンを、積層するように固定するだけでよく、簡単にフィルムドレッシングを製造できて好ましい。
また上記のフィルムドレッシングは、中間部分に多数の透孔を形成した基材シートにより上記の陰圧閉鎖療法用スクリーンが構成され、上記の透孔が形成された中間部分により上記の透液部が構成され、上記の基材シートの周縁部分に上記の密着部が形成してあってもよい。この場合には、基材シートの中間部分に透孔を形成するだけでよく、1層のシートのみで形成することができるので、安価に実施できるうえ、フィルムドレッシングを薄肉にできて好ましい。
上記の吸引手段が上記の創傷部分を陰圧に保ち、この創傷からの滲出液を吸引するためには、上記の透液部とともに、この透液部を介して連通する吸引手段の吸引口を、外部空間から閉鎖する必要がある。
上記の本発明4では、上記の陰圧閉鎖療法用スクリーンの片側に配置されて上記の透液部を覆うカバー部材を備えているので、このカバー部材の周縁部分を、直接に、或いは透液部の周囲の密着部を介して、創傷の周囲の皮膚へ密着させることで、透液部とカバー部材との間の空間、及び透液部と創傷との間の空間が、外部空間から閉鎖され、上記の吸引手段により創傷部分が陰圧に保たれて創傷からの滲出液が吸引される。
上記のカバー部材は、上記の陰圧閉鎖療法用スクリーンを備えたフィルムドレッシングとは、別々に提供されるものであってもよく、或いはフィルムドレッシングがこのカバー部材を備えたものであってもよい。即ち上記のフィルムドレッシングは、上記の透液部を挟んで前記皮膚とは反対側にカバー部材を有し、このカバー部材が少なくとも上記の透液部を覆うとともに、このカバー部材の周縁部分が前記の密着部に密着してあってもよい。
或いは、上記のフィルムドレッシングは、上記の陰圧閉鎖療法用スクリーンを挟んで前記皮膚とは反対側にカバー部材を有し、このカバー部材が少なくとも上記の透液部を覆うとともに、このカバー部材の周縁部分に前記の密着部が形成してあってもよい。具体的には、上記のカバー部材を上記の陰圧閉鎖療法用スクリーンよりも広く形成し、このスクリーンの周縁部分をそのカバー部材の中間部分に固定することができる。
上記のカバーフィルムの材質としては、創傷の周囲の皮膚や密着部に密着でき、吸引時に創傷を陰圧に保持できる材料であればよく、特定の材質のものに限定されない。具体的には、例えば「Tegaderm(登録商標)トランスペアレントドレッシング」(住友スリーエム株式会社製)などの、片面に粘着剤を有する市販のフィルムドレッシング等が挙げられる。
上記のフィルムドレッシングは、吸引手段と接続可能であって、上記のカバー部材と透液部との間の空間に臨ませて吸引口を開口した、吸引路先端部分を備えていてもよい。この場合は、このフィルムドレッシングで創傷部分を覆ったのち、上記の吸引手段をこの吸引路先端部分に接続するだけの簡単な操作で、創傷を陰圧にできて好ましい。
上記の吸引手段としては、創傷に陰圧を与えられるものであれば特に限定されず、具体的にはV.A.C.(登録商標)セラピー陰圧維持管理装置(ケーシーアイ株式会社製)、壁面吸引器、低圧持続吸引器、シリンジ等が挙げられる。
上記の密着部は皮膚と密着できればよく、例えば粘着剤を有するシート部材(例えば、「Blenderm(登録商標)サージカルテープ」、住友スリーエム株式会社製)等を用いてこの密着部の周縁部分と皮膚との間を密封するように密着固定させてもよい。しかしこの密着部が、皮膚と対面する表面に粘着層を有すると、フィルムドレッシングを所定位置へ装着するだけで密着部を皮膚へ簡単に密着・固定させることができて好ましい。
上記の粘着層を構成する粘着剤としては、特定の材質に限定されないが、密着部を皮膚に密着・固定させることができ、かつ、容易に剥がすことができる状態を保つものが好ましい。具体的には、肌に接触してもかぶれ難い、低刺激性の粘着剤、例えばアクリル系、シリコーン系等の粘着剤が好ましく、公知の救急絆創膏等(例えば「バンドエイド(登録商標)」、Johnson&Johnson社製)に用いられている粘着剤等を採用することができる。
また上記の粘着剤の塗布に代えて、片面に粘着層を有する市販のフィルムドレッシング(例えば、上記の「Tegaderm(登録商標)トランスペアレントドレッシング」、住友スリーエム株式会社製)等を上記の密着部を構成するシート部材として用いることも好ましい。
