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JP5856918B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、サーバーに保持された画像形成データを取得して画像形成を行う画像形成装置及びプログラムに関する。
従来の画像形成装置としては、プルプリント方式での印刷出力(画像形成)が可能なプリンター等がある。プルプリント方式では、サーバーにスプールされた印刷ジョブ(画像形成データ)を画像形成装置で取得して印刷出力する。
プルプリント方式には、ユーザーに暗証番号等を入力させることで、画像形成装置での印刷ジョブの取得及びそれによる印刷出力を行うものもある(例えば特許文献1参照)。
この場合は、実際に暗証番号等を入力したユーザーに対して印刷出力を行うことができ、出力物が第三者に取得されることによる情報漏えい等を防止できる。
このようなプルプリント方式においては、サーバー側での処理を通じて画像形成装置へ印刷ジョブを送信するのが一般的である。このため、従来では、印刷ジョブがサーバー側から画像形成装置に一方的に送信されることになり、複数の印刷ジョブを取得する場合等に印刷出力を即時に中止させることが困難なものとなっていた。
例えば、ユーザーが画像形成装置を離れる必要が生じた場合には、情報漏えいの防止等のために印刷出力を即時に中止させることが好ましい。しかし、サーバー側から一方的に印刷ジョブが送信されると、画像形成装置側で印刷出力の中止を指示した後にも、印刷ジョブを受信して印刷出力が継続されてしまうおそれがある。
特開平5−143253号公報
本発明が解決しようとする問題点は、サーバーに保持された画像形成データを取得して画像形成を行う場合に画像形成を即時に中止させることが困難な点である。
本発明は、サーバーに保持された画像形成データを取得して画像形成を行う場合に画像形成を即時に中止可能とするため、認証情報を入力したユーザーに対しサーバーに保持された画像形成データを取得して画像形成を行う画像形成装置であって、前記サーバーから保持中の画像形成データのリストを取得するリスト管理部と、前記取得したリストに基づいて前記保持中の画像形成データを前記サーバーから個別に読み込んで取得するデータ取得部と、前記ユーザーからの指示入力に応じて前記画像形成データの読み込みを中止するデータ取得中止部と、前記リストに基づく画像形成対象の画像形成データ間に前記リスト外の他の画像形成データの割り込みを禁止する割り込み禁止部とを備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、画像形成データの読み込みを中止すれば、それ以上の画像形成データの取得を即時且つ確実に中止することができ、結果として画像形成を即時に中止することが可能となる。
画像形成装置を適用した画像形成システムを示す概念図である(実施例1)。 画像形成装置の構成を示すブロック図である(実施例1)。 図2の画像形成装置によるセキュアプリント処理を示すフローチャートである(実施例1)。 図2の画像形成装置によるセキュアプリント処理を示すタイミングチャートである(実施例1)。 図2の画像形成装置によるセキュアプリントの中止処理を示すフローチャートである(実施例1)。 図2の画像形成装置によるセキュアプリントの中止処理を示すタイミングチャートである(実施例1)。 画像形成装置を示すブロック図である(実施例2)。 図7の画像形成装置によるセキュアプリントを示すタイミングチャートである(実施例2)。
サーバーに保持された画像形成データを取得して画像形成を行う場合に画像形成を即時に中止可能とするという目的を、サーバーから保持中の画像形成データのリストを取得し、取得したリストに基づいて画像形成データをサーバーから個別に読み込ませ、この読み込みを中止可能とし、リストに基づく画像形成対象の画像形成データ間にリスト外の他の画像形成データの割り込みを禁止することで実現した。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
[画像形成システム]
図1は本発明の実施例1に係る画像形成装置を適用した画像形成システムを示す概念図である。
