JP5710283B2 - ウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物、それを含有する感光性樹脂組成物、ウエハレベルレンズ、及び、固体撮像素子 - Google Patents
ウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物、それを含有する感光性樹脂組成物、ウエハレベルレンズ、及び、固体撮像素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5710283B2 JP5710283B2 JP2011005196A JP2011005196A JP5710283B2 JP 5710283 B2 JP5710283 B2 JP 5710283B2 JP 2011005196 A JP2011005196 A JP 2011005196A JP 2011005196 A JP2011005196 A JP 2011005196A JP 5710283 B2 JP5710283 B2 JP 5710283B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dispersion
- wafer level
- titanium black
- lens
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
また、公知のウエハレベルレンズアレイの別の例としては、シリコン基板に複数の貫通孔を形成し、別途形成した球体状のレンズ素材を各貫通孔に配置し、半田によりレンズ素材を基板に接合し、さらにレンズ素材を研磨して、複数のレンズを形成したものが挙げられる(例えば、特許文献3参照)。この製造方法で得られたレンズにおいても、光の量を調整するため、上記と同様の黒色膜や金属膜などにより形成された遮光性の領域を設けることがある。
一方、遮光性を発現させる為に、LCDのブラックマトリックスなどに使用されるカーボンブラックを用いた感光性樹脂組成物(遮光性組成物)を塗布する場合もある。
即ち、本発明の目的は、ウエハレベルレンズが備える遮光膜の形成に用いられ、遮光膜の形成領域外における感光性組成物由来の残渣物を低減しうるウエハレベルレンズ用感光性樹脂組成物、及び該感光性樹脂組成物に用いるウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物を提供することにある。
また、本発明の更なる目的は、遮光膜近傍における光の散乱又は透過率の低下を抑制しうるウエハレベルレンズ、及び該ウエハレベルレンズを備えた固体撮像素子を提供することにある。
<1> (A)チタンブラック及びSi原子を含む被分散体、(B)分散剤、及び(C)有機溶媒を含有し、前記(A)被分散体はチタンブラック粒子を含む被分散体がSi原子を含んだ被分散体であり、前記(A)被分散体中のSi原子とTi原子との含有比(Si/Ti)が0.05以上であるウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物。
<2> 前記<1>に記載のチタンブラック分散物、(D)光重合性化合物、及び(E)光重合開始剤を含有するウエハレベルレンズ用感光性樹脂組成物。
<3> 基板上に存在するレンズの周縁部に、<2>に記載の感光性樹脂組成物を硬化して得られた遮光膜を有するウエハレベルレンズ。
<4> 前記<3>に記載のウエハレベルレンズを備えた固体撮像素子。
また、本発明によれば、遮光膜近傍における光の散乱又は透過率の低下を抑制しうるウエハレベルレンズ、及び該ウエハレベルレンズを備えた固体撮像素子を提供することができる。
本発明のウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物(以下、単に「チタンブラック分散物」とも称する。)は、(A)チタンブラック及びSi原子を含む被分散体、(B)分散剤、及び(C)有機溶媒を含有し、前記(A)被分散体中のSi原子とTi原子との含有比(Si/Ti:質量比、以下同様)が0.05以上である。
即ち、本発明の感光性樹脂組成物は、本発明のチタンブラック分散物を構成する、(A)チタンブラック及びSi原子を含む被分散体、(B)分散剤、及び(C)有機溶媒を含有し、更に、(D)光重合性化合物、及び(E)光重合開始剤を含有するものであって、且つ、前記(A)チタンブラック及びSi原子を含む被分散体中のSi原子とTi原子との含有比(Si/Ti)が0.05以上であるものである。
本発明のチタンブラックを含む被分散体は、チタンブラック粒子を含有する。該チタンブラック粒子は、分散物中において被分散体として含有されるものであり、本発明においては(A)被分散体はチタンブラック粒子とSi原子を含み、該被分散体中のSi原子とTi原子との含有比(Si/Ti)が質量換算で0.05以上であることを要する。
ここで、本発明における「チタンブラック粒子を含む被分散体」は、チタンブラック粒子が一次粒子の状態であるもの、凝集体(二次粒子)の状態であるものの双方を包含する。
また、被分散体のSi/Tiが小さすぎると、本発明における被分散体を使用した遮光膜を光リソグラフィー等によりパターニングした際に、除去部に残渣が残りやすくなり、被分散体のSi/Tiは大きすぎると遮光能が低下するため、被分散体のSi/Tiは、0.05以上0.5以下であることがより好ましく、0.07以上0.4以下であることが更に好ましい。
被分散体のSi/Tiが0.05以上のチタンブラックは、酸化チタンとシリカ粒子とを分散機を用いて分散することにより分散物を得て、この混合物を高温(例えば、850〜1000℃)にて還元処理することにより、チタンブラック粒子を主成分とし、SiとTiとを含有する被分散体を得ることができる。
Si/Tiが0.05以上であるチタンブラックは、例えば、特開2008−266045公報の段落番号〔0005〕(6)及び同段落番号〔0016〕〜〔0021〕に記載の方法により作製することができる。
残渣物が低減される理由は未だ明確ではないが、上記のような被分散体は小粒径となる傾向があり(例えば、粒径が30nm以下)、更に、この被分散体のSi原子が含まれる成分が増すことにより、膜全体の下地との吸着性が低減され、この被分散体を含む本発明の感光性樹脂組成物では、遮光膜の形成における未硬化の感光性樹脂組成物(特に、チタンブラック粒子)の現像除去性向上に寄与すると推測している。
チタンブラック分散物又は感光性樹脂組成物を、酸素雰囲気中で加熱処理し、(A)チタンブラック粒子及びSi原子を含む被分散体を取り出した。
チタンブラック分散物又は感光性樹脂組成物を、20mg秤量し、ここに、HF 0.1mL、HNO3(10%aq.) 1mL、H2SO4(5%aq.) 1mL、及びHCL(3%aq.) 1mLを添加し、マイクロウェーブ溶解を行った。この時の液温は180℃であった。
その後、この混合液に、H2Oを100mlになるまで加え、これをICP−OES(Attom、商品名:SII社製)に供し、元素分析を行う。得られた結果より、Si/Tiの質量比を算出する。
<方法(1−2)>
チタンブラック分散物又は感光性樹脂組成物を、小型ロータリーキルン(株式会社モトヤマ製)を用いて酸素雰囲気中で700℃に加熱し、30分間保持した後に冷却し、粉体を2g得て、得られた粉体を厚さ0.2mmのタングステン板上にのせ、これを、電子線加熱機構を具備した真空チャンバ内に設置し、真空度を10−5Torr以下として電子線加熱により1000℃で30秒加熱処理する。加熱処理した粉体について、電界放出型走査電子顕微鏡S−4800(商品名、日立テクノロジーズ社製)及び、エネルギー分散型蛍光X線検出器 INCA Energy PentaFETx3(商品名、Oxford社製)を用いて、Si原子量、Ti原子量を求め、Si/Ti比を算出する。