また上記のフィルムドレッシングは、上記の透液部や密着部、粘着層等の表面を露出させたものであってもよいが、少なくとも前記の皮膚と対面する側に離型紙を有すると、例えば上記の粘着層を保護できるうえ、薄肉のフィルムドレッシングの取り扱いを容易にできて好ましい。
この離型紙は、皮膚と対面する粘着層を形成した表面側にのみ配置してもよいが、皮膚とは反対側(以下、「外側」ともいう。)の表面に配置してもよい。
上記の離型紙の材質としては、特定のものに限定されないが、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン等を用いてもよく、ポリエチレンコート上質紙、ポリオレフィンコートグラシン紙等を用いてもよい。上記ポリアミドとしては、例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、6,12−ナイロン、4,6−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロン等が挙げられる。上記ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等が挙げられる。上記ポリウレタンとしては、例えば、ポリエステル系、ポリエーテル系等の熱可塑性ポリウレタンが挙げられる。
なおこの離型紙には、必要に応じて、例えば、表面に滑り性等の機能を付与するための離型剤等、任意の添加剤を添加したものであってもよい。またこの離型紙の表面は、例えば、コロナ放電処理、プラズマ処理、フレーム処理、電子線照射処理、紫外線照射処置等の公知の表面処理法で処理されていてもよい。さらにこの離型紙は、無色透明であってもよいし、着色されまたは印刷されていてもよい。
本発明の陰圧閉鎖療法用スクリーンは、メッシュシート等のシート部材からなる透液部がスクリーン本体として作用することから、肉芽の吸引を防止できる。
しかも本発明1では、上記の陰圧閉鎖療法用スクリーンが創傷の肉芽組織から容易に分離されるので、創傷から取り外す際に、肉芽組織等が液体透過用の透液路に巻き込まれて損傷する虞を低減できる。
また本発明2では、透液部が液体を肉厚中に保持しないので、従来のポリウレタンフォームを用いたものとは異なって、創傷からの滲出液を余分に保持することがなく、この透液部が押圧されても滲出液が逆戻りすることを防止でき、この滲出液に含まれる細菌増殖の問題を解消できる。
本発明の第1実施形態の陰圧閉鎖療法用キットの、使用態様を示す概略図である。 本発明の第1実施形態の、フィルムドレッシングの一部破断斜視図である。 本発明の第1実施形態の、フィルムドレッシングの断面図である。 図3のC部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態の、フィルムドレッシングの断面図である。 本発明の第3実施形態の、フィルムドレッシングの一部破断斜視図である。 本発明の第4実施形態の、フィルムドレッシングの断面図である。 本発明の第5実施形態の、フィルムドレッシングの断面図である。 本発明の第6実施形態の、フィルムドレッシングの断面図である。
以下、本発明のフィルムドレッシングとこれを有する陰圧閉鎖療法用キットの構成について、必要に応じて図面を参照しつつ説明する。
図1から図4は本発明の第1実施形態を示す。
この第1実施形態の陰圧閉鎖療法用キット(1)は、図1に示すように、創傷(2)を取り囲む皮膚へ周縁部分を密着させて、その創傷(2)を外部空間から閉鎖するように覆うフィルムドレッシング(3)と、このフィルムドレッシング(3)の片側に配置されるカバー部材(4)と、フィルムドレッシング(3)で覆われた創傷(2)を陰圧にできる吸引手段(5)とを備えている。
上記のフィルムドレッシング(3)は、フィルム状のドレッシングであり、シート部材からなる透液部(A)を備えた陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)と、この透液部(A)を取り囲み創傷(2)の周囲の皮膚へ密着固定されるシート部材からなる密着部(B)とを有する。上記の透液部(A)は、液体を肉厚中に保持せずに透過させることができ、また、創傷(2)からの取り外し時に創傷(2)の肉芽組織から容易に分離できるように構成してある。一方、上記のカバー部材(4)は、上記の透液部(A)を外部空間から閉鎖するように覆っており、例えば市販のフィルム状ドレッシング材が用いられ、周縁部分が上記のフィルムドレッシング(3)に密着されている。
