[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5797629B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機 Download PDF

Info

Publication number
JP5797629B2
JP5797629B2 JP2012212816A JP2012212816A JP5797629B2 JP 5797629 B2 JP5797629 B2 JP 5797629B2 JP 2012212816 A JP2012212816 A JP 2012212816A JP 2012212816 A JP2012212816 A JP 2012212816A JP 5797629 B2 JP5797629 B2 JP 5797629B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detergent
water
conductivity
drum
water supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012212816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014064791A (ja
Inventor
宏 木澤
宏 木澤
桧山 功
功 桧山
真司 上野
真司 上野
祐広 秋葉
祐広 秋葉
育美 上村
育美 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2012212816A priority Critical patent/JP5797629B2/ja
Publication of JP2014064791A publication Critical patent/JP2014064791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5797629B2 publication Critical patent/JP5797629B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Description

本発明は、衣類等の洗濯を行う洗濯機に関し、特に、洗濯水等の電気伝導度(以下「電導度」という)を測定可能な洗濯機に関する。
洗濯機は、水道水で洗剤を溶解した洗濯水で衣類(洗濯物)の洗い運転を行うものである。洗濯機に給水される水道水は、カルシウムやマグネシウムなどの硬度成分を含んでいる。硬度成分は、洗剤の主成分である界面活性剤と結合して石鹸かすとなるため、洗濯水中の界面活性剤量を減少させ、洗浄力を低下させる原因となっている。また、水道水の電導度(硬度)は、各地域で異なり、また季節毎にも変動する。このため、水道水の電導度を考慮して洗い運転等を行う洗濯機が求められている。
洗剤の溶解に関して、特許文献1(特許第4448843号公報)には、回転中心軸が水平又は開口部側が高くなるように傾斜し回転可能に設けた洗濯兼脱水槽である内槽と、該内槽を内包し前記内槽と同軸上となり洗濯水を溜める円筒状の外槽と、前記内槽を回転駆動する駆動装置と、該外槽に洗濯水を給水する給水機構と、前記外槽底部に溜めた洗濯水を循環する洗濯水循環機構と、前記外槽内の洗濯水を排水する排水機構と、前記外槽内の水位を検出する水位検出手段と、前記内槽に投入された洗濯物の量を検出する布量検出手段と、前記駆動機構と給水機構と排水機構と洗濯水循環機構を制御する制御装置を備えた洗濯機において、前記洗濯水循環機構は、循環ポンプと該循環ポンプと前記外槽とを接続する流路とで構成され、該流路は前記外槽底部から前記循環ポンプへ至る第1の流路と、前記循環ポンプから前記外槽底部へ至る第2の流路と、前記循環ポンプから前記外槽上部へ至る第3の流路とで構成され、前記第2の流路と前記第3の流路とを切り替える手段を備え、洗剤液を生成する洗剤溶解工程では、前記外槽底部に供給された水と洗剤を前記第1の流路から前記第2の流路を経て前記外槽底部へ戻るように循環させることを特徴とする洗濯機が開示されている(請求項1参照)。
また、特許文献2(特開2011−19607号公報)には、筐体と、前記筐体内に支持され洗濯液を貯める外槽と、衣類等の洗濯物を収容し前記外槽内に回転自在に設けられた内槽と、前記洗濯物を撹拌する撹拌手段と、前記外槽に溜まった洗濯液を吸い込んで再び前記外槽内に戻す循環経路と、前記循環経路の途中に設けられ前記洗濯液を強制的に循環させる循環ポンプと、前記洗濯液の状態を検知する洗濯液状態検知手段と、前記撹拌手段および前記循環ポンプ等の運転を制御して洗い、すすぎ、脱水等の各工程の運転を制御する制御手段とを備え、前記洗濯液状態検知手段は、前記循環経路の途中に設けたことを特徴とする洗濯機が開示されている(請求項1参照)。ちなみに、洗濯液状態検出手段は、洗濯液の濁度を検出する光センサと、洗濯液の導電率を検出する電極センサで構成されている(段落0028参照)。
特許第4448843号公報 特開2011−19607号公報
ところで、洗剤には、粉末洗剤、液体洗剤、濃縮液体洗剤等の種類があり、水への溶解性が異なっている。このため、例えば、液体洗剤等と比較して溶けにくい粉末洗剤では、洗剤溶かし時間を長くして十分に溶かすことが望ましい。一方、粉末洗剤と比較して溶けやすい液体洗剤等では、洗剤溶かし時間を短くして、洗剤溶解手段(循環ポンプ)の消費電力を低減することが望ましい。
また、投入された洗剤の種類や量によって、適切な洗い運転・すすぎ運転等を行い、洗濯開始から終了までの総時間の短縮、省エネルギ化、節水化することが求められている。例えば、すすぎ運転が1回でもよい洗剤が市販されている。このような洗剤において、洗い運転やすすぎ運転の運転内容が変更できることが望ましい。また、例えば、使用者が衣類の汚れが少ないと判断し、所定量よりも少ない洗剤を投入した場合には、洗い運転やすすぎ運転の運転内容が変更できることが望ましい。
そこで、本発明は、投入された洗剤に応じて、好適な運転を行う洗濯機を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明は、筐体と、前記筐体内に防振支持され、内部に液体を貯溜可能な外槽と、前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、前記ドラムを回転駆動させる駆動装置と、前記外槽内に給水する給水手段と、前記外槽内に洗剤を供給する洗剤供給手段と、前記給水手段により給水された水と前記洗剤供給手段により供給された洗剤とを攪拌する洗剤溶かし手段と、液体の電気伝導度を検出する電導度検出手段と、前記駆動装置、前記給水手段および洗剤溶かし手段を制御する運転制御手段と、を備え、前記ドラムに投入する洗剤の種類及び洗剤の量を変更して洗濯可能な洗濯機において、前記運転制御手段は、前記洗剤溶かし手段を制御して水と洗剤を所定時間攪拌した後に、前記電導度検出手段で前記洗剤溶かし手段により攪拌された水の電気伝導度を検出し、前記電導度検出手段で検出した電気伝導度に基づいて、すすぎ回数またはすすぎ時間を変更することを特徴とする洗濯機である。
本発明によれば、投入された洗剤に応じて、好適な運転を行う洗濯機を提供することができる。
本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示す概略平面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の上部左側の内部構造を示す概略正面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機におけるドラムを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機における外槽を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機における外槽の中央部縦断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の内底部の要部拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の電導度検出手段を示す図であり、(a)は電極の斜視図、(b)は中央部縦断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の電導度検出手段の設置状態を示す図であり、図9(b)のX−X線断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の電導度検出手段の設置状態を示す図であり、図10のY−Y線断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機における洗濯運転の運転工程を説明する工程図である。 洗剤溶かし工程のフローチャートである。 電導度閾値判定のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図2に示すように、この発明のドラム式洗濯機Sは、少なくとも外槽2と、ドラム3と、ドラム3を回転駆動させるモータMとを備えたドラムタイプの洗濯機であれば適応可能であり、以下、その一例を説明する。なお、図1に示すように、ドラム式洗濯機Sにおいて、ドア9がある方向を前側として、前後上下左右の方向を説明する。
