JP5729516B1 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷不良を検出するとともに、印刷データの全体を対象にして印刷不良を検出する場合と比べて、その検出に要する時間を短縮させる。【解決手段】第2描画処理部18は、ページ記述言語で記述されたPDLデータから指定された特定の描画オブジェクトを抽出し、その特定の描画オブジェクトのデータを、APPEの描画方式に従って比較用第1ラスターデータに変換する。変換部20は、PDLデータを別のページ記述言語で記述されたデータに変換する。第3描画処理部22は、変換部20によって変換されたデータを、CPSIの描画方式に従って比較用第2ラスターデータに変換する。比較部24は、比較用第1ラスターデータと比較用第2ラスターデータとを比較し、その比較結果を出力する。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
一般的に、パーソナルコンピュータやワークステーション等の処理装置から印刷装置に送られる印刷データは、PDF(Portable Data Format)等のページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されている。PDLデータは、RIP(Raster Image Processor)と呼ばれるデータ処理装置によりラスター形式(例えばビットマップ形式)の画像データ(ラスターデータ)に変換される。印刷装置はラスターデータを印刷する。
なお、特許文献1には、RIP処理を並列的に実行する装置が開示されている。
特許文献2には、互換性を確認するために、CPSI(Configurable PostScript Interpreter)による方式で変換されたラスターデータの全画素と、APPE(Adobe PDF Print Engine)による方式で変換されたラスターデータの全画素と、を比較し、その比較結果を出力する装置が開示されている。
ところで、文字化け、ページ抜け、情報の抜け等の印刷不良が発生する場合がある。また、あるページに印刷される予定の情報が、他のページに印刷されてしまう場合がある。例えば、個人情報のようにセキュリティの確保が要求されている情報を印刷する場合において、その情報が本来のページとは異なるページに印刷されると、その情報のセキュリティが確保されないおそれがある。このような事態に対処するために、RIP処理を行う前に、PDLデータに基づいて、印刷不良となり得る箇所を検出することが考えられる。しかし、この検出手法では、RIP処理の段階で発生する異常が検出されない。また、CPSIで生成されたラスターデータの全画素と、APPEで生成されたラスターデータの全画素と、を比較することにより、印刷不良となり得る箇所を検出することも考えられる。しかし、全画素が比較対象となるため、検出に要する時間が増大してしまう。
本発明の目的は、印刷不良を検出するとともに、印刷データの全体を対象にして印刷不良を検出する場合と比べて、その検出に要する時間を短縮させることである。
請求項1に係る発明は、複数種類のページ記述言語で記述された複数の印刷データを受け付ける受付手段と、前記複数種類のページ記述言語に対応し、前記複数の印刷データのそれぞれから再利用される描画オブジェクトを抽出して印刷用画像データに変換する複数の描画処理手段と、前記複数の描画処理手段がそれぞれ変換した印刷用画像データの比較結果を出力する出力手段と、を有する画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、前記複数の描画処理手段は、再利用の回数が基準回数条件を満たす描画オブジェクトを、前記複数の印刷データのそれぞれから抽出して印刷用画像データに変換する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に係る発明は、前記比較結果に応じて印刷データの印刷を停止させる制御手段を更に有する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置である。
請求項4に係る発明は、コンピュータを、複数種類のページ記述言語で記述された複数の印刷データを受け付ける受付手段と、前記複数種類のページ記述言語に対応し、前記複数の印刷データのそれぞれから再利用される描画オブジェクトを抽出して印刷用画像データに変換する複数の描画処理手段と、前記複数の描画処理手段がそれぞれ変換した印刷用画像データの比較結果を出力する出力手段と、として機能させるプログラムである。
請求項1,4に係る発明によると、印刷不良を検出するとともに、印刷データの全体を対象にして印刷不良を検出する場合と比べて、その検出に要する時間が短縮される。また、再利用される描画オブジェクトについての印刷不良が検出される。
請求項2に係る発明によると、再利用されるすべての描画オブジェクトを対象にする場合と比べて、比較処理の対象となる描画オブジェクトの数が減少し得る。
請求項3に係る発明によると、異常が検出された印刷データの印刷が停止される。
図1には、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例が示されている。画像形成装置10は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の処理装置から印刷データを受け付け、その印刷データを印刷装置40が取り扱うラスターデータに変換する機能を備えている。
印刷データは、印刷対象の1以上のページの画像を描画するための描画コマンド群がページ記述言語(PDL)で記述されたデータである。ページ記述言語には、例えば、PDF等の様々な言語がある。以下では、ページ記述言語で記述された印刷データを「PDLデータ」と称することとする。