遮光膜が形成された基板を割ることで、遮光膜の断面を作製し、この断面についてエネルギー分散型蛍光X線分析装置により、遮光膜表面におけるSi原子量とTi原子量を得ることができる。これらの量比を、遮光膜中のSi/Tiとして評価する。
この際のエネルギー分散型蛍光X線分析としては、前記の走査型電子顕微鏡として日立ハイテクノロジー社製S−4800(商品名)、及び、エネルギー分散型蛍光X線検出器としてOxford社製INCA Energy PentaFETx3(商品名)を同様に用いることができる。
本発明においてチタンブラック粒子とは、チタン原子を有する黒色粒子であり、好ましくは低次酸化チタンや酸窒化チタン等の黒色粒子である。
本発明に適用されるチタンブラック粒子としては、個々の粒子の一次粒径及び平均一次粒径のいずれもが小さいものであることが好ましい。
具体的には、平均一次粒径で10nm〜45nmの範囲のものが好ましく、より好ましくは12nm〜20nmの範囲である。なお、本発明における粒径、即ち、粒子直径とは、粒子の外表面の投影面積と等しい面積をもつ円の直径である。粒子の投影面積は、電子顕微鏡写真での撮影により得られた面積を測定し、撮影倍率を補正することにより得られる。
この場合、全被分散体中の50質量%以上をチタンブラック粒子からなる被分散体が占めることが好ましい。
また、感光性樹脂組成物中のチタンブラック粒子の含有量は、組成物の全質量に対し、2.5質量%〜30質量%であることが好ましく、5質量%〜20質量%であることが更に好ましい。
以下、被分散体にSi原子を導入する際に用いられる材料について述べる。被分散体にSi原子を導入する際には、シリカなどのSi含有物質を用いればよい。
本発明に用いうるシリカとしては、沈降シリカ、フュームドシリカ、コロイダルシリカ、合成シリカなどを挙げることができ、これらを適宜選択して使用すればよい。
シリカは市販品としても入手可能であり、例えば、新日鉄マテリアルズ製、HS−101,HS−102,HS−103,HS−104,HS−105,HS−106,HS−107,HS−201,HS−202,HS−203,HS−204,HS−205,HS−301,HS−302,HS−303,HS−304,HS−305(商品名);宇部日東化成製、ハイプレシカSS,ハイプレシカTS,ハイプレシカBS,ハイプレシカSP,ハイプレシカFQ(商品名);キャボット製、CAB−O−SIL(登録商標)LM−150,CAB−O−SIL(登録商標)LM−150,CAB−O−SIL(登録商標)S−17Dなどのシリカ粒子を用いることができる。
本発明のチタンブラック分散物及び感光性樹脂組成物は(B)分散剤を含有する。
本発明における(B)分散剤としては、高分子分散剤〔例えば、ポリアミドアミンとその塩、ポリカルボン酸とその塩、高分子量不飽和酸エステル、変性ポリウレタン、変性ポリエステル、変性ポリ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル系共重合体、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物〕、及び、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルカノールアミン、及び顔料誘導体等を挙げることができる。
本発明における(B)分散剤は、その構造から更に直鎖状高分子、末端変性型高分子、グラフト型高分子、及びブロック型高分子に分類することができる。
一方で、本発明における(B)分散剤は被分散体の表面を改質することで、分散樹脂の吸着を促進させる効果を有する。
これらの(B)分散剤は、単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(B)分散剤の酸価が200mgKOH/g以下であれば、遮光膜を形成する際の現像時におけるパターン剥離がより効果的に抑えられる。また、(B)分散剤の酸価が5.0mgKOH/g以上であればアルカリ現像性がより良好となる。また、分散剤(B)の酸価が60mgKOH/g以上であれば、(A)チタンブラック粒子及びSi原子を含む被分散体の沈降をより抑制でき、粗大粒子数をより少なくすることができ、チタンブラック分散物又は感光性樹脂組成物の経時安定性をより向上できる。
なお、(B)分散剤の重量平均分子量は、例えば、GPCによって測定することができる。
本発明においては、(B)分散剤として、グラフト共重合体(以下、「特定樹脂」ともいう)を用いることも好ましい。(B)分散剤としてグラフト共重合体を用いることで、分散性及び保存安定性をより向上させることができる。
この特定樹脂は、チタンブラック粒子に分散性を付与しうる分散樹脂であり、優れた分散性と、グラフト鎖による溶媒との親和性を有するために、チタンブラック粒子の分散性、及び経時後の分散安定性に優れる。また、感光性樹脂組成物としたとき、グラフト鎖の存在により重合性化合物又はその他の併用可能な樹脂などとの親和性を有するので、アルカリ現像で残渣を生じにくくなる。
従って、前記グラフト共重合体に、アルカリ可溶性の部分構造を導入することで、本発明のチタンブラック分散物は、チタンブラック粒子の分散に不可欠の分散樹脂自体がアルカリ可溶性を有することになる。このようなチタンブラック分散物を含有する感光性樹脂組成物は、露光部の遮光性に優れたものとなり、且つ、未露光部のアルカリ現像性が向上される。
式(1)〜式(4)において、X1、X2、X3、X4、及びX5は、それぞれ独立に、水素原子又は1価の有機基を表す。X1、X2、X3、X4、及びX5としては、合成上の制約の観点からは、好ましくはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜12のアルキル基であり、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であることがより好ましく、メチル基が特に好ましい。
また、式(1)及び式(2)において、j及びkは、それぞれ独立に、2〜8の整数を表す。式(1)及び式(2)におけるj及びkは、分散安定性、現像性の観点から、4〜6の整数が好ましく、5が最も好ましい。
式(4)中、R4は水素原子又は1価の有機基を表し、この1価の有機基としては特に構造上限定はされない。R4として好ましくは、水素原子、アルキル基、アリール基、及びヘテロアリール基が挙げられ、更に好ましくは、水素原子、又はアルキル基である。該R4がアルキル基である場合、該アルキル基としては、炭素数1〜20の直鎖状アルキル基、炭素数3〜20の分岐状アルキル基、又は炭素数5〜20の環状アルキル基が好ましく、炭素数1〜20の直鎖状アルキル基がより好ましく、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基が特に好ましい。
また、前記式(2)で表される構造単位としては、分散安定性、現像性の観点から、下記式(2A)で表される構造単位であることがより好ましい。
式(2A)中、X2、Y2、Z2及びmは、前記式(2)におけるX2、Y2、Z2及びmと同義であり、好ましい範囲も同様である。
このチタンブラック粒子と相互作用を形成しうる官能基としては、例えば、酸基、塩基性基、配位性基、反応性を有する官能基等があげられ、特定樹脂には、酸基を有する構造単位、塩基性基を有する構造単位、配位性基を有する構造単位、反応性を有する構造単位を用いて導入される。
また、このような酸基を導入することで、特定樹脂のアルカリ現像性を向上させるという利点をも有する。
特定樹脂に共重合成分として導入されうる酸基を有する構造単位の好適な含有量は、0.1モル%以上50モル%以下であり、特に好ましくは、アルカリ現像による画像強度のダメージ抑制という観点から、1モル%以上30モル%以下である。
特定樹脂に共重合成分として導入される場合、塩基性基を有する構造単位の好適な含有量は、特定樹脂における全構造単位に対し、0.01モル%以上50モル%以下であり、特に好ましくは、現像性阻害抑制という観点から、0.01モル%以上30モル%以下である。