≪ドラム式洗濯機の構成≫
図1に示すように、ドラム式洗濯機Sは、外郭が鋼板と樹脂成型品とを組み合わせて構成された筐体1を有し、洗い機能、すすぎ機能、脱水機能および乾燥機能を備えている。ドラム式洗濯機Sは、略ドラム形のドラム3の回転軸が筐体1の前面部に配置されたドア9に対してやや斜めに配置されて、その回転軸回りにドラム3が回転することによって、ドア9から投入された衣類等の洗濯物を洗濯する装置である。ドラム式洗濯機Sは、それぞれ後記する筐体1、外槽2(図2参照)、ドラム3(図2参照)、洗剤投入部7、給水ユニット15(給水手段)(図2参照)、操作パネル6、ダンパ5(図2参照)、操作スイッチ12,13、表示器14、ドア9、駆動装置M10(図2参照)、電導度検出手段4(図6参照)、制御装置100(運転制御手段)(図2参照)等を備えている。
≪筐体の構成≫
前記筐体1は、ドラム式洗濯機Sの外観形状を形成すると共に、そのドラム式洗濯機Sの構成部品を包み込んで保持するハウジングである。筐体1は、下側にベース1h、左右に側板1a,1b(図3参照)、前面に前面カバー1cおよび下部前面カバー1f、背面に背面カバー1d(図2参照)、上面に上面カバー1eが、それぞれに取り付けられて、略箱形形状に形成されている。筐体1の上面部には、洗剤等を投入するための洗剤投入部7や、表示器14等が設けられている。
左右の側板1a,1b(図3参照)は、筐体1に内設された上補強材36(図2および図3参照)、前補強材37(図2および図3参照)、後補強材(図示せず)にそれぞれ結合されている。
前面カバー1cの略中央には、洗濯物を出し入れするための投入口を塞ぐドア9が、前補強材37(図2参照)に設けたヒンジ9c(図2参照)により開閉可能に支持されている。ドア9の近傍の前面カバー1cには、ドア9のロック機構(図示せず)を解除するためのドア開放ボタン9dが設けられている。ドア開放ボタン9dを押すことで、ロック機構が外れてドア9が開き、ドア9を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じるようになっている。図2に示すように、前面カバー1cの内側には、ベローズ(図示省略)、外槽2、ドラム3、モータM等が配置されている。前面カバー1cと上面カバー1eとの間には、前記操作パネル6、洗剤投入部7および乾燥フィルタ8(図1参照)が配置されている。
前記上面カバー1eには、図3に示すように、水道栓からの給水ホース接続口16a、風呂の残り湯の吸水ホース接続口17aが露出した状態で設けられている。上面カバー1e(図2参照)の内部には、前記給水ユニット15、給水管P1,P2、洗剤送出管P3(図2参照)、給水ホース32、給水電磁弁16、風呂水給水ポンプ17等の給水に関連する部品が内設されている。図2に示すように、筐体1内の下部には、ダンパ5、排水ホース26、ベース1h等が設置されている。
前記筐体1において、上面カバー1e(図1参照)や、上面カバー1eの周縁部下面には、不図示の補強部材が設置されている。
≪操作パネルの構成≫
図1に示すように、操作パネル6は、筐体1の上部中央に配置された横長のパネル部材であり、電源スイッチ39、操作スイッチ12,13、表示器14等が備えられている。操作パネル6は、筐体1下部に設けた制御装置100(図2参照)に電気的に接続されている。
操作パネル6の左側には、洗剤、漂白剤、柔軟仕上剤等を投入するための引き出し式のトレイ71が設けられている。
操作パネル6の右側には、引き出し式の乾燥フィルタ8が設けられている。なお、乾燥フィルタ8は、メッシュ式のフィルタ8a(図3参照)を備えており、糸屑等が除去されるようになっている。乾燥フィルタ8の掃除は、乾燥フィルタ8を引き出してメッシュ式のフィルタ8aを取り出して行う。
≪洗剤投入部の構成≫
図3に示すように、前記洗剤投入部7は、前記した粉末洗剤、液体洗剤(あるいは漂白剤)、柔軟仕上剤(ソフト仕上剤)等の洗剤が投入される部位であり、例えば、筐体1の上面左側前端部に配置されている。洗剤投入部7は、引き出し式のトレイ71と、トレイ71に設けられた洗剤容器72と、洗剤容器72内に形成された粉末洗剤投入室73、液体洗剤投入室74および柔軟仕上剤投入室75と、洗剤容器72の底部に設けられた流出口76およびサイホン77と、水を洗剤投入部7内に供給する給水管P1,P2と、洗剤投入部7内の洗剤および水を外槽2内に供給する洗剤送出管P3(図2参照)と、給水ユニット15等を有している。
図3に示すように、洗剤容器72は、粉末洗剤が投入される粉末洗剤投入室73、液体洗剤(あるいは漂白剤)が投入される液体洗剤投入室74、柔軟仕上剤が投入される柔軟仕上剤投入室75と、に区画されている。
洗剤容器72の後側には、給水電磁弁16、風呂水給水ポンプ17、水位センサ34等の給水に関連する部品が設けられている。洗剤容器72の上部開口には、給水電磁弁16を取り付けた給水ユニット15を備える。
ここで、給水電磁弁16は、複数の電磁弁(例えば、4つの電磁弁)で構成されており、第1電磁弁を開閉することにより給水管P1を介して粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74に給水し、第2電磁弁を開閉することにより給水管P2を介して柔軟仕上剤投入室75に給水し、第3電磁弁を開閉することにより給水管(図示せず)を介して外槽2の給水口2aに直接給水し、第4電磁弁を開閉することにより給水ホース32を介して乾燥ダクト29の水冷除湿機構(図示せず)に給水することができるようになっている。
また、外槽2内に、外槽2上部またはドラム3上部に散水する散水口(図示せず)を設け、第3電磁弁の開閉により散水口へ給水できるようにしてもよい。これにより、第3電磁弁の開閉により外槽2内に水を溜められるとともに外槽2上部またはドラム3上部を洗浄することができる。さらに、ドラム3を回転させながらドラム3上部へ散水し、外槽2上部へ跳ね返り飛散するようにすることで、ドラム3および外槽2を満遍なく洗浄することができる。なお、散水口は、ドラム3内側へ散水するように設けてもよく、これにより、ドラム3内の洗濯物に直接水をかけられるのですすぎ効率が向上する。
図4に示すように、洗剤容器72は、上部開口72cおよび前部開口72bを有しており、前部開口72bに、引き出し式のトレイ71(図1参照)が装着される。洗剤類を入れる場合は、トレイ71を図1中の二点鎖線で示すように引き出す。洗剤容器72は、筐体1の上補強材36に固定されている。洗剤容器72は、外槽2との干渉を防ぐために底面が斜めにカットされており、正面から見ると右側が浅く、左側が深くなっている。また、洗剤容器72の左側面、やや後方に出水口72aが設けられている。したがって、洗剤容器72の底面は、出水口72aの位置が最も低くなるようなすり鉢状に形成されている。
図3に示すように、粉末洗剤投入室73には、内底に洗剤送出管P3(図2参照)および給水口2a(図2参照)に連通する流出口76が形成されている。給水管P1から粉末洗剤投入室73内に供給された水は、時計回り方向に渦を捲くように流れて粉末洗剤を溶か
して流出口76内に流れ込み洗剤送出管P3(図2参照)内へ流れる。
液体洗剤投入室74には、内底に、流出口76および洗剤送出管P3(図2参照)に連通するサイホン77が設けられている。給水管P1から液体洗剤投入室74内に供給された水は、反時計回り方向に渦を捲くように流れて液体洗剤を薄めてサイホン77内に流れ込み洗剤送出管P3(図2参照)内へ流れる。
柔軟仕上剤投入室75には、内底に、流出口76および洗剤送出管P3に連通するサイホン78が設けられている。給水管P2から柔軟仕上剤投入室75内に供給された水は、時計回り方向に渦を捲くように流れて柔軟仕上剤を薄めてサイホン78内に流れ込み洗剤送出管P3(図2参照)内へ流れる。
≪乾燥フィルタおよび乾燥ダクトの構成≫
図3に示すように、乾燥フィルタ8には、乾燥ダクト29が接続されている。乾燥ダクト29は、筐体1の背面内側に設置してあり、外槽2の後部端面下方に設けた吸気口に、ゴム製の蛇腹管29a(図2参照)で接続されている。乾燥ダクト29内には、水冷除湿機構(図示せず)が内蔵されており、給水電磁弁16から給水ホース32で、水冷除湿機構へ冷却水が供給される。
乾燥フィルタ8の後側には、送風ファン20が設けられている。送風ファン20の吸気側は、乾燥フィルタ8に、吐出側はヒータ(図示省略)が内蔵された温風ダクト31に接続されている。温風ダクト31は、ゴム製の蛇腹管(図示せず)を介して、外槽2の前部開口部に接続されている。
≪制御装置の構成≫