図1の画像形成システム1は、ユーザー認証を通じてプルプリント方式のセキュアプリントを行うものであり、認証サーバー3と、ユーザー端末5と、スプールサーバー7と、画像形成装置9とがネットワーク11を介して相互に接続されている。
認証サーバー3は、画像形成装置9やユーザー端末5等の外部サブシステムに対してユーザー認証サービスを提供するものである。本実施例の認証サーバー3は、ユーザー情報(ユーザー名及びパスワード)を管理しており、画像形成装置9やユーザー端末5から認証情報として受信したユーザー情報を照合してユーザー認証を行う。
ユーザー認証後は、認証トークンをユーザー情報の送信元である画像形成装置9やユーザー端末5へ送信する。
ユーザー端末5は、情報処理装置からなり、画像形成データである印刷ジョブを生成するためのプリンタードライバーを有する。プリンタードライバーは、通常の印刷ジョブの他、セキュアプリント用の印刷ジョブ(以下、「セキュアジョブ」と称する)も生成可能となっている。
セキュアジョブを生成する際には、プリンタードライバーがユーザー情報の入力を行わせ、これを認証サーバー3に送信してユーザー認証を依頼する。ユーザー認証後は、認証されたユーザー情報を埋め込んだセキュアジョブを生成してスプールサーバー7に送信する。
スプールサーバー7は、ユーザー端末5からのセキュアジョブを受信してスプールする。これにより、ユーザー毎のセキュアジョブを一時的に格納保持する。このスプールサーバー7は、画像形成装置9からの要求に応じ、ユーザー毎のセキュアジョブのスプール数、リストを送信し、或いはセキュアジョブの読み込みを行わせる。各要求に対しては認証サーバー3を通じて認証トークンを確認する。
画像形成装置9は、スプールサーバー7からセキュアジョブを取得し、セキュアプリントとしての印刷出力(画像形成)を行う。セキュアプリントの際には、ユーザー情報の入力によるログインを行わせる。ログイン時には、入力されたユーザー情報を認証サーバー3に送信してユーザー認証を依頼する。
ユーザー認証後においては、スプールサーバー7に対する要求を行い、ログインユーザーに対するスプール数やリストの取得、或いはセキュアジョブの読み込み可能とする。
このような本実施例の画像形成システム1では、予めユーザー端末5でのユーザー認証を通じてセキュアジョブをスプールサーバー7にスプールしておき、その後の画像形成装置9でのユーザー認証を通じてセキュアジョブの取得及びそれによる印刷出力を行わせる。こうして、画像形成装置9でのセキュアプリントが実現されることになる。本実施例のセキュアプリントは、画像形成装置9において中途で即時に中止できるようになっている。
[画像形成装置の構成]
図2は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。
本実施例の画像形成装置9は、例えばデジタル複合機等として構成され、ネットワークインターフェース13と、画像形成部15と、操作パネル部17と、記憶部19と、制御部21とを少なくとも備えている。
ネットワークインターフェース13は、ネットワーク11を介して認証サーバー3、スプールサーバー7、ユーザー端末5との間でデータの送受信を行わせる。
画像形成部15は、印刷ジョブに基づいて用紙上に画像形成を行わせる。セキュアプリントにおいては、ネットワーク11を介して取得したセキュアジョブに基づいて画像形成を行う。
操作パネル部17は、タッチパネル式の液晶表示画面等からなり、画像形成装置9に対する操作入力や操作状況等の表示を行わせる。本実施例では、操作パネル部17により、ユーザー名及びパスワードのユーザー情報の入力等によるセキュアプリントの実行指示入力やその中止指示入力を行わせることができる。
記憶部19は、各種制御のアプリケーション、制御に必要なデータ或いは処理対象のデータを記憶するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置である。この記憶部19内には、本実施例のセキュアプリントのための画像形成プログラムが記憶されている。