上記のフィルムドレッシング(3)を挟んで創傷(2)とは反対側、即ち外側に配置された上記の吸引手段(5)は、吸引路先端部分(6)に形成した吸引口(7)が、この透液部(A)とカバー部材(4)との間の空間内に開口してあり、この透液部(A)とカバー部材(4)との間の空間を陰圧にすることができる。上記の透液部(A)は液体を透過させることができるので、上記の吸引手段(5)はこの透液部(A)を介して創傷(2)面と連通可能となっている。従って、この吸引手段(5)で吸引することにより、透液部(A)を介して創傷(2)に陰圧を与えることができ、創傷(2)からの滲出液を吸引手段(5)に吸引することができる。しかも、このフィルムドレッシング(3)を患者の皮膚に固定し続けても、創傷(2)からの滲出液が透液部(A)の肉厚中に保持されることがないため、滲出液の逆戻りによる細菌増殖の虞がない。
図2と図3に示すように、上記のフィルムドレッシング(3)は、中間部分に開口部(8)が形成された基材シート(9)と、その開口部(8)を覆う状態に配置された、メッシュシート等からなる陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)とを備えており、このスクリーン(10)の周縁部分が上記の基材シート(9)の開口部(8)周縁に固定してある。そして上記の基材シート(9)に上記の密着部(B)が形成してある。
上記の基材シート(9)は、例えばポリウレタン系樹脂やポリオレフィン系樹脂等で形成され、液体や空気を透過させない性質を有しており、好ましくは伸縮性を有している。この基材シート(9)の、患者の皮膚と対面する側の片面には粘着層(11)が形成してある。この粘着層(11)には離型紙(12)が貼着してあり、この離型紙(12)により粘着層(11)の粘着面が他物へ粘着しないように保護してある。この離型紙(12)は中間部に設けた分割線(13)で分割されており、フィルムドレッシング(3)を装着する際は、この分割線(13)で分割された離型紙(12)の半部と残部が順に剥がされて、上記の密着部(B)が患者の皮膚へ上記の粘着層(11)により密着固定される。
上記の基材シート(9)の、患者の皮膚とは反対側の表面には、第2の離型紙(14)が貼着してある。上記の基材シート(9)は、例えば300μm〜500μm程度の薄肉であっても、この第2離型紙(14)と一体になっているので、フィルムドレッシング(3)を容易に取り扱うことができる。この第2離型紙(14)は、基材シート(9)の外側表面へ単に密着させただけであるので、基材シート(9)からなる密着部(B)が患者の皮膚へ密着固定されたのち、この基材シート(9)から簡単に剥離されて除去される。そしてその後、このフィルムドレッシング(3)の外側に上記の吸引手段(5)の吸引路先端部分(6)が配置され、その吸引路先端部分(6)に形成された吸引口(7)と上記の透液部(A)とを外部空間から閉鎖する状態に、上記のカバー部材(4)の周縁部が基材シート(9)の外側表面に貼着される。
上記のスクリーン(10)は、例えばポリエチレン樹脂等の疎水性材料からなる不織布で、例えば300μm〜500μm程度の薄肉に形成され、好ましくは伸縮性を有している。図4に示すように、このスクリーン(10)には、全面に亘って多数の細かな透孔(15)が形成してある。このスクリーン(10)は、生理食塩水との動的接触角が例えば110度程度に設定されており、液体を肉厚中に実質的に保持することなく透過させる性質を有している。この結果、このスクリーン(10)は、創傷(2)との間に適度の水分を保持してこの創傷(2)を湿潤環境に保ちながらも、このスクリーン(10)には創傷(2)からの滲出液が吸収されないし、仮に吸収されたとしてもその吸収量は僅かであって、このスクリーン(10)を押圧しても、吸収された滲出液等の液体が創傷(2)側へ逆戻りすることはない。またスクリーン(10)が疎水性を有するので、創傷(2)の肉芽組織などが上記の透孔(15)内へ入り込むことが抑制される。