印刷対象のページの画像は、画像要素である描画オブジェクトによって構成されている。描画オブジェクトは、例えばPDLの1つの描画コマンドによって描画される画像である。PDLデータは、その描画オブジェクトの位置情報、書式情報及び色情報等を含む。描画オブジェクトは、例えば、文字部分、図形部分、画像部分(写真等の連続調イメージ)、文書のフォーム等である。また、繰り返し使用される描画オブジェクト(再利用描画オブジェクト)が、PDLデータに含まれていてもよい。再利用描画オブジェクトは、PDF形式のデータにおいて「XObject」として記述されている。
受付部12は、PDLデータ(図1中の「PDL」に対応する)を受け付け、そのPDLデータを第1描画処理部14と比較制御部16とに出力する。
第1描画処理部14はRIP(Raster Image Processor)である。第1描画処理部14は、PDLデータを、印刷装置40に適合し印刷装置40で取り扱われる画像データ(ラスターデータ)に変換する。ラスターデータは、例えば、印刷対象の画像を構成する画素毎の情報(画素値)を含むデータであり、一例としてビットマップデータである。以下、第1描画処理部14によって生成されたラスターデータを、「印刷用ラスターデータ」と称することとする(図1中の「印刷用ラスター」に対応する)。第1描画処理部14は、例えば、APPE(Adobe PDF Print Engine)による描画方式、又は、CPSI(Configurable PostScript Interpreter)による描画方式に従って、PDLデータを印刷用ラスターデータに変換する。APPEによる描画方式では、第1描画処理部14は、PDFデータ(例えばPDF形式のデータ)を印刷用ラスターデータに直接変換する。CPSIによる描画方式では、第1描画処理部14は、PDLデータ(PDF形式のデータ)をPost Script(登録商標)で記述された画像データ(以下、「PSデータ」と称する)に変換し、PSデータを印刷用ラスターデータに変換する。印刷用ラスターデータは、印刷装置40に供給される。印刷装置40では、印刷用ラスターデータに応じた画像が記録紙等の記録媒体上に形成される。
比較制御部16は、PDLデータを第2描画処理部18と変換部20とに出力する。比較制御部16は、PDLデータから特定の描画オブジェクトを抽出し、その特定の描画オブジェクトのデータを、第2描画処理部18と変換部20とに出力してもよい。特定の描画オブジェクトは、例えばバリアブル部分(他のページとは内容が相違し得る部分)であり、一例として文字部分である。また、特定の描画オブジェクトは、再利用描画オブジェクトであってもよいし、再利用描画オブジェクト以外の描画オブジェクトであってもよい。特定の描画オブジェクトは、印刷不良を検出するために利用される。また、比較制御部16は、ラスターデータの比較結果を示す情報を比較部24から受け、その比較結果に応じた処理を実行する。ラスターデータの比較処理については後述する。
第2描画処理部18はRIPであり、PDLデータを、印刷装置40に適合し印刷装置40で取り扱われるラスターデータに変換する。第2描画処理部18は、例えば、APPEによる描画方式に従って、PDLデータ(例えばPDF形式のデータ)をラスターデータに変換する。このとき、第2描画処理部18は、特定の描画オブジェクトのデータをラスターデータに変換する。以下、第2描画処理部18によって生成されたラスターデータを、「比較用第1ラスターデータ」と称することとする(図1中の「比較用第1ラスター」に対応する)。例えば、第2描画処理部18は、特定の描画オブジェクトのデータを1bitの比較用第1ラスターデータに変換する。比較制御部16からPDLデータの全体が供給された場合、第2描画処理部18は、そのPDLデータから特定の描画オブジェクトを抽出して比較用第1ラスターデータを生成する。比較制御部16から特定の描画オブジェクトのデータが供給された場合、第2描画処理部18は、その特定の描画オブジェクトのデータを比較用第1ラスターデータに変換する。第2描画処理部18は、比較用第1ラスターデータを比較部24に出力する。
変換部20は、PDLデータ(例えばPDF形式のデータ)をPost Script(登録商標)で記述されたPSデータ(図1中の「PS」に対応する)に変換する。変換部20は、PSデータを第3描画処理部22に出力する。
第3描画処理部22はRIPであり、PDLデータを、印刷装置40に適合し印刷装置40で取り扱われるラスターデータに変換する。第3描画処理部22は、例えば、CPSIによる描画方式に従って、PSデータをラスターデータに変換する。このとき、第3描画処理部22は、特定の描画オブジェクトのデータをラスターデータに変換する。以下、第3描画処理部22によって生成されたラスターデータを、「比較用第2ラスターデータ」と称することとする(図1中の「比較用第2ラスター」に対応する)。例えば、第3描画処理部22は、特定の描画オブジェクトのデータを1bitの比較用第2ラスターデータに変換する。比較制御部16からPDLデータの全体が変換部20に供給され、変換部20によってPDLデータの全体がPSデータに変換された場合、第3描画処理部22は、そのPSデータから特定の描画オブジェクトを抽出して比較用第2ラスターデータを生成する。比較制御部16から特定の描画オブジェクトのデータが変換部20に供給され、変換部20によって特定の描画オブジェクトのPSデータが生成された場合、第3描画処理部22は、その特定の描画オブジェクトのPSデータを比較用第2ラスターデータに変換する。なお、変換部20がPDLデータの全体から特定の描画オブジェクトを抽出し、その特定の描画オブジェクトを表すPSデータを生成してもよい。この場合、第3描画処理部22は、その特定の描画オブジェクトのPSデータを比較用第2ラスターデータに変換する。第3描画処理部22は、比較用第2ラスターデータを比較部24に出力する。