図2に示す制御装置100(運転制御手段)は、モータM(駆動装置M10)および給水ユニット15を制御して洗い運転を実行可能にすると共に、電導度検出手段4(図6参照)で検出した外槽2内の液体の電導度から電導度の算出、液体内に含有している柔軟仕上剤の有無の判定、脱水工程の短縮の判定、すすぎ工程の短縮の判定等を行う装置である。図12に示すように、制御装置100は、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」と称する)110、駆動回路、操作スイッチ12,13(図1参照)や電導度検出手段4(図6参照)や各種センサからの入力回路等で構成される。マイコン110は、使用者の操作や、洗濯工程、乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイコン110は、駆動回路を介して、駆動装置M10(モータM、クラッチ機構Ma)、給水電磁弁16、排水弁V1、送風ファン20(図3参照)等に接続され、これらの開閉、回転、通電を制御する。また、使用者にドラム式洗濯機Sに関する情報を知らせるために、表示器14(図1参照)やブザー(図示せず)等を制御する。
≪駆動装置の構成≫
図2に示すように、駆動装置M10は、ドラム3を回転駆動させる装置であり、外槽2の底面の外側中央に設置されている。駆動装置M10は、モータMとクラッチ機構Ma(図12参照)とを有している。モータMの回転軸は、外槽2を貫通し、ドラム3に結合されている。モータMは、その回転を検出するホール素子あるいはフォトインタラプタなどで構成される回転検出装置28(図12参照)と、モータMに流れる電流を検出するモータ電流検出装置25(図示省略)とを備えている。
≪給水ユニットの構成≫
図2に示すように、給水ユニット15(給水手段)は、外槽2の外部に設けられた給水口2aに水を供給して、外槽2内に給水するための装置である。給水ユニット15は、上面カバー1e(図2参照)の背面側に設けられている。
図3に示すように、給水ユニット15には、給水ホース32、給水ホース接続口16a
と、給水電磁弁16と、風呂水給水ポンプ17と、前記吸水ホース接続口17aと、前記水位センサ34と、チューブ35とが設置されている。
給水ホース32は、水道水を洗剤、柔軟仕上剤等が投入される洗剤投入部7に給水するためのホースであり、給水ホース接続口16aに接続されている。
給水ホース接続口16aは、一端が水道水の水栓に取り付けられたホース(図示省略)の他端が接続される接続部分である。
給水電磁弁16は、洗剤投入部7の粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74に連通する給水管P1と、柔軟仕上剤投入室75に連通する給水管P2とに、水道水を注水する弁体の開閉制御を電磁力で行うバルブである。粉末洗剤投入室73、液体洗剤投入室74および柔軟仕上剤投入室75内に供給された水道水は、図2に示すように、洗剤類、柔軟仕上剤と共に洗剤送出管P3、給水口2aを介して外槽2内に注水される。
風呂水給水ポンプ17は、風呂の残り湯(風呂水)を吸引して取り込んで、外槽2内に注水するポンプである。
吸水ホース接続口17a(図3参照)は、風呂水を給水するためのホースが接続される接続部分であり、前記風呂水給水ポンプ17に連通している。
≪ドラムの構成≫
図2に示すように、ドラム3は、外槽2内に、回転軸を中心に回転可能に支持され、洗濯物が収容される内槽であり、前端が開口された有底円筒状(ドラム形状)に形成された洗濯槽(洗濯槽兼乾燥槽)である。ドラム3の前側端面には、洗濯物を出し入れするための開口部3aが形成されており、この開口部3aの半径方向外側には、ドラム3と一体の流体バランサ3cが設けられている。ドラム3は、底面中心に不図示の回転軸を介在してモータM(駆動装置M10)に連結されて、そのモータMによって回転されるようになっている。
図5は、ドラム3の斜視図である。図5に示すように、ドラム3は、外周壁3dと底壁3eとを備える有底円筒状の容器であり、モータM(図2参照)の回転軸に回転可能に軸支されている。そして、ドラム3の外周壁3dには、通水および通風のための複数の貫通孔3bが形成されている。ドラム3の底壁3eには、プレス加工(絞り)時のシワの発生を防止するための円形の凹状部3fが複数形成されている。つまり、貫通孔3bは、外周壁3dにのみ形成されており、底壁3eには形成されていない。なお、ドラム3の回転中心軸は、水平または開口部3a側が高くなるように傾斜している。
≪外槽の構成≫
図6は、外槽2の斜視図である。
図6に示すように、外槽2は、洗いおよびすすぎの際に、使用する水が内部に注がれて一時的に貯溜されるドラム形の水槽であり、筐体1内に防振支持されている。外槽2は、衣類投入口1i(図2参照)側が開口された有底円筒体からなり、それぞれ後記する給水口2a、外周壁51、底壁52、背面53(内面)、溝55、カバー部材61、窪み部54、第1傾斜面57(傾斜面)、第2傾斜面58、リブ59、電導度検出手段4、排水口21等を備えている。
図2に示すように、外槽2の後部底面には、一端側内にドラム3が回転自在に軸支され、他端側にモータMの回転軸が軸支されている。外槽2の内側には、前記回転軸を後部底面に固定したドラム3が、その回転軸を軸支することで、回転可能な状態に収納されている。その外槽2は、前面部が、ゴム製のベローズ10によって筐体1の前側内壁に弾性的に支持され、下面部が、ベース1hに固定されたダンパ5により弾性的に防振支持され、さらに、上面部が、上補強材36に取り付けた補助ばね33(図3参照)で筐体1の天井面に弾性的に吊り下げられて、外槽2の前後方向へ倒れを防いでいる。
図4に示すように、外槽2の後側の上部左側には、外槽2内へ水、洗剤、漂白剤、柔軟仕上剤等を含む液体を供給するための給水口2a(供給口)が設けられている。筐体1内の上部左側には洗剤容器72が設けられており、給水口2aと洗剤容器72の出水口72aとは、ゴム製の蛇腹管P4で接続されている。
図2に示すように、外槽2の後側の最下部には排水口21が設けられており、排水口21にはホース22が接続されている。ホース22は、排水弁V1(図12参照)を介して排水ホース26に繋がっており、排水ホース26から機外へ洗濯水を排水することができる。外槽2の後部端面の最下部にはエアトラップ38が設けてあり、チューブ35で水位センサ34(図3参照)と接続し、外槽2内の水位を検出する。
さらに、図6〜図11を参照して、外槽2、給水経路50および電導度検出手段4についてさらに説明する。
図6に示すように、前記したように、外槽2は、外周壁51と底壁52とを有する。
外槽2の底壁52の背面53(内面)には、水、洗剤、漂白剤等を含む液体を給水口2aから外槽2の下方部分に導くための給水経路50(溝55)が形成されている。ここでは、外周壁51から底壁52にかけての円筒形状の外周壁51の内径が徐々に減少する繋ぎ部分は、底壁52に含まれることとする。
<給水経路の構成>
前記給水経路50は、外槽2内の上部に供給された水を、外槽2の内底部56に形成された窪み部54に流れるようにガイドする経路である。この給水経路50は、例えば、外槽2の上部に形成され、外槽2内に液体を供給する給水口2aと、外槽2の底壁52に形成され、液体を給水口2aから外槽2の下方部分に導くための溝55と、溝55の下端部55a以外を覆って管路を形成するカバー部材61と、を備えて構成されている。なお、カバー部材61は、なくても構わない。
溝55は、給水口2aから鉛直方向下方に延び、徐々に外槽2の下方部分に向けて緩やかにカーブして略円弧形状に形成された流路(給水経路50)からなる。溝55は、縦断面視してコ字状に形成され、液体が矩形断面の奥側隅部付近を流れるため、溝55内から外に出ることが抑制される。
図6に示すように、カバー部材61は、溝55の形状に対応して平面上で湾曲した帯状板体であり、カバー部材61の材質としては、例えば外槽2と同じPP(ポリプロピレン)が使用されている。
外槽2の溝55の両側部には、背面53よりも後方に退避した段部(図示省略)が形成されており、この段部(図示省略)上にカバー部材61が配置されることにより、カバー部材61の上面(前面)が背面53よりも前方に出っ張らないようになっている。カバー部材61は、その帯状板体の両側部の複数個所に設けられたねじ穴62に螺子部材(図示省略)等により外槽2に固定されて、給水経路50の管路が形成される。
<外槽の内底部の構成>
図6および図7に示すように、外槽2の外周壁51の鉛直下方の内底部56には、略凹状の窪み部54が軸方向に延在するように設けられている。窪み部54の底面54aは、平面視して矩形に形成され、全体が後側から前側に下がるように傾斜した第2傾斜面58が形成されている。
窪み部54の底面54aの後側は、正面視して、左側(溝55の下端部55aの下側)に、電導度検出手段4が設置されるセンサ設置孔2bを有する第1傾斜面57(傾斜面)
が形成され、右側に、前記排水口21が設けられている。