上記の透孔(15)は、前記の吸引手段(5)により、上記の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)を介して創傷(2)に陰圧を与えることができて、創傷(2)からの滲出液を通過させることができればよく、その個数は特定の値に限定されるものではないが、例えば1cmあたり50〜400個程度に設定され、60〜350個程度であるとより好ましい。
上記の透孔(15)は、柱状や錐状、樽状、鼓状等、種々の形状にすることができるが、上記のスクリーン(10)の厚さ方向において、直線方向に貫通形成されていると好ましく、また、創傷側の面から離れるにつれ開口面積が小さくなる、いわゆる傾斜孔であると好ましい。具体的には、創傷側の面での開口面積が、外側の面での開口面積の1.1〜1.8倍であるとより好ましく、1.2〜1.5倍であるとさらに好ましい。
上記の透孔(15)の開口面積は、上記のスクリーン(10)の創傷側の面での開口面積が直径相当で280〜1400μmであると好ましく、500μm〜1000μmであるとより好ましい。280μm未満では、滲出液が吸引手段の方に通過するのを阻害する傾向にあるので好ましくない。一方、1400μmを超えると、吸引手段によって肉芽が吸引される虞があり、好ましくない。
また、創傷側の面における上記の透孔(15)の開口率は、42.1〜88.6%であると上記のスクリーン(10)が創傷面に固着し難いので好ましく、その開口率が60.0〜65.0%であると一層好ましい。
具体的には、例えば直径相当で615μm程度の開口面積を有する透孔(15)を、例えば1cmあたり約200個設けて、開口率を約60%としたスクリーン(10)が用いられる。
上記の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)は上記の疎水性材料で形成され、上記の透孔を備えるので、創傷(2)からの滲出液は、スクリーン(10)の肉厚中に余分に保持されずに上記の透孔(15)を透過し、仮に透孔(15)内等に液体が残留しても、創傷(2)側へ逆戻りすることが良好に防止される。また上記のフィルムドレッシング(3)を創傷(2)から取り外す際は、この創傷(2)の肉芽組織等が、上記の透孔(15)内に入り込んでいても簡単に外れるので、上記のスクリーン(10)はその肉芽組織等を巻き込むことなく、容易に分離される。
上記の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)は、周縁部が上記の基材シート(9)に少なくとも部分的に固定されていて、強制的に剥離させるような外力を加えない限り、通常の使用状態では基材シート(9)から分離しない状態を保つことができればよい。上記のスクリーン(10)を固定する固定手段としては、特に限定されるものではないが、例えば、ホットメルト接着剤等の接着剤による接着の他、ヒートシール等による融着や、エンボス加工による圧着等が挙げられる。
上記のフィルムドレッシング(3)は、上記の基材シート(9)と上記の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)とを備えておればよく、任意の方法により製造することができる。例えば、陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)の面積を基材シート(9)の面積より小さく設定し、この基材シート(9)からそのスクリーン(10)の面積よりやや小さい領域を切除して上記の開口部(8)を形成する。そして、上記のスクリーン(10)を基材シート(9)の開口部(8)を覆う状態に積層し、このスクリーン(10)の周縁部をその開口部(8)の周囲で基材シート(9)に固定することにより得ることができる。