比較部24は、比較用第1ラスターデータと比較用第2ラスターデータとを比較し、その比較結果を示す情報を比較制御部16に出力する。比較部24は、ページ毎にその比較を実行する。この比較により、印刷不良が発生し得るページが検出される。つまり、両データの間に差異がある場合、RIP処理において異常が生じていることになる。そして、実際に印刷が行われると、その差異が生じているページで印刷不良が発生し得ることになる。上記の比較により、APPEとCPSIとの間の互換性の有無が検出されることになる。つまり、両データの間に差異がない場合、互換性があり、差異がある場合、互換性がないことになる。このように、比較処理によって、異常又は互換性の有無が検出される。比較制御部16は、例えば、比較結果を示す情報をUI部28の表示部に表示させる。両データの間に差異が検出された場合、比較制御部16は、差異が検出されたことを示す情報(異常検出情報)を表示部に表示させてもよいし、その差異が検出されたページの番号を表示部に表示させてもよい。また、差異が検出された場合、比較制御部16は、異常検出情報を印刷制御部26に出力してもよい。
比較制御部16、第2描画処理部18、変換部20、第3描画処理部22及び比較部24は、印刷の不良検出(RIP処理の異常検出)のために用いられる。第2描画処理部18、変換部20、第3描画処理部22及び比較部24は、第1描画処理部14による処理と並行して処理を実行する機能を備えている。
印刷制御部26は、第1描画処理部14によって生成された印刷用ラスターデータを印刷装置40に出力する。印刷中に比較制御部16から異常検出情報が供給された場合、印刷制御部26は、その印刷を停止してもよい。
ユーザインターフェース部(UI部)28は、操作部と表示部とを含む。操作部は、操作パネル等の入力デバイスである。表示部は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。
印刷装置40は、例えば電子写真方式のプリンタである。印刷装置40は、例えば、トナーやインク等の色材(記録材)を用いて、印刷用ラスターデータに応じた画像を、記録紙等の記録媒体上に形成する。もちろん、印刷装置40は、電子写真方式以外の方式で画像を形成するプリンタであってもよい。
図2には、印刷対象の文書50の一例が示されている。文書50は一例として請求書である。この文書50が表されたPDLデータが、画像形成装置10に供給される。文書50は、一例として、フォーム部分52、文字部分54,56、画像部分58、及び、フォーム部分52中の文字部分60を含む。フォーム部分52は、予め決定された方式で表されて変更が予定されていない部分である。文字部分54,56はバリアブル部分(可変部分)である。つまり、文字部分54,56は、ページ毎に異なる内容が記述される予定の部分である。図2に示す例では、文字部分54には住所及び氏名が記述され、文字部分56には金額が記述される。つまり、文字部分54,56は、個人情報の記述が予定されている部分である。画像部分58は例えば写真である。画像部分58は、バリアブル部分であってもよいし、再利用描画オブジェクトであってもよい。
例えば、比較制御部16は、文書50のPDLデータから文字部分54,56を特定の描画オブジェクトとして抽出し、文字部分54,56のデータを第2描画処理部18と変換部20とに出力する。比較制御部16は、各ページのPDLデータから文字部分54,56を抽出する。また、画像部分58がバリアブル部分である場合、比較制御部16は、文書50のPDLデータからバリアブル部分(文字部分54,56及び画像部分58)を特定の描画オブジェクトとして抽出し、そのバリアブル部分のデータを第2描画処理部18と変換部20とに出力してもよい。比較制御部16は、各ページのPDLデータからバリアブル部分を抽出する。なお、フォーム部分52はバリアブル部分ではないため、比較制御部16は、文書50のPDLデータからフォーム部分52を抽出しない。また、フォーム部分52中の文字部分60もバリアブル部分ではないため、比較制御部16は、文書50のPDLデータから文字部分60を抽出しない。なお、比較制御部16が特定の描画オブジェクトを抽出しない場合、第2描画処理部18及び第3描画処理部22が特定の描画オブジェクトを抽出する。
図3には、PDLデータ(PDF形式のデータ)の一例が示されている。PDLデータは、例えば、図形部分、フォーム部分、画像部分(写真等の画像)及び文字部分を含む。PDF形式のデータでは、例えばTjオペレータによって、文字部分が指定される。このPDLデータを解析することにより、特定の描画オブジェクトが抽出される。
次に、画像形成装置10による処理の実施例(実施例1〜3)について説明する。
(実施例1)