制御部21は、プログラムを実行して各種制御や作業を行わせるCPU(Central Process Unit)等の制御要素である。本実施例では、記憶部19内の画像形成プログラムを実行することで、ログイン管理部23、保持数取得部であるスプール数取得部24、リスト管理部25、データ選択部であるジョブ選択部27、データ取得部であるジョブ取得部28、ジョブ処理部29、データ取得中止部であるジョブ取得中止部31を機能構成として備える。
ログイン管理部23は、ログイン管理手順を実現し、ユーザーに対するログイン及びログオフを管理する。ログイン管理部23は、操作パネル部17上で入力されたユーザー情報を認証サーバー3に送信してユーザー認証を依頼する。
このログイン管理部23は、認証サーバー3からの認証トークンを受信すると、認証されたユーザーに対してログインを実行すると共に認証トークンを記憶部19内に記憶する。このログインにより、セキュアプリントが可能な状態となる。
また、ログイン管理部23は、操作パネル部17上でのログオフ指示に応じてログオフを実行する。なお、ログオフは、省電力モード等へ移行する際にも実行される。
スプール数取得部24は、保持数取得手順を実現し、ログインユーザーのセキュアジョブのスプール数をスプールサーバー7から取得する。取得の際は、スプール数の取得要求をスプールサーバー7に認証トークンと共に送信し、これに基づいて受信したスプール数を記憶部19内に記憶する。
リスト管理部25は、リスト管理手順を実現し、スプールサーバー7からスプール中のセキュアジョブのリストを取得する。具体的には、リスト管理部25は、ログインユーザーのセキュアジョブのスプール中リストの取得要求を認証トークンと共にスプールサーバー7に送信する。これに基づいて受信したセキュアジョブのリストは、リスト管理部25により記憶部19内に記憶される。
ジョブ選択部27は、データ選択手順を実現し、取得したリストからセキュアプリントを実行するセキュアジョブを選択させる。このとき、ジョブ選択部27は、セキュアジョブの選択情報及びセキュアジョブの選択数を記憶部19内に記憶する。なお、全セキュアジョブを選択する場合は、取得したリストが選択情報となり、スプール数が選択数となる。
セキュアジョブの選択は、記憶部19内のリストを操作パネル部17上に表示させることで行われる。本実施例では、リストの表示を特定数のセキュアジョブ毎に行わせる。例えば、セキュアジョブのスプール数が1000である場合は、100のセキュアジョブ毎に表示を行う。ただし、表示されるセキュアジョブの数は、任意であり、セキュアジョブのスプール数に応じて適宜変更することも可能である。
ジョブ取得部28は、データ取得手順を実現し、記憶部19内のリストに基づいてスプール中のセキュアジョブをスプールサーバー7から個別に読み込んで取得する。具体的には、記憶部19内の選択情報に基づいて、スプールサーバー7からセキュアジョブの読み込みを行う。
セキュアジョブの読み込みは、記憶部19内の選択数だけ連続して繰り返される。繰り返しのタイミングとしては、例えば先のセキュアジョブの処理開始等とすることができる。
ジョブ処理部29は、データ処理手順を実現し、スプールサーバー7から読み込まれたセキュアジョブに対して、解析や描画データ生成等の処理を行う。このジョブ処理部29は、生成した描画データを画像形成部15に渡してセキュアジョブに基づく印刷出力を行わせる。
ジョブ取得中止部31は、データ取得中止手順を実現し、操作パネル部17上でのセキュアプリントの中止指示に応じ、ジョブ取得部28によるセキュアジョブの読み込みを中止する。
また、ジョブ取得中止部31は、セキュアプリントの中止指示に応じて、リスト管理部25に対して取得済みのリストを記憶部19内から削除させ、ジョブ処理部29及び画像形成部15にセキュアジョブの処理を中止させる。なお、リスト管理部25によるリストの削除には、セキュアジョブの選択情報や選択数も含まれる。
[セキュアプリント処理]
本実施例の画像形成装置によるセキュアプリント処理について説明する。図3は、図2の画像形成装置によるセキュアプリント処理を示すフローチャート、図4は、同タイミングチャートである。