なおこの第1実施形態では、上記の基材シート(9)と陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)とを1枚ずつ用いた。しかし本発明のフィルムドレッシング(3)は、所望により、2枚の基材シート(9)と1枚の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)を用いて、基材シート(9・9)間にこのスクリーン(10)を挟持させてもよく、或いは、基材シート(9)と2枚の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)とを用いて、基材シート(9)を挟むように上記のスクリーン(10・10)を配置してもよい。
上記の透液部(A)と密着部(B)は特定の大きさや形状に限定されず、創傷(2)の大きさや吸引手段(5)の吸引口(7)等に応じて適宜設定される。例えば上記の透液部(A)の面積は、吸引手段(5)がこの透液部(A)を介して創傷(2)に連通可能であって、その創傷(2)からの滲出液を透液部(A)を介して吸引できればよく、創傷(2)より小面積であってもよい。例えば、密着部(B)の面積が30〜100cm程度、透液部(A)が6cm程度に設定される。
上記のフィルムドレッシング(3)全体としての厚さは、上記の基材シート(9)と陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)の使用枚数や各シートの厚さによっても異なり、特定の寸法に限定されない。この第1実施形態では1枚の基材シート(9)と1枚の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)とが用いられているので、全体の厚さとしては、2000μm以下が好ましく、600μm〜1000μmがより好ましい。
上記の第1実施形態では、上記のフィルムドレッシング(3)と上記のカバー部材(4)とがそれぞれ別々に供給され、上記の陰圧閉鎖療法用キット(1)がこのフィルムドレッシング(3)とカバー部材(4)とを備える場合について説明した。しかし本発明では、このフィルムドレッシング(3)が、上記のカバー部材(4)と上記の吸引路先端部分(6)とのいずれか一方または両方を備えたものであってもよい。
例えば図5に示す本発明の第2実施形態では、フィルムドレッシング(3)が上記のカバー部材(4)と、吸引手段が接続可能な吸引路先端部分(6)とを備えている。この吸引路先端部分(6)に形成した吸引口(7)は、上記のカバー部材(4)と透液部(A)との間の空間に臨ませて開口してある。吸引路先端部分(6)の外側端部には接続部(16)が形成してあり、図示しない吸引手段と着脱可能に接続することができる。
この場合、陰圧閉鎖療法用キットは、このフィルムドレッシング(3)と図外の吸引手段とを備えた構成となっている。そして、このフィルムドレッシング(3)が創傷部分に装着されたのち、上記の吸引路先端部分(6)に上記の吸引手段が接続されて適用されることにより、上記の創傷が陰圧にされ、創傷からの滲出液が吸引される。その他の構成は上記の第1実施形態と同様であり、同様に作用するので説明を省略する。
なおこの第2実施形態では、フィルムドレッシングがカバー部材と吸引路先端部分とを備えた場合について説明したが、本発明のフィルムドレッシングは、いずれか一方のみを備え、他方を陰圧閉鎖療法用キットの別部品とするものであってもよい。
上記の第1実施形態では、上記の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)とは別体の基材シート(9)に開口部(8)を設け、この開口部(8)を上記のスクリーン(10)で覆った。しかし本発明では、例えば図6に示す第3実施形態のように、基材シート(9)で上記の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)を構成し、この基材シート(9)の中間部分に上記の透液部(A)を形成してもよい。
即ちこの第3実施形態では、図6に示すように、基材シート(9)の中間部分に多数の透孔(15)が形成してある。この透孔(15)は任意の透設手段により形成され、例えば、多数の突起を設けた透設手段を基材シート(9)に押し当てることなどにより形成される。この透孔(15)が多数形成された中間部分により、上記の透液部(A)が構成されている。上記の基材シート(9)は、例えばポリエチレン樹脂等の疎水性材料で形成されており、生理食塩水との動的接触角も大きいので、上記の透液部(A)は、第1実施形態と同様、創傷(2)の肉芽組織などが上記の透孔(15)内へ入り込むことが抑制され、また、液体を肉厚中に実質的に保持することなく透過させる性質を有している。