図4に示されているフローチャートを参照して、実施例1について説明する。ここでは、図2に示されている文書50が印刷対象であるとする。画像形成装置10は、以下に説明する処理をページ毎に実行する。文書50のPDLデータが画像形成装置10に供給されると、受付部12は、そのPDLデータを受け付け、PDLデータを比較制御部16に出力する。比較制御部16は、PDLデータを解析する(S01)。これにより、PDLデータに含まれる描画オブジェクトが検出される。検出された描画オブジェクトが文字部分に該当する場合(S02,Yes)、処理はステップS03に移行する。その文字部分がフォーム部分52中の文字部分60に該当しない場合(S03,No)、その文字部分のデータが第2描画処理部18及び第3描画処理部22によってRIP処理(ラスタライズ)される(S04)。すなわち、第2描画処理部18は、APPEによる描画方式に従って、その文字部分(例えば文字部分54)のデータを比較用第1ラスターデータに変換する。また、変換部20は、文字部分のデータをPSデータに変換し、第3描画処理部22は、CPSIによる描画方式に従って、その文字部分のPSデータを比較用第2ラスターデータに変換する。そして、処理はステップS05に移行する。一方、検出された描画オブジェクトが文字部分ではない場合(S02、No)、処理はステップS05に移行する。また、文字部分のデータがフォーム部分52中の文字部分60に該当する場合(S03,Yes)、処理はステップS05に移行する。文書50のPDLデータに含まれる1ページ分の描画オブジェクトについて、ステップS02〜S04の処理が完了していない場合(S05,No)、1ページ分の処理が完了するまで、ステップS02〜S04の処理が繰り返し実行される。1ページ分の処理が完了した場合(S05、Yes)、比較部24は、1ページ分の比較用第1ラスターデータと比較用第2ラスターデータとを比較する(S06)。比較部24は、その比較結果を示す情報を比較制御部16に出力する。比較制御部16は、例えば、その比較結果を示す情報をUI部28の表示部に表示させる。両データの間に差異が検出された場合、例えば、異常検出を示す情報が表示部に表示される。各ページについて比較処理が実行され、各ページについての比較結果が表示部に表示される。例えば、差異が検出されたページの番号が表示部に表示されてもよい。
図4に示されているフローチャートを参照して、実施例1について説明する。ここでは、図2に示されている文書50が印刷対象であるとする。画像形成装置10は、以下に説明する処理をページ毎に実行する。文書50のPDLデータが画像形成装置10に供給されると、受付部12は、そのPDLデータを受け付け、PDLデータを比較制御部16に出力する。比較制御部16は、PDLデータを解析する(S01)。これにより、PDLデータに含まれる描画オブジェクトが検出される。検出された描画オブジェクトが文字部分に該当する場合(S02,Yes)、処理はステップS03に移行する。その文字部分がフォーム部分52中の文字部分60に該当しない場合(S03,No)、その文字部分のデータが第2描画処理部18及び第3描画処理部22によってRIP処理(ラスタライズ)される(S04)。すなわち、第2描画処理部18は、APPEによる描画方式に従って、その文字部分(例えば文字部分54)のデータを比較用第1ラスターデータに変換する。また、変換部20は、文字部分のデータをPSデータに変換し、第3描画処理部22は、CPSIによる描画方式に従って、その文字部分のPSデータを比較用第2ラスターデータに変換する。そして、処理はステップS05に移行する。一方、検出された描画オブジェクトが文字部分ではない場合(S02、No)、処理はステップS05に移行する。また、文字部分のデータがフォーム部分52中の文字部分60に該当する場合(S03,Yes)、処理はステップS05に移行する。文書50のPDLデータに含まれる1ページ分の描画オブジェクトについて、ステップS02〜S04の処理が完了していない場合(S05,No)、1ページ分の処理が完了するまで、ステップS02〜S04の処理が繰り返し実行される。1ページ分の処理が完了した場合(S05、Yes)、比較部24は、1ページ分の比較用第1ラスターデータと比較用第2ラスターデータとを比較する(S06)。比較部24は、その比較結果を示す情報を比較制御部16に出力する。比較制御部16は、例えば、その比較結果を示す情報をUI部28の表示部に表示させる。両データの間に差異が検出された場合、例えば、異常検出を示す情報が表示部に表示される。各ページについて比較処理が実行され、各ページについての比較結果が表示部に表示される。例えば、差異が検出されたページの番号が表示部に表示されてもよい。
以上のように、本実施形態では、APPEによる描画方式に従って生成された比較用第1ラスターデータと、CPSIによる描画方式に従って生成された比較用第2ラスターデータと、を比較することにより、印刷不良(RIP処理の異常)、又は、APPEとCPSIとの互換性の有無を検出している。2種類の描画方式によって生成された2種類のラスターデータにおいて差異が検出されるということは、RIP処理において異常が発生する場合があることを示している。それ故、2種類の描画方式を利用することにより、印刷不良が発生し得るページが検出される。または、APPEとCPSIとの互換性の有無が検出される。
また、比較処理(異常検出処理)においては、PDLデータの全体をラスターデータに変換せずに、特定の描画オブジェクトのデータのみをラスターデータに変換している。これにより、PDLデータの全体をラスターデータに変換して比較する場合と比べて、ラスターデータの生成に要する時間が短縮され、その結果、異常検出に要する時間が短縮される。
また、バリアブル部分を対象にして比較処理を行うことにより、ページ毎に内容が相違する部分の印刷不良が検出される。バリアブル部分は、ページ毎に異なる情報が描画されることが予定されている部分である。例えば、バリアブルな文字部分には、個人情報等のようにセキュリティの確保が要求されている情報が記述されることが想定される。一方で、RIP処理の異常に起因して、本来のページに描画されるはずの情報が他のページに描画されてしまうことがある。例えば、バリアブルな文字部分に記述された情報が、本来のページではない他のページに描画されてしまうことがある。この場合、目的の印刷物が作成されないのみならず、情報のセキュリティが確保されないおそれがある。本実施形態によると、バリアブルな文字部分を対象にして比較処理を行うことにより、その文字部分に対するRIP処理の異常が検出される。これにより、セキュリティの確保が要求されている情報がバリアブルな文字部分に記述された場合に、そのセキュリティが確保される。