本実施例のセキュアプリント処理では、まず図3のステップS1において「ログイン処理」を行う。すなわち、画像形成装置9のログイン管理部23は、ユーザーに対してユーザー情報であるユーザー名及びパスワードの入力を操作パネル部17上で受け付ける。入力されたユーザー情報は、ログイン管理部23により認証サーバー3に送信される(図4の1.1)。認証サーバー3では、管理するユーザー情報と受信したユーザー情報とを比較してユーザー認証を行う。
ユーザー認証が行われた場合は、認証サーバー3から認証トークンが送信されて、画像形成装置9のログイン管理部23が認証されたユーザーをログインさせる(図4の1.2)。このとき、ログイン管理部23は、受信した認証トークンを記憶部19内に記憶する。
これにより、ステップS1が完了してステップS2へ移行する。
ステップS2では、「スプール数の取得」が行われる。すなわち、画像形成装置9のスプール数取得部24は、スプールサーバー7に対してログインユーザーのセキュアジョブのスプール数の取得を要求する(図4の2.1)。この要求には、記憶部19内の認証トークンが含められる。なお、要求は、操作パネル部17上での指示入力やログイン完了に応じて行わせることができる。
スプールサーバー7では、スプール数の取得要求に含まれる認証トークンを認証サーバー3に送信する(図4の2.2)。認証サーバー3では、受信した認証トークンが適正か否かを、管理する情報との対比により判断する。
判断結果は、スプールサーバー7に通知され(図4の2.3)、認証トークンが適正である場合には、ログインユーザーのスプール数が画像形成装置9に送信される(図4の2.4)。画像形成装置9では、受信したスプール数をスプール数取得部24により記憶部19内に記憶する。
こうしてステップS2が完了し、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、「リスト取得」が行われる。すなわち、画像形成装置9のリスト管理部25は、スプールサーバー7に対してログインユーザーのセキュアジョブのスプール中リストの取得を要求する(図4の3.1)。この要求は、操作パネル部17上での指示入力やスプール数取得完了に応じて行わせることができる。
このステップS3においても、取得要求に含まれる認証トークンがスプールサーバー7から認証サーバー3に送信されて適正か否かを判断される(図4の3.2及び3.3)。そして、認証トークンが適正である場合には、ログインユーザーのスプール中リストがスプールサーバー7から送信されて画像形成装置9の記憶部19内に記憶される(図4の3.4)。
こうしてステップS3が完了して、ステップS4へ移行する。
ステップS4では、「セキュアジョブの選択」が行われる。すなわち、画像形成装置9のジョブ選択部27は、操作パネル部17上に取得したセキュアジョブのスプール中リストを表示し、ログインユーザーにセキュアプリントの対象となるセキュアジョブを選択させる。
リスト表示は、操作パネル部17上での指示入力やリストの受信に応じて行うことができる。セキュアジョブの選択が行われると、ジョブ選択部27は、セキュアジョブの選択情報及び選択数を記憶部19内に記憶する。
こうしてステップS4が完了すると、ステップS5へ移行する。
ステップS5では、「セキュアジョブの読み込み」が行われる。すなわち、画像形成装置9のジョブ取得部28は、記憶部19内のセキュアジョブの選択情報に応じ、スプールサーバー7に対してログインユーザーのセキュアジョブの読み込みを個別に要求する(図4の4.1)。この要求は、ステップS4での選択完了等に応じて行わせることができる。
ステップS5においても、認証トークンが認証サーバー3で適正か否かを判断され(図4の4.2及び4.3)、認証トークンが適正である場合に、画像形成装置9のジョブ取得部28によるセキュアジョブの個別の読み込みが開始される(図4の4.4)。このセキュアジョブの読み込みが完了すると、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、「セキュアジョブの処理開始」が行われる。すなわち、画像形成装置9のジョブ処理部29は、読み込んだセキュアジョブに対する解析や描画データ生成等の処理を開始する(図4の5)。この処理が完了すると、ジョブ処理部29が生成した描画データを画像形成部15に渡してセキュアジョブに基づく印刷出力を行わせることになる。
こうしてステップS6が完了すると、ステップS7へ移行する。