上記の基材シート(9)の、患者の皮膚と対面する側の片面には、上記の透液部(A)の周囲に粘着層(11)が形成してあり、この基材シート(9)の周縁部分で密着部(B)が構成されている。上記の粘着層(11)の表面には離型紙(12)が貼着され、基材シート(9)の、患者の皮膚とは反対側の表面に第2離型紙(14)が貼着してあるほか、上記の透孔(15)の形状や大きさ、形成数など、その他の構成は上記の第1実施形態と同様であり、同様に作用するので説明を省略する。
この第3実施形態では、基材シート(9)が陰圧閉鎖療法用スクリーンを構成しており、この基材シート(9)に開口部を成形することや、この開口部を覆う別体のシート部材を備える必要がなく、この基材シート(9)に上記の透液部(A)と密着部(B)とが形成されるので、安価に実施できる。しかも、フィルムドレッシング(3)を1枚のシート部材で構成することから、フィルムドレッシング(3)全体の肉厚を薄くできる利点がある。
なお、上記の第1実施形態と同様、この第3実施形態のフィルムドレッシング(3)は、図示しないカバー部材と吸引手段とを組み合わせることで、陰圧閉鎖療法用キットが構成される。
上記の第3実施形態で説明したフィルムドレッシング(3)は、上記の第2実施形態と同様、例えば図7に示す第4実施形態のように、カバー部材(4)や吸引路先端部分(6)を備えたものであってもよい。この第4実施形態のその他の構成は、上記の第2実施形態と同様であり、同様に作用するので説明を省略する。
上記の第2実施形態では、上記の基材シートに密着部を形成し、この密着部とは別のカバー部材を備える場合について説明した。しかし本発明では、カバー部材の周縁部に密着部を形成することも可能である。
即ち図8に示す第5実施形態では、フィルムドレッシング(3)が、第1実施形態で用いたものと同様の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)と、このスクリーン(10)を挟んで前記の皮膚とは反対側に配置された、シート部材からなるカバー部材(4)とを有している。このカバー部材(4)は上記のスクリーン(10)よりも広く形成されており、このスクリーン(10)の周縁部分がそのカバー部材(4)の中間部分に固定してある。この陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)は透液部(A)を有しており、従ってこの透液部(A)は上記のカバー部材(4)により覆われている。そしてこのスクリーン(10)からはみ出た部分の、カバー部材(4)の周縁部分に密着部(B)が形成してある。
上記の密着部(B)には、皮膚と対面する側の片面に粘着層(11)が形成してあり、その粘着層(11)の表面に離型紙(12)が貼着してある。またカバー部材(4)の外側の表面には、第2離型紙(14)が貼着してある。さらにこのカバー部材(4)と上記の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)との間には吸引路先端部分(6)が配置してあり、カバー部材(4)と陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)との間の空間に臨ませて吸引口(7)を開口してある。この吸引路先端部分(6)の外側端部には、図外の吸引手段が接続可能な接続部(16)が形成してあるなど、その他の構成は上記の第2実施形態と同様であり同様に作用するので説明を省略する。
上記の各実施形態では、いずれも吸引口(7)を、透液部(A)とカバー部材(4)との間の空間に臨ませて開口する場合について説明した。このとき、上記の透液部(A)が広いと、吸引口(7)に近接した部位では吸引力が高く、創傷(2)からの滲出液が良好に吸引されるが、吸引口(7)から離隔した部位では吸引力が低く、滲出液が吸引されにくい虞がある。