特定樹脂の共重合成分として導入されうる配位性基を有する構造単位又は反応性を有する構造単位の好適な含有量は、特定樹脂の全構造単位に対し、0.5モル%以上50モル%以下であり、特に好ましくは、現像性阻害抑制という観点から、1モル%以上30モル%以下である。
一般式(i)〜一般式(iii)中、R1、R2、及びR3は、より好ましくは、それぞれ独立に水素原子、又は炭素原子数が1〜3のアルキル基であり、最も好ましくは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基である。一般式(i)中、R2及びR3は、それぞれ水素原子であることが特に好ましい。
また、一般式(ii)中のYは、メチン基又は窒素原子を表す。
R4、R5、及びR6としては、それぞれ独立に水素原子、又は炭素数が1〜3のアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
また、一般式(ii)で表される単量体として、R1が水素原子又はメチル基であって、Lがアルキレン基であって、Zがカルボン酸基であって、Yがメチン基である化合物が好ましい。
更に、一般式(iii)で表される単量体として、R4、R5、及びR6がそれぞれ独立に水素原子又はメチル基であって、Lが単結合又はアルキレン基であって、Zがカルボン酸基である化合物が好ましい。
該単量体の例としては、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、分子内に付加重合性二重結合と水酸基を有する化合物(例えば、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル)とコハク酸無水物の反応物、分子内に付加重合性二重結合と水酸基を有する化合物とフタル酸無水物の反応物、分子内に付加重合性二重結合と水酸基を有する化合物とテトラヒドロキシフタル酸無水物の反応物、分子内に付加重合性二重結合と水酸基を有する化合物と無水トリメリット酸の反応物、分子内に付加重合性二重結合と水酸基を有する化合物とピロメリット酸無水物の反応物、アクリル酸、アクリル酸ダイマー、アクリル酸オリゴマー、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、4−ビニル安息香酸、ビニルフェノール、4−ヒドロキシフェニルメタクリルアミドなどが挙げられる。
また、本発明の感光性樹脂組成物における(B)分散剤の含有量としては、被分散体(チタンブラック粒子からなる被分散体及び他の着色剤等からなる被分散体を含む)の全固形分質量に対して、1質量%〜90質量%が好ましく、3質量%〜70質量%がより好ましい。
本発明のチタンブラック分散物及び感光性樹脂組成物は、(C)有機溶媒を含有する。
(C)有機溶媒の例としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、エチレンジクロライド、テトラヒドロフラン、トルエン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、アセチルアセトン、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、3−メトキシプロパノール、メトキシメトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピルアセテート、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
有機溶媒を2種以上組みあわせて用いる場合、特に好ましくは、上記の3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エチルセロソルブアセテート、乳酸エチル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、2−ヘプタノン、シクロヘキサノン、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールメチルエーテル、及びプロピレングリコールメチルエーテルアセテートから選択される2種以上で構成される混合溶液である
チタンブラック分散物に含まれる(C)有機溶媒の量としては、該分散物の全量に対し、10質量%〜80質量%であることが好ましく、20質量%〜70質量%であることがより好ましく、30質量%〜65質量%であることが更に好ましい。
また、感光性樹脂組成物に含まれる(C)有機溶媒の量としては、該組成物の全量に対し、10質量%〜90質量%であることが好ましく、20質量%〜80質量%であることがより好ましく、25質量%〜75質量%であることが更に好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物は、(D)光重合性化合物を含有する。
(D)光重合性化合物としては、少なくとも1個の付加重合可能なエチレン性不飽和基を有し、沸点が常圧で100℃以上である化合物が好ましい。
更に、日本接着協会誌Vol.20、No.7、300〜308頁に光硬化性モノマー及びオリゴマーとして紹介されているものも使用できる。
本発明に用いられる重合性化合物としては、4官能以上のアクリレート化合物がより好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物における(D)光重合性化合物の含有量としては、質量換算で、全固形分100部に対して、3部〜55部が好ましく、より好ましくは10部〜50部である。
本発明の感光性樹脂性組成物は、(E)光重合開始剤を含有する。
(E)光重合開始剤は、光や熱により分解し、前述した(D)光重合性化合物の重合を開始、促進する化合物であり、波長300〜500nmの領域の光に対して吸収を有するものであることが好ましい。
より具体的な例としては、例えば、特開2006−78749号公報の段落番号[0081]〜[0100]、[0101]〜[0139]等に記載される重合開始剤が挙げられる。
上記の光重合開始剤の中でも、オキシムエステル化合物がより好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物には、本発明のチタンブラック分散物、(D)光重合性化合物、及び(E)光重合開始剤に加え、目的に応じて、種々の添加剤を使用することができる。
本発明の感光性樹脂組成物においては、皮膜特性向上などの目的で、必要に応じて、更に(F−1)バインダーポリマーを含むことができる。
(F−1)バインダーポリマーとしては、線状有機ポリマーを用いることが好ましい。このような「線状有機ポリマー」としては、公知のものを任意に使用できる。好ましくは水現像或いは弱アルカリ水現像を可能とするために、水或いは弱アルカリ水に可溶性又は膨潤性である線状有機ポリマーが選択される。
線状有機ポリマーは、皮膜形成剤としてだけでなく、水、弱アルカリ水、或いは有機溶剤からなる現像液(現像剤)に応じて選択使用される。
また、同様に側鎖にカルボン酸基を有する酸性セルロース誘導体も例として挙げられる。この他に水酸基を有する重合体に環状酸無水物を付加させたものなどが有用である。
更に、この他に水溶性線状有機ポリマーとして、ポリビニルピロリドンやポリエチレンオキサイド等が有用である。また、硬化皮膜の強度を上げるために、アルコール可溶性ナイロンや2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンとエピクロロヒドリンのポリエーテル等も有用である。
ここで、(F−1)バインダーポリマーの重量平均分子量は、例えば、GPCによって測定することができる。
また、(F−1)バインダーポリマーを合成する際に用いられるラジカル重合開始剤としては、アゾ系開始剤、過酸化物開始剤等公知の化合物が挙げられる。
