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JP5858795B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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JP5858795B2 JP2012005376A JP2012005376A JP5858795B2 JP 5858795 B2 JP5858795 B2 JP 5858795B2 JP 2012005376 A JP2012005376 A JP 2012005376A JP 2012005376 A JP2012005376 A JP 2012005376A JP 5858795 B2 JP5858795 B2 JP 5858795B2
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Description

本発明は、室内機の冷媒として水を使用する空気調和装置に関するものである。
従来から、超臨界状態で動作する冷媒を用い、熱源機と中継機、冷暖房を個別に行う複数台の室内機が、それぞれ2本の冷媒配管で接続された空気調和装置が存在している(たとえば、特許文献1参照)。
また、特許文献1に開示されている空気調和装置と同様の回路構成を備え、加えて負荷側冷媒回路を取り付けて供給される水の加熱、冷却を行うようにしたヒートポンプ装置が存在している(たとえば、特許文献2参照)。
さらに、室内機に水熱交換器を備える場合、室内機のドレン排水には、自然排水が採用される場合が一般的である。近年、環境への配慮から水を冷媒に用いるようにした空気調和装置が見直されている。また一方で、天井高さの制限などからドレンアップメカ組込みによるドレン揚程アップの要求は高まっている。
再表2006/057141号公報(第5〜6頁、図1) WO2008/117408号公報(第11〜14頁、図3)
従来の水熱交換器を搭載した空気調和装置の多くは自然排水方式を採用している。そのため、室内機側の水熱交換器またはそれ以外のシステム系統内で漏水が生じても、システム内の水不足による影響で圧縮機の吐出温度が異常上昇していることなどを中継器または室外機が検知するまで、漏水異常を発見することができなかった。また、室内機側に漏水があった場合に、どの室内機で漏水が発生しているのかということを簡易に特定する手段がなかった。
また、実際に漏水が発生しているかどうかは、室内機を構成しているユニットに設けられている点検口からの目視による確認により行われていた。室内機が天井埋め込み形の場合、点検口は天井裏に配置されるユニットの側面に形成されている。そのため、1系統に複数台の室内機が接続されているようなマルチエアコン等の大規模システムでは、どの室内機で漏水異常が発生しているかを特定するのに全機種において目視による確認を行う必要があった。その結果、漏水異常が発生している室内機の特定に多大な時間と労力を要していた。
一方で、室内機にドレンアップメカを組み込んで排水するようにしたものもある。ドレンアップメカ自体の排水性能は、30[l/h]以下が一般的である。また、標準的な室内機の場合、冷房運転時に生じる凝縮水(ドレン水)の発生量は約500[cc/h]である。凝縮水だけを考慮すれば、排水性能は十分といえる。水熱交換器が搭載され、水冷媒が循環するシステムにおいては、水冷媒の量が、システムにもよるが数百リットルになることがある。そのため、漏水が生じた場合、漏水量が通常発生する凝縮水に加えられることになり、ドレンアップメカの排水性能を超えてしまう可能性がある。
漏水の原因は、孔食やエロージョン・コロージョン、応力破損など多々あるが、漏水は一般的に水の流れが滞留したり渦ができる箇所、逆に流れが局所的に速く(遅く)なる箇所で起こりやすい。そのため、室内外間の配管より、熱交換器のヘアピン部分や分岐口で漏水が発生しやすい。また、漏水異常の傾向として、漏水発生初期は漏水量が少なく、時間経過とともに徐々に漏水量が多くなる。このため、漏水異常をいかに早期に発見し、漏水量が時間経過とともに増えて、ドレンアップメカの排水性能を上回り、機外へオーバーフローする前に少しでも早く漏水の発生箇所を特定する必要がある。
しかしながら、大規模システムの場合は、どの熱交換器に漏水が生じているのかを外観上からは特定することができない。その上、天井埋め込み形の室内機では、天井裏のユニット側面にある点検口から内部を確認しなければ、漏水の有無を確認することができない。さらに、室内機が凝縮機となる冷房運転時には、たとえば6HPの標準的な室内機の場合、約500[cc/h]程度の凝縮水が常に発生しているため、ドレンアップメカの排水能力を上回らならなければ、漏水していることを検知ができず、漏水の発覚が遅れてしまう可能性があった。
