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JP5733276B2 - 静電容量型センサの検出回路 - Google Patents

静電容量型センサの検出回路 Download PDF

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Description

本発明は、コモンモードフィードバック回路を備えた静電容量型センサの検出回路に関する。
静電容量型センサは、加速度、圧力などの物理量に応じて静電容量の差が変化する一対のセンスキャパシタを備えている。センスキャパシタの一端は互いに接続されて共通端子とされ、他端はそれぞれ検出端子とされている。検出回路は、2つのレベルが順次入れ替わる駆動信号を共通端子に印加することにより、センスキャパシタの静電容量の差を電圧に変換し、物理量に応じた電圧値を持つ電気信号を出力する。
こうした検出回路の1つとして、スイッチトキャパシタタイプの全差動型のオペアンプ(センスアンプ)を用いたものが提案されている(非特許文献1参照)。この検出回路は、コモンモードノイズの抑制効果が大きく、チャージインジェクションやクロックフィードスルーのようなエラーを低減でき、差動出力を利用することにより出力信号の振幅を増やすことができる。
検出回路に単に全差動アンプを用いただけでは、その入力端子の電圧は駆動信号に応じて大きく変動する。入力コモンモード電圧が変動すると、広い入力レンジを持つセンスアンプが必要になる。また、C−V変換回路の入力端子における寄生容量のミスマッチの影響、入力コモンモード電圧に依存したセンスアンプのオフセットの影響などが現れる。そこで、非特許文献1に記載された検出回路は、フィードバックアンプとフィードバックキャパシタとからなるコモンモードフィードバックループを加えて、入力コモンモード電圧を望ましい一定電圧に安定化している。
入力コモンモード電圧を一定化する別の手段として、検出端子に補償キャパシタの一端を接続し、他端に駆動信号に対し逆位相となる反転駆動信号を印加する構成がある(特許文献1参照)。この構成においても、製造時のばらつき、経年変化、温度ドリフト等に起因するセンスキャパシタと補償キャパシタとの容量値のずれに備えるため、実際にはコモンモードフィードバックループが必要になる。
米国特許出願公開第2007/0163815号明細書
"A Three-Axis Micromachined Accelerometer with a CMOS Position-Sense Interface and Digital Offset-Trim Electronics" by M. Lemkin, B. E. Boser, IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol. 34, No. 4, April 1999, pp. 456-468
非特許文献1に記載された検出回路では、センスキャパシタに対し十分に大きい容量値を持つフィードバックキャパシタが必要になる。一方、特許文献1に記載された検出回路でも、幅広い容量範囲のセンスキャパシタに対応し、センスキャパシタや補償キャパシタの容量のばらつきを幅広く許容するには、フィードバックキャパシタの容量値が大きくなる。フィードバックキャパシタの容量値が小さいと、センスキャパシタと補償キャパシタとの容量値の差に応じてフィードバックアンプの出力が変動し、フィードバックアンプのゲインが有限であることに起因して入力コモンモード電圧にずれが生じる。
しかしながら、センスアンプの入力端子に接続されるキャパシタ(センスキャパシタ、補償キャパシタ)の容量値を大きくすると、特許文献1にも記載されているように、ノイズ電荷量が増大し、検出回路が実行するC−V変換の精度を悪化させる原因になる。つまり、従来構成では、入力コモンモード電圧の所望値からのずれ量とノイズの量とが相反する関係にあり、何れにしても検出精度を悪化させる結果となっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、コモンモードフィードバック回路を備えた構成において高い検出精度を得られる静電容量型センサの検出回路を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、物理量に応じて静電容量の差が変化する一対のセンスキャパシタを有し、これらセンスキャパシタの一端が互いに接続されて共通端子とされ、他端がそれぞれ異なる検出端子とされた静電容量型センサの検出回路である。本検出回路は、第1レベルと第2レベルを交互に持つ駆動信号を生成して共通端子に印加する駆動信号生成回路と、反転入力端子および非反転入力端子がそれぞれ各検出端子に接続され、センスキャパシタの静電容量の差に応じた電圧を差動で出力する全差動型のセンスアンプと、センスアンプの入力コモンモード電圧を、センスアンプに与えられる電源用の電源電圧とグランド電圧との間の中央値付近に設定された規定電圧に制御するコモンモード電圧制御回路とを備えている。
