JP5853373B2 - フィルム吸着装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、当該他方の吸着部も真空溜まりにより真空吸着する構成であるため、同様に、リークによって真空破壊されると、負圧の急激な低下によりフィルムを吸着できなくなる虞がある。
この構成を採用することによって、本発明は、第2の吸着部において空気流れのエジェクタ効果による負圧によってフィルムを吸引することによって、第1の吸着部におけるフィルムの剥がれを抑制する。すなわち、第2の吸着部の負圧室内部は、通常は空気導入口の圧力損失分だけの負圧により吸着を維持し、一端フィルムが剥がれて第2の吸着部に隙間ができると、その隙間を流れる空気のエジェクタ効果によってフィルムを再度引き寄せる。この引き寄せる力は、空気流れの風量(流量)に応じて大きくなる。したがって、フィルムが剥がれ、開口部との間に微小隙間(第2の空気導入口)が形成されても、空気導入口の大きさに比べて十分に小さければ、空気導入口から空気導出口への空気流れの風量の変化も小さく、引き寄せ直すことができ、フィルムが多少剥がれても保持もしくはもとの状態に復帰させることができる。
この構成を採用することによって、本発明では、第1の吸着部の周りに開口部を形成することで、フィルムの剥がれを第2の吸着部で阻止し、第1の吸着部に到らないようにすることができる。
この構成を採用することによって、本発明では、無数の微細な孔部によって吸着面が形成されるので、吸着したフィルムの引き込み変形等による窪みやシワよれを抑制できる。
この構成を採用することによって、本発明では、負圧室内部の負圧の上限は空気導入口の開口面積によって規定されるため、当該負圧の上限に到るまで空気導入口を絞り、開口度を調節することで、当該負圧に到るまでの立ち上り時間を短縮することができる。
この構成を採用することによって、本発明では、ファンモーターの駆動により負圧が発生して、フィルムを吸引するので、真空度を小さくでき、開口部にフィルムが引き込まれてしまうことを抑制することができる。
この構成を採用することによって、本発明では、負圧室内部の圧力を計測し、その計測結果に基づいてファンモーターの回転数を制御することで、フィルムの剥がれの有無に基づいた動的な吸引力の制御が可能となる。
したがって、本発明では、フィルムの剥がれに強く、安定した吸着ができる。
図1は、本発明の第1実施形態におけるフィルム吸着装置1の断面構成図である。図2は、本発明の第1実施形態におけるフィルム吸着装置1の底面図である。図3は、本発明の第1実施形態におけるフィルム吸着装置1の平面図である。
フィルム吸着装置1は、フィルムAを真空吸着する第1の吸着部10と、フィルムAを負圧吸引する第2の吸着部20と、を有する。フィルムAとしては、正極、負極、セパレータ、用紙等を用いることができる。
多孔質体11は、内部に無数の微細な孔部を備え、端面に平坦な吸着面10aを有する円柱形状を呈する。多孔質体11の種類は、多孔質セラミックス、多孔質プラスチック、多孔質金属等の材料から適宜選択されて構成されている。
保持部14の頂部中央には、ポンプ13と負圧室15との間を連通させる吸引流路16が接続されている。ポンプ13は、負圧室15内に真空溜まりを形成することで、吸着面10aに吸着力を作用させる構成となっている。
外側カップ体21は、内側カップ体12の径よりも大きな径を有する(図2参照)。また、外側カップ体21及び内側カップ体12の軸中心は一致するように配置されている。したがって、本実施形態の開口部22は、第1の吸着部10の周りを環状に囲うリング状に形成されている。
先ず、不図示の移動機構(例えばロボットハンド等)により、フィルム吸着装置1全体を吸着するべきフィルムAに近づける。そして、フィルムAに対し、第1の吸着部10の吸着面10a及び弾性リップの先端を面一で接触させた状態する。
これにより、多孔質体11の弱点である引き剥がしが自重垂れ等によって発生し難くなり、安定してフィルムAを吸着することができる。
したがって、本実施形態では、フィルムAの剥がれに強く、安定した吸着ができるフィルム吸着装置1が得られる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図4は、本発明の第2実施形態におけるフィルム吸着装置1の断面構成図である。図5は、本発明の第2実施形態における第1の吸着部10と第2の吸着部20との配置を概略的に示す図である。
また、第2実施形態では、空気導出口27が外側カップ体21の頂部中央に1つ形成されている。当該空気導出口27には、ファン23が設けられており、第2の吸着部20における吸引力を一のファン23で管理する構成となっている。
また、例えば、外側カップ体21と弾性リップ24とを一体の柔軟構造としてもよい。
Claims (6)
- フィルムを真空吸着する吸着面を有する第1の吸着部と、
負圧室内部を通風する空気流れを形成する空気導入口及び空気導出口を有すると共に、前記負圧室内部に連通し、前記第1の吸着部による第1の吸着領域とは異なる第2の吸着領域に設けられた開口部を有し、前記空気流れを駆動流体とするエジェクタ効果による負圧によって、前記開口部から前記空気流れに至るまでの流路に負圧領域を形成し、前記フィルムを吸着する第2の吸着部と、
前記負圧室内部が所定の負圧に達したときに前記空気導入口を開放する逃し弁と、を有することを特徴とするフィルム吸着装置。 - 前記逃し弁は、前記負圧室内部に一端部が固定され、前記一端部を基点として前記負圧室内部の負圧の大きさに応じて他端部が弾性変形し、前記空気導入口を閉塞する位置と前記空気導入口を開放する位置との間で揺動することを特徴とする請求項1に記載のフィルム吸着装置。
- 前記開口部は、前記第1の吸着部の周りに形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルム吸着装置。
- 前記吸着面は、多孔質体から形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィルム吸着装置。
- 前記空気流れを形成するファンモーターを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィルム吸着装置。
- 前記負圧室内部の圧力を計測する圧力計と、
前記圧力計の計測結果に基づいて前記ファンモーターの回転数を制御する制御装置と、を有することを特徴とする請求項5に記載のフィルム吸着装置。
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