側鎖に二重結合を有するアルカリ可溶性樹脂は、その構造その中に、樹脂がアルカリ可溶となるための酸基と、少なくとも1つの不飽和二重結合を有することで、非画像部除去性などの諸性能を向上させる。このような構造を有する樹脂は、特開2003−262958号公報に詳細に記載され、ここに記載の樹脂を本発明におけるバインダーポリマーとして使用することができる。
本発明の感光性樹脂組成物には、所望の遮光性を発現させるべく、公知の有機顔料や染料などの無機顔料以外の(F−2)着色剤を併用することが可能である。
C.I.Pigment Orange 36,38,62,64、
C.I.Pigment Red 122,150,171,175,177,209,224,242,254、255、
C.I.Pigment Violet 19,23,29,32、
C.I.Pigment Blue 15:1,15:3,15:6,16,22,60,66、
C.I.Pigment Green 7,36,37,58、
C.I.Pigment Black 1
本発明の感光性樹脂組成物には、(E)光重合開始剤のラジカル発生効率の向上、感光波長の長波長化の目的で、(F−3)増感剤を含有していてもよい。
(F−3)増感剤としては、用いられる(E)光重合開始剤を、電子移動機構又はエネルギー移動機構で増感させるものが好ましい。
(F−3)増感剤の好ましい例としては、特開2008−214395号公報の段落番号〔0085〕〜〔0098〕に記載された化合物を挙げることができる。
(F−3)増感剤の含有量は、感度と保存安定性の観点から、感光性樹脂組成物の全固形分に対し、0.1質量%〜30質量%の範囲内であることが好ましく、1〜20質量%の範囲内であることがより好ましく、2〜15質量%の範囲内であることが更に好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物には、該組成物の製造中或いは保存中において、重合性化合物の不要な熱重合を阻止するために少量の(F−4)重合禁止剤を添加することが望ましい。
(F−4)重合禁止剤としては、公知の熱重合防止剤を用いることができ、具体的には、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、N−ニトロソフェニルヒドロキシアミン第一セリウム塩等が挙げられる。
(F−4)熱重合防止剤の含有量は、感光性樹脂組成物の全固形分に対し、約0.01質量%〜約5質量%が好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物には、支持体などの硬質表面との密着性を向上させるために、(F−5)密着向上剤を添加することができる。
(F−5)密着向上剤としては、シラン系カップリング剤、チタンカップリング剤等が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物には、塗布性をより向上させる観点から、各種の界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤としては、フッ素系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤などの各種界面活性剤を使用できる。
即ち、フッ素系界面活性剤を含有する感光性樹脂組成物を適用した塗布液を用いて膜形成する場合においては、被塗布面と塗布液との界面張力を低下させることにより、被塗布面への濡れ性が改善され、被塗布面への塗布性が向上する。このため、少量の液量で数μm程度の薄膜を形成した場合であっても、厚みムラの小さい均一厚の膜形成をより好適に行える点で有効である。
界面活性剤の添加量は、本発明の感光性樹脂組成物の全質量に対して、0.001質量%〜2.0質量%が好ましく、より好ましくは0.005質量%〜1.0質量%である。
更に、感光性樹脂組成物は、増感色素や開始剤の活性放射線に対する感度を一層向上させる、或いは酸素による光重合性化合物の重合阻害を抑制する等の目的で共増感剤を含有してもよい。また、硬化皮膜の物性を改良するために、希釈剤、可塑剤、感脂化剤等の公知の添加剤を必要に応じて加えてもよい。
本発明のチタンブラック分散物の調製態様は、特に制限されないが、例えば、(A)チタンブラック粒子及びSi原子を含む被分散体、(B)分散剤、及び(C)有機溶剤を、攪拌機、ホモジナイザー、高圧乳化装置、湿式粉砕機、湿式分散機、等を用いて分散処理を行なうことにより調製することができるが、その方法はこれらに限定されない。
分散処理は、2回以上の分散処理(多段分散)により行ってもよい。
本発明の感光性樹脂組成物の調製態様についても特に特に制限されないが、例えば、本発明のチタンブラック分散物、(D)光重合性化合物、(E)光重合開始剤、及び、所望により併用される各種の添加剤を混合し、調製することができる。
本発明のウエハレベルレンズは、基板上に存在するレンズの周縁部に、本発明の感光性樹脂組成物を硬化して得られた遮光膜を有することを特徴とする。
以下、図面を参照して、本発明のウエハレベルレンズについて説明する。
図1に示されるように、ウエハレベルレンズアレイは、基板10と、該基板10に配列されたレンズ12と、を備えている。ここで、図1では、複数のレンズ12は、基板10に対して2次元に配列されているが、1次元に配列されていてもよい。
また、図2は、図1に示すA−A線断面図である。
図2に示すように、ウエハレベルレンズアレイにおいて、基板10に配列された複数のレンズ12の間には、レンズ12以外の箇所からの光透過を防止する遮光膜14が設けられている。
本発明のウエハレベルレンズは、基板10上に存在する1つのレンズ12とその周縁部に設けられた遮光膜14により構成される。本発明の感光性樹脂組成物は、この遮光膜14の形成に用いられる。
撮像ユニットのリフロー実装を考慮すると、軟化点が例えば200℃以上といった、軟化点の比較的高い樹脂が好ましく、軟化点が250℃以上の樹脂がより好ましい。
以下、レンズ材料として好適な樹脂について説明する。
フェノール樹脂は、線膨張係数が30〜70[10−6/K]で、屈折率が1.50〜1.70のフェノール樹脂であってもよい。アクリル樹脂は、線膨張係数が20〜60[10−6/K]で、屈折率が1.40〜1.60、好ましくは1.50〜1.60のアクリル樹脂であってもよい。
高アッベ数側の樹脂は、アッベ数(νd)が50以上であることが好ましく、より好ましくは55以上であり特に好ましくは60以上である。屈折率(nd)は1.52以上であることが好ましく、より好ましくは1.55以上であり、特に好ましくは1.57以上である。
このような樹脂組成物に含有される樹脂としては、脂肪族の樹脂が好ましく、特に、脂環構造を有する樹脂(例えば、シクロヘキサン、ノルボルナン、アダマンタン、トリシクロデカン、テトラシクロドデカン等の環構造を有する樹脂、具体的には例えば、特開平10−152551号公報、特開2002−212500号公報、同2003−20334号公報、同2004−210932号公報、同2006−199790号公報、同2007−2144号公報、同2007−284650号公報、同2008−105999号公報等に記載の樹脂)が好ましい。
このような樹脂としては芳香族構造を有する樹脂が好ましく、例えば、9,9’‐ジアリールフルオレン、ナフタレン、ベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール等の構造を含む樹脂(具体的には例えば、特開昭60−38411号公報、特開平10−67977号公報、特開2002−47335号公報、同2003−238884号公報、同2004−83855号公報、同2005−325331号公報、同2007−238883号公報、国際公開2006/095610号公報、特許第2537540号公報等に記載の樹脂等)が好ましい。