コモンモード電圧制御回路は、入力コモンモード電圧と規定電圧との差電圧に応じたフィードバック電圧を出力するフィードバックアンプと、一端がそれぞれ各検出端子に接続され、他端が互いに共通のノードに接続された一対のフィードバックキャパシタと、電圧切替回路とを備えて構成されている。
電圧切替回路は、駆動信号が第1レベルとなる期間において、フィードバックキャパシタの一端に規定電圧を印加すると共に、第1レベルから見て第2レベルが存在する電圧方向にフィードバックアンプが出力可能な限界電圧と規定電圧との間の電圧値を持つプリセット電圧をフィードバックキャパシタの他端の共通接続ノードに印加してフィードバックキャパシタに電荷を設定する(Reset期間)。続いて駆動信号が第2レベルとなる期間において、フィードバックキャパシタの一端に印加された規定電圧を遮断すると共に、プリセット電圧の印加に替えて、フィードバックキャパシタの他端の共通接続ノードにフィードバック電圧を印加する(CV2期間)。
本手段によれば、Reset期間に、CV2期間における駆動信号のレベル反転に対抗する電荷がフィードバックキャパシタにプリチャージされる。このとき、センスアンプの入力端子は規定電圧に固定されている。規定電圧は、対をなす各電源線の電圧の中央値付近の値が好ましい。
CV2期間に移行すると、フィードバックキャパシタを介したコモンモードフィードバックループが形成される。駆動信号が第1レベルから第2レベルに変化すると、フィードバック電圧は、規定電圧に対し第1レベルから見て第2レベルが存在する電圧方向の電圧(つまり規定電圧に対し低い電圧または高い電圧)から、第2レベルから見て第1レベルが存在する電圧方向(つまり高電圧方向または低電圧方向)に変化する。その結果、入力コモンモード電圧が規定電圧に等しく制御される。
このとき、フィードバックキャパシタにプリチャージされた電荷に相当する電圧だけ、規定電圧から見たフィードバック電圧の振幅が抑えられ、フィードバックアンプが出力可能な限界電圧に対する余裕が生じる。これを換言すれば、Reset期間にプリチャージされた電荷の分だけ、従来構成に比べて入力コモンモード電圧を規定電圧に維持するために必要なフィードバックキャパシタの容量値を小さくすることができる。その結果、検出回路で生じるC−V変換時のノイズを低減でき、物理量を高精度に検出できる。また、フィードバックキャパシタの容量値を小さく抑えながら、幅広い容量範囲のセンスキャパシタに適用可能となる。さらに、フィードバックキャパシタの容量値がばらついても上述した作用および効果を得ることができる。
従来構成では、フィードバック電圧は、規定電圧よりも高い電圧領域のみまたは低い電圧領域のみで変化する。これに対し、本手段によるフィードバック電圧は、規定電圧を挟んで低い電圧領域から高い電圧領域までの範囲で変化可能なので、フィードバックアンプの出力可能な電圧範囲を有効に利用できる。これにより、従来構成よりも出力電圧範囲が狭いフィードバックアンプを適用することができる。
請求項2に記載した発明によれば、フィードバックキャパシタは、並列に接続可能な第1フィードバックキャパシタと第2フィードバックキャパシタとから構成される。電圧切替回路は、駆動信号が第1レベルとなる期間において、第1フィードバックキャパシタと第2フィードバックキャパシタとが並列に接続された場合に当該第1、第2フィードバックキャパシタの他端の電圧が上記プリセット電圧に等しくなるように、第1フィードバックキャパシタの他端に第1プリセット電圧を印加するとともに、第2フィードバックキャパシタの他端に第2プリセット電圧を印加する(Reset期間)。駆動信号が第2レベルとなる期間において、第1、第2フィードバックキャパシタを並列に接続してその他端にフィードバック電圧を印加する(CV2期間)。
本手段によれば、第1、第2フィードバックキャパシタへの電荷設定とその後の並列接続により、第1、第2フィードバックキャパシタの他端に上記プリセット電圧に等しい電圧を生成できる。その結果、上述した作用により、従来構成に比べて第1、第2フィードバックキャパシタの総容量値を小さくすることができる。
請求項4に記載した発明によれば、電圧切替回路は、駆動信号が第1レベルとなる期間において、第1、第2フィードバックキャパシタの他端にそれぞれ第1、第2プリセット電圧を印加する(Reset期間)。その後、第1、第2フィードバックキャパシタを並列に接続してその他端にフィードバック電圧を印加する(CV1期間)。また、請求項5に記載した発明によれば、電圧切替回路は、駆動信号が第1レベルとなる期間において、フィードバックキャパシタの一端に規定電圧を印加すると共にフィードバックキャパシタの他端の共通接続ノードにプリセット電圧を印加する(Reset期間)。その後、駆動信号が第1レベルとなる期間の後半において、フィードバックキャパシタの一端に印加された規定電圧を遮断すると共にフィードバックキャパシタの他端の共通接続ノードにフィードバック電圧を印加する(CV1期間)。
