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JP5793526B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本明細書に記載の実施の形態は、可変抵抗素子の抵抗値の変化によりデータを記憶するメモリセルを配列してなる半導体記憶装置に関する。
近年、フラッシュメモリの後継候補として、記憶素子に可変抵抗素子を用いる抵抗変化メモリ装置が注目されている。ここで、抵抗変化メモリ装置には、遷移金属酸化物を記録層としてその抵抗値状態を不揮発に記憶する狭義の抵抗変化メモリ(ReRAM:Resistive RAM)の他、カルコゲナイド等を記録層として用いてその結晶状態(導体)と非晶質状態(絶縁体)の抵抗値情報を利用する相変化メモリ(PCRAM:Phase Change RAM)等も含むものとする。
抵抗変化メモリ装置のメモリセルアレイは、可変抵抗素子を含むメモリセルをビット線及びワード線の交差部に配置する。このようなメモリセルアレイでは、可変抵抗素子の有する特性を利用してメモリセルの選択を行うことができる。また、ビット線及びワード線を交互に積層させ、メモリセルアレイを三次元的に積層配列することで、高密度メモリセルアレイを実現することもできる。
選択メモリセルに対し電圧印加動作を実行して抵抗状態を変化させる場合、メモリセルアレイ内の他の非選択メモリセルに対しても電圧が印加されることがある。この電圧により非選択メモリセルの抵抗状態が影響を受け、非選択メモリセルに保持されているデータが変化するおそれがある。
特開2012−203926号公報
本明細書に記載の実施の形態は、メモリセルの抵抗状態の変動を抑制できる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
一の実施の形態にかかる半導体記憶装置は、
複数の第1配線と、
前記第1配線に交差するように延びる複数の第2配線と、
前記第1配線と前記第2配線との各交差部に配置され可変抵抗素子を含む複数のメモリセルと、
前記メモリセルに印加する電圧を制御する制御回路とを備える。
前記制御回路は、前記可変抵抗素子を第1の電圧で導通するリセット状態に変化させるリセット動作時に、選択第1配線及び選択第2配線に接続された選択メモリセルに第1の極性のリセット電圧を印加するリセット動作を実行可能に構成されている。
前記制御回路は、前記選択第1配線又は選択第2配線のいずれか一方に接続され、前記リセット動作時に前記リセット電圧に満たない電圧が印加された非選択メモリセルに対し、前記第1の極性とは逆の第2の極性のキャンセル電圧を印加するキャンセル動作を実行すると同時に、前記選択メモリセルに対して前記第2の極性の読み出し電圧を印加して前記選択メモリセルの状態を読み出すベリファイ動作を実行可能に構成されている。
前記キャンセル電圧と前記読み出し電圧とは、同一の電圧値である。
第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のブロック図である。 メモリセルアレイ1の一部の斜視図である。 図2におけるI−I’線で切断して矢印方向に見たメモリセル1つ分の断面図である。 メモリセルアレイ1及びその周辺回路の回路図である。 メモリセルの動作方法を説明する図である。 メモリセルのデータ保持状態を説明する図である。 第1の実施の形態のセット動作時における電圧印加状態を示す図である。 第1の実施の形態のセット動作時における電圧波形図である。 第1の実施の形態のリセット動作時における電圧印加状態を示す図である。 第1の実施の形態のリセット動作時における電圧波形図である。 第1の実施の形態の半選択メモリセルのデータ保持状態を説明する図である。 第1の実施の形態のリセット動作時、キャンセル動作時、及びベリファイ動作時における電圧印加状態を示す図である。 第1の実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作時における電圧波形図である。 第1の実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態の動作を制御する制御回路の回路図である。 第1の実施の形態の動作を制御する制御回路の回路図である。 第1の実施の形態の動作の効果を説明するグラフである。 第2の実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を説明するフローチャートである。 第4の実施の形態のリセット動作時、キャンセル動作時、及びベリファイ動作時における電圧印加状態を示す図である。 第4の実施の形態の動作を制御する制御回路の回路図である。 第5の実施の形態のリセット動作時、キャンセル動作時、ベリファイ動作時、及び負電圧印加動作時における電圧印加状態を示す図である。 第5の実施の形態のリセット動作時、キャンセル動作時、ベリファイ動作時、及び負電圧印加動作時における電圧印加状態を示す図である。 第5の実施の形態のリセット動作時、キャンセル動作時、ベリファイ動作時、及び負電圧印加動作時における電圧波形図である。 第5の実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を説明するフローチャートである。 第5の実施の形態の動作を制御する制御回路の回路図である。 第6の実施の形態のキャンセル動作時及びベリファイ動作時における電圧印加状態を示す図である。 第6の実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を説明するフローチャートである。 第6の実施の形態の動作を制御する制御回路の回路図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施の形態における図面の記載では、同一の構成を有する箇所には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
[全体構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性メモリの構成を示すブロック図である。この不揮発性メモリは、後述する可変抵抗素子VRを使用したメモリセルをマトリクス状に配置したメモリセルアレイ1を備える。
メモリセルアレイ1のビット線BLには、メモリセルアレイ1のビット線BLを選択し、メモリセルのデータ消去、メモリセルへのデータ書き込み、及びメモリセルからのデータ読み出しを行うために、ビット線BLの電圧を制御するカラム制御回路2が電気的に接続されている。また、メモリセルアレイ1のワード線WLには、メモリセルアレイ1のワード線WLを選択し、メモリセルのデータ消去、メモリセルへのデータ書き込み、及びメモリセルからのデータ読み出しを行うために、ワード線WLの電圧を制御するロウ制御回路3が電気的に接続されている。
[メモリセルアレイ1]
図2は、メモリセルアレイ1の一部の斜視図、図3は、図2におけるI−I’線で切断して矢印方向に見たメモリセル1つ分の断面図である。複数本の第1の配線としてワード線WL0〜WL2が、半導体基板Sの表面に平行なY方向に配設される。ワード線WLと交差するように複数本の第2の配線としてビット線BL0〜BL2が、半導体基板Sの表面に平行なX方向に配設される。ワード線WL0〜WL2とビット線BL0〜BL2との各交差部には、両配線に挟まれるようにメモリセルMCが配置される。第1及び第2の配線は、熱に強く、且つ抵抗値の低い材料が望ましく、例えばW、WN、WSi、NiSi、CoSi等を用いることができる。
[メモリセルMC]
図3に示すように、メモリセルMCは、ビット線BLとワード線WLとの間に可変抵抗素子VRが接続された回路である。可変抵抗素子VRのZ方向の上下には、バリアメタル及び接着層として機能する電極EL1、EL2が配置される。電極EL1上には可変抵抗素子VRが配置され、可変抵抗素子VR上には電極EL2が配置されている。電極EL2の電極材料としては、伝導フィラメントを構成する金属元素を含むものが用いられる。電極EL2に用いられる金属元素としては、例えば、Ag、Ni、Co、Al、Zn、Ti、Ta、Cu等を選択することができる。電極EL2には、さらに、不純物がドープされたシリコン、W、Ti、TiN、TiSi、TiSi、Ta、TaN、TaSiが積層されていてもよい。電極EL1としては、種々の金属元素を用いることができるが、例えば、不純物がドープされたシリコン、W、Ti、TiN、TiSi、TiSi、Ta、TaN、TaSiや、これらの積層構造から選択することができる。
[可変抵抗素子]
可変抵抗素子VRとしては、電圧印加によって、電界、電流、熱、化学エネルギー等を介して抵抗値を変化させることができる物質が用いられる。可変抵抗素子VRは、例えば、基材として酸化シリコン(SiO)を含む膜からなる。具体的には、酸化シリコン(SiO)の単層膜、又は酸化シリコン(SiO)と半導体や絶縁体とが積層された構造からなる。酸化シリコン(SiO)に積層される半導体や絶縁体としてはシリコン(Si)や酸化ハフニウム(HfO)等が用いられる。後述するように、本実施の形態の可変抵抗素子VRは、状態により印加電圧に対する電流電圧特性が異なる。これを利用して、可変抵抗素子VRを選択素子として用いることができる。
[メモリセルアレイ及びその周辺回路]