これを解消するため、例えば図9に示す第6実施形態では、フィルムドレッシング(3)の透液部(A)と吸引口(7)との間に、均圧手段(17)を配置してある。この均圧手段(17)とは、吸引口(7)近傍に生じる高吸引圧部と吸引口(7)から離隔した部位に生じる低吸引圧部の圧力差を、創傷面に沿って分散・均一化にするものであり、例えば不織布、綿状パルプ、エアレイド不織布、フォーム材などで形成され、透液性や通気性を有するが、上記の透液部(A)よりも通気抵抗が大きいものであればよい。この結果、上記の透液部(A)とカバー部材(4)との間の空間が上記の吸引口(7)を介して図外の吸引手段により吸引されると、上記の空間内が均一に減圧され、吸引口(7)から離れた部位は、吸引口(7)に近接した部位と同様に、創傷(2)からの滲出液が良好に吸引される。
なお、上記の均圧手段(17)は、この第6実施形態のように透液部(A)の全体を覆う状態に配置してもよいが、本発明では吸引口(7)に近接した部位でのみ、透液部(A)を覆う状態に配置してもよい。その他の構成は上記の第5実施形態と同様であり同様に作用するので説明を省略する。
上記の各実施形態で説明した陰圧閉鎖療法用スクリーンやフィルムドレッシング、陰圧閉鎖療法用キットは、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものであり、各部材の形状や寸法、構造、材質などをこの実施形態のものに限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
例えば、上記の各実施形態では、上記の透液部が、創傷からの取り外し時に創傷の肉芽組織から容易に分離される構成と、液体を肉厚中に保持せずに透過させる構成とを備える場合について説明した。しかし本発明では、上記の透液部はいずれか一方の構成のみを備えるものであってもよい。
また上記の各実施形態では、いずれも密着部の片面に粘着層を形成した場合について説明したが、本発明のフィルムドレッシングは、この粘着層を省略し、密着部の周縁を粘着テープで密封固定するもの等であってもよい。
また上記の各実施形態のフィルムドレッシングは、両面にそれぞれ離型紙を備える場合について説明した。しかし本発明では、いずれか一方または両方の離型紙を省略したものであってもよい。
また上記のフィルムドレッシングは、上記の陰圧閉鎖療法用スクリーンを備えておればよく、フィルムドレッシングとは別体の基材シートやカバー部材と組み合わせて上記の陰圧閉鎖療法用キットを構成してもよい。例えば、上記の第5実施形態では、フィルムドレッシングが陰圧閉鎖療法用スクリーンとカバー部材とを備える場合について説明した。しかし本発明では、陰圧閉鎖療法用スクリーンでフィルムドレッシングを構成し、これとカバー部材と吸引路先端部分とで陰圧閉鎖療法用キットを構成してもよい。
上記の陰圧閉鎖療法用キットに含まれる吸引手段は、特定の吸引装置や器具に限定されないことは、いうまでもない。
本発明の陰圧閉鎖療法用スクリーンとフィルムドレッシング及び陰圧閉鎖療法用キットは、肉芽の吸引を防止できるうえ、滲出液の逆戻りを防止して、創傷面における細菌の増殖の虞を低減でき、しかも、創傷部分からの取り外し時に肉芽組織などから容易に分離でき、また、様々な創傷部の形状に対して容易に適用できることから、陰圧閉鎖療法に好適に用いられる。
1…陰圧閉鎖療法用キット
2…創傷
3…フィルムドレッシング
4…カバー部材
5…吸引手段
6…吸引路先端部分
7…吸引口
8…開口部
9…基材シート
10…陰圧閉鎖療法用スクリーン
11…粘着層
12…離型紙
13…分割線
14…第2離型紙
15…透孔
16…接続部
17…均圧手段
A…透液部
B…密着部

Claims (7)

  1. 創傷(2)を取り囲む皮膚へ周縁部分を密着させてその創傷(2)を覆うフィルム状のドレッシングであって
    シート部材からなる透液部(A)を有し、この透液部(A)を介して上記の創傷(2)が吸引手段(5)と連通可能であり、
    この透液部(A)は、創傷(2)からの取り外し時に創傷(2)の肉芽組織から容易に分離される、陰圧閉鎖療法に使用される、創傷(2)を覆うスクリーン(10)を備え
    上記の透液部(A)を挟んで前記の創傷(2)とは反対側に均圧手段(17)を有し、この均圧手段(17)が上記の透液部(A)の少なくとも一部を覆うことを特徴とする、フィルムドレッシング
  2. 創傷(2)を取り囲む皮膚へ周縁部分を密着させてその創傷(2)を覆うフィルム状のドレッシングであって