CV1期間はReset期間とCV2期間との間に挿入され、コモンモードフィードバックループが形成される。プリセット電圧は限界電圧と規定電圧との間の電圧であるため、フィードバックアンプは、帰還制御作用を奏するのに十分なゲインを確保できる。その結果、CV1期間では入力コモンモード電圧が規定電圧に等しく制御され、センスアンプおよびフィードバックアンプが持つオフセット電圧がセンスアンプの出力電圧に現れる。一方、CV2期間では、上記オフセット電圧とともに、センスキャパシタの静電容量の差に応じた電圧が差動でセンスアンプの出力電圧に現れる。従って、CV1期間の出力電圧とCV2期間の出力電圧との差分により、アンプのオフセット電圧の影響を受けることなく物理量を検出できる。
請求項6に記載した発明によれば、駆動信号が第2レベルとなる期間におけるフィードバック電圧が、第2レベルから見て第1レベルが存在する電圧方向にフィードバックアンプが出力可能な限界電圧と規定電圧との間の電圧値となるように、フィードバックキャパシタの容量値が設定されている。CV2期間のフィードバック電圧が限界電圧を超えないので、フィードバックアンプは帰還制御作用を奏するのに十分なゲインを確保でき、入力コモンモード電圧が規定電圧に等しく制御される。また、フィードバックアンプの出力可能な電圧範囲を有効に利用できる。
本発明の第1の実施形態を示す検出回路の構成図 入力コモンモード電圧の制御に係る波形図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 アンプの入力換算オフセット電圧を等価的に加えた構成図
各実施形態において実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略する。各実施形態は入力コモンモード電圧の制御に係る発明であるため、当該制御に関与しない構成については省略する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図1および図2を参照しながら説明する。図1に示す全差動型の検出回路1は、静電容量型センサ2に対するC−V変換を実行し、加速度、圧力などの物理量に応じた検出信号を出力する。検出信号からオペアンプのオフセット電圧の影響を除くため、検出回路1の後段には図示しないCDS(correlated double sampling)回路が接続されている。検出回路1は、電源線3、4を介して与えられる電源電圧VDDにより動作する。
静電容量型センサ2は、物理量に応じて静電容量がそれぞれCs+ΔCs、Cs−ΔCsのように逆相に変化する一対のセンスキャパシタCs、Csを備えている。これらのセンスキャパシタCs、Csの一端は互いに接続されて共通端子2cとされ、他端はそれぞれ検出端子2a、2bとされている。検出回路1は、駆動信号生成回路5を備えており、第1レベル(例えば規定電圧Vcmの2倍)と第2レベル(例えば0V)が順次入れ替わる駆動信号Vrを生成して共通端子2cに印加する。
検出回路1は、反転入力端子、非反転入力端子がそれぞれ検出端子2a、2bに接続され、センスキャパシタCsの静電容量の差±ΔCsに応じた電圧を差動で出力する全差動型のセンスアンプ6を備えている。センスアンプ6の入出力端子間には、静電容量Cfを持つキャパシタCf、Cfが接続されている。このセンスアンプ6の入力コモンモード電圧を規定電圧Vcmに等しく制御するため、検出回路1はコモンモード電圧制御回路7を備えている。
規定電圧Vcmは、電源電圧VDDとグランド電圧0Vとの中央値付近の電圧に設定されている。これは、センスキャパシタCsの駆動により入力端子のレベルが過渡的に変動する場合に電源電圧の範囲を超えないようにするため、およびオペアンプを用いて規定電圧Vcmを生成する場合にオペアンプにとって都合が良い電圧であることによる。センスアンプ6の各入力端子には、規定電圧Vcmを印加するためのスイッチ8、9(電圧切替回路相当)が接続されている。キャパシタCf、Cfの各出力側の端子には、センスアンプ6の各出力端子と接続するためのスイッチ14、14と、規定電圧Vcmを印加するためのスイッチ15、15が接続されている。出力コモンモード電圧を規定電圧Vcmに制御するコモンモード電圧制御回路は、センスアンプ6に内蔵されている。
コモンモード電圧制御回路7は、フィードバックアンプ10と、一対のフィードバックキャパシタCfb、Cfbと、スイッチ11、12からなる電圧切替回路13により構成されている。フィードバックアンプ10は、スイッチトキャパシタ回路の構成を備えており、2つの反転入力端子の平均電圧である入力コモンモード電圧と規定電圧Vcmとの差電圧を増幅したフィードバック電圧Vamp(=ゲイン×(規定電圧Vcm−入力コモンモード電圧)+定電圧Vc)を出力する。以下においては定電圧Vcを規定電圧Vcmに等しく設定しているが、これに限られるものではない。
フィードバックキャパシタCfb、Cfbの一端はそれぞれ検出端子2a、2bに接続されており、他端はノードn1に共通に接続されている。ノードn1には、スイッチ11を介してプリセット電圧Vresetが印加され、或いはスイッチ12を介してフィードバック電圧Vampが印加されるようになっている。スイッチ8、9、11、15はReset信号がHレベルの期間にオンし、スイッチ12、14はReset信号がLレベル期間にオンする。