図4は、メモリセルアレイ1及びその周辺回路の回路図である。各ビット線BLの一端はカラム制御回路2の一部であるカラム系周辺回路2aに接続されている。また、各ワード線WLの一端はロウ制御回路3の一部であるロウ系周辺回路3aに接続されている。このカラム系周辺回路2a及びロウ系周辺回路3aにより、ビット線BL及びワード線WLに対して動作に必要な電圧が供給される。カラム系周辺回路2a及びロウ系周辺回路3aには、ビット線BL及びワード線WLの動作制御に必要な異なる機能をそれぞれ付加することが可能である。
以下、メモリセルMCに対してビット線BLが高電圧、ワード線WLが低電圧となるように電圧が印加されている場合、正の極性の電圧が印加されていると称し、メモリセルMCに対してビット線BLが低電圧、ワード線WLが高電圧となるように電圧が印加されている場合、負の極性の電圧が印加されていると称することがある。この場合、メモリセルMCに対して正の極性に印加された電圧は正の電圧として示され、メモリセルに対して負の極性に印加された電圧は負の電圧として示される。
[メモリセルの動作]
図5は、可変抵抗素子VRを含むメモリセルMCの動作方法を説明する図である。
選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRに所定の電圧を所定時間印加することにより、選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRが所定の電圧よりも低い電圧で導通するセット状態へと変化する。以下、この可変抵抗素子VRをセット状態へ変化させる動作をセット動作という。セット状態は、電極EL1、EL2を接続する伝導フィラメントFの一部が切断した状態である。
一方、選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRに所定の電圧を所定時間印加することにより、選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRが所定の電圧よりも高い電圧で導通するリセット状態へと変化する。以下、この可変抵抗素子VRをリセット状態へ変化させる動作をリセット動作という。リセット状態は、伝導フィラメントFの切断距離が、セット状態よりも長い状態である。
読み出し動作時には、選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRに所定の読み出し電圧を印加する。これにより、電極EL1側に向けて伝導フィラメントFが伸びるが、セット状態とリセット状態とでは、伝導フィラメントFが電極EL1に接続する電圧が異なる。その違いを利用して、選択メモリセルMCの状態を読み出すことができる。
図6は、メモリセルのデータ保持状態を説明する図である。図6は、可変抵抗素子VRのセット状態とリセット状態の電気的特性を示している。図6は、電極EL2としてAgを用い、可変抵抗素子VRの基材として酸化シリコン(SiO)を用いた場合の例である。図6には、セット状態の電流電圧特性が破線で示されており、リセット状態の電流電圧特性が実線で示されている。
メモリセルMCがセット状態の場合、電圧Vth_s以上の電圧を印加すると、電流が多く流れる。一方、メモリセルMCがリセット状態の場合、電圧Vth_r以上の電圧を印加すると、電流が多く流れる。この場合、電圧Vth_sは電圧Vth_rより小さく、Vth_s≦Vread<Vth_rを満たす電圧Vreadを読み出し電圧とすれば、セット状態とリセット状態とで読み出し電圧Vread印加時の電流には大きな差が生じる。この電流差に基づき、メモリセルMCの抵抗状態をデータとして読み出す。
ここで、読み出し動作時の印加電圧の制御により、読み出し動作時に非選択のメモリセルMCには電圧Vth_sより小さい電圧が印加されるようにすることができる。これにより、非選択メモリセルMCには非常に小さな電流しか流れず、メモリセルMCに選択素子としての機能を持たせることができる。
次に、メモリセルMCに対するセット動作及びリセット動作の詳細な説明を行う。
[セット動作]
以下、図7及び図8を参照して、本実施の形態に係るセット動作を説明する。ここで、本実施の形態におけるセット動作は、選択メモリセルMCに対し正の極性のセット電圧を印加して、可変抵抗素子VRをセット状態へ変化させる動作であるものとする。以下、セット動作について説明する。
図7は、本実施の形態のセット動作時における電圧印加状態を示す図である。図7は、1層のメモリセルアレイ1に対してセット動作を実行する場合の電圧印加状態を示している。図8は、本実施の形態のセット動作時におけるメモリセルMCに印加される電圧波形図である。本実施の形態では、選択ビット線BL0及び選択ワード線WL2に接続されたメモリセルMC20を選択メモリセルMCとしてセット動作を実行する例を説明する。また、以下の説明では、選択ビット線BL0又は選択ワード線WL2のいずれか一方に接続されたメモリセルMC21、MC22、MC10、MC00を半選択メモリセルMCといい、選択ビット線BL0及び選択ワード線WL2のいずれにも接続されないメモリセルMC11、MC12、MC01、MC02を非選択メモリセルMCというものとする。
図7に示すように、選択ビット線BL0には、リセット状態の可変抵抗素子VRをセット状態に変更することができるセット電圧Vsが印加される。選択ワード線WL2の電位は0Vとする。非選択ビット線BL1、BL2には、セット電圧Vsの半分の電圧Vs/2が印加される。また、非選択ワード線WL0、WL1には、セット電圧Vsの半分の電圧Vs/2が印加される。これらの電圧の印加時間は、セット電圧印加時間Tsである。以下、電圧の印加時間(電圧パルス幅)とは、所定の配線に印加される電圧が、所望の値の半分を上回った時間から、所望の値の半分を下回る時間までのことをいうものとする。例えば、セット動作時のセット電圧印加時間は、選択ビット線BL0の電圧が電圧Vs/2を上回った時から、電圧Vs/2を下回った時までの時間を基に算出する。
図8に示すように、セット動作時の電圧印加により、選択メモリセルMC20には、セット動作に必要な正の極性のセット電圧Vsが印加される。これにより、選択メモリセルMC20は、リセット状態の可変抵抗素子VRがセット状態に変更される。また、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00には、正の極性の電圧Vs/2が印加される。この電圧Vs/2では、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00にはセット動作が生じないため、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00は、セット動作前の状態のまま保たれる。非選択メモリセルMC11、MC12、MC01、MC02には電圧が印加されないため、非選択メモリセルMC11、MC12、MC01、MC02は、セット動作前の状態のまま保たれる。
[リセット動作]
以下、図9及び図10を参照して、本実施の形態に係るリセット動作を説明する。ここで、本実施の形態におけるリセット動作は、選択メモリセルMCに対し負の極性のリセット電圧を印加して、可変抵抗素子VRをリセット状態へ変化させる動作であるものとする。以下、リセット動作について説明する。
図9は、本実施の形態のリセット動作時における電圧印加状態を示す図である。図10は、本実施の形態のリセット動作時におけるメモリセルMCに印加される電圧波形図である。本実施の形態では、選択ビット線BL0及び選択ワード線WL2に接続されたメモリセルMC20を選択メモリセルMCとしてリセット動作を実行する例を説明する。
図9に示すように、選択ワード線WL2には、セット状態の可変抵抗素子VRをリセット状態に変更することができるリセット電圧Vrが印加される。選択ビット線BL0の電位は0Vとする。非選択ビット線BL1、BL2には、リセット電圧Vrの半分の電圧Vr/2が印加される。また、非選択ワード線WL0、WL1には、リセット電圧Vrの半分の電圧Vr/2が印加される。これらの電圧の印加時間は、リセット電圧印加時間Trである。
図10に示すように、リセット動作時の電圧印加により、選択メモリセルMC20には、リセット動作に必要な負の極性のリセット電圧−Vrが印加される。これにより、選択メモリセルMC20は、セット状態の可変抵抗素子VRがリセット状態に変更される。また、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00には、負の極性の電圧−Vr/2が印加される。この電圧−Vr/2では、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00にはリセット動作が生じない。非選択メモリセルMC11、MC12、MC01、MC02には電圧が印加されないため、非選択メモリセルMC11、MC12、MC01、MC02は、リセット動作前の状態のまま保たれる。
[ベリファイ動作]
このリセット動作を実行した後、選択メモリセルMCが所望の状態に変化したか否かを判定するためのベリファイ動作を行う。ベリファイ動作は、電圧Vreadを読み出し電圧として選択メモリセルMC20に印加し、選択メモリセルMC20に流れる電流を検出する。上述のように、メモリセルMCへ電圧Vreadを印加すると、メモリセルMCがリセット状態へ変化していない場合には、電流が多く流れる。一方、メモリセルMCがリセット状態に変化している場合、電流はほとんど流れない。選択メモリセルMC20に流れる電流が判定値Ithより小さければ、選択メモリセルMC20はリセット状態へ変化していると判定され、動作は終了する。一方、選択メモリセルMC20に流れる電流が判定値Ith以上であれば、選択メモリセルMC20はセット状態であると判定され、再度リセット動作が実行される。なお、本実施の形態におけるベリファイ動作の制御については、後述する。