また、1つの機器で漏水が生じた場合、異常を発報した機器以外の機器でも異常停止しない程度の漏水が発生している可能性がある。そのため、漏水異常を発報した機器以外の点検も必要になる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、水熱交換器を搭載した室内機の少なくとも1つで漏水異常が発生したとき、それ以外の室内機に順位を付け、点検に要する時間及び手間を低減することができる空気調和装置を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置は、複数台の室内機と、1台又は複数台の室外機又は中継機と、が接続された空気調和装置であって、前記室内機には、水熱交換器と、前記水熱交換器の下方に設置されたドレンパンと、前記ドレンパンに貯留される水を汲み上げるドレンポンプと、前記ドレンポンプの運転時間と作動回数を記憶する記憶手段が実装された室内機制御基板と、が搭載され、前記室外機又は前記中継機には、前記室内機制御基板に記憶された前記ドレンポンプの運転時間と作動回数に基づいて、前記室内機を点検する際の優先度を決定し、決定した優先度を表示する制御基板が搭載されているものである。
本発明に係る空気調和装置によれば、漏水が発生している可能性のある室内機を優先順に知ることができる。これにより、室内機の点検および復旧作業を効率的に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置のユニット構成の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置が実行する漏水検知制御の処理の流れの一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置が実行する漏水検知制御の処理の流れの別の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置のシステム構成を概略的に示すシステム構成図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置100のユニット構成の一例を示す概略構成図である。図1に基づいて、空気調和装置100の構成及び動作について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1及び後述の図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
空気調和装置100は、たとえばビルやマンション、ホテル等に設置され、熱源側で蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行い、生成された温熱又は冷熱を水冷媒に伝達し、水冷媒を負荷側で使用し、室内などの空調対象空間の冷暖房を実行するものである。空気調和装置100は、複数の室内機Bを備え、室内機B単体での漏洩検知が可能であり、室内機Bの点検優先順位を決定、報知する機能を有している。
[空気調和装置100の構成]
空気調和装置100は、主として、ユニットAと、複数台の室内機Bと、ユニットAと室内機Bとを接続する水配管55と、を備えている。そして、ユニットAと、室内機Bと、を水配管55で接続することによって、空気調和装置100の水循環回路が構成されている。なお、図1では、便宜的に室内機Bを1台しか図示していないが、空気調和装置100は室内機Bを複数台備えているものとする。また、室内機Bに接続されるユニットAは、室外機でも、中継機でもよい。
[ユニットA]
ユニットAは、たとえばビル等の室外や建物の内部ではあるが室内空間とは別の空間である天井裏等の空間に設置される。ユニットAが室外機である場合、ユニットAは、室内機Bに冷熱又は温熱を供給する機能を有する。ユニットAが中継機である場合、ユニットAは、熱源機から供給される冷熱又は温熱を室内機Bに伝達する機能を有する。
ユニットAには、水熱交換器9、循環ポンプ10が搭載されている。また、ユニットAには、室外機制御基板50が設けられている。この室外機制御基板50は、メンテナンス用パソコン51と通信線52を介して接続可能に構成されている(図4で詳細に説明する)。ユニットAは、固有のアドレスを持っており、通信線52により室内機Bと双方向に通信できるものとする(図4で詳細に説明する)。この室外機制御基板50が、本発明の制御基板に相当する。なお、ユニットAが中継機である場合には、中継機制御基板が本発明の制御基板に相当することになる。
水熱交換器9は、水配管55を流れる水と、図示省略の冷媒回路を流れる冷媒と、の間で熱交換を行うものである。そして、水熱交換器9で、冷媒に蓄えられた温熱又は冷熱が水に伝達され、室内機Bに搬送されることになる。水熱交換器9の構成を特に限定するものではないが、たとえば二重管熱交換器などで構成するとよい。