窪み部54は、脱水時にドラム3の回転による遠心力で、ドラム3の貫通孔3bから外槽2の外周壁51の内面に出て、ドラム3の回転方向と同一方向に流れる水を受け止め、排水口21へ導く機能を果たす。窪み部54は、正面視して右側上端部全体に、左側方向へ水平に突出した板状のリブ59が突設されている。そのリブ59を有する窪み部54は、前記したドラム3の回転方向(反時計回り方向)と同一方向に流れる水を受け止めて排水口21へ導く窪み部54の機能をさらに確実にしている。
窪み部54は、外槽2内の外周壁51の内底部56の中央部に、前後方向に向けて形成された正面視して略凹部溝形状の部位であり、前記溝55の下端部55aの下方に形成されている。窪み部54には、第1傾斜面57、センサ設置孔57a、第2傾斜面58、リブ59、排水口21および電導度検出手段4が設けられている。
図8に示すように、窪み部54の底面54aには、その底面54aに大部分を占める緩やかな第2傾斜面58と、第2傾斜面58の左奥に形成され、第2傾斜面58よりも急な斜面からなる第1傾斜面57と、第1傾斜面57に形成されて電導度検出手段4が装着されるセンサ設置孔57aと、第2傾斜面58の右奥に形成された排水口21と、が形成されている。
第1傾斜面57(傾斜面)は、溝55の下端部55aの下方に配置されると共に、窪み部54の底壁52側の角の部位に形成されている。図8に示すように、第1傾斜面57は、窪み部54の上端部から底面54aの第2傾斜面58および排水口21に向かって下る方向(矢印a,b,c方向)に傾斜して形成されている。その第1傾斜面57の中央部には、流水路4aおよび側壁4bを第1傾斜面57の傾斜方向(矢印b方向)に合わせて配置された電導度検出手段4がセンサ設置孔57aに挿着されている。
このため、溝55の下端部55aから落下した液体は、電導度検出手段4および第1傾斜面57上に落下した後、第2傾斜面58および排水口21側に流れるので、液体が電導度検出手段4上に残らないようになっている。しかも、電導度検出手段4は、給水口2aから供給された水が最初に触れる位置に設けられている。したがって、電導度検出手段4は、水道水が給水された場合、水の電導度を正しく測定することができる。洗剤や柔軟仕上剤が供給された場合も、電導度検出手段4は、水の中に洗剤や柔軟仕上剤が含まれていることを検知することができる。また、電導度検出手段4は、窪み部54の内部に配置されているので、後述する洗剤溶かし工程(図13のS5参照)において、洗剤が溶かされた水の電導度を検出することができるようになっている。
外槽2がドラム3とともに傾斜して配置されるため(図2参照)、第1傾斜面57は、外槽2内において、前側から後方向(矢印d方向)に傾斜して、窪み部54内の液体が排水口21へ流れ出るようになっている。
また、窪み部54の底面54aには、循環吐出口54bが形成されており、循環ポンプ18(図12参照)を動作させることにより、排水口21から吸い込んだ水を循環吐出口54bから吐出させることができるようになっている。なお、循環吐出口54bは、第2傾斜面58の前側に形成されており、循環吐出口54bから吐出された水は、前側から後方向(矢印d方向)に沿って窪み部54を流れ、排水口21へと向かうようになっている。また、循環吐出口54bは、リブ59で覆われた位置に配置されており、循環吐出口54bから吐出した水がドラム3に直接当たらないようになっている。
≪電導度検出手段の構成≫
電導度検出手段4は、洗濯に使用される液体の電導度を検出する電気伝導度センサ(硬度センサ)であり、外槽2の内底部56の底壁52寄りの位置に配置されている。換言すると、電導度検出手段4は、底壁52に設けられた給水経路50の出口50a側寄りの位置(第1傾斜面57)に配置されている。電導度検出手段4は、電導度検出手段4の上面に流水路4aが傾斜して形成されている。
図9は、電導度検出手段を示す図であり、(a)は電極の斜視図、(b)は中央部縦断面図である。
図9(b)に示すように、電導度検出手段4は、洗濯前の水道水、洗濯(洗い、すすぎ、脱水)時の洗濯水の電導度を検出するセンサであり、合成樹脂製のセンサベース41、一対の電極42A,42Bを備えて構成されている。また、電導度検出手段4は、非導電
性の樹脂製のセンサベース41と導線性金属製の電極42A,42Bとがインサート成型により一体に構成されている。
センサベース41は、電極42A,42Bが支持される電極支持部41a、この電極支持部41aを外槽2(図2参照)に固定するための固定部41bを有している。
電極支持部41aは、円筒部41c1と、この円筒部41c1の上部を覆う上面部41c2(上面)とを有し、この上面部41c2に帯状に傾斜して延びる溝部41dが形成されている。なお、溝部41dは、円筒部41c1を正面視して凹部状に斜めに切欠形成して傾斜した流水路4aを形成している。
また、溝部41dの側壁4b,4bには、電極42A,42Bが前記側壁4b,4bの側面に面一の状態に露出して互いに対向して配置されている。また、溝部41dの底面41d4の中央には、リブ41eが電極42A,42Bに沿って形成されている。
固定部41bは、センサベース41の底面を構成する部材であり、電極支持部41aの下端部から略三角板形状の取付部41fを有している。取付部41fは、電極支持部41aに対して外側方に向けて突出して形成され、取付部41fの3つの角部には、ねじ挿通孔41f1(図10参照)が形成されている。
取付部41fには、ねじ挿通孔41f1と電極支持部41aとの間に、電極支持部41aを取り囲むようにして形成された環状部41gが上方に突出して形成されている。環状部41gの上端部41g1は、上下方向(高さ方向)において、電極支持部41aの鉛直方向(高さ方向)の略中間部まで延びて形成されている。
センサベース41の電極支持部41aは、底側が開放しており、電極支持部41aに設けられた電極42A,42Bの一部が円筒部41c1内において下方に向けて突出している。
図9(a)に示すように、電極42A,42Bは、いずれも同一の平板形状であり、前記溝部41d内に突出する検出部42a、電極支持部41aに固定される樹脂固定部42b、検出用のコネクタ(図示省略)が接続されるコネクタ接続部42cを有している。このように、電極42A,42Bを平板形状とすることにより、電極面積を棒状の電極に比べて広く確保することができ、安定した電導度の検知が可能になる。
検出部42aは、略矩形状に形成され、樹脂固定部42bやコネクタ接続部42cよりも表面積が大きくなるように形成されている。また、検出部42aは、その長さLが溝部41dの長さLm(図10参照)よりも短く形成されている。また、検出部42aの上端縁部42a1は、円弧状に形成されている。このように上端縁部42a1が、円弧状に形成されることにより、角部を無くすことで糸屑などのゴミの引っ掛かりを防止することができる。
樹脂固定部42bは、検出部42aと同じ幅の第1固定部42b1と、検出部42aよりも幅狭の第2固定部42b2とを有している。
第1固定部42b1は、略T字状の貫通孔42b3を有している。第2固定部42b2は、両端縁部が第1固定部42b1からコネクタ接続部42cにかけて先細り形状となるテーパ部42b4を有している。
図9(b)に示すように、電極支持部41aの裏側(溝部41dが形成される面とは反対側の面)には、溝部41dの側壁4b,4bに対応する位置において、下方へ突出する突条部41hが形成されている。この突条部41hには、前記貫通孔42b3が位置するようになっている。
これにより、インサート成型時の樹脂が貫通孔42b3を介して繋がることで、電極4
2A,42Bがセンサベース41に対して強固に支持される。また、貫通孔42b3の面積を実施形態のように大きく確保することにより、電極42A(42B)がセンサベース41に対してより強固に支持される。
図10は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の電導度検出手段の設置状態を示す図であり、図8のX−X線断面図である。図11は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の電導度検出手段の設置状態を示す図であり、図9のY−Y線断面図である。
図10および図11に示すように、電導度検出手段4は、前記第1傾斜面57の中央部に配置される。このとき、電導度検出手段4の溝部41dは、窪み部54の中央部に向けて傾斜して形成されている。
溝部41dの左右の側壁4b,4bは、それぞれ僅かに窪んだ凹み部(図示省略)を有し、この凹み部に電極42A,42Bがそれぞれ嵌まるようにして配置されている。このため、電極42A,42Bは、側壁4b,4bにおいて、表面のみを露出して、側壁4b、4bにそれぞれ略面一の状態に設けられているので、糸屑等が引っ掛かることがない。
前記した溝部41dの底面41d4に形成されたリブ41eは、電極42Aと電極42Bとの間において径方向に延びて形成されている。また、リブ41eは、電極42A,42Bの幅よりも長く形成され、溝部41dの上端部中央から溝部41dの下端部中央部まで延びて突設されている。
前記リブ41eは、流水路4a内の電極42A,42Bの高さよりも十分に低く形成されている。