次に、リセット動作時の問題について説明する。図11は、リセット動作時における、半選択メモリセルMCのデータ保持状態を説明する図である。
上述のように、リセット動作時には、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00には、負の極性の電圧−Vr/2が印加される。セット状態の可変抵抗素子VRに、この負の極性の電圧−Vr/2が印加されると、完全なリセット動作は生じないものの、若干の状態変化が生じる場合がある。以下、可変抵抗素子VRに負の極性の電圧−Vr/2が印加されたことによる状態変化のことを、ディスターブと称することがある。
図11に示すように、セット状態の可変抵抗素子VRに負の極性の電圧を印加した場合、可変抵抗素子VRが導通する電圧が変化する。通常のセット状態の可変抵抗素子VRに何も電圧が印加されない場合(印加電圧0V)、セット状態の可変抵抗素子VRが導通する電圧は、電圧Vth_sである。また、負の極性のリセット電圧−Vrが印加されると、セット状態の可変抵抗素子VRに対してリセット動作が行われ、可変抵抗素子VRが導通する電圧はリセット状態の電圧Vth_rとなる。
ここで、セット状態の可変抵抗素子VRに、リセット電圧−Vrに満たない負の極性の電圧(例えば、電圧−Vr/3、電圧−2Vr/3)が印加された場合でも、可変抵抗素子VRが導通する電圧が変化する。これにより、電圧Vth_sが変化して、図6に示す読み出し電圧Vreadを超えると、読み出し動作を実行することが不可能になるおそれがある。このように、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00の可変抵抗素子VRに負の極性の電圧−Vr/2が印加された場合、ディスターブが生じる。
これに対し、本実施の形態の半導体記憶装置では、以下に説明するキャンセル動作を実行して、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00の可変抵抗素子VRのディスターブを解消する。また、本実施の形態の半導体記憶装置では、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00へのキャンセル動作とともに、選択メモリセルMC20のベリファイ動作を実行する。以下、図12及び図13を参照して、本実施の形態に係るキャンセル動作及びベリファイ動作について説明する。
[キャンセル動作及びベリファイ動作]
ここで、本実施の形態におけるキャンセル動作は、リセット動作後の半選択メモリセルMCに対し正の極性のキャンセル電圧を印加して、可変抵抗素子VRのディスターブを解消させる動作である。可変抵抗素子VRに対し、リセット電圧−Vrに満たない負の極性の電圧が印加されると、可変抵抗素子VRが導通する電圧が高くなるように変化する(ディスターブ)。このディスターブを受けた可変抵抗素子VRに対して、正の極性のキャンセル電圧を印加する動作によって、可変抵抗素子VRが導通する電圧を低くすることができる。また、本実施の形態の半導体記憶装置では、このキャンセル動作とともに、選択メモリセルMC20のベリファイ動作を実行する。以下、キャンセル動作及びベリファイ動作について説明する。
図12は、本実施の形態のリセット動作時、キャンセル動作、及びベリファイ動作時における電圧印加状態を示す図である。本実施の形態のキャンセル動作及びベリファイ動作は、図12に示す動作を順に実行する。図13は、本実施の形態のリセット動作時、キャンセル動作時、及びベリファイ動作時におけるメモリセルMCに印加される電圧波形図である。図14は、本実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を説明するフローチャートである。本実施の形態では、選択ビット線BL0及び選択ワード線WL2に接続されたメモリセルMC20を選択メモリセルMCとしてリセット動作を実行し、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00に対してキャンセル動作を実行する例を説明する。
図12に示すリセット動作時の電圧印加状態は、図9に示す電圧印加状態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施の形態のキャンセル動作では、まず半選択メモリセルMC10、MC00に可変抵抗素子VRのディスターブを解消させるキャンセル動作1を実行する。その後、半選択メモリセルMC21、MC22に可変抵抗素子VRのディスターブを解消させるキャンセル動作2を実行する。この順番は任意に変更可能である。
まず、図12に示すように、キャンセル動作1では、ビット線BL0に、可変抵抗素子VRのディスターブを解消させることのできるキャンセル電圧Vcancelが印加される。ビット線BL1、BL2、及びワード線WL0、WL1、WL2の電位は0Vとする。この電圧の印加時間は、キャンセル電圧印加時間Tcancelである。
図13に示すように、キャンセル動作1時の電圧印加により、半選択メモリセルMC10、MC00には、キャンセル動作に必要な正の極性のキャンセル電圧Vcancelが印加される。これにより、半選択メモリセルMC10、MC00は、可変抵抗素子VRのディスターブが解消される。つまり、可変抵抗素子VRが導通する電圧を通常の電圧Vth_s程度に下げることができる。
ここで、選択メモリセルMC20には、正の極性のキャンセル電圧Vcancelが印加される。しかし、リセット動作が完全に終了した選択メモリセルMC20に対してキャンセル電圧Vcancelが印加されたとしても、リセット状態には変化が生じず、選択メモリセルMC20に悪影響はない。また、半選択メモリセルMC21、MC22、及び非選択メモリセルMC11、MC12、MC01、MC02には電圧が印加されないため、これらのメモリセルMCは、キャンセル動作1前の状態のまま保たれる。
次に、図12に示すように、キャンセル動作2及びベリファイ動作では、ビット線BL0、BL1、BL2には、可変抵抗素子VRのディスターブを解消させることのできるキャンセル電圧Vcancelが印加される。ワード線WL2の電位は0Vとする。また、ワード線WL0、WL1には、キャンセル電圧Vcancelが印加される。これらの電圧の印加時間は、キャンセル電圧印加時間Tcancelである。
図13に示すように、キャンセル動作2時の電圧印加により、半選択メモリセルMC21、MC22には、キャンセル動作に必要な正の極性のキャンセル電圧Vcancelが印加される。これにより、半選択メモリセルMC21、MC22は、可変抵抗素子VRのディスターブが解消される。つまり、可変抵抗素子VRが導通する電圧を通常の電圧Vth_s程度に下げることができる。
また、半選択メモリセルMC10、MC00、及び非選択メモリセルMC11、MC12、MC01、MC02には電圧が印加されないため、これらのメモリセルMCは、キャンセル動作2前の状態のまま保たれる。
ここで、選択メモリセルMC20には、正の極性のキャンセル電圧Vcancelが印加される。このキャンセル電圧Vcancelは、選択メモリセルMC20からデータを読み出すことのできる電圧Vreadと同一の値に設定されている。電圧Vreadは、上述のように、選択メモリセルMC20がセット状態にあるか、リセット状態にあるかを判定できる電圧である。この電圧Vreadが印加された際に、ビット線BL0に流れる電流Ireadを読み出して、判定値Ithと比較する。選択メモリセルMC20に流れる電流が判定値Ithより小さければ、選択メモリセルMC20はリセット状態へ変化していると判定され、動作は終了する。一方、選択メモリセルMC20に流れる電流が判定値Ith以上であれば、選択メモリセルMC20はセット状態であると判定され、再度リセット動作が実行される。このように、本実施の形態の半導体記憶装置においては、キャンセル動作とベリファイ動作とが同時に実行される。この場合、キャンセル電圧印加時間Tcancelが読み出し電圧印加時間Treadと等しい。
なお、このベリファイ動作時に、電流値を読み出すビット線BL0に接続された半選択メモリセルMC10、MC00には電圧が印加されていない。そのため、半選択メモリセルMC10、MC00を介してビット線BLに電流が流れることはなく、選択メモリセルMC20の状態を正確に読み出すことができる。
図14は、上述の動作を説明するフローチャートである。リセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作が開始されると、ステップS11において、リセット動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図12に示す状態である。次に、ステップS12において、キャンセル動作1が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図12に示す状態である。そして、ステップS13において、キャンセル動作2及びベリファイ動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図12に示す状態である。