循環ポンプ10は、水を水配管55内に循環させるものである。
なお、ユニットAが室外機の場合には、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、アキュムレーター、室外ファン等が搭載されることになる。
また、ユニットAが中継機の場合には、冷媒の流れを切り替えられる流路切替装置や、冷媒の流量を調整できる冷媒流量制御装置などが搭載されることになる。
[室内機B]
室内機Bは、ビル等の室内の天井に埋め込みや吊り下げ等により、又は、室内の壁面に壁掛け等により設置されている。つまり、室内機Bは、空調対象空間に空調空気を供給できる位置に設置されている。室内機Bは、ユニットAからの冷熱又は温熱の供給を受けて空調対象空間の冷房又は暖房を行うものである。室内機Bは、固有のアドレスを持っており、通信線52によりユニットAと双方向に通信できるものとする(図4で詳細に説明する)。
室内機Bには、水熱交換器1、送風機2、室内機制御基板3、自然排水口4、ドレンアップメカ5、水位検知センサー6、ドレンパン8、が設けられている。また、室内機Bには、ユーザー指示を受け付けるリモートコントローラー7が有線又は無線で接続されている。具体的には、リモートコントローラー7は、室内機Bの室内機制御基板3に接続されている。そして、室内機制御基板3は、リモートコントローラー7からの情報を室外機制御基板50と通信するようになっている。
水熱交換器1は、水配管55を流れる水と、送風機2から供給される空気と、の間で熱交換を行うものである。そして、水熱交換器1で、水に蓄えられた温熱又は冷熱が空気に伝達され、室内などの空調対象空間に搬送されることになる。こうすることで、空調対象空間は、暖房又は冷房される。水熱交換器1の構成を特に限定するものではないが、たとえば伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器で構成するとよい。
送風機2は、水熱交換器1に空気を供給するものである。
自然排水口4は、ドレンパン8に開口形成されているものであり、ドレンパン8に貯留された水の排水口となるものである。
ドレンアップメカ(ドレンポンプ)5は、ドレンパン8に貯留された水を汲み上げるものである。
水位検知センサー6は、ドレンパン8に貯留された水の水位を検知するものである。水位検知センサー6で検知された水位情報は、室内機制御基板3に送られる。水位検知センサー6は、フロートスイッチで構成されている。
ドレンパン8は、水熱交換器1で凝縮された凝縮水や、水熱交換器1又は水配管55から漏れた水を貯留するものである。
このように構成された空気調和装置100において、水熱交換器1および水熱交換器9とそれをつなぐ水配管55の内部は、水で満たされている。循環ポンプ10により水配管55の内部の水が循環するようになっており、冷房時においては水熱交換器1の表面温度は一般的に吸込み空気の露点温度以下になっている。そのため、水熱交換器1の表面には凝縮水が生じる。この凝縮水は、水熱交換器1の下方に配置されているドレンパン8に溜まる。
ドレンパン8に貯留された凝縮水は、ある量までは自然排水口4を介して自然排水される。しかしながら、自然排水口4からの排水容量を超えると、徐々にドレンパン8内の水位が上昇する。そして、水位検知センサー6が検知される水位にまで凝縮水が溜まると、ドレンアップメカ5がONとなり、室内機Bの外部に排水されて水位が低下する。通常、ドレンアップメカ5は、水位検知センサー6が水位を検知してから、凝縮水を十分排水するだけの所定時間、排水を継続するように制御される。
ここで、空気調和装置100では、室内機制御基板3が、ドレンアップメカ5の総運転時間および動作回数をカウントし、室内機制御基板3に実装されているメモリー(記憶手段)に蓄積するようにしている。
次に動作について説明する。まず、空気調和装置100が実行する漏水検知制御について説明する。図2は、空気調和装置100が実行する漏水検知制御の処理の流れの一例を示したフローチャートである。図2に基づいて、空気調和装置100が実行する漏水検知制御の処理の流れの一例について説明する。なお、具体的には、漏水検知制御は室外機制御基板50が実行する。
冷房時において漏水検知制御を実行する場合、室外機制御基板50は、漏水判定前の準備として漏水判定の数分前に強制サーモOFFとして凝縮水の発生を一時停止させる(ステップS101)。これと同時に、室外機制御基板50は、ドレンアップメカ5による排水を行う。強制サーモOFF時間は、水熱交換器1からの凝縮水がドレンパン8に落ちきる時間差を考慮して、たとえば6分程度とする。