より具体的には、例えば、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ニオブ、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化ランタン、酸化イットリウム、硫化亜鉛等の微粒子を挙げることができる。
また、無機微粒子には、光触媒活性低減、吸水率低減などの種々の目的から、異種金属をドープしたり、表面をシリカやアルミナ等異種金属酸化物で被覆したり、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、有機酸(カルボン酸類、スルホン酸類、リン酸類、ホスホン酸類等)、または有機酸基を持つ分散剤などで無機微粒子の表面を修飾してもよい。
無機微粒子の数平均粒子サイズは、小さすぎると物質の特性が変化する場合がある。また、樹脂マトリックスと無機微粒子の屈折率差が大きい場合には、無機微粒子の数平均粒子サイズが大きすぎるとレイリー散乱の影響が顕著となる。このため、無機微粒子の数平均一次粒子サイズは通常1nm〜1000nm程度とすればよいが、小さすぎると物質の特性が変化する場合があり、大きすぎるとレイリー散乱の影響が顕著となるため、1nm〜15nmが好ましく、2nm〜10nmが更に好ましく、3nm〜7nmが特に好ましい。また、無機微粒子の粒子サイズ分布は狭いほど望ましい。このような単分散粒子の定義の仕方はさまざまであるが、例えば、特開2006−160992号公報に記載されるような数値規定範囲が好ましい粒径分布範囲に当てはまる。
ここで上述の数平均1次粒子サイズとは、例えば、XRD(X線回折)、X線小角散乱 Small angle X−ray scattering (SAXS)、X線散漫散乱 X−ray diffuse scattering (XDS)、斜入射X線散乱 Grazing incidence small angle X−ray scattering (GI−SAXS)、走査型電子顕微鏡(SEM)、或いは、透過型電子顕微鏡(TEM)などで測定することができる。
なお、有機無機複合材料には、必要に応じて、可塑剤、分散剤等の添加剤を加えることができる。
即ち、上記のごとき高アッベ数の樹脂をマトリックスとした場合には、無機微粒子として、酸化ランタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム等の微粒子を分散させることが好ましく、低アッベ数の樹脂をマトリックスとした場合には、無機微粒子として、酸化チタン、酸化スズ、酸化ジルコニウム等の微粒子を分散させることが好ましい。
−レンズの形成−
まず、図3及び図4(A)〜(C)を参照して、基板10上にレンズ12を形成する方法について説明する。
ここで、図3は、基板10に、レンズ形成用の樹脂組成物である成形材料(図3中にMと記載)を供給している状態を示す図である。
また、図4(A)〜(C)は、基板10にレンズ12を型60で成形する手順を示す図である。
ここで、型60には、レンズ12の形状を転写するための凹部62が、所望のレンズ12の数に応じて設けられている。
次に、図5(A)〜(C)を参照して、レンズ12の周縁部に遮光膜14を形成する方法について説明する。
ここで、図5(A)〜(C)は、レンズ12が成形された基板10に遮光膜14を設ける工程を示す概略断面図である。
以下、遮光膜14の形成方法における各工程について説明する。
遮光性塗布層形成工程では、図5(A)に示すように、基板10上に、感光性樹脂組成物を塗布して該感光性樹脂組成物からなる光反射率の低い遮光性塗布層14Aを形成する。このとき、遮光性塗布層14Aは、基板10の表面、及び、レンズ12のレンズ面12aとレンズ縁部12bの表面を全て覆うように形成される。
なお、ここで言う基板10とは、レンズ12と基板10を一体形成する態様においては、レンズ12と基板10の両方を含む形態を言う。
また、これらの基板10上には、必要により、上部の層との密着改良、物質の拡散防止、或いは基板10表面の平坦化のために、下塗り層を設けてもよい。
感光性樹脂組成物の塗布直後の膜厚としては、塗布膜の膜厚均一性、塗布溶剤の乾燥のし易さの観点から、0.1μm〜10μmであることが好ましく、0.2μm〜5μmであることがより好ましく、0.2μm〜3μmであることがさらに好ましい。
露光工程では、遮光性塗布層形成工程において形成された遮光性塗布層14Aをパターン状に露光する。パターン露光は走査露光でもよいが、図5(B)に示すように、所定のマスクパターンを有するマスク70を介して露光する態様が好ましい。
次いで、アルカリ現像処理(現像工程)を行うことにより、露光における光未照射部分、即ち、遮光性塗布層14Aの未硬化領域をアルカリ水溶液に溶出させ、光照射により硬化した領域だけを残す。
具体的には、図5(B)に示すように露光された遮光性塗布層14Aは、現像されることにより、図5(C)に示すように、レンズ面12aに形成された遮光性塗布層14Aのみが除去され、それ以外の領域に硬化された遮光膜14が形成される。
現像液に用いるアルカリ剤としては、例えば、アンモニア水、エチルアミン、ジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン、ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ−[5、4、0]−7−ウンデセンなどの有機アルカリ性化合物(有機アルカリ剤)、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の無機化合物(無機アルカリ剤)等が挙げられ、これらのアルカリ剤を濃度が0.001質量%〜10質量%、好ましくは0.01質量%〜1質量%となるように純水で希釈したアルカリ性水溶液が現像液として好ましく使用される。
このポストベーク処理は、現像後に形成された遮光膜14を、上記条件になるようにホットプレートやコンベクションオーブン(熱風循環式乾燥機)、高周波加熱機等の加熱手段を用いて、連続式あるいはバッチ式で熱硬化させることで行うことができる。
図6は、ウエハレベルレンズアレイの他の構成例を示す図である。
図6に示すウエハレベルレンズは、基板10とレンズ12とを同一の成形材料で同時に成形した構成(モノリシックタイプ)である。
このようなウエハレベルレンズを作成する際には、成形材料としては上述したものと同じものを用いることができる。また、この例では、基板10の一方の面(図中の上側の面)には、凹状のレンズ12が複数形成され、他方の面(図中の下側の面)には、凸状のレンズ20が複数形成されている。また、基板10のレンズ面12aを除く領域、つまり、基板10の表面及びレンズ縁部12bの表面にパターン状の遮光膜14が形成されている。遮光膜14を形成する際のパターニング方法としては、上述した手順を適用することができる。
次に、図7(A)〜(C)及び図8(A)〜(C)を参照して、ウエハレベルレンズアレイの更なる他の構成例と、それを作製する手順について説明する。
ここで、図7(A)〜(C)は、パターン状の遮光膜14を形成する他の工程を示す概略図である。
また、図8(A)〜(C)は、まず、パターン状の遮光膜14を形成した後、レンズ12を成形する工程を示す概略図である。
先ず、図7(A)に示すように、基板10上に感光性樹脂組成物を塗布して遮光性塗布層14Aを形成する遮光性塗布層形成工程を行う。
本工程における露光においては、遮光性塗布層14をパターン露光することで、遮光性塗布層14Aのうち光照射された部分だけを硬化する。ここでは、後工程でレンズ12を成形した際にレンズ12のレンズ開口14aとなる部位を除く領域の遮光性塗布層14Aにのみ光を照射するマスクパターンを用いる。この方法によりレンズ12のレンズ開口14aとなる部位を除く領域の遮光性塗布層14Aのみが光照射によって硬化する。なお、露光に際して用いることができる放射線としては、先に説明した手順と同様に、g線、h線、i線等の紫外線が好ましく用いられる。