次に、センスアンプ6の入力コモンモード電圧の制御に係る作用について説明する。入力コモンモード電圧の制御は、図2に示すように(a)Reset期間、(b)CV1期間、(c)CV2期間を順次繰り返すことにより行われる。駆動信号Vrは、Reset期間とCV1期間において2Vcm(第1レベル)となり、CV2期間において0V(第2レベル)となる。Vc1はノードn1の電圧である。また、以下に説明する計算では、特に断らない限りフィードバックアンプ10のゲインは無限大と仮定する。
Reset期間では、スイッチ12、14がオフし、スイッチ8、9、11、15がオンする。これにより、ノードn1にプリセット電圧Vresetが印加され、駆動信号Vrのレベル反転に対抗するための電荷がフィードバックキャパシタCfbに設定される。プリセット電圧Vresetは、規定電圧Vcmに対し第1レベルから見て第2レベルが存在する電圧方向、つまり規定電圧Vcmに対し低電圧方向にある電圧である。
次のCV1期間では、スイッチ8、9、11、15がオフし、スイッチ12、14がオンして、フィードバックキャパシタCfbを介したコモンモードフィードバックループが形成される。このとき、フィードバックアンプ10が帰還制御作用を奏するのに十分なゲインを持つことにより、入力コモンモード電圧は規定電圧Vcmに等しく制御される。従って、上述したプリセット電圧Vresetは、フィードバックアンプ10が十分なゲインを持ちながら出力可能な下限電圧Vminと上記規定電圧Vcmとの間の電圧値に設定されている。
後述するように、フィードバックキャパシタCfbの容量値を減らすには、プリセット電圧Vresetはより低い電圧が好ましい。その一方で、プリセット電圧Vresetを下限電圧Vminに等しく設定すると、フィードバックアンプ10のゲイン特性のばらつきにより、上述した十分なゲインが得られない虞がある。そこで、実際のプリセット電圧Vresetは、フィードバックアンプ10の下限電圧Vminに対しゲインのばらつきに相当するマージンだけ高い電圧値に設定されている。
CV1期間において、センスアンプ6は、規定電圧Vcmにセンスアンプ6とフィードバックアンプ10のオフセット電圧が加わった電圧を出力する。CDS回路は、このときの出力電圧Vout+、Vout-を保持する。
CV2期間は、CV1期間と同じスイッチ状態を維持しており、引き続きコモンモードフィードバックループが形成される。駆動信号Vrが2Vcmから0Vに低下すると、入力コモンモード電圧が規定電圧Vcmに等しくなるようにフィードバック電圧Vampが上昇する。このときのフィードバック電圧Vampは、規定電圧Vcmに対し第2レベルから見て第1レベルが存在する電圧方向、つまり規定電圧Vcmに対し高電圧方向にある電圧である。
このとき、Reset期間に設定されたフィードバックキャパシタCfbの電荷が存在するので、その分だけフィードバック電圧Vampの上昇が抑えられる。換言すれば、フィードバックキャパシタCfbにプリチャージされた電荷の分だけ、入力コモンモード電圧を規定電圧Vcmに維持するために必要なフィードバックキャパシタCfbの容量値を小さくすることができる。
CV1期間におけるコモンモードの電荷QCV1は、センスアンプ6の入力端子を基準にすると(1)式のようになる。
QCV1=Cfb(Vcm−Vreset)−CsVcm …(1)
CV2期間におけるコモンモードの電荷QCV2は(2)式のようになる。
QCV2=Cfb(Vcm−Vamp)+CsVcm …(2)
QCV1=QCV2の電荷保存式から(3)式が得られる。
Vamp=Vreset+(2Cs/Cfb)Vcm …(3)
(3)式によれば、センスキャパシタCsの容量値が大きいほど、またはフィードバックキャパシタCfbの容量値が小さいほど、CV2期間に高いフィードバック電圧Vampが必要になる。フィードバックアンプ10は、その出力電圧Vampが上限電圧Vmaxを超えると、帰還制御作用を奏するのに十分なゲインを確保できなくなる。そこで、フィードバックキャパシタCfbの容量値は、CV2期間におけるフィードバック電圧Vampが上限電圧Vmaxと規定電圧Vcmとの間の電圧値、より好ましくは上限電圧Vmaxに対しゲインのばらつきに相当するマージンだけ低い電圧値となるように設定されている。
なお、フィードバックアンプ10は、ゲインが有限であることに起因して(出力電圧Vamp−定電圧Vc)/ゲイン(=(出力電圧Vamp−規定電圧Vcm)/ゲイン)の電圧誤差がその入力端子に残存する。このため、ゲインの高いフィードバックアンプ10を用いるとよい。
