JP5719008B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Description
前記第1部材に一体的に設けられた電動モータと、該電動モータのモータ出力軸の回転力を減速して前記第2部材に伝達することによって、前記第1部材に対して前記第2部材を相対回転させる減速機構と、前記モータ出力軸を、前記減速機構側で前記第2部材に対し回転自在に支持する第1軸受部材と、前記モータ出力軸を、前記電動モータ側で前記第2部材に対して回転自在に支持すると共に、径方向のクリアランスが前記第1軸受部材での径方向のクリアランスよりも小さく設定された第2軸受部材と、を備え、
前記第1部材は、内周側に設けられたボールベアリングによって前記第2部材の回転自在に支持されていると共に、
前記ボールベアリングは、回転軸方向の前記第2軸受部材より前記カムシャフト側に設けられていることを特徴としている。
〔第1実施形態〕
このバルブタイミング制御装置は、図1に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する第1部材であるタイミングスプロケット1と、図外のシリンダヘッド上に軸受44を介して回転自在に支持され、前記タイミングスプロケット1から伝達された回転力によって回転するカムシャフト2と、該タイミングスプロケット1の前方位置に配置されて、チェーンカバー40にボルトによって取り付け固定されたカバー部材3と、前記タイミングスプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構4と、を備えている。なお、前記チェーンカバー40は、シリンダヘッドにボルトによって取り付け固定されている。
〔第2実施形態〕
図8及び図9は第2実施形態を示し、バルブタイミング制御装置の基本構造は第1実施形態と同様であるが、異なるのは、従動部材9の円筒部9bの構造を変更したものである。
図10は第3実施形態を示し、基本構造は第1実施形態のものと同じであるが、異なるところは、前記ニードルベアリング28と第2ボールベアリング35を廃止して、これらの断面形状に合った金属製からなるプレーンベアリング38によって一体に構成したものである。
〔各実施形態の他の共通の作用効果〕
また、前記第1〜第3実施形態の共通の作用効果としては、前記カバー部材3を合成樹脂材によって形成したことによって機関の全体の軽量化が図れると共に、前記各スリップリング48a、48bやコネクタ端子49aなどを一体的に設けることができるので、これらの製造作業が容易になる。
〔請求項a〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記第1軸受部材をニードルベアリングによって構成し、第2軸受部材をボールベアリングによって構成したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項b〕
請求項aに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記モータ出力軸は、外周に軸心がモータ出力軸の回転中心から偏心した偏心軸部を有する円筒状に形成されている一方、
前記減速機構は、
前記第1部材の内周に設けられた内周噛み合い部と、
前記モータ出力軸の回転に伴う前記偏心軸部の回転によって前記内周噛み合い部に噛み合って遊星運動を行う遊星噛み合い部材と、
前記第2部材に設けられ、前記遊星噛み合い部材の径方向運動を吸収して、回転運動のみを前記第2部材に伝達する偏心吸収部材と、から構成され、
前記第1軸受部材は、前記モータ出力軸における前記偏心軸部の内周と第2部材の外周との間に設けられていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項c〕請求項bに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記遊星噛み合い部材は、前記偏心軸部に取り付けられたボールベアリングと、該ボールベアリングの外周に配置され、前記内周噛み合い部に部分的に噛み合うように構成された複数のローラと、によって構成され、
前記偏心吸収部材は、前記ローラの径方向の移動を許容しつつ前記モータ出力軸の回転方向の移動を規制するローラ保持部材であることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項d〕請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記モータ出力軸は、円筒状に形成されていると共に、前記第2部材には、円筒部が設けられ、
前記第1軸受部材及び第2軸受部材は、前記モータ出力軸の内周と前記円筒部の外周との間に設けられ、
前記第2軸受部材は、外輪が前記モータ出力軸の内周に固定されている一方、内輪が前記円筒部の外周に設けられた小径部と大径部との間の段差部とボルトの頭部とによって挟持状態に固定されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