また、溝部41dの傾斜壁部41d1と、溝部41dの底面41d4とが連続した面となることで、給水経路50から第1傾斜面57の上側に流れ落ちた液体が溝部41d(電導度検出手段4上の流水路4a)を通過し易くなる。
電導度検出手段4は、外槽2の第1傾斜面57に形成された円形のセンサ設置孔57aに対して外槽2の外側(下側)から電極支持部41aが挿入され、外槽2の第1傾斜面57に対して溝部41dの底面41d4が若干高くなるように設定されている。
図10に示すように、外槽2の第1傾斜面57、電導度検出手段4の溝部41dの底面41d4は、第2傾斜面58の傾斜した表面に対して、さらに、第2傾斜面58の方向へ大きく傾斜している。この底面41d4の傾斜角度は、例えば6度に設定されている。第1傾斜面57は、20度程度の角度に設定されている。第1傾斜面57および電導度検出手段4の溝部41dの底面41d4が、このような傾斜角度に設定されることで、水が電導度検出手段4上に停滞して電極42A,42Bが腐蝕するのを防止することができる。
また、電導度検出手段4の下部外周部に形成された環状部41gは、外槽2の第1傾斜面57の裏面に形成された環状の挿入部2cに挿入されている。また、第1傾斜面57の裏面には、電導度検出手段4に形成された取付部41fのねじ挿通孔41f1に対応する位置に、ねじ穴2dが形成され、ねじNがねじ挿通孔41f1に挿通されて、ねじ穴2dに螺着されることにより、電導度検出手段4が外槽2の窪み部54内の第1傾斜面57に固定されている。
前記外槽2の第1傾斜面57から電導度検出手段4の溝部41dを通って窪み部54の底面54aの第2傾斜面58に至る面は、ほぼ連続した面となるように構成されている。例えば、洗濯運転時の脱水工程において、ドラム3(図5参照)の貫通孔3bから外槽2に排出されたすすぎ水の一部や、また、給水口2a(図6参照)、給水経路50を通って来た液体は、外槽2の第1傾斜面57上に流れ落ち、電導度検出手段4の溝部41d(流水路4a)、第2傾斜面58を流れるようになっている。
≪制御装置≫
図12は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機Sの制御装置100の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、制御装置100は、マイコン110を中心に構成される。
マイコン110は、運転パターンデータベース111と、工程制御部112と、回転速度算出部113と、衣類重量算出部114と、電導度測定部115と、洗剤量・洗い時間決定部116と、洗剤状態判定部117と、電導度閾値設定部118と、を備えている。
操作スイッチ12,13は、使用者により運転コースを入力することができるようになっており、入力された信号をマイコン110に出力するようになっている。
水位センサ34は、外槽2の内部に貯留された水の水位を検出することができるようになっており、検出された信号をマイコン110に出力するようになっている。
温度センサT1は、外槽2の下部(例えば、排水口21)に設けられ、外槽2の内部に貯留された水の温度を検出することができるようになっている。温度センサT2は、送風ファン20の吸気側に設けられ、外槽2から送風ファン20に吸気される空気の温度を検出することができるようになっている。温度センサT3は、送風ファン20の排気側かつヒータ19よりも下流側に設けられ、送風ファン20からドラム3内に吹き出される空気の温度を検出することができるようになっている。なお、温度センサT1〜T3で検出された信号は、マイコン110に出力されるようになっている。
加速度センサ27は、外槽2に取り付けられ、外槽2(ドラム3)の振動を検知するようになっている。加速度センサで検知された信号は、マイコン110に出力されるようになっている。
回転検出装置28は、例えばレゾルバで構成され、モータMの回転を検出することができるようになっており、検出された信号は、マイコン110に出力されるようになっている。
モータ電流検出装置25は、モータMの電流値を検出することができるようになっており、検出された信号は、マイコン110に出力されるようになっている。
電導度検出手段4は、外槽2の内部に貯留された水の電導度を検出することができるようになっており、検出された信号は、マイコン110に出力されるようになっている。
マイコン110は、操作スイッチ12,13から入力された運転コースに対応する運転パターンを運転パターンデータベース111から呼び出し、洗濯または/および乾燥を開始する機能を有する。工程制御部112は、運転パターンデータベース111から呼び出された運転パターンに基づき、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程の各工程を運転制御する機能を有する。
各工程では、工程制御部112は、表示器14、給水ユニット15、給水電磁弁16、排水弁V1を制御する機能を有する。また、工程制御部112は、モータ駆動回路121を介して駆動装置M10のモータMを駆動制御し、クラッチ制御回路122を介してクラッチ機構Maを切り替え、ヒータスイッチ123のON/OFFを制御することによりヒータ19への通電を制御し、ファン駆動回路124を介して送風ファン20を制御し、循環ポンプ駆動回路125を介して循環ポンプ18を駆動制御する機能を有する。
ここで、循環ポンプ18は、排水口21から吸い込んだ水を窪み部54の循環吐出口54bから吐出させる洗剤溶かし動作と、排水口21から吸い込んだ水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させる循環動作と、を切り替えて行うことができるようになっている。なお、このような動作切替可能な循環ポンプ18の構成は、循環ポンプと切替弁とにより構成されるものであってもよく、例えば特許文献1のように循環ポンプの回転方向を切り替えることにより吐出方向を切り替えることができる構成であってもよい。
回転速度算出部113は、モータMの回転を検出する回転検出装置28からの検出値に基づき、モータMの回転速度を算出する機能を有する。
衣類重量算出部114は、回転速度算出部113で算出された回転速度と、モータ電流検出装置25の検出値に基づいて、ドラム3(図2参照)内の洗濯物の重量を算出する機能を有する。洗濯物の重量が増加することによりドラム3を回転させるための負荷が大きくなり、モータMに流れるモータ電流が多く必要になることから、モータMのモータ電流と回転速度により洗濯物の重量を算出することができる。
電導度測定部115は、電導度検出手段4からの検出値を用いて水道水、洗濯水の電導度を測定する機能を有する。
洗剤量・洗い時間決定部116は、電導度測定部115が測定した電導度等に基づいて、洗剤量および洗濯物のすすぎ時間を決定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
洗剤状態判定部117は、電導度測定部115が測定した電導度等に基づいて、洗剤の状態を判定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
電導度閾値設定部118は、洗剤状態判定部117が洗剤の状態を判定する際に用いる閾値を設定する機能を有するものであり、詳細は後述する。
≪運転工程≫
次に、図13から図15を用いて、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機Sの運転工程について説明する。図13は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機Sにおける洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。
ステップS1において、工程制御部112は、ドラム式洗濯機Sの運転工程のコース選択の入力を受け付ける(コース選択)。ここで、使用者は、ドア9を開けて、ドラム3の内部に選択する洗濯物を投入し、ドア9を閉じる。そして、使用者は、操作スイッチ12,13を操作することにより、運転工程のコースを選択し入力する。操作スイッチ12,13が操作されることにより、選択された運転工程のコースが工程制御部112に入力される。工程制御部112は、入力された運転工程のコースに基づいて、運転パターンデータベース111から対応する運転パターンを読み込み、ステップS2に進む。なお、以下の説明において、洗濯コース(洗い〜すすぎ2回〜脱水)が選択されたものとして説明する。
ステップS2において、工程制御部112は、ドラム3に投入された洗濯物の重量(布量)を検出する工程を実行する(布量センシング)。具体的には、工程制御部112は、モータMを駆動してドラム3を回転させるとともに、衣類重量算出部114が注水前の洗濯物の重量(布量)を算出する。
ステップS3において、工程制御部112は、洗剤量・運転時間を算出する工程を実行する(洗剤量運転時間算出)。具体的には、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、外槽2の給水口2aに直接給水する。電導度測定部115は、給水された水の電導度(硬度)を検出する。また、センサT1で、給水された水の温度を検出する。その後、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を閉弁して)、外槽2への給水を終了する。