ステップS14において、ベリファイ動作時に選択メモリセルMC20を介してビット線BL0に流れる電流Ireadと判定値Ithとを比較する。電流Ireadが判定値Ith以上であれば、選択メモリセルMC20はセット状態であると判定され、再度ステップS11のリセット動作が実行される。一方、電流Ireadが判定値Ithより小さければ、選択メモリセルMC20はリセット状態へ変化していると判定され、動作は終了する。
[効果]
本実施の形態に係る半導体記憶装置において、リセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を実行する。キャンセル動作時の電圧印加により、半選択メモリセルMCには、キャンセル動作に必要な正の極性のキャンセル電圧Vcancelが印加される。これにより、半選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRのディスターブが解消される。また、半選択メモリセルMCにキャンセル動作を実行する際に、キャンセル電圧Vcancelを読み出し電圧Vreadと同一の値とする。これにより、半選択メモリセルMCのキャンセル動作と選択メモリセルMCのベリファイ動作を同時に実行している。その結果、リセット動作後のメモリセルアレイ1に対してベリファイ動作を実行する場合でも、ベリファイ動作のために、動作時間を必要とすることがなく、半導体記憶装置の動作時間を低減することができる。
図17は、本実施の形態のキャンセル動作を行った場合の効果を示すグラフである。図17には、キャンセル動作前とキャンセル動作後における半選択メモリセルMCの導通する電圧Vthと、ある電圧Vthで導通する半選択メモリセルMCの数を表す累積確率とを示している。図17に示すように、キャンセル動作を実行した後は、低い電圧Vthで導通するメモリセルが増えている。これは、可変抵抗素子VRが導通する電圧を通常の電圧Vth_s程度に下げることができたことを表す。このように、キャンセル動作を実行することにより、半選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRのディスターブが解消される。すなわち、リセット動作に起因するメモリセルMCの抵抗状態の変動を抑制することが可能となる。
[第1の実施の形態の制御回路]
次に、図15を参照して、第1の実施の形態の動作を実行するための制御回路について説明する。図15は、実施の形態の動作を制御する制御回路の回路図である。図15に示すように、メモリセルアレイ1のビット線BL及びワード線WLは、それぞれビット線選択回路2b及びワード線選択回路3bに接続されている。ビット線選択回路2b及びワード線選択回路3bは、カラム選択信号CSn、bCSn及びロウ選択信号RSn、bRSnによって制御されて、動作に必要なビット線BL及びワード線WLが選択される。
図15に示す信号READ、信号SET、信号RESET、信号CNCL、信号RVREADは、それぞれ、通常のデータ読み出し動作、セット動作、リセット動作、キャンセル動作、リセット時のベリファイ動作時に“H”となる制御信号である。また、信号bREAD、信号bSET、信号bRESET、信号bRVREADは、それぞれ、通常のデータ読み出し動作、セット動作、リセット動作、リセット動作後のベリファイ動作時に“L”となる制御信号である。これにより、回路C1、C2、C3、C4が制御されて、各動作が別個に実行可能になる。
通常のデータ読み出し動作時には、電源ノードVXXは電圧Vread/2、電源ノードVYYは電圧VHR(=Vread+所定電圧Vα(Vαは例えば2〜3V程度))、電源ノードVZZは電圧Vread、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVAAは電圧Vread、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
セット動作時には、電源ノードVXXは電圧Vs/2、電源ノードVYYは電圧VHS(=Vs+所定電圧Vβ(Vβは例えば3〜4V程度))、電源ノードVZZは電圧Vs、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVAAは電圧Vs、電源ノードVIBはセット動作時の電流制限用バイアス電圧VISに設定される。
リセット動作時には、電源ノードVXXは電圧Vr/2、電源ノードVYYは電源電圧VDD、電源ノードVZZは接地電圧VSS、電源ノードVWWは電圧Vr、電源ノードVAAは電圧Vr、電源ノードVIBは接地電圧VSSに設定される。
キャンセル動作時には、電源ノードVXXは接地電圧VSS、電源ノードVYYは電圧VHR(=Vread+所定電圧Vα(Vαは例えば2〜3V程度))、電源ノードVZZは電圧Vread、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVAAは接地電圧VSS、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
ベリファイ動作時には、電源ノードVXXは電圧Vread、電源ノードVYYは電圧VHR(=Vread+所定電圧Vα(Vαは例えば2〜3V程度))、電源ノードVZZは電圧Vread、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVAAは電圧VHR、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
読み出し動作及びセット動作時には、選択ビット線BLの電圧は、フィードバック型のビット線電圧設定用の増幅器A2及びトランジスタN5により設定される。また、非選択ビット線BL及び非選択ワード線WLの電圧は、フィードバック型の非選択配線電圧設定用の増幅器A1及びトランジスタN1により設定される。読み出し動作及びベリファイ動作は、トランジスタP5、P6からなるカレントミラー回路に流れる電流(トランジスタN6への電圧VIRによって設定される)と、選択ビット線BLに流れる電流とを比較する。これは、選択ビット線BLに接続された増幅器A3において、基準電圧VREFと、カレントミラー回路に流れる電流及び選択メモリセルMCがその状態に応じて流す電流により決定されるトランジスタP4のドレイン電圧との電圧の大小を比較することにより行われる。増幅器A3の出力信号SAOが読み出し動作及びベリファイ動作の結果となる。選択メモリセルMCがセット状態の場合、出力信号SAOが“H”となり、リセット状態の場合、出力信号SAOが“L”となる。この制御回路によって、上述の各動作を実行することができる。
なお、セット動作時には、カレントミラー接続されたトランジスタP5、P6は、ビット線BLの電流をトランジスタN6への電圧VISによって設定される電流に制限する電流制限回路として機能する。
[制御回路の他の例]
次に、図16を参照して、第1の実施の形態の動作を実行するための制御回路の他の例について説明する。図16は、実施の形態の動作を制御する制御回路の回路図である。図16に示す制御回路は、リセット動作時の選択ワード線WLへ電圧を供給する電源ノードVWWを削除し、電源ノードVZZから選択ワード線WLに電圧を印加する点において、図15に示す制御回路と異なる。また、トランジスタN7、P7からなるワード線放電回路を有する点において、図15に示す制御回路と異なる。
通常のデータ読み出し動作時には、電源ノードVXXは電圧Vread/2、電源ノードVYYは電圧VHR(=Vread+所定電圧Vα(Vαは例えば2〜3V程度))、電源ノードVZZは電圧Vread、電源ノードVAAは電圧Vread、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
セット動作時には、電源ノードVXXは電圧Vs/2、電源ノードVYYは電圧VHS(=Vs+所定電圧Vβ(Vβは例えば3〜4V程度))、電源ノードVZZは電圧Vs、電源ノードVAAは電圧Vs、電源ノードVIBはセット動作時の電流制限用バイアス電圧VISに設定される。
リセット動作時には、電源ノードVXXは電圧Vr/2、電源ノードVYYは電源電圧VHT(=Vr+所定電圧Vγ(Vγは例えば3〜4V程度))、電源ノードVZZは電圧Vr、電源ノードVAAは電圧Vr、電源ノードVIBはリセット動作時の電流制限用バイアス電圧VITに設定される。
キャンセル動作時には、電源ノードVXXは接地電圧VSS、電源ノードVYYは電圧VHR(=Vread+所定電圧Vα(Vαは例えば2〜3V程度))、電源ノードVZZは電圧Vread、電源ノードVAAは接地電圧VSS、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
ベリファイ動作時には、電源ノードVXXは電圧Vread、電源ノードVYYは電圧VHR(=Vread+所定電圧Vα(Vαは例えば2〜3V程度))、電源ノードVZZは電圧Vread、電源ノードVAAは電圧VHR、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