ステップS7では、「最後のセキュアジョブの処理開始?」の処理が行われる。この処理では、ジョブ処理部29がセキュアプリントの対象であるセキュアジョブの最後について処理が開始したか否かを判断する。この判断は、記憶部19内の選択数の分だけセキュアジョブの処理を開始したか否かによって行うことができる。
選択されたセキュアジョブの最後の処理が開始されていない場合は(NO)、ステップS5へ戻って処理を繰り返す。一方、セキュアジョブの最後の処理が開始されている場合は(YES)は、本セキュアプリント処理が終了することになる。
[セキュアプリントの中止処理]
図5は、図2の画像形成装置によるセキュアプリントの中止処理を示すフローチャート、図6は、同タイミングチャートである。
本実施例の画像形成装置9においては、ログインユーザーからの中止指示があると、上記セキュアプリント処理を即時に中止する。この中止指示は、ログインユーザーが必要とするときに行われる。本実施例においては、先のセキュアジョブの処理が開始された後であって、それに続くセキュアジョブの読み込み中に行われている(図6の6.1)。
中止指示が行われると、まず図5のステップS11において、「セキュアジョブの読み込み中止」が行われる。すなわち、画像形成装置9のジョブ取得中止部31は、ジョブ取得部28に対してスプールサーバー7からのセキュアジョブの読み込みを中止させる(図6の6.2)。これにより、セキュアジョブの取得を即時に中止(キャンセル)することができる。
なお、中止指示は、操作パネル17上のログアウトキーを1度押下することにより、行われる。
こうしてステップS11が完了し、ステップS12へ移行する。
ステップS12では、「処理中のセキュアジョブの中止」が行われる。すなわち、画像形成装置9のジョブ取得中止部31は、ジョブ処理部29に対してセキュアジョブの解析や描画データ生成等の処理を中止させ、画像形成部15に対してセキュアジョブによる印刷出力処理を中止させる(図6の6.3)。これにより、セキュアジョブによる印刷出力を即時に中止することができる。
こうしてステップS12が完了し、ステップS13へ移行する。
ステップS13では、「リスト削除」が行われる。すなわち、画像形成装置9のジョブ取得中止部31は、リスト管理部25に対して記憶部19内のリストを削除させる(図6の6.4)。これにより、セキュアジョブの取得の元となる情報がなくなり、全てのセキュアジョブによる印刷出力を即時にキャンセルすることができる。
[実施例1の効果]
本実施例の画像形成装置9は、ユーザー情報を入力したログインユーザーに対しスプールサーバー7にスプールされたセキュアジョブを取得して画像形成を行う画像形成装置9であって、スプールサーバー7からスプール中のセキュアジョブのリストを取得するリスト管理部25と、取得したリストに基づいてスプール中のセキュアジョブをスプールサーバー7から個別に読み込んで取得するジョブ取得部28と、ログインユーザーからの指示入力に応じて印刷ジョブの読み込みを中止するジョブ取得中止部31とを備えている。
従って、本実施例では、画像形成装置9側においてセキュアジョブの個別の読み込みを中止すれば、それ以上のセキュアジョブの取得を即時且つ確実に中止することができる。
このため、本実施例では、画像形成装置9側でセキュアプリントを中止した後に更にセキュアジョブを受信するようなことがなく、結果として印刷出力を即時に中止することが可能となる。
これにより、ログインユーザーが画像形成装置9を緊急に離れる必要が生じた場合でも、情報漏えいの防止等を図ることができる。
また、セキュアジョブが複数ある場合でも、セキュアジョブを個別に読み込むことから、画像形成装置9側で全てのセキュアジョブを受信することがなく、より確実に印刷出力の即時中止を実現できると共に操作性を向上することができる。
しかも、本実施例では、リスト管理部25が取得したリストを削除するので、セキュアジョブの読み込みのための元となる情報をなくすことができ、ログインユーザーに対する全てのセキュアジョブによる印刷出力を一括して即時に中止することができる。同時に、画像形成装置9側にリストが残らないので、セキュリティも向上することができる。