以上説明したように、本実施形態の検出回路1は、アクティブタイプのコモンモードフィードバックループの作用により入力コモンモード電圧を規定電圧Vcmに等しく制御する。コモンモードフィードバックが存在しない場合には、センスアンプ6の入力端子の寄生容量は、反転側と非反転側とで特性(容量値、温度特性、電圧特性等)が揃っていても温度依存性や電圧依存性を持つため、静電容量型センサ2の駆動量が変化して感度変化を引き起こす。また、反転側と非反転側とで寄生容量にミスマッチが存在すると、入力端子の電荷変動量に差が生じてオフセットが発生する。反転側と非反転側とで寄生容量の温度特性や電圧依存性が異なると、条件に依存して上記ミスマッチの量が変化してオフセットが変動する。検出回路1によれば、コモンモードフィードバックの作用により、上記寄生容量に係る誤差を低減できる。
Reset期間にプリセット電圧Vresetを印加してフィードバックキャパシタCfbをプリチャージしたので、CV2期間におけるフィードバック電圧Vampの上昇が抑えられる。これにより、フィードバックキャパシタCfbの容量値を小さくすることができる。容量値が小さくなると、検出回路1が実行するC−V変換時のノイズが低減するので、物理量を高精度に検出できる。
また、プリセット電圧Vresetを低く設定するほど、同じフィードバックキャパシタCfbに対し、より大きい容量値を持つセンスキャパシタCsからなる静電容量型センサ2に適用可能となる。さらに、プリセット電圧Vresetを低く設定すれば、フィードバックキャパシタCfbとして適用可能な容量値の範囲が広がるので、センスキャパシタCsやフィードバックキャパシタCfbの容量値がばらついても上述した作用および効果を得ることができる。
フィードバック電圧Vampは、規定電圧Vcmを挟んで低い電圧領域から高い電圧領域の範囲で変化するので、フィードバックアンプ10の出力可能な電圧範囲を有効に利用できる。これにより、従来構成よりも出力電圧範囲が狭いフィードバックアンプ10を適用することができる。また、従来構成とは異なりCV1期間とCV2期間に逆相ドライバを使っていないので、フィードバック系が電源線3、4から直接ノイズの影響を受けることがない。
Reset期間とCV2期間との間にCV1期間を設け、アンプ6、10のオフセット電圧をCDS回路に出力するように構成したので、CV1期間とCV2期間の出力電圧の差分に基づいて、アンプ6、10のオフセット電圧の影響を受けることなく物理量を検出できる。また、検出回路1は、全差動型の構成を備えているので、コモンモードノイズの抑制効果が大きく、チャージインジェクションやクロックフィードスルーのようなエラーを低減でき、出力信号の振幅を増やすことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図3ないし図5を参照しながら説明する。図3に示すように、検出回路21はコモンモード電圧制御回路22を備えている。コモンモード電圧制御回路22は、フィードバックアンプ10と、一対の第1フィードバックキャパシタCfb1、Cfb1と、一対の第2フィードバックキャパシタCfb2、Cfb2と、スイッチ11、12、24、25からなる電圧切替回路23により構成されている。第1フィードバックキャパシタCfb1、Cfb1と第2フィードバックキャパシタCfb2、Cfb2は、図1に示したフィードバックキャパシタCfb、Cfbが2つに分割されたものである。
フィードバックキャパシタCfb1、Cfb1の一端はそれぞれ検出端子2a、2bに接続されており、他端はノードn1に共通に接続されている。フィードバックキャパシタCfb2、Cfb2の一端もそれぞれ検出端子2a、2bに接続されている。他端は共通に接続されており、スイッチ24を介して電源線4に接続されるとともに、スイッチ25を介してノードn1に接続される。
ここで、スイッチ24を介して与えられる電圧は、第1レベル(2Vcm)から見て第2レベル(0V)が存在する電圧側の電源線4の電圧であって、第2プリセット電圧に相当する。また、スイッチ25がオンすると、第1フィードバックキャパシタCfb1と第2フィードバックキャパシタCfb2が並列に接続される。ノードn1には、スイッチ11を介して第1プリセット電圧に相当する規定電圧Vcmが印加され、或いはスイッチ12を介してフィードバック電圧Vampが印加されるようになっている。スイッチ8、9、11、15、24はReset信号がHレベルの期間にオンし、スイッチ12、14、25はReset信号がLレベル期間にオンする。
次に、本実施形態の作用について説明する。第1の実施形態と同様の作用については説明を省略する。電圧Vc2は、フィードバックキャパシタCfb2の他端側の電圧である。コモンモード電圧制御回路22は、図4に示すように(a)Reset期間、(b)CV1期間、(c)CV2期間を順次繰り返す。
Reset期間では、スイッチ24がオンし、スイッチ25がオフするので、フィードバックキャパシタCfb2の他端に0Vが印加される。これにより、駆動信号Vrのレベル反転に対抗するための電荷がフィードバックキャパシタCfb2に設定される。また、スイッチ11がオンしてフィードバックキャパシタCfb1の他端に第1プリセット電圧が印加される。ただし、本実施形態では第1プリセット電圧を規定電圧Vcmに等しく設定したので、フィードバックキャパシタCfb1には電荷が設定されない。