次に、室外機制御基板50は、強制サーモOFFを継続したまま、ドレンアップメカ5をONからOFFとしてこの状態を維持する(ステップS102)。水熱交換器1に孔蝕、エロージョン・コロージョン、凍結破壊、その他何らかの要因が生じ、水熱交換器1又は水配管55から漏水がある場合は、この漏水判定時間中に、水位検知センサー6が水位の検知をすることになる。そこで、室外機制御基板50は、ステップS101、ステップS102を実行した上で漏水検知を開始する(ステップS103)。漏水検知は、水位検知センサー6の水位検知により実行する(ステップS104)。
水位検知センサー6によって水位が検知された場合(ステップS105)、室外機制御基板50は、漏水していると判定し、漏水異常が発生していることを発報する(ステップS106)。一方、水位検知センサー6によって水位が検知されない場合(ステップS107)、室外機制御基板50は、漏水していないと判定し、漏水検知を終了する(ステップS108)。
水熱交換器1からの漏水量をα(cc/min)、ドレンパン8の最低水位から水位検知センサー6が検知するまでの容積をβ(cc)とすると、漏水検知ができる漏れ量と、それに必要な時間tの関係式はt=β/α(min)となる。微量な漏水量で検知させるには、検知時間を長くするか、水位検知センサー6が検知するまでの容積を小さくすればよい。
暖房時において漏水検知制御を実行する場合、室外機制御基板50は、水位検知センサー6の水位検知により漏水検知を実行する(ステップS109)。水位検知センサー6によって水位が検知された場合(ステップS110)、室外機制御基板50は、漏水していると判定し、漏水異常が発生していることを発報する(ステップS111)。一方、水位検知センサー6によって水位が検知されない場合(ステップS112)、室外機制御基板50は、漏水していないと判定し、漏水検知を終了する(ステップS113)。
以上のように、特に冷房時の漏水検知において、ドレンアップメカ5のON/OFFおよびサーモON/OFFの制御を組み合わせることで、水熱交換器1からの凝縮水の影響を無視して漏水の判定が実行できる。これにより、水熱交換器1又は水配管55から少量(たとえば凝縮水の量と同等以下の量)の漏水があった場合でも検知することが可能となり、室内機Bそれ自体で漏水を早期に発見し、ドレンパン8がオーバーフローしてしまうのを抑制することができる。また、漏水検知を室内機B毎に実行することができ、室内機B毎に点検口を開けて目視する必要がなくなる。
次に、冷房時に強制サーモOFFをしない漏水検知制御について説明する。図3は、空気調和装置100が実行する漏水検知制御の処理の流れの別の一例を示したフローチャートである。図3に基づいて、空気調和装置100が実行する漏水検知制御の処理の流れの別の一例について説明する。なお、暖房運転時における漏水検知制御は、図2と同様であるため説明を省略する。
冷房時において漏水検知制御を実行する場合、室外機制御基板50は、漏水判定前の準備としてドレンアップメカ5による排水を行う(ステップS201)。ドレンアップメカ5の駆動時間は、水熱交換器1からの凝縮水がドレンパン8に落ちきる時間差を考慮して、たとえば6分程度とする。
次に、室外機制御基板50は、ドレンアップメカ5をONからOFFとし(ステップS202)、水位検知センサー6が水位を検知するまでの時間t1を測定することで漏水検知を開始する(ステップS203、ステップS204)。ここで、ドレンアップメカ5ON時の水位から水位検知センサー6が検知するまでの容積をβ(cc)とすると、t1=β/γ(min)となる。水熱交換器1又は水配管55から漏水があった場合、その漏水量をε(cc/min)とすると、水位検知センサー6が検知するまでの時間はt2=β/(γ+ε)(min)となるので、水位検知までの時間はt1>t2となるため、漏水の有無を判別できる(ステップS205)。
ここで、γは以下のように算出することができる。送風機2により吸い込まれる空気の吸込み乾球温度T1と液管温度Tq、風量テーブルをマイコン(たとえば室内機制御基板3)に持たせ、水熱交換器1の形名、能力コードから風量値Qを用いて、水熱交換器1の時間単位の凝縮水量γ(cc/min)を算出する式は以下のようになる。
γ=12/Tq・Q/18・(0.7411・T12 −7.0992・T1−17.18)
T1が吸込み温度、Tqが液管温度(℃)、Qが室内機風量(m3 /min)である。
なお、冷房運転時の吸い込み温度はJIS標準条件(27℃DB/19WB℃)とし、室内機は標準的な5HP相当として、液管温度12℃、風量18m3 /minとする。SHF0.7、比容積0.8としたときの凝縮水量を基底値として、近似式とした。
水位検知センサー6によって水位が検知された場合(ステップS206)、室外機制御基板50は、漏水していると判定し、漏水異常が発生していることを発報する(ステップS207)。一方、水位検知センサー6によって水位が検知されない場合(ステップS208)、室外機制御基板50は、漏水していないと判定し、漏水検知を終了する(ステップS209)。