この制御回路によっても、上述の各動作を実行することができる。なお、リセット動作時に選択メモリセルMCがリセット状態に変化した場合、トランジスタN7、P7によりワード線WLが放電され、選択メモリセルMCが破壊されるような電圧が印加されることを防止できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を、図18を参照して説明する。本実施の形態の半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。上述の第1の実施の形態は、キャンセル動作1を実行した後に、キャンセル動作2及びベリファイ動作を実行するものとして説明した。以下の第2の実施形態は、キャンセル動作2及びベリファイ動作を、キャンセル動作1の前に実行する点において、第1の実施の形態と異なる。
図18は、本実施の形態の動作を説明するフローチャートである。本実施の形態において、リセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作時の電圧印加状態は、第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作が開始されると、ステップS21において、リセット動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図12に示す状態である。次に、ステップS22において、キャンセル動作2及びベリファイ動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図12に示す状態である。
ステップS23において、ベリファイ動作時に選択メモリセルMC20を介してビット線BL0に流れる電流Ireadと判定値Ithとを比較する。電流Ireadが判定値Ithより小さければ、選択メモリセルMC20はリセット状態へ変化していると判定され、次のステップS24に移る。一方、電流Ireadが判定値Ith以上であれば、選択メモリセルMC20はセット状態であると判定され、再度ステップS21のリセット動作が実行される。
そして、ステップS24において、キャンセル動作1が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図12に示す状態である。本実施の形態の半導体記憶装置では、ステップS24のキャンセル動作1を1回実行した後、動作が終了する。
[効果]
本実施の形態に係る半導体記憶装置において、リセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を実行する。キャンセル動作時の電圧印加により、半選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRのディスターブが解消される。また、半選択メモリセルMCのキャンセル動作と選択メモリセルMCのベリファイ動作を同時に実行している。そのため、リセット動作後のメモリセルアレイ1に対してベリファイ動作を実行する場合でも、ベリファイ動作のために、動作時間を必要とすることがなく、半導体記憶装置の動作時間を低減することができる。
そして、本実施の形態の半導体記憶装置では、キャンセル動作1と、キャンセル動作2及びベリファイ動作とは、任意に順番を入れ替えることが可能である。半導体記憶装置の動作を制御する際の制約が少なくなり、動作を容易に実行することが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を、図19を参照して説明する。本実施の形態の半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。上述の第2の実施の形態は、キャンセル動作2及びベリファイ動作の後に実行するキャンセル動作1を1回のみ実行するものとして説明した。以下の第3の実施形態は、キャンセル動作2及びベリファイ動作の後に実行するキャンセル動作1の回数を変化させる点において、第2の実施の形態と異なる。
図19は、本実施の形態の動作を説明するフローチャートである。本実施の形態において、リセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作時の電圧印加状態は、第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作が開始されると、ステップS31において、リセット動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図12に示す状態である。次に、ステップS32において、キャンセル動作2及びベリファイ動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図12に示す状態である。
ステップS33において、ベリファイ動作時に選択メモリセルMC20を介してビット線BL0に流れる電流Ireadと判定値Ithとを比較する。電流Ireadが判定値Ithより小さければ、選択メモリセルMC20はリセット状態へ変化していると判定され、次のステップS34に移る。一方、電流Ireadが判定値Ith以上であれば、選択メモリセルMC20はセット状態であると判定され、再度ステップS31のリセット動作が実行される。このとき、ステップS35において、キャンセル動作2及びベリファイ動作を何回実行したかが、カウントされる。このカウント結果は、制御回路の設けられるメモリ等に保持される。
そして、ステップS34において、キャンセル動作1が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図12に示す状態である。本実施の形態において、ステップS34のキャンセル動作1は、ステップS32のキャンセル動作2及びベリファイ動作が実行された回数だけ繰り返される。これは、制御回路に設けられたメモリ等のカウント回数を参照して実行する。
[効果]
本実施の形態に係る半導体記憶装置において、リセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を実行する。キャンセル動作時の電圧印加により、半選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRのディスターブが解消される。また、半選択メモリセルMCのキャンセル動作と選択メモリセルMCのベリファイ動作を同時に実行している。そのため、リセット動作後のメモリセルアレイ1に対してベリファイ動作を実行する場合でも、ベリファイ動作のために、動作時間を必要とすることがなく、半導体記憶装置の動作時間を低減することができる。
そして、本実施の形態の半導体記憶装置では、キャンセル動作1の回数と、キャンセル動作2及びベリファイ動作の回数とは、等しくなるように制御される。キャンセル動作1とキャンセル動作2とでは、異なる半選択メモリセルMCに対して、キャンセル電圧が印加される。キャンセル動作1とキャンセル動作2とで実行される回数が異なると、キャンセル電圧印加後の半選択メモリセルMCの状態が異なる可能性がある。しかし、本実施の形態の動作のように、キャンセル動作1の回数と、キャンセル動作2及びベリファイ動作の回数とを等しくすることにより、キャンセル動作後の半選択メモリセルMCの状態を揃えることができる。
なお、実施の形態ではキャンセル動作2及びベリファイ動作のカウント回数だけ、キャンセル動作1を繰り返すものとして説明したが、キャンセル動作1の際のキャンセル電圧印加時間Tcancelを延ばすものとしてもよい。キャンセル電圧印加時間Tcancelを、キャンセル動作2及びベリファイ動作のカウント回数倍したキャンセル電圧Vcancelを1回印加することにより、キャンセル動作1を繰り返した場合と同様の効果を得ることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態を、図20を参照して説明する。本実施の形態の半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下の第3の実施形態では、キャンセル動作時にビット線BL及びワード線WLに印加する電圧の制御が第1及び第2の実施の形態と異なる。
[キャンセル動作]
本実施の形態におけるキャンセル動作も、リセット動作後の半選択メモリセルMCに対し正の極性のキャンセル電圧を印加して、可変抵抗素子VRのディスターブを解消させる動作である。ここで、本実施の形態は、リセット動作時と、キャンセル動作時及びベリファイ動作時とで、非選択ビット線BL1、BL2及び非選択ワード線WL0、WL1の電圧を変更しないように制御を行う。以下、本実施の形態のキャンセル動作及びベリファイ動作について説明する。
図20は、本実施の形態のリセット動作時、キャンセル動作、及びベリファイ動作時における電圧印加状態を示す図である。本実施の形態のキャンセル動作及びベリファイ動作は、図20に示す動作を順に実行する。
図20に示すリセット動作時の電圧印加状態は、図12に示す電圧印加状態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施の形態のキャンセル動作時には、まず半選択メモリセルMC10、MC00に可変抵抗素子VRのディスターブを解消させるキャンセル動作1’を実行する。その後、半選択メモリセルMC21、MC22に可変抵抗素子VRのディスターブを解消させるキャンセル動作2’を実行する。この順番は任意に変更可能である。