前記ボルトは、前記減速機構と前記第2部材を連結すると共に、軸心が前記円筒部の中心軸と同軸に配置されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
前記円筒部の段差状先端部を第2軸受部材の内輪の軸方向長さよりも短く設定することによって前記段差状先端部の先端縁と該先端縁に対向するボルトの頭部の座面との間に空間を形成したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
前記モータ出力軸の内周に小径周面と大径周面が形成され、前記小径周面と大径周面との間の段差部に、前記第2軸受部材の外輪が軸方向から当接した状態で前記モータ出力軸に固定されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
前記第1部材はクランクシャフトから回転力が伝達される一方、第2部材はカムシャフトに固定されることによって、機関弁の開閉時期を変更するものであることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
前記第1部材に固定される一方側の部材に、前記永久磁石が設けられ、前記モータ出力軸に固定される他方側の部材に、前記電磁コイルが設けられて、コミュテータを介して前記電磁コイルに通電されることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
前記コミュテータには、ブラシとスリップリングを介して電流が供給されることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
2…カムシャフト(第2部材)
3…カバー部材
3a…カバー本体
4…位相変更機構
5…ハウジング(一方側の部材)
6…プレート
7…ボルト
8…減速機構
9…従動部材
9b…円筒部
9f…段差面
10…カムボルト(ボルト)
10a…頭部
10b…軸部
10c…座面
12…電動モータ
13…モータ出力軸
13a…大径周面
13b…小径周面
13c…段差面
14…永久磁石
17…鉄心ロータ(他方側の部材)
18…電磁コイル
19…環状部材
19a…内歯
23a、23b…第1ブラシ
24a、24b…第2ブラシ
28…ニードルベアリング(第1軸受部材)
30…偏心軸部
32…第2オイルシール
33…第1ボールベアリング(偏心回転体)
33a…内輪
33b…外輪
34…ローラ
35…第2ボールベアリング(第2軸受部材、位置決め手段)
35a…内輪
35b…外輪
41…保持器(保持部材)
41a…突起部
41b…開口部
43…第2ボールベアリング
48a、48b…スリップリング
C1…第1クリアランス
C2…第2クリアランス
G…エアギャップ
S…隙間
Claims (3)
- クランクシャフトから回転力が伝達される第1部材に対して、カムシャフトに結合される第2部材の相対回転位置を変更することによって、機関弁の作動特性を可変にする内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1部材に一体的に設けられた電動モータと、
該電動モータのモータ出力軸の回転力を減速して前記第2部材に伝達することによって、前記第1部材に対して前記第2部材を相対回転させる減速機構と、
前記モータ出力軸を、前記減速機構側で前記第2部材に対し回転自在に支持する第1軸受部材と、
前記モータ出力軸を、前記電動モータ側で前記第2部材に対して回転自在に支持すると共に、径方向のクリアランスが前記第1軸受部材での径方向のクリアランスよりも小さく設定された第2軸受部材と、
を備え、
前記第1部材は、内周側に設けられたボールベアリングによって前記第2部材の回転自在に支持されていると共に、
前記ボールベアリングは、回転軸方向の前記第2軸受部材より前記カムシャフト側に設けられていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記モータ出力軸は、段差円筒状に形成されていると共に、内周に小径周面と大径周面が形成され、
前記第2部材は、カムボルトによって前記カムシャフトに軸方向から結合されていると共に、先端側に形成された小径部と前記第1軸受部材側の大径部との間に段差面が形成された円筒部を有し、
前記第1軸受部材及び第2軸受部材は、前記モータ出力軸の内周と前記従動部材の円筒部の外周との間に設けられ、
前記第2軸受部材は、外輪が前記モータ出力軸の前記小径周面と大径周面との間の段差部に軸方向から当接した状態で固定されている一方、内輪が前記円筒部の段差面と前記カムボルトの頭部とによって挟持状態に固定されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置であって、
前記第1軸受部材をニードルベアリングによって構成し、前記第2軸受部材をボールベアリングによって構成したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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