以上のように、水熱交換器1からの凝縮水を吸込み温度と液管温度とから算出することで、冷房時に強制サーモOFFをすることなくして、漏水検知をすることができる。なお、吸込み温度は、吸込み温度センサーを設置することで検知するとよい。吸込み温度センサーは、たとえば室内機B内の吸い込み空気が流れる場所に設置するとよい。また、液管温度は、液管温度センサーを設置することで検知するとよい。液管温度センサーは、水熱交換器1に近接又は接触させるように設置するとよい。
次に、空気調和装置100が実行する室内機Bの優先順位決定制御の一例について説明する。図4は、空気調和装置100のシステム構成を概略的に示すシステム構成図である。図4に基づいて、空気調和装置100が実行する室内機Bの優先順位決定制御について説明する。
上述したように、ユニットA、室内機Bは、それぞれ固有のアドレスを持っている。たとえば、図4に示すようにユニットAにはアドレス「OU051」が割り振られ、室内機Bのそれぞれにはアドレス「IU001」〜「IU006」が割り振られる。そして、室外機制御基板50と室内機制御基板3とは、通信線52により双方向に通信が可能なように接続されている。また、ユニットAには、メンテナンス用パソコン51が有線又は無線で接続可能になっている。図4では、通信線52を介してメンテナンス用パソコン51がユニットAに接続されている状態を例に示している。さらに、室内機Bのそれぞれには、リモートコントローラー7が有線又は無線で接続されている。
ドレンアップメカ5は、水位検知センサー6が水位を検知してから一定時間(たとえばm分)動作する。室内機制御基板3は、ドレンアップメカ5の総運転時間を記憶している。ドレンアップメカ5の作動回数をnとすると、ドレンアップメカ5の総運転時間はm×n(分)となる。水熱交換器1又は水配管55に水漏れが発生した場合、ドレンアップメカ5の動作回数および総運転時間は正常な機器に比べて多くなる。それは、ドレンパン8に貯留される水の量が通常の凝縮水だけのときと比較して多くなるからである。
室内機BまたはユニットAで漏水異常を検知した場合、各室内機Bの室内機制御基板3は通信線52を通じて室外機制御基板50にドレンアップメカ5の作動回数および総運転時間を送信する。室外機制御基板50では、その情報をもとにリモートコントローラー7やメンテナンス用パソコン51などに、点検する優先度順に室内機Bのアドレスを表示する。なお、室内機Bの室内機制御基板3で、漏水の検知ができたときは、その情報を室外機制御基板50に送信すればよい。
表示の優先度は、室内機B自体が異常を発報しているかどうかで高低がまず決定される。室内機B自体が異常を発報している場合は、優先度が高く、表示される順序が早くなる。室内機B自体が異常を発報していない場合は、現時点では漏水異常が発生していないかもしれないが、発生している可能性を完全に排除することはできない。そこで、室内機B自体が異常を発報していない場合は、ドレンアップメカ5の総運転時間または作動回数の長さで優先度の高低が決定される。ドレンアップメカ5の総運転時間または作動回数の長いものほど優先度が高く、つまり漏水異常が発生している可能性が高く、表示される順序が早くなる。その結果、作業員は、表示された順に室内機Bの点検、復旧作業を実行すればよい。
以上のように、空気調和装置100によれば、水熱交換器1または水配管55からの漏水検知において、室内機Bからの異常発報の有無と、ドレンアップメカ5の総運転時間または作動回数と、を各室内機Bから受信することで、水漏れを起こした室内機Bと、それ以外の室内機Bで漏水が発生している可能性のある室内機Bを知ることができる。これにより、漏水が発生している可能性のある室内機Bをその室内機Bの停止中に検知でき、室内機Bの点検および復旧作業を効率的に行うことができる。
次に、空気調和装置100が実行する室内機Bの優先順位決定制御の別の一例について説明する。ここでは、上述した室内機Bを表示する優先度に、室内機Bの総運転時間を加えて室内機Bの優先順位を決定する場合を例に説明する。各室内機Bは、ドレンアップメカ5の総運転時間および動作回数のほか、冷暖房の総運転時間をカウントし、室内機制御基板3に実装されているメモリー(記憶手段)に蓄積するものとする。
運転中に漏水による異常を室内機BまたはユニットAで検知した場合、室外機制御基板50は、リモートコントローラー7やメンテナンス用パソコン51などに室内機Bのアドレスを決定された優先度順に表示する。室外機制御基板50は、室内機B、ユニットAの通信により各室内機Bの情報を集約して、表示する。