洗剤量・洗い時間決定部116は、ステップS2で検出した布量、水の電導度(硬度)、水の温度に基づいて、マップ検索により、投入する洗剤量と運転時間を決定する。そして、工程制御部112は、決定された洗剤量・運転時間を表示器14に表示する。なお、外槽2に給水して水の電導度(硬度)および水温を検出するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、前回運転時の水の電導度(硬度)および水温をマイコン110の記憶部(図示せず)に記憶しておき、それを用いてもよい。
ステップS4において、工程制御部112は、洗剤投入待ち工程を実行する(洗剤投入待ち工程)。例えば、工程制御部112は、所定時間待機して、ステップS5に進む。なお、工程制御部112は、洗剤投入部7の開閉を検知する手段(図示せず)により、洗剤投入部7が開けられた後に閉じられた場合、洗剤が投入されたものとして、ステップS5に進む構成であってもよい。
ステップS5において、工程制御部112は、洗剤溶かし工程を実行する(洗剤溶かし工程)。なお、洗剤溶かし工程についての詳細は、図14および図15を用いて後述する。
ステップS6において、工程制御部112は、前洗い工程を実行する(前洗い工程)。ここで、前洗い工程とは、洗剤溶かし工程で生成された洗剤濃度の高い洗い水を洗濯物に浸み込ませる工程である。洗剤濃度の高い洗い水を洗濯物に浸み込ませることにより、洗浄力が向上する。具体的には、工程制御部112は、モータMを制御してドラム3を回転させるとともに、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだ洗剤濃度の高い洗い水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させることにより、ドラム3の内部の洗濯物に染み込ませる。
ステップS7において、工程制御部112は、本洗い工程を実行する(本洗い工程)。具体的には、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、所定の水位まで外槽2に給水する。また、工程制御部112は、排水口21から吸い込んだ洗い水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させるとともに、モータMを制御してドラム3を回転させることにより、ドラム3の内部の洗濯物をたたき洗いする。所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータMおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内の洗濯水を排水する。
ステップS8において、工程制御部112は、第1すすぎ工程を実行する(すすぎ1工程)。例えば、第1すすぎ工程において、工程制御部112は、給水電磁弁16および排水弁V1を制御して、給水と排水を繰り返すとともに、モータMを制御してドラム3を回転させ、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだすすぎ水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させて、衣類をすすぐ。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータMおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内のすすぎ水を排水する。なお、後述するように、すすぎ工程を1回とする洗剤状態と判定された場合(図15のステップS544参照)には、第1すすぎ工程はスキップされる。この際、脱水のみを行い第2すすぎ工程に移るが、脱水でドラム3を回転させているときに、本実施形態では設けていないが外槽2の開口側上部の散水口(図示せず)よりドラム3内側へ、第1すすぎ工程に使用する水より少ない水量を給水し簡易的にすすぎを行ってもよい。この簡易すすぎを実行するか否かは、電導度測定部115または洗剤状態判定部117、電導度閾値設定部118の処理結果により決定してもよい。簡易すすぎを行うことで、すすぎ回数を減らした場合でも時間を延長することなく、すすぎ効果の低下を抑制することができる。
ステップS9において、工程制御部112は、第2すすぎ工程を実行する(すすぎ2工程)。例えば、第2すすぎ工程において、工程制御部112は、排水弁V1を閉弁し、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、所定の水位まで外槽2に給水する。また、工程制御部112は、モータMを制御してドラム3を回転させ、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだすすぎ水を外槽2の開口部に設けられた吐出口(図示せず)からドラム3の内部に吐出させて、衣類をすすぐ。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータMおよび循環ポンプ18を停止させ、排水弁V1を開弁して外槽2内のすすぎ水を排水する。
ステップS10において、工程制御部112は、脱水工程を実行する(脱水工程)。具体的には、工程制御部112は、排水弁V1を開弁させるとともに、モータMを制御してドラム3を高速で回転させ、洗濯物を遠心脱水する。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部112は、モータMを停止させ、排水弁V1を閉弁して、洗濯コース(洗い〜すすぎ〜脱水)を終了する。
≪洗剤溶かし工程≫
次に、ステップS5の洗剤溶かし工程について、図14を用いて説明する。
ステップS51において、工程制御部112は、外槽2に洗剤と水を給水する(給水)。具体的には、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁を開弁して)、給水管P1を介して粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74に給水する。粉末洗剤投入室73および液体洗剤投入室74の洗剤と水は、洗剤送出管P3、蛇腹管P4、給水口2a、給水経路50を介して、出口50aから外槽2の窪み部54に流入する。所定水量まで給水すると、工程制御部112は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁を閉弁して)、給水を停止させる。
ステップS52において、外槽2の下部(例えば、排水口21)に設けられた温度センサT1で、外槽2の内部に貯留された水の温度tを計測する(水温tを計測)。
ステップS53において、工程制御部112は、洗剤溶かし動作を実行する(洗剤溶かし動作)。具体的には、工程制御部112は、循環ポンプ18を制御して、排水口21から吸い込んだ水と洗剤を、窪み部54の循環吐出口54bから吐出させる。循環吐出口54bから吐出された水と洗剤は、窪み部54を流れ、排水口21へと向かい、循環するようになっている。これにより、水と洗剤が攪拌され、洗剤が水に溶かされるようになっている。所定時間(例えば、10秒)が経過すると、工程制御部112は、循環ポンプ18を停止させる。
ステップS54において、洗剤状態判定部117は、電導度閾値判定を実行する(電導度閾値判定)。なお、この電導度閾値判定については、図15を用いて後述する。
ステップS55において、洗剤状態判定部117は、ステップS54で粉末洗剤であると判定されたか否かを判定する。粉末洗剤であると判定された場合(S55・Yes)、洗剤状態判定部117の処理は、ステップS56に進む。一方、粉末洗剤でないと判定された場合(S55・No)、洗剤状態判定部117の処理は、ステップS57に進む。
ステップS56において、洗剤状態判定部117は、ステップS52で計測した水温tが所定の閾値温度tより高いか否かを判定する。水温tが閾値温度tより高い場合(S56・Yes)、洗剤状態判定部117の処理は、ステップS58に進む。一方、水温tが閾値温度tより高くない場合(S56・No)、洗剤状態判定部117の処理は、ステップS59に進む。
ステップS57において、工程制御部112は、追加の洗剤溶かし動作を行わないで(追加溶かし動作なし)、ステップS5の洗剤溶かし工程を終了し、ステップS6の前洗い工程(図13参照)に進む。
ステップS58において、工程制御部112は、所定時間T1(例えば、15秒)で追加の洗剤溶かし動作を行って(追加溶かし動作(T1))、ステップS5の洗剤溶かし工程を終了し、ステップS6の前洗い工程(図13参照)に進む。
ステップS59において、工程制御部112は、所定時間T2(例えば、45秒)で追加の洗剤溶かし動作を行って(追加溶かし動作(T2))、ステップS5の洗剤溶かし工程を終了し、ステップS6の前洗い工程(図13参照)に進む。なお、所定時間T2は、所定時間T1よりも長い時間が設定されている。