    シート部材からなる透液部(A)を有し、この透液部(A)を介して上記の創傷(2)が吸引手段(5)と連通可能であり
    この透液部(A)は、液体を肉厚中に保持せずに透過させる、陰圧閉鎖療法に使用される、創傷(2)を覆うスクリーン(10)を備え
    上記の透液部(A)を挟んで前記の創傷(2)とは反対側に均圧手段(17)を有し、この均圧手段(17)が上記の透液部(A)の少なくとも一部を覆うことを特徴とする、フィルムドレッシング
  3. シート部材からなる透液部(A)を有し、この透液部(A)を介して上記の創傷(2)が吸引手段(5)と連通可能であり、この透液部(A)は、創傷(2)からの取り外し時に創傷(2)の肉芽組織から容易に分離される、陰圧閉鎖療法に使用される、創傷(2)を覆うスクリーン(10)を備えるフィルムドレッシング(3)と、
    このフィルムドレッシング(3)のスクリーン(10)の片側に配置されて上記の透液部(A)を覆うカバー部材(4)と、
    この透液部(A)とカバー部材(4)との間の空間を陰圧にする吸引手段(5)とを有する陰圧閉鎖療法用キットにおいて、
    上記の透液部(A)を挟んで前記の創傷(2)とは反対側に均圧手段(17)を有し、この均圧手段(17)が上記の透液部(A)の少なくとも一部を覆うことを特徴とする、陰圧閉鎖療法用キット
  4. シート部材からなる透液部(A)を有し、この透液部(A)を介して上記の創傷(2)が吸引手段(5)と連通可能であり、この透液部(A)は、液体を肉厚中に保持せずに透過させる、陰圧閉鎖療法に使用される、創傷(2)を覆うスクリーン(10)を備えるフィルムドレッシング(3)と、
    このフィルムドレッシング(3)のスクリーン(10)の片側に配置されて上記の透液部(A)を覆うカバー部材(4)と、
    この透液部(A)とカバー部材(4)との間の空間を陰圧にする吸引手段(5)とを有する陰圧閉鎖療法用キットにおいて、
    上記の透液部(A)を挟んで前記の創傷(2)とは反対側に均圧手段(17)を有し、この均圧手段(17)が上記の透液部(A)の少なくとも一部を覆うことを特徴とする、陰圧閉鎖療法用キット
  5. シート部材からなる透液部(A)を有し、この透液部(A)を介して上記の創傷(2)が吸引手段(5)と連通可能であり、この透液部(A)は、創傷(2)からの取り外し時に創傷(2)の肉芽組織から容易に分離される、陰圧閉鎖療法に使用される、創傷(2)を覆うスクリーン(10)と、このスクリーン(10)の片側に配置されて上記の透液部(A)を覆うカバー部材(4)とを備えるフィルムドレッシング(3)と、
    この透液部(A)とカバー部材(4)との間の空間を陰圧にする吸引手段(5)とを有する陰圧閉鎖療法用キットにおいて、
    上記の透液部(A)を挟んで前記の創傷(2)とは反対側に均圧手段(17)を有し、この均圧手段(17)が上記の透液部(A)の少なくとも一部を覆うことを特徴とする、陰圧閉鎖療法用キット
  6. シート部材からなる透液部(A)を有し、この透液部(A)を介して上記の創傷(2)が吸引手段(5)と連通可能であり、この透液部(A)は、液体を肉厚中に保持せずに透過させる、陰圧閉鎖療法に使用される、創傷(2)を覆うスクリーン(10)と、このスクリーン(10)の片側に配置されて上記の透液部(A)を覆うカバー部材(4)とを備えるフィルムドレッシング(3)と、
    この透液部(A)とカバー部材(4)との間の空間を陰圧にする吸引手段(5)とを有する陰圧閉鎖療法用キットにおいて、
    上記の透液部(A)を挟んで前記の創傷(2)とは反対側に均圧手段(17)を有し、この均圧手段(17)が上記の透液部(A)の少なくとも一部を覆うことを特徴とする、陰圧閉鎖療法用キット
  7. 上記の陰圧閉鎖療法用スクリーン(10)を備えたフィルムドレッシング(3)が、上記の吸引手段(5)と接続可能な吸引路先端部分(6)を備えており、その吸引路先端部分(6)に形成した吸引口(7)が、上記のカバー部材(4)と透液部(A)との間の空間に臨ませて開口してある、請求項3から6のいずれかに記載の陰圧閉鎖療法用キット
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