ここで、現像液であるアルカリ水溶液中のアルカリ剤としては、先に説明した手順と同じものを用いることができる。
現像処理後は、その後、余剰の現像液を洗浄除去し、乾燥を施す。
次に、遮光膜14を形成後に、レンズ12を形成する工程について説明する。
図8(A)に示すように、パターン状の遮光膜14が形成された基板10の上に、レンズ12を構成する成形材料Mがディスペンサ50により滴下される。成形材料Mは、レンズ12のレンズ開口14aに相当する領域を覆うように、該開口に隣接する遮光膜14の端部を一部含むように供給される。
500mL三口フラスコに、ε−カプロラクトン600.0g、及び2−エチル−1−ヘキサノール22.8gを導入し、窒素を吹き込みながら、攪拌溶解した。前記フラスコにモノブチル錫オキシド0.1gを加え、フラスコの内容物を100℃に加熱した。8時間後、ガスクロマトグラフィーにて原料が消失したのを確認し、その後フラスコの内容物を80℃まで冷却した。2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1gを添加した後、2−メタクリロイロキシエチルイソシアネート27.2gを添加した。5時間後、1H−NMRにて原料が消失したのを確認後、室温まで冷却し、固体状の前駆体M1〔下記構造〕を200g得た。得られた物質がM1であることは、1H−NMR、IR、質量分析により確認した。
なお、重量平均分子量は、ゲル透過クロマトグラフ(GPC)により測定し、ポリスチレン換算で算出した値である。GPCによる測定は、HLC−8020GPC(東ソー(株)製)を用い、カラムとしてTSKgel SuperHZM−H、TSKgel SuperHZ4000、TSKgel SuperHZ200(東ソー(株)製)を用いて行った。
・組成比: x=35(質量%)、y=65(質量%)
・酸価 : 80mgKOH/g
・Mw : 30,000
−チタンブラックA−1の作製−
平均粒径15nmの酸化チタンMT−150A(商品名:テイカ(株)製)を100g、BET表面積300m2/gのシリカ粒子AEROPERL(登録商標)300/30(エボニック製)を25g、及び、分散剤Disperbyk190(商品名:ビックケミー社製)を100g秤量し、イオン電気交換水71gを加えてKURABO製MAZERSTAR KK−400Wを使用して、公転回転数1360rpm、自転回転数1047rpmにて20分間処理することにより均一な混合物水溶液を得た。この水溶液を石英容器に充填し、小型ロータリーキルン(株式会社モトヤマ製)を用いて酸素雰囲気中で920℃に加熱した後、窒素で雰囲気を置換し、同温度でアンモニアガスを100mL/minで5時間流すことにより窒化還元処理を実施した。終了後回収した粉末を乳鉢で粉砕し、Si原子を含み、粉末状の比表面積73m2/gのチタンブラックA−1〔(A)チタンブラック粒子及びSi原子を含む被分散体〕を得た。
なお、チタンブラックの平均粒径は、透過型電子顕微鏡(TEM)((株)日立ハイテクノロジーズ製)により、各分散物中に含まれるチタンブラック粒子(被分散体)の形態観察写真を撮影し、得られた写真から、粒子400個について外表面の投影面積を求め、この面積に相当する円の直径を算出し、その平均値を求めることにより得た。
下記組成1に示す成分を、攪拌機(IKA社製EUROSTAR)を使用して、15分間混合し、分散物aを得た。
・上記のようにして得られたチタンブラックA−1 ・・・25部
・上記合成例により得られた分散剤1の30%溶液 ・・・25部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)(溶剤)
・・・50部
・ビーズ径:φ0.05mm
・ビーズ充填率:75体積%
・ミル周速:8m/sec
・分散処理する混合液量:500g
・循環流量(ポンプ供給量):13kg/hour
・処理液温度:25〜30℃
・冷却水:水道水
・ビーズミル環状通路内容積:0.15L
・パス回数:90パス
上記でチタンブラックA−1の作製に使用したシリカ粒子の添加量を、30g、及び、12.5gに変えた以外は同様にして、それぞれSi原子を含む被分散体であるチタンブラックA−2、及び、A−3を得た。
さらに、チタンブラックA−1を、得られたチタンブラックA−2、及び、A−3に代えた他は、実施例1−1と同様にして、それぞれチタンブラック分散物A−2〔実施例1−2〕、及び、A−3〔実施例1−3〕を得た。
上記でチタンブラックA−1の作製に使用したシリカ粒子の添加量を、10g、及び、0g(添加せず)に変えた以外は同様にして、それぞれチタンブラックA−4、及び、A−5を得た。
さらに、チタンブラックA−1を、得られたチタンブラックA−4、及びA−5に代えた他は、実施例1−1と同様にして、それぞれチタンブラック分散物A−4〔比較例1−2〕、及びA−5〔比較例1−3〕を得た。
得られたチタンブラック分散物A−1〜A−5及びBの各々を、小型ロータリーキルン(株式会社モトヤマ製)を用いて酸素雰囲気中で700℃に加熱し、30分間保持した後に冷却し、粉体を2g得た。得られた粉体を厚さ0.2mmのタングステン板上にのせ、これを、電子線加熱機構を具備した真空チャンバ内に設置し、真空度を10−5Torr以下として電子線加熱により1000℃で30秒加熱処理した。加熱処理した粉体について、エネルギー分散型蛍光X線分析装置を具備した電界放出型走査電子顕微鏡S−4800(商品名、日立テクノロジーズ社製)及び、Si(Li)検出器 INCA Energy PentaFETx3(商品名、Oxford社製)を用いて、Si原子量、Ti原子量を求め、Si/Ti比を算出した。
その結果、チタンブラック分散物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、及び、B中の被分散体中のSi原子とTi原子との含有比(Si/Ti比)は、それぞれ、0.07、0.4、0.05、0.048、0、及び、0であった。
これらの結果を下記表1〜表2に示した。
1A.黒色硬化性組成物(感光性樹脂組成物)の調製
下記組成2の成分を攪拌機で混合して、実施例2−1の黒色硬化性組成物A−1を調製した。
・ベンジルメタクリレート/メチルメタクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸共重合体(50/15/5/30〔モル比〕)〔バインダーポリマー〕
・・・1.6部
・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート〔重合性化合物〕 ・・・2.0部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート〔重合性化合物〕 ・・・1.0部
・下記構造の重合開始剤〔光重合開始剤〕 ・・・0.3部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA) ・・・10部
・エチル−3−エトキシプロピオネート(EEP) ・・・8部
実施例2−1において用いたチタンブラック分散物A−1を、チタンブラック分散物A−2及びA−3に変更した以外は、黒色硬化性組成物A−1と同様にして、黒色硬化性組成物A−2〔実施例2−2〕及び、黒色硬化性組成物A−3〔実施例2−3〕を得た。
実施例2−1において用いたチタンブラック分散物A−1を、チタンブラック分散物A−4及びA−5に変更した以外は、黒色硬化性組成物A−1と同様にして、黒色硬化性組成物A−4〔比較例2−2〕及び、黒色硬化性組成物A−5〔比較例2−3〕を得た。
得られた黒色硬化性組成物A−1〜A−5及びBの各々を、小型ロータリーキルン(株式会社モトヤマ製)を用いて酸素雰囲気中で700℃に加熱し、30分間保持した後に冷却し、粉体を2g得た。得られた粉体を厚さ0.2mmのタングステン板上にのせ、これを、電子線加熱機構を具備した真空チャンバ内に設置し、真空度を10−5Torr以下として電子線加熱により1000℃で30秒加熱処理した。加熱処理した粉体について、S−4800(日立テクノロジーズ社製)および、INCA Energy PentaFETx3(Oxford社製)を用いて、Si原子量、Ti原子量を求め、Si/Ti比を算出した。