また、本実施例では、ジョブ取得部28によって画像形成装置9が自らスプールサーバー7からセキュアジョブを取得するので、セキュアプリントの状況管理が容易になる。
本実施例の画像形成装置9では、取得したリストを表示してセキュアプリント対象となるセキュアジョブを選択させるジョブ選択部27を備え、リスト表示が特定数のセキュアジョブ毎に行われる。
従って、本実施例では、スプール中のセキュアジョブの数が多い場合であっても、全てのセキュアジョブに対するリスト取得を待たずにリスト表示を行わせることができる。
また、本実施例では、画像形成装置9が省電力モードへ移行する際、例えば操作パネル部17の電源が切れた際、ログインユーザーのログオフを行わせて利便性を向上することができる。
このように構成しても、本実施例の画像形成装置9では、ジョブ取得部28がスプール中のセキュアジョブをスプールサーバー7から個別に読み込むので、不用意にログオフが行われてセキュアプリントが中断されるのを防止できる。
図7は、本発明の実施例2に係る画像形成装置を示すブロック図である。なお、本実施例の画像形成装置は、実施例1と基本構成が共通するため、対応する部分に同符号又は同符号Aを付加したものを用いて重複した説明を省略する。
本実施例の画像形成装置9Aは、実施例1の画像形成装置9に対し、割り込み禁止部33を追加したものである。
割り込み禁止部33は、割り込み禁止手順を実現し、リストに基づいて処理されるセキュアジョブ間へ、リスト外の他の印刷ジョブの割り込みを禁止する。
本実施例では、リストから選択されたセキュアジョブの最後が処理開始になるまでは他の印刷ジョブの処理を待機させる。これは、選択されたセキュアジョブの読み込みから処理開始までを記憶部19内の選択数だけ繰り返し、他の印刷ジョブの処理を選択された最後のセキュアジョブの次にスケジューリングすることで実現できる。
割り込みの禁止の有無は、操作パネル部17上での指示入力で行うことができる。
この割り込み禁止によるセキュアプリントは、基本的に実施例1と同一の図3のフローチャートにより行うことが可能である。このため、以下においては、図8のタイミングチャートを用いて説明する。
割り込み禁止が指定されている場合は、図8の1.1のようにセキュアプリントの実行指示に基づいて(図3のステップS1〜S4)、同1.2のように割り込みが禁止された優先印刷開始となる。
優先印刷が開始されると、図8の1.3〜1.6のように、画像形成装置9Aのジョブ取得部28がスプールサーバー7からログインユーザーのセキュアジョブを読み込み(図3のステップS5)、同1.7のように、ジョブ処理部29がセキュアジョブの処理を開始することになる(図3のステップS6)。これらのセキュアジョブの読み込み及び処理の開始は、記憶部19内の選択数の分だけ繰り返し行われる(図3のステップS7)。
そして、本実施例の画像形成装置9Aでは、上記繰り返し中にリスト外の他の印刷ジョブを受け付けると、その印刷ジョブの処理をセキュアジョブの最後が処理開始となるまで待機させる。
図8においては、その2.1及び2.2のように、リスト外の他の印刷ジョブとしてのコピーが開始されており、原稿画像の読み取りによって受け付けられている。この印刷ジョブは、リストから選択された最後のセキュアジョブの次にスケジューリングされて待機状態になる。待機中の印刷ジョブは、図8の1.8及び2.3のように、優先印刷が完了すると処理が開始されることになる。
また、ログインユーザーからの中止指示があると、図5のステップS11からS12、図6の6.1から6.3と同様に、上記セキュアプリント処理を即時に中止する。次いで、待機中の印刷ジョブの処理が開始されることになる。
このように、本実施例の画像形成装置9Aでは、セキュアジョブのリストに基づいてリスト外の他の印刷ジョブの割り込み容易且つ確実に禁止することができ、他の印刷ジョブによる出力物の混入を防止できる。
その他、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
なお、実施例1及び2において、セキュアジョブを処理する際、セキュアプリントとともに、ネットワークインターフェース13を介して送信出力することが出来るようにしてもよい。この場合、ログインユーザーからの中止指示があると、図5のステップS11からS12、図6の6.1から6.3と同様に、上記セキュアプリント処理を即時に中止する。一方、送信出力については、印刷物が中止せずに継続することができる。