CV1期間とCV2期間では、スイッチ24がオフし、スイッチ25がオンするので、検出端子2a、2bとノードn1との間にフィードバックキャパシタCfb1とCfb2が並列に接続され、当該並列キャパシタを介したコモンモードフィードバックループが形成される。Reset期間におけるコモンモードの電荷Qresetは、センスアンプ6の入力端子を基準にすると(4)式のようになる。
Qreset=Cfb2Vcm−CsVcm …(4)
CV1期間におけるコモンモードの電荷QCV1は(5)式のようになる。
QCV1=(Cfb1+Cfb2)(Vcm−Vamp)−CsVcm …(5)
Qreset=QCV1の電荷保存式から(6)式が得られる。(6)式は、フィードバックアンプ10のゲインが無限大と仮定した場合の結果である。このときのフィードバック電圧Vampは、第1の実施形態で説明したように、フィードバックアンプ10が十分なゲインを持って出力可能な下限電圧Vminと規定電圧Vcmとの間の電圧である。
Vamp=(Cfb1/(Cfb1+Cfb2))Vcm …(6)
CV2期間に移行して駆動信号Vrが2Vcmから0Vに低下すると、入力コモンモード電圧が規定電圧Vcmに等しくなるようにフィードバック電圧Vampが上昇する。CV2期間におけるコモンモードの電荷QCV2は(7)式のようになる。
QCV2=(Cfb1+Cfb2)(Vcm−Vamp)+CsVcm …(7)
QCV1=QCV2の電荷保存式から(8)式が得られる。
Vamp=((Cfb1+2Cs)/(Cfb1+Cfb2))Vcm …(8)
この結果を、フィードバックキャパシタCfb2を備えていない従来構成のフィードバック電圧Vampと比較する。Cfb2をゼロにすれば(9)式が得られ、本実施形態のVampが従来構成のVamp1より低く抑えられることが分かる(Vamp<Vamp1)。
Vamp1=((Cfb1+2Cs)/Cfb1)Vcm …(9)
さらに、本実施形態と従来構成とでフィードバックキャパシタの総容量値が等しい条件で比較するため、(9)式のCfb1をCfb1+Cfb2とすれば(10)式が得られる。この条件でも、本実施形態のVampが従来構成のVamp2より低く抑えられることが分かる(Vamp<Vamp2)。
Vamp2=((Cfb1+Cfb2+2Cs)/(Cfb1+Cfb2))Vcm …(10)
これは、Reset期間の初期電荷(=Cfb2Vcm)が、駆動信号Vrの変化によりセンスキャパシタCsから転送される電荷と相殺するからである。相殺する分だけCfb1+Cfb2の総容量値は小さくて済む。
本実施形態でも、フィードバックキャパシタCfb1、Cfb2の容量値は、CV2期間におけるフィードバック電圧Vampが上限電圧Vmaxと規定電圧Vcmとの間の電圧値、より好ましくは上限電圧Vmaxに対しマージンだけ低い電圧値となるように設定されている。また(8)式によれば、フィードバックキャパシタCfb1、Cfb2の総容量値が同じ場合、フィードバックキャパシタCfb2の容量値の比率を高めることにより、フィードバック電圧Vampの上昇をより効果的に抑えられる。
続いて、センスアンプ6とフィードバックアンプ10のオフセット電圧による誤差について説明する。図5(a)は、センスアンプ6の入力換算オフセット電圧Voffset,diffを等価的に加えたCV1期間とCV2期間における構成図である。CV1期間におけるセンスアンプ6の入力電圧Vin+、Vin-は(11)式、(12)式になり、出力電圧Vout+、Vout-は(13)式、(14)式になる。
Vin+=Vcm+Voffset,diff/2 …(11)
Vin-=Vcm−Voffset,diff/2 …(12)
Vout+=Vcm+(1+(Cs+Cfb1+Cfb2)/Cf)・Voffset,diff/2…(13)
Vout-=Vcm−(1+(Cs+Cfb1+Cfb2)/Cf)・Voffset,diff/2…(14)
CV2期間におけるセンスアンプ6の入力電圧Vin+、Vin-は(15)式、(16)式になり、出力電圧Vout+、Vout-は(17)式、(18)式になる。
Vin+=Vcm+Voffset,diff/2 …(15)
Vin-=Vcm−Voffset,diff/2 …(16)
Vout+=Vcm+2ΔCsVcm
+(1+(Cs+Cfb1+Cfb2)/Cf)・Voffset,diff/2…(17)
Vout-=Vcm−2ΔCsVcm
−(1+(Cs+Cfb1+Cfb2)/Cf)・Voffset,diff/2…(18)
従って、CV1期間の出力電圧Vout+、Vout-とCV2期間に保持した出力電圧Vout+、Vout-との差分をCDS回路で算出することにより、センスアンプ6の入力換算オフセット電圧Voffset,diffの影響を受けることなく物理量を検出できる。
図5(b)は、フィードバックアンプ10の入力換算オフセット電圧Voffset,cmfbを等価的に加えたCV1期間とCV2期間における構成図である。CV1期間におけるセンスアンプ6の入力電圧Vin+、Vin-は(19)式、(20)式になり、出力電圧Vout+、Vout-は(21)式、(22)式になる。