図20に示すように、キャンセル動作1’では、ビット線BL0に、電圧Vr/2+Vcancelが印加される。ビット線BL1、BL2、及びワード線WL0、WL1、WL2には、電圧Vr/2が印加される。これらの電圧の印加時間は、キャンセル電圧印加時間Tcancelである。
また、図20に示すように、キャンセル動作2’では、ビット線BL0、BL1、BL2には、電圧Vr/2が印加される。ワード線WL2には、電圧Vr/2−Vcancelが印加される。また、ワード線WL0、WL1には、電圧Vr/2が印加される。これらの電圧の印加時間は、キャンセル電圧印加時間Tcancelである。
図20に示すようなキャンセル動作を実行した場合でも、半選択メモリセルMCにはキャンセル動作に必要な正の極性のキャンセル電圧Vcancelが印加される。本実施の形態のリセット動作及びキャンセル動作時におけるメモリセルMCに印加される電圧波形図は、図13に示すものと同様になる。これにより、半選択メモリセルMCは、可変抵抗素子VRのディスターブが解消される。つまり、可変抵抗素子VRが導通する電圧を通常の電圧Vth_s程度に下げることができる。
ここで、キャンセル動作2’の際には、選択メモリセルMC20には、正の極性のキャンセル電圧Vcancelが印加される。このキャンセル電圧Vcancelを電圧Vreadと同一の値に設定することができる。電圧Vreadは、上述のように、選択メモリセルMC20がセット状態にあるか、リセット状態にあるかを判定できる電圧である。本実施の形態の半導体記憶装置においては、キャンセル動作2’とベリファイ動作とが同時に実行される。この場合、キャンセル電圧印加時間Tcancelが読み出し電圧印加時間Treadと等しい。
なお、このベリファイ動作時に、電流値を読み出すビット線BL0に接続された半選択メモリセルMC10、MC00には電圧が印加されていない。そのため、半選択メモリセルMC10、MC00を介してビット線BLに電流が流れることはなく、選択メモリセルMC20の状態を正確に読み出すことができる。
[効果]
本実施の形態に係る半導体記憶装置において、リセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を実行する。キャンセル動作時の電圧印加により、半選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRのディスターブが解消される。また、半選択メモリセルMCのキャンセル動作と選択メモリセルMCのベリファイ動作を同時に実行している。そのため、リセット動作後のメモリセルアレイ1に対してベリファイ動作を実行する場合でも、ベリファイ動作のために、動作時間を必要とすることがなく、半導体記憶装置の動作時間を低減することができる。
本実施の形態に係る半導体記憶装置において、リセット動作時に非選択となるビット線BL1、BL2及びワード線WL0、WL1は、リセット動作時及びキャンセル動作時の双方で同一電圧Vr/2に固定されている。大規模なメモリセルアレイ1では、非選択ビット線BL、非選択ワード線WLの数が非常に多くなる。この非選択ビット線BL、非選択ワード線WLの電圧をリセット動作及びキャンセル動作の全体に亘って固定することにより、動作に必要な電圧の制御が容易になる。
[第4の実施の形態の制御回路]
次に、図21を参照して、第4の実施の形態の動作を実行するための制御回路について説明する。図21は、実施の形態の動作を制御する制御回路の回路図である。図21に示す制御回路は、ベリファイ動作時の選択ワード線WLへ電圧を供給する電源ノードVUUを設けた点において、図15に示す制御回路と異なる。
通常のデータ読み出し動作時には、電源ノードVXXは電圧Vread/2、電源ノードVYYは電圧VHR(=Vread+所定電圧Vα(Vαは例えば2〜3V程度))、電源ノードVZZは電圧Vread、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVUUは接地電圧VSS、電源ノードVAAは電圧Vread、電源ノードVRRは参照電圧VREF、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
セット動作時には、電源ノードVXXは電圧Vs/2、電源ノードVYYは電圧VHS(=Vs+所定電圧Vβ(Vβは例えば3〜4V程度))、電源ノードVZZは電圧Vs、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVUUは接地電圧VSS、電源ノードVAAは電圧Vs、電源ノードVRRは接地電圧VSS、電源ノードVIBはセット動作時の電流制限用バイアス電圧VISに設定される。
リセット動作時には、電源ノードVXXは電圧Vr/2、電源ノードVYYは電源電圧VDD、電源ノードVZZは接地電圧VSS、電源ノードVWWは電圧Vr、電源ノードVUUは接地電圧VSS、電源ノードVAAは電圧Vr、電源ノードVRRは接地電圧VSS、電源ノードVIBは接地電圧VSSに設定される。
キャンセル動作時には、電源ノードVXXは電圧Vr/2、電源ノードVYYは電圧VHC(=Vread+Vr/2+所定電圧Vγ(Vγは例えば3〜4V程度))、電源ノードVZZは電圧Vr/2+Vread、電源ノードVWWは電圧Vr/2、電源ノードVUUは電圧Vr/2、電源ノードVAAは電圧Vr、電源ノードVRRは接地電圧VSS、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
ベリファイ動作時には、電源ノードVXXは電圧Vr/2、電源ノードVYYは電圧Vr、電源ノードVZZは電圧Vr/2、電源ノードVWWは電圧Vr/2、電源ノードVUUは電圧Vr/2−Vread、電源ノードVAAは電圧Vr、電源ノードVRRはベリファイ動作用の増幅器A3の比較電圧VREF_RV、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
この制御回路及び電源ノードの制御により、上述の各キャンセル動作1’、キャンセル動作2’及びベリファイ動作を実行することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態を、図22乃至図25を参照して説明する。本実施の形態の半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。上述の実施の形態は、キャンセル動作時に選択メモリセルMCには正の極性のキャンセル電圧Vcancelのみを印加するものとして説明した。以下の第2の実施形態では、キャンセル動作は、正の極性のキャンセル電圧Vcancel印加後に弱い負の極性の電圧を印加するものとして説明する。
[本実施の形態の動作]
本実施の形態のセット動作は、リセット状態の可変抵抗素子VRに対して、伝導フィラメントFが電極EL1に接続することのできる正の極性のセット電圧Vsを印加する。その後、伝導フィラメントFを一部切断するように負の極性の電圧を印加して、図5に示すセット状態を形成するものとする。
本実施の形態のキャンセル動作においても、このセット動作と同様に、ディスターブを受けた可変抵抗素子VRに対して、伝導フィラメントFが電極EL1に接続することのできる正の極性のキャンセル電圧Vcancelを印加する。その後、伝導フィラメントFを一部切断するように負の極性の電圧を印加して、キャンセル動作を実行する。以下、図22乃至図25を参照して、本実施の形態に係るキャンセル動作と負電圧印加動作について説明する。
図22及び図23は、本実施の形態の負電圧印加動作時における電圧印加状態を示す図である。本実施の形態の負電圧印加動作は、図13に示すキャンセル動作1、2の後にそれぞれ実行される。本実施の形態では、選択ビット線BL0及び選択ワード線WL2に接続されたメモリセルMC20を選択メモリセルMCとしてリセット動作を実行し、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00に対してキャンセル動作を実行する例を説明する。
リセット動作時及びキャンセル動作時の電圧印加状態は、図12に示す電圧印加状態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施の形態では、半選択メモリセルMC10、MC00にキャンセル動作2を実行した後、半選択メモリセルMC10、MC00に負電圧印加動作1を行う。また、半選択メモリセルMC21、MC22にキャンセル動作2を実行した後、半選択メモリセルMC21、MC22に負電圧印加動作2を行う。
図22及び図23に示すように、負電圧印加動作1では、ビット線BL1、BL2、及びワード線WL0、WL1、WL2に、弱リセット電圧V1が印加される。ビット線BL0の電位は0Vとする。負電圧印加動作1時の電圧印加により、半選択メモリセルMC10、MC00には、負の極性の弱リセット電圧V1が印加される(図24参照)。これにより、半選択メモリセルMC10、MC00は、キャンセル動作により電極EL1へと接続するように伸びた伝導フィラメントFの一部が切断される。つまり、可変抵抗素子VRを図5に示すセット状態へと変化させることができる。
また、図22及び図23に示すように、負電圧印加動作2では、ワード線WL2に、弱リセット電圧V1が印加される。ビット線BL0、BL1、BL2、及びワード線WL0、WL1の電位は0Vとする。負電圧印加動作2時の電圧印加により、半選択メモリセルMC21、MC22には、負の極性の弱リセット電圧V1が印加される(図24参照)。これにより、半選択メモリセルMC21、MC22は、キャンセル動作により電極EL1へと接続するように伸びた伝導フィラメントFの一部が切断される。つまり、可変抵抗素子VRを図5に示すセット状態へと変化させることができる。