本実施形態では、例えば、実際の印刷が開始される前に、異常検出処理が実行される。異常が検出されなかった場合、印刷用ラスターデータの印刷が実行される。上記のように、PDLデータの全体をラスターデータに変換して比較処理を行う場合と比べて、異常検出に要する時間が短縮されるので、印刷までに要する時間が短縮される。
なお、上記の例では、文字部分54,56を対象にして比較処理(異常検出処理)が実行されているが、他の部分が対象であってもよい。例えば、画像部分58がバリアブル部分に該当する場合、その画像部分58の比較用ラスターデータを生成して異常を検出してもよい。例えば、ページ毎に異なる写真が用いられることが想定される。この場合も、画像部分58に対するRIP処理の異常が検出され、画像部分58のセキュリティが確保される。
(実施例2)
次に、図5を参照して、実施例2について説明する。実施例2では、実際の印刷と異常検出処理とが並行して実行される。ここでは、図2に示されている文書50が印刷対象であるとする。
次に、図5を参照して、実施例2について説明する。実施例2では、実際の印刷と異常検出処理とが並行して実行される。ここでは、図2に示されている文書50が印刷対象であるとする。
文書50のPDLデータが画像形成装置10に供給されると、受付部12は、そのPDLデータを受け付け、PDLデータを第1描画処理部14と比較制御部16とに出力する。
第1描画処理部14は、文書50のPDLデータを解析し、印刷用ラスターデータをページ毎に順次生成していく。図5に示すように、時間軸に沿って、1ページ目から順次、印刷用ラスターデータが生成されていく。
一方、第2描画処理部18は、PDLデータ中のバリアブルな文字部分(例えば文字部分54,56)のデータを比較用第1ラスターデータに変換する。第2描画処理部18は、文字部分54,56の比較用第1ラスターデータをページ毎に順次生成していく。図5に示すように、時間軸に沿って、1ページ目から順次、比較用第1ラスターデータが生成されていく。
また、変換部20は、PDLデータ中のバリアブルな文字部分(例えば文字部分54,56)のデータをPSデータに変換する。そして、第3描画処理部22は、文字部分54,56のPSデータを比較用第2ラスターデータに変換する。変換部20は、文字部分54,56のPSデータをページ毎に順次生成し、第3描画処理部22は、文字部分54,56の比較用第2ラスターデータをページ毎に順次生成していく。図5に示すように、時間軸に沿って、1ページ目から順次、比較用第2ラスターデータが生成されていく。
第1描画処理部14は、文書50の全体の印刷用ラスターデータを生成している。一方、第2描画処理部18及び第3描画処理部22は、文字部分54,56のみのラスターデータを生成している。従って、比較用第1ラスターデータ及び比較用第2ラスターデータの生成に要する時間は、印刷用ラスターデータの生成に要する時間よりも短い。つまり、比較用第1ラスターデータ及び比較用第2ラスターデータの生成速度は、印刷用ラスターデータの生成速度よりも速い。従って、1ページ目の印刷用ラスターデータの生成が完了する前に、1ページ目の比較用第1ラスターデータ及び比較用第2ラスターデータの生成が完了し、2ページ目の比較用第1ラスターデータ及び比較用第2ラスターデータの生成が開始される。このように、印刷用ラスターデータに先行して、比較用第1ラスターデータ及び比較用第2ラスターデータが生成される。
生成された印刷用ラスターデータは印刷装置40に供給される。印刷装置40では、印刷用ラスターデータに応じた画像が記録紙に形成される。図5に示す例で説明すると、1,2,3ページ目の印刷用ラスターデータが順次生成されて印刷装置40に順次供給されている。従って、1,2,3ページ目の印刷用ラスターデータに応じた画像が、それぞれ記録紙に順次形成される。
一方、3ページ目の印刷用ラスターデータが生成された段階では、6ページ目の比較用第1ラスターデータ及び比較用第2ラスターデータが既に生成されている。そして、7ページ目において、比較用第1ラスターデータと比較用第2ラスターデータとの間に差異が生じている。例えば、比較用第2ラスターデータにおいては、文字部分56に文字(金額)が描画されているのに対して、比較用第1ラスターデータにおいては、文字部分56に文字が描画されていない。つまり、比較用第1ラスターデータの文字部分56に、描画の抜けが発生している。この差異は、例えば、APPEとCPSIとの間に互換性がない場合に発生する。この差異は比較部24によって検出される。この場合、比較制御部16は、異常検出情報を印刷制御部26に出力し、印刷制御部26は印刷を停止させる。例えば、印刷制御部26は、印刷装置40による印刷を停止させてもよいし、印刷装置40への印刷用ラスターデータの出力を停止してもよい。または、印刷制御部26は、第1描画処理部14による印刷用ラスターデータの生成を停止させてもよい。
以上のように、本実施形態によると、実際に印刷されるラスターデータ(印刷用ラスターデータ)よりも先行して、異常検出用のラスターデータ(比較用第1ラスターデータ及び比較用第2ラスターデータ)が生成される。これにより、印刷処理と異常検出処理とが並行して実行されている場合であっても、異常の発生したページが印刷される前に、その異常が検出されて印刷が停止される。