従って、ログインユーザーが画像形成装置9を緊急に離れる必要が生じた場合でも、印刷物が画像形成装置9に放置されることによる情報漏えいの防止等を図ることができ、更に送信出力を確実に行うことが可能になる。
7 スプールサーバー
9 画像形成装置
25 リスト管理部
27 ジョブ選択部(データ選択部)
28 ジョブ取得部(データ取得部)
31 ジョブ取得中止部(データ取得中止部)
33 割り込み禁止部

Claims (6)

  1. 認証情報を入力したユーザーに対しサーバーに保持された画像形成データを取得して画像形成を行う画像形成装置であって、
    前記サーバーから保持中の画像形成データのリストを取得するリスト管理部と、
    前記取得したリストに基づいて前記保持中の画像形成データを前記サーバーから個別に読み込んで取得するデータ取得部と、
    前記ユーザーからの指示入力に応じて前記画像形成データの読み込みを中止するデータ取得中止部と、
    前記リストに基づく画像形成対象の画像形成データ間に前記リスト外の他の画像形成データの割り込みを禁止する割り込み禁止部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記リスト管理部は、前記画像形成データの読み込み中止時に前記取得したリストを削除する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 認証情報を入力したユーザーに対しサーバーに保持された画像形成データを取得して画像形成を行う画像形成装置であって、
    前記サーバーから保持中の画像形成データのリストを取得するリスト管理部と、
    前記取得したリストに基づいて前記保持中の画像形成データを前記サーバーから個別に読み込んで取得するデータ取得部と、
    前記ユーザーからの指示入力に応じて前記画像形成データの読み込みを中止するデータ取得中止部と、
    前記リスト管理部は、前記画像形成データの読み込み中止時に前記取得したリストを削除する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記取得したリストを表示して画像形成対象となる画像形成データを選択させるデータ選択部を備え、
    前記リストの表示は、特定数の画像形成データ毎に行われる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 画像形成装置で認証情報を入力したユーザーに対しサーバーに保持された画像形成データを取得して画像形成を行う画像形成プログラムであって、
    前記サーバーから保持中の画像形成データのリストを取得するリスト取得手順と、
    前記取得したリストに基づいて前記保持中の画像形成データを前記サーバーから個別に読み込んで取得するデータ管理手順と、
    前記ユーザーからの指示入力に応じて前記画像形成データの読み込みを中止するデータ取得中止手順と、
    前記リストに基づく画像形成対象の画像形成データ間に前記リスト外の他の画像形成データの割り込みを禁止する割り込み禁止手順と、
    をコンピューターに実行させることを特徴とする画像形成プログラム。
  6. 画像形成装置で認証情報を入力したユーザーに対しサーバーに保持された画像形成データを取得して画像形成を行う画像形成プログラムであって、
    前記サーバーから保持中の画像形成データのリストを取得するリスト取得手順と、
    前記取得したリストに基づいて前記保持中の画像形成データを前記サーバーから個別に読み込んで取得するデータ管理手順と、
    前記ユーザーからの指示入力に応じて前記画像形成データの読み込みを中止するデータ取得中止手順と、
    をコンピューターに実行させ、
    前記リスト管理手順は、前記画像形成データの読み込み中止時に前記取得したリストを削除する、
    ことを特徴とする画像形成プログラム。
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