ここで、負電圧印加動作1、負電圧印加動作2の際には、選択メモリセルMC20には、負の極性の弱リセット電圧V1が印加される。しかし、選択メモリセルMC20は、リセット動作が行われたものであり、弱リセット電圧V1が印加されたとしても、悪影響はない。また、半選択メモリセルMC10、MC00、及び非選択メモリセルMC11、MC12、MC01、MC02には電圧が印加されないため、これらのメモリセルMCは、負電圧印加動作前の状態のまま保たれる。
なお、半選択メモリセルMCに印加される弱リセット電圧V1は、半選択メモリセルMCをセット状態に維持するものでなければならない。そのため、弱リセット電圧V1の値又は電圧印加時間の少なくともいずれか一方は、リセット動作時に選択メモリセルMCに与えられるリセット電圧Vrの値又は電圧印加時間よりも小さく設定される。
図25は、本実施の形態の動作を説明するフローチャートである。本実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、ベリファイ動作、及び負電圧印加動作が開始されると、ステップS51において、リセット動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図22及び図23に示す状態である。次に、ステップS52において、キャンセル動作1が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図22及び図23に示す状態である。次に、ステップS53において半選択メモリセルMCへの負電圧印加動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図22及び図23に示す状態である。
次に、ステップS54において、キャンセル動作2及びベリファイ動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図22及び図23に示す状態である。次に、ステップS55において半選択メモリセルMCへの負電圧印加動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図22及び図23に示す状態である。
ステップS56において、ベリファイ動作時に選択メモリセルMC20を介してビット線BL0に流れる電流Ireadと判定値Ithとを比較する。電流Ireadが判定値Ith以上であれば、選択メモリセルMC20はセット状態であると判定され、再度ステップS51のリセット動作が実行される。一方、電流Ireadが判定値Ithより小さければ、選択メモリセルMC20はリセット状態へ変化していると判定され、動作は終了する。
[効果]
本実施の形態に係る半導体記憶装置において、リセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を実行する。キャンセル動作時の電圧印加により、半選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRのディスターブが解消される。また、半選択メモリセルMCのキャンセル動作と選択メモリセルMCのベリファイ動作を同時に実行している。そのため、リセット動作後のメモリセルアレイ1に対してベリファイ動作を実行する場合でも、ベリファイ動作のために、動作時間を必要とすることがなく、半導体記憶装置の動作時間を低減することができる。
本実施の形態に係る半導体記憶装置において、キャンセル動作の後に半選択メモリセルMCに対して負電圧印加動作を実行する。これにより、キャンセル動作後の半選択メモリセルMCを所望のセット状態に確実に設定することができる。
[第5の実施の形態の制御回路]
次に、図26を参照して、第5の実施の形態の動作を実行するための制御回路について説明する。図26は、実施の形態の動作を制御する制御回路の回路図である。図26に示す制御回路は、負電圧印加動作の制御を実行するため、回路C5、C6、C7を設けた点において、図15に示す制御回路と異なる。
図26に示す信号WRST1、信号WRST2は、それぞれ、負電圧印加動作1、負電圧印加動作2の際に“H”となる制御信号である。また、信号bWRST1、信号bWRST2は、それぞれ、負電圧印加動作1、負電圧印加動作2の際に“L”となる制御信号である。
通常のデータ読み出し動作時には、電源ノードVXXは電圧Vread/2、電源ノードVYYは電圧VHR(=Vread+所定電圧Vα(Vαは例えば2〜3V程度))、電源ノードVZZは電圧Vread、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVAAは電圧Vread、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
セット動作時には、電源ノードVXXは電圧Vs/2、電源ノードVYYは電圧VHS(=Vs+所定電圧Vβ(Vβは例えば3〜4V程度))、電源ノードVZZは電圧Vs、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVAAは電圧Vs、電源ノードVIBはセット動作時の電流制限用バイアス電圧VISに設定される。
リセット動作時には、電源ノードVXXは電圧Vr/2、電源ノードVYYは電源電圧VDD、電源ノードVZZは接地電圧VSS、電源ノードVWWは電圧Vr、電源ノードVAAは電圧Vr、電源ノードVIBは接地電圧VSSに設定される。
キャンセル動作時には、電源ノードVXXは接地電圧VSS、電源ノードVYYは電圧VHR、電源ノードVZZは電圧Vread、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVAAは接地電圧VSS、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
ベリファイ動作時には、電源ノードVXXは電圧Vread、電源ノードVYYは電圧VHR、電源ノードVZZは電圧Vread、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVAAは電圧VHR、電源ノードVIBは読み出し電流バイアス用電圧VIRに設定される。
負電圧印加動作1時には、電源ノードVXXは電圧V1、電源ノードVYYは電源電圧VDD、電源ノードVZZは接地電圧VSS、電源ノードVWWは電源電圧VDD、電源ノードVAAは電圧VHR、電源ノードVIBは接地電圧VSSに設定される。負電圧印加動作2時には、電源ノードVXXは接地電圧VSS、電源ノードVYYは電源電圧VDD、電源ノードVZZは接地電圧VSS、電源ノードVWWは電圧V1、電源ノードVAAは接地電圧VSS、電源ノードVIBは接地電圧VSSに設定される。
この制御回路及び電源ノードの制御により、上述の負電圧印加動作1及び負電圧印加動作2を実行することができる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態を、図27及び図28を参照して説明する。本実施の形態の半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。上述の実施の形態は、ベリファイ動作時のデータ読み出しをビット線BLに流れる電流に基づいて行うものとして説明した。以下の第6の実施形態では、ベリファイ動作は、ワード線WLに流れる電流に基づいて行うものとして説明する。
図27は、本実施の形態のキャンセル動作及びベリファイ動作時における電圧印加状態を示す図である。図28は、本実施の形態のリセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を説明するフローチャートである。本実施の形態では、選択ビット線BL0及び選択ワード線WL2に接続されたメモリセルMC20を選択メモリセルMCとしてリセット動作を実行し、半選択メモリセルMC21、MC22、MC10、MC00に対してキャンセル動作を実行する例を説明する。
本実施の形態のキャンセル動作及びベリファイ動作では、半選択メモリセルMC10、MC00に可変抵抗素子VRのディスターブを解消させるキャンセル動作1を実行すると同時にベリファイ動作を実行する。半選択メモリセルMC21、MC22に可変抵抗素子VRのディスターブを解消させるキャンセル動作2を実行する際には、ベリファイ動作は実行しない。
図27に示すように、キャンセル動作1では、ビット線BL0に、可変抵抗素子VRのディスターブを解消させることのできるキャンセル電圧Vcancelが印加される。ビット線BL1、BL2、及びワード線WL0、WL1、WL2の電位は0Vとする。この電圧の印加時間は、キャンセル電圧印加時間Tcancelである。
このキャンセル電圧Vcancelは、選択メモリセルMC20からデータを読み出すことのできる電圧Vreadと同一の値に設定されている。電圧Vreadは、上述のように、選択メモリセルMC20がセット状態にあるか、リセット状態にあるかを判定できる電圧である。この電圧Vreadが印加された際に、ワード線WL2に流れる電流Ireadを読み出して、判定値Ithと比較する。選択メモリセルMC20に流れる電流が判定値Ithより小さければ、選択メモリセルMC20はリセット状態へ変化していると判定され、動作は終了する。一方、選択メモリセルMC20に流れる電流が判定値Ith以上であれば、選択メモリセルMC20はセット状態であると判定され、再度リセット動作が実行される。このように、本実施の形態の半導体記憶装置においては、キャンセル動作1とベリファイ動作とが同時に実行される。この場合、キャンセル電圧印加時間Tcancelが読み出し電圧印加時間Treadと等しい。
