JP5721458B2 - 高周波回路とスロットとの接続構造 - Google Patents
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を入出力するための差動端子が用いられるようになった。しかしながら、上面に差動端子を有するMMICとスロットとを、特許文献1にて提案された構造を用いて接続するときには、差動線路と差動端子とをボンディングワイヤーで接続する必要があり、構造が複雑になるという問題があった。
図1(a)は本発明の実施の形態の第1の例の高周波回路とスロットとの接続構造を模式的に示す斜視図であり、(b)は(a)に示す高周波回路とスロットとの接続構造を模式的に示す平面図である。
品20に内蔵された高周波回路とスロット12とを良好に接続することができる。このメカニズムについては、次のように推測できる。すなわち、第1の導体31と第2の導体32との間の電界の向きは、第1および第2の端子21,22の近傍では、ほぼ水平(図のy方向)である。その後、スロット12に近づくにつれて、垂直方向(図のz軸方向)の成分が徐々に増加して、スロット12との結合が強くなって行く。このとき、第1の導線31および第2の導線32の他方端が、スロット12の長さ方向(図のx方向)の中央に対して前記一対の端子と反対側で面状導体11に接続されていることによって、スロット12との結合を充分に確保できるとともに、スロット12が形成されていない領域で面状導体11と結合するのを防止することができるためであると考えられる。
図2(a)は本発明の実施の形態の第2の例の高周波回路とスロットとの接続構造を模式的に示す斜視図であり、(b)は(a)に示す高周波回路とスロットとの接続構造を模式的に示す平面図である。なお、本例においては前述した実施の形態の第1の例と異なる点のみについて説明し、同様の構成要素については同一の参照符号を用いて重複する説明を省略する。
図3(a)は本発明の実施の形態の第3の例の高周波回路とスロットとの接続構造を模式的に示す斜視図であり、(b)は(a)に示す高周波回路とスロットとの接続構造を模式的に示す平面図である。なお、本例においては前述した実施の形態の第1の例と異なる点のみについて説明し、同様の構成要素については同一の参照符号を用いて重複する説明を省略する。
が上側の管壁となる導波管線路50が形成されている。導波管線路50の一方端は短絡されており、導波管線路50の内部には誘電体51が充填されている。また、高周波部品20は基板61上に搭載されている。
本発明は前述した実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更,改良が可能である。
図2に示した本発明の実施の形態の第2の例の高周波回路とスロットとの接続構造における電気特性を電磁場解析によるシミュレーションによって算出した。
mm×1.0mmとし、その厚みを0.2mmとした。また面状導体11および裏面導体42の厚みを0.01mmとした。誘電体41は、厚みを0.8mmとすると共に、その誘電率を4.4、誘電正接を0.02とした。第1および第2の端子21,22とスロット12の中心間のx方向の距離は2.15mmとし、第1および第2の導線31,32は、直径を25μm、x方向の長さを2.7mmと
した。第1および第2の導線31,32が面状導体11に接続される位置は、スロット12の長さ方向の中央から図のx方向へ0.55mm移動した位置とした。
射特性を示している。また、反射量が-10dB以下の周波数は、53.5GHz〜66.0GHz
であり、比帯域(帯域幅/中心周波数)が20.9%という広帯域な特性を示している。これにより本発明の有効性が確認できた。
向の端部(+x方向の端部)において、第1および第2の導線31,32が面状導体11に接続していることを意味する。なお、接続位置のみを変更し、その他は前述した条件と同一条件である。
変化させたときの比帯域(帯域幅/中心周波数)を示すものである。第1および第2の導線31,32は固定して、第1および第2の導線31,32と面状導体11との2つの接続点を結ぶ線分と、スロット12の幅方向(図のy軸方向)の中心を結ぶ線分との交点を中心とし、図のz軸方向を回転軸として、スロット12を回転させたときの特性を示している。
図3に示した本発明の実施の形態の第3の例の高周波回路とスロットとの接続構造における電気特性を電磁場解析によるシミュレーションによって算出した。
mm×1.0mmとし、その厚みを0.2mmとした。また、面状導体11を含む導波管線路50の管壁の厚みを0.01mmとした。誘電体51は、厚みを0.8mmとすると共に、その誘電率を4.4、誘電正接を0.02とした。第1および第2の端子21,22とスロット12の中心との間のx方向の距離は2.15mmとした。第1および第2の導線31,32は、直径を25μm、x方向の長さを2.8mmとした。導波管線路50は、幅を1.8mm、y方向の長さを3.0mmとした。
スロット12の中心と導波管線路50の短絡端との距離は0.35mmとした。また、高周波部品20を搭載した基板61の面と面状導体11の面のz方向の高さを一致させた。
り、反射量S22が-10dB以下の周波数は56.4GHz〜73.9GHzである。従って、S11
およびS22が共に-10dB以下となる比帯域は20.0%となり本発明の有効性が確認できた
。
12:スロット
21:第1の端子
22:第2の端子
31:第1の導線
32:第2の導線
Claims (2)
- 面状導体に形成された、両端が短絡されたスロットと、
第1および第2の端子からなる一対の端子を有する高周波回路と、
差動信号が伝送されて、前記スロットおよび前記高周波回路を接続する第1および第2の導線とを備え、
前記一対の端子は、前記スロットの長さ方向において前記スロットと間隔を開けて配置されおり、
前記第1の導線の一方端が前記第1の端子に接続されているとともに、前記第2の導線の一方端が前記第2の端子に接続されており、
前記第1および第2の導線の他方端は、前記スロットの長さ方向の中央に対して前記一対の端子と反対側であり、且つ前記スロットの幅方向で前記スロットを挟む位置において、前記面状導体に接続されていることを特徴とする高周波回路とスロットとの接続構造。 - 前記第1および前記第2の導線は、前記スロット上を横断しないように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波回路とスロットとの接続構造。
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JP2011022922A JP5721458B2 (ja) | 2011-02-04 | 2011-02-04 | 高周波回路とスロットとの接続構造 |
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