なお、異常が検出されたページよりも前のページは印刷されてもよい。図5に示す例で説明すると、印刷制御部26は、6ページ目までの印刷用ラスターデータを印刷装置40に出力し、そのページまでの印刷を印刷装置40に実行させてもよい。
また、比較制御部16は、印刷を停止させずに、異常が検出されたページの番号をUI部28の表示部に表示させてもよい。この場合、印刷は継続して実行される。ユーザ等は、表示部に表示されたページの番号を参照して、異常が検出されたページの実際の印刷物を確認すればよい。これにより、印刷を停止せずに、異常が検出されたページの確認がなされる。また、異常が検出されたページの番号がユーザ等に提供されているため、その番号がユーザ等に提供されていない場合と比べて、異常が検出されたページの印刷物の特定が容易となる。その確認の結果、実際の印刷物に印刷不良が発生していれば、そのページだけ印刷を再度実行すればよい。
(実施例3)
次に、実施例3について説明する。実施例3では、再利用描画オブジェクト、又は、再利用オブジェクト以外の描画オブジェクトを対象にして、異常検出処理が実行される。
次に、実施例3について説明する。実施例3では、再利用描画オブジェクト、又は、再利用オブジェクト以外の描画オブジェクトを対象にして、異常検出処理が実行される。
図6には、PDLデータの一例が示されている。このPDLデータはPDF形式のデータである。「XObject」で指定されている描画オブジェクトのうち、異なるページにおいて同じIDで定義されている描画オブジェクトは、再利用描画オブジェクトとして判定される(図6中、破線で囲んだ部分の描画オブジェクト)。各描画オブジェクトの識別情報はPDLデータに記述されており、再利用描画オブジェクトの識別情報も記述されている。再利用描画オブジェクトは、一例として、写真等の画像部分である。例えば、図2に示されている画像部分58が、再利用描画オブジェクトとして指定されているものとする。もちろん、文字部分や図形部分が再利用描画オブジェクトに指定されてもよい。再利用描画オブジェクトは、例えばキャッシュ等の記憶部に記憶され、RIP処理時に繰り返し利用される。
本実施形態では、比較制御部16が、PDLデータを解析することにより、PDLデータに含まれている再利用描画オブジェクト(XObject)を検出する。そして、比較制御部16は、再利用描画オブジェクトの識別情報をPDLデータから抽出する。また、比較制御部16は、同一のPDLデータにおいて再利用描画オブジェクトが使用される回数(使用回数)をカウントする。また、比較制御部16は、同一のPDLデータにおいて再利用描画オブジェクトが使用されるページの番号を抽出する。そして、比較制御部16は、再利用描画オブジェクトの識別情報と、使用回数と、使用されるページの番号とが対応付けられたオブジェクトテーブルを作成する。このオブジェクトテーブルは、図示しない記憶部に記憶される。
図7には、オブジェクトテーブルの一例が示されている。オブジェクトテーブル中の「ID」は、再利用描画オブジェクト(XObject)の識別情報である。「種別」は、再利用描画オブジェクトの種類である。図7に示す例では、画像部分(連続調のイメージ)及びフォーム部分が示されている。「使用回数」は、同一のPDLデータにおいて各再利用描画オブジェクトが使用される回数である。「使用されるページ」は、同一のPDLデータにおいて再利用描画オブジェクトが使用されるページの番号を示している。例えば、IDが「101」の画像部分は、PDLデータ中の1,3,5,7ページにおいて使用される。従って、使用回数は4回である。また、IDが「102」のフォーム部分は、PDLデータ中の全ページ(1〜10ページ)において使用される。使用回数は10回である。また、1回のみ使用される描画オブジェクトであっても、XObjectとして指定されている描画オブジェクトもある。例えば、IDが「104」の画像部分は、5ページのみで使用される。従って、使用回数は1回である。
比較制御部16は、オブジェクトテーブルを参照して、比較処理(異常検出処理)の対象となる描画オブジェクトをPDLデータから抽出し、抽出した描画オブジェクトを第2描画処理部18及び変換部20に出力する。
実施例3では、比較処理モードとして、2つのモードが用意されている。第1モード(再利用確認モード)では、再利用描画オブジェクトのみを対象として比較処理が行われる。第2モード(非再利用確認モード)では、再利用描画オブジェクト以外の描画オブジェクトを対象として比較処理が行われる。例えば、ユーザ等がUI部28の操作部を利用して、モードを選択するようにしてもよい。
上記のように、RIP処理においては、キャッシュ等の記憶部を利用することにより、再利用描画オブジェクトが繰り返し使用される。従って、再利用確認モードを実行してラスターデータに差異が検出された場合、キャッシュを利用したRIP処理において異常が発生し得ることになる。それ故、再利用確認モードは、キャッシュ等の記憶部を利用したRIP処理の異常を検出するために実行されることが想定される。
また、非再利用確認モードは、ページ毎に内容が異なる描画オブジェクト(例えば画像部分や文字部分)の異常を検出するために利用されることが想定される。非再利用確認モードでは、「XObject」として指定されていない描画オブジェクト(例えば文字部分)と、「XObject」として指定されているが1回だけ使用される描画オブジェクトとが、異常検出処理の対象として使用される。