<電導度閾値判定>
次に、ステップS54の電導度閾値判定について、図15を用いて説明する。
ステップS541において、電導度測定部115は、洗剤溶かし動作(S53)で生成された洗剤濃度の高い洗い水の電導度ECを計測する。なお、電導度ECを計測する際は、給水電磁弁16による外槽2への給水、循環ポンプ18による循環、モータMによるドラム3の回転は停止されていることが望ましい。
ステップS542において、洗剤状態判定部117は、ステップS541で計測された電導度ECが第1閾値電導度EC1より小さいか否かを判定する。なお、第1閾値電導度EC1は、電導度閾値設定部118が設定する値であり、ステップS3(図13参照)で検出した洗剤投入前の水の温度および電導度(硬度)に基づいて予め設定される。電導度ECが第1閾値電導度EC1より小さい場合(S542・Yes)、洗剤状態判定部117の処理は、ステップS544に進む。一方、電導度ECが第1閾値電導度EC1より小さくない場合(S542・No)、洗剤状態判定部117の処理は、ステップS543に進む。
ステップS543において、洗剤状態判定部117は、ステップS541で計測された電導度ECが第2閾値電導度EC2より小さいか否かを判定する。なお、第2閾値電導度EC2は、電導度閾値設定部118が設定する値であり、ステップS3(図13参照)で検出した洗剤投入前の水の温度および電導度(硬度)に基づいて予め設定される。電導度ECが第2閾値電導度EC2より小さい場合(S543・Yes)、洗剤状態判定部117の処理は、ステップS545に進む。一方、電導度ECが第2閾値電導度EC2より小さくない場合(S543・No)、洗剤状態判定部117の処理は、ステップS546に進む。
ステップS544において、洗剤状態判定部117は、すすぎ工程を1回とする洗剤状態と判定し、工程制御部112は、運転パターンをすすぎ工程を1回とする運転パターンに変更する。この運転パターンにおいて、すすぎ工程は、ステップS8のすすぎ1工程はスキップされ、ステップS9のすすぎ2工程のみが実行される。そして、ステップS54の電導度閾値判定を終了し、ステップS55(図14参照)に進む。
ステップS545において、洗剤状態判定部117は、すすぎ工程を2回とする洗剤状態と判定し、工程制御部112は、運転パターンをすすぎ工程を2回とする運転パターンにする。この運転パターンにおいて、すすぎ工程は、ステップS8のすすぎ1工程およびステップS9のすすぎ2工程が実行される。そして、ステップS54の電導度閾値判定を終了し、ステップS55(図14参照)に進む。
ステップS546において、洗剤状態判定部117は、粉末洗剤とする洗剤状態と判定する。また、工程制御部112は、運転パターンをすすぎ工程を2回とする運転パターンに変更する。この運転パターンにおいて、すすぎ工程は、ステップS8のすすぎ1工程およびステップS9のすすぎ2工程が実行される。また、図14のステップS55において、Yesとなり、追加溶かし動作が行われる(S58,S59参照)。そして、ステップS54の電導度閾値判定を終了し、ステップS55(図14参照)に進む。
≪まとめ≫
すすぎ工程が1回でもよい濃縮液体洗剤の水溶液は、すすぎ工程が2回の通常の液体洗剤の水溶液と比較して、電導度が小さくなっている。また、粉末洗剤の水溶液では、すすぎ工程が2回の通常の液体洗剤の水溶液と比較して、電導度が大きくなっている。また、洗剤の投入量が多い場合には、洗剤の投入量が少ない場合と比較して、電導度が大きくなる。
本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機Sは、洗剤の水溶液の電導度を測定することにより、粉末洗剤であるか否かを判定し(S542、S543参照)、粉末洗剤であると判定した場合には(S55・Yes)、追加の溶かし動作を行うようになっている(S58,S59参照)。これにより、粉末洗剤投入時の溶け残りを防止して、前洗い工程時に満遍なく洗剤を行き渡らせることができ、洗浄性能を向上させることができる。
また、粉末洗剤でない場合には(S55・No)、追加の溶かし動作を行わないようになっている(S57参照)。これにより、洗剤溶かし動作の時間を短縮するとともに、循環ポンプ18の動作時間を短縮して消費エネルギを低減させることができる。
また、追加の洗剤溶かし動作を行う際には、水温tに応じて、動作時間を変更するようになっている(S56,S58,S59参照)。即ち、水温tが閾値温度tよりも高く粉末洗剤が溶けやすい場合には、追加の洗剤溶かし動作の時間を時間T1とし、水温tが閾値温度tc以下で粉末洗剤が溶けにくい場合には、追加の洗剤溶かし動作の時間を時間T1よりも長い時間T2(T2>T1)とする。これにより、粉末洗剤が溶けやすい場合には、追加の洗剤溶かし動作の時間を短縮するとともに、循環ポンプ18の動作時間を短縮して消費エネルギ低減させることができる。
また、電導度ECが第1閾値電導度EC1より低い場合(例えば、すすぎ工程が1回の濃縮液体洗剤の場合、洗剤の投入量が少ない場合)(S542・Yes)、すすぎ工程の回数を1回とし(S544参照)、電導度ECが第1閾値電導度EC1以上の場合(例えば、すすぎ工程が2回の通常の液体洗剤の場合、洗剤の投入量が多い場合)(S542・No)、すすぎ工程の回数を2回とする(S545参照)ようになっている。このように、電導度ECに基づいて、洗剤の状態(洗剤の種類や洗剤の投入量)を判定し、適切なすすぎ回数とすることができるので、時間を短縮するとともに、すすぎ時のモータM等の動作時間を短縮して消費エネルギを低減させ、使用水量を低減させることができる。
ここで、電導度の測定は、洗剤溶かし工程(S5)で行われるのが望ましい。洗剤溶かし工程(S5)で生成される洗い水は、本洗い工程(S7)の洗い水と比較して、洗剤濃度の高い洗い水である。このため、洗剤の種類(濃縮液体洗剤、液体洗剤、粉末洗剤)による電導度の差も大きくなり、また、洗剤の投入量の差による電導度の差も大きくなる。これにより、ステップS542およびステップS543における判別性が向上する。
また、洗剤溶かし工程(S5)は前洗い工程(S6)より前の工程である。したがって、洗濯物に洗い水が散布される前に電導度を測定することができるので、洗濯物の汚れ等の影響を低減して電導度を測定することができる。
また、電導度閾値設定部118は、ステップS3(図13参照)で検出した洗剤投入前の水温および電導度(硬度)に基づいて、第1閾値電導度EC1および第2閾値電導度EC2を設定する。即ち、水温が高いほど、第1閾値電導度EC1および第2閾値電導度EC2を大きく設定し、水の電導度(硬度)が高いほど、第1閾値電導度EC1および第2閾値電導度EC2を大きく設定するようになっている。
このように、電導度の閾値を水の電導度(硬度)や水温で補正することができるので、好適に洗剤状態を判定することができる。
≪変形例≫
なお、本実施形態に係るドラム式洗濯機Sは、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
図14において、ステップS58,S59で追加の洗剤溶かし動作の時間を水温tにより変更するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、循環ポンプ18の回転速度(吐出流量)を変化させる構成であってもよい。具体的には、水温tが低いほど、循環ポンプ18の回転速度を増大させる構成であってもよい。また、水温を上昇させるためのヒータを備え、水温tが低い場合には、ヒータにより水温を上昇させる構成であってもよい。これにより、洗剤溶かし時間を短縮することができる。
図15において、電導度に基づいてすすぎ工程の回数を変更するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、すすぎ工程時の時間を変更する構成であってもよく、使用水量を変更する構成であってもよい。具体的には、電導度ECが高いほど、すすぎ工程時の使用水量を増加させる制御をする構成であってもよい。電導度ECが高い場合、即ち、投入された洗剤量が多い場合、すすぎ工程時に発泡するおそれがある。電導度ECが高いほど、使用水量を増加させることにより、発泡の発生を低減させることができる。また、電導度に基づいて、前洗い工程、本洗い工程の時間や使用水量を変更する構成であってもよい。
また、本実施形態に係るドラム式洗濯機Sは、循環ポンプ18を動作させることにより、洗剤溶かし動作をするものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、ドラム3を回転させることにより洗剤溶かし動作を行うドラム式洗濯機や、パルセータを回転させることにより洗剤溶かし動作を行う縦型洗濯機に適用してもよい。
また、電導度検出手段4は、本実施形態の構成に限られるものではなく、洗い水の電導度を検知できる構成であればよい。
S ドラム式洗濯機
M モータ(駆動装置)
1 筐体