なお、このベリファイ動作時に、電流値を読み出すワード線WL2に接続された半選択メモリセルMC21、MC22には電圧が印加されていない。そのため、半選択メモリセルMC21、MC22を介してワード線WLに電流が流れることはなく、選択メモリセルMC20の状態を正確に読み出すことができる。
図28は、上述の動作を説明するフローチャートである。リセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作が開始されると、ステップS61において、リセット動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図27に示す状態である。次に、ステップS62において、キャンセル動作2が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図27に示す状態である。ただし、このキャンセル動作2を実行しているときには、ベリファイ動作は実行しない。そして、ステップS63において、キャンセル動作1及びベリファイ動作が実行される。このとき、メモリセルアレイ1の電圧印加状態は、図27に示す状態である。
ステップS64において、ベリファイ動作時に選択メモリセルMC20を介してワード線WL2に流れる電流Ireadと判定値Ithとを比較する。電流Ireadが判定値Ith以上であれば、選択メモリセルMC20はセット状態であると判定され、再度ステップS61のリセット動作が実行される。一方、電流Ireadが判定値Ithより小さければ、選択メモリセルMC20はリセット状態へ変化していると判定され、動作は終了する。
[効果]
本実施の形態に係る半導体記憶装置において、リセット動作、キャンセル動作、及びベリファイ動作を実行する。キャンセル動作時の電圧印加により、半選択メモリセルMCの可変抵抗素子VRのディスターブが解消される。また、半選択メモリセルMCのキャンセル動作と選択メモリセルMCのベリファイ動作を同時に実行している。そのため、リセット動作後のメモリセルアレイ1に対してベリファイ動作を実行する場合でも、ベリファイ動作のために、動作時間を必要とすることがなく、半導体記憶装置の動作時間を低減することができる。
本実施の形態に係る半導体記憶装置において、ベリファイ動作時の電流読み出しは、ワード線WLを利用して行う。ベリファイ動作時の電流読み出しは、ワード線WLを利用して実行することも可能であるし、ビット線BLを利用して実行することも可能となるため、半導体記憶装置の設計が容易になる。
[第6の実施の形態の制御回路]
次に、図29を参照して、第6の実施の形態の動作を実行するための制御回路について説明する。図29は、実施の形態の動作を制御する制御回路の回路図である。
図29に示す信号READ、信号SET、信号RESET、信号CNCL、信号RVREADは、それぞれ、通常のデータ読み出し動作、セット動作、リセット動作、キャンセル動作、リセット時のベリファイ動作時に“H”となる制御信号である。また、信号bREAD、信号bSET、信号bRESET、信号bCNCLは、それぞれ、通常のデータ読み出し動作、セット動作、リセット動作、キャンセル動作時に“L”となる制御信号である。これにより、回路C11、C12、C13が制御されて、各動作が別個に実行可能になる。
通常のデータ読み出し動作時には、電源ノードVXXは電圧Vread/2、電源ノードVYYは電源電圧VDDに設定される。セット動作時には、電源ノードVXXは電圧Vs/2、電源ノードVYYは電圧Vsに設定される。リセット動作時には、電源ノードVXXは電源電圧VDD、電源ノードVYYは電源電圧VDDに設定される。キャンセル動作時には、電源ノードVXXは電圧Vread、電源ノードVYYは電圧Vreadに設定される。ベリファイ動作時には、電源ノードVXXは電圧Vread、電源ノードVYYは電圧Vreadに設定される。また、ノードVNNは接地電位より低い負電圧(例えば−2V)に設定される。
読み出し動作及びセット動作時には、選択ビット線BLの電圧は、フィードバック型のビット線電圧設定用の増幅器A11及びトランジスタN12、N13により設定される。通常の読み出し動作は、選択ビット線BLに接続された増幅器A12において、基準電圧VREFと、読み出し用バイアス電圧VIRにより決定されるトランジスタP15、P14が流す電流及び選択メモリセルMCがその状態に応じて流す電流により決定されるトランジスタP14のドレイン電圧との電圧の大小を比較することにより行われる。増幅器A12の出力SAOが読み出し動作の結果となる。選択メモリセルMCがセット状態の場合、出力信号SAOが“H”となり、リセット状態の場合、出力信号SAOが“L”となる。
また、ベリファイ動作は、選択ワード線WLに接続された増幅器A14において、フィードバック型のワード線接地用の増幅器A13の出力電圧と、参照電圧VREF_RVRとの大小を比較することにより行われる。選択メモリセルMCがリセット状態になると、増幅器A14の出力信号SAO_RVRは、“L”となる。この制御回路によって、上述の各動作を実行することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の各実施の形態において別個に説明した動作は、それぞれ組み合わせて実行することが可能である。
1・・・メモリセルアレイ、 2・・・カラム制御回路、 3・・・ロウ制御回路、 WL・・・ワード線、 BL・・・ビット線、 MC・・・メモリセル、 VR・・・可変抵抗素子、 EL・・・電極。

Claims (5)

  1. 複数の第1配線と、
    前記第1配線に交差するように延びる複数の第2配線と、
    前記第1配線と前記第2配線との各交差部に配置され可変抵抗素子を含む複数のメモリセルと、
    前記メモリセルに印加する電圧を制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記可変抵抗素子を第1の電圧で導通するリセット状態に変化させるリセット動作時に、選択第1配線及び選択第2配線に接続された選択メモリセルに第1の極性のリセット電圧を印加するリセット動作を実行可能に構成されており、
    前記制御回路は、前記選択第1配線又は選択第2配線のいずれか一方に接続され、前記リセット動作時に前記リセット電圧に満たない電圧が印加された非選択メモリセルに対し、前記第1の極性とは逆の第2の極性のキャンセル電圧を印加するキャンセル動作を実行すると同時に、前記選択メモリセルに対して前記第2の極性の読み出し電圧を印加して前記選択メモリセルの状態を読み出すベリファイ動作を実行可能に構成されており、
    前記キャンセル電圧と前記読み出し電圧とは、同一の電圧値である
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記キャンセル動作は、前記選択第1配線に接続された前記非選択メモリセルに対して、前記キャンセル電圧を印加する第1キャンセル動作と前記選択第2配線に接続された前記非選択メモリセルに対して、前記キャンセル電圧を印加する第2キャンセル動作とを含み、
    前記制御回路は、前記第1キャンセル動作又は前記第2キャンセル動作のいずれか一方とともに前記ベリファイ動作を実行するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記制御回路は、前記第1キャンセル動作又は前記第2キャンセル動作の一方を、前記ベリファイ動作とともに複数回実行した後、前記第1キャンセル動作又は前記第2キャンセル動作の他方を実行するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記制御回路は、前記リセット動作時に、前記選択第1配線に第1リセット電圧、前記選択第2配線に第2リセット電圧、非選択第1配線及び非選択第2配線に第3リセット電圧を印加し、前記第1キャンセル動作時に、前記選択第1配線に第1キャンセル電圧、前記選択第2配線に第2キャンセル電圧、前記非選択第1配線及び前記非選択第2配線に第3キャンセル電圧を印加し、前記第2キャンセル動作時に、前記選択第1配線に第4キャンセル電圧、前記選択第2配線に第5キャンセル電圧、前記非選択第1配線及び前記非選択第2配線に第3キャンセル電圧を印加するよう構成されており、
    前記第3リセット電圧及び前記第3キャンセル電圧は、同一の電圧値である
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記制御回路は、前記キャンセル電圧を印加した前記非選択メモリセルに対し、前記第1の極性であり、且つ、電圧値又は電圧印加時間の少なくともいずれか一方が前記リセット電圧よりも小さく設定される弱リセット電圧を印加するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の半導体記憶装置。
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