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JP5841910B2 - 暖房装置 - Google Patents

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JP5841910B2
JP5841910B2 JP2012157127A JP2012157127A JP5841910B2 JP 5841910 B2 JP5841910 B2 JP 5841910B2 JP 2012157127 A JP2012157127 A JP 2012157127A JP 2012157127 A JP2012157127 A JP 2012157127A JP 5841910 B2 JP5841910 B2 JP 5841910B2
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亮介 上村
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裕 早津
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Description

この発明は、温風を送風する温風暖房と赤熱筒の赤熱状態を反射する輻射暖房とで室内を暖める暖房装置に関するものである。
従来、この種のものにおいて、燃料を燃焼する燃焼部と、燃焼部で加熱された高温の燃焼ガスにより赤熱する赤熱筒と、該赤熱筒の周囲に設置され赤熱状態を反射する反射板と、前記赤熱筒を通過した燃焼ガスが流入して高温となる熱交換器と、器具本体の背面に対流ファンを備えたものがあり、暖房運転を開始すると熱交換器で高温に加熱された空気を対流ファンにより室内に送風して温風暖房を行い、更に赤熱筒の赤熱状態を反射板で室内に反射して輻射暖房を行うことで、室内の温度を上昇させる暖房装置があった。(例えば、特許文献1)
特開2005−274030号公報
しかし、この従来のものでは、暖房運転時に燃焼部や熱交換器の近傍に設置された反射板が高温に晒されて膨張し、暖房運転を終了すると温度が低下して反射板が収縮することから、暖房運転開始時や暖房運転終了時にきしみ音やこすれ音等の金属音が発生する問題があった。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、燃料を燃焼する燃焼部を内部に備えた器具本体と、該器具本体内に設置され前記燃焼部で発生した高温の燃焼ガスが流入する熱交換器と、前記器具本体の背面に設置され所定の回転数で駆動する対流ファンと、前記燃焼部で発生した燃焼ガスにより赤熱する赤熱筒と、該赤熱筒の周囲に設置され赤熱状態を反射する反射板と、該反射板の背面に設置され前記反射板と所定箇所で結合する固定板とを備えた暖房装置において、前記反射板と前記固定板のどちらか一方かもしくは双方に、他方側と当接する突起を形成したものである。
また、請求項2では、前記反射板を構成する略直方体状の一面は中心一点で前記固定板と止め具を介して結合し、前記一面の四隅と当接するように前記突起を形成したものである。
また、請求項3はでは、前記突起を前記固定板に形成したものである。
この発明の請求項1によれば、反射板と固定板のどちらか一方かもしくは双方に、他方側と当接する突起を形成したので、暖房運転開始時や暖房運転終了時に反射板が膨張や収縮しても突起で支持されているため変形することがなく、きしみ音やこすれ音等の金属音を防止することができる。
また、請求項2によれば、反射板を構成する略直方体状の一面は中心一点で固定板と止め具を介して結合し、一面の四隅と当接するように突起を形成したので、膨張による変形を確実に防止することができ、きしみ音やこすれ音等の金属音を防止することができる。
また、請求項3によれば、突起を固定板に形成したので、材厚増加によるコストアップをせずに膨張や収縮による変形を防止することができる。
この発明の一実施形態を示す暖房装置の斜視図 同発明の内部構造を説明する正面断面図 同発明の内部構造を説明する背面断面図 同発明の熱交換器を説明する側面断面図 同発明の制御部を説明する側面断面図 同発明の背面構造を説明する背面図 同発明の操作部の各ボタンを説明する図 同発明の反射板と固定板とを説明する図 同発明の反射板と固定板との結合を説明する部分断面図 同発明の空気の流れを説明する説明図
次に、この発明を適用した暖房装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
1は温風と輻射による暖房を行う縦長の器具本体、2は暖房運転の開始や暖房運転における火力等の設定が可能なボタンを複数備えた操作部、3は通常の暖房運転時に設定温度や室内温度を表示し、異常発生時に所定のエラーコードを表示して使用者に異常内容を報知する表示部、4は器具本体1の前面に設置された前面板5の上下2箇所に形成され温風を室内に吹き出す吹出口である。
6は燃焼部であり、電磁ポンプ7から送油された所定量の燃料としての灯油を気化ヒータ8で加熱して気化させる気化筒9と、該気化筒9の下部に設置され気化筒9の温度を検知するポットサーミスタ10と、前記気化筒9の上方に設置され一次空気と均一に混合させてバーナヘッド11の炎孔から気化された灯油を放出する整炎筒12と、前記バーナヘッド11の炎孔から放出した気化灯油に火花放電で着火する点火プラグ13と、該点火プラグ13で着火され図示しない風洞から送風された二次空気と混合した火炎の状態を監視するフレームロッド14とで構成されている。
15は燃焼部6で加熱されて赤熱する赤熱筒、16は前記赤熱筒15の周囲を覆う耐熱性のガラス筒、17は前記ガラス筒16の背面側に備えられたステンレス製の反射板であり、前記赤熱筒15の赤熱状態を器具本体1の正面方向に反射させ、ガラス板で構成された輻射窓18から室内に放射して輻射暖房を行う。
前記反射板17は赤熱筒15を囲うように折り曲げられ複数の面で構成されており、赤熱筒15の背面方向にあり中心にネジ止め可能な中央ネジ止め部19を備えた略直方体状の一面としての中央面20と、赤熱筒15の正面視左右方向に設置され左右所定位置の上下両端でネジ止めされた左側方面21及び右側方面22とで構成されている。
23は器具本体1の正面視左下部に設置された燃焼ファンであり、図示しない回転数検知装置で検知した回転数をフィードバック制御することで、前記操作部2で設定した火力に対して最適な空燃比となる回転数で駆動する。
24は前記ガラス筒16の上方に備えられ複数のパイプを併設して構成された熱交換器であり、赤熱筒15通過後の燃焼ガスが各パイプ内を流通して室内空気と熱交換し、器具本体1の正面に形成された吹出口4から温風が室内に送風されることで、輻射暖房と共に温風暖房を行う。
25は器具本体1の背面に設置されファンガード26で周囲を覆われた対流ファンであり、操作部2で設定された火力に応じて所定の回転数で駆動し、熱交換器24で加熱された空気を温風として吹出口4から室内に送風する。
27は器具本体1の背面に設けられた給排気筒であり、室外から取り入れた空気を燃焼ファン23へ導く給気ホース28と、熱交換器24で室内空気と熱交換された排ガスを室外に放出する排気ホース29とが接続されており、室内の空気を汚すことなく暖房運転が行える。
30は熱交換器24の上方にある熱交上面板31上に備えられ所定の高温度を検知する過熱防止サーモ、32は前記過熱防止サーモ30と同じく熱交上面板31上に備えられ前記過熱防止サーモ30よりも低い所定の低温度を検知する温風温度センサであり、熱交換器24付近の温度を検知して暖房運転に異常がないか監視する。
33は家庭用のコンセントに差し込んで器具本体1へ電力を供給する電源プラグ、34はリード線が断線したかで給排気筒27と排気ホース29との接続箇所が外れたことを検知する排気経路外れ検知用リード線、35は室内の温度を検知する室内温度センサである。
36は暖房運転の開始及び停止を指示する運転ボタン、37は最大火力を抑えて消費電力と消費燃料とを低下させたエコモードを設定するエコボタン、38は上下に頂点を向けた三角形状のボタンで火力や時刻の設定が可能な上下ボタン、39は設定室温に対する火力を自動で調節する自動運転と火力を手動で調節する手動運転とを切り替える自動/手動ボタン、40は現在の設定温度や設定火力に関わらず最小火力まで落として室内の暖まり過ぎを防止する微少ボタン、41は設定された時刻に暖房運転を開始させるタイマーボタンであり、前記操作部2にそれぞれ備えられてある。
42は器具本体1の正面に備えられた前面板5を囲う前面ガードであり、吹出口4や輻射窓18に直当接れないようにして火傷を防止する。
43は燃焼部6と熱交換器24との間に設置された固定板であり、対流ファン25から送風された空気が通過するスリット44と、反射板17との間にあり約1mmの長さで形成された突起45と、反射板17の中央面20の中央ネジ止め部19と止め具としてのネジを介してネジ止めで結合する固定ネジ止め部46とが形成されており、反射板17の中央面20の中央ネジ止め部19と固定ネジ止め部46とがネジを介して結合し、前記中央面20の四隅と突起45とが互いに当接することで、器具本体1の正面方向と背面方向とから反射板17を支持して固定している。
47は器具本体1の正面視右側面に備えられマイコンで構成された制御部であり、操作部2の各ボタンによる指示に基づいて燃焼ファン23や対流ファン25の回転数等を制御し、室内温度センサ35で検知された現在の室温や時刻等を表示部3に表示させる。
次に、この暖房装置における暖房運転について詳細を説明する。
まず、操作部2の運転ボタン36を操作すると気化ヒータ8に通電して気化筒9内を加熱し、ポットサーミスタ10が150℃以上を検知したら燃焼ファン23を所定の回転数で駆動させて燃焼空気を送風し、その後、ポットサーミスタ10が210℃以上を検知したら、電磁ポンプ7をONにして所定量の灯油を気化筒9内に噴射して気化させ、点火プラグ13に通電して火花電流を発生させることで着火する。
着火後、フレームロッド14で検知される炎電流値が所定値以上であるか確認して着火が成功したか判断し、着火が成功していれば対流ファン25を駆動させ、操作部2の自動/手動ボタン39で自動か手動のどちらが設定されているか確認する。
自動/手動ボタン39で自動が設定されていれば、上下ボタン38で設定された室内設定温度まで室温が上昇するように燃焼ファン23の回転数や電磁ポンプ7から気化筒9内に送る灯油量を調節して燃焼量を増減させ、対流ファン25の回転数を増減させて室内に送風する温風を調節するものであり、室内温度センサ35で検知される室温と設定された室内温度とを比較して最適な火力での暖房運転を行う。