2 外槽
3 ドラム
4 電導度検出手段
16 給水電磁弁(給水手段)
18 循環ポンプ(洗剤溶かし手段)
100 制御装置(運転制御手段)
71 トレイ(洗剤供給手段)
EC 電導度
EC1 第1閾値電導度
EC2 第2閾値電導度
t 水温
tc 閾値温度

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に防振支持され、内部に液体を貯溜可能な外槽と、
    前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、
    前記ドラムを回転駆動させる駆動装置と、
    前記外槽内に給水する給水手段と、
    前記外槽内に洗剤を供給する洗剤供給手段と、
    前記給水手段により給水された水と前記洗剤供給手段により供給された洗剤とを攪拌する洗剤溶かし手段と、
    液体の電気伝導度を検出する電導度検出手段と、
    前記駆動装置、前記給水手段および洗剤溶かし手段を制御する運転制御手段と、を備え、前記ドラムに投入する洗剤の種類及び洗剤の量を変更して洗濯可能な洗濯機において、
    前記運転制御手段は、
    前記洗剤溶かし手段を制御して水と洗剤を所定時間攪拌した後に、前記電導度検出手段で前記洗剤溶かし手段により攪拌された水の電気伝導度を検出し、
    前記電導度検出手段で検出した電気伝導度に基づいて、すすぎ回数またはすすぎ時間を変更する
    ことを特徴とする洗濯機。
  2. 前記電気伝導度の検出は、洗剤溶かし工程で行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記電導度検出手段で検出した電気伝導度が所定の閾値未満の場合、電気伝導度が所定の閾値以上の場合よりもすすぎ回数を低減する
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  4. 前記閾値は、前記給水手段により供給される水の電気伝導度に基づいて設定される
    ことを特徴とする請求項3に記載の洗濯機。
  5. 前記閾値は、前記給水手段により供給される水の温度に基づいて設定される
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の洗濯機。
  6. 前記給水手段により給水された水を前記ドラム内へ散水する散水口を設け、
    前記電導度検出手段によりすすぎ回数を低減した場合、スキップするすすぎ工程において、脱水する際に前記散水口から散水する
    ことを特徴とする請求項3に記載の洗濯機。
JP2012212816A 2012-09-26 2012-09-26 洗濯機 Active JP5797629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012212816A JP5797629B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012212816A JP5797629B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014064791A JP2014064791A (ja) 2014-04-17
JP5797629B2 true JP5797629B2 (ja) 2015-10-21

Family

ID=50741785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012212816A Active JP5797629B2 (ja) 2012-09-26 2012-09-26 洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5797629B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3161202B1 (en) 2014-06-24 2020-09-09 Electrolux Appliances Aktiebolag Method for operating a washing appliance and washing appliance
PL3161203T3 (pl) * 2014-06-24 2020-05-18 Electrolux Appliances Aktiebolag Sposób eksploatacji urządzenia pralniczego i urządzenie pralnicze realizujące ten sposób
PL3161204T3 (pl) 2014-06-24 2024-04-22 Electrolux Appliances Aktiebolag Sposób sterowania działaniem urządzenia piorącego i urządzenie piorące
CN109208232B (zh) * 2017-06-30 2021-09-14 青岛胶南海尔洗衣机有限公司 一种准确控制洗涤剂用量的方法及洗衣机
JP2019187578A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 洗濯機
JP2019202018A (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 洗濯機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04193294A (ja) * 1990-11-28 1992-07-13 Hitachi Ltd 洗濯機のセンサー制御方法
JPH0810497A (ja) * 1994-06-30 1996-01-16 Toshiba Corp 洗濯機
ES2428893T3 (es) * 2003-05-28 2013-11-12 Lg Electronics Inc. Un método de control de una lavadora
JP5163551B2 (ja) * 2009-03-11 2013-03-13 パナソニック株式会社 ドラム式洗濯機
JP2011019607A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Panasonic Corp 洗濯機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014064791A (ja) 2014-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5797629B2 (ja) 洗濯機
JP7195225B2 (ja) 洗濯機
JP4661522B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP6040091B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP5847234B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP5797628B2 (ja) 洗濯機
JP5927725B2 (ja) 洗濯機
JP5599764B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP6832815B2 (ja) 洗濯機
JP2019037408A (ja) 洗濯機
JP6890403B2 (ja) 洗濯機及び洗濯乾燥機
JP6623038B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP6818655B2 (ja) 洗濯機
JP2013071017A (ja) ドラム式洗濯機
JP6076862B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2017047050A (ja) 洗濯機
JP2017055926A (ja) 洗濯機
JP6208092B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP6660919B2 (ja) 洗濯機
JP2015047495A (ja) ドラム式洗濯機
JP2015062509A (ja) ドラム式洗濯機
JP5547698B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP5746942B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2015204927A (ja) ドラム式洗濯機
JP6153843B2 (ja) ドラム式洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5797629

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350