表示の優先度は、室内機B自体が異常を発報しているかどうかで高低がまず決定される。室内機B自体が異常を発報している場合は、優先度が高く、表示される順序が早くなる。室内機B自体が異常を発報していない場合は、現時点では漏水異常が発生していないかもしれないが、発生している可能性を完全に排除することはできない。そこで、室内機B自体が異常を発報していない場合は、室内機Bにドレンアップメカ5を内蔵しているもので、ドレンアップメカ5の総運転時間または作動回数の長さで優先度の高低が決定される。ドレンアップメカ5の総運転時間または作動回数の長いものほど優先度が高く、つまり漏水異常が発生している可能性が高く、表示される順序が早くなる。
ドレンアップメカ5を内蔵していない室内機Bにおいては、室内機Bの総運転時間で優先度の高低が決定される。室内機Bの総運転時間が長いものほど優先度が高く、つまり漏水異常が発生している可能性が高く、表示される順序が早くなる。その結果、作業員は、表示された順に室内機Bの点検、復旧作業を実行すればよい。
なお、優先度を決定する際に、室内機Bが同機種であるのかということや、水熱交換器1の形状が同一であるのかということ、制御方式(ソフトウェアバージョン)が同一であるのか、接続されているユニットAが同一であるのかということ、施工業者が同一であるのかということ等を考慮するとよい。こうしておけば、漏水が発生している可能性のある室内機Bの早期発見にもつながり、点検、復旧作業のロスを低減できる。つまり、同一の室内機Bにも同様に漏水が発生している可能性が高いと判断でき、優先的に点検、復旧作業を実行できる。
以上のように、空気調和装置100によれば、水熱交換器1または水配管55からの漏水において、漏水異常が検知されていない室内機Bの優先度の決定に、ドレンアップメカ5の内蔵の有無、室内機Bの総運転時間を加えることで、ドレンアップメカ5非内蔵の室内機Bでも順位付けが可能となり、水漏れを起こした室内機Bと、それ以外の室内機Bで漏水が発生している可能性のある室内機Bを知ることができる。これにより、漏水が発生している可能性のある室内機Bをその室内機Bの停止中に検知でき、室内機Bの点検および復旧作業を効率的に行うことができる。
1 水熱交換器、2 送風機、3 室内機制御基板、4 自然排水口、5 ドレンアップメカ(ドレンポンプ)、6 水位検知センサー、7 リモートコントローラー、8 ドレンパン、9 水熱交換器、10 循環ポンプ、50 室外機制御基板(制御基板)、51 メンテナンス用パソコン、52 通信線、55 水配管、100 空気調和装置、A ユニット、B 室内機。

Claims (4)

  1. 複数台の室内機と、1台又は複数台の室外機又は中継機と、が接続された空気調和装置であって、
    前記室内機には、
    水熱交換器と、
    前記水熱交換器の下方に設置されたドレンパンと、
    前記ドレンパンに貯留される水を汲み上げるドレンポンプと、
    前記ドレンポンプの運転時間と作動回数を記憶する記憶手段が実装された室内機制御基板と、が搭載され、
    前記室外機又は前記中継機には、
    前記室内機制御基板に記憶された前記ドレンポンプの運転時間と作動回数に基づいて、前記室内機を点検する際の優先度を決定し、決定した優先度を表示する制御基板が搭載されている
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記室外機制御基板は、
    前記室内機を点検する際の優先度の決定に前記室内機の総運転時間を加える
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記ドレンパンに貯留される水の水位を検知する水位検知センサーを設け、
    前記室外機制御基板は、
    冷房時に前記室内機を強制サーモオフし、
    前記ドレンパンに貯留されている水が排水される程度に前記ドレンポンプを駆動させてから停止させ、
    この状態にした上で、前記水位検知センサーにより検知される水位に達したとき、前記水熱交換器及び前記水熱交換器に接続されて前記ドレンパンの上方に位置している配管のうち少なくとも一方で漏水が発生している判断する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記ドレンパンに貯留される水の水位を検知する水位検知センサーを設け、
    前記室外機制御基板は、
    冷房時に前記ドレンパンに貯留されている水が排水される程度に前記ドレンポンプを駆動させてから停止させ、
    この状態にした上で、前記水位検知センサーからの情報、前記室内機に吸い込まれる空気の吸込み温度、前記水熱交換器を構成している伝熱管の液管温度に基づいて、前記水熱交換器及び前記水熱交換器に接続されて前記ドレンパンの上方に位置している配管のうち少なくとも一方で漏水が発生しているかどうかを判断する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
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