また、自動/手動ボタン39で手動が設定されていれば、上下ボタン38で設定された1灯から6灯までの火力に応じて燃焼ファン23の回転数と電磁ポンプ7から気化筒9内に送る灯油量を調節し、対流ファン25の回転数を調節して室内に送風する温風の強弱を変化させることで、使用者が設定した火力の暖房運転を行う。
次に、反射板17の固定構造について説明する。
操作部2の運転ボタン36を操作して暖房運転を開始すると、燃焼部6や赤熱筒15、熱交換器24等の燃焼ガスが流動する箇所の温度が上昇し、熱伝導でステンレス製の反射板17の温度が上昇する。特に、反射板17の中央面20は赤熱筒15や熱交換器24の近傍に位置し、面の中心にある中央ネジ止め部19一点のみで固定されているため、周囲の温度が高温になると膨張により変形しようとするが、固定板43に形成された突起45が中央面20を器具本体1の正面方向に押し付けるようにして支持することで強固に固定しており、反射板17の変形が防止可能となる。
また、暖房運転中に操作部2の運転ボタン36を操作する等して暖房運転が終了すると、器具本体1内部の温度が低下しステンレス製の反射板17が収縮により変形しようとするが、固定ネジ止め部46による結合と固定板43に形成された突起45による支持とで強固に固定されており、反射板17の変形が防止可能となる。
また、反射板17の中央面20の四隅と当接するように突起45を固定板43に形成したことで、温度上昇や温度低下の影響で変形しやすい中央面20の端部を器具本体1の正面方向に押し付けるようにして支持するので、中央面20が器具本体1の背面方向に反転するように変形することがなく、暖房運転開始時や終了時に中央面20からきしみ音やこすれ音等の金属音が発生するのを確実に防止可能となり、反射板17の材増加をせずに突起45を形成したことで、反射板17のコストアップを防止できる。
また、図10で示すように、暖房運転中に対流ファン25から送風された空気がスリット44を通過し、反射板17の背面から器具本体1の正面方向へ通過することで反射板17を冷却する冷却経路が反射板17と固定板43との間に形成されており、突起45で膨張や収縮による中央面20の変形を防止することで前記冷却経路の閉塞を防止することができるため、暖房運転中における反射板17の温度上昇を緩和させて膨張による変形を抑制する。
なお、本実施形態では固定板43に突起45を形成しているが、反射板17の中央面20に固定板43と当接する突起45を形成してもよく、中央面20の四隅に固定板43と当接する所定長さの突起45を形成することで膨張による変形を防止し、金属音の発生防止と反射板17の冷却経路の確保が可能となる。
更に、反射板17の中央面20と固定板43の双方について突起45を形成してもよく、中央面20の四隅と当接する突起45を固定板43に形成し、中央面20の四隅から固定板43と当接する突起45を形成することで、反射板17の固定がより強固となるため、高温による膨張での変形防止を確実に行う事ができ、金属音の発生防止と反射板17の冷却経路の確保が可能となる。
以上のように、反射板17の中央面20の四隅に当接する突起45を固定板43に形成したことで、暖房運転時に中央面20が膨張や収縮により変形しようとしても、突起45で中央面20を器具本体1の正面方向に押し付けるように支持して変形を防止することで、きしみ音やこすれ音等の金属音の発生を防止できる。
また、突起45で反射板17の中央面20の変形を防止することで、中央面20と固定板43との間にある反射板17の冷却経路を確保することができるので、暖房運転時に反射板17の冷却を確実に行って高温による膨張の影響を抑制する。
なお、前記実施形態では本発明を石油ストーブに適用したものについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ガスストーブ等に適用可能なものである。
1 器具本体
6 燃焼部
15 赤熱筒
17 反射板
24 熱交換器
25 対流ファン
43 固定板
44 スリット
45 突起

Claims (3)

  1. 燃料を燃焼する燃焼部を内部に備えた器具本体と、該器具本体内に設置され前記燃焼部で発生した高温の燃焼ガスが流入する熱交換器と、前記器具本体の背面に設置され所定の回転数で駆動する対流ファンと、前記燃焼部で発生した燃焼ガスにより赤熱する赤熱筒と、該赤熱筒の周囲に設置され赤熱状態を反射する反射板と、該反射板の背面に設置され前記反射板と所定箇所で結合する固定板とを備えた暖房装置において、前記反射板と前記固定板のどちらか一方かもしくは双方に、他方側と当接する突起を形成したことを特徴とする暖房装置。
  2. 前記反射板を構成する略直方体状の一面は中心一点で前記固定板と止め具を介して結合し、前記一面の四隅と当接するように前記突起を形成したことを特徴とする請求項1記載の暖房装置。
  3. 前記突起を前記固定板に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の暖房装置。
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