Vin+=Vcm+Voffset,cmfb …(19)
Vin-=Vcm+Voffset,cmfb …(20)
Vout+=Vcm−ΔCs/Cf・Voffset,cmfb …(21)
Vout-=Vcm+ΔCs/Cf・Voffset,cmfb …(22)
CV2期間におけるセンスアンプ6の入力電圧Vin+、Vin-は(23)式、(24)式になり、出力電圧Vout+、Vout-は(25)式、(26)式になる。
Vin+=Vcm+Voffset,cmfb …(23)
Vin-=Vcm+Voffset,cmfb …(24)
Vout+=Vcm+2ΔCsVcm−ΔCs/Cf・Voffset,cmfb …(25)
Vout-=Vcm−2ΔCsVcm+ΔCs/Cf・Voffset,cmfb …(26)
従って、CV1期間の出力電圧Vout+、Vout-とCV2期間に保持した出力電圧Vout+、Vout-との差分をCDS回路で算出することにより、フィードバックアンプ10の入力換算オフセット電圧Voffset,cmfbの影響を受けることなく物理量を検出できる。
本実施形態によれば、Reset期間にフィードバックキャパシタCfb2をプリチャージしたので、その電荷分だけCV2期間におけるフィードバック電圧Vampの上昇が抑えられる。これにより、入力コモンモード電圧を規定電圧Vcmに維持するために必要なフィードバックキャパシタCfb1、Cfb2の総容量値を小さくすることができ、物理量を高精度に検出できる。
また、本実施形態で用いる第1、第2プリセット電圧は規定電圧Vcmと0Vのみであるため、第1の実施形態に比べ電源構成を簡易化できる。その他、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形、拡張を行うことができる。
第2の実施形態において、Reset期間にフィードバックキャパシタCfb1の他端に印加する第1プリセット電圧とフィードバックキャパシタCfb2の他端に印加する第2プリセット電圧は、それぞれ規定電圧Vcmと0Vに限られない。すなわち、CV1期間にフィードバックキャパシタCfb1とフィードバックキャパシタCfb2とが並列に接続されたときに、ノードn1の電圧Vc1が第1の実施形態で説明したプリセット電圧Vresetに等しくなる電圧であればよい。
各実施形態において、CDS回路は必ずしも具備する必要はない。CDS回路を用いない場合にはCV1期間は不要である。また、オフセットの補償手段は、後段に設けたCDS回路に限られない。センスアンプ6自身にオフセットキャンセル機能を付加するなど、他の手段を用いてもよい。ただし、他の手段を用いる場合でもCDS回路を併用する方が好ましい。
各実施形態は、駆動信号Vrの第1レベルを0V、第2レベルを2Vcmとしても同様に作用する。この場合、規定電圧に対し第1レベルから見て第2レベルが存在する電圧方向とは、規定電圧Vcmに対し高電圧方向を意味する。また、駆動信号Vrの第1レベルと第2レベルの値は2Vcm、0Vに限られず、所望の検出感度を得るために適宜変更可能である。
図面中、1、21は検出回路、2は静電容量型センサ、3、4は電源線、5は駆動信号生成回路、6はセンスアンプ、7、22はコモンモード電圧制御回路、10はフィードバックアンプ、13、23は電圧切替回路、Csはセンスキャパシタ、Cfbはフィードバックキャパシタ、Cfb1は第1フィードバックキャパシタ、Cfb2は第2フィードバックキャパシタである。

Claims (6)

  1. 物理量に応じて静電容量の差が変化する一対のセンスキャパシタ(Cs)を有し、これらセンスキャパシタの一端が互いに接続されて共通端子(2c)とされ、他端がそれぞれ異なる検出端子(2a、2b)とされた静電容量型センサ(2)の検出回路であって、
    第1レベルと第2レベルを交互に持つ駆動信号を生成して前記共通端子に印加する駆動信号生成回路(5)と、
    電源用に電源電圧(VDD)およびグランド電圧が与えられ、反転入力端子および非反転入力端子がそれぞれ前記各検出端子に接続され、前記センスキャパシタの静電容量の差に応じた電圧を差動で出力する全差動型のセンスアンプ(6)と、
    前記センスアンプの入力コモンモード電圧を、前記センスアンプに与えられる前記電源用の電源電圧(VDD)とグランド電圧との間の中央値付近に設定された規定電圧に制御するコモンモード電圧制御回路(7、22)とを備え、
    前記コモンモード電圧制御回路(7、22)は、
    前記入力コモンモード電圧と前記規定電圧との差電圧に応じたフィードバック電圧を出力するフィードバックアンプ(10)と、
    一端がそれぞれ前記各検出端子に接続され、他端が互いに共通のノードに接続された一対のフィードバックキャパシタ(Cfb、Cfb1、Cfb2)と、