その結果、各黒色硬化性組成物中の被分散体のSi/Ti比として、各チタンブラック分散物中の被分散体のSi/Ti比(表1及び表2に記載の値)と同じ結果が得られた。
上記で得られた黒色硬化性組成物A−1〜A−5、及び、Bを、基板であるガラスウエハ(Corning 1737、Corning社製)にスピンコート法で塗布し、その後、ホットプレートにて120℃で2分加熱して、黒色硬化性組成物塗布層を得た。
次いで、得られた塗布層を、i線ステッパーを用い、50μmのホールパターンを有するフォトマスクを介して、露光量100mJ/cm2から100mJ/cm2ずつ変更させて、露光した。
露光後の塗布層に対し、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド0.3%水溶液を用い、23℃60秒間パドル現像を行った。その後、現像後の塗布層に対して、スピンシャワーにてリンスを行い更に純水にて水洗し、実施例2−1〜実施例2−3及び比較例2−1〜比較例2−3の黒色硬化性組成物により形成されたパターン状の遮光膜を得た。
実施例2−1及び比較例2−1において、基板として用いたガラスウエハに代えて、熱硬化性樹脂である東レ・ダウコーニング社製「SR−7010(商品名)」に、210℃、1時間の熱処理を行って硬化させることで得られた厚さ1mmの平板を基板として用いた以外は、実施例2−1及び比較例2−1と同様にして、パターン状の遮光膜を形成した。
なお、本実施例にて用いた熱硬化性樹脂は、レンズ形成用材料としても用いることができる。
実施例3−1において用いた黒色硬化性組成物A−1を、黒色硬化性組成物A−2及びA−3に変更した以外は、実施例3−1と同様にして、実施例3−2及び実施例3−3のパターン状の遮光膜を形成した。
実施例3−1において用いた黒色硬化性組成物A−1を、チタンブラック分散物A−4及びA−5に変更した以外は、実施例3−1と同様にして、比較例3−2及び比較例3−3のパターン状の遮光膜を形成した。
遮光膜が形成されている基板を割り、遮光膜の断面を作製し、この断面についてエネルギー分散型蛍光X線分析装置を具備した電界放出型走査電子顕微鏡として日立ハイテクノロジー社製S−4800(商品名)、及び、Si(Li)検出器としてOxford社製INCA Energy PentaFETx3(商品名)を用いることによってSi原子量、Ti原子量を得て、これらの比を算出した。
その結果、各遮光膜中の被分散体のSi/Ti比として、各分散液中の被分散体のSi/Ti比(表1及び表2に記載の値)と同じ結果が得られた。
基板上に10nm以上の残渣物が観察されないことが、ウエハレベルレンズ用遮光膜として良好であることを示す。
以上の結果を、表1及び表2に示す。
実施例3−1と同様にしてパターン状の遮光膜を形成した基板の上に、下記組成3の硬化性樹脂組成物を用いて硬化性樹脂層を形成し、レンズ形状を持つ石英モールドで形状を転写して高圧水銀ランプにより400mJ/cm2の露光量で硬化させることにより、ウエハレベルレンズを複数有するウエハレベルレンズアレイを作製した。
・N−ビニルピロリドン ・・・35部
・エポキシアクリレート
(エポキシエステル80MF、共栄社化学(株)製) ・・・40部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート ・・・20部
・イルガキュア907(BASFジャパン製) ・・・5部
また、このウエハレベルレンズを備えた撮像ユニットを用いて画像を得たところ、その画質は良好であった。
実施例2−1〜実施例2−3で調製した黒色硬化性組成物A−1、A−2,及びA−3を用い、これを、レンズを設けたシリコンウエハ上に塗布した以外は、実施例2−1と同様にしてパターン状の遮光層を形成して、遮光層が設けられたウエハレベルレンズアレイを作製した。
作製されたウエハレベルレンズアレイを切断し、これにレンズモジュールを作製した後に撮像素子及びセンサ基板を取り付け、撮像ユニットを作製した。
また、このウエハレベルレンズを備えた撮像ユニットを用いて画像を得たところ、いずれも、画質は良好であった。
12 レンズ
14 遮光膜
Claims (14)
- (A)チタンブラック及びSi原子を含む被分散体、(B)分散剤、及び(C)有機溶媒を含有し、前記(A)被分散体はチタンブラック粒子を含む被分散体がSi原子を含んだ被分散体であり、前記(A)被分散体中のSi原子とTi原子との含有比(Si/Ti)が0.05以上であるウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物。
- 前記(A)被分散体は、酸化チタンとSi含有物質の混合物を850〜1000℃で還元処理することにより得られたものである請求項1に記載のウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物。
- 前記(A)被分散体中のSi原子とTi原子との含有比(Si/Ti)が0.07以上0.4以下である請求項1または請求項2に記載のウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物。
- 前記(A)被分散体がシリカ粒子を含む請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物。
- 前記(A)被分散体の平均粒径が10nm〜45nmである請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物。
- 前記(B)分散剤が、グラフト共重合体である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物。
- 前記グラフト共重合体が、下記式(1)〜式(4)で表される構造単位から選択された1種以上の構造単位を含む請求項6に記載のウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物。
〔式(1)〜式(4)において、W1、W2、W3、及びW4はそれぞれ独立に酸素原子或いはNHを表し、X1、X2、X3、X4、及びX5はそれぞれ独立に水素原子或いは1価の有機基を表し、Y1、Y2、Y3、及びY4はそれぞれ独立に2価の連結基を表し、Z1、Z2、Z3、及びZ4はそれぞれ独立に1価の有機基を表す。R3は分岐又は直鎖のアルキレン基を表し、R4は水素原子又は1価の有機基を表す。n、m、p、及びqはそれぞれ独立に1から500の整数を表す。j及びkはそれぞれ独立に2〜8の整数を表す。式(3)において、pが2〜500のとき、グラフト共重合体中に複数存在するR3は互いに同じであっても異なっていてもよい。式(4)において、qが2〜500のとき、グラフト共重合体中に複数存在するX5及びR4は互いに同じであっても異なっていてもよい〕 - 前記グラフト共重合体が、前記式(1)〜式(4)のいずれかで表される構造単位を、該グラフト共重合体の総質量に対し質量換算で、10%〜90%の範囲で含む請求項7に記載のウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物。
- 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のチタンブラック分散物、(D)光重合性化合物、及び(E)光重合開始剤を含有するウエハレベルレンズ用感光性樹脂組成物。
- 前記(E)光重合開始剤がオキシム化合物である請求項9に記載のウエハレベルレンズ用感光性樹脂組成物。
- 前記オキシム化合物が2−(ベンゾイルオキシイミノ)−1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−1−オクタノンである請求項10に記載のウエハレベルレンズ用感光性樹脂組成物。