次に、図8に示されているフローチャートを参照して、再利用確認モードにおける処理について説明する。ここでは、図2に示されている文書50が印刷対象であるとする。画像形成装置10は、以下に説明する処理をページ毎に実行する。文書50のPDLデータが画像形成装置10に供給されると、受付部12は、そのPDLデータを受け付け、PDLデータを比較制御部16に出力する。比較制御部16は、PDLデータを解析する(S10)。これにより、PDLデータに含まれる描画オブジェクトが検出され、更に、オブジェクトテーブル(例えば図7に示されているテーブル)が作成される。検出された描画オブジェクトが再利用描画オブジェクト(XObject)に該当する場合(S11、Yes)、処理はステップS12に移行する。その再利用描画オブジェクトの使用回数が、1回より多く(2回以上)、かつ、PDLデータのページ数未満の場合(S12,Yes)、その再利用描画オブジェクトのデータが第2描画処理部18及び第3描画処理部22によってRIP処理(ラスタライズ)される(S13)。これにより、再利用描画オブジェクト(例えば画像部分58)のデータが、比較用第1ラスターデータと比較用第2ラスターデータとに変換される。そして、処理はステップS14に移行する。一方、検出された描画オブジェクトが再利用描画オブジェクト(XObject)ではない場合(S11,No)、処理はステップS14に移行する。また、再利用描画オブジェクトの使用回数が1回のみの場合、又は、PDLデータのページ数と等しい場合(S12,No)、処理はステップS14に移行する。つまり、1回のみ使用される描画オブジェクトは、異常検出処理の対象から除外される。また、全ページで繰り返し使用される再利用描画オブジェクト(例えばフォーム部分52、文字部分60)も、異常検出処理の対象から除外される。全ページで使用される再利用描画オブジェクトを対象にすると、処理負担が増大し、比較処理に要する時間が増大するため、その再利用描画オブジェクトは異常検出処理の対象から除外される。文書50のPDLデータに含まれる1ページ分の描画オブジェクトについて、ステップS11〜S13の処理が完了していない場合(S14,No)、1ページ分の処理が完了するまで、ステップS11〜S13の処理が繰り返し実行される。1ページ分の処理が完了した場合(S14,Yes)、比較部24は、1ページ分の比較用第1ラスターデータと比較用第2ラスターデータとを比較する(S15)。比較部24は、その比較結果を示す情報を比較制御部16に出力する。比較制御部16は、例えば、その比較結果を示す情報をUI部28の表示部に表示させる。両データの間に差異が検出された場合、例えば、異常検出を示す情報が表示部に表示される。各ページについて比較処理が実行され、各ページについての比較結果が表示部に表示される。例えば、差異が検出されたページの番号が表示部に表示されてもよい。また、実施例2と同様に、異常検出処理と印刷処理とが並行して実行されている場合、異常が検出されたときに印刷が停止されてもよい。
なお、ステップS12の条件は一例に過ぎない。例えば、ユーザ等がUI部28の操作部を利用して、使用回数の下限値を2回以上の任意の値に変更してもよいし、上限値を全ページ数未満の任意の値に変更してもよい。下限値及び上限値のうち少なくとも一方を変更することにより、比較対象として抽出される再利用描画オブジェクトの数が変更し得る。その結果、比較処理に要する時間が変更し得る。例えば、下限値を大きくするほど、比較対象として抽出される再利用描画オブジェクトの数が減少し、その結果、比較処理に要する時間が短くなることが想定される。また、上限値を小さくするほど、比較対象として抽出される再利用描画オブジェクトの数が減少し、その結果、比較対象に要する時間が短くなることが想定される。処理時間が短くなる一方、比較対象の再利用描画オブジェクトの数が減少するため、異常検出の精度が低下し得る。比較対象の再利用描画オブジェクトの数(下限値及び上限値)、比較処理に要する時間、及び、異常検出の精度は、トレードオフの関係にあるともいえるため、処理時間及び検出精度に応じて、下限値及び上限値が設定されればよい。なお、ステップS12の条件が基準回数条件の一例に相当する。
次に、図9に示されているフローチャートを参照して、非再利用確認モードにおける処理について説明する。ここでは、図2に示されている文書50が印刷対象であるとする。画像形成装置10は、以下に説明する処理をページ毎に実行する。文書50のPDLデータが画像形成装置10に供給されると、受付部12は、そのPDLデータを受け付け、PDLデータを比較制御部16に出力する。比較制御部16は、PDLデータを解析する(S20)。これにより、PDLデータに含まれる描画オブジェクトが検出され、更に、オブジェクトテーブル(例えば図7に示されているテーブル)が作成される。検出された描画オブジェクトが再利用描画オブジェクト(XObject)に該当しない場合(S21,No)、その描画オブジェクトのデータが第2描画処理部18及び第3描画処理部22によってRIP処理(ラスタライズ)される(S22)。これにより、その描画オブジェクト(例えば文字部分54)のデータが、比較用第1ラスターデータ及び比較用第2ラスターデータに変換される。そして、処理はステップS24に移行する。一方、検出された描画オブジェクトが再利用描画オブジェクト(XObject)に該当する場合(S21,Yes)、処理はステップS23に移行する。PDLデータにおいてその再利用描画オブジェクトの使用回数が1回の場合(S23,Yes)、その再利用描画オブジェクトのデータが第2描画処理部18及び第3描画処理部22によってRIP処理される(S22)。これにより、その再利用描画オブジェクトのデータが、比較用第1ラスターデータ及び比較用第2ラスターデータに変換される。一方、PDLデータにおいてその再利用描画オブジェクトの使用回数が2回以上の場合(S23,No)、処理はステップS24に移行する。つまり、2回以上使用される再利用描画オブジェクトは、異常検出処理の対象から除外される。文書50のPDLデータに含まれる1ページ分の描画オブジェクトについて、ステップS21〜S23の処理が完了していない場合(S24,No)、1ページ分の処理が完了するまで、ステップS21〜S23の処理が繰り返し実行される。1ページ分の処理が完了した場合(S24,Yes)、比較部24は、1ページ分の比較用第1ラスターデータと比較用第2ラスターデータとを比較する(S25)。比較部24は、その比較結果を示す情報を比較制御部16に出力する。比較制御部16は、例えば、その比較結果を示す情報をUI部28の表示部に表示させる。両データの間に差異が検出された場合、例えば、異常検出を示す情報が表示部に表示される。各ページについて比較処理が実行され、各ページについての比較結果が表示部に表示される。例えば、差異が検出されたページの番号が表示部に表示されてもよい。また、実施例2と同様に、異常検出処理と印刷処理とが並行して実行されている場合、異常が検出されたときに印刷が停止されてもよい。
以上のように、再利用描画オブジェクトについての印刷不良を検出する場合には、再利用確認モードを実行することにより、その印刷不良が検出される。また、再利用描画オブジェクではない描画オブジェクトについての印刷不良を検出する場合には、非再利用確認モードを実行することにより、その印刷不良が検出される。検出の目的に応じて、モードが選択されればよい。
上記の実施形態では、例えば、1bitのラスターデータを用いて比較処理が行われているが、これは一例に過ぎず、他のビット数のラスターデータ(例えば8bitのラスターデータ)を用いて比較処理が行われてもよい。ビット数を増やすことにより、例えば、色の差異等も検出され得る。また、中間データを用いて比較処理が行われてもよい。この中間データは、PDLデータとラスターデータとの間のデータ形式を有するデータである。中間データは、例えば比較制御部16によって生成される。中間データを用いて比較処理を行うことにより、ラスターデータを用いて比較処理を行う場合と比べて、比較処理に要する時間が短縮される。また、より低い解像度のラスターデータを用いて比較処理が行われてもよい。これにより、より高い解像度のラスターデータを用いて比較処理を行う場合と比べて、比較処理に要する時間が短縮される。
本実施形態に係る比較処理は、実際の印刷の前に実行されてもよいし、実施例2のように、印刷処理と並行して実行されてもよい。例えば、より高いセキュリティが要求される場合には、印刷の前に比較処理が実行されてもよい。
また、ユーザが比較対象の描画オブジェクトを指定するようにしてもよい。例えば、比較制御部16は、指定用の画像データ(例えば指定用のラスターデータ)をUI部28の表示部に表示させる。ユーザは、UI部28の操作部を利用して、比較対象の描画オブジェクトを指定する。比較制御部16は、PDLデータの中から、ユーザによって指定された描画オブジェクトのデータを抽出し、その描画オブジェクトのデータを第2描画処理部18及び変換部20に出力する。これにより、ユーザによって指定された描画オブジェクトの比較用第1ラスターデータ及び比較用第2ラスターデータが生成され、両データが比較される。
上記の画像形成装置10は、一例としてハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、画像形成装置10は、図示しないCPU等のプロセッサを備えている。当該プロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、画像形成装置10の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。または、画像形成装置10の各部は、例えばプロセッサや電子回路等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。別の例として、画像形成装置10の各部は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。
10 画像形成装置、12 受付部、14 第1描画処理部、16 比較制御部、18 第2描画処理部、20 変換部、22 第3描画処理部、24 比較部、26 印刷制御部、28 ユーザインターフェース部(UI部)、40 印刷装置。
Claims (4)
- 複数種類のページ記述言語で記述された複数の印刷データを受け付ける受付手段と、
前記複数種類のページ記述言語に対応し、前記複数の印刷データのそれぞれから再利用される描画オブジェクトを抽出して印刷用画像データに変換する複数の描画処理手段と、
前記複数の描画処理手段がそれぞれ変換した印刷用画像データの比較結果を出力する出力手段と、
を有する画像形成装置。 - 前記複数の描画処理手段は、再利用の回数が基準回数条件を満たす描画オブジェクトを、前記複数の印刷データのそれぞれから抽出して印刷用画像データに変換する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記比較結果に応じて印刷データの印刷を停止させる制御手段を更に有する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。 - コンピュータを、
複数種類のページ記述言語で記述された複数の印刷データを受け付ける受付手段と、
前記複数種類のページ記述言語に対応し、前記複数の印刷データのそれぞれから再利用される描画オブジェクトを抽出して印刷用画像データに変換する複数の描画処理手段と、
前記複数の描画処理手段がそれぞれ変換した印刷用画像データの比較結果を出力する出力手段と、
として機能させるプログラム。
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