    前記駆動信号が前記第1レベルとなる期間において、前記フィードバックキャパシタの一端に前記規定電圧を印加すると共に、前記第1レベルから見て前記第2レベルが存在する電圧方向に前記フィードバックアンプが出力可能な限界電圧と前記規定電圧との間の電圧値を持つプリセット電圧を前記フィードバックキャパシタの他端の共通接続ノードに印加して前記フィードバックキャパシタに電荷を設定し、前記駆動信号が前記第2レベルとなる期間において、前記フィードバックキャパシタの一端に印加された前記規定電圧を遮断すると共に、前記プリセット電圧の印加に替えて、前記フィードバックキャパシタの他端の共通接続ノードに前記フィードバック電圧を印加する電圧切替回路(13、23、8、9)とを備えて構成されていることを特徴とする静電容量型センサの検出回路。
  2. 物理量に応じて静電容量の差が変化する一対のセンスキャパシタ(Cs)を有し、これらセンスキャパシタの一端が互いに接続されて共通端子(2c)とされ、他端がそれぞれ異なる検出端子(2a、2b)とされた静電容量型センサ(2)の検出回路であって、
    第1レベルと第2レベルを交互に持つ駆動信号を生成して前記共通端子に印加する駆動信号生成回路(5)と、
    電源用に電源電圧(VDD)およびグランド電圧が与えられ、反転入力端子および非反転入力端子がそれぞれ前記各検出端子に接続され、前記センスキャパシタの静電容量の差に応じた電圧を差動で出力する全差動型のセンスアンプ(6)と、
    前記センスアンプの入力コモンモード電圧を、前記センスアンプに与えられる前記電源用の電源電圧(VDD)とグランド電圧との間の中央値付近に設定された規定電圧に制御するコモンモード電圧制御回路(7、22)とを備え、
    前記コモンモード電圧制御回路(7、22)は、
    前記入力コモンモード電圧と前記規定電圧との差電圧に応じたフィードバック電圧を出力するフィードバックアンプ(10)と、
    一端がそれぞれ前記各検出端子に接続され、他端が互いに接続された一対のフィードバックキャパシタ(Cfb、Cfb1、Cfb2)と、
    前記駆動信号が前記第1レベルとなる期間において、前記第1レベルから見て前記第2レベルが存在する電圧方向に前記フィードバックアンプが出力可能な限界電圧と前記規定電圧との間の電圧値を持つプリセット電圧を前記フィードバックキャパシタの他端に印加して前記フィードバックキャパシタに電荷を設定し、前記駆動信号が前記第2レベルとなる期間において、前記プリセット電圧の印加に替えて、前記フィードバックキャパシタの他端に前記フィードバック電圧を印加する電圧切替回路(13、23)とを備え、
    前記フィードバックキャパシタ(Cfb)は、並列に接続可能な第1フィードバックキャパシタ(Cfb1)と第2フィードバックキャパシタ(Cfb2)とから構成され、
    前記電圧切替回路(23)は、前記駆動信号が前記第1レベルとなる期間において、前記第1フィードバックキャパシタと前記第2フィードバックキャパシタとが並列に接続された場合に当該第1、第2フィードバックキャパシタの他端の電圧が前記プリセット電圧に等しくなるように、前記第1フィードバックキャパシタの他端に第1プリセット電圧を印加するとともに、前記第2フィードバックキャパシタの他端に第2プリセット電圧を印加し、前記駆動信号が前記第2レベルとなる期間において、前記第1、第2フィードバックキャパシタを並列に接続してその他端に前記フィードバック電圧を印加することを特徴とする静電容量型センサの検出回路。
  3. 前記第1プリセット電圧は前記規定電圧に等しく、前記第2プリセット電圧は、前記第1レベルから見て前記第2レベルが存在する電圧側の電源線(3、4)の電圧であることを特徴とする請求項2記載の静電容量型センサの検出回路。
  4. 前記電圧切替回路(23)は、前記駆動信号が前記第1レベルとなる期間において、前記第1、第2フィードバックキャパシタの他端にそれぞれ前記第1、第2プリセット電圧を印加した後、前記第1、第2フィードバックキャパシタを並列に接続してその他端に前記フィードバック電圧を印加することを特徴とする請求項2または3記載の静電容量型センサの検出回路。
  5. 前記電圧切替回路(13、8、9)は、前記駆動信号が前記第1レベルとなる期間において、前記フィードバックキャパシタの一端に前記規定電圧を印加すると共に前記フィードバックキャパシタ(Cfb)の他端の共通接続ノードに前記プリセット電圧を印加した後、前記駆動信号が前記第1レベルとなる期間の後半に、前記フィードバックキャパシタの一端に印加された前記規定電圧を遮断すると共に前記フィードバックキャパシタの他端の共通接続ノードに前記フィードバック電圧を印加することを特徴とする請求項1記載の静電容量型センサの検出回路。
  6. 前記駆動信号が前記第2レベルとなる期間における前記フィードバック電圧が、前記第2レベルから見て前記第1レベルが存在する電圧方向に前記フィードバックアンプが出力可能な限界電圧と前記規定電圧との間の電圧値となるように、前記フィードバックキャパシタの容量値が設定されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の静電容量型センサの検出回路。
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