- 基板上に存在するレンズの周縁部に、請求項9から請求項11のいずれか1項に記載のウエハレベルレンズ用感光性樹脂組成物を硬化して得られた遮光膜を有するウエハレベルレンズ。
- 前記遮光膜がスピンコート法により形成された請求項12に記載のウエハレベルレンズ。
- 請求項12又は請求項13に記載のウエハレベルレンズを備えた固体撮像素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011005196A JP5710283B2 (ja) | 2010-03-30 | 2011-01-13 | ウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物、それを含有する感光性樹脂組成物、ウエハレベルレンズ、及び、固体撮像素子 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010079581 | 2010-03-30 | ||
JP2010079581 | 2010-03-30 | ||
JP2010234900 | 2010-10-19 | ||
JP2010234900 | 2010-10-19 | ||
JP2011005196A JP5710283B2 (ja) | 2010-03-30 | 2011-01-13 | ウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物、それを含有する感光性樹脂組成物、ウエハレベルレンズ、及び、固体撮像素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012107167A JP2012107167A (ja) | 2012-06-07 |
JP5710283B2 true JP5710283B2 (ja) | 2015-04-30 |
Family
ID=46493127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011005196A Active JP5710283B2 (ja) | 2010-03-30 | 2011-01-13 | ウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物、それを含有する感光性樹脂組成物、ウエハレベルレンズ、及び、固体撮像素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5710283B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012255112A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Fujifilm Corp | 組成物、感光性フイルム、感光性積層体、永久パターン形成方法およびプリント基板 |
US9139674B2 (en) * | 2012-09-25 | 2015-09-22 | 3M Innovative Properties Company | Rigid and contorted divinyl crosslinkers |
WO2014119424A1 (ja) * | 2013-01-31 | 2014-08-07 | 株式会社ダイセル | ウェハレベルレンズ用硬化性組成物、ウェハレベルレンズの製造方法及びウェハレベルレンズ、並びに光学装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100826417B1 (ko) * | 2006-11-14 | 2008-04-29 | 삼성전기주식회사 | 웨이퍼 스케일 렌즈 모듈 및 그 제조방법 |
CN101601274A (zh) * | 2007-01-30 | 2009-12-09 | 柯尼卡美能达精密光学株式会社 | 照相模件制造方法及照相模件 |
JP4915664B2 (ja) * | 2007-04-17 | 2012-04-11 | 三菱マテリアル株式会社 | 高抵抗黒色粉末およびその分散液、塗料、黒色膜 |
KR101654666B1 (ko) * | 2008-03-17 | 2016-09-06 | 후지필름 가부시키가이샤 | 안료 분산 조성물, 착색 감광성 조성물, 광경화성 조성물, 컬러필터, 액정표시소자, 및 고체촬상소자 |
-
2011
- 2011-01-13 JP JP2011005196A patent/JP5710283B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012107167A (ja) | 2012-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5398759B2 (ja) | 遮光膜及びその製造方法、並びに固体撮像素子 | |
EP2492716B1 (en) | Titanium black dispersion, photosensitive resin composition, wafer level lens, and solid-state image pickup element | |
JP6109722B2 (ja) | 固体撮像素子用保持基板及びその製造方法、固体撮像装置 | |
JP6129727B2 (ja) | Irカットフィルタ及びその製造方法、固体撮像装置、遮光膜の形成方法 | |
WO2013180035A1 (ja) | 分散組成物、並びに、これを用いた、重合性組成物、遮光性カラーフィルタ、固体撮像素子、液晶表示装置、ウエハレベルレンズ、及び、撮像ユニット | |
JP5489966B2 (ja) | 遮光性硬化性組成物、ウエハレベルレンズ、及び遮光性カラーフィルタ | |
JP2011170334A (ja) | ウエハレベルレンズ用黒色硬化性組成物、及びウエハレベルレンズ | |
JP5535842B2 (ja) | ウェハレベルレンズ用黒色硬化性組成物、及び、ウェハレベルレンズ | |
JP6224829B2 (ja) | 遮光性組成物 | |
WO2015005310A1 (ja) | 遮光性組成物、遮光膜及びその製造方法 | |
JP5813325B2 (ja) | 黒色重合性組成物、及び、黒色層の作製方法 | |
JP5657337B2 (ja) | ウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物、それを含有する感光性樹脂組成物、及び、ウエハレベルレンズ | |
JP5710283B2 (ja) | ウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物、それを含有する感光性樹脂組成物、ウエハレベルレンズ、及び、固体撮像素子 | |
JP5689691B2 (ja) | チタンブラック分散物、感光性樹脂組成物、遮光膜及びその製造方法、並びに固体撮像素子 | |
JP5518656B2 (ja) | 黒色重合性組成物、及び黒色層の作製方法 | |
JP5501068B2 (ja) | ウエハレベルレンズ用チタンブラック分散物、それを含有する感光性樹脂組成物、及び、ウエハレベルレンズ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140715 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140916 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5710283 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |